そうなの、そうなの。で、これリチャード・バートンさん主演のハムレットって今言いましたけれども、その当時の演出家、ハムレットの演出家ですね、これがジョン・ギール・グッドさん。
はい、劇場であるね。
そうそうそう、ギール・グッドシアターっていうのがね、ロンドンにありますけど、これね、我々が2012年だか13年あたりにレミゼラブルをロンドンで見たんですが、あれクイーンズシアターなんですけど、その隣の劇場ですね。
隣かい。
隣です、そこじゃないですね、そこで見たわけじゃない、隣です。
で、リチャード・バートンさんは当時、もう人気大絶頂期のノリノリの30代後半。
男前やね。
めちゃくちゃ男前です、そうなんです。
で、ジョン・ギール・グッドさんは当時60歳ぐらいなんですね。
で、ジョン・ギール・グッドさん、この劇場の名前にもなってらっしゃる通りですね、もう劇制と言われてまして、若い頃、27歳とかの時にですね、ハムレットもやってまして、ありとあらゆるセクシーな作品されてます。
で、めちゃくちゃ人気だって、もう舞台俳優として名を馳せてっていう状態だったんだけども、時代は移り変わっていきます。
やはり、ちょっとだんだん過去の人となりつつあったんですね。
そういうタイミングなんで、このリチャード・バートンさん。
親族の葛藤がってことね。
そうやねん、そうやねん。
で、この舞台がなぜ取り行われることになったかっていうと、なんだかんだありまして、リチャード・バートンさんが舞台をやろうってことになってね。
で、俺はじゃあジョン・ギール・グッドでハムレットやるわ、みたいな。
当時はね、その演出家も選べちゃうっていうぐらい人気だったのね。
おー、そんなペロッと言ったら実現しちゃうのね。
俺がやるのってことね。
そうそうそうそう。
で、この作品はそのリチャード・バートンさん、現代的なお芝居をされるのね。
そういう方とジョン・ギール・グッドさん、言ったら古典的なお芝居を愛する、
そうして言ったら昔の人。
その二人の演出スタイルの違いですとか、あと役作りの違いとか、そういったものがですね、稽古場で衝突するわけです。
それをですね、描く稽古場のですね、25日間のものがです。
濃いな。
濃いよねー、素敵だよねー。
でもね、これ聞かれた方で、やっぱりそのハムレットとか知らないよって、シェイクスペアとか難しいから分かんないよって思われる方いらっしゃると思うんですが、
大丈夫、それ分からなくても全然楽しめます。
ただ、私は知ってるの、ハムレット。もう来たーと思って。
ナショナルシアターライブ2024の第1弾では、ディア・イングランドありましたね。
サッカーのお話です。
私はその時に、サッカー知らなくても楽しめたよ。
でも、サッカー知ってたらもっと楽しかったんだろうなって思う瞬間が、スクリーン通して何回もあったの。
1個前は、アンドリュー・スコットさんの一人芝居、ワーニャがありました。
ワーニャも素晴らしかった。
私はワーニャの元となるワーニャおじさんに明るくなかったので、
アンドリュー・スコットさんが9人の役を一人でやるっていうのを、
それを私が初めてワーニャを見るっていうタイミングになったので、
元のスタンダードのワーニャを知ってたらもしかしたらもっと面白かったかもしれないなって、
そういう風に歯がゆく思った経験があるので、
今回はですね、ありがとう、ナショナルシアターライブありがとう、サブメンティスターありがとう、これを待ってたのよってね、
演劇好きで、そうそうそう、知ってる、私演劇が好き、そしてハムレット知ってるみたいな。
なので、これは非常に私向きのお芝居だったし、しんちゃんもきっとめちゃくちゃ楽しめると思うし、
なので演劇愛多めで、今日は語らせていただこうかと思うんですけれども、
そのリチャード・バートンさん演じてらっしゃるのが、ジョニー・フリンさん。
若手やと思ってたら、いつの間にか中堅どころになってる。
そうなのよ、全然ですよ。
もしかしてね。
もしかしなくても、今41歳ですね。
全然違うかな。
でも当時のリチャード・バートンさんと本当に同じぐらいの年代で演じられてて、まさに。
その演出家のジョン・ギール・グッドさんを演じてるのがマーク・ゲイティスさんですね。
これがですね、しんちゃん、このザ・モーティブ&ザ・キューのパンフレットじゃない、チラシ、ポスター画像見てたりするかな。
チラシアターライブで、ちょっとモノクロ、セピア色みたいなんで、2人が悩んでるみたいな。
ちょっとどっちかというと、頭髪の方に目が行く。
これがですね、実は現存してるジョン・ギール・グッドさんとリチャード・バートンさんの2人を捉えた写真があるんですけれども、
これのオマージュというか、全く同じ服装、同じポーズで、同じ色合いで撮られてますね。
ということで、この私知らないんですけれども、リチャード・バートンさんとジョン・ギール・グッドさん、
このマーク・ゲイテッドさんがね、この2023年度のローレンス・オリビエ賞、
すいません、噛み噛みで。
23年度?24年度って言ったらいいかな。
4年度か、今年でいいのか。
ローレンス・オリビエ賞では最優秀主演男優賞を獲得されてまして、
で、もちろん新作プレイ賞っていうのと、あと演出家賞もノミネートされてまして、
とにかくもうね、話題の舞台だったということで、
ほんまに似てるね。
良かった。似てるでしょ?見た?見た?
