1. 妄想ロンドン会議
  2. 第43回:【ネタバレ】この感動..
演劇の素晴らしさすべてが詰まった圧倒的作品!
00:01
今すぐにでもロンドンに飛び立ちたい2人が、現実にはいけない今週のロンドン旅行プランを妄想します。
このポッドキャストでは、実際にロンドン旅行に行くまでがワンシーズンです。
それまで、インターネット上や雑誌にあふれるロンドン情報を駆使しながら妄想旅行をすることで、
実際のロンドン旅行をより充実したものにするのが目的です。
では、第43回妄想ロンドン会議を始めます。水口です。
清水です。よろしくお願いします。
2回目です。
これ、聞いた。
さっきも喋った。
さっきも聞いた。
この枕、喋りましたね。
というわけでですよ。
本日、2月19日、イギリス祭り2本目は、
裏側に犬に起こった奇妙な事件。
ナショナルシアターライブさんの
The Curious Incident of the Dog in the Night Time
イェーイ!
空で言えるようになった。
いい加減覚えた。
空で言えるようになった。
いい加減好きすぎて覚えた。
これ楽しみにしてたんだよね。
話でそうやってん。昨日の夜から。
やめて。話はやめて。
本当に楽しみにしてたよね。
このナショナルシアターライブが日本で上映って始まった時から、
犬をやってください。犬を見せてくださいってずーっと言い続けてた作品だったんだよね。
私ね、つぶやいた。
ナショナルシアターライブさんに向かって?
届かないかなと思って、なんかハッシュタグとかつけてつぶやいたこともある。
直接メンションじゃなくて?
じゃなくて、届かないかなと思って、
NTLさんやってくださいってつぶやいたこともある。
遠巻きやな。
いつか届くかなと思って。
その時に、リューク・トレッダワイ君と
ユーナ・スタッフさんが出てる
夜中に犬に起こった奇妙な事件がどうしても見たいですって言ってから
何年くらい?2年?3年?
多分それね、届いてなかった。
届いてないと思ってるよ。
届いてないと思ってる。叶うやん。
言ってみなあかんやん。
言ってみなあかんね。
何年越しかの恋が叶った気分。
めっちゃ嬉しいね。
こんなことってあるんだね。
もう見れないなって思ってたものだったので、
嬉しくて嬉しくてって言って、
これで作品気に入ってなかったら、
もう大しょんぼりだよ。
気に入らないわけがないんですけどね。
そうね。
これまずね、これどういう作品だったかっていうのをね、
あ、そうそうそう。
今回もネタバレで感想をお話ししたいと思うんですけれども、
何せですね、ナショナルシアターライブは上映期間がとても短くて、
たまに最上映とか東京の一部の劇場さんで、
意欲的にされているところはあるんだけれども、
なかなか全国でもう一度っていうのが難しいっていうことと、
あとDVDとかブルーレイにならないっていう、
03:01
なんかね、絶対しないみたいなんだよね。
っていう性質も踏まえまして、
もちろん見てほしいなっていう、
とってもおすすめの舞台ではあるけれども、
このね、私たちのお話を聞いて、
想像膨らませて、
あ、こんな舞台やったんやなっていう風に、
見てない人にも楽しんでもらえるようなね、
今日はそんな回にしたいなって。
思います。
さっきの、一個前の42回のね、
シャーロック忌々しき花嫁の回が、
もう見てるよねみんな、前提で喋ったやん。
ちょっとなんか、
ひどい椅子ののけぞり具合になってた。
だらっとして。
あのシャーロックについて説明を何かするわけでもなく、
ね。
一切しなかったね。
どんなストーリーやったか。
あのシーンあるやんって。
どのシーンがどうこうみたいなことを。
みなさんとね、一緒に見てる気分だったもんね、ちょっぴり。
うんうんうんうん。
一緒に見た人と話した気分やったから。
そうそう。見た後の、
ご飯食べに行って、
うだっとあの映画さっていう気分、
まんまでお届けしました。
まんますぎました。
なので、ちょっとさっきの回聞かれた方でね、
あんたネタバレか見てへんから、
これ聞いてもおもんないんちゃんって思われる方が、
もしいらしたら、あのそういう方にもですね、
見てない方にも、
たぶんこれから、きっとやけどロンドン行かんと、
また和裁上映とかがないと見れないと思うので、
見てない方にも楽しんでもらえるような、
ネタバレの回にしたいなと思いますが、
が、それでも、
いや私は見に行く予定あるよっていう方はね、
スイッチオフしていただいてね、
っていう感じでよろしいですか?
全然そちらで、かまわぬよ。
じゃあ、いつものスイッチオフの号令かけますんで、
ネタバレ禁止の方はスイッチオフでお願いいたします。
では、スイッチオフ!
オフだよね?
早っ!早いな。
今日は早かったね。
まず、夜中に犬に起こった奇妙な事件という、
奇妙なタイトルの、奇妙な本能で、
あらすじなどは、
行けますか?
しんちゃん行ってくださるんですか?
私ね、今ね、パンフを買ってきたから、
開けてんけど、何も見えへん。
まあまああらすじが長いから。
あらすじっていうか、細かすじやから。
今なんか出してきてたら。
じゃあ、私が代わりにですね、説明をしたいと思います。
こちらですね、イギリスの作家さんの、
ハットン・マークさんという人が、
マーク・ハットン?
マーク・ハットンさんやわ。
ちょっとね、アマゾンの著者の略歴っていうのが日本…
ハットン・マーク?
ハットン・マークって書いてて、ちょっと笑っちゃいました。
マーク・ハットンさんね。
こちら作家、脚本家、イラストレーター、いろんな顔を持つ方ですね。
イギリスで子供向けの作品を中心に活躍している方ですね。
06:02
これがですね、書かれた本が、
夜中に犬に起こった奇妙な事件。
この話はですね、そのまま商品紹介を見ますね。
数学や物理では天才なのに、他人とうまく付き合えない自閉症の少年クリストファー。
ある夜、近所の飼い犬が殺された。
彼は探偵となって犯人を探しながら、こと細かに記録を取る。
やがて驚くべき事実が明らかになり、事件を通して成長していく少年の心を描いた
アルジャーノンに花束をしのぐ感動作、というのがですね、紹介文章になっています。
アルジャーノンの下りは、確かに…って感じなのかな。
そうか。
そこか…っていう感じかな。
アルジャーノンというか、私は日本の作品ですが、奇跡の人を思い出しました。
あー。
シンポユウチさん。
そうだね。
ドラマ家もしてて、山崎雅也さん。
あれでもさ、それますけど、ドラマの話さ、途中からおかしなってたよね。
面白い感じになって。
そんなストーリーじゃなかったやん、原作みたいな。
膨らますとこ間違えた。
間違えたよね。
私は原作がすごく好きで、あれをね、うっかり浴槽に持って入ってしまって、出れなくなって風邪ひいたっていう。
私も大好き、奇跡の人。
あれをね、ちょっと思い出すような感じかな。
アルジャーノンに言うよりは。
そうだね。
ネズミと自閉症というあたりで、アルジャーノンっていうことを言って。
私、アルジャーノンちゃんと読んだことないけど、そんな話なんでしょ。
そうだね。一緒にいるね、ネズミさん。
そうそうそう。っていうの、そこの部分で言ってるのかもしれないかなって。
まあ、でも男の子、15歳かな、クリストファーの成長物語。
そうですね。
ただそのタイトルになってる、夜中に犬に起こった奇妙な事件は前半だけだよね。
これが多重構造って言ったら、そんなそこまでの多重ではないんだけれども、
まずこの原作の小説、これ自体がクリストファーが犬が起こったことによって、
そこに起因して自分が授業の一環で本を書く。
それを上演するっていう、その本。
クリストファーが書いた本ですっていう体で原作本はあるんだよね。
クリストファーがそのタイトルをつけたんだよね。夜中に犬に起こった奇妙な事件って。
最初は犬の事件解くぞって思って、クリストファーが書いたから。
じゃ、だんだんそうじゃなくなっていって、でもまあタイトルそのまんまやで、みたいな。
そういう感じね。
つけ忘れてたよね。
でもすごく目を引くタイトルだよね。
何やろうと思うし、ちょっとまあ色々国によって違うけど、
09:05
可愛らしいイラストの犬にフォーク、ガーデンフォークがぐっさり刺さって血が出てるっていう、
ちょっと可愛黒い感じの表紙やったりとかするので。
でも私自身もこの原作と出会ったのが、もう今から本当に十何年前。
多分出た当初やったんかなと思うんだけど、平積みになってて木の国屋で。
で、英語の本を見たいなと思ってた時に、色々バラバラ見てた時に、
やっぱりその絵に惹かれて、表紙の絵に惹かれて、
