1. もおちゃんの「なぜなに?」樹木図鑑📗
  2. 【質問】木は全部ねじれるの?..
2025-12-01 37:44

【質問】木は全部ねじれるの?【もおちゃんの木の寺子屋】

ソラにゃん🐱たかにゃん🍓の質問に答えてみました🐮

【質問回答】
・全然ねじれない木もあるの?
・まっすぐな木があるとしたら、その条件は?

 木のねじれの疑問
 歪みを生む環境の力
 まっすぐ育つ条件
 建築文化とまっすぐな木
 エリートツリーの概念
 競争社会とクラウンシャイネス
 木の生態と間引き
 エリートツリーを育てる方法

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サマリー

木の成長におけるねじれや歪みのメカニズムについて説明します。特に、ねじれた木の条件やまっすぐに育つ木の要因について詳しく触れ、これらが環境や人間の影響を受けることを確認します。木が成長する過程では、まっすぐな木を育てることが職人にとって重要であり、エリートツリーという概念が紹介されます。木の成長における遺伝的要因や競争社会の影響についても語られ、木を密集させて育てる方法が説明されます。このエピソードでは、木の生態と間引きの重要性について解説され、木が成長する過程や人との関係性についても触れられています。最終的には、木は適切な条件下で直立して成長することが可能で、エリートツリーの育成方法にも言及されています。

木のねじれの疑問
おはようございます。こんにちは、こんばんは。
里山暮らしをご案内しております、もおちゃんでございます。
もおちゃんは、普段大地のお世話をさせていただいたり、
山や森のご案内をさせていただいたり、
はたまた自然栽培をして薬膳をご提供させていただいています。
今日もですね、大好評、森の寺子屋、木の寺子屋ということでですね、
木のレッスンさせていただけたらと思います。
12月6日、土曜日、トッツーさん占います。
ということでね、コラボ配信をするんでしょうか。
こんにちは、よろしくお願いいたします。
病院帰りの運転中です。
あ、そうなんですね。お気をつけてご運転なさってくださいね。
ありがとうございます。
そうかそうか、今日も病院に行かれていたんですね。
毎日毎日ね、ありがとうございます。
さてさて、もおちゃん自身もですね、
この大地の、そして地球環境のお医者さんということを語っておりましてですね、
よく土が元気がない、木が元気がない、さあどうして良けば良いのかということをね、
尋ねられます。
本当にね、ソラニャンとのコラボレーションさせていただいた時から、
この環境というか、皆さん結構自然とか木のこと、興味があったんでしょうね、もともとね。
そんな興味をですね、また呼び起こさせていただけたのかなということでね、
様々に僕自身もですね、勉強させていただきながら、木のこと、森のことなどなどお伝えさせていただいております。
本当に感謝をしております。
昨日も実はですね、DMにてですね、この木は何でねじれてるの?なんていうね、質問をいただいたところだったんですよね。
いや本当に驚きました。
あ、1回のコラボレーションの配信がこんなにも僕を樹木博士みたいな風にですね、押し上げてくださったんだなあっていうことはね、本当にありがたいなと思いましたけれども。
もうちゃん自身も今、木のお医者さんになるためのですね、修行をしているところなんですね。
あとは、あと2年ぐらいはかかるかなと思っているんですけれども。
そんな中でですね、もうちゃん自身が学んでいることなども発信をしていけたらと思っております。
さてさて、今日はですね、質問回答会になりますね。
そらにゃんがまず、木は全部ねじれるんですか?っていう質問をしてくださいました。
全然ねじれない木もあるのか?っていう質問を投げてくださいましたよね。