見た見た。
そう、そうなのよ。
すごく似ております。
ということは、すごく何というか尊敬を込めて、でも挑みかかっていってる感じがすごいな。
そうそう、そうなの、そうなの。
もうこれ始まった瞬間からね、もう私は泣きそうになったんだけど、
まあちょっとしんちゃんにね、いつものようにお伝えするわ。
舞台がどんな感じだったかっていうところね。
舞台はね、プロセニアムの形でさ、いわゆる一般的に舞台って呼ばれるね、
思い浮かべる形ね、普通の形の。
タイプ感ね。
いやいや、その形容が合ってるかわかんないですけど、
観客が舞台の正面からね、見る形の、いったら額縁舞台とも呼ばれますけど、
そのね、額縁部分が、これがですね、3候補に飛ばせる大きな黒幕になってまして、
客席から見て右の方、上手に黒幕あり、
で、客席から見て左の方、下手にも黒幕があって、
そして、上に黒幕ありまして、
天井ね。
そう天井にね、この3方向が黒幕で切り取られている。
その切り取られた奥に、まるでですね、箱庭のような、ドールハウスのような感じでですね、
空間が広がってまして、そこでお芝居が広げられる。
で、その額縁となっている黒幕は、
全て締め切って、真っ黒なスクリーンとして使われることもあるのね。
で、それはね、主に場面転換とかで使われて、
で、場面転換のときには、この黒幕の前に張り出している、
180センチかもうちょっとかな、3メートルぐらいとかあるのかな、
そのぐらいのスペースで、つなぎの演技が行われるんだけど、
そのときに黒幕に、第何日目っていうね、敬語日数とともにですね、
ハムレットから抜粋されたセリフが1行出てくるみたいなね。
ほうほうほうほう。
そういう感じになってて、
で、シーンとしては、
お前、経営みたいな。
ちょっと違うけど、
まあね、それは出てこなかったけど、
To be or not to be みたいなね、
そんな感じの印象的なセリフがね、出てくるんですよ。
そのシーンにあったような、ちょっとこう、教訓めいたような、
表すような感じの。
うんうんうんうん。
そう。で、シーンとしては、
まず一番その黒幕が広く空いて、できている空間がですね、
稽古場、これがもう一番。
リアルに近いってことだね。
うん、リアルサイズ稽古場ですね。
そして、ちょっとこう、黒幕がですね、左右、そして上下ちょっと競ってくる。
リチャードバー家っていうのがね、ありまして、
あと、ジョン・ギール・グッドさんのオフィス、ホテルの一室ぐらいかな。
うん。
これがもうかなりもうなんか、めっちゃ狭いとこで行われて、
それがその黒幕を左右に開いたり、
上下攻めたりとかで大きさをですね、変えてたという、
そういう感じのね、舞台でございました。
で、舞台装置はですね、
最近でもディア・イングランドと、
あとサム・メンデス監督との作品、リーマント・リロジーでも活躍してらした、
S・デブリンさんが舞台装置を担当されてまして、
スタイリッシュね、この方の舞台本当に。
システマティックでスタイリッシュで、
なんか余計なものが一切ないなって本当に思うんだけど、美しい。
うん、そうね、すっきりしてある。
なんかモダンな感じ。
すっきりしてる。
うん。
サム・メンデスさんの演出がね、
そんな感じなのかもしれないけれども、
良いですね。
私好きなやつです。
でね、舞台はね、始まるじゃない。
そしたら、稽古場の読み合わせから始まるんよ。
読み合わせってか、顔合わせやね。
顔合わせ。
初めて関係者が集う日ですね。
そうそうそうそう。
その前からプロジェクトは動いてるし、
演出家といろんなスタッフさんとか話してらっしゃるんだけど、
まあ今日から稽古が始まりますっていう、初めての日ね。
台本もあるしね。
あるのよね。
あっちゃうの。
ハムレットだから。
あるね。
そうそう。
たまにね、新作やとね、顔合わせって言ってみても台本がないこともね、
多々あるんですけどね。
あるよね。そうなんだよね。
そう、でも普通はさ、お客さんもあんまり稽古場の風景って見たことないと思うのよ。
見せないようにするから。
見せないんだよね。
今はその稽古場日誌とか、稽古場の様子をとかって日々上げたりとかっていう、
キャストが喋ったり、見どころとかっていうのが、
インターネット社会になってからは一般的やけど、
そうよね、YouTubeもあるしね。
でも、やっぱ昔はね、ちょっと写真があるか、でもあるほうが珍しかったんじゃない?
