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2025-12-28 37:59

第358回:追悼・トム・ストッパード -英国演劇界の巨匠を偲んで-

今回は、先日お亡くなりになった英国を代表する劇作家、サー・トム・ストッパードさんを偲び、その功績と作品を振り返ってのおしゃべりです。
難解なのに、どこか心に響く。ユーモアと優しさに包まれた、まさに「ミスター・イギリス」。
「どんな出口も、どこか別の場所への入口なのだ」――彼が遺してくれた言葉の数々が、きっとこれからも私たちに希望を与え続けてくれるでしょう。
英国演劇界の巨匠に、心からの追悼を🇬🇧✨

参照記事:英劇作家サー・トム・ストッパードが死去 知性と思索と遊び心(BBC News) https://u.lin.ee/juHGcDe?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none

▶︎"What's 妄想ロンドン会議?:日本に居ながらロンドンカルチャーを遊び尽くそう!オトナ女子ふたり(Miz&Sin)による、ロンドンニュース・英国Film/Stage/Drama/Book・英会話情報。神戸在住時々ロンドン。▶︎X (旧twitter):twitter.com/mosolondon ▶︎MAIL:mosolondon@gmail.com

サマリー

トム・ストッパードの死去を悼みながら、彼の作品や影響を振り返っています。イギリスの劇作家としての彼の功績や特に『ローゼン・クランズとギルデン・スターンは死んだ』といった代表作について語り、彼の独特な視点が作品に反映されている様子を探っています。追悼エピソードでは、彼の代表作「ローゼン・クランツとギルデン・スターンは死んだ」を深く掘り下げ、その哲学的なテーマやユーモアを交えた作品の魅力を再評価しています。また、彼の名言や影響についても取り上げられ、ストッパードの存在の大きさが語られています。さらに、彼を追悼するエピソードでは、彼の作品やユダヤ人の記憶、歴史的な重みについても語られ、劇作家としての影響や多彩な作風への感謝の意が表されています。

トム・ストッパードの死去
第358回妄想ロンドン会議を始めます。
水口です。
清水です。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
ね。
はい。
ね。
なんとなく、しんみりした空気で始めてしまいましたね。
そうですね。ちょっとこう、神妙なと言いますか、
今日はあの、気になるロンドンニュースですね。
はい。
をお届けしたいと思うんですけれども、
ちょっと気になり方が悲しいですね。
そうですね。
あの、私は知らなかったんですが、
しんちゃんからね、ある朝、LINEが届いたんですよ。
はい。
なんと、っていうね、
あの、BBCの、あの、BBCニュースの記事が届いてね、
それを読むと、こうありました。
英劇作家、サー・トム・ストッパードが死去。
知性と詩作と遊び心というね、タイトルで。
はい。
はい、あの、イギリスを代表する劇作家の一人であられる、
サー・トム・ストッパードさんが、11月29日ですね。
はい。
に、お亡くなりになられたと。
そういうニュースが来たんでございます。
悲しい。
88歳でいらっしゃいました。
作品と影響の振り返り
いや、ほんとに、あの、
もうほんまにいろんな人で言ってるけどさ、
死なへんと思ってたのよね。
そうなのよ。
あの、デビッド・ボーイさんとかさ。
そうだね。
エリザベス・ジョーとかさ。
ジョーもそうやし、あの、ホーキンスさんも死なへんと思ってた。
思ってたね。
あってですけどね。
そうなんだよ。だから。
あってなんですけど、死なへんと思ってた。
もう、なんて言うんでしょうね。
もう時代の長寿というか、時代の怪人というか、
一時代を築かれた方が、また一人この世からいなくなってしまったっていう悲しみがね。
ほんとに。
そうなんですよ。
このね、BBCのニュース、しんちゃんがシェアしてくれた。
これがね、めちゃくちゃ良くてね。
なんか、この記事を書かれた方が、
トム・ストッパードさんのことすごく好きだったんじゃないかなって、
思った。
普通の記者さんじゃなくて、ほんとに劇場版の方なのかなっていうぐらいに、
すごく作品を深く探求されておられるというか、
愛を持った文章を書かれてて、またちょっとそれが泣けてね。
そうなんだよね。
もう、そうそう、その通りって思いながら読んで、
読んでる最中はすごい楽しいねんけど、
読み合った瞬間に、あれ?ってなるっていう。
なったね。
というわけで、今回はトム・ストッパードさん、
まあね、ちょっと私たちもそこまで存じ上げないんだけど、
敬愛してやまない、このトム・ストッパードさんについて、
ちょっとつらつら語ってみようかなという。
そうなんですよ。
夜にしたいと思います。
ね、ちょっとこう振り返りながらっていう。
なんかね、私それにあたってさ、これまでのトム・ストッパードさんを取り上げさせていただいてた回っていうのをさ、
聞き直してみたわけよ。
どんなこと喋ってたんかなと思って。
ほうほうほうほう。結構あるんじゃない?
