1. 妄想ロンドン会議
  2. 映画『ファーザー 』レビュー
2021-06-15 1:22:39

映画『ファーザー 』レビュー

これはホラー?サスペンス?ミステリー…? 観た後に誰かと話さずにはいられない、新感覚の映像体験でした。ああ、もう一回観たい…!

(2021/6/15収録)

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"What's 妄想ロンドン会議?

日本に居ながらロンドンカルチャーを遊び尽くそう!
オトナ女子ふたり(Miz&Sin)による、ロンドンニュース・英国Film/Stage/Drama/Book・英会話情報。神戸在住時々ロンドン。

Miz&Sinがロンドンについて二人でおしゃべりする通常シリーズ(ときどき、ロンドンと全く関係のない雑談回もあります)と、Mizがひとりで語る英語学習のシリーズ、2本でお送りします!

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00:05
第303回、妄想ロンドン会議を始めます。
みすぐちです。
しゅみしゅです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本日はですね、先回に引き続きでございますが、映画のレビューをさせていただきたいと思います。
話題の最新作でいいんかな?
最新作品ですね。はい、そうですね。
こちらですね、何の映画かと申しますと、映画、ファーザーですね。
お父ちゃん。
そうです。
英語の題は、ザ・ファーザーということで、その父ですよね。
とあるお父さんについての物語。
ということでですね、こちらどういう作品かと申しますと、
多分ね、皆さんご存知の方が多いんじゃないかなと思います。
なぜなら、最近この方がアカデミー賞を取られたからでいらっしゃいますね。
このファーザー主演のアンソニー・ホブキンスさんが2度目のアカデミー賞を受賞されたということで、非常に英国演劇、映画界は盛り上がりました。
かつですね、それだけではなく、なんと、このアンソニー・ホブキンスさん、他にですね、もちろんノミネートされてた方いっぱいいらっしゃいまして、主演男優賞に。
この方が取るんじゃないかなと思われた方が取らずに、なんとサプライズといいますか、
アンソニー取ったみたいな感じになりまして、ご本人もまさか取ると思っていらっしゃらなかったんでしょうね。
その場にはいらっしゃらず、ご自宅から、あ、取ったんだ、どうもありがとう的なビデオが届くっていうね、そういう感じのニュースが。
印象としてはホケラーとしてたよね。
そうそうそう、そうなんですよね。
それが結構日本のお茶の間のワイドショーなどにも取り上げられましてね、ご存知だった方も多かったのではないかなと思います。
はい、私はですね、きょう撮って、おとといかな、やっと見ることができまして、
しんちゃんはもうだいぶ前に、2、3週間前にもう見てたんだよね。
このパティーン続くね。
このパティーン、ごめんごめん、あのね、これはでも理由がある。
映画館が時短で常運営されてたでしょ、かつ土日がやってなかったから、
平日に私が仕事終わってから映画っていうのができなくて、
土日もやってないので行かれへん行かれへんっていうのが続いてて、
ようやくですね、この間時間があったので行ってきた次第でございます。
お待たせしんちゃん。
六地七面関西地方。
いやほんとそうよね、それはほんまにそう思います。
東京の方もそうなのかな、今まだ多分土日の営業はされてないんじゃないかなと思うんですけれども。
03:02
まあね、満席だったよ私が、どうやったしんちゃん。
一席飛ばしで満席で、だからすごく注目されてた映画であることは確かだなと。
かつ評価さんからの評判も非常に良くて、
もちろんいつもお知らせしてます六点トマトのトマトメーザーですとか、
あとIMDBとかでも非常に高評価の作品ということで、
めちゃくちゃね私も楽しみにしてやっとやっと行ってきました。
というわけでいつも通り、ほんまお待たせね。
前半がネタバレなしで、後半ここからネタバレで話すよっていうところはネタバレのご案内しますんでね。
それまではまだ見てないって方は安心して聞いていてほしいんですが。
安心できるかな。
ですが私ね、どういう状態で見に行ったかっていうと、
アンソニー・ホプキンクスさんと我らがオリビア・コールマンさんですね。
もうほとんど我らがじゃない?
そう、我らがアンソニーと我らがオリビアさんですよ。
我らがマーク・ゲイツも出てますよ。
マーク・ゲイツさんも出てます。
最初はその情報知ってたのにさ、久々にっていうかやっと見に行けた時にはすっかり忘れて出てきた時びっくりした。
あ、いたっけ?みたいな。
あとイモージェンプーツさんとかね。
そう、も出てらっしゃいます。
ループス・シエルさんもね。
そうですね、男前。
そんなにたくさんの方が出てらっしゃる作品ではないんですけれども、
もともとこの作品をめっちゃ見たいなって思ったのは、
またアカデミーとか撮る前の話なんですけれども、
もちろんこのオリビアさんとアンソニーさんの共演っていうところと、
共演ね、競って演じると書いてる方のね、共演ね。
はいはい。
共に演じるではなくね、まあ共に演じてるんだけどさ。
共に演じて競ってるよね。
そういうことそういうこと、もう演技合戦っていう点と、
あとこれがもともとは技曲が原作となった映画だっていうところにも私はすごく惹かれまして、
そういうとこあるよね、しんちゃん。
舞台発の作品っていうのってやっぱりちょっと興味あるよね。
どう映画化するんかなみたいな。
そう、もちろん映画、てか原作の舞台は見てないんだけど、
大体こういう、まあごめんなさいね、これからこの作品がどういう作品かっていうのを後で説明をするんですけれども、
こういう作品でね、なんていうかな、この会話で見せる的なと、
で90分じゃない、でああなんかワンシチュエーションっぽいなとか、
あとはそのわざわざ映画化するってことはよ、この言ったら地味なシチュエーションでね、
映画化するってことは、これ脚本相当おもろいやつなんじゃないかなっていう期待がもちろんあるよね、見る前に。
で、私は本当にこれ見て、もうね、見ようかなと思われてる方でどうしようかなって、
06:06
ちょっと見ようかな、でもまあネタバレなしのところまでは聞こうかなと思ってらっしゃる方は何も聞かずに、
もうこのままですね、ご覧になった方が良いかと思います。
そうだよね。
いやもうね、見てよかったなって思う作品いろいろあるんやけど、すごい超大作とかね。
あるある。
もちろん思うし、すごい歴史大作みたいなのも、
これは映画館で見ててよかったなって思う作品もたくさんあるんやけど、
こんな地味な作品を映画館で見てよかったなって思うことってあるかなっていう。
久々だね、本当に久々。
もうなんか脚本的、あと映像的、演出的な仕掛けも去ることながらですよ。
逆やな、アンソニューホプキンスさんとオリビアコールマンさんの素晴らしい共演も去ることながら、脚本、そして演出、もう素晴らしかったです。
ちょっともう舌をぐるぐる巻きました、私は。
良かった、舌を打ったんじゃないのね。
もうね、巻く舌なくなるぐらい巻いちゃった、もうええ?みたいな。
あまりに素晴らしすぎて、これは久々ヒットです。
未見の方はぜひとも、映画館の状況もあれなので、ちょっと条件厳しいかもしれないですけれども、ぜひ見ていただきたいですね。
すいません、私のせいでレビューするのが遅くなってしまったので、もしかしたら上映館とかも全然減っちゃってるかもしれないし、何なら終わってるところが多いかもしれないんですが、
どうか皆さん、未見の方ですね、こういうレビューしてたなっていうことを覚えておいていただいて、もしくは来年の手帳にですね、ファーザー配信になったら見るって書いてください、ぜひぜひです。これは絶対生きてるうちに見たほうがいい。
来年の手帳持ってる人少ないですからね。
今年の手帳でもさ、ちょっと来年のさ、
年間スケジュールとかね。
そうそう、そこにちょっと書いておいて、できたら。お願いお願い。
という感じです。はい、というわけで、まだネタバレしませんが、これどういう映画なのかっていうのを公式サイトなど見ながらですね、ちょっとご紹介させていただきたいと思います。
これですね、あの素晴らしいです。ゴールデングローブ賞は4部の、4部門ノミネートされまして、
これもね、ちょっと難しいね。
アカデミー賞も最有力と言われました。結局、アカデミーの方は主演男優賞、アンソニー・ホップキンさんと客食賞ですね、客本手掛けられた2人の方が撮られております。
はい、これはどういう作品かと言いますと、コピーがございます。
オスカー俳優共演で描く、今年最高の感動作。
09:02
数々の栄誉に輝く傑作舞台を驚異の演技と画期的な表現で映画化、そういう作品だそうですね。
売り儲くの一つとして、いまだかつてない映像みたいな、なんだっけ、前に見たい映画ご紹介のときに言ってたやつ。