そうだよね、きっとそうだよね。
だから、あと、YouTubeだったりとかさ、今もマスコミ読んで公開稽古みたいなのしたりはするけど、
実際さ、こんな風に舞台の立ち上げから始まって、
こういうプロセスを経て、舞台作られていくんだって、なかなか知る機会もないと思うのね。
で、私も興味津々だったわけ。
今から川合わせかってなって、この当時の舞台、どんな感じで作っていくんだろうと思ったんだけど、
しんちゃん、一緒やった。
やっぱり。
一緒やった。
川合わせが始まってから、読み合わせ、立ち稽古に入ることにつけて、
で、リハーサル、ゲームエビプロを重ね、スタッフさんと打ち合わせをして、劇場入りみたいな感じよね。
そういうことですね。
この流れが全部あるわけね。
ありますあります。で、なんかちょっとした、なんていうのかな、
あ、この感じねっていうのが、もうなんか私の知ってた舞台の作り方、進行具合と一緒で、
始めましてから始まって、で、役者さんと演出家のちょっとトラブルあったりとかして、
会わない人たちが出てきたりとかして、そういうのがですね、
あーあるよねーみたいな。
あいつ帰ったね、みたいな。
そうそう、で、ちょっと一人懲りとしちゃったり、あるよねーみたいな。
そんな感じで、この物語の構成がね、25日間なんだけれども、
このハムレットの稽古のシーンが少しずつ進んでいくんだけど、
そこの稽古でやってることと、実際の日々のお話がちょっとオーバーラッピングするじゃないけど、
そういう構成になってる。
稽古場だけではないってことね、そのお家があるとかって言ってたのも。
やはりそのジョニー・フリンさんがだんだんだんだんフラストレーションがたまってきてですね、
もうある日、ここも一幕のね、一番の大見せ場のところになったんですけれども、
もう酔っ払って現れるわけ、稽古場に。
はい。やっちゃダメですよ、みなさん。
ダメですね。暴言を吐きまくり、もう適当な芝居をやり、
もうお前出ていけっていう状態に、そりゃなるよね。
なるね。
なるわけですよ。
で、そこの、ちょうどそこで練習していたシーンっていうのが、
ハムレットが旅芸人一座にこうこう、こういう風に演じてくれっていうのを指示する場面だったのね。
うん。
で、ジョニー・フリンさんはもう出て行きます。
はい。
で、もうジョン・ギルブットさんはもう落ち込んじゃって、
それ落ち込むよね。
うん。
稽古場がうまく回らない、どうしたらいいんだろうってなって、
で、他のみんなも、こう、もう今日はいいよ、終わりだって感じで、
稽古場をみんな後にしてね。
で、そこに一人ポツンと座るわけ、椅子に座って。
でね、もうここがね、もう私泣いちゃったんやけど、
その時にジョン・ギルブットさんがハムレットの台詞をね、話すわけ。
はいはいはい。
あの、これ私も全部覚えてないので、
ナショナルシアターライブのパンフレットの川井翔一郎さんが書いてくださってるところをちょっと引用させていただくんですけれども、
スピーク・ザ・スピーチ、アイ・プレイ・ユー、台詞はこのように言ってくれっていう台詞からね、始まるハムレットの台詞。
それが旅役者に対する演技指導なんですが、それを一人で語り出します。
感情が高ぶって激流となるときこそ、それをどみなく表現するための抑制がなければならぬ。
こんな風に手で空を切るのもやめてくれ、みたいなね。
はい、ありますね。
そのね、いわゆるシェイクスピアがですね、ハムレットを通じてこれまであらゆる役者たちにあてたダメ出しですよ。
これがね、ギール・グッドさん、過去にハムレットを演じた経験を踏まえて、その長ゼリフを口にするの。
でも、それはさ、まさに感情を抑えて。
本当は一番それを聞かせたいのは、その場にいないリチャード・バーだよね。
で、こんな風に言ってくれ、ここのシーンはこうしてくれ、こんな芝居をやってくれっていうのをさ、もうなんか泣いてないで。
泣いてないし、セリフもクリアやけど、めっちゃ泣いてんねん。
もうそのシーンを見て、うわー、これは主演団優勝やわーって思った。
もう、ぶわーって来てね、ここは本当にしんちゃんにも見てほしかったし、今そうそこよねーって会話をしたかった。
