その新たな販売先を探るために、2018年からアメリカの展示会に3度出展し、欧米諸国におけるハンコの需要を探る事業を開始しました。
この2018年というのが一つのキーポイントでして、さっき僕105年と言いましたけど、2018年はちょうどうちが100周年だったんですね。
100周年というと記念パーティーとかっていうのがやるのかな、普通は。
だから僕はそういったことをセレモニーみたいなのがすごく嫌な人なんだ。
若干100周年向けてそれなりに資金面とか準備はしてたんですけども、せっかくだったら新しい事業をやった方が、
将来のためにもいいしと決めて、アメリカに行く機会があったので、すっとんでった。
行く前にもちゃんとおじいちゃんのお墓参りに行って、
おじいちゃん俺アメリカ行ってくるよ!みたいな感じで報告をして出ていったと。
そんな色々なことがあって、とにかく海外にチャレンジしていったっていうのが現在ですね。
なるほどですね。ありがとうございます。
ちょうど100周年の時にアメリカに行かれたんですね。
そうですね。
おじいさんもね、知られたら喜びはるでしょうね。本当にね。
そう信じたいです。
去年そうやって私、原田さんとこのブースでお手伝いさせていただいている時に、
ホランダ人の方々にハンコについてお話をするじゃないですか、説明するじゃないですか。
で、説明しながら、やっぱりハンコって日本文化とめちゃくちゃ直結してるんやなっていうことをすごくひしひしと感じたんです。
多分原田さんもね、当然よくご存知というか、当然そういうふうに思ってらっしゃると思うんですけれども、
ああいう外国の方々の反応を見てね、さらになんかハンコへの愛情が増したりとか、
伝え方のヒントを得たりとかっていうことは実際あるんでしょうかね。
そうですね。ヒントはむちゃくちゃいただきました。
これ本当にすごかったですけども、
モノジャパンを終わって放送したのが9月で、
実はうちの会社は11月の中旬からアメリカ全土へ向けて、
クリスマスプレゼントにハンコを贈ろうキャンペーンというのを実は計画してたんですよ。
ECサイトを使ってとにかくアメリカの全土に広告を売って、
クリスマスにハンコを贈ったら面白いですよっていうキャンペーンをやったんですね。
これやりました。
すごい!
ECサイトの中身とか、SNSの広告って大事じゃないですか。
どういうものを出すのかっていうのを、
それをモノジャパンでいろんな得たヒントをホームページの中に投集してたんですね。
なるほどね。
一つは、ハンコを使うシーンが直感的に伝わるようなイメージ動画を作りました。
これは実際に白人の金髪の女性の若い方に登場していただいて、
ハンコを押すシーンを動画に作ったりとか、
また、ボランダの時にはシュニクとかスニさん、むちゃむちゃ売れましたよね。
そう。今年絶対いっぱい持ってきてくださいねって言わなあかんと思ってたんです。
たくさん持ってきました。
俺もものすごいヒントで、
ハンコECサイトで買った最後のところに付属品としてこんなのどうですかって、
今回年末やった時にいっぱい載せたんですよ。
9割の方がシュニク買ってくるんですよ。
すごい。
これもすごかったです。
あと、モノジャパンで会話をお客さんとしている時に、
どういう人が作ってるんですとか、いろんな質問いっぱいあったじゃないですか。
そうですね。
あの時、モノジャパンでは機械でやってましたけど、
本当は職人がやるんですよとか、いろんな話をしていく中で、
やっぱりECサイトも職人が100%作ってるハンコを出そうと思って出したんですよ。
全体の30%くらい、そういうものを買ってくれたんですよ。
すごい。
あとはモノジャパンで人気のあったデザインですね。
ハンコのレイアウトとか、
これもやっぱりECサイトにかなり反映させてくれました。
モノジャパンとか、なんで逆に知っていただきましたか?
あ、あれはだから、えっと、なんだ、あそこ、家康香里さん。
そうな!山梨だ!チーム山梨だ!
家康香里さんという、リー・エデルコートというね、
オランダのトレンド分析家というか、有名な方がいるんですけれども、
リー・エデルコートの日本の代表なんですね。
家康香里さんという方がおられて、
家康香里さんも過去にモノジャパンに出展いただき、
山梨の伝統的なもので、家康香里さんがデザインされたものを披露されて、
家康香里さんがその後原田さんになった。
そう、モノジャパンって知ってるって言われて、知らんって言って、
一回覗いてみてって言って覗いてたら、登録したんですよ。
で、一回説明会がオンラインであるってことで、
それに参加して、あ、これは出るべきだと思ってすぐに申し込みました。
おー、すごい。ありがとうございます。
そうそうそう。
なんでこれは出るべきだと思われたんでしょう?
ヨーロッパ大好きだし、
意外とそんなに高くなかったのね、正直。
うんうん、ですよね。
うん。値段的にもそんな高くないということだし、
まあちょっと、神さんに言ったら、ヨーロッパ行きたいよねって言えば、
ちょっとそういう仕事を抜きにした部分も若干あり、
あとはその、その時点ではまだ深いところまでわからなかったんですけども、
これはちょっと失礼なのか、こういう言い方は今難しいと思うんだけど、
いいですけど、女性の方がトップやってるってことに、
非常に僕的には信頼度がグッと上がったんですね。
えー、なんでですか?逆に、なんか女性で大丈夫っていう人もまだ日本では?