えっとそう、この妄想ロンドン会議では3回かな?
作品としては。
どれもナショナルシアターライブを見ての感想会やってんけど、
1回目は2015年の、70回やねんけどこれ。
70回放送のですね、そう。
ハードプロブレムが1回目で、
で、2回目は2018年のローゼン・クランツとギルデン・スタンは死んだ。
はいはいはいはい。
これはね、2回にわたって語ってた。187回と188回。
全公編にしてた。どんだけ喋んねんっていうね。
また喋り足りぬってなってたりするやつね。
そうそうそう。で、2023年が、これが私、彼の作品見た最後かな。
レオポルト・シタット。
はい。
トム・ストッパードさんの自伝的作品ね。
これが319回。
これもね、1時間越えのね、熱い会話やったわ。
そうやね、熱く語ったね。
そうそうそうそう。そうなんですよ。
みなさん、トム・ストッパードさんの作品いいんです。本当に。
ええ。じゅうじゅう承知。
そう。でもね、上手に語ってはったわ。過去の私たち。
トム・ストッパードさんがどんな方かみたいなことからさ。
そう。そういうの上手に語ってはったんやけど。
もうね、こんなん聞いてらっしゃる方。
褒められたぞ。褒められたぞ。
びっくりするわ。ちゃんと喋ってたと思って。
この今の私のぐだぐだ具合が、ちょっと笑けてきちゃうことなんだけど。
一応ね。
今日はね、というわけでつらつら喋る。
つらつら回なんです。でもいつも言ってる。いつもそれ言ってる。つらつら喋ってる。
お許しいただきたい。
でも皆さんにぜひね、見ていただきたいというか、読んでいただきたいんで、
BBCの記事は概要欄にリンク載せておきますが、
ちょっとそれをかいつまみながらね、どんな方だったのかっていうことと、
ちょっとこう作品を振り返りながら、どんな作品好きやったよみたいな話をね、
しながらちょっと今日は進めていきたいなと思います。
トム・ストッパードの生い立ち
はい。
というわけで、BBCの記事からですね、
ちょっと軽くかいつまんで、
ご紹介させていただきたいと思います。
お願いします。
まずですね、トム・ストッパードさんって誰やねん的なところですね。
どんな作品書いてんのっていうね。
ざっくり言うと、英国を代表する劇作家さんで、代表作がさっき言いましたが、
ローゼン・クランズとギルデン・スタンは死んだ。
あと、舞台にあまり馴染みのない方でも、
この映画のタイトルは聞いたことがある方いらっしゃるんじゃないかなと思います。
恋に落ちたシェイクスピアね。
はい。
これはアカデミー賞とゴールデングローブ賞取られております。
で、まあっていう感じで、舞台だけじゃなくって、
映画だったりとかテレビやラジオまで手掛けたスーパー作家さんというね。
そうだね。
あと、英国好きだと絶対1回は触れてるんじゃないかなっていうあたりだと、
パレーズ・エンドとかね、アンナ・カレーニアとかね。
そうですね、パレーズ・エンドが。
過去回でも語ってて、もうなんかびっくりするんだけど、
めっちゃ好きで、私一番好きなやつがパレーズ・エンドです。
これは2012年のBBCの連続ドラマ。
ベネさんのやつやっけ?