で、手に取って中見て、なんか簡単そうな英語で書いてあると思って、
それで買って帰ったのね。
で、しかも、中に犬に起こった、奇妙な事件、謎解き者ね、みたいな、
そういう気持ちで買って帰ったので、
で、中を開いてみたら、実は探偵物ではなかったけれども、
そこがとても面白いっていう、語り口がまた独特っていう、
そこが面白かったので読み進められたってところはあるんですけれども、
まさか舞台化するなんてって思う作品、色々あると思うんだけれどもね、
これもそういう風に言われてる作品の一つだと思う。
とても何も起こらないと言えば、何も起こらない作品、静かと言えば、
静かと言えば、男の子のほとんど内面の話で、
ってなったら、何をどこをドラマティカルに描こうかっていうのだよね、
普通の人が考えると、あまり劇的ではないからこれは違うなとか、
盛り上げれそうにないなっていうので、まず却下ってなる。
舞台化じゃない、映画なら頑張ればぐらいなのかな。
映画ならまだ、
ちょっとトキメンタリータッチだったりとか、
客観的にカメラが日常を切り取ってくれるから、まだ想像ができるよね、
こういう映画になるだろうなみたいな。
ミニシアター系の。
そうだね、そうだね。
だけど、舞台って言われたときに、
これ舞台になるらしいよ、ってなったらしいよって聞いたのかな。
あれ、どうやってやったん?って、
すごい思うぐらい、原作の小説が、
淡々とクリストファーが自分の嫌いなものや好きなもの、
お母さんのこと、お父さんのこと、今日起こったことっていうのを、
ただただ淡々と書いてある、そういう物語だったので、
12:01
これ舞台上で、この些細な日常を、
どのように観客にドラマティカルに変えるのか、
どこを切り取るのか。
エンターテインメントとしてね。
そうね、エンターテインメントとして。
そのままやったら、ただクリストファーが一人おって、
ずっと本読んでいるだけでも、
朗読劇としても全然成り立つというか、
一人で読み聞かせていただいても全然問題ない。
見え方は違うねんけど、私たちがいつもやっていることでしかない、
電車乗ったりとかもした。
だから、それを動いてやることに、
面白みがあるのかっていうのもあるし、
それをロンドンの街をなった時に、
どこまでリアルにできるのかとか、
障害がいろいろ多いなっていう印象はあって、
私は、事故があった作品でして、
全然関係ない、舞台上でとかではなく、
劇場的に事故があって、
天井が落ち破ってんよね。
そうそう、上映していたアポロシアターという劇場が、
上映中に老朽化により天井が急に落ちてしまい、
けっこう怪我人とかも出て。
出てた。出てはりました。
救急車が出て大騒ぎになってっていうののニュース映像を見た時に、
日本でも普通にニュースになってたもんね。
本日ロンドンなんて、何時何分にっていう普通のニュースの時に、
朝の人が夜中に犬に起こった奇妙な事件の上映中に、
上映中にって言う時に、
なんて、なんて、なんて、なんて。
なるよね。
もう一回言って、もう一回ってなるので、
初めて認識して、
しばらくそんな事は忘れててんけど、
ん?って思って調べてみたら、
原作本も可愛らしい表紙だし、
お芝居、あだらと評判がいいと。
もうちょっと後になってから、私が好きな人が山ほど出たと思うとかっていうので、
すごい興味持ってるんだけど、
やっぱり、これを想像できなかったんだよね。
この演出を、この作品の仕上がりを。
このタイプを撮るからして、
ああいうパラパラと見たあらすじとかからして、
このステージングが全く想像できてなくて、
どんなステージングかっていうのは後でゆっくりお話するんでね。
ちょっとお待ちくださいね。
そう、だからそれを、
YouTubeでね、
予告編だけ見たときに、
すごい世界があるもんやと思って、
もうこれは見ずにいられないって。
これ面白いやつや!って思って。
ちょっとね、可能であればYouTubeで、
15:01
何本か上がってるよね。
そうそうそうそう。
公式が上げてくれてるので、
去年、ナショナルシアターの本編が始まる前に、
インタビューとかが流れてたよな。
あれね、夜中に犬に起こった奇妙な事件の公式の映像。
あれ、私見てた。
あったよね、あれ。
だからYouTubeとかに上がってるやつです。
ちょっとね、練習風景とかも入れてくれてるやつでね。
あれに、
あー字幕がついたって感じで見ました。
何言ってるかわかる。
あれ見た見た。
そうなのそうなの。
ルフがネズミと戯れてる感じがとてもかわいい。
かわいいね。
そうなんですよね。
で、この作品のね、
一番の肝というか、
面白いなーって思ったところは、
その見事な演出によって、
その主人公が持っている自閉症っていう特徴。
そうそうそう。
インタビューでも言ってたね。
障害じゃなくてこれは特徴なんだって。
一つの個性っていうのを捉えた。
特徴という風に、個性という風に言わせてもらいますけど、
この、彼から見たら、
世界はこんな風に見えてるんだって、
巧みな演出で見せてくれてたっていうのが、
全てが彼の目線で。
で、それが演劇じゃないとできない表現の方法で、
全て表してくれてたっていうのが、
もうこの作品ラブの、
もう本当に、
ただ一つの、
もうそれ以上でもいいかでもなくっていう、
あれですね、もう一番の見どころやなって思いました。
舞台のいいところが全て詰まってるじゃない。
描きすぎず、
とてもシンプルな舞台装置を駆使して、
で、人体がすごいのよ。
そう。
人体がすごい。
まあ役者さんたちの、
このビングとか、
パフォーマンスとか呼ばれるような、
動きがすごく緻密に作られていて、
ちょっと一個ずれたら大事故に繋がりかねない動きを、
さらっと、
そうなんです。
ブロリロって。
そうなんです。
で、それに、
プラス、
プラス、
今日のナショナルシアターライブやったらLEDになるのかな。
で、実際今ウエストエンドとかでやってるのでは、
もうちょっとこう、
密度なプロジェクションを持っているので、
もうなんか世界がどんどん動いていて、
クリストファーが見てる世界っていうのが、
そうやね。
18:01
めくるめく表現をされている。
この舞台の、
面白いというか実験的なところっていうのが、
まずはその舞台装置、
舞台の形状、
いわゆるプロセニウムっていう客席があります。
で、目の前に、
ステージがあって、
っていう、
普通に想像される体育館みたいなね。
分かりやすいとこで言うからね。
そうやね。
ではなくて、
えっとね、
なんて言ったら分かりやすいかなってさっき考えてたんやけどね。
一番分かりやすいのはね、
あれかなと思った。
相撲?
そっちでくれた?
思わんかったな。
私はフィギュアスケートのスケートリンクって言おうとした。
まあでもね、両方正解ですよ皆さん。
思い浮かべてください。
相撲、思い浮かべたね。
で、フィギュアスケート。
どっちも正解。
で、フィギュアスケートの規模を、
20分の1ぐらいにしたような狭さの、
ところで、
相撲じゃん。ほら、相撲じゃん。
大きさ的にはね。
真ん中に、
四角い空間の真ん中に、
リンク的な、
土俵的なエリアがあって、
そこで四方を囲んで客席がある。
で、そこで真ん中で、
いろんな映像とか文字とかが映し出されたり、
白い、何の変哲もない箱。
箱馬的箱。
箱馬って言うて分かるかな。
ただの四角い、
ただの四角い箱。
正方形とか長方形の箱。
何にでも見立てられるような箱。
椅子になったりテーブルになったりとかね。
っていう箱と、あとは役者の体一つ。
で、そこで物語を繰り広げるっていう、
それがやはりちょっと実験的な、とても実験的な。
だからちょっと上から見下ろす感じになるのかな。
なんかね、さっきパンフを読んでたら書いてあってんけど、
これがだから、実際、
ナショナルシアターで1年とか2年とかのワークショップ期間を経て、
で、実験段階を経て、
一番最初の初演の舞台の収録になっていると。
だから私たちが今ウエストエンドに行って、
普通の劇場で見るときはもうその普通の、
ああ、そうだね。
体育館上演バージョンやねんけど、
今回見れるやつは、もっとプロトタイプというか、
一番原型で、もっと、
もっとちっちゃな劇場で、
もう目の前で、
でもお客さん同士も見えてる状態で、
向かいのお客さんが見えてるのもね。
見えてる状態の舞台演だし、
21:02
むちゃくちゃ狭く感じるようになってて、
だから2階もあるねんけど、
もうほんまに見下ろすぐらいの勢いの。
あれあれ、小築座の2階席より近い感じだったよね。
あ、全然近いね。
わかるかな?
