親知らずの抜歯体験
はい、じゃあ収録を始めていきます。 モックアップラジオ、略してモックラです。よろしくお願いします。
昨日ですね、親知らずを抜いてきまして、 もともとだいぶ前からちょっと親知らずとその隣の歯の間に虫歯みたいなのがちょっとあって、
痛みはなかったんですけど、いつかは抜いた方がいいよっていう話があって、ずっと現実に目を向けないようにしてたんですけど、
いよいよ抜きましょうという話になってしまい、昨日行ってきました。 でも先生すごい上手で、麻酔もちろんかけて抜くんですけど、
結構すんなりと抜いてもらえて良かったですね。 その後の痛みもそこまでないので、すごい評判の歯医者さんで抜いてもらったんですけど、そこでやって良かったなというふうに思います。
ただなんかね、歯医者さんっていうか、僕からしたら歯医者さんっていうのは先生はその人だけなんですよね。
でも歯医者さん、その先生からしたら患者さんっていうのはもう1日何人何十人もいるし、年間にしたら何百人、めちゃくちゃたくさんいるお客さんの中の一人なんですよね、僕は。
なんかそのバランスすごいむずいなーって思って、歯医者さんに限らず弁護士とか普通のお医者さんとか、
もっと言うと普通に飲食店だったりとか営業のお仕事とかしてても、ほとんどのお仕事で、自分にとってはお客さんっていうのはたくさんいるんだけど、お客さんからしたらそのサービス価値を提供してくれてる人っていうのはあなたなんですっていうことは結構あるので、
なんかそのバランスすごいむずいっていうか、大変なお仕事だなーっていうふうに思いましたね。
っていうのは、親知らず抜いてるまさにその瞬間、結構親知らずって、なんかよくわかんないんですけど、ペンチみたいなやつでゴリゴリゴリっと抜くんですよね。
で、ちょっとミシミシみたいな音もして、麻酔が効いてるから痛くはないんですけど、とにかく怖いんですよね。
で、そのペンチでグリグリミシミシってやってる時に、なんか隣のスタッフの人とかが先生にこう話しかけてきて、なんか歯医者さんって結構ありますよね。
先生としてはこう同時に何人かの患者さんを見ていて、ちょっとこっちの麻酔が効いてるのを待つ間にこっち、あっちの患者さんを見るみたいなことは普通にあると思うし、今までもあったんですけど、
今回もそれが発生しまして、僕の親知らずをミシミシってやってる時に、ちょっといいですかとか言って、先生ももうそんな慣れっ子だから、
あーそっちの話ね、うんうんとか言って話し始めて、ちょっとおやちょっと待ってくれって思って、今先生は僕の親知らずを抜いてくれてるから、ちょっとあなた来ないでっていう風にもうめちゃくちゃ思いましたね、はい。
いやーやっぱり患者としてはね、こう今この時間は先生は僕のものなんだっていうちょっとすごいわがままな気持ちが湧いてしまいまして、はいちょっと考えながら自分で面白かったんですけど、はい。
そんなことがありましたけど、はい無事親知らずは抜くことができたので、ちょっとその虫歯になってたところも含めてこう処置したってことで、あの歯の悩みが一つなくなってよかったなというふうに思ってます。
『センスの哲学』の考察
っていうのと、今日はですね、センスの哲学っていう本を今読んでいて、まだね3章ぐらいだから全然半分も言ってないんですけど、すごい面白くてその話をちょっとしようかなというふうに思ってます。
例えば、第1章のところで結構面白かったのが、上手下手っていうのとは別で、下手上手っていう言葉があると思うんですけど、なんかねこの3つの言葉の説明とか比較っていうのがすごい面白かったですね。
で、結構その絵画とかの例が出てくるんですけど、絵が上手い、絵が下手とかってよく言うと思うんですけど、少なくともその昔、写実的な絵を描くっていう話時代の時に関して言うと、
絵が上手っていうのは、写実的に描くのが上手、つまり写真みたいにそっくりに描くことができるっていうのが絵が上手っていう話で、逆に下手っていうのは写真のように再現することを目的として描くっていう前提に立った時に、それが不十分な状態っていうのが下手っていう話ですよね。
それはすごいわかりやすいと思うんですよね。上手にできるっていうのはそのままそっくりに描くことで、それができないことが下手みたいなふうに言うと思うんですけど、一方で下手上手っていうのは最近というかずいぶん前からある言葉だと思うんですけど、下手上手っていうのは何かっていうと、見たままをそっくり再現するっていうことを目的にはしないんですよね。
そうじゃなくて、自分が描きたい線を描くっていうことだったりとか、あとはその見ている景色っていうのを見えたままではなくて、自分にはこう見えるみたいな表現をすること。
なので極論言うと、その写実的な絵画っていうのがあった時代から、どんどんいろんなモネとかコホとか有名な画家の人たちが特徴的な絵を描くことになるんですけど、