そう、ベネディクト・カンバ・バッチさんとレベッカ・ホールさんとかが出てらっしゃるんだけど、
これがいいんです。
小説自体は元々原作が別の方の小説であって、
それをテレビドラマ化するにあたって、
トム・ストッパードさんが脚本を手掛けられてるんですが、
ちょっと私原作も読んだことがないんですが、
めっちゃいいのよ。
しんちゃんは見てないよね。
私ね、これね、なんかね、タイミング逃し続けてて、
配信であるわと思ったら終わったわっていうのをね、繰り返してる気がする。
でもね、今ですと、アマゾンプライムだったら、
1ヶ月350円で見れます。
そういうことね。
そう、1ヶ月間見れますんで、
よかったらぜひぜひっていう感じなんですけど、
これ私の好きな時代のお話で、
第一次対戦あたりぐらいのお話でね、
言ったら、当時のイギリスの社会背景だったりとか、
女性の解放運動だったりとか、
そういうちょっと社会的な面も捉えつつね、
でも描かれてるのは人間ドラマっていう、
その人間ドラマ部分がもうね、
言うたら三角関係みたいな感じになるんですよ。
めっちゃいいね。
多分これ見てない人しか、ごめんなさい通じないと思うんですけど、
見てない人しか?
見てない人には通じないと思うんですけど、
ベネリクト・カンバンバチさんと、
言ったら愛のない結婚をした奥さんがいまして、
その2人はもうすっかり冷めちゃってるんだけれども、
新しくこの魅力的な、解放的な、
それこそ女性運動。
もう私も社会にこれから出ていくのよみたいな感じの思想を持った、
魅力的な女性が現れて、
ベネさんちょっと恋に落ちるみたいな話なんだけどね。
まあ私はその、
冷めた結婚をしていたはずの奥さんね、
ルベッカ・ホールさんが演じてるんですけども、
彼女がよくてよくて、
冷めた結婚しておきながら、
態度はちょっともう、
あなたなんて、うちの旦那なんて、みたいな態度をとっときながらですね、
でもやっぱりちょっと愛されたい的な気持ちもあるわけですよ。
それがね。
揺れ動くね。
いいのよ。
多分絶対、
共感してくださる方いるのかな。
ルベッカ・ホールさん派の方、
私にメールなりお便りいただけると嬉しいです。
海外がベネリクトさんと活動家の方の恋を応援すると思うんだけどね。
なるほどね。
っていうね。
でもいいのよ、いいのよ。
残業出てくるのよ。
トレンチ姿のベネリクトさん見れる?
もうこれが最高じゃないですか。
あらま。
それは大事件だわ。
そうなんですよ。
もうめっちゃ好き。
っていう。
ちょっとトム・ストッパードさんへの何もなかったですけど。
愛が溢れたね。
これ愛ですか?