しかも自分ならこう語るって、自分はこういう芝居をしてきたっていうのをどうにかして伝えたいけど、その相手は酔っ払ってどっか行っちゃったんでしょ。
うまくいかへんね。
でも、すごい優しい人だなと思う。
ほんとそう、真摯だし優しいね。
わからへんやったらええわーって言っちゃうプライドも実力もあるのに、それを何とかして次の人に伝えたいって思ってらっしゃって、
多分そのリチャード・バートンのことを好きになろうとしてるんやと思うよね。
しかもね、このシーンの後だったか前だったか忘れたけど、ある登場人物に、なんでこの仕事を引き受けられたんですかって聞かれるわけ。
あなたともあるものがって、あんなリチャード・バートンにメタメタに言われて、なんでこんな仕事?って言ったら、ちょっと悲しそうにさ、条件が良かったんだって言ったからちょっと落ち目だったのよ。仕事も減ってきてみたいな。
もうさ、泣けるでしょ。
でもさ、これさ、今たまたまウィキペディア2人のやつ開けてるんだけどさ、ジョン・ギール・グッドさんもむちゃくちゃ出てんだよ。
何が何が?
その、64年から以降も。
あ、でね、もうね、そう、もうメキメキよ、それを機に。
リチャード・バートンさんはちょっと早くに亡くなられてるんでね、あまり作品も、比べるとね、やっぱりすごい。
で、ちょっと一個気になったことがあるんやけど。
はい、なんでしょう。
64年ハムレット。
はい。
この、2作品前にベケットっていう映画があって、共演されてるのね。
そうなんです、それがきっかけです。
やっぱりそうか。
そうやね。
で、そのときに、リチャード・バートンさんは、劇作家のトマス・ベケットってトマス・ベケット?
そうですそうです、ベケットです。
あ、違うな、あ、違うな、これカンタベリー司祭や。全然違った。
ハヘ?
なんか全然違いました。
カンタベリー大司祭の話で、タイトルの役をやってらっしゃったから主演だよね。
そうそうそうです。
で、ジョン・ギール・グッドさんが脇を固めるっていう映画を64年に撮って、その年にやってるお芝居の話だね。
そうそうそうそう。
面白いね。
面白いでしょ。
で、もう一個面白い、面白いというか、私ら的に面白いんですけどね。
ジョン・ギール・グッドさんとリチャード・バートンさんがペアを組んでハムレットをされてた時ですね、
同じ時期にですね、それはニューヨークだったんですけれども、それはロンドンのオールドビッグのナショナルシアターでですね、
ピーター・オトゥールさん、彼も当時の大人気俳優ですね、
ローレンス・オリビエが演出でハムレットを同時期にされてるんです。
これはピーター・オトゥールさんとリチャード・バートンさんがコイントスで、ちょっとわかんないです、
当時の彼らのですね、大人気俳優たちのお遊びのことはわかりませんが、
ハムレットでやろうぜ、じゃあ俺はローレンス・オリビエ演出でやるわ、
じゃあ俺はジョン・ギール・グッドでやるわ、みたいな感じで決めたプロダクションだったそうですね。
ふざけてんな。
ニックネームすぎんか、遊びにしても。
いや、本当に本当にね、そんなんですよ。
マジですか。
だから、もうね、その話を聞くだけでも、いかにリチャード・バートンがイケイケだったかがわかるよね。
ピーター・オトゥールさん、あれですね、アラビアのローレンスの主演の方ですね。
もう名前だけでもね、皆さんに聞かれたことあると思います。
もう本当に大俳優でございます。大俳優、あ、っていうのが名優。
男前が渋滞してる。
そうそう、大渋滞、大渋滞。
だからちょっとそういうね、軽いお遊びから始まったというふうに言われております。
ローレンス・オリビエ引っ張り出してくるのがすげえな。
すごいよね。
でね、だからそのぐらい、ギール・グッドさんはローレンス・オリビエと並び称されるぐらいの名優であり、演出家さんであったっていうことでもあるんだけれども、
私たちも、名前、昔聞いてはいたけれども、そういうことか、そのぐらいジョン・ギール・グッドさんっていうのがすごい人だったんだなっていうのが、私もね、知らなかったけども。
そうそうそう、っていう感じで。
でですよ、どこまで話しましたっけ、で1幕が終わりましたって話?
