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おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬トモキです。
今日は、調律師の仕事、調律だけだと思ったら大間違いというお話をさせていただきます。
このMORNING NOTEは、兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする、毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベントのこと、動画制作の裏話まで、音楽と街のあれこれを毎朝少しずつお話ししています。
朝の支度とか、通勤のお供に耳だけご参加いただければと思います。
YouTubeのライブ、それとインスタライブでも配信しております。コメント残していただけると、また後ほど読ませていただきます。
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はい、というわけで、今日は月曜日ということで、ピアノの耳頼りというお話をさせていただくんですが、
タイトルが、調律師の仕事、調律だけだと思ったら大間違いというお話なんです。
実はですね、ピアノの周りの仕事、ピアノに関わる仕事って何個あるのかなぁと、ちょっと考えてみたんですけども、
ざっくり、実は6つあるんですよ。6個。皆さんこの6個ってお分かりでしょうか。
まず、納品しないといけないですね。移動、この仕事。で、調律、成長、静音、修理、塗装、この6つがあります。
このうちですね、調律師という人が担当する仕事は5つ。移動以外の5つなんです。調律、成長、静音、修理、塗装、この5つを調律師が担当します。
移動はね、やっぱりわかるじゃないですか。あれすごい力仕事ですし、すごいパワフルな専門業者さんがされます。
平成楽器のyoutubeチャンネルでたまに出てますけども、移動の要素はなかなかすごいですよ。やっぱりピアノをこいと担げる人たちがやる、あれは本当にスペシャルな仕事です。あれはもう専門業者さんの仕事ですよね。
僕らもちょっと担ぐぐらいはするんですけども、基本的にはもう無理です。で、もう一個塗装の仕事。これも一応調律師の仕事ではあるんですけども、実際はやっぱりその
大きな設備が必要だったりするんですよね。なのでこれもやっぱり専門の方がされることが多いです。
静岡県の浜松市というところがあるじゃないですか。山葉とか川合とか、実際に言うと浜松ではないんですけども、本社があるんですけどね。
あのあたりにはピアノの工房というところが結構たくさんありまして、塗装だけやっている工房とかもあるんですよ。
こういうややこしい塗装の修理とかが入った場合は、もうそこにお願いします。
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なので実際は5つ調律師が担当すると言いましたが、4つですね。調律、製長、静音、修理、ここまでが調律師の仕事で、それ以外はもう専門の業者さんにお願いするというのが現実なところです。
僕も調律師でお客さんのお宅行ったりとか色々してるんですけども、調律以外もされるんですか?ってよく言われるんですが、
実は調律師って調律だけやってると思われがちなんですけども、そんなことないんですよ。
むしろ調律はおまけではないんですけども、調律がメインじゃなくて、他のことも結構メインだったりするんですよね。
なんか調律師という名前がよくなくて、調律ばっかりしてる人に思われてるんですけども、調律というのは音を整える仕事じゃないですか。
でもそれ以外の機械的な部分とかそういうところを全部やるのが調律師という仕事なんです。
ここからは調律師の仕事を一個一個説明しますね。
まず調律です。多分これ一番イメージしやすい仕事だと思うんですけども、音程を正しく合わせる仕事になります。
基準の音程というのが決まってるんですね。世界標準で決まってるんです。真ん中のラーの音が440Hzというのが決まってるんですけども、それに合わせる仕事が調律の仕事。
綺麗な音で鳴ってるっていうのが調律が合ってるからなんですけども、その仕事になります。
2つ目、成長。調子を整えると書いて成長と言います。
例えば鍵盤の高さであったり深さであったり、タッチですね、重さみたいなを揃える作業です。
弦からハンマーで弦を叩く白い塊があるんですけども、それの距離を揃えたりとか、そんなのをします。
要はですね、こっちの鍵盤軽いけどこっちの鍵盤重いってなったら弾きにくいじゃないですか。
弾きにくい上に小さなお子さんが触れるピアノだったら、やっぱりその上達も絶対しにくいですので、そこら辺をちゃんと整える仕事になります。
楽器としての基礎体力を整えるっていうかな、僕はよく言うんですけども車検やったら、車やったらまっすぐ走れるようにする。
これが成長の仕事かなと思います。車検みたいなもんですね。
3つ目、声音。音を整えると書いて声音と言います。音色を整える仕事なんですけども、先ほど言いました弦を叩くハンマー、白い部分を削ったり、針を刺したりして、音の柔らかさとか硬さなんかを調整していきます。