愛溢れてた。
いやー、いいのよ。
いいのよ。
もうセリフがオシャレ。
いや、あの、なんというか、気なじいちゃんだよね。
そうなんよね、そうなんよね。
なんかね、しんちゃんもね、過去のポッドキャストでめっちゃ言ってたんだけどね。
その、めっちゃイギリスだよねっていう話と、
ミスターイギリスみたいな人だよねって話と。
で、すごく哲学的で、すごく知性がある。
のにもちょっと笑える、どこか一歩引いたシニカル感だったりとか。
その世界観を含めて全部、この世界っていうのを愛してるよみたいな感じが、にじみ出てるっていう。
なんとなく、シニカルというか、皮肉屋というか、引いてるのに愛が溢れてるこの感じ。
イギリスという文化、国に対しても、人間というものに対しても、すごく愛情を持ってらっしゃるんだなっていうのがわかる。
のに、なんだこのシャイなジジイはっていう。
そうなんだよね。
ちょっとハスに構えたいというか、一言多いというか。
そうそうそうそう。
とても粋に見えてね。
で、このトム・ストッパードさんが、じゃあなんでこんな作品を常々書かれているのかっていうその、
なんて言うんでしょうかね、彼が育ってきた環境っていうのが、まさに今の彼を、どんな人もそうなんですが、
特にこのトム・ストッパードさんは、もう人生そのものが映画だねっていう、演劇だねっていう生い立ちを持ちの方で、
もともとチェコスロバキアでお生まれになって、
で、赤ちゃんの時にですね、ナチスの進行で家族が亡命してシンガポールへ行かれた。
で、オーストラリア行ってインド行って、みたいなすごい距離をね、移動するんですよね。
で、しかもその逃げてる途中で父親を亡くして、
で、後でね、祖父母の4人が全員がユダヤ人で、ナチスの収容所で亡くなってたっていうことを後から知られたっていう、
あの、そういう生い立ち、
劇堂の人生だった。
そう、お持ちの方で。
そうなの、そうなの。
で、そういうその自分の、まあ言ったらちょっと反自伝的な作品として、
2023年の新作演劇でリオポルト・シタットを上演されてたわけなんですけれども、
すごいよね、おいくつだ?これ。
80、でもね、なんかこれ、ウィキペディアでは2020年になってるので。
あ、間違えた。そっか、あ、これあれや。
ファーストパフォーマンスが、
2020年がね、コロナの時やって、で、上演中止になっちゃったんや。
トム・ストッパードの影響
で、その後、2023年、再現版のやつがナショナルシアターライブだ。
あ、そうそうそうそう。
2020年だ。
多分、2回やってるはずなので、で、1個目には息子さんが出てはったはず。
息子さん出てはった。
うん。
そうなんですね。
ストッパーが出てたはずっていうのもあったけど、
でも、20年には一応成立しているので、ただもう80歳超えてらっしゃるよね。
それよね。
83歳の時かな。
うんうんうん。
で、なんとなく、この作品を見て、今までのトム・ストッパード作品に感じていた何かっていうのの、なんとなくの答え合わせができた気がする。
あ、そうそうそうそう、そうなんだよね。
なんかこう、ちょっとずつ感じてたんだよね。
それまでの作品、いろんなものに。
なんかその、テーマだったとか、そういったことももちろんなんだけど、なんかその、登場人物たちの会話の間というか、間というか、そういうところにすごく感じるものがあるっていうか、分かる?分かる?分かってくれる?この感じ。
うん。
そう、そうなんだよね。
なんか、なんだろうな、ほいほいほいほい。
いや、でもすごい、えっと、あと何だ?見たのは、ハードプログラムが。
あ、ハードプログラムね、うんうんうん。
もうさ、もう一回見たいのよ。
もう一回見たいね。
これめっちゃ面白かったよ、しんちゃんはこの時めっちゃ疲れてたらしくて、もうなんかもうめっちゃこの作品を上映中ずっと見とくことが私にとってのハードプログラムだったって名言残してたわ。
どんなんやねん。
言った気するわ、それ。
頭が火吹きそうでさ。
そうそうそうそう、でも私はめちゃくちゃ面白かった。
面白いのよ。
最初にいきなり囚人のジレンマの話から始まるわけよ。
そうそうそうそう。
ね、だからそれを延々さ、あのー、こう。
あーでもない、こうでもない。
そうそうそうそう。
なんか自分ならどうするとかじゃなくて、人類とはみたいな話から入るやん。
うんうんうんうん。
もうマジで哲学っていうところから入って、何の話してるんかが全くわからへんし、なんか言ったらこの人らのただの恋愛なん、恋愛好きか嫌いかみたいな話なんじゃないの?みたいなことも、