そういった人たちの芸術作品っていうのは基本的には全部下手上手って感じですよね。ピカソとかもいい例だと思うんですけど、ピカソの絵はその写真のようにそっくりかっていうと全く違って、全然もう自由な線になっていると思うんですけど、
ああいうのが下手上手って言うんですかね。その再現っていうものを目的としないで自分の線を描くって話。
だからこの本で言うと、センスの定義っていうのを、センスっていうのは上手に描くことではなくて下手上手であることみたいなふうに言っていて、なるほどなというふうに思いましたね。
音楽の例も出てきて、これもわかりやすかったですね。音楽も上手下手ってあると思うんですけど、例えば楽譜通りに綺麗に再現するっていうのが上手だと思うんですけど、
一方で下手上手みたいな話になった時に、下手でも何か心を打つような音楽っていっぱいあると思うんですよね。
パッと思いつくのはパンクミュージックみたいなものがあると思うんですけど、すごい超絶技巧のギターとか、めちゃくちゃ正確なドラムとかじゃなくて、
全然下手ない演奏なんだけど、何か心に響いてくるようなものっていうのが下手上手っていう感じですかね。
演奏技術っていう土俵で勝負するんじゃなくて、それとは別の何かしら自分基準の土俵で勝負していくみたいな、それも下手上手っていうふうに言えるのかなというふうに思って、これも面白かったですね。
あと2章の方でもちょっと面白かったのが、さっき絵画と音楽の例を出したんですけど、
何かそういう下手上手みたいな話を理解されやすいジャンルと難しいジャンルっていうのがあって、
理解されやすいジャンルとしてやっぱり美術、絵画っていうのが挙げられていて、絵画っていうのは本当にいろんな
画家さんたちの自由なタッチっていうのがいろいろあって、なんかこうなんて言うんでしょう、抽象画とかって、何を描いているのがよくわからんけど、なんかすごいとか、
感動するかどうかっていうのは人それぞれになってくると思うんですけど、人によってはすごい感動するし、人によっては全然わからんっていうのがあると思うんですけど、
ただそれを受け入れる土俵みたいなのがあって、その理由っていうのが、絵画っていうのはその額縁っていうフレームの中にあるからっていうふうに書いてあったのが結構面白いなと思ってて、
そうなんですよね。だからフレームの中に入っていると、それを作品っていうことで一歩俯瞰してみられるので、
なのでそこがヘタ馬っていう形で表現しやすいのかなっていうふうに思うんですよね。
一方で音楽や文学は結構難しいっていう話が出てきていて、音楽とか文学っていうのはフレームとかがなくて、結構自分、直接的に心に響いてくるというか、
音楽で言うと生活音とか普通の会話の音とかっていうのと同じように音楽っていうものは耳にダイレクトに響いてくるじゃないですか。
文学っていうのも文字、言葉っていうことは、日常会話とか本を読んだりとかテレビを見たりとかするっていう言葉が文字としてそのまま体の心の中に入ってくるので、
体の中でフレームとして切り分けて捉えられないっていうか、結構ダイレクトに響いてくるっていうか、
音楽で言うと例えば不協和音だったりとか、めちゃくちゃな音階とか音楽っていうのはおそらくかなり聞いてて不快になるっていうかうるさいって思っちゃうと思うんですよね。
そういった不協和音とかを楽しめるっていうのは相当その音楽を自由に楽しむっていうことに対してキャパが大きいというか、そういった経験を積んでいれば不協和音も楽しめると思うんですけど、
そうじゃないと何この変な音みたいな感じになっちゃうと思うんですよね。
で、文学とか言葉に関しても同じで、詩とかっていうのはギリギリその意味を保っているものであれば、こういうものかっていうふうに捉えられると思うんですけど、
本当に自由な言葉の羅列とか、意味をなさない文字の羅列ってなった時に、これなんか意味わかんないよね、全く意味がわからないっていう感じになる気がするんですよね。
だからやっぱりそういう意味でいうと絵画っていうのは額縁っていうフレームがあるからこそ一歩引いて、こういう芸術作品なんだねっていうふうに捉えられると思うんですけど、
結構音とか言葉とか抽象的に脳に入ってくるものっていうのが難しいっていうのも、なるほどな、面白いなっていうふうに思ったりしましたね。
ちょっと今これまだ本読んでる途中なんで、全然最終どういう着地になるのかとかわからないし、今バババーッと喋っちゃってよくわかんないかもしれないんですけど、結構面白いんで、このまま読み続けたいなっていうふうに思っています。
はい、じゃあ今日はこれぐらいですかね。月曜日からまた頑張っていきましょう。
ゴールデンウィーク月間までお休みの人が多いんじゃないかと思うんですけど、今週も頑張りましょう。
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今回も聞いていただきありがとうございました。ではではまた。