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2024-06-11 3:27:48

眠るのにちょうどいい、3時間近くのおすすめ本紹介|総集編

こんばんは。 おやすみラジオの佐藤まなです。 ご視聴いただきありがとうございます。 ▼目次 「明日のマーチ」 石田 衣良(著) https://amzn.to/4a23etW 「NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業」 ジーナ・キーティング (著), 牧野 洋 (翻訳) https://amzn.to/3Qy1vWj 「正欲」 朝井リョウ (著) https://amzn.to/3y3ru1j 「マイ・ストーリー」 ミシェル・オバマ (著), 長尾莉紗 (翻訳), 柴田さとみ (翻訳) https://amzn.to/4aVhfLb 「ぼくを探しに」 シェル・シルヴァスタイン (著), Shel Silverstein (原名), 倉橋 由美子 (翻訳) https://amzn.to/3Qzd3bX 「善良と傲慢」 辻村 深月 (著) https://amzn.to/3JMaEqD 「月の立つ林で」 青山美智子 (著) https://amzn.to/3wmYC3G 「ひと」 小野寺史宜 (著) https://amzn.to/3ULDSfg 「羊と鋼の森」 宮下 奈都 (著) https://amzn.to/4a2wctL 「世界の窓 (ディテール写真資料シリーズ) 」 マルクス・セバスチャン・ブラウン (編集) https://amzn.to/3JOjh3N 「世界のドア (ディテール写真資料シリーズ)」 マルクス・セバスチャン・ブラウン (編集) https://amzn.to/3QzdItX 「明るい夜に出かけて」 佐藤多佳子 (著) https://amzn.to/4a3kOgZ 「同士少女よ、敵を撃て」 逢坂 冬馬 (著) https://amzn.to/3y7dFiw 「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈 (著) https://amzn.to/44ycTr8 「ラブカは静かに弓を持つ」 安壇 美緒 (著) https://amzn.to/44qlaxf 各種SNS ━━━━ ▼Youtube https://www.youtube.com/channel/UC5_JvPDj9ndK78JonxJNuyg ▼Twitter https://twitter.com/OSatomana ▼instagram https://www.instagram.com/oyasumi.satomana/ ▼note https://note.mu/oyasumi_satomana ▽メール(お仕事・お問合せ用) oyasumi.satomana@gmail.com ❀贈り物 https://giftee.com/u/satomana 。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+*゚ ゜゚ *+:。.。:+*゚ ゜゚ ♪使用マイク  マランツプロMPM1000U https://amzn.to/3V2rY1i ♪使用マイク  Logicool G Blue Yeti X https://amzn.to/3P79nNK ♪BGM サイト:甘茶の音楽工房 作曲者:甘茶 URL: http://amachamusic.chagasi.com/ ♪ジングル サイト:OtoLogic URL: https://otologic.jp/ ♪ジングル サイト:MusMus URL: http://musmus.main.jp/ お借り致しました。 ありがとうございました。   #眠れるラジオ #寝落ち

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今日皆さんにご紹介する本っていうのが、石田イラさんの明日のマーチっていう小説です。
あらすじは、インターネットの走りの時代、今から10年前ぐらいの小説になるんですけど、
日本が不況だった時代で、4人の派遣社員の男の子が、派遣先の工場、急にクビになるところから始まるんですよ。
で、その4人の男の子っていうのが、1人がインターネットオタクで、自分のブログを持っている男の子で、ちょっとゴリンボーだなっていう深夜と、
なんか、ちょっとナルシスト気味というか、ちびまる子ちゃんの花輪くんのイメージっぽい泉っていう男の子。
で、無口だけど頼りになる、4人のリーダーになる集合。
で、特にやりたいことも好きなこともないんだよねーみたいな、本当に普通の若者っていう感じの陽介っていうね、4人が主人公になってくるんですけど、
このね、4人は特別工場で働いてて仲が良かった、もともと仲間、友達っていうわけじゃなかったんですけど、たまたまその派遣切りを知らせる、契約終了ですって知らせる掲示板の前に言い合わせた4人で、
で、お前これからどうすんの?みたいな。
明日からどうする?みたいな。東京帰んの?家帰んの?みたいな話をしている時に、集合、リーダー格の集合が、俺は歩いて東京に帰るって言うんですよ。
で、4人が働いていた工場は山形にあって、東京までは600キロぐらいあるんですね。
で、他の3人は、え?マジ?みたいな。
東京まで歩くって、え?そんなの無理じゃない?って感じ。
で、季節は夏。
うん、こんなクソ暑いのに、東京まで歩くなんて無理だよ!みたいな。
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でも、もともと集合はアウトドアが好きで、
工場で働いている時も、休みの日になると、大きなリュックを背負って歩きの旅に出てるみたいな人で、
だからね、当たり前に東京まで歩くっていう風に言うんです。
で、他の3人も、まあ、確かに別にすぐに帰ったってすることないしなーって。
どうせ帰ったってすぐに仕事も見つかるわけじゃないし、なんかちょっとそれ楽しそうだな。
だったら、ちょっと楽しいことをしてみるか、思い出になることをしてみるか、みたいな感じで。
じゃあまず1日歩いてみて、それでどうするか決めようっていう風に。
1日歩いてみて、本当にね、東京まで行くかどうか決めようっていう風にして、
こうしてね、4人で東京を目指すっていう600キロの旅が始まります。
で、そのね、600キロの徒歩旅の途中で深夜が、インターネットオタク深夜が発信していた旅のブログが、
どんどんどんどん人気になっていって、話題になっていって、雑誌とかテレビの取材なんかも来るようになって、
なんかね、だんだんだんだん、徒歩旅っていうよりかは、厳しい時代に覇権斬りをされた若者たちの、なんて言うんですかね、意思表示じゃないですけど、
覇権斬りされた若者たちが、歩いてるぞ、みたいな、そういう一大ムーブメントのようになっていくんです。
で、そうやってどんどんどんどん存在が大きくなって話題になっていくと、4人の過去とかも、ほじくり返されちゃうんですね。