もううすらぼんやり感じながら、こう難しい話をずーっと聞いてて。
うんうん。
いやすごい興味深いし、全部理解できたらすごい面白いのはわかんねんけど、全然理解できひんわ。
思って、もう一回見たら、なんかそういうところじゃなくて、もう一つ奥にトム・ストッパードが隠してるメッセージが、今なら読み取れるのかもしれないなって思うんだけど。
そうだね。
当時の私は、もうなんかちょっと表層を追っちゃってたかもなって、もったいないことしたなーって。
そんな反省せんでも。
だからもう一回見たい。でももう一回来てもたぶん頭火吹くのは一緒やと思う。
そうね、そうね。
賢くなったわけでもないからね。
ローゼン・クランツとギルデン・スターンの魅力
そうやね。なんかそういうちょっとこう難しいことだったりを、ユーモアで包んで、私たち観客に届けてくれるっていう、そういう作品がなんか多いイメージあるよね。
うん。
でなんか、そうするうちに、なんかちょっとこう深いとこに連れてってもらえちゃうみたいな。
あれ?難しいと思ってたけど、なんかすごい楽しいぞ。そしてなんか物語を楽しんでるぞ。あれ?なんかちょっとこう最初に難しいと思ってた問いの答え、なんとなくわかった気がするよみたいな。言語化はできないけどねみたいな。
うん。
そんな感じになるんよ。
うん。
そう、なんか例えば、なんかもうローゼン・クラウンズとギルデン・スターンを死んだ、もうこれはね、本当に彼の一大出世作。
やっぱり笑う。
そう、しんちゃんね、毎回笑ってたわ。いいです、これ笑うで正解です。この作品なんですけれども、言わばこの作品はハムレットの脇役を主人公にしたメタ演劇。
うん、メタメタやったよね。
そう、不条理劇なの。
でも言ったら、この作品のテーマっていうのは、自分が主役だと思ってたのに、実は物語の外側にいる存在かもしれないっていう感覚に気づき始める人たちみたいな。
うん。
もうそれってさ、日々生きててさ、自分たちってそうやんみたいな。
そう。
それを誰も。
そのところで話を動いとって、あれ?みたいな。
なんか言ったら、最初はそういうローゼン・クランスとギルデン・スターンを見て、笑ってるわけだけど、
うん。
その笑いながら見てるうちに、あれ?もしかして私自身も、私は私の人生の主役やと思ってたけど、あれ?人から見たらめっちゃ脇役?みたいな。
あれあれ?みたいな。
こっちとしてはハムレットという作品の中でのローゼン・クランスとギルデン・スターンの扱いを知ってるから、なんかものすごい2人で真剣にむちゃくちゃ論争して悩んで語り合ってんねんけど、
いやいや、あんたらそんなとこ見えてへんっていうか、所詮脇役やんみたいな感覚から入ってんねんけど。
ハムレット側やねん、ハムレット側。
言うたかってあんたちょっとしか、ワンシーンか通信ぐらいしか出てこいへんでって、ただの語学友って紹介されてんでって、わかってて見てるけどそいつらがものすごい悩んでて、っていうのにどんどんどんどん入り込んでいって、
ちょっとハムレットの様子がおかしくなってくるのを、こんな風に見えるのかとか。
そうそう、あの有名なセリフのね、to be or not to be、独白をチラッと見たこのローギルの2人が、なんか喋ってたでって、それだけで終わらせるっていうね。
確かにそうや。
うん、確かにそうや。
なんかハムレット1人で喋ってねー言うて、怖いなー言うて終わってるっていうね。
それを、この視点で丸々一本、しかもハムレットという題材で書いてしまう、このセンスの良さ。
いやそれはもう、ねえ、手を返しなおかげみんな上演したがるのもわかるわーっていう。
面白いよねー、なんか普遍的なんよねー。すごいどの時代にあっても、これはどの人にも刺さるっていう。
ちょっとハムレット、どういうストーリーかがわかってるぐらい、1回は見たことあるかなぐらいの人やったらもう絶対にハマる。
そこやねんなー、このトムストッパードさんの作品ってやっぱり、時代背景だったり、なんかその国としての常識、社会的な、全員が持ってる共通知識みたいなもの、例えば英国のね。
とか、そのハムレットっていう、ハムレットに関しても、そのなんだろうな、知らない人は知らないからさ、見たことない人はもちろんいっぱいいるわけやから、
そういう意味では、ちょっとこう、1回振り落としにかかんねん、観客を。
一旦ハードなのよ。
うまいこと言いますね、じんちゃん。どうしました今日は。