それからそこに一緒にね、参加をしてくださったたかにゃんが、もしねじれない木があるとしたら、その条件、そんなことも教えていただきたいです、なんていうことをね、丁寧に質問を寄せてくださったので、
今日はそのあたり、答えていきたいと思いますよ。
木の歪みの原因
それでは、本編いってみましょう。
あ、やすこさん、すっこさん、こんにちは、ありがとうございます。ゆっくりしていってください。
ここからちょうど本編始まるところでございます。
あ、たかにゃん、もんちゃん先生、こんにちは、ということで、ありがとうございます。
今日も来てくださったんですね。
あ、よかった、ということですっこさん、ありがとうございます。
ここからちょうど本編スタートするところなので、ぜひぜひお付き合いいただけたらと思います。
まず、そらにゃんが昨日寄せてくださった、このですね、全然ねじれない木もあるの?っていう質問ですね。
これはですね、正解は、あり、ます、あるんです。
はい、まあね、自然界の中に本当に直線があるかって言われたら、まあないんですよね。
本当にもう全く定規でピッと引いたような直線があるかと言われたら、そんなものは存在しないので、
みんなね、まっすぐに見えている木であっても、少し歪んだりはしてます。
曲線を描きながらなんですけど、それでもまっすぐかと言われたら、まあ人間にはじゃあまっすぐだねっていう風に言えるような、そんなところがありますね。
あ、お互いにご挨拶、ありがとうございます。
もう、もーちゃん寺小屋の治安がめちゃくちゃいいですね。
雰囲気が本当に良い。ありがとうございます。
すっこさん、昼休みに入りました。
お昼食べながら聞きますということで、どうぞどうぞ、ごゆるりとお願いいたします。
まず、まっすぐに育つ木はありますということです。
しかし、それぞれの木は微妙に歪んだりはしてますよということですね。
なぜ歪みが出るのかということですね。
これはですね、ねじれるっていう表現とまた違った表現なんですね。
例えば木をですね、丸太をパッカーンと薪を割るときにね、二つに割ったとします。
そうするとその中の木芽がまっすぐシュッと通っているように見えて、実は若干微妙に波を打っていたりします。
木にとってはまっすぐまっすぐ伸びていく方がもちろん効率はいいのに、
なぜこういう歪みが出てくるのでしょう。
もっと言えばですね、波を打つっていう言い方をしますけど、大きく波のウェーブを打っていくような木芽すらもあるんですね。
一体なぜこんなことが起こるのかっていうところから見ていきたいと思います。
松さんこんにちは。
あ、ソラニャンもタカニャンも松さんこんにちはということでありがとうございます。
昨日ですね、松さんに相談をしたところですね、このモーチャンテラ小屋の木の講座楽しみだということを言ってくださったのでですね、
今、文化祭はソラニャン、タカニャン、松ワンということでですね、松さんはワンちゃんのね、アイコンなので松ワンって呼んでほしいみたいです。
みなさん松ワンって呼んであげてくださいね。よろしくお願いいたします。
すっこさんももしよろしければ是非是非これからも継続してですね、継続って別に何もいらないんですけどね、お金とかね。
あのモーチャンのテラ小屋、木のテラ小屋聞いていただけたら嬉しいなと思います。
あ、松ワンちゃーん。
はーい、松ワン、松ワン。
はい、じゃあなぜ波打ってしまうのかというところに行ってみたいと思いますね。
これはですね、まあそうですね、木も様々なことを調節しながら生きているっていうことに尽きるんですけれども、
まずね、木はですね、重さに弱いというところがあります。
重さですね、重さ。やっぱり木ってすごくですね、上からかかるその圧力に耐えたいって思うんですよね。すごい重さですよね。
自分の体を支えるためにですよ、一生懸命やるんです。