これわからんかな?
みんな見てない?
見たことないかな、小築座。
小築座の2階もまあまあ競っとるんですが。
そうですね。
まあまあとにかく、
日本の劇場がね、
客席と舞台がとにかく離れがちなので、
それに比べると、
ロンドンとかの劇場は、
近いんです。
傾斜も急で、
客席自体は近いんですけど、
そのロンドンの劇場をもってしてももっと近いみたいな。
だいぶ近いよっていう。
たぶん、劇場とかではなく、
もっと実験的な、
ただの真っ近くの、
いわゆるブラックボックスになるようなところを、
でも実験公演だね。
本当に。
アートと融合と言われるジャンルでも、
いいかもしれないところでやってるから。
本当に、
ちょっとね、
キャストさんが客席に入っていったりしてたもんね。
そうやね。
手を伸ばしたら本当に、
舞台に届いてしまうぐらいの感じの。
手を伸ばさないでくださいって言われる感じ。
そうそう。
っていう感じの。
それが、
初演版。
いわゆる初演版で、
長いワークショップの期間を経て作られたんだよね。
1年ぐらい。
これ、パンフにはいま1年とか2年とか、
たぶん作品によって全然違うんやと思うんやけど、
でもこれも相当時間かけて。
そうやね。
時間をかけないとできない演出だからね。
すっごい計算やと思う。
そうだね。
これね、
それだけ時間をかけて作って、
初演版もよかったってことで、
数々の賞を受賞してまして、
これがですね、
2013年のローレンス・オリビエ賞。
長たる賞の中でも。
これイギリスの舞台の権威ある賞なんですけれども、
これで作品賞を含む主要7部門。
主演男優賞と、
女演女優賞も獲られてるな。
あと最優秀プレイ賞、
最優秀演出賞。
しか最優秀やね。
最優秀やね。
イギリスでも評判良くて、
これがブロードウェイにも進出しまして、
ブロードウェイ公演では、
第69回のトニー賞のプレイ部門。
ミュージカル部門ではなくてプレイ部門ね。
これの最優秀作品賞、
最優秀演出賞などを受賞してます。
それは最高じゃないですか。
24:01
そうなんです。
撮れるとこ全部撮ってたんや。
撮ってますよ。
決して派手ではない。
歌もなければ踊りもない。
ないね。びっくりするぐらいないね。
いわゆるストレートプレイなんです。
すごくシンプルやし、
話のテーマも分かりやすいし、
難しいところは一つもない。
シェイクスピアのように
込み入ったところもない。
お父さんやっけ?
いとこやっけ?
全くないし、
登場人物もとてもシンプルで分かりやすくて、
っていうところに、
素晴らしい演劇の魔法がかかった。
そんな作品でね。
お話自体も、
隣のうちの犬が死んでた、
それはともかくになっていくやん。
そこからやっぱり、
お父さんとの関係性、
不在として語られている
お母さんとの関係性、
実はお母さん、
言っちゃっていいんだよね?
いいよ、ネタバレやからね。
お母さんは死んだって言ってた。
お父さんが言ってたけど、
死んでなかった。
甘津さんは隣の犬を殺したんだ。
お父さんやと。
っていうところから、
関係性がどんどん変わっていくけど、
クリストファーがそこに対応して、
切れてるのか受け入れてるのか、
切れてないのかみたいなのも、
もう分かんない状態やん。
そこで、
なんかさ、演出とかもさ、
どんどん乱れていくっていう言い方はおかしいんだけど、
混沌とした演出になっていて、
その中で、だからもうどうしていいか分からへん。
混乱したままのクリストファーが、
初めて街に出て、
雑踏に放り込まれて、
余計大混乱してパニックでとかっていうのが、
どんどんどんどん積み重なっていって、
でも、
平成になってみると、
私たちの日常の風景でしかないんだけど。
そうだね。
街を歩いて、
で、どっか行くって、
切符を買って、電車に乗って、
エスカレーター乗って、
普通のことだよね、
私たちが何気なくやってきた。
そう。だけど、
そういう精神状態で、
ちょっと人とのコミュニケーションが苦手とか、
嫌いなものが多いっていう状態の、
27:01
15歳の男の子が見た世界って、
こんな風にっていうのが、
映像もやし、人の体もやねんけど、
を駆使して、
でも、
完全に混沌としてるわけでもなく、
数字が好きな男の子やからって、
デジタルに見えるのかなと思ったら、
デジタルがすごくアートになってたりとかっていう、
美しさの方もさ、
すごい求めてる舞台だったり、
そんな表現があるんやって、
自分が今まで見たことのない世界、
やなって、
想像力。
もう、ちゃんと、
ちゃんと使わないと見えないし、
でも説明不足ってことは一切ない。
っていうのが、
幸せやなと思っちゃって、
今日。
なんかその、
見た目のトリッキーさだったり、
美しさだったり、
それもさることながら、
やはり、
見ていくうちに、
お父さんならお父さん、
お母さんならお母さん、
で、クリスとか、
特にこの3人に、
ものすごい感情移入をしてしまう、
途中から涙が止まんない、
それぞれの思ってることとかを、
考えると、
これまですごいお母さんもね、
これね、
要は、
自閉症の子供を持ったお父さんとお母さんが、
昔は良かったけれども、
色々こう、
歪みが生じてしまい、
お母さんは出て行っちゃって、
っていうお話なわけだけれども、
その中で、
お父さんがどんな気持ちで、
お母さん出て行ってからの2年間、
クリスと母を育てとったんかとか、
それもね、お母さんは死んだんだって嘘をつきながら、
で、お母さんお母さんで、
全然さ、
すごく印象的だったさ、
海のシーンがあったけれども、
そのお母さんのキャラクターが、
それまで一回も出てこなかったけれども、
お母さんこんなエピソードがあったって思い返すところって、
海でのお母さんとの、
一幕があるんだよね。
で、そう、
お母さんが水着で中入って行って、
海の方に、
で、クリスと母、いらっしゃいよみたいな、
怖くないからおいでーって、
入れない、怖いって言うけど、
お母さんは、
ズボンをまくって、
ちょっとだけでもいいから浅瀬においでよ、
みたいな、こんなね、
いや、このシーンの何が印象的なん?って思うかもしれない。
これが、もう、
そのお母さんの、
30:00
これまで一生懸命育ててきて、
でも大変やったんやろうなとかさ、
そういうのが、
もうダイレクトに伝わってきて、
いや、
離婚して、
まあ言ったらさ、言い方悪いけど、
その、
息子をさ、捨てたわけじゃない。
でも、
そうせざるを得なかったとか、
そこに至るまでの気持ちっていうのを、
こう、
おもんぱかると、
もうたまらんわーっていう、
決してクリスとファンのことを愛してないわけじゃないっていう、
お父さんをお父さんなりに、
お母さんをお母さんなりに、
っていうのが、
もうめっちゃ、
めっちゃ狂った。
今、自分どんどん叩いてはるけど、
大丈夫かな?
それがね、
たまらんかったですね。
ほんまに。
すごい、そこまでに、
別に、
お母さんのことを、
めっちゃ語ってるわけではなくて、
私らもね、初め、
お母さんは死んだんやと思って見てたもんね。
でも、むしろ、
なんか、
存在ないんかな?ぐらいの、
軽い、
ちょっとした話に出てくるっていうだけの、
お母さんが、
初めて出た、
初めて登場してきたシーンが、
その海のシーンで、
あれ?って、
すごい、
なんか想像してたのと違う、
存在ないわけじゃなかったっていうか、
その、失われたものの、
存在のデカさに改めて気づかされるし、
こんなにキラキラしてる人なの?
そう、キラキラしてたね。
本当に、
特別な女性っていう感じの演出でも、
全くないし、
普通のお母さんやし、
演じて、ハロウィン女優さんもね、
めちゃめちゃ芝居が上手くて、
びっくりするんやけど、
でも、撮り立てて、
失礼になったらごめんなさい。
超綺麗な方とか、
スーパーモデルばりのとかっていうのでは、
決してなくて、
いや、あのね、
見事にウエストがなかった。
そうね、
40歳ぐらいかな?