でもそこをさ、ちょい超えたら、もうめっちゃくるのよ。
しかも、全史さんのさ、レオポルトした後のレビューを聞き返して、めっちゃ笑っちゃったっていうか、お前ら結局何が言いたかったんで、自分にちょっと突っ込んじゃったんやけど、
分からんわ、分からんわって言って、いやー時代背景知識がなさすぎるって言って、これ分かってたらもっと楽しめるのにってすごいなんか悔しい思いをしてる2人がおったわけよ。
でも嫌なのにめっちゃ楽しんでたから、まさにその時代のね。
ある意味ローゼンペックスと決めたんですよ、私らが。
私たちのフィルターですね、そこは1枚壁を越えれなかった観客側の人なんですけど、それでも楽しんでた。
なんていうんかな、本当に頭の良い方だなって思わせるんだけどさ、もっと知りたいってちゃんと思わせてくれるのよな。
そうやね。
なんだろうね、あれね。
分からんからもういらんって言うのじゃなくて、やっぱり少し救いの手はあるわけで、それに必死ですがりついてもっと知らなきゃ、もっと知らなきゃって知らないことがいっぱいあるって思わせてくれるのがすごいんやろうなっていう。
いやほんまそうなんですよね。
ローギルを見ても、やっぱりこの視点を持ってハムレットを見たらもっとおもろいかもしれないなって言ってハムレットを見返したくなるとか。
そうそうそうそう。そうなんだよね。
そういうところがやっぱ温かい人だなって思う。
そうやね。
小さい時に苦労されて、それでもね、やっぱり勉強して勉強して知識を供養満たしてっていう体験をされたんだろうなって思うよ。
レオポルトスタッドを見てすごく思ったなっていう。
そうだよね。
彼が亡くなった時にね、いろんな著名な方たちがその追悼のメッセージを寄せられてたんですけれども、その中でもこのチャールズ3世国王と、現国王でございますね。
カミラ王妃が追悼のメッセージを寄せられてるんですね。
彼らがその私たちの最も偉大な作家の一人であったっていうふうにおっしゃってるんですけれども。
ここですね、愛するご家族にお悔やみを申し上げます。
彼の普及の言葉、どんな出口もどこか別の場所への入り口なのだ、に慰めを見出せますようにっていうふうにおっしゃってるんですけれども。
これがですね、まさにそのトムストパードさんの代表作、今散々語り尽くしたんですが、ローゼン・クランツとギルデンスタンは死んだからのもので。
これがね、めっちゃくちゃいい言葉やなと思って、どんな出口もどこかの入り口だ。
これは第2幕に登場する言葉でね。
状況としては、ローゼン・クランツとギルデンスタンが自分たちの運命をいまいち理解できないままに、ハムレットの周辺のですね、不穏な空気に巻き込まれて。
まるで出口がない迷路にいるような感覚になっている場面で発せられるセリフなんですが、このギルデンスタンがですね、不安そうなローゼン・クランツを励ますように。
あるいは自分自身に言い聞かせるように言うセリフ。
あの人ら何もできひんもんな。
そうそうそうそう。
でもなんかこれがほんまに深いなと思って。
ステージ上のね、ステージ上の状況ですよ。
けどさっき言ったみたいに、実はあの2人っていうのは観客の私たち自身のメタ的存在でもあるわけであって。
つまり、人生で行き止まりに見える瞬間でも、それは表面的には行き止まりに見えてるかもやけど、実は次の何かの入り口かもしれへんよっていう。
あるいはもう世界が予定通りに進んでいないように感じても、別の物あたりかそこから始まるんだよみたいな。
これがもうめちゃくちゃストッパードさんらしい、この哲学とユーモアと優しさ。
ギュッと凝縮されたセリフやなと思って。
改めて。
こんな良いセリフを挟むような作品ちゃうねんけど。
これもスワッて言われるからね。
だけど、それをまた国王が引用ね、おっしゃるよね。
これで、私たちはトム・ストッパードさんっていう偉大な方をなくしてしまったわけだけれども、これもどこかへの入り口なんだよっていう。
ストッパードの名言
なくして悲しんでる国民、世界中の人たちへのメッセージにも感じるし。
人生を終えられたトム・ストッパードさんへの花向けとおかしいな。
追悼の言葉として。
トムをしても捉えられるしっていうので。
それがまた、トム・ストッパードさん自身が作られた言葉っていうさ。
すごいなと思ったんだよね。
これめちゃくちゃいいなと思って、トム・ストッパードさん他にも絶対こういう方はいろんな名言を残してらっしゃると思って、
ちょろっと私も他も調べてみたんです。そのお話してもいい?