あ、そんな言ってたっけ。
うん、いまだかつてない映像体験みたいな。
あー、そんな言ってたこと忘れてますけど。
すごかったよね、飛び出すアンソニー・ホップキンさん。
もう、あんなVR私初めてっていう、そういうわけじゃないんだよね。
飛び出さないです、皆さん。アンソニー飛び出さない。ちょっと待って、でも待って、アンソニー今まで飛び出したことないんじゃない、映画館で。
これ飛び出させた人最初に、すごいよ、きっと。
もう横にオリビア・コールマン来るからね。
そうそう、なんの話やね。
そういう映像体験ではなかったね。
そういうのではなかったです。ただ、もう本当に、ごめん読むわ、インターナショナル部分読みます。
主演は羊たちの沈黙でアカデミー賞に輝いた、名誉アンソニー・ホップキンス。
老いによって記憶を失っていく父親を演じ、メディアからは涙が止まらないと絶賛され、オスカー全賞戦の賞も次々と獲得。
2度目の英会の距離が日に日に近づいている。
これね、多分ね、オスカー取る前の文章ですね。取りましたよ、イエーイ。
イエーイ。
父を支える娘には、女王陛下のお気に入りでアカデミー賞を受賞したオリビア・コールマン。
そうなんですよね、オリビアさんもアカデミー賞を取られてましたね。
素晴らしい。
素晴らしい、はい。
で、父の世話と自分の人生の間で葛藤する姿をリアルに演じ、深い共感を集めた。
そして監督ですね。監督は、儀曲を手がけたフロリアン・ゼレール。認知症の父親の視点で描くという画期的な表現を成し遂げた。
何が現実で何が幻想か、見るものは主人公と共に迷宮のようにスリリングな記憶と時間の混乱を体験し、
全てが明かされた後、冒頭から見直したい衝動に変えられる。
父と娘のやりとりは切ないけれど可笑しく苛立たしいのに等しい。
迷い揺れる人間的な登場人物たちに自分自身を見出し、思いがけない結末に激しく心揺さぶられる感動作。
ということで、すみません、私の文章の読み上げが揺さぶられておりましたけれどもね。
そう、という紹介文で、これさ、見る前に読んでたら不運って思う文章なんだけど、見た後に読むとさ、おーおーってなるよね。
いい文章だなと思った。
いい文章。そうだよね、それ以上でもいいかでもないっていうか、しかもネタバレもしてないし、素晴らしいですね。
12:04
そう、っていう作品だったんだよね、しんちゃん。
ですね、いやもう本当になんというか日常を描いた作品だし、あのね、特筆すべきは予算のかかってなさ。
違うしんちゃん、これかかってるよ、逆に。かかってないのか、でも普通の映画にしたら。
いや、あのね、ギャラはちょっと置いとこう。
置いとく、OK。美術とかってこと?
うん。だって2つぐらいじゃない?セット。
2つ、3つかな?
うん。
ぐらいだよね。
ちょっと出かけていくとこがあるから、途中。
あーそうか。
うんうんうん、まあそうね、そんなもんだね。
ですよ、獣もないですよ。
獣は、チキン、チキン食べとったかな。
お茶とかチキンだけっすよ。
まあ確かにね。
CGないっすよ。
あるかもしれへんで、アンソニーの死は増やしとったかもしれんで。
リアル、リアルや、めちゃめちゃリアルや。
そうやね、80歳の役を83歳のアンソニーさんが演じられたってことでね、まんまでしたね。
でもこれちょっとギャラってさっき言ったけど、
アンソニー・ホップキンスさんもオリビア・コールマンさんも、
ちょっとこれギャラ度外視しても出てんじゃないかなっていう。
いやこれはね、本当にそう。
実際、この作品ね、もともとが舞台劇だったわけなんですけれども、
フランスで上映されたお芝居でして、
それがフランス最高のモリエール賞だったっけな。
モリエールで合ってる?
私あれでいつも間違えるんだよね。
まあいいや。
フランスのね。
モリエールさんがあるからモリエールでいいんじゃないかな。
そうだよね。
イギリスにいるところのオリビエ賞みたいな、
アメリカのトニー賞みたいな賞がフランスにあるんですけれども、
それを撮りまして、非常に人気を博した作品で、
もちろんウエストエンドにも、
進出って言い方おかしいのかな、
ウエストエンドでも上映されまして、
この時に英語に翻案された方が、
今回も映画の脚本に、
一緒に原作者の方と2人で書かれておりますね。
ケースです。ちょっと待ってよ、今。
フロリアン・ゼレールさんが元々英語の、
英語じゃないや、フランスのですね、原作書かれた方で、
クリストファー・ハンプトンさん、
私にとってはですね、
償いとかの脚本を書かれていた方ですね。
すごく有名な方でいらっしゃいます。
が、一緒にですね、映画化に当たって脚色をした。
かつ、この原作のフロリアン・ゼレールさんが、
今回初の長編映画も務められたということで、
15:01
だから舞台作った人がそのまま映画版も作ってるっていう、
そういう状態なんですよね。
で、ウエストエンドでも舞台の上映されて、
かつ、アメリカブロードウェイも進出しまして、
トニーショーとかも撮ったんじゃないかな、確か。
っていう、本当に本当にすごく、
舞台界でも話題になった作品だったということでね。
話題になるわよ、これ。
なるよね。
わかるわよ。
そうなんですよ。だから予算の話ね。
その時は、これですね、ちょっとどんな話かっていうのを
軽く説明すると、
アンソニーさんっていう方がいらっしゃいまして、
80歳じゃなかった、81歳だって、公式的には。
これね、なんで同じ名前なのかっていうと、
もともとフランスで作られた舞台だったんだけど、
今回映画化するにあたって、
どうしてもこの原作者の方がですね、
アンソニー・ホップキンスにやってほしかったんだって。
で、そのためにわざわざロンドンに舞台を置き換えて、
だからこの主人公のおじいさまも、
お名前はアンソニーだし、
途中で青年合併を言うシーンもあるんだけど、
それもアンソニー・ホロビッツさんの青年合併っていうことで。
ホロビッツさんじゃないからね。
間違えた、ホップキンスさん。
もうちょいロンドンあるあるです。
絶対やるよなと思って待ち構えてたわ、今。
自然にやっちゃったよ、アンソニー・ホップキンスさん。
だって本まで一緒なんだよ。
そんなさ、それってさ、もうなんやろ、そうなるよね、みんな。
画面に大きくアンソニー・ホップキンスって書いといて。
書いとく、アンソニー・ホップキンスさんです。
だからあてがきなんだよね、っていう話。
そのですね、80歳のアンソニーさんがロンドンで一人暮らしをしてるんだよね。
で、だんだん地方症っていうんですか。
ですね。
こちらは記憶が薄れ始めていたと書かれてますけれども、の症状が出始めていて、
娘のアン、これがオリビエ・コールマンさんが演じられてた娘さんなんですけれども、
お父さんのことを心配して、いわゆる介護人をつけさせてたんですよね。
でも本人としては、こんな介護人なんかいらん、みたいな。
俺は一人で大丈夫っていうね。
それどころか、俺の時計をあいつは盗んでるんだ、みたいな。
よく聞く症状だよね、その認知症の。
盗られたんじゃないか、妄想だったりとか。
自分がどこにしまったかがわからなくなるってことなんだよね、多分。
昔のことはよく覚えてるけど、最近のことはすぐ忘れちゃうみたいな。
18:02
あとはちょっと頑固で偏屈な、みたいなところもあって。
そんな時にですね、
いやいや、お父さん、介護人の人をつけてもらわないと困るのよ、と。
なんでかっていうと、私、新しく恋人ができて、これからパリで暮らすんだと。
たまには帰ってくるけれども、でもずっとお父さんの面倒を見ることはできないの。
だからお願いだから、介護人の人を受け入れてほしい、みたいなことを言われるんだよね。
そうなのかってなるんだけれども、そのあとでどんどんおかしなことが起こるんだよね。
なんか普通に暮らしてるつもりだったのに、急に自分の自宅にね、大好きな自分が購入したこのフラットに、
突然男の人が現れて、え、もうあんさんとあなたの娘と結婚して10年以上になりますけど、って言われて、
え、しかも僕ここに住んでるんですよ、何言ってるんですかお父さん、みたいなことを言う人が急に自分の目の前に現れて、
やれやれ、みたいなね。
そう、やれやれ、は?ってなって、私たちもびっくりするよね。
え、今年誰?って。一緒なの?本当に。
最初にさ、自分は介護人を拒否してて、娘のアンはこれまでずっと自分のことをサポートしてくれてたけど、
新しく恋人ができてパリに行っちゃうんかっていう、そういう情報を持っただけの観客、
そしてアンソニーさんと同じ状態で、知らん人がいきなり現れる。え?みたいな。
で、しかも、なんかわかんないけど、私たちが最初に見たアンちゃんだと思っていた娘さんと全く違う顔の人が現れて、
何言ってんのお父さん、私アンよ、みたいなことをね、なんかこう言い出す人が現れたりとかで、
あれ?これって、ちょっと待って、ひょっとしてさ、このお父さん騙されてる?みたいな。
え、財産奪う気で、なんかこのお家にやってきたの?