はたまたですね、隣の木がバーンと倒れてきて、自分のところにこうドサッと寄りかかってくるパターンもあります。
それでもなお、その木はですね、一生懸命こう上に伸びようとするんです。
しかし、圧力がかかるから、それが自分の重さ、自重であっても、それから外側からの重さであってもですね、
それは少しでも、少しではですね、自分の中に影響していくんですね。多少かなりとも影響してきます。
少なからず影響してきます。
それによって、ひしゃげていくっていうイメージですね。
そう、上からものをさ、思いっきりこう押しつぶしていくと、箱とかでもそうですよね。箱とかもそうだし、空き缶とかそうですよね。
アルミ缶を両サイドからグシャグシャグシャグシャグシャってプレスしていくとさ、
そうするとさ、そこが歪むじゃないですか。波打っていくじゃないですか。
あんな感じのことが木の中にも起こっていきます。そうすると波打っていくんですよ。
で、これはねじれとはちょっと違いますよね。
あの、丈夫にするため、自分を丈夫にするためのねじれとは違う。
けども一見するとこうまっすぐになっているように見えるみたいなことがあります。
ここまでいかがでしょうか。
まあ、波を打つっていうもくめもあるんだよっていうことですね。
そしてもう一つ、もう一つあるんですね。
これはですね、例えばですよ。
ちっちゃい時、本当に木の下の方っていうのは右回りにねじれているんだけど、
その後ある一定のところからそのバランスを取り戻すかのように、
今度左回りにねじれていくみたいなこともあります。
まあこれはねじれではあるんですけれども、
右に曲がったり左に曲がったりっていうようなこともあります。
あとは本当にまっすぐに見えるようなね、
波本当に微妙にはグルグルグニャグニャグニャとしているんだけど、
まっすぐいっているっていう直線のね、もくめっていうものもありますということです。
まあキー一つ取ってもですね、このもくめっていうのは
全てがねじれているかって言われたらそうではないっていうことを紹介したくて、
まずこんな話をしました。
波打っているものもあれば、下の方は右回り、
上の方は左回りみたいな、そういうものもあるし、
それからまっすぐ、できる限りまっすぐいこうと思っている
そんな木たちもあるということなんですよね。
木の成長条件
ここまでいかがだったでしょうか。
さあここからはですね、たかにゃんが言ってくれた、
じゃあまっすぐになる木、限りなくまっすぐになる木っていうのは
そんな条件ってあるの?っていう話でした。
これはですね、あるんです。あるんです。
さまざまな理由が重なることによって、まっすぐまっすぐ、
本当にこうね、歪みがない、そんなまっすぐした
なんですかね、幹ぶりっていうんでしょうかね、
もくめになっていくっていうことがあるんですよね。
さあ、そんなお話ししてみたいと思います。
準備はよろしいでしょうか。
そう、たかにゃん、あるんですよ。
まっすぐするっていうのは、これは自分自身が何でしょうかね、
その木自身がまっすぐなっちゃったっていうパターンもあるし、
あとはまっすぐ育てたいと思う人間たちの思いっていうのもあるんですよね。
まずね、人間たちの思いに触れてみたいと思うんです。
木というものは、元来ですね、建物の柱などに使われてきましたよね。
まっすぐな、本当にこれがまっすぐであれば、まっすぐであるほど、
これはですね、大工さんたちには好まれていくんです。
さあ、それはなぜでしょうか。
木にとってねじれていくっていうことは、
これ自分の強度を高めるためというふうなことを言っていたんですが、
これね、実はひとたび大工さんの仕事になった途端にですね、
ねじれた木っていうのは強度が弱くなるんですよ。
はい、そうなんです。弱くなるんですよね。
あ、たかにゃん、切るともろくなるから?