もちろん。
トム・ストッパードさんの名言みたいな感じで、いくつか結構いろんな言葉が紹介されてたりするんだけども、
その中でも私のちょっと心に響いたやつ、あと2つだけ紹介させてください。
くださいください。
まずですね、これはストッパードさんご本人の発言で、インタビューだったりとか、ご本人が語られた演劇館の一つとして広くですね、有名な言葉なんですけれども、
演劇とは不可能が起きる場所だ。
という、彼の演劇とは何かという哲学ですね。
良い。
現実で起きないことが起きる場所ね。不可能が起きる場所ね。
トム・ストッパードの影響
不可能を可能にするとかでもないんだね。不可能が起きる場所ね。
そうそうそうそう、そうねんよ、そうねんよやって。
言文としては、シアターイザプレイス、ウェアインポシブルシングスハプっていうね。
不可能が起きる場所。これがまたハードプログラム的あれですね。
そうね、それからどうなるかも知らんけどね。
そうだね、不可能を可能にする場所じゃないんだね。不可能が起きる場所なんだよね。面白いよね。
ちょっと面白い。でもそこに、だからそれを可能にする場所だっていうカッコがつくよね。
たぶん、たぶん、そうそうそうそう。
いやー、これはめっちゃ良いなと。
で、あと最後の1つ、3つ目がですね、レオポルトシュタットからなんですが、
記憶だけが本当に私たちのものとして持てるものだ。
これはレオポルトシュタットのですね、後半の会話に出るその記憶と喪失に関するセリフ群の中にある一文で、
物語としてもいろんなものをどんどん失っていく。
そうそうそうそう、なんかシチュエーションとしてはさ、これあの第二次世界大戦後のユデア人一家の物語であり、
で、その生き残った人たちっていうのが、そのなんていうのかな、やっぱりこう、
自分のそのアイデンティティだったりとかっていうのにも、
持ってたものが奪われていったりして、で、もう何が残るのかっていう、
あ、もうどんどん奪われていく。自分とは何なのか。
で、自分も知らない過去だったりっていうのも今の自分に関わってきて、
で、家族を失ったりとか、
なんかそういったものの洪水にこう、
押し負かされそうになる、そういう時に、
記憶だけが本当に私たちのものとして持てるものだっていう、
その文脈で語れるこの一文っていうのが、もうなんかめちゃくちゃ重いなと思って。
実際そういう体験をされて、だからこそっていう思いもあって、
書かれたんだろうなっていう、物語、
エアポルトスタッド自体もね、なんか本当にもうみんなアウシュビッツで殺されて、
っていう悲しい歴史、家族の一族の歴史を振り返って、
それでもやっぱり少し前向きになれるような最後を迎えてたので、
そうなんだよね。
やっぱり前に進む力っていうものは絶対にあるんだって、
ご本人が信じてらっしゃったんだろうなっていうのは、
作品への感謝
もうすごい痛いほど全ての作品に共通するんじゃないかなって、
ちょっとハードプロフレームにあったかどうかはわからんけれど。
あったよ、あったあった。
意外とね、深いこと語ってた。
聞いてみて、しんちゃんも70回、70回。
わかった。
わからんわからん言うてたのだけ覚えてるわ。
舞台自体はすごい良かったっていうのを覚えてるけど、
BBCの記事、本当にいいので皆さん読んでいただきたいんだけど、
これ面白いなと思ったのがさ、スクリプトドクターと呼ばれていたって。
そうそうそうそう、そうなのよそうなのよ。
可愛いよね。
もうクレジットされようがされまいがに関わらず、意外とすごい作品に。
そう、スターウォーズとかさ。