もしかしてこの話って、あれ?なんか人情ドラマだと思ってたけど、サスペンスなの?ホラーなの?みたいな気持ちに、
私たち観客も見ている中で巻き込まれていくっていう。
で、ここにはまさに現実と幻想の境界が崩れていくっていう風に書かれてるんですけれども、
そこで私たちはずっとその波の中に飲まれながら、最後に真実を知るっていうね、そういうお話なんです。
これ公式に書いてあるから、ここまでのストーリー、今噛み砕いて話はしましたけど、
なんで、一応ネタバレじゃないという設定でね、そうなんだよねっていうお話なんです。
で、そこで使われていたのが主にお家の中のセットだったので、
21:02
フラットね。
そう、フラットです。イギリスだね。
だからしんちゃんは最初にお金かかってないって話をしたんだよね。
確かにそうだね。
だってどっかのバンション借りたらさ、一室で撮れちゃうぜ、これ。
いやこれ、バンション借りてないし、ちゃんとセット立ててっしょ。
とは思うけど、でもそれもさ、
でもそうね。
モデルルームじゃんっていう。
私たちにとってはね。
だからまあ、そりゃあね、そうですね。
でもね、やっぱ予算じゃないのよ、映画は。
ということをすごく再認識した。
トリッキーなこと何一つされてないんだよね。
だからこの編集ってか、すごいよね、本当に。
もうここまでぐらいしか私はネタバレなしでしゃべれない。
いや、じゃあネタバレいきますか。
しんちゃん言っとくことある?
まだネタバレをしない間に言っておくべきこと。
いや、アンソニー・ホプキンスさん、やんちゃやなって。
えーと、そうですね。
なんていうか、見てもやっても食えねえジジイだなっていう。
いや、ほんまそうですよね。
もう白種しかないね。
はい。
そうだね、白種だね。
私ですね、ここまでしかネタバレなしでしゃべれないと言いましたが、
メモを見返してみればいくつかそのままお伝えできるようなことがありましたので、
お伝えさせていただきます。
この作品なんですが、原作者の方曰くですね、
インチショーを芸術的に描こうとした作品だったそうです。
確かにそうだよね。
日本でも上演されておりまして、
2019年のことですね、橋爪沙央さんと若村直美さんのコンビで上演されたそうですね。
で、私このもともとフランスで上演された作品、
そしてウエストエンド、ブロードウェイへ行ったということで、
どういう作品だったんだろうと。
最近の作品なので、きっと映像ちょこっとでも残ってるだろうなと思って調べてみたの。
しんちゃんも見てみたりした?
私見てないよ。
オッケーオッケー。
やっぱどんな演出やったのかなと思って気になってさ。
そしたら、私が見たのはちょっと部屋の一室が、
で、私たちが見たようなやりとりが行われている、
ちょっとギュッと短くした宣伝の映像かな、があったんですけれども、
私たちが映画を見て驚いた、その映像的脚本的な仕掛けっていうのが、
映像的な仕掛けっていうのはもちろん舞台ではできないものもありますので、
その辺どうなってたのかなっていうのがちょっと気になって色々調べたんだけれども、
それはそれでね、舞台は舞台で、
そういう方法でそれを表してたんだなっていうのがとても面白かったので、
24:04
これはちょっと後でしんちゃんにシェアさせてほしいなと思っております。
で、私としてはこれはですね、
クリストファー・ノーランさんのメメントっていう作品、
しんちゃんはちょっと見てないかったかなと思うんだけど、
これは初めて見た時に、うわ何これ新しいもの見たと思ったんだけど、
それと匹敵するような新体験だったなっていう感想です。
本当にね、うわーっていう感じよ。
メメントこそお金のかかってない作品なんですけども、商業映画じゃなくてね。
だから本当にこういう作品から生まれるんだね、
すごい映画ってっていうのを思いましたね。
そんなとこですか?
やっぱり無しだとね、語れないのかな。
そんなことはないんだけどね。
そんなことはないよ、そんなことはないよ。
で、私はね、最後号泣しちゃった。
そう、ずっとアンソニーの視点で見てたからね、
なんかあれは泣かずにはいられないなっていう感じで、
でもないとーって私だけかもしれへん。
なんかもう周りの人たちスンってしてたもんだって。
スンってしてたっていうか、私はあっけに取られたかな。
あー、そっかそっか、そうよね。
で、なんかその認知症の方をね、扱う映画っていうのはさ、
よくその役者自身がその人をどう素晴らしく演じるかみたいな、
そのように見せるかっていうのがやっぱり問われるじゃない。
だって言ったらさ、認知症になったことがない人が演じるわけだから。
けどこの映画はさ、それはもちろんそうなんだけど、
で、アンソニー・ホープキンスさんの演技っていうのが、
もちろん素晴らしいのはそうなんだけど、
で、それでめちゃくちゃ配給会社さんめっちゃ推してるけど、
でも、私はやっぱりそれプラスしてね、
作品そのもののシステムとか、世界観の作り方を持って、
認知症とはこういうものだっていう感覚をね、
なんかこう、私たち観客の頭をパカってあげてさ、
チップ埋めてあげたぜみたいな。
なんか、VR体験してみなみたいな。
そんぐらいリアルやったなって。
アンソニー・ホープキンスさんは、そのシーンそのシーンを、
一生懸命に演じてらっしゃるだけなんだよね、たぶん。
そうなの。ほんとそうなの。聞いた?アンソニーからその話。
うん、聞いた聞いた。
こないだ電話してさ、Zoom飲みしとって。
なんでやねん。やりたいわ。
私すごい気になってさ、アンソニーさんの演技法といいますか、
メソッドね、いろんなメソッドがあるじゃない。
27:02
で、インタビューも見ちゃった。
あーそうなんだ。
しんちゃんはそれは見てない?