はい。
そうそうそうそう。でね、言ったらですね、
で、私はここまで見てるときに、リチャード・バートンさんの方が主演に見えて分かる。
何が言いたいかというと、ジョン・ギール・グッド役のマーク・ゲイティスさんが主演男優賞を取られたわけなんですが、
ここまで言わば、どっちかというとリチャード・バートンさんの方が目立ってて、
で、なんでマーク・ゲイティスさんが主演取ったのかなって思って、言いながら見たので正直。
やけど、この瞬間から、はい、主演男優賞、はい決まり、思ったっていうね。
ここで客の心を一気に掴んだんだね。
そう、それまでも。
視点が変わったんだね。
そう、視点変わったね。
当たり前やけど、もちろん彼の視点で私も見てたけど、すごくどっちかというと、中心にリチャード・バートンさんがいて、
ちょっとその縁の外でジョン・ギール・グッドさんがいたので、あんまりシュタル人のイメージがなかったんだけど、
非常に、だからそこに象徴されるように、抑えた原理を抑えてるわけ。
もうびっくりするほどに繊細で、でもそれが情熱的で、もうめちゃくちゃ心にしみるねん。
もうさあ、なんなのこれと思って、演劇見てるっていう幸せがね、もうそこで襲ってくるわけ。
で、そこで一幕終わりとなって休憩入って、休憩あけてですよ、始まるんだけど、謝るよね、バートンさん。
ごめんなって、あれほんまみんなごめんって言って、俺がんばるって言って。
で、リチャード・バートンさん、あるある、リチャード・バートンさんね、当時新婚さんでして、奥様がエリザベス・テイラーさん、みんな聞いたことあるよね。
別品すぎんか。
もう彼女もですね、もう世紀の女優、大女優でございますが、もう本当に歴史、映画史で聞いた名前いっぱい出てくるみたいな感じのね、お芝居ではあったんですけど、
このね、エリザベス・テイラーさん、ちょっと本数にそれますが、非常に良くて、なんか今までのエリザベス・テイラー像、勝手に自分が抱いてたエリザベス・テイラー像っていうのが、
パッカーンって変わってびっくりした。すごく良かったです。
演じられてた女優さん、タペンス・ミドルトンさんも素晴らしかったんですけれども、本当にこんな感じだったのかな、エリザベス・テイラーさんも、めちゃくちゃ良かったです。
彼女が、いわばリチャード・バートーさんの傾向とかもね、すごく心配してて、いろいろ助言をしたりとか、寝回ししたりみたいなことをね、座組の人たちにするわけです。パーティー開いてみたりとか。
お願いねって言っちゃうわけだね。
それをね、非常にスマートに嫌味なく、で、エリザベス・テイラーってこんな感じだったんだろうなっていう説得力もすごかった。お似合いでした、この2人。
彼も彼女も非常に恋大きい方たちで、もちろん離婚とかしてるんですけど、ただ彼ら2回結婚してるんです、お互いで。
1回離婚して、また結婚するっていうね。なので、相性は良かったんだろうと思いますが。
なんか、そうね、どういうか、自由に付き合ってあったんやろうなって感じするよね。
そうそうそうそう。でもね、本当に素晴らしくて、で、彼女のね、内情の子もありまして、リチャード・バートーさん、稽古場に戻ってくることができたんです。
でね、私がこの作品のまたすごく良かったなと思ったとこなんだけど、さっきハムレットのシーンが進むにつれて、実際の彼らの稽古場だけじゃなく、そのシーンが進んでいく、ちょっとリンクしていくって話をしたんだけれども、
まだね、問題は残ってるわけよ。リチャード・バートンがいかにしてハムレットにちゃんとなるかっていうね。
彼らは分かり合うことはできたけれども、そこの部分っていうのが、やはり役者として掴めない。
で、特にね、リチャード・バートンはとても老いたちが、割と複雑な老いたちで、結構貧しかったのかな。
で、お父さんとの角質がすごくあって、で、ハムレットはお父さんのこと大好きじゃん。
ジップの方ね。
ジップね、ジップね。
ジップのことを非常に敬愛してて。
ママ、パパじゃなくてジップの方ね。
で、そのジップをママ、父に殺されたんじゃないかっていうことで、非常に恨んでまして、ママ、父の方ね、クロディアス。
で、そのお父さんの仇みたいな感じで、いろんなやらかしをしていくのがハムレットなんですけれども、
そのハムレットの気持ちが彼にはわからないと。
なぜなら、もう僕は父のことが憎いと。
で、こんな私がハムレットになれるんだろうかって悩むわけ。
うわ、なんかすげえ、そこで人間的にすごく緊張してる。
もうね、めっちゃ面白かった。
あっ、そういうことかっていうのもあってね。
で、ハムレット。
反発もあったんだね。
そうなんよ。いいでしょ。いいのよ。
いいのよ。でね、ここでハムレットクイズ。
ハムレットは今まで何人の人が演じてきたでしょうか?