なるほど、いい視点ですね。
木にとって一番の強敵っていうのは何だったのかっていうと、
これね、上からの圧力ではないんですよ。
そうではなく、横からのこの風当たりなんですよね。風です。
この風を横から受けるときにはねじれていることによって、
たわむことができますよね。
うまくその風をたわんで受け流すことができる。
横からの衝撃をガッキーンと跳ね返すのではなく、
柔らかくしなることができる。
これちょっとイメージできますでしょうか。
雑巾をギュギュギュギュッと絞ったら、
そしたらそれはですね、曲がる方向はありますけど、
バネとかって長くてもギュッとしたら曲がるじゃないですか。
あんな感じのイメージをしてください。
OKでしょうか。
そうなんです。
あんなに大きくてもやっぱり風の影響があるんですよ。
そうなんです。
さあ、それがですね、柱になったときですよ。
柱になったとき、木はどこからの圧力を受けるんですか。
はい、そうなんですよ。
これね、上からの圧力を受けますよね。
柱になった途端にですよ。
上からの圧力を受けます。
そうすると、バネとかもですね、ギューッと縮めると、
なんかどこかでグニャッと歪みそうじゃないですか。
こんなことがですね、木に起こってしまうんですよ。
そしたらですね、木の上からの圧力を受けます。
上からの圧力を受けます。
上からの圧力を受けます。
そうすると、歪みそうじゃないですか。
こんなことがですね、木に起こっちゃうんですよね。
わかりますかね。
ギューッと縮むと、ねじれたものって、
そうすると、真ん中がちょっとグニョッと曲がりますよね。
こういうことが木に起こってきます。
はたまた、天井の梁ってわかりますかね。
屋根のところで、横に渡す木ってありますよね。
ああいう木ですね。
例えば橋を渡る時に、橋を架ける時に横に架ける木ってあるじゃないですか。
ああいう感じですよね。
ああいう張りとかになった時にはですね、
その自分の重さっていうものが、もろに自分にかかってくる状態になっていて、
それがもし木がグニャッとねじれていると、
そこがどんどんたわんでいくんですよ。
はい。たわんでしまうということがあります。
そうなんです。
これを木材として使おうと思った瞬間に、
木がこれまで一生懸命ねじれて、
自分自身が強度を上げて生きてきたものが、
実は人が使うとなるとですね、
いや、これちょっと困るよって話になってくるんですね。
そうすると、職人さんたちはですね、
まっすぐな木の重要性
まっすぐな木を好むようになっていくということなんですよ。
ここまでちょっとイメージきていただいてますでしょうか。
職人さんたちはまっすぐな方がいいです。
あとはですね、薪を割っていても感じることがあるんですよ。
もーちゃんも薪を割ることがたまーにあるんですけどね。
薪ってまっすぐ木目が入っていれば、
ナタをパコンって入れた時に、
まっすぐパカーンと割れるんですね。
けれど、それがですよ、
もしねじれてたりとかすると、
これナタを入れてもまっすぐ割れないんですよね。
割れにくいんですよね。
ねじれていることによって、
これ真ん中から入っている圧力によって、
引き裂かれる力には強くなるんですよ。
ねじれていると割れにくい。
引き裂かれにくいってことです。
木がぎゅーっと、ぎゅーっと、
中に詰まっているような感じにはなっていきます。
中折れはしちゃうんだけどね。
上からグーッと力がかかると、
中でバネがひしゃげるようにはなってしまうんだけれど、
引き裂かれる力にはすごく強くなっていきます。
そうなってくると、大工さん、この木を、
例えば丸い丸太を四角く切りたいって言った時、
それできそうですか?
きつくないですか?
めっちゃきついんですよね、これ。
素直じゃない木目だなーって、
木目に沿って切るのは楽です。
だけど木目に従わない切り方っていうのは、
ものすごく大変です。
お野菜を切る時もあるかな、
繊維方向に切ると包丁がスッと入るような感じがあります。
でも繊維に逆らって切ろうとすると、
ちょっと硬かったりしません?