世の中ってそういうもんですよね。YouTubeとかで有名になると、過去はこんなんだったとかってね、そういうのがどこかかしらからね、ぼやぼやっと来るじゃないですか。
で、まあ過去をほじくり返されて、で、なんかちょっと炎上というか、そう良くない過去が見つかったり、見つからなかったり。
で、その4人の徒歩旅はどうなっていくのか、東京まで無事歩けるのかっていうような物語になっております。
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で、本当に10年以上前の小説になるんですけど、今のね、このコロナの不況であったりとか、インターネットの事情だったりとか、結構共感できるところがあるというか。
それにね、今の季節が夏っていうのもあって、その夏の臨場感みたいなのも感じられて、だからこそね、なんかすごく今おすすめしたい本だなって思いました。
で、私はこの物語、小説の中で、おっというかギクッと来たところが2つあって、引用すると、最初から手が届きそうにないものは、いらないですってすぐに諦めるのが癖になっている。
そうやって自分の生活だけ守って、何もかも諦めてしまえば、少なくとも生存はできるし、自分が傷つくこともない。心から望んだものが得られない。望んだ自分になれないっていうのが一番傷つくから。
ですけどね、この4人の話を聞いてみると、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
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一生懸命やってるシーンやを見て、
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ヨウ、ヨウスケが、なんか、
ああ、あいつ、みたいな、
考えるシーンなんですけど、
生きてることがネットの素材になってしまっているのは、
よりよく生きるための道具としてネットがあるのではなく、
現実がバーチャルな世界に奉仕するための素材としてある。
すべてが逆転しているっていう文章がありまして、
この10年以上前、
インスタグラムもまだね、全然流行ってないような時代に、
今のこのネット社会、
いびつなネット社会をぴったり言い当てられている感じがして、
ああ、石田イラってすごいなぁとかって思ったんですけど、
まさにね、今ってインターネットが、
インターネットをよりよく生きるために使うっていうより、
自分たちがネットに使われているみたいなのって、
そういうのってね、結構あると思うんですよね。
インスタグラムとか、
じゃあ自分の好きな瞬間、
ああ、この瞬間を収めたいなと思って撮る。
自分の気に入りなものを残していこうっていう風に撮るっていうより、
もうそれ映えるものを撮りたいから、
そこに行く、それを食べるとかね。
改めて私もこうやってね、インターネットを介して皆さんに、
こうラジオをお届けしているわけなんですけど、
インターネットと自分の人生、
自分が主体となって、
自分がインターネットを使って人生をよりよく生きていきたいなって、
それをね、それが逆転しないようにしなきゃなっていうのは改めて考えさせられました。
そんな感じでね、
本当に今、こんな時代だからこそ、夏だからこそおすすめの本になってます。
はい、読んだ後はね、なんかちょっと足に力がみなぎってくるような、
自分も歩き出したくなるような読み終わりになります。
気になった方いたら、ぜひ石田イラ、明日のマーチ読んでみてください。
12:11
さてお次は、
ネットフリックスコンテンツ帝国の野望 GAFAを超える最強IT企業
っていう本です。
なんか強そうな本ですね。
で、この本はくぐりで言ったビジネス書になるんですけど、
ネットフリックスの歴史、今ネットフリックスって知らない人はいないんじゃないかっていうぐらい大きな、
有名な会社ですけど、いかにしてここまでの企業になったかっていうね、実際の物語が書かれていて、
この前のオバマ夫人、ミシェル・オバマの辞伝みたいに、ゼロから現在まで実際にあったことが順番に書いてあって、すごい興味深いんですよ。
映画とかドラマにしたら絶対面白いのにっていうくらい、巨大ライバル会社との争い。
スタートアップの一番最初のゾロ臭いがむしゃらにみんなで頑張るスポコンな感じとか、
この天才的なひらめきがあって解決してみたいなのとか、出てくる人物人物も本当にキャラのたった面白い人ばっかりなので、
お仕事ドラマ、お仕事小説みたいに楽しめる本だなって思いました。
で、その一つのスタートアップ企業が世界を代表する会社になるまでの物語の中に、自分でビジネスに活かせそうな、人生に活かせそうな教訓を見出すっていう感じの本かな。
よくあるね、1時間とかで読み終わっちゃうような、タイトルだけ読んだらいいじゃんみたいな感じのビジネス書じゃなくて、小説みたいに読み物として面白い本だなって私は思いました。
で、この本、ネットフリックスが会社としてネットフリックス側が出している本とか、ネットフリックスの社長が出している自助伝的なものではなくて、第三のジャーナリストが書いている本なんですよ。
だからこそネットフリックスへの忖度がないというか、セキュララに、例えばネットフリックスがユーザーに集団訴訟を起こされた話とかも載ってるんですよ。
もともとネットフリックスって今みたいな沢山作品があって、アプリからどれ見ても見放題ですよみたいな感じのサービスをしていたわけじゃなくて、もともとはDVDの郵送サービスをしていた会社なんですね。
15:18
今ツタヤがツタヤディスカスっていうので似たようなサービスを、宅配レンタルみたいなのをやってるんですけど、そういうね、オンライン上で見たい映画を選んで、それがポストに自分家に届いて、見終わったらポストに返却してっていうような宅配レンタル会社として始まって、
それでね、もう上々まで言ってるんですけど、この本のほとんどがね、その宅配レンタルしてる時の時代のこと、今みたいにアプリダウンロードして映画とかドラマ見れてって言うんじゃなくて、もうアプリとかWi-Fiの概念もない時代。
時代を先駆けて赤字を垂れ流しながら奮闘していた時代がメインで書かれているんですけど、宅配レンタルしていた時ってサブスクはサブスクだったんですよ。
月一度に3本までは見放題、月額何円です、みたいな形でやっていて、でもレンタルなので、今のネット上にあるものから、おのおの好きなのを自分の環境で見ますよっていう、ネットで見ますよっていうんじゃないから限りがあるんですよね。
DVDの在庫の兼ね合いがあるから、見たい映画、最新作とか話題のものみんな見たいけど、貸せるDVDは100本なら100本しかないから順番にしか届けられない。
で、その時にネットフリックス何したかっていうと、ヘビーユーザーには人気のタイトルを貸し出さない。ずっと待ちですっていう風に表示して貸し出さなくて、普段あんまり使ってないようなユーザーに優先的に人気のタイトルを貸し出していて、
ヘビーユーザーはほっといてもネットフリックス気に入ってるから、これ貸さなくても他の作品で楽しんで来月も契約してくれるかなみたいな感じで後回しにされてて、離れてきそうなユーザー、なんかこの人あんまり使用してないなぁみたいな人はこんな面白いの借りれちゃうんですよ。月額いくらで借り放題なんですよ。