800人ぐらいは。
そういうざっくりでいいよ、そういうざっくりでいいよ。
1000人以上は絶対演じとるでしょ。
うんうん。
だんだん2万人ぐらい演じてんじゃねえなってちょっと思って。
2万でいいですか、ファイナルアンサー?
はい。
正解を言って言いますね。
今現在の話ですけども、当時じゃなくてね。
ハムレット、これまで演じられてきた方、
20万人以上と言われております。
延べ。
延べです。
延べやな、すげえな。
すごいですよ。
だいたいハムレットやな。
だいたいハムレット。そうなの。
この世にね、何人の俳優さんがいるかっていうのはちょっと私も分かりませんが、
よう数えるかな。
とにかく、わかんない。
これでも概算やからね。
ハムレットは20万人以上いると。
当時で何万人か知らんで、この1963年。
ちょうど何人か知りませんが、
とにかくこのぐらいの数の規模のハムレットが存在してたわけで、
やはり最近のナショナルシアターライブと、
有名な作品たくさんあります。
そのワーニャもね、とても有名な作品で、
何人もの人が何回もですね、
その作品を演じてきたっていうのはあるけど、
そういった群像劇とかと違って、
ハムレットっていうお芝居はハムレットなの。
80%がハムレット。びっくりするほど。
だから、どの役者さんもやはり悩むみたい。
To be or not to be っていうのは、
ハムレットの悩みのセリフじゃなく、
なんなら、役者さんそのものの心の叫びだったんだっていう。
折れ合ってええんかな。
そう。どうあるべきかと。
ハムレットとしてどうあるべきなんだろうっていうのが。
それはそうだと思う。
誰にも勝てんわって。
そうなの。でね、もちろんそのことは、
たくさんの人が、20万人っていうのは私も知らんかったけど、
たくさんの人がハムレットをやってきた中で、
たくさんの役者さんが悩んできただろうなっていうのは、
想像で固くないね。
表面的にはそうなの。想像はしてたけど、
このThe Motive and the Cueを見て、
初めてその悩みがドストライクに伝わってきたのね。
うわーと思って。
その中にはXの年さんも入ってるわけですよ。
やってた!やってましたね!
ちょっと今、すごいゾワッときたわ。
ゾワッときたでしょ。
ゾワッときた。そうなんですよ、皆さん。
ご存知です。やってらっしゃったんですよ。
はい、もうカウントですわ。
はい、もうワンカウント。入ってます。20万人に入ってますからね。
素晴らしいね。
藤原達也さんとかね、いろいろ。
でも名優さんが、三石徹さんとかもやってらっしゃったか。
やってらっしゃいましたね。
ほんとつつ裏裏やってるから。
そう。もう女子も男子もやってた。
そうなんですよ。でね。
私はやったことにはできない。
出たことない?ハムレットは。
あれは出てなかったのね。
出てなかったか。そうかそうか、あれはとか。
私、作り手のほうでね、1個参加した劇場の主催の公演があったんですけど、
懐かしいなと思って、この間パンフレットとか見返しました。
ちょっとその話聞いてさ、実際の年齢差、今見てみたのさ、
ジョン・ギール・グッドさんが1904年生まれで、
リチャード・バートンさんが1925年生まれ、21歳の歳の差って、
それさ、お父さんが嫌いでしょうがなかったっていう、
そのお父さんへのコンプレックス、絶対ジョン・ギール・グッドで感じてるよな。
じゃあ正解。そのやりとりもあるんですよ。
もうさ、言ったら、言っちゃうと、心のお父さんになるよ、ジョン・ギール・グッドが。
ジョン・ギール・グッドがもうね、泣けるよ。
そうだよね。
そういう会話はしないよ。
でも私は見たね、彼らのもう2人の中にさ、