包丁は野菜ぐらいの硬さになると、
そんなに大きく感じないんですけど、
これが木みたいなことになってくると、
本当に些細な差が大きな差になってくるんですよね。
たかにゃん、そうですね。
確かにごぼうって横向きに輪切りにするのって、
ちょっと切りにくいかもしれないですよね。
確かにそうだね。
だけど、ささがきにしていくっていうのは、
極力繊維方向に。
戦っている気持ちになる。確かに。
確かにそうですよね。
このごぼうがささがきできるっていうことっていうのは、
やっぱり繊維に沿って戦わずにやっているから、
ささがきというものがきっとできるんでしょうかね。
確かにそらにゃん、玉ねぎも微妙に抵抗がありますよね。
繊維を断ち切ると、
切りにくいかもしれないですよね。
確かにそらにゃん、玉ねぎも微妙に抵抗がありますよね。
繊維を断ち切ると、
ブチブチブチブチみたいな感じが、
ちょっと手応えとしてありますよね。
だけど繊維に沿ってやると、
スッと包丁が滑り込んで、入り込んでいくようにね。
玉ねぎの方から受け入れてくれるような感じで、
切れていったりもしますよね。
そうなんですよ。
だから、職人さんたちにとっては、
まっすぐな木の方が楽だという話になってきます。
そして、加工がしやすいということは、
良いものを作りやすいわけですから、
価値が高くなっていくんですよね。
つまり、林業家さんたち、
木を植えて、そして切っていく人たち、
出荷をする人たちは、
やがてまっすぐな木を作っていこうとするようになります。
さあ、じゃあどうやったらまっすぐな木を作っていくのか、
まっすぐな木を作ることができるのでしょうか。
これは、自然界の中から学んだことだと思うんですよ。
けど、これをですね、長年長年これを修行して観察をしていった結果ですね、
これを職人さんたちも自分たちの手で、
人為的にまっすぐな木を作り出すことができるようになったんだ。
エリートツリーの育成
さあ、それは一体どのようにしてやったのでしょうというのが、
ここからのお話です。
はい、松さん。
密集させる、木を密集させる。
正解です。
いくつかの要素があるうちの中の一つ、
松湾が言ってくれた密集させる。
これ正解なんです。
すごい、そらにゃん拍手してくれてる。
素晴らしい。松湾一万点です。
たかにゃん、木で囲うんだ。
パチパチパチ。
言ってた正解です。
一言で言うならばですよ、
これ今からお話をすることを一言で言うならばですね、
エリート教育をするということです。
スポーツ選手のですね、エリートを育てていくということをしていきます。
実際にこのまっすぐになっている木のことをですね、
僕たちもエリートツリーと呼びます。
はい。
なんですよ。
本当にエリート中のエリートです。
さあ、僕たちは一流のスポーツ選手を育てよう、
これを人為的に育ててやろうと思ったときに、
まず何をするでしょうか。
そう、たかにゃん、エリートツリーと言うんですよ。
これは一体どういうふうにしていくでしょうか。
これはですね、まず優秀な遺伝子を選ぶところから始めるんです。
曲がってしまっている親からもらっている遺伝子は、
子供の遺伝子もまた曲がっているという情報が入っているので、
実際に成長したときに曲がる可能性が非常に高いです。
しかし、まっすぐ育っている木は、
その遺伝子は子供にも曲がるという情報は入っていないんですよね。
入りにくいというか少ないわけですね。
少ないので、まっすぐ育つという遺伝子になっていきます。
もう苗を作るという時点から、
どんな苗をその山に植えていくかというこの時点からですね、
勝負はもう始まっているんです。
誰を育てていくか。
優秀なスポーツ選手の子供は、きっとまた優秀なスポーツ選手になっていくでしょう。
そんな感じでしょうかね。
そんな感じが実はあるんですよ。
世知辛いですよね。
そういうのが選ばれていって、
その木たちがずっと代々育てられていって、
ブランド化してくるんですよね。
ここの木はずっとまっすぐで質がいいというのは、
このブランドになっていくわけですよ。
こういうことをやっていきます。
イスッコさんありがとうございます。
木のエリート教育、エリートツリー、かっこいいネーミング。
本当に一見するとすごいかっこいいですよね。
本当にそう思います僕も。