ネットフリックスいいでしょみたいな感じで囲い込むようなことをするんですね。だからヘビーユーザーはずっと人気タイトル借りたいって申請していて、何ヶ月もそれを待ってるのに最近契約したユーザーとか、え、それ僕のとこすぐ届いたけどみたいな、そういうことが起きるんですよ。
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で私がフフって思ったのが、ヘビーユーザーのことをピック、豚って呼んでたっていう部分なんですけど、豚ですよ豚。ちょっと憎しみこもって小バカにしてそうな感じが受けちゃいましたね。
私も今ネットフリックスにまだそういう分類が密かにあるとしたらピックにされてるかもしれないですね。
で反対にあんまり使用してないユーザーとか、最近登録したばっかのユーザーはバードって呼ばれてて、それはね囲い込まないとどっか行っちゃうよって言ってバードらしいんですけど、そういう感じで区別してました。
それで訴訟を起こされました。ネットフリックスはそれを認めましたっていうようなことまで書いてあって、本当にねいろんなエピソードがてんこ盛りなんですよ。
でこのネットフリックスの歴史っていうのは、ネットフリックス共同創業者、ヘイスティングスとランドルフっていう2人がいて、であとはライバル会社、当時ビデオレンタル業界で圧倒的なシェアを誇っているブロックバスター社。
強そうですね。ブロックバスター社の社長アンティヨコ。このバチバチの争いとかも書かれていて、ネットフリックスのヘイスティングスとランドルフはさっきも言ったみたいにオンラインのDVDレンタルサービス。
でも当時の最先端も最先端で、どれぐらいの温度感かっていうと、そもそもDVD自体、そのオンラインがどうのとかじゃなくて、DVD自体が全然世の中に浸透してなかった時代なんですよ。
DVD版で映画を出している映画会社も多くないし、DVDを見れるのって、ちょっと前まではノートパソコンとかでも見れたりしましたけど、もちろんノートパソコンでDVDは見れないし、DVDプレイを持ってる人って本当にごくわずか。
新しいもの好きのメカオタクみたいな人しか持ってないっていう時代に、オンラインのDVDレンタルサービスを始めたんですよ。
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でもそういう世の中の温度感なので、当時レンタルビデオ、前世紀ですよ。
その時に圧倒的シェアを占めてたブロックバスター社、ライバルのブロックバスター社は完全にアグラを書いていて、DVDそんなの流行るわけない。
今ビデオで何の問題もないし、オンラインでわざわざ郵送してくるのを待つなんてアホらしい。
敵じゃないと思って、最初はnetflixのことを完全に見下してたんですよ。
でもどんどん時代が変わってきて、1990年代後半から2000年代初頭、ITの発達がグーンときて、ドットコムブームって言うらしいんですけど、
インターネット関連の会社とかすごい勢いがあって、社会全体としてもそういうITとかオンラインサービス広まり勢いがあって、
netflixもnetflixで着実に自力で何十万人って会員数を増やしていくんですよ。
ようやくブロックバスター社としても、ちょっとこの流れ、時代が変わり始めてるかもしれない。
netflixを完全に無視できないな、オンラインサービスを馬鹿にできないなっていう状況になってきて、
何歩か遅れてnetflixと同じようなオンラインでDVDを選んで郵送するっていうサービスを始めるんですよ。
でそこからnetflixとブロックバスター社のバチバチの争いが始まるんですけど、
お互い株主総会とか、株主とかメディアから毎回聞かれるんですよね。
ライバルのnetflixは、ブロックバスター社はこんなんですけど、どうですか?
netflixがものすごい勢いで会員数を伸ばしてますが、ブロックバスター社としてはどういう対策をとりますか?
ブロックバスター社がこんなキャンペーン始めましたが、netflixは何か対抗策があるんですか?
常にお互いの会社自体もライバルとして意識し合ってるし、社会としても結構ブロックバスターみたいな巨大な会社と新生のnetflix、
どういう風になっていくんだろう?業界がどういう風に変わっていくんだろう?みたいなのを煽り合っていて、
そこで面白いなって思ったエピソードが、ある時netflixが株主総会か、そういうね、公の場でブロックバスター社について聞かれて、
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ブロックバスター社は台所の流し台以外に持てるものすべて投げてくるよ、みたいなジョークをポロって言ったんですよ。
そしたら翌日、本当にnetflixの本社にブロックバスターから流し台が届いたっていうエピソードが載ってたりして、
それぐらいバチバチ、本当にnetflixがこれを仕掛けたらブロックバスターがこうして、ブロックバスターがこうしたらnetflixがこうして、
すごいね、いろんなことをライバルでやり合ってる。私がすごいなって思ったエピソードがあるんですけど、ある時ブロックバスター社が大幅な値引きに打って出たんですよ。
それまでもちょこちょこ価格競争でどっちかが下げてとか、それに追随して下げてとかって知ってたんですけど、今回ブロックバスター社がかなりガツンと値引きをしてきた。
正直netflixもブロックバスターもどっちも懐事情は厳しかったらしいんですね。
どっちも赤字垂れ流しの状態っていうのもサブスクのビジネスって利益を出すまでがすごく難しいみたい。
多くの人に毎月料金を払ってもらえてるから安定してたくさんのものをたくさんの人に安く提供できるけど、最初はたくさんの人を取り込むまでがお互い大変で、
お互いたくさんのお金をマーケティングに追い込んで宣伝したり、DVDの在庫を抱えたりして、どっちもまだまだ苦しいっていう時にブロックバスター社が大きな賭けに出て、
もともとnetflixもブロックバスターも17ドルちょっとぐらいでやってたんですよ。
でもブロックバスターが急に14.99ドルにするって発表したんですね。
ブロックバスターが突然そんな料金の引き下げを発表して、netflixとしては出し抜かれたっていう感じになって、
サブスクの料金って大事ですからね。同じようなサービスを受けるならそりゃ安い方に行くし、ちょっとやばいかもって思うんです。
でもここですごいなって思ったのが、netflixの社長ヘイスティングスなんですけど、
ブロックバスターの財務モデルを徹底的に部下に研究させて、それを何回も何回もいろんなパターンでシミュレーションして、
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さらに私が一番ゾクゾクきたのが、ブロックバスターのレンタルサービスって専用の封筒を使ってDVDが郵送されてくるんですけど、
その封筒、バーコードがついてる。よく見るとそのバーコード、会員番号が載ってるんじゃないかっていうのをね、誰か一人気づくんですよ。