全然、全然そうではないです。全然。全く僕は逆なので。はい。はい。
なるほど。ありがとうございます。
そこは結構大きかったですね。はい。
最後の説明会で聞いてくださったのは。
そっかー、なるほどねー。
原田さんとしては、2018年以降アメリカに3回ご出展されて、
で、オランダのモノジャパンに出展されたわけですけど、
実際どうでしたか?そのオランダモノジャパンと、
それ以外の出展された時の感じ。
もちろんそれアメリカとヨーロッパっていうことの違いもあるとは思うんですけれども、
なんか特徴的な、モノジャパンの特徴的なところとか、
何かがあれば教えていただきたいです。
そうですね。いろんな要因があると思うんですけど、
アメリカは過去3回出展してます。
で、3回展示即売会出展してるんですけど、
去年のモノジャパンの3日間は、
アメリカでの成果を完全に超えちゃったんですね。
お見舞いを超えたというのがびっくりしました。
で、アメリカの展示即売会の入場者数というのは、
25,000から30,000人ぐらいなんですよ。3日間で。
モノジャパンさんは、たぶんその10分の1ぐらいですよね。
本当そうです。
入場者数が10分の1なのに、売り上げはアメリカよりも良いってこういうことが起こりました。
これはびっくり。
我々はアメリカぐらいか、ちょっと超えたらラッキーかなぐらいなつもりで正直言ってましたから、
それをぐんぐん向いていくので、かなり驚きですよね。
アメリカの出展になった展示即売会というのは、こういう見本市的な会なんですか?
いや、もう展示即売会です。即売会の要素が強い。
モノジャパンに比べると、アバウトジャパンって感じ。
だから出展者の中にはフェイクなジャパンも入ってます。
なるほど。
フェイクなジャパンのビジネスも多いですからね。
めちゃめちゃ多いですね。
あと、アメリカの展示即売会は、ギラついたお祭りみたいな感じなんですね。
それに対して、いろんな情報をモノジャパンの場合は事前に得ていたので、
シンプルに脂ぎっていない演出をしようというのを、一つ軸に考え始めました。
もともとはアメリカのまま持っていこうと思ったんですけど、
それを全部一回ゼロにして、商品選択とか見せ方とか、
あと服装も全部、普通だったらサムライみたいな格好すればいいやとか、
アメリカの時にはやったんですけど、でもそういうのは一切なしと。
シンプルにシュンとしたような感じで、やっぱりやらないとまずいということで、
そういうのをやってモノジャパンに挑んだのは正解だったと思いますね。
海外での日本の出し方とかって、
例えば現地の方とか、現地に住まえているアジバチンの方とかが、
日本と言って紹介する時って、やっぱりすっごい日本文化を誇張した形とかを出されたりとか、
するじゃないですか、その方が違いが際立つから。
でも逆にそれって、日本人の私たちはやりにくいよねっていうのがシンプルにありますし、
知って欲しい日本の姿なのかとか、真剣にちょっと悩みそうになるんで、
私たちはどっちかって言ったら本当にね、自分たちがきれいと思う形を追求みたいな感じですけど。
そうですね。
原田さんもすごいスタイリッシュな入れ立ちでしたもんね。
本当。かっこよかった。
あとブースの中で、オランダ人のお客さんが来ます。お名前を聞きます。
あなたの名前を漢字で書いたらこういうパターンになるんだけど、どれがいいとかって聞くじゃないですか。
で、オランダ人の人が、私これがいいわとかって決めて、決めたものを即その場でコンピューターで、
原田さんがハンコの形とその中の漢字を入れていって、こういうものができるんだよ、出来上がるんだよっていうのを実際見せながら、
コンピューター作業されるわけじゃないですか。
あれはめちゃくちゃ新鮮だったと思うんですね。
やっぱり売ってるものは超伝統的なものなんだけれども、
それがこんな風にして、今のデジタルを使って、30分から1時間くらいでこういったあなただけのものが出来上がるんですよ、
っていうのをその場でお見せできるっていうのがめっちゃ良かったと思うんですけど、
ああいう手法はアメリカでも使われてたんですか?
全く同じです。
全く一緒。
僕ら自然、その前には、2016年くらいから新宿にある東急ハンズさんっていうお店、
開いた形で、月に1回ポップアップショップやってくれって言われて、それで始めたのがきっかけなんです。
なるほど。
それで鍛えられたんですね。
鍛えられると同時に、目の前外人さん結構来て買ってくるんですよ。
それともう一つは、海外にこれから行こうという日本人がお土産として東急ハンズさんに探しに来て、
僕らのポップアップショップを見て、これだ!ってなる。
なるほど。その市場もありますよね。
それを見ていて、いつか海外でこれまんまやってみたいっていう気持ちになったんですね。
それがちょうど2018年の時にいいチャンスがあったんで、引くべ!って。
もうその屋台骨ができてたんで。
素晴らしい。
本当に積み重ねていってますよね。
本当そうです。
本当そんな感じ。だからなんか度胸がついてました。
本当にこうあるべきやなっていうお話ですよね。
本当。あとあのインカーもかっこよかったですよね。なんか007みたいなやつ。
一本金属のゲンジメタルさんですね。
あれすごかった。