ソラニャン、多分私にはない遺伝子だ。
これがまず先天的な要因というものがあるんですよね。
先天的です。
生まれながらにしてということです。
でも僕たち人間も同じように、
後天的な要因ってめちゃくちゃあるじゃないですか。
ありますよね。
僕たちが環境とか出会う人とかによってすごく影響を受けちゃって、
自分にはなかったものっていうものが後からいっぱい出てくるみたいなこともありますよね。
これ木の世界も同じようなことがあります。
イスッコさんありがとうございます。
木の世界も競争社会なんだ。
そうなんです。
ここからが競争社会で松さんが本当にかっこいいと言ってくださっている
このエリートツリーの中の苦しい部分が現れてくるんですね。
まず競争社会というところに詰め込むんですね。
ありとあらゆる木が密集して植えられます。
これは僕たちが戦場に行って座ってこいみたいな厳しい現場に行って、
そこで揉まれながらもがきながら成長していくみたいな話がこの木の世界のようなところであります。
それにありがとうございます。
でも木の意思ではないようなどうなんだろう。
そうなんですよ。
これはとにかく人為的に生み出していっているということなので、
木はそのようにして成長させられるという見方も一方で強いとは思います。
しかしながら自然界の中でも同じような感じになることがあるということは観察から勉強したことなんですよね。
そこからの自分たちで人為的にどうやったら合理的に効率よくそういうまっすぐな木を育てられるかということになります。
たかにゃん、もうやってらんねえ、曲がってやるって思わないのかな。
本当だよね。
これ実はあるんですよね。
ちょっと話を進めますよ。
密集させていくと何が起こるかというと、中途半端なところで葉っぱを広げている場合じゃなくなるんですよ。
枝をピョンと出して、そこでここを頂点と決めたみたいな風にして生い茂っていくと、
あっという間にそのところを抜かれて、さらに隣の木がグッと上に伸びて枝を広げちゃうとニッコを奪われちゃうんですよね。
だから寄り道をしている暇がないんですよ。
ねじれている暇もないし、枝を広げている暇もないということです。
とにかくぐんぐんぐんぐん上に伸びていく。
まっすぐまっすぐまっすぐまっすぐ上に伸びていこう、上に伸びていこうという風になります。
はい、そうなんですよ。
そして林業家さんもなかなかこういう林業をしている人も少なくはなってきているんですけれど、
木をですね、山を本当に全てを管理している人っていうのは枝打ちという作業をしていきます。
木はですね、ちょっとした重みであってもそれを素直に受け取って中の木目を歪ませてしまうんですね。
例えばさっき言ったような波を打たせてしまうようなことです。
例えば枝をふっと広げます。
枝は左右対称に広げているわけではないですよね、決してね。
なのでどっちかが重かったり、例えばどっちかが枝を広げて、両方枝広げてるんだけどそこの片方には雪が積もっちゃったりとかすると、
そんな風になった時には片方に極端な重みがかかります。
競争社会とクラウンシャイネス
そうすると中の木目もそっち側に引っ張られるんですよね。
重い方にグーッと引っ張られて波打ってしまいます。
なのでそこを枝を払っていくんですね。
枝をパチッと打っていくんですよ。
しかもその枝が細いうちにどんどん切ってきます。
そうするとなかなか枝を広げられない杉を始める木たちはですね、
どんどんどんどん上に上にまっすぐ伸びていって、早く光を浴びれる場所へと言って、
とにかくまっすぐまっすぐ伸びていきます。
こんな風にしてですね、枝を払いながら重さをかけないということ。
これもですね、エリート教育の一つで、とにかく手をかけていくということですね。
競争社会で競争をさせてまっすぐ生かせる。
そしてさらにもう一つ、枝を広げた時に枝を払ってあげる。
これによって手をかけてあげる。
遺伝子を選び抜く。そして競争させる。そしてとにかく手をかけていく。
この3つがエリート教育の本質だと思うんですけれど、これが木の中にもされるわけです。
そんなようにことをされることによって、まっすぐな木目の木というものが生まれていきます。
ねえ、タカニャン、アスパラみたいんだよね。ニョキニョキニョキニョキってね。
