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おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬トモキです。
本日はですね、「音大行くわけじゃないし」って、また言われた話、というタイトルでお話をさせてもらいます。
このMORNING NOTEは兵庫県三名市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽と街のあれこれを毎朝ちょっとずつお話ししています。
朝の支度とか、通勤のお供に耳だけご参加いただければと思います。
YouTube、インスタとスタンドFMの方で流させていただいています。コメントやレターまた是非よろしくお願いいたします。
はい、というわけで月曜日はピアノの耳頼りということでピアノのお話をさせてもらっている曜日なんですけども今日のタイトル
音大行くわけじゃないしってまた言われた話です。ピアノの、よくね、僕調律師なんでピアノ調律するんですけどもお客様のところに行った時にこういうふうな反応が結構あったりするんですよ。
でなんかこう思うところがあるんで今日は少し例え話を含めてお話しできればなと思うんですけれども
例えばこの間もですね、だいたい調律30年とか、多かったら40年ぐらいやってないというピアノを見に行かせていただきました。
まあ何かのきっかけでね、もう一回やりたいと思っていただけるのはとっても嬉しいので行かせていただくことが多いです。
そんなピアノに出会うことは本当に珍しくないんですよね。実際に触ってみると標準のピッチっていうのが440Hzで決まってるんですけどもそれから大きく外れてるわけです。
実際にこの間のピアノは428Hzとかね結構とんでもなくピッチが下がってるんですね。調律が下がってるんですね。
要は弦が伸びちゃってるという状態になっています。これを440Hzに戻そうと思うと結局ね1回じゃ戻らないんですよね。1回の調律では戻らないんです。
僕これを最近こう例えてねこれ上手に言えてるなと思ってるんですけども急にダイエットするとリバウンドするじゃないですか。
このリバウンドっていうのがモドルなんですよ。急にダイエットっていうのが無理やり440Hzにしたとしてもリバウンドでまた戻っちゃうんですよね。
なので複数回に分けて調律をしないといけない。そういうふうなことになっています。これはもうどんなピアノでも一緒なんですけどね。
そういうふうなお話をさせていただくと、もうこの年だし今からプロ目指してるわけじゃないしそんな線でもっていうふうな反応が返ってくることがよくあるんです。
調律だけじゃなくてですね例えば鍵盤の高さがバラバラとか鍵盤の深さがバラバラとかね
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いわゆるタッチがちゃんと揃っていないピアノこれも当然ですけども30年調律してないとパソコンもバラバラになります。
なのでここは成長という調整する作業ですねそういうのが必要なんですけどもそういうのが必要ですよってお話をしたら
いやーまあうちの子今から音題行くわけじゃないしねと言われることも多いんです。でもね
でもなんですよその正しく調整されているピアノとか正しく調律されているピアノっていうのは何も音題行く子とか
プロのピアニストのためのピアノではないんです 例えるならですねあのまっすぐ走る車ってあるじゃないですか大抵のピアノの車まっすぐ走ると思うん
ですけども 車のハンドルが曲がっている状態っていうのが調律ができていない調整ができていない
ピアノなんですね なので調律ができているとか成長がちゃんとできているピアノというのがまっすぐ走る車だ
と思っていただければと思います まあ要はねそれは絶対特別なものではなくてそれが標準なんですよ
だから音題行くわけじゃないしとかコンクール受けるわけじゃないしとか プロ目指しているわけじゃない人がいう話じゃなくて
その前の段階なんですよね例えば まあ音題受験されるとかプロのピアニストの方であればそこから先
こんな風にしてほしいとか言われればもちろんちゃんとね できることはするんですけれどもちゃんと基準のピッチ
基準の音程に合わせるとか基準の寸度って言うんですけどね 鍵盤の深さが10ミリとか決まっているんですけどもそういうのに合わせるっていうのは
本当に車で言うとまっすぐ走る状態 車検をちゃんと通っている状態あの道路をちゃんと走れる状態ということなんですよ
なのでまあ普通に自然に楽しくちゃんと演奏するためには まあ整えてあげることが基本になります
なんかねあのピアノの調律がちゃんとできているとか ピアノの成長がちゃんとできている
イコールプロ向けであるという誤解を持っていらっしゃる方が少なからずいらっしゃるんだなぁ っていうのを感じるんですね