で、この会員番号、どうやら新規契約すると連番で新しい番号を割り振られているんじゃないかって気づいていって、
で、じゃあこの会員番号、定期的に1週間に1回とか、ブロックバスターのサービスに新規申し込みをして、
その封筒にあるバーコードの会員情報を記録して分析していけば、いろんなことがわかるんじゃないかっていうふうに気づいていくんです。
で、そのことに気づいてから、Netflix側はもう社員とか社員の家族、総動員してブロックバスターの会員に順番に順番になっていって、
で、届いた封筒を見て、自分、会員番号何番でした?いつ申し込みして?何番でした?いつ届きました?みたいな、いろんな情報を集めて分析していくんですよ。
で、そこから契約者ベースはどれぐらいのペースで拡大しているのかっていうのをリアルタイムで割り出したりとか、
マーケティングの支出、ブロックバスター社のマーケティングの支出はそのどれぐらいの成果を生み出しているのか。
今新しいCMを打ったけど、新しいCM出してるけど、契約者ベース、あ、こんだけ増えてるねっていうのとかがわかってくるわけですよね。
そういうバーコードに秘められた会員番号から情報を集めて、正確にいろんなことを分析計算していったんですよ。
これね、私すごいゾワゾワしました。天才かと思って。
で、そういう情報から、ヘイスティングスはブロックバスター、あとどれぐらい予算があるのか。
今のペースでブロックバスターが成長していくとするとして、いつまでこの14.99ドルを維持できるのかっていうのを割り出していくんです。
同じサービスをしているからこそ、この14.99ドルっていうのがいかに安い、無理をした価格かって、ヘイスティングスもわかってて、自分とこもそこまでやらなきゃいけないかって悩むし、これずっとはできないだろうって踏むわけですね。
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で、それがいつになるの?いつブロックバスターの予算、資金が尽きるのかっていうのを計算して予測して、ヘイスティングスは結論を下すんです。
ネットフリックスは今回の価格競争に対抗せず、今の料金据え置きでいくって。今の料金、投資計画修正しなくても大丈夫って判断されてね。
で、実際ヘイスティングスが予測した通りの展開になって、ブロックバスターは徐々にマーケティング予算を半減して、人気作の在庫もだんだん減っていってってなって、
こういうね、いろんなヘイスティングスの天才かと思うエピソードがいっぱいあるんですけど、そこから私が学んだのが、今の感情と判断は別々にするっていうことですね。
ヘイスティングスって、自分の中で正しい数式を導き出して、その数式を持って正しい判断ができる男なんですよ。
でまぁ、そうやって言葉で言っても、なかなかね、ピンとこないかもしれないんですけど、特に株とか投資する人は、その凄さがわかるんじゃないかなと思います。
自分の中で10%20%利益が出たら売ろうとか、これだけ損が出たら損切りしようっていうルールを決めてやってるけど、今絶好調で安定して株価が伸びているぞっていう時、そこでルール通り株を今売れるか。
もっと利益が出そうな雰囲気がある時に株を手放すことができるか。反対に株価がどんどんどんどん下がっていってる時、もうちょっとしたら回復するかもしれない。これぐらいだったらもうちょっとって思って、ルール通り損切りできなかったり。
人間そういう欲だったり感情だったり、いろんな考えが駆け巡って、なかなかね、正しい判断をする、難しいんですよね。
とか、もし皆さんが会社の社長だったとして経営が苦しい時、今までずっと一緒に頑張ってきた社員をリストラするって、なかなかできない結論、決断だと思うんですよ。
何とか回復せずにやっていけないだろうか。もうちょっとしたら、これが成功したら、銀行からちょっとでも買い入れできたら、これを売ったら、何とか何とかって決断を私だったら送らせちゃうと思うんですよ。
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で、どうしようもないところまで行ってみたいな。でもね、ヘイスティングスはすっぱり大量開講。立ち上げ当初の思い入れあるメンバーも肩を叩ける人間なんですよ。
それが良いか悪いか、人間として良いか悪いか、各々思うところあると思うんですけど、感情に流されない。その時の感情に流されないのがヘイスティングスの強みだなっていうふうに私は思って。
逆に私はもう感情と判断が直結している人間なんですよ。その時の感情で常に判断してきて人生大失敗してきたなって思うところがあるので、少しはヘイスティングスを見直ろう。
今の感情と自分の人生の判断というか、これからどうするかっていうのは、もっと別々に考えた方がいいなっていう学びを得ました。
今のこと、目の前のことを一気一流して、自分の感情だけでどうするかって決めるんじゃなくて、もうちょっと先を見るとか、今ある問題に感情面じゃなく向き合うみたいなね。
自分の在り方を見直すきっかけになりました。
本当にヘイスティングスの天才さが随所に光っているので、カリスマってこういうことかって思いますよ。
私は生きるの下手くそだから、こういうね、うまく生きれる人というか、成功する人、うまく判断できる人ってこうなんだっていうのをね、学んで、私と全然違うんだとかって思ってます。
で、この本はそういういろんな学びだったり、面白エピソード、苦節用なネットフリックス、ブロックバスターの社員、てんこ盛りの内容で、結構誰が読んでも面白いんじゃないかなって思います。
でもCってどんな人におすすめかっていうと、マーケティングに興味ある人とか、プログラマーやってる人とか、会社経営に携わっている人とかは、特に学びも多くておすすめかなと思います。
ネットフリックスのプログラミングってものすごく考え抜かれて作られているらしくて、ブロックバスターが後追いでネットフリックスにそっくりなサイトを作って、同じことをしようとしたんですけど、全然レベルが違ったらしいです。
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デザインとかパッと見の機能とかは似てるんですけど、ブロックバスターもアクセンチュアの一流エンジニアにサイトを作らせたんですけど、似てるだけで中身は全然別物。
ネットフリックスはもう最初から立ち上げた当初、そのサイトを立ち上げた当初からユーザーのデータが後々の自分たちの財産になる、データになるっていう風に踏んで、最初はちょっと実装はできないけど後々これが必要になるからっていう目線でサイトを作り上げてて、
後でこういうことができるようにしようとかっていうので作ってるんですよ。
それがね、やっぱね、違うんですよね。形だけ真似て作ってるのと、なんだろう、中身を先を見越して後にこういうことができるようにしとこうっていう風に作っていくところがすごいなーって思っちゃったり。
ネットフリックスが覇権を築いた大きな理由の一つが、その蓄積された膨大な顧客データっていう風に言われていて、どんな映画を探してるのか、ユーザーの好みはもちろんどこで見てるのか、どんな映画、違う、どういう風に映画を探してるのか、何時に見てるのか、どれくらいの時間見てるのか、