年相応の。
そうそう、本当に。
でも、チャーミング。
すごくチャーミングで。
で、その海のシーンの後にね、
実はお母さんが生きていたんだっていうことを、
クリストファーが、
お父さんが隠していた手紙を、
お母さんからクリストファー宛てに、
何通も何通も送られていて、
お父さんがクリストファーに隠していた。
その手紙を、
クリストファーが見つけて、
手紙を読んでいる時に、
演劇ではよくありますけれども、
お母さんが登場して、
それを読み上げてくれるのね、
演者さんが。
読んでいるせいで、
実際読むのは本人みたいな。
まあ、よくある演出ですわね。
リリーでも見た。
33:00
見ましたね。
あれは、「亡霊のお母さん」ですね。
あれは死んでるからね。
まあまあいいけど、
そこのね、
読み方が、
なんちゅうエモーショナルな読み方だと思って、
なんかね、穏やかさゼロだったよね。
普通って言ったら、
よくあるのは、
クリストファー、元気にしてますか?
みたいなね。
ええ声のね。
ええ声の感じで語りかけて、
一級さんのエンディングのお母上さん。
そんな感じ、そんな感じ。
わかりづらいわ。
お母上様、お元気ですか?
一級やったらごめん。
一級からのお母上様ね。
母上も答えてくれ、
まあそんなことどうでもいいわ。
なんですけれども、
それはね、
手紙を読んでいる人っていうのが、
クリストファーだけどね。
で、クリストファーがそれを読んでいる、
クリストファーの中には、
このぐらいお母さんの声が迫って聞こえとんかっていう、
ね、お母さんの、
もうほんまに勢いがすごく、
手紙から飛び出してくるんちゃうくらいの、
飛び出してきてたから。
力強いし、
で、もうあなたに会いたいっていうのを、
もう積み隠さず、
まあ文章でもそうやし、
言葉知るパッション。
あれがね、
でもそこでももうね、
泣きそうになってね、
ストレートに表現された、
その、なんだろう、
よくさ言うやん、舞台上では泣くなみたいな。
ほんまに泣いたらあかんみたいな。
うん。
役者さんのね、
演技においてね。
って言うけど、
もうなんか、
ほんまに泣いてるとしか思えない、
ほんまに、
欲してるとしか思えない、
もうその感情をバーンって、
飛んでくる、
すごい手紙の朗読やったなと思って。
決して朗読ではなかったじゃないですか。
手紙の体現になってたからね。
そうやね。
うーん。
でも、
まあ、
それはまあ演出だったり、
演技だったりの話なんだけども、
その、脚本的にというか、
自閉症の人のその考え方っていうところに
はっと気づかされた部分でもあるんだけれどもね、
その、クリストファーが、
今までこの町を出たこともなくて、
電車に乗ったこともない、
エスカレーターそれなにっていう世界だったのが、
ロンドンに行くしかないって思った、
あの下りのね、
あの三段論法みたいなさ、
あれすごかったね。
あの説得力。
36:02
えっと、
犬が殺されたことを、
犯人はお父さんなのに、
お父さんはそれを嘘をついていた。
お父さんは犬を殺した。
ってことは、僕を殺すんや。
え、え、ちょっと待って、ちょっと待って、
ちょっと待ってってなったけど。
でも、それまでにちゃんとクリストファーのことを
描いてくれてたから、
そういうふうにクリストファーが思ってしまった。
そうだよね、そういうふうに思うよね君ならっていう、
その謎の説得力。
すごかった。犬を殺した。
だから僕を殺すんだっていう。
で、殺すからこの家を出なきゃいけないってなって、
家を出てどこに行くってなって、
えっと、志望先生のところか、みたいな。
いや、でも志望先生、親戚じゃないからダメだ。
トイレがないからダメだとか、
そういうところもあったよね。
トイレにはこだわりあったね。
あと、親戚のおじさん家、
いや、でも親戚のおじさんは、
それやったっけ?トイレが道具こうのって言ってたの。
そう。で、あと、タバコを吸うから嫌だとか。
あ、そうだね。
で、数々の広報地が却下されてて、
しかもそれ絶対広報地ちゃうやんっていうところもね、
リストアップされてましたが。
リストアップされてましたが。
そうですね。で、はって思いついたのが、
お母さん、手紙に住所書いてあった、
あのロンドンの住所、
あそこに行こうって思い立つまでが1幕なんだよね。
うん。
そうだね。だから2幕はロンドンへの旅路やね。
そうなんだよね。
ただこの1幕の間中ね、
これずっとしぼん先生と、
あと実際の時系列で犬が死んでから何が起こったかっていうのを、
しぼん先生に書いた本を渡して、
先生がちょっと読み上げたりとか、
で、この時あなたどうしたの?みたいな感じで、
ちょっと進行役みたいな感じにしてくれながら、
で、話は進んでいくんだけれども、
そのしぼん先生といる間さ、
ずーっとおもちゃの鉄道をね。
あれね、びっくりするよね。
そう。
まあまあ長距離やんな。
そうだね。
あっちし続けるっていう。
いわゆる、
ジオラマ?
ジオラマなのかな。線路をずっとつなげていって、
真っ直ぐな線路や。
モノレールじゃない、プラレールや。
プラレール、プラレール。
あれ?
モノレールちゃんは何やっけ?
モノレールちゃんってプラレールだっけ?
プラレールか。
あのー、直線のやつと曲線のやつじゃん。
で、それに組み合わせて、
途中駅舎とかも置けて、
っていうやつを延々やってるんだよね。
39:03
地下の引き出しみたいなところから出してきては、
ベラーってバリバリバリーって掘り出して、
それをまた全部繋げてっていうので、
舞台一周するかせんへんかぐらいは言ってたよね。
結局一周はせんかったね。
どこかに繋げてはいないけど。
私、繋げんのかなと思って、
めっちゃ注意してたんやけど。
繋げる範囲を超えた。
超えた。
あれだから、あの舞台は実はいくつもパカッと開くところがあって、
いろんなものがパカッと開いたところから出てくる。
いろんな小道具がね。
お母さんからの手紙もそうだし、
いろいろ出てくる。
いろいろ出てきてたね。
でもあれ、本当にね、
方眼用紙みたいな舞台って言ったらいいのかな。
マス目が書いてあって、
あんな何の変哲もないところに、
ここだってピンポイントで蓋開けるのすごいなと思って。
あれね、番号振ってあるんですよ。
振ってあった?見てた?
舞台の端っこに、
一番から十何番ぐらいあるので、
ブロックで振ってあって。
じゃあ、5の1とか?
いやと思う。
あとはもう感覚で、
しばらく使ってる舞台やったら、
そこはもう肩がついてたりとか、
特徴がどんどん出てくるから、
それを見てるんやけど、
チョークの跡とかで、
とかっていう見置き方やろうなとは思った。
とりあえずナンバリングはしてあります。
それないと絶対無理なんだ。
すごいなと思って見てて、
これどうしてんねんやろって思って、
そんぐらい次々と規則性のない場所から、
開けては、
パカッと開けて、
中からジャラジャラってジオラマと線路取り出して、
次々に並べていって、
馬とか牛とかも並べてたね。
農場とかあったね。
木とかあったりとかしてね。
最後に、
ロンドンに行くって言った時に、
汽車がボーって走るっていう、
そういう、
素敵演出。
とてもね、
高まる演出。
実際、
私、
現地で、
ウエストエンドで見た時も、
ずっと繋げてるってことは分かってたし、
繋げることの感情表現みたいな、
ちょっと乱暴に置いてみたりとか、
ちょっと退屈そうに置いてみたりとかっていうのの、
表現力はすごいなと思って見てたけど、
ほんまに電車が走るって、
ほんまに思わんくて、
はぁー、
電車走るんやーって、
びっくりしたーってなった。
しかもなんか、
あのー、
初演版になくて、
私たちが見た、
42:01
ロンドンの、
劇場、
何、何劇場って言ったっけ?
グールグッド劇場かな?
キールグッド劇場かな?
キールグッド劇場。
で、見たバージョンには、
ロンドンアイまであったんだよね。
そうそうそうそう。
だからロンドンの分かりやすい、
ランドマークのオブジェが、
もう最後の方には出てきて、
あっ、これでロンドンに行けるんだ!
で、一幕の終わりっていうのは、
例えばミュージカルで言うならば、
デミゼラブルだったら、
ワンデイモアが流れる。
で、ビリーだったら、
ビリーは何やった?