見てない。
あーもう本当にその通りでございまして、しんちゃんの今言った。
アンソニーさん自体はね、まず演技そのものに関してなんだけど、
私はあれこれ役に対してね、私ってアンソニーさんね、
私はあれこれ役に対して考えたりとか分析せずにね、
ただセリフを覚えてるだけなんですって。
なんかそれがアンソニーさんの演技メソッドだそうで、
で、今回に関して言うと、
自分の父が亡くなる前の3週間っていうのがすごく似てたんだって、
今回の演じられたアンソニーさんに。
で、それを思い出して演じたらしくって、
で、アンソニーさんご自身もお父様にね、
そういう娘のアンさんに対しての態度、似たような態度を取られてたらしいの。
お父様からね。
で、自分自身が息子である自分が、
そのお父さんの目を見るのがとても怖かったっていう、
そういうのをすごく覚えてたらしくって。
で、その時のことを思い出して、
お父さんの真似をしてただけだよって、
それよりもセリフめっちゃ頑張って覚えたよって言って、
覚えただけや、分析も何もしないみたいな。
だいぶ覚えたと思う。
そういうのがさ、なんだろうね、不思議とやっぱり感じるものだね。
しんちゃんも感じたと思うけど、
どう演じてやろうみたいなさ、
例えば、ちょっと違うかもしれないけどさ、
ウィストン・チャーチル。
ヒトラーから世界を救った男。
あれはゲイリー・オールドマンさんがさ、
それこそチャーチルさんを演じられた作品ですが、
もちろんね、今回の作品は、
人物の違いもちろんありますよ、
実在した人っていうのと、
架空の人物かつ、
自分に当て書きしてくれてる作品っていうのと全然違うんだけど、
あれはゲイリーさんは見た目から、
あと彼の仕草ひとつひとつ、
過去の映像を見たりとか、
振付師みたいな人がいてさ、
どういうふうに体を使うと、
より彼らしくなるかみたいな、
そういういろんな方向からの役作りっていうのをしていたのに対して、
今回は本当にアンソニーさんは、
もちろんセリフもあるし、
ここからこういうふうに動いてって指示はあったと思うんだけど、
なんかその映画の中で、
すごく自由にというか、
のびのびとそこに存在してたな、みたいな。
楽しそうだったね。
楽しそうだった。
なんかそんな感じだったね。
だからこそすごいのかなって思うんだけど、
だって何もしてないのに、
30:00
そんだけ演じられるんだってところが、
もしかしたら今回のアカデミーを撮った理由のひとつかもしれないね。
っていうのは画面からすごく伝わる映画。
伝わった。
で、そこまで聞いちゃった人。
はい。
帰ってください。
帰らす?
帰らそう。帰っていただこう。
お引き取りいただこう。
お引き取りいただきましょうかね。
はい、じゃあそんなね、
アンソニーさんの演技見たくなった、
え、いったいどんな演出なの?
どんな脚本なの?
ちょっと興味が湧いたって方は、
ここでスイッチオフの時間やって参りましたので、
スイッチオフお願いしたいと思います。
じゃあ、しんちゃんスイッチオフの号令お願いいたします。
はい、またお会いしましょう。
スイッチオフ!
早めに言ってみました。
早いけど、あれだね、戻ってくるの遅めでしたね。
たっぷり時間をね。
はい、というわけで、ここからはネタバレでね、話したいと思いますが、
これ見た後にさ、すごく誰かと喋りたくなる映画だね。
うーん、なんかどう思った的なのとか、
自分が思ったことを聞いてほしいとかっていう気持ちにはやっぱなるね。
なるよね、すごくなるよね。
うん。
いや、いい映画だった。本当に見に行ってよかった。
思っていた方向とちょっと違って、かつすごく良かった。
うん、なんか別の方向に泣かされるなっていう。
そうだね、そうだね。
そう、えーと、これは何から話せばいいのかな、しんちゃんと。
なんかね、この作品、やっぱりその、ちょっとミステリー的、ミステリーって言い方おかしいな。
これね、なんかね、ちょっとレビューいくつか、軽く見たやつで、
でもミステリーか、ホラーか、ヒューマンドラマか、みたいなことを書かれてるものがあって、
いや、どれでも、どれでもないし、どれでもあるわなっていう。
うーん、そうだよね。
でもドキュメンタリーって言われたら、そうとも見えるんだよね、とか。
うん、うん、そうよね。
不思議な質感。
うん。
なんか、すごい、表現違うかもしれないけど、なんか冥帝感があるというか。
あー、はいはい。
なんかちょっと、脳みそ揺さぶられる感じ。
一瞬ブンってなるっていう。
そうよね、なんかわかる、なんかその、さっきそこまではさ、自分がここにおったのに、
ほんとに、急に次の瞬間には、違う時間、違う場所にブンって飛んでいくから、
33:00
見ている私としては、こちらとしては、なんかこう、ちょっとついていけないっていうか、酔うみたいな感じ。
なんかその世界としても、だからそのお家にしても、ニアリーイコールの世界が、まあ並行して2つあって、
でもニアリーイコールやねんけど、決定的に違うよねっていうのが、瞬時に入れ替わるから、
なんか、あら私今何してた?みたいな。
何見てた?あれちょっと待って、さっき何見たっけ?っていうのが忘れてしまうぐらいに、
なんか一瞬で世界が変わるみたいな、それが、今までもこういう手法見たことあるような気がすんねんけど、
何がそんなタイミングの妙なのか、世界観の構築の仕方なのか、すごく巧妙、巧妙って褒めてない。
わかる。
秀逸。
これ、見てるこっちはわけわかんなくて、ちんぷんかんぷんなんだけどさ、
でもそれがすごい計算されつくして、やられてるっていうのが、
ちゃんとちんぷんかんぷんになるように計算されてるって言ったらおかしいんだけど、
ちんぷんかんぷんになって正解っていうか。
で、その認知症っていう症状を、私たちも追体験するというか。
これはね、すごく、だから最初にさ、娘であるはずのあんちゃんと喋ってて、で、
またどっちもオリビアさんやから分けにくいな。
あのね、そうなんだよね。
コールマンさんと、そう分けたほうがいいのかな。
コールマンさんとですね、ウィリアムズさん。
いや、あん1、あん2でいいんじゃない?
わかった、あん1、あん2にしようか。
でも、あん、まあいいわ。
いや、本当のあんでいいんじゃない?
あん1でいいか、まあいいや、ごめんごめん、あん1でいきましょう。
本当のあんがあん1ね。
あん1がさ、最初に出てきて、もちろん私らはそのあんが娘やって思って見てるんじゃない。
で、その、直後って言い方おかしいな。
その後で続くシーンで、私たちはその続くシーンっていうのが、
次の日なのか、そのあんちゃんが帰ってしばらくした後なのか、ちょっと分からないけれども、
とにかくその映像の作り方としては、表現の仕方としては、
同日の違う時間帯、もしくは1日後、2日後ぐらいの話なのかなと思って見てるわけなんだよね。
最初にあんちゃんが、もうこれ以上お父さんの面倒を私がずっと見ているわけにはいかなくて、
36:02
パリに行かなくちゃならなくなったっていう情報を持って、
アンソニーさんがまだそのフラットに、自分一人で介護人を拒否しながら住んでるって思ってる状態のところに、
あん2が現れるんだよね。その前に謎の男が現れるわけだけどさ。
で、あん2が現れてさ、「え?」って。
私たち一番最初に見たあん1の人とあん2の人が、
あれ違うんだけど、でもあん2の人は、もともとあんだったように振る舞ってるし、
あれでもアンソニーさん、これ誰?って顔して見てるし、
え、そうだよ、どっちが正しいあんなん?あれ?って、
なんか騙されてんのかな、私たち観客はって思うよね。
で、そういうようなことが何回も起こり始めて、
どんどん交差としていくというかね。
最初はそれが認知症のせいだっていうふうに、私たち観客すらもそれを思わなくて、
認知症の人が主人公って分かってるんだけど、
でも認知症の症状が見せている情景なんだっていうことを、
私たち観客も認識ができなくて、え、なんか騙されてるのかな、
あの、この家乗っ取られたりとかすんのかな、
この人たち娘だって名乗ってるけど実は悪い人らなのかなって思った瞬間なかった?