ああ、息子とあのお父さん、来たねって。
でね、でね、ジョン・ギール・グッドさんは、
当時もうタブーとされてた同性愛者だったんですよね。
だから絶対子供を持つとかもなかったの。
できたよ、子供が。息子よじゃん。継承する、ハムレットを継承するさ。
そっか、その気持ちがあったか。
わかんない、初めからあったとは思わないけど、やっぱりその稽古場っていうのはね、たった25日だけど、されど25日で、
本当に長い時間を一緒に過ごすから、そりゃね、もう絆は生まれる、何らかの。
いや、そう、舞台をやってて、舞台上で奇跡を起こしてっていう話もよく聞くんやけど、
奇跡が起きるのがおそらく稽古場ですね。
そうなんです、そうなんです。
稽古場で起きた奇跡のね、かけらをちょこっと本番で私らは見せてもらってるだけなんですよ。
つらい。
ああ、もう切ない。
もうなんだよね。
皆さん、機会があったらね、どこでもいいから稽古場見てみたら面白いっすよ。
どこの稽古場見るね。
いや、舞台上以上に人間関係、愛情が入り乱れて、信頼したり裏切られたりっていうのがずっと起こってるので。
そうなんだよ。
いや、それは私も今、血へど吐いてますけど。
しんちゃん今、血へど吐き中なんだよね。
吐き中なんですけど。
がんばれ。
いや、そういうね、面白いっていうのに着眼点がすごいなって。
そりゃ本も書くわよ、お互いに。
そうなんですよね。
でね、さっきさ、この父のことを愛してない自分が、父を愛してるこのハムレットって気持ちがわからない、できないっていうふうに、心情トロする場面があったって言いましたが、
それをギール・グッドにね、相談するのね、リチャード・バートンが。
嬉しかったやろな。
で、ジョン・ギール・グッドさんの回答が素晴らしかったの。
あ、いいじゃん、そのハムレットで行こうって。
それが君のハムレットだよ。お父さんが嫌いなままでいいって。
もうさ、泣いたね。
いや、それ、もうほんまに待ってたんよね、それ。きっと。
嬉しいよ、そんなこと言ってくれたら。
だからね、その解決方法がもう見事で、もうね、もうキラキラの舞台でした。
もう、私はもう泣きました。そこでもう二泣きです。
本当にこうだったんだろうなっていう、リチャード・バートンにしか見えなかった。
ノリ映ってんな。
ノリ映ってた。
ノリにのってる、何ていうの、説得力があったよね。
すべての行動にさ、大人気俳優なんだっていうのが。
で、しかも、ギール・グッドさんのこと、実はやっぱりすごく尊敬していて、
一度一緒に彼の舞台に出てみたかったね。
そのなんか気持ちとかもさ、もう感じられて、もうよかった。
もう若い子頑張れみたいな、若くないけど38歳とかそんなぐらいの役だけどさ、
なんか若者が頑張ってんのはね、いいよねって思った。
リチャード・バートンさん、有名な作、エリザベス・チェーラーさんと共演されてる、
クレオパトラとか、バージニア・ウルフなんか怖くないとかはね、今も全然見れる名作なので、
私もちょっと触れてなかったなと思って。
やっぱ早く亡くなられただけあってさ、
私たちもあんまり彼の作品を見るとかいう機会もなくね。
そうなんだよね。
今日は主に2人の話をしましたが、もちろん脇を固めてらっしゃるシェイクスピア、
その当時のザ組、シェイクスピアのハムレット組の人たちも非常に良いお芝居をされてまして、
特にこの作品を作るきっかけとなったお芝居の裏側を描かれたミリアム・レッドフィールドさん、
この役をされてたのがですね、ルーク・ノリスさんなんですけど、
ナショナルシアターライブ的にはね、端からの眺めで出てらして、
おそらく娘と恋中になった彼の役をしてた方じゃないかなと思うんですよ。
そうだから男前?