一幕の終わり?
ビリーは、
アングリーダンスかな?
アングリーダンスだよな。
とにかくエモーショナルな、
歌を歌って、
あのー、
あのー、
とにかくエモーショナルな、
歌と踊り、
ものすごくその、
わーって来る。
あのー、
次に繋げるための30分を持たす。
そうやね。
で、ある意味、
シーンのクライマックスよりも盛り上がる。
うん。
で、あそこでわーって盛り上げて、
めっちゃ喋らして、
喉が渇いたから飲み物?って、
そうですね。
喋らせる戦略の。
だからオープニングも大事やけど、
この一幕の終わりっていうのの、
大切さ。
だってそこでみんな帰っちゃうからね。
うん。
本当に気に入らなかったら。
そうだね、そうだね。
で、言うのっては、
踊りもなく、
歌もない、
普通のストレートプレイか当たり前なんですけども、
だけども、かなり迫るものがあって、
私はロンドンで見たときに、
もう感動して、
その汽車が走って、
ぼーって鳴って、
で、お母さんの住所をずっと言い続けるっていう、
うん。
ねえ、行くんや今から!みたいな、
その、彼の決意とともにね、
今から行きます!みたいなことは一切なく、
あ、そうそうそうそう。
でもそういうことだもんね。
うん。
ただ、なんか、
上手いこと乗せられて、
うん。
いや、そうそう。
だからあれやもんね、
あの、千年女優でいうところのさ、
あの、
今すぐ会いに行きます!でしょ?
そうだよね。
あの人のところにでしょ?
そうだよね。
それがね、
一言もそれを言わずに、
なかったね。
あの住所を、
ひたすら連呼して、
で、お母さんもその住所を、
セレオで連呼し、
で、
お母さんは、
あなたに来てほしいっていう気持ち、
で、クリストファーは、
45:00
今から会いに行くっていう気持ち、
で、汽車が走る、
そこだけブワーって、あの、
煙が、
煙が出る、
感動。
で、だからそのね、
引っ張る力というか、
次どうなるんやろって思わせるには、
あまりにも淡々としたストーリーをやるんやけど、
ちょっとずつちょっとずつ、
だから最初とかは、
そのストーリーにまだ馴染んでない頃は、
そんなに何が起こるんやろうって、
そうね。
そこまで熱くなってなかったのに、
いつの間にか、
その一幕の間で、
ボルテージが上がっていってて、
こんなにちょっと、
走る汽車を見ただけで泣きそうになるけど、
そうなんだよ。
テンションMAXやったんやってことに、
改めて気づかされたら、
は?って。
その演出の巧み。
だからこの演出家さんが、
実は戦艦の馬の演出もされていた。
舞台版のね。
うん。
ナショナルシアターの実験的なやつを
一点になってはる。
気づっこだね。
なんだろうね。
戦艦の馬も、
ナショナルシアターライブのラインナップに入ってるんでね。
入ってますね。
まだ決まってないのにね。
まだ決まってないのにね。
これまた実験的なんね。
なんと説明したらいいんですかね。
あの、私はね、
私は、
人形浄瑠璃的な、
そうだ。
リアル大きさの馬を、
人形浄瑠璃的手法で、
人々が、
演じ、
もう馬にしか見えないっていう、
その、見事な、
何て言ったら、装置とでも言いましょうか。
あの、マペットとでも言いましょうか。
アーティスティックな、
リアル、
等身大マペット。
4人ぐらいの操作士がついて、
その馬を、
本当に生きてる馬のように動かすんだよね。
で、人間も乗れるんだよね。
乗ってたね。
乗らんとね、
昇吾さんとかね。
でも、
飛んでたりとかしたら、
飛んでたかな。
もうあれ本当に、
人力で支えるしかないなって思ったら、
すごい、
あれも実験的で、
あれができるとは誰も考えへんのやないか、
っていうような、
それもちょっとYouTubeとかにあるんでね、
見ていただいたら、
横の辺とか山ほどあるし、
メイキングとかもあんねんけど、
あのね、フランケンシュタインを見に行った時にね、
ナショナルシアターライブの、
その時に、
あのCMが最初に流れてたのを覚えてると思う。
で、その時に、
馬の、
馬って犬って呼んだり、
馬って呼んだりね、
私たちの戦火の馬、
大ホースのことを馬って呼ぶんですけど、
馬のCMが流れて、
48:01
その時に母親と一緒に見てたんや。
で、フランケンシュタインは面白かった、
すごい感動してたんやけども、
ていうかさ、馬って言い出して、母親が。
私がニューヨークに旅行に行った時にね、
林間センターで、
これだからロンドンではなくて、
林間センターで馬をね、
一緒にしんちゃんと見ましたけれども、
その時の興奮をね、
母親にもね、帰国語を伝えてたんですよ。
いや、あのな、
馬がな、馬やねん!
馬が出てくんねん!みたいな。
うちの子おかしいなって思う。
そうやろな、戦火の馬やろだって、
馬出てくるわな、ていうような、
でもこう、説明しきれない、
この、いやでもさ、みたいな、
感動やねん!って言ってたんやけど、
母親がその映像を、
ほんまに一瞬の何秒かの映像を見たときに、
馬すごいな!って言って、
馬やったな!って言って。
馬です、あれは。
そうなんです。
もう、馬以外の何者でもなくて、
人とか透けて見えてんねんけど、
そう、だっているもんね、そこにね。
めっちゃおるし、別に隠れようともしてない、
顔を操作する人とかとかもね、
全然、堂々と立って、
普通にやってはんねんけど、
もう馬にしか見、
馬しか見えない、
みたいになってくるよね。
演劇マジで、
演劇のマジックだよね、あれもね。
すごい。
っていう、そういう演劇のマジックを
実験的にチャレンジするのに
長けたお人なんですかね、
この演出家さんね。
あたたがその原作ものを、
きちんと愛を持って、
どこをピックアップするかっていう。
そう、その原作、
もともとあるものが、
何を伝えたいのかっていうことを、
きちんと見据えて、
作品作りをされているな、
っていう印象は、
根幹を持って見れるっていう。
そうやね。
作品作りをされているな、
っていう気がする。
根幹の部分っていうのが、
原作本が、
どこを大事にしているのかっていうのを、
とても、
ちゃんと捉えることが
できる人なんだなって。
自信ピックアップして見せることもできるし、
そうだね。
あと、
ビジュアル的にも
非常に美しいものが出るなとか。
そうだね。
でも、本当に、
犬にしても馬にしても、
動物シリーズ。
犬にしても馬にしても、
本当に、
語りすぎない。
見せすぎない。
最後はちゃんと、
観客の想像力に委ねる。
そうですね。
っていうことも、
きちんと怠らずに、
映画に見せてしまえば簡単。
うん。
全部物を出してしまえばとか、
そうだね。
馬だって、
戦艦の馬だって、
骨組みだけの馬が、
物語を紡いでいくわけだけど、
51:00
あれ、布で隠してしまえば、
そうだね。
もう一つ楽になるはず。
もっと機械に頼れるしとか、
それをあえて見せることで、
より人間が想像力で、
馬に見えてくるというか、
見せられるというか、
うん。
完璧に作りすぎないことで、
リアルさが増すっていう。
うん。
だから今回の犬にしても、
隠さないものが結構多くて、
これから出てくる小道具を、
周りに無造作に置いてあったりとか、
置いてる。
っていうことを、
普通はしないやん。
うん。
それもネタバレやから隠すとか、
っていうことになんねんけど、
無造作に思える感じで、
ババババババって置いてあって、
ただそれが、
ちゃんと計算しつくした位置に、
ピタッと置いてあるし、
それを、
転換とか、
手渡す人が見えるとかね。
うんうんうんうん。
っていうことで、
またなんか、
こっちが補う余地とか、
自分が、
遊べる余地を残してくれてるなーっていう、
ちょっとした好きやねんけど、
そうやね。
そこを埋めすぎないっていうことは、
すごい、
自信がないと無理やなっていう。
あー。
あとは、
観客のことも、
信用してくれてるんやなっていうのが、
なんかこの、
ここまでやってあげてんねんから、
わかるでしょ?的なこととか、
いや、わかんないですね。
これはね、勝手に私がうがった見方をしてるだけかもしれないんだけれども、
それか、
なんか、
これ、ここまでやらなきゃわかんないでしょ?って、
ここ、
もしくはここまででええやろ?みたいな。
このお客さんは、
うちのお客さんはこんなもんっすわ。
みたいな感じで、
やられたりとかされる。
たまにね、たまにね、
見ていて感じることが、
あったりする場合もあるんだけれども、
そういうのが一切なくて、
ものすごく心開いてくれてるような感じが、
しましてね。
リラックスしながら見てるし、
心の奥から楽しんでんねんけど、
常に緊張感がある。
見てる側にも。
普通に笑って楽しく見てるだけやねんけど。
そうそう、あの、
愉快なシーンいっぱいあるんだよね。
笑えるね。
めっちゃ笑えるね。
ネタ仕込んできおりますわ。
めっちゃ笑えるんすよ。
だから、本当にリラックスして見れる。
フフフってなんねんけど、
そのネタの仕込みも、
ちゃんとできて、
次締めようとかっていう計算も、
ちゃんとできてるし、
笑いながらも、
どうかずっと見逃してはならないとか、
今何が起こっているか、
全身で感じなければならないっていう緊張感は、
観客は持ち続けれるよね。
そう。
へー。
というわけでね、第2幕ですよ。
54:01
そうですね。
まだ第1幕なんすよ。
やばいやばいやばい。
これはね、第2幕の、
冒頭、
2,30分、
これとまた、
冒頭20分くらい。
これがまたね、
この作品の一番の、
視覚的見せどころと言っても過言ではない、
いよいよ、
ルーク君じゃない、誰だっけ、
クリストファーが、
ルークは演じてた人な、
クリストファーが、
いよいよお母さんの住むロンドンに、
電車を使って、
旅立つという、
このシーンね。
これが、役者の体と、
あと、
舞台装置、
音と光を使って、
ものすごく立体的に、
クリストファーから見た、
駅、
クリストファーから見た、
電車っていうのを、
見せてくれるんですね。
まあ、恐怖の都みたいなやつだよね。
すごかったね。
最初の説明でも言ってたけど、
自閉症の人は、
たくさんの情報を、
処理しきれない。
冒頭のインタビューで答えられてた方は、
時の流れがスローになったり、
早くなったり、みたいな説明をされてたよね。
してた、してた、してた。
処理しきれてない時には、
もう、
怒涛のごとく流れていくんやろうな、
っていうのを、
きちんと、
信じれるキャストってさ、
さっき改めて数えてんけどさ、
10人なのよ。
全てで10人?
