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はい、おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。 今朝はですね、世界中の音楽がラから始まる理由というお話をさせていただきます。
はい、このMORNING NOTEは兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする、毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りとか動画制作の裏話まで、音楽と街のあれこれを毎朝少しずつお話ししています。
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はい、というわけで水曜日は音楽ミニマメ知識ということで、今日はね、なんでチューニングの時にラの音を出すのっていう話なんですよね。
ざっくり言うと、チューニングって、皆さんなんとなくわかると思うんですけども、楽器を演奏する時に一人だったら別にいいんですけども、誰かと合わせる時に音がバラバラだと合奏にならないんですよね。
なので演奏する前に音を合わせるチューニングっていう作業が必要になります。
オーケストラとか吹奏楽とかでね、演奏始まる前にラーって順番にラーの音を出していって音を合わせるっていう作業をしているのを見たことあると思うんですけども、あれです。
あれはなんとなく音を出しているだけじゃなくて、基準の音に対して自分の楽器がどうなのかっていうのを見ながら合わせていくという作業をしてあるんですね。
実はこのラーの音っていうのは一応周波数的に言うと440Hzに決められています。
440Hzっていうのは1分間に振動が440回あるってことですね。
この440Hzというのが音楽の世界の基準の音という風になっています。
オーケストラでも、だいたい吹奏楽でもそうかもしれないんですけども、まず大声の人がラーの音を出して、
その音を、例えばオーケストラの場合はコンサートマスターという人がバイオリンの音を録って、そこから他の楽器に広げていく。
そういう風な段取りでやります。吹奏楽でも結構このオーケストラスタイルをとっているところが多いと思いますけども、たまにクライネットとかサックスが基準の音になったりしますよね。
ただこれ、なんで大声でやるかというと、大声っていう楽器は音程がすごく不安定で、音も細いし、音が一番狂いやすいらしいんですね。
だからその狂いやすい楽器に合わせましょう、みたいな感じになっているらしいです。 あと、音も立つっていうのもありますよね。
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あの音が他の楽器の中に埋もれにくいから、大声の音を基準の音にしているという風に聞いたりもします。
これはオーケストラの話なんですけども、ピアノの場合でも一緒で、ピアノの調律もやっぱりラーがスタートになるんですよね。
まずラーの音をしっかり合わせます。だいたいピアノの真ん中らへんにラーがあるんですけど、この基準のラーの音を作ってから上下に音階を作っていく作業があります。
ピアノって88系あるんですけども、やっぱりこの基準のラーの音、これが基準になってくるので、これがずれてくると全体的にずれるという話になりますね。
ピアノの調律の話はまたね、お祝いしていこうと思うんですけども、このラーの音がやっぱり全部の基準になって、これが440じゃなくて439とか438とかになると全体的にやっぱり狂ってくるんです。
まぁまぁまぁちょっとややこしいかもしれないですけどね。ちなみにこの440Hzが基準の音と言いましたけれども、バッハの時代、18世紀頃はだいたい415Hzぐらいが基準だったみたいです。
その前、18世紀より前になると396Hzといってだいぶ低いんですよね。
こういうピッチっていうのは時代によって変わっていきますし、標準のピッチが決まるまでっていうのは結構その国によって違うかったみたいなんです。
バッハの頃の後ですね、18世紀の後半になるとヨーロッパは435Hzっていうのがだんだん普及し始めてきたみたいなんですよ。
さっきバッハの頃415って言ったじゃないですか。それが435になった理由っていうのは、ピッチが高くなると音が華やかになるんですよね。
音楽が全体的に華やかな音楽に聞こえてくるんです。
わかりやすいので言うと、カラオケ行った時に皆さんシャープとかフラットとかあるじゃないですか。ピッチ変更するやつ。
ああいうのでシャープシャープシャープってどんどんどんどん高くしていくと、全体的に音楽も高くなっていって、それって元々の音楽よりも華やかに聞こえているんですよね。
華やかに聞こえているっていうのは、耳、人間の耳が勝手にそう感じているだけなんですけども、そういう感じです。
415から435ってそこまで大きくは変わらないんですけども、それでもやっぱり華やかになるわけなんですよ。
そこから先ですね、もっともっと華やかにしたいということで、1846年ロンドンのフィルハーモニック協会、音楽協会みたいなところですね。