ある。
あったよね、でもそれってさ、それこそが認知症の人が抱く感情なんだろうなっていうのを思ったときに、
おー、認知症ってそうなんかあって、思って怖くなったよね。
めっちゃ知ってる面で来るけど、お前誰なんだっていうのが、
私たち知らんはずだって、その感覚がすごい芯に迫ってきて、
いや、ほんまにお前誰やねんっていう。
そのときに多分アンソニーと同化しちゃったんだよね。
共感しちゃったんだよね。一回目のブンで。
そう、一回目のブンで来たね。
そこからはもうアンソニーと一緒にどんどん混乱していくというか、
でもどれも真実に見えてきて、どっちが嘘かもわからんくなってきて、
え、アンイチ嘘?みたいな。
そうなんだよね。
じきれいと違うとか。
で、見てるうちにだんだん、これって本当に、
アンソニーが認知症だからゆえに見えてる世界なんだろうなって、
39:03
それを見させられてるんだなっていうのは、だんだんわかってはくるんだけど、
だったとしたら、じゃあこれはなんなんっていう、
新たな疑問っていうのは、観客の私たちの心に芽生えてきて、細かく細かくね。
あれはね、もう、すげえ体験やったね。
ごめん。
どうぞどうぞ。
最初にね、時計なくなったって言ってたやん。取られたんだって言って。
で、またかみたいな感じで、アンイチがさ、時計の場所をいつも隠してて、
場所がわかんなくなってしまうところを取りに行ってっていうシーンがあったけど、
私はさ、私たちはさ、一般的な知識として、認知症の人たちはよく物をなくすとか、
あと、取られたんだみたいな妄想を、意外に妄想を抱くことがあるっていうのもわかってて、
ああ、そうなんだなって思って見てたけども、
これをずっとアンソニーさん目線で視点で見てると、
いやいや、時計取られたって思っても仕方がないよな、みたいな気持ちになるのよね。
しかもまたさ、取りに行ったアンイチがさ、なかなか返さへんやん。
そうやね。返してよ、時計。
そこ返しに行ってから物思いにふけてくれや。
そうやね。
窒息見に行くとかさ、いやもうええやん、みたいな。
さっき時計渡したりんやと思ったよね。
ずっと思ったままウロウロキッチンにおるから、いやいやいや、早押して早押してって。
そこな。
そうだよね。でもなんか、途中でアンソニーさんも言ってはったけどさ、
ほらすぐこうやって、私のこと認知症のボケ老人だと思って、そういう扱い方をして、みたいな。
お薬飲みましょうとか、そうじゃないんだよ、みたいな。薬なんて一人で飲めるんだよ、って怒ってたけどさ、
認知症の人たちに対しての接し方、そうしないようにしようってすごい思った。
そういう気づきというか。
なんか多分、それがあやふやになってしまうっていうことに対する恐怖感を絶対持ってはるからこそ、
ウィークポイント疲れたから怒るとかっていうことになったなと思って、
私らもさ、今でもよくあるやん、分かってんねん、ほっといてくれや。
分かってると言われたら一番イラッとするっていう。
分かってるよ、片付けるよ、みたいな。
何歳ですか。
一人で片付けられるもん。
でも自分が片付けが苦手って分かってるから、言われたら一番イラッとするみたいなのが、多分あるんやろうなって思って。
42:07
で、そこを見事についてくるローラちゃん。
ローラちゃんね。
いや、そのローラの配置もすごく巧妙で、やっぱこう言っちゃうな、巧妙なんだな。
あれはすごかったね。
とても有能な介護人として、アンソニーを唯一ご機嫌にできる人物として描かれてて、
ローラの前ではすごくテンション上がって、ご機嫌で踊っちゃうみたいな。
でもそこにもちょっと仕掛けがあってっていう。
アンイチが連れてくるんだよね。
今度こそこの介護人だったらお父さんどう?っていうので、一回やってみて。
一回やって、これでOKやったら、私パリに行けるしぐらいの感覚で連れてくるんだよね。
一目見てね、気に入っちゃうんだよね、アンソニーさんはね。
なぜなら、自分が大好きな次女のルーシーにそっくりだって言うんだよね。
そうなんやーと思って。若いのよね、このまたローラちゃんが。
もちろんエモージェンプーツさんが演じてらっしゃいますので、お若いです。
この方はこういう役をやらせるとピカイチだね。
こういう役ってそんなたくさん見てないけどさ。
なんか天真爛漫というか。
なんやろ、そんなつもりでは本人は全くないのに、人を虜にしてしまうナチュラルな魅力がある人っていう。
これもだって別に美女的な立場でやってきたわけでもなく、
なんならちょっとダサい目のさ、お洋服とダサい目のヘアメイクでちょっぴりね。
もちろんこういう介護のお仕事をされているというね。
その気真面目さとか、本当にお仕事に一生懸命されてる感、真摯に取り組んでらっしゃる感っていうのがすごく出てるんだけど、
なんかちょっと小魔女なのよね。
なんだろうね、歯並び良すぎるんかな。
口元にやっぱり特徴があるから。
口が大きいね、口が大きい。
なんか表情を見てしまうのよね。
わからんけど、その口どこまで開くんかなって思いながら見たね。
でもそれをご本人もわかってらっしゃって意識して表情を作ってらっしゃるからと思うんだけど、
45:00
とても魅力的な表情に見えるので、やっぱり見てるうちに好きになるっていう不思議な魅力があるよね。
意味がないよね。
なんだけども、これはさ、大好きなローラちゃんがさ、
でもエモージェンブーツさん2回しか実は出てきてないんだよね。
出演シーン本当に2カ所だけだったけど、めちゃくちゃ戦慄な印象。
2カ所か。
2カ所、3カ所、正確には3カ所。
ローラ役ではない役で出てきてたから3カ所か。
なんだけど、そのさ、ローラさんが、
ほら、ローラ来てくれたわよって言って、
ローラとして3回目かな、にアン1がバッて紹介したときの、
ローラさんがさ、アン2に変わってた瞬間あったじゃん。
これ見てない方は聞いてないって思いたいけど、
本当に見てないと何言ってるんだろうなって思われると思うんですけど、
そういう瞬間がありまして、
あの時はもうなんか、アンソニーと同じ絶望感を味わったね。
はぁーって。
なんかそのキャスティングの妙というか、3人3様で全然キャラが違うのよね。
だから余計にドキッとするというか、
なんかアン2の方がすごく、なんていうか、クールな感じ?
あ、そうだね。
とりわけクールな感じで、
オリビア・ウィリアムズさん。
だからなんかその、
アン1、オリビア・コールマンさんの、
なんていうか、情に熱い感じ?
なんか、活動的というか、愛情満ち溢れてる感じとも違うし、
ヒモー・ジェンプーツちゃんの、愛苦しい感じでもない、
ちょっと冷たさすら感じるような、
人がパッて出てきた瞬間に、あれ?って。
ちょっとなんか、寂しさというか怖さというか、
を感じてしまうっていう。
だからその、
アンソニーと一緒にヒヤッとする感じ、あれ?っていう。
がすごい、これもたぶん共感したんやろうなっていう。
あ、そうだね。
そういう共感ポイントが、ほんまにずいちょに散りばめられてるから、
人によってもたぶん違うんやとは思うんですけど、
だから飽きさせないし、こんなに静かな映画なのに、
48:03
ずっと見ちゃうっていう。
ショットは対決させてくれやって思ってて。
いやなんか、手がかりが見逃すんじゃないかと思っちゃって、
瞬きするのも、こう、はばかられるというか、
ずっと目を見開いて、見てしまっていた。
なんか本当はね、セットとかちょっと微妙にずっと変わっていってたとか、
配置が変わっていたとかっていうのを、私後で知って、そこまで気づかんかったんよね。
ちょっと役者さんの表情を凝視しすぎていて。
だからそれも確認のためにもう一回見たいなと。
そう、これもう一回見たいんだよね。
なんかその、私もいろんな人のレビューを見たんだけど、
自分が見たシーンが、どういう解釈だったのかっていうのを確認したくて。
で、見たんだけど、一つ気になるレビューがあって、
それはさ、斉藤匠さんであってる?名前。
はいはいはい。なんかすごい推してはったね。
そうそう、この方3回ご覧になったそうなんですが、
映像をね、ビデオをあげてらしてて、パーサーすごいよかったっていうのって、
その中で気になることをすごいおっしゃってて、
まずこの映画は、いわゆるミステリーとかホラーとか言われてるけど、
なんか認知症を追体験できるみたいな、それだけじゃないって言って、
ただただ認知症サイドから書いた作品を、
アンソニー・ホップキンスが名演したっていうだけではないっておっしゃってて、
みなさん気づいてないんですかって、本当に?って言ってて、
僕だけですか?って言っててね。
どうやってるの?