嘘みたいやね。
うち1人がクリストファーでしょ?
9人で、しっちゃかめっちゃかにしてんねんけど、
もう100人くらい人いるんじゃないかって。
通行人とか駅員さんとか、
警察官とか、
みんなそれぞれ持ち回りで、
酔っ払いとかおったな。
カップルとか、
サラリーマンとか、
はいだなインフォメーションの
ロンドンに居るお姉ちゃんとか。
あれおるよな。
あの姉ちゃん絶対おるよな。
都会にはおるね、あれが。
とかっていうのを、
全員で回してた。
もちろんその中には、
おんとし何歳か、
ちょっと存じ上げないですけれども、
ヒナ・スタプスさんが、
シャーロックのハドソン夫人を演じられてる、
ヒナ・スタプスさんが、
キビンな動きで、
めっちゃ上手かったよ。
ほんでやっぱり、
ムービング、
役者をみんなで担いで、
ちょっと空中浮遊みたいな、
さしてみたりとか、
スピード感を表してみたりとかね、
するために、
いろいろこう、
みんなで持ち上げたり、
移動させたりみたいな、
57:00
そういうシーンも、
一緒に行ったりとなってね、
75歳?
75歳?
偉いかな、当時。
あ、そう。
すごいね、キビンやったよね。
私の計算間違えてたらごめんなさい。
37年生まれ、
37年…1900年?
うん。
37年生まれ、
1993年から1996年は、
今79体。
で、
昇炎が、
2012年とか、
2011年とかだから、
そんなもんやね。
あれじゃない?
道子公豪様ぐらいじゃない?
そうやね。
この例えも合ってんのか、
間違ってんのかもよくわからないけど。
お年寄りぐらいかな。
とても軽々と、
ねえ。
すごかったね。
横になったり、
横なってたね。
後ろ振り返ったり、
すごい早歩きしたり、
ちょっとバックの時に
後ろピッて振り返ってんのが
すごい可愛くて。
そっかそっか。
全員でマスゲーム的に動いたりとかするね。
そうなる時もあって、
後ろ振り返ってたんや。
やっぱりちゃんとね、
安全を確認しながら。
なんか芝居で、
芝居の手でチラッってなって、
めっちゃ可愛い。
確認してるみたいなね。
チラッとなって、
お届けする。
見事な、見事へたっぷりのシーンがあるんだよね。
これ、
ナショナルシアターライブ版ではなくて、
今のロンドン上演版の場合だと、
ナショナルシアターライブ版は床だけにしか映像は映らないけれども、
ロンドン上演版は床と、
あと奥と左右、
で、あと天井も少し。
前以外の。
そうやね。
前以外の5面全てに映像が投影されていて、
で、
エスカレーター、
階段かな、
エスカレーターが降りるシーン。
では、
真正面に映像が、
エスカレーターがいるわーって映って、
で、どうするのかなと思ったら、
奥の壁からさ、
ドンって、
で、
エスカレーターの段の、
壁が、
向こうからボンって、
ブロックがボンって出てきて、
壁をやな。
壁をや。
クリストファーが、
壁に乗って、
ほんまにエスカレーター降りるみたいに。
これまたね、
あれもびっくりしたよね。
そんな装置用意してたの?みたいな。
そういうことの仕掛けを、
見せすぎないのも、
オシャンティーやね。
オシャンティーやわー。
1:00:00
ナショナルシアター版では、
完全に、
根っころがってね、
下にエスカレーター映像が出るから、
そこに合わせて根っころがって、
で、エスカレーターが動くに合わせて、
自分も移動していくみたいな。
あれはあれですごい面白かったけど。
あれはあれでね、楽しいね。
可愛かったけど。
シンプルやなと思ってる装置やけれども、
この装置も、
地下鉄にね、
ペットのネズミが、
トビーが逃げ出してっていうシーンで、
危険な地下鉄の線路に、
飛び降りて、
ネズミを探すというシーンが。
一大スペクタクルシーンやったね。
そうだよ、あれもう、
ハラハラドキドキのね、
こんなところにおいて危ないじゃないかーって、
その周りのね、
お姉さんとお兄さんが、
早く早くみたいなシーンがあるんだけれども、
あの時にはね、
床が、
床面がガーって下がって、
ちゃんとその線路の、
仮設線路が出来上がってて、
仮設地下鉄線路、
地下鉄ホーム。
ホームが出来上がったりとかして、
シンプルながら、
ここの、
このシーンのためだけに、
あのー、
乗降させるんだっていうのが、
私はすごく新鮮で、
なんかついさ、
あ、じゃあここ下がるんやったら、
他の時にも使おうかっていう、
ちょっとその貧乏根性っていうのがさ、
出がちじゃない?
ジャパンの特に小劇場なんかにおいてはさ。
私だからね、
もったいねって思った、まず。
でもね、あれはもったいないんじゃないんだよね。
あそこだけで使うことによって、
やっぱ驚きと新鮮さと、
飽きない。
それぐらいしか必要なとこないしね。
うん。
そうだね。
よくよく考えたら、
海のシーンであんなこと言われたら、
今日ザメやし。
そうだね。
けど、じゃあ地下鉄のシーンで、
あれいらんかったかって言ったら、
それそんなさ、床なんか下げることなく、
そのままやれやっていう風に、
言ったら、まあそれは出来ないこともないだろうけど、
それは下がってくれた方がリアル感増すよねとか、
あそこでちょっと、
本物のネズミと、
空のネズミ、
ネズミが入っているカゴと、
ネズミが入っていないカゴとの、
やり取りあるしとか、
なんかね、いろいろ思うとね。
そう。
でもね、あの、
実際に生で舞台見た時もそうやったんやけど、
どこで入れ替えてるかも、
分からんかったんやな。
ふと気づくと、
ネズミがいないっていう風に気づく瞬間があるんだけど、
ほんまや!って思うんだよね。
ただそれが直前ではなくて、
その前のムービングが結構な、
揺さぶられっぷりやから、
あれ、ネズミ入らないから、
だいぶ前に変えてるはずなんだよ。
そうやね。
それを今回もちょっと探そうと思ってたけど、
忘れてたね。
だって最初に警察官の人と喋るじゃない、
1:03:01
駅に来た時に、
あの時にはさ、見えてたやん。
ペットです。
ペットです。
それから布をかぶせて、
電車乗るっていうところ、
あの電車乗ったら、
その時点では多分変えてるね。
そやんな。
それがわからへんのか。
これから見る人は、
どこでトビーのカゴが変わっているのか、
ぜひチェックを。
映ってないんちゃう?