どのシーン、どの人物を何度も見てるのか、どのシーンを早送りにしているのかっていうところまでデータを集めていて、その圧倒的なデータでユーザーのニーズをつかんで、ライバル者より圧倒的に有利な立場を手に入れたっていう強みがあって、ネットフリックスのネットフリックスたるゆえんがわかるんですよ。
最初のね、ネットフリックスのシステムを作ったエンジニアの、こうした方がいいみたいな意見はね、本当に、はーすごいって、村さん別にエンジニアとかじゃないですけど、はーすごいって思っちゃったり、
マーケティングもマーケティングで、はーなるほどーって思うところがあるし、たくさん話したんですけど、今日語ったのはこの本の2%くらいでしかなくって、本当にたくさん面白いエピソード、すごーって思うエピソード、学びいろいろあるので、
もし気になった方いたら、ネットフリックスコンテンツ帝国の野望、GAFAを超える最強IT企業、読んでみてください。
39:00
はい、最近ちょっと気分が沈んでまして、
ていうのも、少し前にアサイリョーさんの性欲っていう本を読んだんですけど、
なんていうかね、めちゃくちゃいい本なんですけど、いい本すぎて、うーっていう、
みんなどこかに心の弱い部分ってあると思うんですけど、
コンプレックスに感じている部分とか、なんかちょっと苦い記憶とかね、元カノのこと思い出すとなんかちょっと切ないような苦いような気持ちになるとか、
中学校時代のことはできるだけ思い出したくないとか、なんかそういう普段は触れないようにしている部分って自分の中にあったりしませんか。
そういうね、自分の弱い部分、脆い部分があるけど、でもなんとなく普段は明るい気持ちで生きようとか、
いい風に生きようって、うまくやっていこうって生きている部分って、みんなこう少なからず持っているんじゃないかなと思うんですけど、
そういうね自分の弱いところを掘り起こされる本だったというか、
なんかね全然そういう感じの本だと思って読んでいなかったので、心の準備もなくて、心が揺さぶられてしまいまして、
私はね多分感受性が強い方なので、なんか余計ね読んでうーってなってしまいまして、
今回読んだ本、性欲ってどんな本かっていうと、漢字は正しい欲で性欲って書くんですけど、
性欲の話なんですよ。その食欲、睡眠欲、性欲っていう人間の3大欲求の中の性欲の話で、
性欲っていうとちょっとタブーというか、なかなか話しづらい話ではあるんですけど、
その性欲がストレートに異性を好きになる、男の人が女の人を好きになるとかじゃない、
でそのゲイとかレズとかアセクシャルとか、そういう形であればマナさんも聞いたことがあったんですけど、
今回この本の題材になっているのが、
大仏性愛っていうんですかね。
42:00
生物、人間ではないものに対して性的に興奮する性的思考がキーになっている本なんですけど、
どういうことかっていうと、この本の登場人物は水に興奮するんですよ。
蛇口から出てくる水の形が興奮する。
ダムの風流の形が興奮するとか、水とか水の形が性的興奮の対象になるんですね。
だから本当に男の子が女の子の胸を見て興奮するっていうのと同じように、
蛇口から出る水に興奮するっていう。
私もね、そういう性的思考があるのかと思って今回初めて勉強になったんですけど、
そういう絶対他人に理解されないだろうって思うこと、
絶対他人に理解されないだろうなと思って生きる苦しさみたいな、
そういう圧倒的な孤独感みたいなのがこの本では描かれているんですけど、
なんかね、それが結構うっとくるポイントで、
私はね、結構目平ですっていう風にラジオで言ってる割には、
じゃあ今まで生きてきた中で、まさに人生の中で明確に死にたくなる理由があるかって言われると、
何かがあるわけじゃなくて、めちゃくちゃね、過去に辛い出来事があった。
いじめられて心がおかしくなったとか、パー腹されて鬱になったとか、
そもそも家庭環境が複雑だとか、そういう誰かに話して、
ああそれは辛かったね、それは大変だったねとか、
って言われるような何かがあるわけではなくて、
それが逆に自分にとって苦しさの一つになっちゃっているというか、
明確な生きづらさがないからこそ、誰に何て助けを求めたらいいかわからない。
っていうのが多分私の苦しさの根本にあって、
誰にも理解されないだろうなみたいな。
それがこの本の登場人物と同じだなっていう風に思ったんですよ。
水に興奮するんだって、そんなの誰に話せばいいんだ、
誰に理解してもらえるんだっていう話じゃないですか。
誰にどんな言葉で話したって意味不明だろうなみたいな。
45:05
この本の登場人物は諦めてるんですよね。
自分のことは今後誰にも理解されないだろうなっていう、
諦めのもと生きてる、その感じがすごい共感できちゃって、
マナさんが誰にも見られないツイッターとかでつぶやいてたまんま同じようなことが書いてあったりして、
そういう苦しい気持ちってできれば浸りたくないじゃないですか。
マナさんはそういう自分の沼みたいな、辛い沼みたいなところはもう蓋をしてるので、
そこは沼だから立ち入らないようにしようって、
普段はできるだけ立ち入らないように前向きに生きてるんですけど、
若い時はそういう自分が共感できるものを探していた、探し求めていたんですけど、
今はもう割り切って生きようと思っているので、
なんか久々にその沼にハマってしまったような感覚になって、今回ちょっと揺さぶられてしまいました。
本当にすごいゴリゴリに心の深いところまで刺激してくるような本なので、
生きづらさを抱えている人にはすごい一文一文がわかるみたいな、そんな本になっているんじゃないかなと思います。
いつかこの話をしようと思っていた話があって、
ツイッターで少し触れたことがあるんですけど、
ある風刺画の話で、読書についての風刺画なんですけど、
3人の男が立っている。
で、3人の男の足元には今まで読んだ本が積み上げられていて、
各々今まで読んだ本の上に立っているんですよ。
で、どれぐらい本を読んできたかによって、
この人はね、全然本読んでないから、地面から。
この人は結構読んでるから、高いところから世界を見る。
この人はもっと高いところからとかっていう感じで、
本を読んできた人、読んできてない人、どういう世界が見えるかっていうのを表している風刺画なんですけど、
まず一人目の男。
一人目の男は本当に全く今まで本を読んでこなかった。
で、その男は何も積み上がってないから、地面からそのまま立って世界を見てる。
で、そこで見える世界はお花畑と青空が広がって見えてるんです。
48:06
で、二人目の男。
二人目の男は今まで結構な数の本を読んできた。
で、だから今まで読んできたそのたくさんの本の上に立って世界を見てる。
そしたらどんな世界が見えるかっていうと、
たくさんの本を読んできた男が見える世界っていうのは、
荒れてぐちゃぐちゃになった街並み世界が見えるんですよ。
もう暗い世界の終わりみたいな光景が広がっていて、
で、これね、すごいわかるなと思って私、
このそこそこ多めの数っていうのがどれぐらいの本の数を表すのか。
私もそんな読書家って名乗れるほど本をたくさん読んできたわけじゃないんですけど、
でも本ばっかり読んでいた時って結構絶望しかなくて、