なっていきますね。タカニャン、優しい心ありがとうございます。
ちょっとかわいそうに思うからせめて大切に使わないとね。ほんとそうですよね。
この木たちが密集するじゃないですか。密集したところっていうのは、今度木は太くなっていかないんですよ。
お互いにお互いの陣地っていうものを犯さないようにしているっていうのが、僕は木を見ていて思うところなんですよね。
もちろんね、これはいろんな攻め合いがある中で、結局最後そうなるよねっていうことなんですけれど、
森の中を歩いていて、ふと上を見ます。そうすると木の枝がぴゅっと伸びたところ、そして葉っぱがわっと生い茂ったところが、
重なり合わないように、うまくお互いがお互いを避け合って木の陣地っていうものが、
星空圏ですよね。空の陣地っていうのは取られているっていうのを僕はよく見ます。
これは何が起こっているのかっていうと、これは太陽の光を浴びれないところはどんどん枯れていくわけですね。
そして太陽の光を浴びれるところは葉っぱがどんどん生い茂っているというようなことなんです。
これを繰り返していくことで、みんなが光が当たる場所だけに葉っぱが残るということなんですけど、
これをですね、めちゃくちゃ面白い言い方なんですけど、クラウンシャイネスって言うんですね。
これは日本語に訳すと、冠の恥ずかしさみたいなそういう言い方ですかね。
クラウンっていうのは樹冠と言うんですけど、木のこの一番上の部分、屋根の部分ですね、これを樹冠と言います。
樹冠は木の冠と書いて樹冠です。だからクラウンですね。
そしてシャイネスっていうのは、気恥ずかしさみたいな、羞恥心みたいな、そんなこと言いますよね。
お互いに、お互いを干渉し合わないっていうところで一回止まるんですよね。
こういうことがあるんですけど、これは木のですね、幹とかもそうで、隣に木がね、元気な木があったりするとかすると、
木の生態と間引きの重要性
自分はちょっとちっちゃくなっていくんですよ。恥ずかしがり屋さんみたいに縮まっていくんですよね。
なので間引きということをします。木の中で言うと間伐っていう作業が入るんですね。
そらには遠慮するんです。遠慮するんですよ。
はい、そうです。だから僕この前大根のことをちょっと漫画を書いたり作らせていただいたりですね、
インスタのリールとかにもさせていただいたんですけど、大根だってそうでね、畑の大根って最初密集させていくんですよね。
そうすることによってお互いがお互いを風よけしていったりとかもするのでね、いいんですよ。
そう、木も密集させることによって風よけになっていくんですよ。お互いがお互いを。
それによって風の影響を受けにくいのでねじれる必要がなくなってくるっていうことなんですよね。
タカニャありがとうございます。奪い合いが起きないのってすごく優しいね。
いやータカニャ優しいですね。
これは最初は制空権争いで奪い合いをしているように見えるんですけど、
最終的には大体お互いが学習をしてですね、光が当たらないところにわざわざ枝を広げないようみたいなことになっていくんですよね。
優しいですよね。木さんたちっていうのはね。
お互いにお互いが風を受け合っているっていうこともあって、
実はね、このね、僕たちの自然観っていうのも研究が進むことによってですね、解釈がどんどん変わっていってるんですよね。
ちょっと前までは木たちも植物たちも競争をしているっていう見方をしていました。
本当にね、こういう見方がずっとあったんですよ。
いかにして生存戦略やっていくかみたいなことがあったんですけど、
その後に出てきた考えとしては、お互いがお互いを生かし合うための共に生きる共生関係なんだよねっていう言い方をするようになりました。
さらに最近はですね、こんなところまで来てるんですけど、お互いがお互いの苦労を引き受け合っているっていう言い方までするようになっていったんですよね。
だから一日一つの植物とか植物たちがですね、みんなが何か役割を持ってこの地球上にいるよねっていうような考え方にまで僕たち人類はですね、実は来ているっていうことなんですよ。
エリートツリーの育成方法
はい、ちょっと余談でございました。
間伐の話でしたね。間伐していくんですね。
そしてその生育がですね、みんな似たり寄ったりになると思うんですけど、その中でもちょっと元気がなさそうだなとかちょっと細そうだなとか、