映ってないから。
映ってはないけど、
ここかなっていうタイミングはね、
あるかもしれない。
そういうのを探るのも面白いよね。
舞台にしかない。
そうやね。
考えなくてもいいんですけどね。
うんうんうんうん。
まあまあ、わかると思いますし。
でもロンドンに着いてからは、
もう涙涙ですよ。
もうすべてがね、
ここまで来たものが爆発してね。
うーん。
あれはもうたまらんかったな、
お母さんもお父さんも。
ロジャーはどないなって思いながら。
え?
ロジャーはどないなって思いながら。
ロジャー?
あのプリンアイテムの人。
いま、いまかれ、いまかれ。
ロジャーだっけ?
ロジャーってすごい言ってた。
あれ?お父さんがロジャー?どっち?
あ、違う。お父さんはエロ。
そうやな。じゃあロジャーやわ、ロジャー。
あ、そうか。
横のおっちゃんなの。
でも、あの人のさ、苛立ちもわからない。
そうやね。わかるね。
あの人の苛立ちもな。
で、何とか距離を縮めようとしたりした瞬間もあったりね。
本持ってきてあげたりとかね。
で、お母さんと結局隣のお家で浮気してたのよね。
えっとね、向かいの2軒隣のお家。
向かいの2軒隣か。
あ、ごめんごめん。隣じゃなかった。
でも、隣みたいなもんやね。
うん。
で、ロンドンまでお母さんと2人で逃げてきたというか。
で、たぶん普通の商社に勤めてはる一般的な優しい男性。
そうそうそう。
だよね。でもあれが2人で暮らそうって言ってた矢先に15歳。
まあ存在は知ってるやろうけど。
だってね、近所に住んでたわけやしね。
うん。が来て仲良くなろうと思って。
そろそろ本をさ、これ読むだろうって言ってやったら。
そう、なんか数学が好きとかパズル好きとか宇宙好きって聞いてたからね。
ちゃんとその通りのね。
うん。子供向けの本を。
子供向けっていうか、たぶんちょっと優しめの本ではあるけれども、
別にあの年頃の子が読んでもおかしくないぐらいなんだけど。
だいぶ下向けのやつだった。
うんうん。そんなことなかったように見えたけどね。
でも、クリストファーは、いやもうそんなんね、想像を絶する頭の良さやからね。
数学と宇宙に関してはね。
子供の本なんか読まない。パーンみたいな。
1:06:02
パーンってなってたね。
でも、やらされたらやっぱり傷つくよね。せっかく歩み寄ろうとした。
なんかその話には聞いてたりしても、悪気がないっていうことは分かっているつもりであっても、
あれはちゃんと本当に分かったつもりじゃなくて、理解してないと許せなくなってしまうのかなっていう気持ちもすごく分かるし、
結局誰も悪くなくて、追っかけてくる、なんかお家に追っかけてくる警察官も心配して追っかけてきてたりとかっていう、
本当に悪い人がいない。
いない。
一人ちょっと悪キャラを担っている女性のキャストさんがいたけどね。
あの人ね。
ちょっとふっくらした人。
やる気ない先生の役をしていた。
近所の人とかもちょっと嫌な役。
嫌な近所のね。なんかあれでしょ、ウェリントン、犬のウェリントン殺された先の奥さんの役も。
出てけ。
そういう人。
あの人出てくるだけでもみんな笑うっていうね。
面白かった。あれ美味しいね。
最後はね、お父さんとも雪どけと言いますか、
そうやね。
雪の日差しが見えて、
で、ラストはね、僕は何でもできるし何でもなれるって言って。
泣けるじゃないですか。
その前に一回犬に全部持って帰るみたいな。
そう、お父さんがね、トビーはね、死ぬんだよね。
トビーは、
ネズミにしては?
ネズミ人生を全うされて、
ネズミにしては長寿やったらしいね。
2年?
7ヶ月くらい。
全うされて、
で、お父さんとね、ケンカというか、
お父さんに殺されるって逃げてきてて、
近くにはいるけども、会わないとか喋らないっていう状態が続いているときに、
お父さんがやっぱりでもそれはしんどいから、
少しだけでもいいからって言ってプレゼントって持ってきたのが、
犬。
語弊があるな、これ。
リアルな、
あれ何?ラブラドールかな?
ラブラドールやったね。
生後2ヶ月という設定の。
1:09:00
あれさ、ずるくない?
あれずるいね。
イギリスのね、ロンドンの舞台ね、
リアルペット出すの好きよね。
オーディエンスのときもさ、
設定上仕方ないけど、
ジョーンチの犬3匹。
出てきたりとかして、
今回の中に犬に起こった奇妙な事件でも、
最後にリアル犬が登場して、
観客の反応がさ、犬とか出てきたら、
わーってなる。
女性が漏れなく漏らすよね、息を。
わーって。
ほっこりなるよね。
犬と子供には勝てないね。
動物と子供。
わーってなってるし、
犬のかわいさもあんねんけど、
そのプレゼントの心にくさよ。
そうだね。
自分が殺した犬の代わりか?って思うぐらいに、
犬から始まった事件やからさ、
犬に始まって犬に終わるのか?っていうのもあるし、
そこでほっこりさせておいて、
お父さんの名誉のために言っておくと、
お父さんは気が触れて犬を殺したわけじゃなく、
これ説明してなかったなと思って。
説明してなかった。
殺しちゃった犬っていうのは、
お母さんが不倫した先のお家の奥さんとこの犬やってんよね。
いろいろあって、
ついうっかり殺しちゃったみたいな。
ガーデンフォークをぶっさりとね。
ぶっさりと刺しちゃったみたいな、
褒められたことではないし、
全然正当な理由どこにもないんですけれども、
そこに至ってしまうのもいた仕方がないっていう、
お父さんの2年間の苦悩というのがね、
それに表されてたっていう。
何やったらそこの奥さんと家仲になろうともしてたもんね。
そうそう。
でもそれがちょっと叶わんかったんだよね。
この家に来てくれるかと思ったら、
犬の方が大事やって言われたみたいな。
そんなに言ってもクレストファーに言ったってしゃーないやみたいな。
というかそこ夫婦入れ替えって。
そうやね。何やねんそれって思ったね。
そう。
まあそんなね、
お父さんの名誉のためにね、
言っとこうかなと思った。
だから、いろいろ起きたけど、
誰もクレストファーのことを、
憎んでないし、
クレストファーも、
すごく、
制限のある、
なんて言ったらいいのかな、
能力の、
開花させようと、
すごい得意なもの、
めちゃくちゃ得意やけれども、
苦手なものもすごくあって、
なかなかに困難な子じゃないのかと、
一番最初に出てきた時に思わされたけれども、
1:12:00
それがもう不思議だった。
それがもう不思議と、
最後に、原作でも言ってるんだけれども、
舞台でも言ってた、
僕は、
一人で犬の捜査も、
探偵もできたし、
で、
電車にも乗れたし、
エスカレーターにも乗って、
ロンドンにも行ったし、
お母さんのことも見つけた。
で、試験も合格した。
だから僕は、
何だってできるし、
何だってなれるよね、
って言って終わったのが、
すっごい清々しくて、
もう拍手、喝采、
アプローズする。
なれるよね。
宇宙飛行士になりたいんやね。
そうそう、宇宙飛行士になりたい。
なれると思う。
そう、そう、そう、そう。
いや、なれる?
なれるんちゃうかな?