これも一緒で、例えば低い音はめっちゃ柔らかい音するけど、高い音がめっちゃ硬いみたいな気持ち悪いじゃないですか。
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それを整えていく。一台がだいたい同じような音色になるように整えていくっていうのが声音という仕事になります。これは正直かなり高度な技術が必要で、僕はあんまり得意じゃないですね。
レベルの高い一級超越師みたいな人が本当にガシガシやられるようなイメージですね。もちろん僕もしますけどね。一台をぴったりやるっていうのは本当に熟練の技術が必要になります。
4つ目、修理ですね。修理というとイメージされると思うんですけども、いわゆる修理です。壊れた部分を直す仕事ですね。
よくある修理はですね、アップライトピアノで連打ができない。 原版を押しても戻ってこないとかね、そんなのがあるんですよ。でも簡単なものであれば調律しながらピピピと直すんですけども、
ちょっとね、大損な仕事。88件あるじゃないですか、原版って。そのうちの30本とか40本とかも壊れてて、これ結構時間かかるなぁみたいな場合はピアノのアップライトピアノだったらアクションの部分だけ、上の部分だけ持って帰ってきて修理をしたりします。
今もちょうどリアル、背中に一台あるんですよ。明日納品するんですけども、こういうのを店先でちょっと修理をしていると、音楽教室に来られてるね、
子供さんとかお母さん方から何してるんですか?みたいな話を聞かれて、そこからちょっとミニ解体ショーじゃないですけども、とんなんをしたりします。
そんな中に、え?って調律もできるんですか?修理もできるんですか?ってよく言われたりするんですけども、僕ねやっぱり調律師っぽくないんでしょうね。
あの、お笑い話なんですけどね、過去に発表会の調律をね、僕ら一番最初にピアノの調律をするんですけども、その年に初めて入られたサックスの先生がいらっしゃってね、早めに来られたんですよ。真面目に会ったんでね。
で、社長そんな、勝手に触ったらダメですよって言われたことがあってね。いやいやいや、僕調律師なんですよって言い話をしたんですけども、調律師っぽくないんでしょうね。
まあまあそんな感じで、調律師って実は調律だけじゃないんです。結構皆さん勘違いされるんですけども、いわゆる調律以外の仕事の方が実はメインだったりするんですよね。
ピアノの音が合ってる、音を合わせるっていうのはもちろんもちろんメインの仕事なんですけども、それだけじゃないっていうのを知っていただきたいなと思います。
そのピアノというものを楽器としてトータルにきちんと動かすためには、全部見れる人が必要なんです。
調律しかしない調律師っていうのはやっぱり良くなくて、何だろうな、車で言うとガソリンだけ入れる人みたいな感じなんかな。
うーん、ちょっと違うかな。なんかそんな感じですよね。やっぱりちゃんとまっすぐ走れるようにする。
ハンドルを右に切るとちゃんと右に曲がる。ハンドルを左に切ると左に曲がる。ブレーキがちゃんと効くみたいなのがあって、車がちゃんと走るっていうことじゃないですか。
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やっぱり調律っていうのはそういうの一部分であって、声調であったり声音であったり修理であったり、この辺りをきっちりトータルでやることでピアノというものがちゃんと鍵盤を押したらちゃんと鳴ると。
そういうふうに整えていくというのがざっくり調律という仕事なんです。そこに全部含まれているって感じなんですね。
だから調律師っていうのはピアノトータルで支える職人なんだなっていうのをちょっとだけ覚えていただけたらなというふうに思います。
はい、というわけで今日はですねピアノの仕事っていうのは実は6つあって、そのうち4つか5つぐらいは調律師がやってるぞというのを知っていただければというお話をさせていただきました。
また月曜日はねこんな感じでピアノに関するお話をいろいろしていきたいなと思ってますのでぜひお楽しみになさってください。
はい、というわけで本日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。この番組の感想とか音楽、レッスン、動画、イベントに関する質問ご相談なんかは平成楽器の公式LINEで受け付けております。
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はいえーというわけで明日は火曜日なので教室の舞台裏というお話をさせていただきたいと思います。
まあ本格的にねゴールデンウィークも始まるんですけれどもモーニングノートは毎日毎朝やっていくつもりしておりますのでぜひお時間のある時に聞いていただければ嬉しいです。
というわけで今日は僕はこれからピアノの修理じゃなくて調律に2軒行ってくる予定になっております。
はい皆さん今日はどんな1日になるんでしょうか。もうお休みって方もいらっしゃいますよね。いい1日お過ごしいただければと思います。ではでは今日もいってらっしゃいませ。
