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はい、おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬智樹です。 今日はですね、
え、調律師って絶対音感じゃないんですか?というタイトルでお話をさせていただきます。 このMORNING NOTEは、兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする、毎朝10分くらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りとか動画制作の裏話まで、音楽とマシのあれこれを毎朝少しずつお話ししています。
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また、スタンドFMでは後ほどアーカイブでね、聴いていただいていると思うんですけども、 いいねとかコメントでまたご参加いただけると大変大変嬉しいです。
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水曜日は音楽ミニマメ知識ということで、今日はですね、絶対音感と相対音感のお話をしようかなと思います。
これね本当にね、調律師っていう仕事をしているとですね、必ずね言われるセリフがあるんですよ。
今日はまあそのお話なんですが、何を言われるかというと、調律師ということは絶対音感をお持ちでと、
必ず言われるんです。本当必ずです。 100%って言い過ぎかもしれへんけど、
7、8割は言われますね。多分ね、調律師の人が聞いてたらうんうんってみんなめっちゃうなずくと思うんですけど、それぐらい言われがちなんですけども、
実はね、絶対音感をお持ちじゃないんですよ、調律師っていうのは。 それプラスですね、絶対音感っていうのが上位の感覚であるという風なことを
表張る方も多いので、ちょっとその辺の話を今日は少しライトにお届けしたいなと思います。 まずですね、絶対音感とはという話なんですけども、絶対音感っていうのは単音を
ドレミっていう音でちゃんと判断できる能力のことを指します。 まあ小っちゃい頃から訓練することで身につくんですけども、
例えばテレビで鳴っているようなCMの音、CMの歌みたいなのがちゃんとドレミで聞き取れて、パーって自分で弾けるような感じ。
まあ弾けるっていうのは別の能力かもしれないですけど、ドレミで聞こえる能力、これを絶対音感と言います。
音楽だけじゃなくて、この身の前にある音がすべて音名で聞こえるような感覚ですね。例えば電車が走っている音、有名だったら
飛行機飛んでいる音、キーンっていう音がなんかCのフラットに聞こえるとかね。 なんかそんなんとか、あと掃除機を鳴らしている音、ガーって動かしている音が音で聞こえるとか。
例えば電話を受話器を上げて、今受話器ないかあんまりね。受話器を上げてプーって鳴っている音がラーの音に聞こえるとかね。
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そういうのが絶対音感という感覚です。音楽をやる上で万能だと思われている感覚です。
それと相対するものが相対音感というものです。絶対音に対して相対音と言うんですけども、相対音感というのは何ぞやと言いますと、
基準の音からの音程とか距離で判断する能力です。例えば、ドからソであれば5度ですよね。完全5度。
ドからミだったら超3度とかね。皆さん多分音楽の授業で習っていると思うんですよ。その感覚がちゃんとあるっていうのが相対音感。
これ多分ね、おそらく皆さんあるんです。大人になったからでももちろん身につけれます。
いわゆる音痴の方っていうのは、このドからソの距離感がね、ちょっと短かったりちょっと長かったりするんだと思うんですよ。これを鍛えれば治ると思うんですけども、これが相対音感になります。
例えば、いわゆる耳コピとかね。イチョウとかバンソウとかするときに相対音感というのはすごく役立ちます。
例えば、耳コピの人なんかは聞いて音で聞こえるってのももちろんそうなんですけども、あれ多分ね、耳コピの人の脳みそはわかんないんですけども、
完全にドレミで聞こえているわけではなくて、ヨシヨシで聞こえているんだと思うんですね。それをメロディの流れで取っているだけじゃないかなというふうに思います。
セッションとかする時でも相対音感があることで、この音の流れというかこのコードだよねっていうのがなんとなくわかるみたいな感じですよね。
子供さんに音感を育てて育たせたいと思うのだったら、この相対音感の方がいいんじゃないかなというふうに個人的には思いますね。
冒頭にお話ししました調律師と絶対音感という話なんですけども、調律師だから調律なんて仕事をしているから絶対音感をお持ちでと思われるのが実は逆でして、
ピアノの調律というのは絶対音感を持っている人は多分できない、もしくはやりにくいんじゃないかなというふうに思います。
調律っていうのは純正率とか平均率とか、皆さんお聞きになったことあると思うんですけども、そういう風なののその音程比というのがあるんですね。
それを調整する作業なんですよ。なのでこのモーニングノートでもお話ししたことがあるんですけども、基準の音、Aイコール440ヘルシュって決まっているんですけども、
そこを基に例えばそのラーから、Aってラーの音なんでね、ラーからレーの音をとって、これ完全音度です。
レーからソーの音、これも完全5度なんですけども、その音程の距離感をちゃんと作っていく力、
作っていく仕事なんですよ。これが絶対音ではなくて相対音なんです。
むしろ絶対音感があると、おそらく絶対音感の人の脳みそって、例えばAイコール440ヘルシュだったらその音しか聞き取れないんで、
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442ヘルシュで調律してくださいって言われた時に、さあできるんですかという話なんですよね。