そうそう、脚本の手直しとして、インディー・ジョーンズ、意外すぎるわ。
そうなんよ。
出来上がったものに手を入れたりとか、ちょっと脚色をとか整えたりするっていうお仕事をずっとされていたようで、
なんか作品名見た時に、なんかおかしいなと思っててんっていう。
そうよねそうよね。
なんかこんな作品書くんかいっていうのがちょいちょい挟まってくるなと思ったら、そういうノンクレジットだったりもするけれど、
物語を整えたり深みを増したりっていう作業もされてたって。
いやこれ頭良くないと出来ねえぞっていう。
そうだよね。
その世界観、人が作ったものに一旦入り込んで中から手入れるってすごい作業よって。
本当だよね。
最初から関わってたなともかくねっていう。
でもそういうお仕事もキキとして喜んでやってらしたんじゃないかなっていう、勝手な私たちの中のね、トム・ストッパードさん像がイメージされるわけなんだけどさ。
なんか単語一つでちょっとニュアンス変えてっていう作業されてたのかなって思うと、なんかぽいなって思う。
ぽいなって思うよね。
そうだよねそうだよね。
本当に言葉の力をすごく信じて物を描かれてる方なんだなっていうのはね。
物語好きやったんやろうな。
いやー本当でだからジャンル問わずここまでいろんな作品に関わってるっていうのもすごいなと思うし、
歴史ものからエンターテインメントからスパイものからいろんな作品があるからすごい知識量やしね。
そうなの。なのでね本当にこれから彼の新作が見れないっていうのは本当に残念なことだけど、でも同じ時代を生きて、彼の作品を楽しむことがこれまでできて、
そしてこれからもきっと演劇っていうのはたくさんの人の手をたくさんの人たちによって再演されていくものだと思うので、また新しい解釈のトム・ストッパード作品っていうのがね、どこかで見れるんじゃないかなーって思っております。
本当に本当にトム・ストッパードさんお疲れ様でしたっていうね、向こうでも元気にしてや!みたいな。
ちょっとね、いろいろ作品買っておいて、私たちが行った時にちゃんと上演しといてねって。
いや本当そうよ、貯めておいてねっていう。招待してね劇場にって。
ちょっとまだ見れてない映画もあるのでね、これはこれからの楽しみでどんどんトム・ストッパードっていう化け物みたいなじいちゃんを味わい尽くしていきたいなと思います。
というわけで、モンストロンドン会議ではお便りを募集しております。
ハッシュタグモンストロンドン会議をつけて、Xでポストしていただくか直接私たちまでリプライください。
メールでのお便りも大歓迎です。
モンストロンドンマークgmail.com、mosondonマークgmail.comまでお便りください。
あとスポティファイのコメントこちらも大歓迎です。
よかったらコメントやいいねなど残してね。いいねってあったっけ?わかりません。
なんか評価があったはず。
というわけで、私にもトム・ストッパードの愛を叫ばせろっていうお便りもお待ちしております。
みんなで共有して慰め合っていろいろまた語っていきましょう。
そうですね。私たちがこのナショナルシアターライブで見た作品、
私は現地で見たぜっていう自慢も大歓迎です。
思いっきり。
許しません。許しません。
思い出を共有してください。
というわけで、そんなところでしょうかね。
そうですね。また来週は明るい話題をお届けできればいいなと思っております。
ではまた次回お会いしましょう。さよなら。
ありがとうございました。
37:59

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