だいたいこういうふうな話をしてそういうことですかと納得していただけるのが多いんです けども逆に言うとですねやっぱそのそういった音台行くとかプロの方じゃない
初心者の人ほどちゃんと整ったピアノで練習しないと変な力が入ってね 弾きにくかったりとかあと音程の感覚でめちゃめちゃ大事なんですよ
ピアノをちゃんと練習している人ってね耳が良くなるんですけどもやっぱそこで ちゃんとした音程で聞いてないと頭の中の音ピッチもズレてきて
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まあ音痴になっちゃうそんなわけなんですよね だからやっぱ最初の段階で環境というかピアノ状態が悪いと
やっぱこれピアノが難しい弾けない苦手と思ってやめちゃう人も多いんじゃないかな というふうに思います
なので プロじゃないからとか音台行くわけじゃないからとかそういうんじゃなくて
やっぱその楽器として正しい状態として動いているかどうか あの車で言ったらまっすぐ走るかどうか道路を走ってもいい状態かどうか
ここがやっぱりまずベースにあります そういう風なピアノの場合はちゃんと調律調整調がちゃんとできててちゃんとした楽器
初めてなるんですよね 車の場合はまっすぐハンドル持ってまっすぐ走るこれがちゃんとした車じゃないですか
だからやっぱりちゃんとピアノが好き音楽が好き 続けてほしいっていう風に例えばねお子さんに思ってもらえるんであれば
あのピアノの状態はやっぱある程度ちゃんとした状態に保っててほしいなというふうに 思います
これがねあのピアノ以外の楽器例えばトランペットとか クライネットとかフルートとかああいう管楽器とかバイオリンとかなってくるとちょっとまだこれは
別でご自身である程度メンテナンスをされるんですよね ああいった楽器ってやっぱり状態が良くないと音に影響します
音程が悪い音が出てしまったりとか ちゃんともそもそも音が出にくかったりとか指がちゃんと回らなかったりとかそういうのが
自分でわかるようになっているんですけども ピアノっていう楽器は良くも悪くも分業生なんですよね
弾く人と整備する人が全然違う立場にあるのでなかなかここらへんがね 伝わりにくいなぁと思うところなんです
なのでまあ僕は本当に先ほども言いましたけども ダイエットの話をよくするんですけども急にダイエットしてもリバウンドするので
ダイエットしたい人っていうのは定期的にあのちゃんと日々こうなんていうかね 節制したり運動したりするじゃないですか
この日々の運動っていうのがまあ調律やと思っていただくそういうふうながいいん じゃないかなぁとも思いますし
他にもまあガソリン入れる車の場合で言うとね ガソリン入れないとちゃんと車を走らないですよね
そんな感じでガソリン入れる感覚で定期的に調律をしていただくとピアノはまあ最低限 動く状態にあります
そういうふうに考えていただくのがいいんじゃないかなというふうに思います まああのピアノの解体ショーとかをよく夏休みとかにしてお子さん向けに音の出る仕組みとかを
話したりするんですけども ピアノってね分かりにくい楽器なんですよね中身がすごく分かりにくい
なのでもっともっと使われている皆さんにピアノの中身を知っていただくことでまたこういうふうに 手掛けなあかんねんなと思っていただくことが増えるんじゃないかなとも思ったりもします
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まあなのでねちょっと今日はちょっと若干厚めの 気持ち厚めのピアノの耳だよりになっちゃいましたけどもやっぱりこれ
僕だけじゃなくてすべての調律師が本当に伝えたいことだと思うんですよね なのでもしあのうちのピアノどうなんかなぁとか
ちょっと思われたらいつでもご相談いただければと思います そんな相談はですね平成楽器のラインで受け付けております
ラインの検索画面で平成楽器と検索してもらって 平成楽器サンダーセンターっていうアカウント出てきますのでそれ友達追加してください
そこにですねまたではピアノのことこんなことで困ってるとか 相談いただければまあ分かる範囲でね
お答えさせていただきますしそこにモーニングノートで聞きましたと書いて いただけると聞いてくれている方いるにゃーでちょっとね
嬉しくなったりするんでぜひぜひよろしくお願い致します はいえーというわけでピアノの話今日はさせていただきました
最後まで聞いていただきましてありがとうございました 明日は火曜日教室の舞台裏ということで
教室関係のお話を何かしらさせていただこうかなというふうに思っております それでは今日は週始めの月曜日ですね
皆さん頑張ってお仕事とかまあ日々の暮らし いろいろ頑張っていただければと思います
いい1日お過ごしくださいませ いってらっしゃいませ