めっちゃどうやってるよ。めっちゃどうやってるけど。
この考察、みなさんされてないんですか?っておっしゃってて、
それが何かって言うと、まず物体セットね、お家、フラットの作り方、
あの部屋の配置、あれすべて計算され尽くしているって言って、
ちょっと待ってよ、今これ斎藤さんのやつをちょっと見ているんですが、
気になるキーワードをおっしゃっていて、それは何かと言いますと、赤と青、そして8時と5時。
51:03
この作品には非常に印象的に赤と青っていうのが使われている。
青はすごく印象的やな、青いキッチンやったっけ?
そうそう、あとアンイチが着てた青いシャツとかね。
で、赤もね、赤のガウン着てたり、アンソニーさんが。
で、赤のセーターがなかなか着れないだったりとか、赤とかもあって、
で、それに、あれ?って気づいた瞬間っていうのがあったらしいんですね。
それが何かって言うと、最後のシーンで、意図的に作られていたシーン。
会合施設からアンイチが出てくるシーンで、
人の顔を模した巨大なオブジェの、
はい、はい、私が見れなかったシーンですわ。
そうそうそう。
横を通って、アンさんが会合施設から出てくるんだけれども、
タクシーに乗り込むか何かやったよね。
そうですそうですそうです。
そのシーンで、斉藤さん曰く、親って思ったそうなんですね。
で、建物がまた赤と青色がベースだったそうなんです。
その建物の外観が。
で、すぐに映画をもう一回見ようって見直して、
そしたら、いろんなことの辻褄が合う部分っていうのと、
わざとずらされている部分というのに気づいたと。
それが、その言った赤と青の配色、あと家具の配置や建物の設計、
そして8時と5時っていう時間。
で、その時間に会ってるであろう人たち、
あと本人にしか気づいてない虐待を受けてる可能性、
っていうのにハッと気づいたって言うんだけど、
私はもう一回見直してないので、分かんないんだけど、
その赤と青っていう色っていうのと、
あと8時と5時っていうのが、どういう意味合いだったんだろうっていうのが、
すごくわからなくて知りたくて、しんちゃんに聞きたかった。
ねえ、これなんなん?
いや、わからん。
晩飯食うと時間も明るいって、これロンドンやなと思いながら見てたけど。
確かにね、めっちゃ軽かった。
夜8時やったけど、めっちゃ軽かったけどね。
すいません、今映像を見返しながら喋ったんで、
54:01
同じことだらだら喋ってたって申し訳ない。
それでね、めっちゃ気になって、
そしたら私の大好きなライムスターの宇多丸さんが
されてる映画のレビューのやつでも、
ファーザー取り上げられてて、アフターシックスジャンクションかな。
で、それも聞いたのね。
いろんな人のレビューを私見たんだけど、
やっぱり宇多丸さんのレビュー開示で、
わあすごいなと思って聞いてしまったんだけど、
宇多丸さんがおっしゃってたのは、青って言ってたんだよね。
何回か見てらっしゃると思うんだけど、
青に注目してみたら、
違う物語が見えた的なことをおっしゃってて、
え、なんなん?と思って、しんちゃんに聞きたかった。
で、なんなん?
なんて言うんですか、施設が妙に青いなとか、
壁紙がすごい、
クールダウンするために青の壁紙を使うとかっていうことは、
普通にあることやから、
それってなんかなぁと思いながら、
それにしてもすごい印象的な青やなって思ったのが覚えてる。
最初の冒頭で、キッチンのね、
テーブルの上に置かれてたビニール袋2つが超青かったやん、覚えてる?
めっちゃ青いなと思って見てて。
あれはね、あれイギリスあるあるなのかって思っててんけど、
うん、確かにイギリスにはああいうさ、
マッサオ系のスーパーの袋に真っピンクだったりみたいな、あるもんね。
真っピンクの海袋とか。
なんか前に見たドラマ、
ワイヤー・イン・ザ・ブラッドっていうのの主人公が、
絶対あの青いビニール袋を持ってるっていう、
書類入れるのも何にするのもあの青いビニール袋っていうのをなんとなく覚えてて、
それにしても印象的な青やなと思いながら、
なんかわざと見せるようには作ってらっしゃるなっていう、
気にはなってて。
ただそこがなんか、虚構と現実、何かターニングポイントがあったのかっていうのは、
ちょっと私はそこまで見れてなくて。
私も見れてない。
全員役者の顔にモザイクかけてくれないとバックまで見てんわ。
あれそうだよね。
役者見ちゃおう。
それとおりでございます。
気になるけどね、自分の力で考察したいなと思う。
確かにいつ時間聞いても8時と5時やった。
8時の方が多かったかな。
朝の8時やし。
57:01
なんか切り替わる時間とか。
ただ虐待に関してなんだけどね、
私ちょっと一個すごく、もしそうなんだったら怖いなって思うところが2つあって、
1つはさ、途中で、
これもう言葉で表すの難しいね、難しいけどさ、
マークギリティスさんがさ、バシンって殴るとこあるじゃない。
バシンっていうかペチンっていうか。
ペチンペチンペチンって何回もさ、このボケ老人が、みたいな感じで、
殴る、殴るじゃない、叩くシーンね。
やめてやめてって言って、アンソニーさんが言ってたけれども、
あれは私は、過去にアンイチが結婚していたっていう、昔の旦那さん、ジェームスだっけ、
が、なんかそういうことをしていた、そのときの記憶なんかなって思ったんだよね。
最初朝もちろん、なんでこんなことしてんのって、わーってなったけど、
あとあとちょっと思い返した、これはそういうことだったのかなって、
だんだん自分が見せられてる景色っていうのがさ、
認知症が見せている過去と現在の記憶が入り混じったものだっていうのが、
見ている観客、私としても分かってくるからさ、
これは過去にあったことだったのかもしれないなと思って見てたんだけど、
なんでこのアンニーと、あとマーク・ゲイティスさんが、
マーク・ゲイティスさんだっけ、マーク・ゲイティスって言っちゃいました。
が、急にさ、彼の現実と過去の入り、乱れた世界の中に、
なんでこの2人の顔が出てきてるのかっていうのが、途中まではちょっと意味がわからなくて、
だけど見てたら、最後の最後に、介護施設にアンソニーさん入れられてて、
入れられててっていうか入っててっていうかさ、
で、そこでのナース、介護人がアンニーの顔を持つ人と、
あとマーク・ゲイティスさんがそのお医者さんだったってことが分かって、
あ、医者やったんや、あれ。
医者かな、担当のドクター的なこと言ってた気がするんだけど、
いや、なんか担当してる人なのは分かるけど、
担当の人。
いや、全然関係ないねんけど、マーク・ゲイティスさんの職業のわからなさがすげえなっていう、
あの人はね、職業はマーク・ゲイティスやからね。
顔にしか明かへんからさ。
いや、それがすごいなと思って、こいつ何者やかんの。
あの人さ、いつ見てもうさんくさいよね。
そう。
うん。
私だってあの人がお忍びで日本にやってきたときにさ、
すごく日本らしい風景の中でなんかこう、茶を足しなんでる的なさ、
1:00:01
確か写真だったと思うんだけど、
それをSNSで見たときに、
なんかこいつたくらんでるのかなって思ったけど、
失礼ながらにも、
普通にプライベートで来てただけやったからね。
たくらみのスマイルを思い浮かべてたからね。
驚きよ、普通に笑ってただけやった。
なんだよ。
だから、過去なのか幻想なのか分からないけれど、
旦那として出てきてるときの職業のわからなさ、正体のわからなさと、
最後に出てきて、
施設の医療関係の人っていうのが出てきたのに、
なお、お前絶対嘘ついてるやろっていう。
そうだね。
だからあんなにもさ、
弟のシャーロックからさ、信用されてないんだよね、あんなにね。
最後、必死に弟のことをさ、かわってたのにね。
そうだね。
っていうね。
ですけど、それを見たときに、
私の解釈としてはね、
赤と青とか、8時と5時のこと、
私本当にちょっとごめんなさい、分からないんですが、
あ、そうかと思って、
一番最初にさ、
パリに行くことになったのって、
言われたじゃない、冒頭にね。