いろんなことを考えれば考えるほど、感じれば感じるほど、
ああもう死ぬしかないじゃんって思っていた時があって、
昔の有名な文豪たちも、
太宰治とか赤田川隆之介、三島由紀夫、川端幸成、
みんな違ってみんないいっていった金子美鈴もみんな自殺してますからね。
本当なんていうか、考えて考えて、
行き着く先って自殺じゃんって救いはないじゃんって割と本気で思っていた時期があって、
だからこの本を読んで一旦見える世界が絶望っていうのはすごくわかるなと思ったんですよ。
前に渡谷梨沙さんっていう赤田川小作家がインタビューを受けている記事を見たんですけど、
息子さんについて聞かれてたんですね。
息子さんにたくさん本を読んであげてますか?とか、
息子さんはそんなにね今大きくない年の子なんですけど、
息子さんの本が好きですか?みたいなことを聞かれていて、
渡谷さんは子供が本を好きにならなくてもいいと思ってますって答えてたんですよ。
それがすごい印象的で。
渡谷梨沙さんはインタビューの中で語っていたのが、
読書ってプラスの面ばかりが語られがちだけれども、
渡谷梨沙さんが小さい頃から本好きだったからこそ、
弊害もあったと捉えてますって言ってて、
51:02
本の世界だと自分が主役になれるけど、
現実はそうじゃないし、
生きづらさを感じたり、
友人関係に向き合うのが億劫だったり、
そういう少女時代を過ごしてきましたって。
だから息子には本以外にもいろんな世界を見せたいと思ってます。
っていうようなことをインタビューで語っていて、
なんかそうだなーって思ったりして。
本を読め、本を読めって、
私たちは小さい頃から結構手放しで、
本を読むことはいいことだっていう風に言われてきたけど、
なんかね、ずっと本を読んできてると、
ジャンルにもよるんでしょうけど、
病むというか、ちょっと迷宮に入っちゃうような感じはあるよなと思って。
だからね、この二人目の男であらわさんとしていることって、
ちょっとわかるなーって思ったんですよ。
で、次、三人目。
風刺が三人目の男っていうのは、
さっきの二人目の男。
そこそこの数の本を読んできた男の、
そのもう何倍も何倍も何倍も本を読んできている男。
そのすごい数の本を読んできた男。
その本の上に立った男から見える世界っていうのは、
夜明けの美しい朝日っていう。
二人目の男の目に映っていた、
長い長い絶望、暗闇の世界を抜けると、
朝日が昇ってくるっていう。
この風刺画が私はすごい印象的で、
そこでやっと報われた感というか、
救われた感があるのかみたいな。
この風刺画を知った時に思わずスクショして、
いつかラジオでこの話をしようって思ってたんですね。
で、この風刺画が少し前にちょっと違う形でツイッターでバズってて、
10万いいねぐらいのね、バズり方をしていて、
そのツイートっていうのが、
知識の差を筋肉だけで解決した人っていう文章とともに、
さっきの風刺画にちょっと手を加えた画像が貼り付けてありまして、
画像がどんな風に載ってたかっていうと、
一人目の男は元々の風刺画だと、
54:01
地面からそのお花畑の世界を見てるよっていうのだったんですけど、
その一人目の男が知識はないけど筋肉でよじ登ってきて、
二人目の男が見えている世界までよじ登ってくるみたいな、
そういう画像に加工してあったんですね。
3人目の男は出てこなかったんですけど、
だからね、そうやって筋肉だけで知識の差を埋めたっていうのでバズってたんですけど、
私はね、元々の風刺画がすごく好きだから、
どうしても反応しずにはいられなくって、
その時、この風刺画って元々はこういう意味の風刺画だったと思うなって。
今、二人が見えている世界、
この二人が見えている世界って筋肉で解決した世界でもなんでもなくって、
絶望の世界だよって。
二人の目線にはこんなにも荒れた世界が広がってるじゃんっていうのをね、
思って思わずツイートしちゃったんですけど、
それでね、その時に風刺画の話をしたことがあったんですけど、
私がね、実はずっと言いたかったっていうのは、
突き抜けて、三枚目の男みたいに突き抜けて本を読むといいらしいよっていう話ではなくてですね、
私の場合、突き抜けるくらい本を読んで、
絶望の世界から朝日が見えましたっていうのじゃなくて、
本プラス映画とかドラマとか漫画とかアニメとか、
そういう本以外のものもたくさん知ってみたことで、
自分にとっての朝日が見えた気がするっていう話をずっとしたいなっていうふうに思っていて、
さっきのツイッター、バズっているツイートに、
本来はこういう画像なんだよっていうのを私が貼っ付けた時に、
この画像すごく刺さりましたって言ってくださったリスナーさんもいて、
そのリスナーさんは、私は多分今一人目の男から二人目の男に移行中で、
いつか三人目の男が見える世界を信じたいですっていうふうにリプをくれたリスナーさんがいて、
すごいね多分めちゃくちゃ謙虚にそういうふうに自分二人目の男に移行中っておっしゃったと思うんですけど、
私は本に限らず映画とかアニメとかドラマとか、
そういうのを見ることで救われたかなと思って、
57:05
私の今の考え方の源って、本によって培われたこともたくさんあるんですけど、
前向きさみたいなのは結構アニメとかドラマとかから得られたもののような気がします。
あとオーディション番組。
思うのが、映画、ドラマ、アニメ、漫画、本、全部物語作り話ですけど、
結構ね全然違うなって思うんですよ。
例えば本って感じるとか考えるっていうのが大きい媒体だなっていうふうに思っていて、
純粋にストーリーを楽しむようなミステリーとかそういうジャンルももちろんたくさんあるんですけど、
本の性質ってすごい感じる、考える、学ぶみたいなところが大きい気がするんですよ。
映画とかアニメとかもねそういう性質はあると思うんですけど、
映画、映像系、絵があるものって第一にストーリーがあって、
映像を作るのとかってすごいお金がかかるので、
人を楽しませるストーリーっていうのが第一にあって、
ストーリーがあってそこに共感できる要素があったり、感動できる要素があったり、
ワクワクできる要素があったりみたいな。
主人公がどう変わっていくか、主人公を取り巻く環境がどう変わっていくかみたいな、
そういうストーリーがあるのが映像系だと思うんですよ。
でも逆に本って結構なんてことない日常の一部というか、
日常の切り取りの中で人間がどう思ってるかとか、どういう気づきがあるかみたいな、
ストーリーっていうより人間、日常、生活、営みをどういうふうに表現するかっていうのが大事な気がして、
芥川賞とかそういう感じじゃないですか。
本ってその日常の一部について一段深く感じたり考えたりすることができるなというふうに私は思っていて、
逆に映画とかアニメとかドラマとかっていう映像系は、
ある期間の成長物語とかサクセスストーリーとか連続した事件があったりとかで、
1:00:01
ある程度の時間の流れがストーリーにあって、
1から10、そっから30になって50になって100になって、またマイナスに落ちたりとかそういう流れがあって、
本ってその10から30とかマイナスな時とか、
そのワンポイントを深く感じる、考えさせてくれる深さがあるイメージがあって、