あとはこれ完全に人間の都合なんですけど、人が木を切っていく時のですね、効率を考えるんですよね。
ここの木を切るということは道が必要なんですよね。木を外に搬出するための道が必要で、こんななかなかないですよね、道を考えるなんてね。
だからここの道を塞ぐようなところに木があったら邪魔だっていうことで、そこに生えてしまっている木たちは間伐をしていって、道じゃないところの木たちを残していくみたいな、そんなこともやっていくんですよ。
こういうことをですね、ずっとずっと続けていくと、どんなことが起こるのかというと木がですね、太くなっていくんですよね。
間伐された間引きされた木たちは外に出されていって、残った木たちが今度またさらに10年、20年、30年、何十年とかけてどんどんどんどん太くなっていって、
ようやく杉の木なんかで言うとですね、60年ぐらいかけてようやく切り解きみたいなふうになっていきます。
高さもそうだし太さもそうだしみたいなようなところになっていくんですよね。
これはですね、ある意味、木のことを考えるとかわいそうだよ、みたいな感じになっていくんですけれども、
実はかわいそうだけでは終わらない木とそれから人の関係性みたいなものもあるということなんですよ。
これはまた明日あたりの話にしたいと思うんですけれども、いかがだったでしょうか。
木は全部ねじれるの?というところからお話をさせていただきました。
まず結論から言うと、木はねじれないものもあります。
波を打ったりとかいろんな木目をしているものがあります。
そしてじゃあまっすぐな木ってどうやったらなるの?どんな条件が揃うとなるの?
というと、それはまず優秀な遺伝子というかまっすぐな遺伝子であることだったり、先天的な要因ですね。
あとは後天的な要因で、風とかが受け合えるように密集させる。
あとはお互いにお互いを競い合わせて上へ上へとぐんぐんぐんぐん伸ばさせるということだったり、
あとは枝打ちをしっかりしていって、枝の重さすらも無駄に欠けさせないということがあります。
そうやって手をかけていくとエリート教育、エリートツリーと呼ばれるようなものになっていきます。
そして日本の中にもそういったブランドになっている木材たちがあるでしょう。
多分あると思うんですよね。
そういう杉をはじめとして、ヒノキとかもそうですけど、そういう木たちはこういうエリート教育を受けてやっていきます。
あまりにも木がかわいそうだという人は、ぜひ明日の配信も聞いていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
ということで、今日はたくさんの方が参加をしてくださいました。
今日コメントに参加をしてくださった方のお名前をご紹介いたします。
たかにゃん、そらにゃん、まつばん、つっこさんでございました。ありがとうございました。
そらにゃん、次が気になるということでよかったです。嬉しいです。
たかにゃん、林業は後継者と知識の語り継ぐことも必要なお仕事なんだね。
もう終わっちゃうんだ。早く明日になって。
今日もお勉強になりました。ありがとうございます。
つっこさんもありがとうございます。
そうなんです。林業を今携わる方がどんどん減っております。
あと林業というお仕事で食べていくということはもうできないような感じになっているんですよね。
っていうような話もちょっとずつさせていただきたいなと思っております。
木の寺小屋っていうのは木の生態から始まって人の生き方っていうところにも生活とか暮らしっていうところにもどんどん行きますのでね。
ぜひぜひ一緒に聞いていただけたらなと思います。
僕も楽しくなってきたぞ。ありがとうございました。
ということでお相手は里山ぐらしをご案内させていただいておりますもーちゃんでございました。
またお会いできることを楽しみにしております。
今日も素敵な一日をお過ごしくださいませ。
明日もそうだな、12時くらいからできたらいいなとちょっと思ってはいます。できなかったらごめんなさい。
あなたとあなたの大切な人に森の精霊のご加護が訪れますように。
それでは。
37:44

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