そこがうちのピッチの基準は453Hzですよって言ったんですね。
同じく19世紀の後半なんですけども、ブロードウッドっていうメーカーはコンサート向けのピアノに関しては455Hzで調律して出荷してたらしいんです。
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455はむちゃくちゃ高いですよね。 こんなんを繰り返しているとですね、
1877年、ワーグナーという作曲家の人いますね。あの人が自分で指揮をして演奏した際にピッチが高すぎて、
歌手が歌えないっていうふうなことを苦情で言っているらしいんですよ。 この時代なんですけども、イギリスを中心に産業革命が起きてましてね、ちょっと前に。
蒸気機関車っていうのがヨーロッパ中に動くようになってきてるんです。普及してきてまして。 こういったワーグナーとか、そういった作曲家とか、
作曲家が多いかな、ヨーロッパ各地を巡業して音楽を演奏して暮らしてたんですね。 もともとモーツァルトとかもそうですよね。巡業、あの頃は馬車だったと思うんですけども、
巡業をして暮らしていたんですけども、 この蒸気機関車ができてから巡業がしやすくなったんですよ。
なので作曲家が自らどっかの地域に行って、そこのオーケストラを指揮して演奏するっていうのが、仕事として成り立っていたんですね。
でも国とか地域が違うとですね、ピッチがバラバラなんで、 このワーグナー的には自分で作った曲やのに、なんか全然違う音出るぞみたいな感じになってたみたいです。
そんなこんながあって、やっぱ基準のピッチが必要やんねっていう話になって、世界基準の440Hzっていうのができたらしいんですよ。
今なんですけどもヨーロッパでは442Hzとか443Hzっていうオーケストラが多いみたいです。
一時444っていうのが流行ってたんですけど、最近ちょっと少なくなってきたみたいですね。
442が多いのかな。やっぱその先ほども言いましたけども、ピッチ高くすると音が明るくて華やかになってくるんで、
やっぱりだんだん華やかなものをどうしても求めがちなんですよね。
今でも多分、水素楽なんかやったら442でやるところも多いですよね。やっぱり440でする時よりも華やかに聞こえる。
ただ、さっきも出てきましたけど高すぎると声が出ないとか、楽器にしてもそれ以上高くならへんとかね、そういうのもあるんで、
一概に高いのは良いとは言い切れないっていうのも面白いところだなと思います。
国とか楽団とか地域とか、そんなんでピッチは全然違うよっていうお話ですね。
この442と440っていうのは、なんとなくなんですけども442の方が主流だと思ってらっしゃる方が多いんですけど、
実は実は世界標準っていうのはまだずっと440Hzで、僕ら調律師も基本的に何も言われなければ440Hzで調律をします。
コンサート会場は442って決まってることが多いんですけども、なのでお家での調律も何も言われなかったら440でするんですが、
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たまにね442でしてくださいとか言われる方もあるんで、そういう時はもう言っていただいたら442で全然できますんでね、させていただくようにします。
ただ、442が基準ではないと。442でする人が多くなってきているけども442が基準ではないっていうことと、
あと電子楽器ですね、電子ピアノであったりキーボードとか、あの辺実はね440なんですよ。
基準ピッチで作られていることがほとんどなんです。だからこういうところでも基準ピッチが生きてるんやなーっていうのをたまにね、そんな見ながら感じるわけなんですよね。
はい、というわけで今日はですね、なんでラーでチューニングするのっていうお話をさせてもらいました。
440Hzっていう世界の音楽の基準があることで、世界中の音楽が一緒に鳴らせるようになっているんですね。
今、日本の人がヨーロッパ行っても基本は440ですので、行けるようになってきています。
だからまあ今度ね、オーケストラとか吹奏楽の演奏を見るときにチューニングが始まったら、これは基準なんやなーって思ってもらったらいいんじゃないかなと思います。
はい、というわけで今日はですね、今日のお話はここまでですけども、今日水曜日でしょ。
今日は実はちょっとね、これから大きな大事な会議がありまして、またこれは明日にでもお話ししようかなと思うんですけども、
うちの会社の6月から新しい木が始まるんですが、その木の始めの会議が今日のこの10時から行われる予定になっています。
これからちょっとね、急いで準備をしなきゃいけないので、サクッと終わって準備をしたいなと思います。
また何が起こったかっていうのは、明日ね、少しお話しできればなと思います。
はい、というわけで今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
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はい、ではこれから会議の準備をします。
皆さんは今日も一日頑張っていただければと思います。
ではでは、いってらっしゃいませ。