アニメとかドラマは0から10、10から30、30から50からのマイナス10からのマイナス30からの70からの80からのみたいな、
そういう距離というか広さがあるイメージなんですよ。
全然例外もありますけどね、大まかなイメージとして。
で、マナさんはアニメとかドラマみたいな大きな時間の流れというか、
0から10、30、50、マイナス10、30、70、80、100、みたいな、
そういう物語を知れてよかったなっていうのをね、思って。
自分が生きるのって、マナさんまだ30年しか生きてなくて、そんなにね、あれこれと経験してきたわけではないし、
あれこれと経験するのも限界があるし、
自分の性格とか考え方、選択肢の選び方って結構ね、簡単に変えられないと思うんですよ。
自分の人生を生きてると、性格上結局同じ行き止まりの道を選んでゲームオーバーみたいな、
なんかそうなっちゃうことが多いなって私自分のことを思ってて、
でもこういう広さのある物語、それぞれの0から10、30、50、みたいなのを見て、
ちょっと疑似体験することで気づけることがあるなぁと思って、
客観的にそういう0から100を見られるからこそ気づきがあるみたいな。
なんか自分のことって仕事でうまくいかないとか、頑張ってるのに人生うまくいかないとか、
自分のことは全部自分がどう考えたからこうしたんだ、こうだったからこうしたんだみたいなの、
自分が把握してるからこそうまくいかなくても仕方ないと思ったりとか、
自分にとっていいような解釈をしたり、現実なんてこんなもんだって思ったり、
1:03:04
自分の中で筋道が通ってるから、ちゃんと筋が通ってるから行き止まりを選んでしまったっていう誤り、
あやまちに気づかないで、いつも同じ行き止まりに行ってたりするなぁと思って、
だから0から100までの物語を見ることで、
ちょっとそういう自分の迷路を上から見ているような感覚になれるというか、
その道を選ぶと行き止まりになるのね、みたいな。
ここで正しい道を選べる人って、こういう人なんだ、こういう行動なんだ、みたいなのをすごい考えさせられる。
なんでそういう本の深さにプラスして、アニメとかドラマとか、
そういう広さのある物語を知ることで、私はちょっと朝日が見えてきたなぁっていう、そんな気がしてます。
なんでね、今回はちょっとね、本を読んで心がかき乱されてしまったので、
あーこれはいけないと思って、宇宙兄弟を見てました。
アニメの宇宙兄弟なんですけど、今回2回目で自分の好きなシーンをピックアップして見てたんですけど、
宇宙兄弟ね、すごい好きなんですよ私。大人のスポコンみたいな。
スポコン…スポーツしてないですけど、本当に大人のスポコンだなって思うぐらい、なんだろう、夢を叶えるために階段を登っていく感じがスポコンっぽいなぁと思って。
宇宙兄弟もすごいゼロから100の物語だなっていう風に勝手に思ってるんですけど。
宇宙兄弟ってどんな物語かというと、めちゃくちゃざっくり一言で言うと、宇宙飛行士を目指す物語。
宇宙飛行士を目指して月に行きたいんだっていう男がいるんですけど、最初はその宇宙飛行士になる試験を受けるところから始まる。
で、その宇宙飛行士の試験の様子っていうのもしっかり描かれるんですけど、宇宙飛行士の試験が終わった後も結構長くストーリーが続いていって、いろんな、その間もいろんな試練があったりいろんな人と出会ったりするんですけど。
村さんが好きなのは宇宙兄弟の中でその宇宙飛行士の選抜試験の3次審査のシーンなんですけど、3次審査では本当の宇宙に行ったっていう想定で、宇宙ステーションを模したような窓とかもない、本当に必要最低限の居住空間に1人じゃなくて5人でグループになって、
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その閉鎖ボックスっていうところに2週間入れられるんですよ。
もうそれだけで村さんちょっと信じられない耐えられないっていう感じなんですけど、その閉鎖ボックスの中にグループで入って課題を毎日こなしたり、いろんなストレスをかけられて、
ストレス耐性のチェックをされたり、協調性を見られたりするっていう試験なんですけど、宇宙兄弟って今放送されているだけで100話ぐらいあるぐらい本当に長いいろんな場面のあるアニメなんですけど、村さんはその閉鎖ボックスのシーンが一番好きでして、
今回その部分を改めて見直してました。で、なんでこの場面が好きかっていうと、これはね、なんか主人公のストーリーじゃなくて、主人公の戦友でマカベケンジっていう男がいるんですけど、
このケンジっていう男は主人公から見ても宇宙飛行士に選ばれるのってケンジみたいな男なんだろうなって思うぐらいすごい人格者で、ハイスペックで顔もかっこよくて、綺麗な奥さん可愛い娘さんもいて、
常に正解を選べる男、人生の正解を選べる大正解男みたいな人間なんですけど、このケンジがこの閉鎖ボックスではものすごく苦戦するんです。
ケンジが一緒になったグループのメンバーが比較的内向的な人が集まっていて、主人公とは全く別のグループなんですけど、三次試験お互い別々のグループで試験を受けていて、
ケンジのグループは頭脳明晰な雰囲気のグループというか、頭脳明晰大人しめの人が集まっていて、その中に溝口っていう男がいるんですけど、
溝口が本当にクセ者でして、すごいプライドが高くて、自分の言うことが一番正しい、俺が一番みたいな感じの男で、それは宇宙飛行士のトップオブトップの試験に残ってるような男なので、そういう男がいても不思議じゃないですよね。
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多分今までの人生でも自分が常に一番だったような男が勝手にケンジのことをすごいライバル視してくるんですよ。
ケンジは別に自分が一番だとか思ってないし、リーダーをやって審査員にアピールしようとか、いいこぶった発言をして協調性をアピールしようとか、そういう気持ちはなく、ただみんなとうまくやりたいだけなのに、溝口が毎回毎回アピールのつもりですか?みたいな感じで突っかかってきたり、ずっと嫌な感じなんですよ。
グループ全体も、溝口が閉鎖ボックスの中で毎日課題が出されるんですけど、課題によって個人個人点数をつけようみたいなルールを溝口が作ったからこそ、すごい個人主義みたいな、みんな自分のことだけ一生懸命やって、みんな敵みたいな、そういう雰囲気になってすごいギスギスしていくんですよ。
で、ケンジは、このままじゃダメだ。もう何とかして雰囲気を変えなきゃ、空気を変えなきゃって思うんですけど、もうできない。もう何とか気丈に振る舞って、グループの雰囲気良くできないかってね、いろいろ考えたりするんですけど、ついにね、途中で心が折れる出来事があって。
もうこんなことやめてやろうかみたいな。もう宇宙飛行士は無理かもしれない。俺の夢はここで終わりなのかもしれないっていうところまで追い込まれることになるんですよ。
で、私はそこが好きで、ケンジみたいな人生大正解男でも、こういう時期があるんだなじゃないんですけど、こういう上手くいかない時があって、その時にどうするかだよなとかって思って。