その直後に、
施設のほうに来てたのかなって私は思ったの。
で、
施設に来てたっていうことが分かるのは、
作品的には最後の最後なんだけど、
それまでに、私たちが見せられてた、見てた、
いろんな出来事っていうのは、
もしかしたら、施設の中で、
アンソニーが思い出したりとか、
体験したことだったのかなって思ったんだよね。
だと?だから分からないんだけど、
どっちでも考えられるやん。
考えられる。
すべてが、経験したことの時系列を入れ替えてて、
人の顔が入れ替わっててっていう可能性もあるし、
すべてが施設にいる状態での現影っていう捉え方もできるよなっていう、
記憶を混同してるというか、
どんどん入り混じってる状態っていう考え方もできるよなとか。
私はその、後者だと思って、
だとしたら、
私が最初に、これって、
アン一の昔の夫に叩かれたりしたことがあったのかなって思ってたんだけど、
もしかしてその施設の中で、
1:03:02
マーク・ゲイティスさんにやられとんかもしれんなって思って、
すごく怖かったの。
薬の目やパーンみたいなことがあったんかなっていうね。
今もそれをさ、アン一は知らずに預けてる意味としては、
なのかなって思って、
すごくなんかもうめっちゃ悲しくなったんだよね、そこで。
でもそうだよね、そういうことが、あいつやっとるよな、マーク・ゲイティスさん。
じゃないとああいうシーンは提示しないかなっていう。
わかんないけどね。
なんというか、やられたっていう思い込みなのかもしれないっていう。
わかんないね、そう。わかんなくて。
で、あとは、途中でね、これまた全然違う話になるんだけど、
もう一個なんか怖かったとこっていうのは、
アンさんが自分の父親の病気の進行に耐えかねて、
寝てる途中に首絞めるシーンがあったじゃない。
あれの意味がわからなくて、
あれは少なくとも、
誰だ、アンソニーさんの目線ではないよね。
寝てるからさ、あれ客観だよね。
で、その時に、赤と青って言われて、
赤の服着てた、青の服着てたって、後から思っちゃってね、
そういうところに関係があるのかなと思って、
で、もう一回見返したいなと思って、
あれは何だったんだろう、本当に何だったんだろうしか言いようがなくてさ。
青を基調にしてるシーンは、もしかしたら幻想で、
赤が入ってるだけがリアルとかっていう考え方ができる。
そうそうそう。
あのさ、全然覚えてないんだけど、ローラちゃん。
娘さんの方、ローラちゃん。
ルーシー。
ルーシーか。
似てんね、名前がな。
ルーシーが、実は何年か前に事故で亡くなってた。
とても可愛がっていたジージョの方が、もういなくなっちゃってたって。
割と若い時いなくなってたっぽいね。
だからその記憶が多分介護人の記憶に入り込んできてたんやろうなっていうのも後でわかるねんけど、
そのルーシーさんが、そもそも画家やったんかな。
1:06:02
で、最初に描いた作品をずっとリビングに飾っててっていうのも、
描いてるバレリーナの絵は赤やった?
バレリーナの服が赤じゃん。
バレリーナ、おったおったおった。
わからんねん。
ちっちゃく、ちっちゃいバレリーナでしょ?
そうそうそうそう。
ちっちゃいバレリーナって何?
じゃあなんか言われんかったら、あ、それバレリーナなんやみたいなぐらいの小ささやって。
お庭の中にバレリーナがいてて、それが白やったか赤やったかどっちかやねんけど、どっちやっけなーっていう、今ふと思い出してて。
なるほど。
何か正解を教えてください。
あー、はいはいはいはい。どうなんだろうね。
だったとしたら、その絵はリアルって考えたら、その赤がキーパーニングポイントの現実のっていう、すごく不確定な話をしております。
はい、あの非常にね、でもなんかそういうふうなシーンがいっぱいあってて、感じよね。
うん。だからなんか青の中に赤がパンって入るとかっていう、なんかキッチンでの電気ポットか何かだけが赤やったとか、なんかそんなんじゃなかったっけな。
はいはいはいはい。
だからそれはちょっと、一部分はリアルの記憶が入っててとか、そういうシグナルなのかなって今ふと思いました。
なるほどね。いやだからその、うん。
わかってみれたらな。
そうそうそうそう。だからもう一回見返すならば、そこに注目して見返したいところではあるよね。
なので、今しゃべってること全部不確定でーす。後から聞いてください。
でも最初にね、アン1が現れたときは印象的に青い服だったでしょ。
で、アン2が最初に現れるときは赤を着てるんだよね。
うんうんうん。
それは確かで、予告編を見返すとそうなってたので。
で、アン1はね、その後ね、白い服をね、着てる時期もあって、
で、最後は白い服に、えっと、エンジュのコート、そして青いバッグを持って去って行ってるね。
すごいね、なんかでも、私でもこの色に関してはね、意味が込められてるっていうふうに斎藤さんおっしゃってましたけど、
あることだなと思って、舞台の演出家さんってそういうことしがちよねっていう。
うん、なんか衣装とか小道具とかで。
色にこだわる向きがあるよね。
うん。
意味を持たすっていうか。
過去は全部、例えば白い服で、現在はカラフルとか、
うん。
1:09:00
なんかそういう使い分けされる方多いかもね。
多いよね、だからあるんだろうなとは思うの。
あ、首絞めるとか青色やね。
あ、ほんと。
トレーラーをちょっと見てたら、そうだったね。
あ、なるほど、これはちょっともう1回見たいね。
ちょっとでも、あれはないですね、映画飾ってるのが、あ、見えるようで見えない。
なにじらし入っとん。
いやいやいや。
ごめんなさい、私もう深くていいな、もうほんまにあやふやな記憶でしゃべっているので申し訳ない。
そのバレリーナが何色かわかんないけど、バレリーナの背景が青っぽい緑だね。
なんか芝生とか。
芝生芝生。
のにバレリーナがなんかポーズ決めててみたいなのを覚えてるんだけど。
これはちょっと気になりますね。
色の考察っていうのをちょっと。
宇多丸さんはね、赤には言及してなかったんけど、青に関してはすごくなんか思うところがあったみたいで、
ちょっとこれは監督本人に確認したいっておっしゃってた。
ぜひとも。
この考えに関してはって。
で、どういう考えなのかっていうのはおっしゃってなかったんだけどね。
だからすごく私も気になるので、その後ちょっと。
引き続きウォッチし続けたいと思います。
最初に出てきたマーク・ゲイティスさん、青のネクタイだね。
なるほどね。職業何か全くわからない。
わかりませんよ。わからん。
はい、というわけでちょっとそういうところに注意しながら2回目見る方は見ていただくと良いんじゃないかなって思います。
はい。
そんな感じかな。
あと最初の私が言ってた、舞台版ではどのように表されていたのかって話ね。
どんどんその記憶、自分の記憶が錯綜していくっていう様子を、
舞台版では、あれ、この部屋だったっけって思わせるような、さっき見た部屋と似てるけど微妙に違うっていうような部屋っていうのが提示されるんよね、私たち観客に。
で、最初はそのちょっと変わってることにすら気づかないぐらいの。
それを舞台版ではだんだん舞台上のものがね、ちょっとずつなくなっていってたんだって。
そうすることで、その認知症の進行だったりとか、ちょっとした違和感っていうのを表していたみたいで。
で、私が見たいくつかのトレーラーでは、いろんな部分がピックアップされてたんだけど、各国のね。
で、いろんなバージョンがあったんだけど、おそらく想像するに最初は部屋の一節だった、おそらく一幕なのかな。
1:12:01
で、だんだんきっとその小道具だったりとかっていうのがなくなっていってたんでしょうね。
で、見たものの一つには、もう全くのその抽象的なセットになってたシーンっていうのもあって、きっとどこかの過程で全部取っ払われて抽象的なものになったんだろうなっていうのが私の想像です。
そういうのがあってたらすいません。完全抽象で表した舞台があったのかもしれないんだけど。