ああいう人こそがなるんちゃうかなって思う。
なんかね、得意って言ってたしね、
そう、そう。
いや、ちょっと想像したもんね、
こないだ私、オデッセイ見てきたところやからさ、
あれ、マット・デーモンが一人きりで
火星に取り残されてしまう話で、
あの、火星の脱出村ってことやでしょ。
そうそう。
これもし、クリスタファーが一人行ったら、
たんたんと、
楽しくやるのかなとか、
それはそれで、
見てみたい気もするけれども、
まあ、だけど、
宇宙飛行士かーって、
思いましたね。
このね、あの、
一幕で宇宙に思いを馳せるシーンもあるんだけど、
これまた素敵だね。
ああ、綺麗やったね。
ふわっふわしてたね。
そうね、宇宙をひゅーってね、
浮いてますね。
かっこいい。
浮いてますね。
見事なライティングにより、
下で支えてる人たちはあまり見えないっていう。
そう、あれもね、綺麗やったね。
あと、ちょっと言っておきたいなと思ったのは、
前編のお話はそんな感じなんだけれども、
オリジナルシアターライブは、
あのー、もちろん映像作品なわけで、
舞台をより面白く映像で楽しんでもらうための、
そういう企画なんだけれども、
今回その、四面舞台ってさ、
すっごく撮るのが難しかったと思うんだよね。
そう、だからちょっと、あのー、
舞台を見慣れてない方は、
混乱するかもしれないなと思う。
ね、方向が途中で分かんなくなっちゃうからね。
うん、あの、なんて、ほら、
映画でさ、絶対さ、
右側と左側を守らなきゃいけないみたいなやつ。
イマジナリーラインを超えてはいけない。
そうそうそうそう。
っていうのが、超えまくりなので、
そうだね、もう、しゃあないよね。
ちょっと位置関係が分かりにくいかもしれないけど、
まあ、そんなことは気になさらずに、
ただ感じたままでいいんじゃないかなと。
私、ちょっと、ああ、こういう撮り方にしたんだなと思って、
なかなか感心したところは、
そのー、普通は、
セリフを喋ってる人の顔だったり表情だったりを
見てもらえると思うんだけれども、
1:15:00
今回は、そのお父さんがクリストファーに向かって喋ってるときは、
そのお父さんのセリフを受けているクリストファーの顔、
お母さんが喋ってるときは、
お母さんの喋りを受けているクリストファーの顔っていうのを、
基本的にクリストファーの顔やね。
そう、もう、全部クリストファー中心に撮ってて、
潔いなって思ったし、
そのー、方向が分かんなくなる分、
そこで、ちょっとその軸というか、
を保ってるのかしらと思ったり、
ね、あれでもいろんな方向で見たら面白いだろうね。
あの囲み、舞台ってやっぱり独特やし、
全員が見下ろす形になってるっていうのもそうやし、
床が、床にすごく重きを置いてる作品やから、
床が見れるように見えるけど、
ちょっとみんなが見下げてるやん。
普通劇場って割と見上げてたりとかする。
そうだね、そうだね、舞台が高くね。
そうそう、だいたいなるんやけど、
ちょっと見え方が違うとか、
あと周りのお客さんの反応がね。
うん、気になるのよね、あれね。
あー、そうだね。
見えちゃうからね、どうしても。
あのー、キャスト見てパッて見上げたらお客さんやからね。
あれもちょっと不思議な感じがして、
私は全然大好きなのね、この舞台が。
まあね、あの作品が面白ければね、
何だって大丈夫なのか。
ただね、あんたがその、
それもあんやけど、
集中力を持たせることが難しい。
あー、そうだね、木がちっちゃうからね、
その余計なものが目に入ってきちゃうから、
だから、よっぽど面白い舞台じゃないと
あれはできないね、あの形はね。
うん。
むやみに木をてらってやっていいね、
その形では決してないよね。
ない。
だからこそ、
あれでちょっと犬見てみたかったなっていうね。
そうだね、私たちにはかなわぬ夢ですけれども。
うーん。
まあでも、
本当だったら見るはずのな、
できなかったバージョンを
こうやって見せてくれて、
あの、
ラシナルシアターライブさん、
そして東宝の担当者さん、
はい、言い続けるよ。
本当にありがとうございます。
言い続けるよ、私たちは。
2017年もどうかよろしくお願いいたします。
まあでも今日も結構人入ってたしね。
あのね、めっちゃ入ってた。
やっぱり注目作やったよね、あれは。
思う。
私はこんなに待ってきたから、
もう満を持してやけど、
ね、フラッとちょっと気になったからっていうお客さんも
どんどん増えていってほしいなと思って。
そうだよね。
これはね、見てほしい。
めっちゃ見てほしい。
あのね、シャーロックと犬と
どっちかしか見れない、どうしようっていう人には
もう120%全力で
犬を見てくださいって私は言いたいです。
ほらシャーロックはさ、
絶対DVD出るんで。
テレビでもやるし。
いい、もういい。
構わない。
もう犬見とこ。犬っす。
本当に幸せな作品。
うん。
1:18:00
またね、ちょっと
見たいね。
もちろんライブでも見たいけど、
これ、水曜日まで来週の
やってるけど、
どっかでもう一回、
もう一回の見たいですっていう気持ちで。
はい、私は行くよ。
そうね。
もうルーク・トレッドウェイさんが大好きなので。
本当に良かったね。
魅力爆発やったね。
演じてるときが30歳ぐらいなの?
いや、もっと若いと思う。
もうちょっと若い。
20代は20代。
でもそれでも20代やもんね。
15歳の少年に見えたもんね。
すごいね。
ちょっとギャシャな方ではあるんだけど、
すごい
あのさ、かっこよくない?普通に。
かっこいい、かっこいい。
普通にかっこよかった。
男前やろ。
あの綺麗な顔が世界に2人いんねんね。
双子なんやっけ?
ルーク・トレッドウェイさんと
ハリー・トレッドウェイさん。
ハリー・トレッドウェイさん。
双子で役者やってんの?
うん、デビュー作が
ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッドっていう
双子の話で。
デビュー作かな?
うん。
割と初期で有名になったのが。
もうこの顔が2つあって
2人とも綺麗で
1人ギタリストで1人ボーカリストの役で
キュンキュンした。
みなさん見てください。
ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド
犬を見てね、ルーク・トレッドウェイくん
いいなと思った人はそれと
他にオススメ作品あるの?
アタック・ザ・ブロック
アタック・ザ・ブロック、これは要チェックですよ。
アンブロー君に
不屈の男アンブロー君
アンジェリナ・ジョリーさんの監督作品の
なかなかに問題作
と言われて
ちょっと日本で物議を緩和してしまった
ジャック・オ・コンネル君主演の
やつにも出てます。
ルーク・トレッドウェイ
もうすぐやるのかな?
私の住んでる地域では
3月だったので
2月、8月
あれよね、1本のフィルムを
チョコチョコ回していくパターン
巡業スタイル
ちょっと
コトボリ冷めた頃に
やってくれる感じだよね
映画好きの人のために
話題になってたのはすごくなってたし
アンジェリナ・ジョリーさんの作品
裏判できない?
裏判はしてない
裏替え方について
ちょっと物議が
かなり本気で
プロデュース業に取り組んでるなと
思いますので
ちょっと、ほんまに楽しみですね
アンブロー君も
ちょっとね
ルークも出てるし
ドーナル・グリーソンさんとかね
誰でしたっけ?
ブレンダン・グリーソンさんの息子さんで
なんでそんなさ
ロード・オブ・ザ・リング的な言い方
ドゥリンの息子のみたいな
なんでそんな
アラソルンの息子を荒ごる
みたいな言い方やめてくれる
1:21:01
そうだよね
アワード・タイムとか出てた
あとレベナントとか
レベナントね
アカデミー小レースに
12部門
ノミネート
行方が気になるところでございますけれども
これでも見ないとだね
ほんとね
そんな感じでね
犬に関して
喋ることはないですか?
思いの丈は
なくなることがないから
もしまた追加であるようだったら
また次の回に
次の回に
じゃありますが
でも本当に
少しでもこの舞台の面白さが
伝わったら
嬉しいなと思います
もうちょっと
次の機会もあるからなんて
いうことが言えないのでね
地方によっても
変わってくるので
全国の全国でもない
全てじゃないんですけれども
東方系の映画館で
限定で
6日の金曜日から
次の週の水曜日まで
23日かな
本当に短い期間ですけれども
もしも
お近くで足を伸ばせる範囲で
見に行ける映画館がある方は
これは本当に本当に
おすすめ作品
見逃してほしくない作品です
ので
行ってみてはいかがでしょうか
間違えてた24
失礼しました24
ごめんね
はい
ということで
今日はこのあたりです
おしゃべりしすぎた
ちょっとね
喉を潤わさないとね
ガラガラやね
モーソロンドン.コムで
サイトブログやっております
あとお便り募集してます
モーソロンドン
ツイッターもやっております
ぜひぜひ話しかけてみてください
私たちと遊んでください
では今日はこのあたりで
お別れしたいと思います
さよなら
ありがとうございました
01:23:09

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