そうですそうです、男前です。
で、彼がね、いいのよ。やっぱ物語描かれただけやってちょいちょい所々に出てくるんだけど、
見てるのよね、2人の様子をね、この稽古場の様子を。その視線とかもすごく良くてね。
あと知らなかったけど、戦艦の馬にも出てらしたのかな。
戦艦の馬山ほど出てたからな。
山ほど出てた。ちょっとね、わかんないです。
そうなんです。でもね、あの舞台で、舞台、映画、テレビいろいろ出てらっしゃる男前です。
はいはいはい。
そうなんですよね。もうぜひぜひですね、おそらくはアンコール公演いつかあるんじゃないかなと思いますので、
これはもうナショナルシアターライブファンの皆様、演劇ファンの皆様、ぜひぜひ見に行っていただきたい。
シャーロックのマーク・ゲイティスさん、お兄ちゃんしか知らないっていう方にもですね、見ていただきたいです。
もういよいよこんなマーク・ゲイティス見れる日が来るんだねって思いました。
本当にクレバーな人だね。
そう。
芝居にいる度に思っちゃうんだけど、この言葉にならんこともあるからさ、あんまり使いたくないんだけど、本当に頭がいい人だなっていう。
あとね、脇役でちょろっとしか出てこない彼を最近そういうのばっかり見てたので、言ったらね、シャーロックも脇役っちゃ脇役なので、
スパイス的なね。
そうそうスパイス。主軸となって悩んだりっていうのが、あんまり見たりっていう機会がなかったので、
英国万歳ぐらいかな。
あれもちょっと現代から割とかけ離れた感じで、王様の役で。
ぶっ飛んだ役して。
そうそうそうそう。なので、この等身大のっていうか、悩める60歳の大人の男性、しかも演劇、演出家としてのね、もうもうもうもう素晴らしかった。
何回言ったやろ、すいません。
はい、というわけでですね、次回ナショナルシアターライブ、もう目前に控えております、第4弾ですね、が2024年8月30日金曜日から公開予定。
おそらくは1週間ぐらい公開されるんじゃないかなと思うんですが、
ナイ、国民保険サービスの父というね、ナイさんのお話です。
お名前なんやね。
ビルナイさんのナイだね。
たぶんそうだと思います、NYEなのでね、ビルナイさんのナイですね。
これ、マイケルシーンさんがおそらくは演じられるのかな。
はいはい。
で、演出がルーファス・ノリスさんですね、誰だっけ、名のやつだったっけ、でもルーファス・ノリスさんです。
ブリッジシアターの、あれ違う、ナショナルシアターの芸術監督の人やね。
あーそうか、それこそ戦艦の馬とかだったっけ。
ちょっと待ってね、ルーファス・ノリスさんは、ナショナルシアターの監督さんかな。
それは確かだと思うんだけどな。
そうだね、ナショナルシアターライブ的には初めて。
え、そんなことないわ。
そんなことないと思うよ。
えーとちょっと待って。
あー、マクベス、マクベス。
どの。
三門オペラ。
三門オペラ。
はい、そうですね、16年か。
あと私見てないんで、あ、見た見た見た、スモールアイランド、スモールアイランド。
スモールアイランドってどれ。
えーとね、ジャマイカ系イギリス人作家の。
はい、あのお船が出てくるやつ。
そうですそうです、お船のやつです、ジャマイカ系からイギリスに旅立つ女子のお話ですね、はい。
はいはいはい、見ました見ました。
見ました見ました、めっちゃ見てましたね、よかったよかった。
はい、三門オペラ、マクベス、スモールアイランドです。
あれだね、ロリー・ギニアさん好きなのかな。
好きなのかなーって。
好きなのかなーって感じで、でも楽しみですね、はい。
キャバレーの演出された方か。
あ、キャバレーもされてる?
最近の作品でキャバレーってなんかちょっと上がってたから、再演出かなんかでされてたかな。
が、あのイギリスのですね、国民保険サービス、NHSっていうのがありますけれども、
それをおそらくは作られた方のお話かな、国民保険サービスの父って書いてますので。
そうだよね、世知恵を築いた方だね。
そうですね、ナスヌシアターのオリビエ劇場で収録された作のようです。
これ見に行くで、しんちゃんは多分これも見に行けないので、
私がまた見に行って、しんちゃんにこんなんだぜよっていうのをお話しするという、そういう回になるかと思います。
ねー、ほんと申し訳ないって思うんだけど、申し訳なくない、もう自分が腹立ってしょうがない。
でも仕方がないよね、忙しいね。
そう、物理的にいけないので、それは仕方がないので。
私は私で奇跡を起こしてくるわ。
頑張ってね、頑張ってね。
というわけでですね、私もしんちゃんに話すぞということで一生懸命見ますので、
今日はどうだった、伝わったかな、楽しさ。
いやもうね、羨ましくてしょうがないって毎回言ってるけど、
いやそんな作品やとも思ってなくて、想像もついてなくて、
っていうのがね、非常に自分に置き換えたりとか身近に感じることができたので、
非常に感激したぐらいに、今私の中では想像力渦巻いてますよ。
あーよかったー、舞台写真ね、いっぱい落ちてますんで、それを見ながら、
きっとこんなシーンかなーって思いながら、
今日のお話を思い返しながら味わっていただけたら、志願でいただいたらと思うんですけれども。
YouTubeにね、ちょっと予告編とかもあるんでね。
いやでもそもそも多分、芝居見る人じゃないと見ないんだろうなと思うんだけど、
そういう人たちが見たら、もっともっと芝居を好きになるっていう。