多分そこで混乱が生じるんじゃないかなと思います。調律師が頼っているのは、実はその耳で聞く音と音との感覚、距離感の感覚っていうのと、
そこで発生する、さっき言うとラートレーのうなりの音、ラートレーと一緒に鳴らしたらうなるんですよね。
そこのうなりの感覚を合わせていく仕事なんで、そこの感知する力なんですよね。
だから必ずしも絶対音があることは必要ではなくて、必要ではなくてというか、あれば多分できないという仕事なわけです。
プラス、あまりこうデメリットとか言いたくないんですけども、絶対音のデメリットっていうのは、なんかね、天調に弱い人がいるらしいんですよ。
曲が異常していくと混乱することがあるというふうなことを言います。
うちの母親なんかがね、あのおそらく多分絶対音科に近い耳を持てたと思うんですけども、テレビで歌手の人が歌ってるじゃないですか。
で、なんかね、だいたい歌手の人って歳いくと声が出にくくなってきて、昔のピッチよりも下がって歌ったりするんですけども、
それがね、やっぱり昔の記憶と違うってなって気持ち悪い気持ち悪いって言ってたんですよね。
多分それだと思うんですよ。
その天調に弱いって思うのは絶対音の人の特徴かなと思います。
あと、常にやっぱりその音で聞こえるっていうふうなことで混乱するって言いますね。
あのジャズピアニストの大曽根誠さんなんかは、すごい絶対音科のお持ちな方らしいんですね。
なのでさっき言いました、飛行機が飛んでる音が、飛行機の音じゃなくて音で聞こえるって言うんですよ。
Cのフラットとかレーのシャープかちょっとわかんないですけど、それで聞こえると。
机をコンコンコンと叩いた音、これも何かしらの音に聞こえるって。
これはね、行きづらいというふうに言ってありました。
なんかそれはラジオかなんかで聞いたことあるんですけども、やっぱそういうのってあるんだろうなというふうに思います。
あとまあ、相対音科の方が音楽の流れを捉える力が強いような気がするんですよね。
ヤマハで育ったヤマハッコたちが耳がいいのは、絶対音を育てているっていう側面もあるんですけど、きっとね相対音科を育ててるんだと思うんですよ。
なのでめちゃめちゃ耳いいんですけど、本当にこう何でも使える耳の使い方を作り方をしてるんですよね。
パーって何でも弾きますしね、あれはすごいなぁと思うんです。
やっぱその音楽の流れを掴んでるんだろうなというふうに思うんですよね。
なので今日の絶対音と相対音のお話をしたんですけども、軽くまとめてみますと、絶対音科っていうのはすごい能力だと思います。
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でも日常的に役立つのは相対音科なんじゃないかなと思うんですよね。
でも相対音科っていうのは鍛えられます。大人になってからでも全然鍛えられます。
耳コピーであったりとかセッションであったりとか、調律もそうですよね。そういうのに有効な力になります。
結構やっぱりその音感、絶対音感という言葉が一人歩きしちゃってですね、小さなお子さんをお持ちの方がうちの子に絶対音科を身に付けさせたいとかね、
絶対音感のためのトレーニングとかなんかそんな結構いろいろ巷にあるじゃないですか。
それを見てるとですね、何か良いことありますか?って思うのが正直な話なんですよね。
なんかこう、耳がいいのの上位語感が絶対音感みたいに思われてるんじゃないかなでしょうと思ったりもするんですよ。
そんなことなくて、絶対音っていうのはすごい能力やけども、おそらくしんどいんじゃないかなと個人的には思います。
だから別に絶対音の人がダメって言ってるわけじゃないですけども、相対音感の方がいろいろ生きやすいんじゃないかなと。
なので音感というのは身に付けさせるものではあるんですけども、育てられる感覚であるっていうのだけでも知っておいてもらったらいいんじゃないかなと思うのと、
調律としては絶対音感は必要ありませんというお話を今日はさせていただきました。
ということで今日は音感のお話でした。ちょっとふわっとしたお話だったんですけどね。
またこの辺りの話って、先ほど言いました相対音の話、音の距離感とか音程の話っていうのはまたどっかでしたいなと思うんですが、
おそらく10分では片付かないので、もし興味がある方はまた、モーニングの音スペシャルみたいなんでね、2時間ぐらい喋ってもいいですけども、
興味がある方はコメント書いておいていただけたらなというふうに思います。
今日は週の半ば水曜日ですね。実は今日は僕は朝から昔からの友人のリサイトルがありまして、
ちょっとそれの録音を頼まれているので、録音と動画の収録を仕込みに行って、昔からの友人なのに途中で帰って、
ちょっと地元の商工会の会議に出ないといけないくって、爽快なんですね今日ね。
なので西宮のホールに行って仕込みをしまして、また三段に帰ってきて会議に出るというふうなちょっとバタバタの一日を過ごします。
これが終わったらちょっとだけ仕事して出発みたいな感じになるのかな。そんな予定をしております。
ちょっとバタバタの一日になりますけども、皆さん今日はどんな一日を過ごしたでしょうか。
バタバタの方はね、あんまり急げすぎてこけたらダメなんで、ゆっくりお過ごしいただきながらしっかり動ければなというふうに思います。
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LINEの検索画面で平成楽器と入力していただくと、平成楽器サンダーセンターというアカウントが出てきますので、それを
友達登録して質問とか相談とか投げていただければと思います。その際にモーニングノート聞いたよと書いていただくとテンション上がりますので、ぜひぜひよろしくお願いいたします。
はい、というわけで今日もこれでモーニングノートを終わりたいと思います。最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
それでは今日もいい一日お過ごしくださいませ。いってらっしゃい。