っていうその薄れゆく記憶っていうのをね、表現するために舞台ではそのようにしてたのかなって、なかなか洒落おつな演出やな思います。
舞台ではでもとても効果的だね。
効果的やね。
きっと気づき、あれって。
きっとこれあるよな。見てるこちらには気づかんうちに、舞台部の演出部の人がシュッてやってきて、シュッてどっかに持っていくような。
ソワーって弾いていって。
マジックのようにね。
あれそういえばあそこにかかってた映画とか、あれいっすいっこ減ってんぞとか、あれラブリーなくなったとかっていうところで、ふと気づくと、めっちゃシンプルになってきてるでっていう。
気づく瞬間あるんやろうね。あれこんなんやったっけみたいな。
多分その中盤何か大きな出来事があったりとかしたときに、ちょっと印象的なものがなくなって、みんなが改めて気づくっていう。
そうだね。
そこから、そこに注目もして見ていくと、どんどん物事が抽象化されていくというか、
そういうことだね。
あやふやになっていってて、っていう多分浮遊感があるんやろうな。
きっとその出演者に関しては映画と同じような手法を取られてたのかなと思うしね。
アン1がやってきたり、アン2がやってきたりして。
すごいね。なかなか、これまたあれですよ。
舞台でもお金がちょっとかかりません。
いいね、いいね。
いや、特効でとかじゃないもんね。
ボン回すとか、回したかもしれんけどね、最後に。
逆にかかってたかもしれんけどね。ちょっとわかんない、わかんない。
いや、でも舞台部さんのスピード、命のところで全て真っ赤なまわれてたんじゃないでしょうか。
そう、ぜひYouTubeとかで検索していただいたら、
The Fatherとか、フランスのタイトルがルペールとかやったかな、あるんです。
そういう家やったっけ。
で、調べてもらったら出てくるんで、
舞台こんな感じやったんや、みたいなのが見ていただけるんじゃないかなと思いますので、
それもちょっとね、対比して比べていただくと楽しいかなと思います。
考察しがいがありますね。
考察しがいがある。これまた全然ね、終わってないからね。
終わらないよね、私たちの中でもさ。
もう1回、2回見て。
1:15:00
もう1回見たいね。でもね、見るのつらい。すごいつらい。
だから次はあんまり物語に感情移入せずに、
なんかこう、考察目的っていう意味で見ようかな、みたいな。
もう薄目で見るわ。
薄目で見る。
もう私なんか表にしたいもん。
えーっと、何分何秒、青、赤、みたいな、これが青、みたいなやつは。
ね、うん。
でもそこに気を、気がついてもつかなくても、私全くついてないけど、
私もついてなかった。
やっぱり印象に残ってるし、言われてみればね。
で、気づかんくっても物語としても完全に成立してるので、
そこがすごいなっていう。
本当に素晴らしい作品でした。
でも1個だけ文句があるの。
あるよ、何?
なんかさ、その最後の施設で窓から公園が見えて、
なんか1回か2回か言ってたんやけど、
言った。
最後にバーって、本当にラストのシーンで窓の外にパンしていくのよね。
で、窓の外が映って、公園が映るっていうシーンを、
公園がただの雑木林にしか見えへんかった。
公園やね。あれ公園や。
なんかものすごいそのシーンが怖くて。
なんかイメージとして、その施設から見える公園って、
パンって開けてて芝生があってみたいな。
イメージはある。
完全にそれをイメージしてたら、
ものすごい生い茂った木がザワザワしてる窓の外が映って、
思ったより閉塞感があって、
それ狙いなんちゃう?狙いなんちゃう?
なんかすごいザワザワしてて、
公園ちゃうやん、それただの雑木林やんって思って、
最後そんな気持ちで終わらせるなよって。
なんか私そこを、もうなんかわーってなってて、
ちゃんと見れてなかったんだけど、
一施設によると、その真目が出てる様子が映ってたと聞いたからね。
だから、アンソニーさんがさ、
最後こんなところじゃなくて、
家に帰りたいって泣きじゃくって子供に戻ってたような、
なんかそういう人生のですね、また子供に戻った、
新しく真目が生まれるみたいな、
そうして命というのは繋がれていくみたいな、
そういう意味合いじゃないのか、みたいなことをおっしゃってる方がいて、
私全然真目の存在に気づいてなかったんだけど。
真目は気づいてなかった。
私もザワザワしてて、何これって思って、
でももうなんか、ああやっと終わると思ってから、
1:18:00
私はその意味でちょっと安堵っていうか、
安堵でもないけどさ、怖い怖い怖いと思って。
私はもうほんまにザワザワ感で。
ほんまに真目なんかあったのかな、それもちょっと確認したいとこやけど。
そういう希望的観測があるのであれば、不意にはなるんだけど。
いやでも私もあんまり希望の気持ちにはならなくてさ。
だからもう一つ症状が進んで、四肢対抗というか、
なんかなーと思って、さらに怖くなったところやったから。
そうだよ、私はマーク・ゲイティスが絶対こいつ虐待しとるやろって、
めっちゃ思ってたとこやから、
これから起こる怖いことの症状にしか私も感じれなくて、
それは別に物申すつもりはないんだけど、
そんなにしんちゃん怖かったよなって今聞いたんだけど。
マーク・ゲイティスさん来たときにさ、
医者面してるけどお前ほんまはなんやねんって。
いやいや、医者やろ。
虐待しとったとしても医者じゃ。
ほんまは何者やかん、やばい。
やばいよね。
そう、なんかね、そういう、決してすごくいい終わり方だったとは、
いいっていうか、気持ちの良い終わり方ではなかったなとは思ったけど、
そう、でもなんかその、何やろ、
そうだね。
何でも言えんな。
たぶんね、日にちを明けて再度見返したときにはまた印象も変わるんやろうし。
もう一回ちょっと見たい。
言うほど怖くないかもしれないよ、もう一回見たら。
焦点ずらしたらね。
そうだね、そうだね。ずらすずらす。
違う見方もできるんやろなとか。
だからその、私は斉藤さんがおっしゃってた、
たこみさんがおっしゃってた、監督が意図的にずらしたことっていうのを、
何なのかを知りたいです。
見ます、もう一回。
だにゃ。
っていう感じで、早く配信してくれないかなって思います。
もしくは映画館にリバイバルでも大丈夫ですよ。
そうだね。
そんなとこですか、しんちゃんも言うとこない?
せやな。
本当に前回のリエスタデーに引き続きなんですけど、非常に長い長いレビューとなってしまって、
申し訳ないんですが、これが以上私たちがファーザーを見た感想です、現時点のね。
1:21:05
これに関して、赤と青こういう意味だよとか、8時と5時これだよとか、
混み落としてるよとか、解釈間違ってるよみたいなところがあったら、
あとご自身の解釈などありましたら、ぜひぜひ教えていただきたいなと思いますので。
何言ってんの、バレリーナの服黄色やで、とかそうだね。
バレリーナいなかったよ、とかあったらそういうのも教えてください。
でもそういうことです。
なので私たちお便り募集しております。
ハッシュタグ妄想ロンドン会議をつけて、ツイッターでつぶやいていただくか、直接私たちまでリプライください。
またこちらですね、レビュー系など解釈系などはきっとこちらの方がよろしいんじゃないかなと思いますけれども、
メールでもお便り大歓迎でございます。
妄想ロンドンあっとマーク gmail.com
m o s o l o n d o nあっとマーク gmail.comまでお便りください。
読んでいい歌詞を書き添えいただければと思います。
読まないでみたいな、これは読まないでとかもしありましたら、基本読んじゃうんで。
読まないでって言われたら私たちがこっそり楽しませていただいて、
個人的に応援させていただきます。
ラジオネーム必要な方はお書き添えくださいませ。
というわけで、今日はこのあたりでお別れしたいと思います。
長々とありがとうございました。
さようなら。
01:22:39

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