なんかね、私は恥ずかしいんですけど、今まですごい自分のことばっかり考えてたんですよ。自分の現実とか自分の感情ばっかり深掘りしていて、結構自分の問題にだけ向き合っていたところがあって、他の人の人生についてすごい無関心だった気がするんですね。
だから結構そのケンジの物語を最初見た時に、なんかそういう、それぞれこういう物語を持っていて、自分の友達だったり家族だったり、全然知らない電車で隣に座ってきたサラリーマンとか、みんな大なり小なり。
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いろんな試練というか、試練って言うと大げさですけどね。そういう上手くいかないことがあって、それを乗り越えたり乗り越えられなかったりして、みんなそういうものを持って生きてるんだなと思って。
自分だけがね、なんか大変上手くいかない、辛い現実っていうのじゃないなって、恥ずかしながらね、争いになって初めて気づいたんですよ私は。
ここ最近もそういうことを改めて感じる出来事があって、寝れない日が続いていて、深夜の12時くらいからジムに行ったりとか、朝まで寝ずに起きてて、
だからちょっと暇なので、朝6時前とかにめちゃくちゃ早くにゴミ捨てに行ったりとかしてたんですけど、深夜12時にジムに行くじゃないですか、そしたらジムの向かいがラーメン屋さんなんですけど、
そのラーメン屋さんが夜営業を終えて、ワックス掛けの日だったのかな?なんか椅子とかそういう全部どけて、真夜中に深夜12時とか1時とかにワックス掛けをしている人を見たりとか、朝ゴミ出しするじゃないですか。
マナさんいつも7時過ぎくらいに起きるんですけど、6時前、5時40分とか5時45分くらいに家を出てみると、結構もうスーツの人とかちゃんと服着て出勤してる人とかいて、
なんかこんな自分の知らないところで、夜遅くとか朝早くから頑張ってる人が日常にこんなにいっぱいいるんだなと思って。
いつもね、本当に自分の完璧に幸せじゃない部分というか、欠けている部分について、幸せそうな人と自分、欠けている自分を見比べて、自分って不幸だなって思ったりとか、そういうことを考えてたんですけど、
なんかね、もっと別の見方を、もっと広い見方をしていかなきゃいけないなーって、ずっと自分の不幸とか生きづらさについて焦点を合わせてたんですけど、
1:15:00
どう生きるかとか、どう前向きに生きてるか、前向きに生きてる人、そうじゃない人はどう生きてるんだろう?みたいなところに焦点を合わせようと思って、ここ2、3年ね、そうやって前向きなところに焦点を合わせてきたんですけど、
たまにね、今回みたいにその前向きピントが合わなくなっちゃうこともある。
ので、今回は宇宙兄弟を見直したり、いつもと違う時間を生きてみて、ちょっと前向きピントに合わせることができたかなーっていう感じで。
で、あと今ミシェル・オバマの辞典を読んでるんですけど、本もね、いろんな種類があるので、日常生活深掘り系じゃなくて、ゼロから100の、そういう広い物語を読みたいなと思って、今ミシェル・オバマのマイストーリーっていう本を読んでいるんですけど、これもね、すごい面白いです。
ミシェル・オバマって、アメリカ前大統領のオバマの妻ですね、ファーストレディのミシェル・オバマなんですけど、ミシェルの幼稚園からのストーリーがね、綴られていて、もうかなり分厚いずっしりとした本で、私もまだ3分の1ぐらいしか読めていないんですけど、
今3分の1読んで、やっとオバマと出会った時ぐらい。で、まだまだね、オバマが選挙に出るとかっていう話も全くないような時期なんですけど、面白いのが、オバマを最初に見た印象とかっていうのが書いてあるんですよ。
2人が出会ったのって、シドニーの有名な法律事務所。2人は元々弁護士で、年はオバマの方が年上なんですけど、オバマは大学卒業して、1回就職してからロースクールに入り直して弁護士になっているので、弁護士のキャリアはミシェルの方が上で、
ミシェルが元々バリバリ働いていた有名な法律事務所のインターンにオバマがやってきて、ミシェルはインターン生の教育係みたいな関係だったらしいですね、最初。
で、その新しいインターン生が来るぞっていう時、その法律事務所ではオバマっていう男が、オバマっていう男がどうやらかなり逸材らしいって話題になっていて、
1:18:00
ミシェルの法律事務所は通常インターンは2年生からしか受け入れないのに、オバマはその1学年下でインターンを受かっていて、今までそんなインターン生はいなかったぞっていうので、結構ね話題になってたり。
あと結構顔がかっこいいらしいよとか。で、今回すごいインターン生が来るらしいって事務所で話題だったらしいんです。
で、ミシェルはふーんって、事前に履歴書見たけどそんないうことか?みたいな。履歴書の写真はちょっとオタクっぽいわねって。
まあ、履歴によるとハワイ出身だから、少なくともエキゾチックなオタクであるというのは加点要素ねとかって書いてあって、結構フフッと思いながら読める本で。
ちょっとね、そういう随所随所に結構面白ポイントもありつつ、ミシェルもすごい自分の力で自己実現をしてきた人なので、いろんなヒントがあって、たくさんメモしながら今マイストーリーを読んでいるところです。
マナさん、この本を読むまでミシェルのことをオバマの妻っていうことしか知らなくて、オバマもミシェルもそれは大統領とかファーストレディーになる人なんだから、さぞさぞエリートガイドというか、生まれながらにエリートガイドが用意されていて、
そういうルートを歩んできたのかなと思ったら、全然そうじゃなくて、オバマも家庭環境が結構複雑だったり、ミシェルもスラムガイとまでは言わないかもしれないんですけど、結構治安の悪い地区の出身だったりして、
全然ね、親がもともと政治家でとか、親が医者でとか、金持ちでとかっていうタイプじゃなく、ミシェルのお父さんは浄水場のボイラーを管理する人。
で、お母さんは専業主婦。お母さんはミシェルとミシェルのお兄ちゃんを大学に行かせるために、2人が大きくなってからお母さんも働きに出てっていうようなね、本当にものすごく普通のお家の人で、なんならミシェルの実家、家って持ち家じゃなくて、ずっと小さい頃からオバ夫婦と一軒家を共有して暮らしていて、
1階をオバ夫婦が使って、2階をミシェルの家族が使ってっていう感じで暮らしていたところからファーストレディになるんですからね。本当にその辺のアニメとかドラマよりすごい話だなっていう。
1:21:17
で、そんなミシェルのストーリーがいっぱいあるんですけど、メモした一部を紹介すると、「どんなハンデがあったとしても、時間をたっぷり費やし、必要な時には助けを求め、やるべきことを先送りにせず、きちんとこなしていればそのハンデを帳消しにできると思えた。」っていう文章だったり、
大きな変化をもたらすイエスを手に入れるまでには数百のノーを聞くことになるとか、そういう文章結構ね、なるほどって思う文章があったり、でもミシェルって黒人であるとか、その出身地域に反ではあるんですけど、
ミシェルって黒人であるとか、その出身地域に反ではあるんですけど、でもミシェルって黒人であるとか、その出身地域に反ではあるんですけど、でもミシェルって黒人であるとか、その出身地域に反ではあるんですけど、でもミシェルって黒人であるとか、その出身地域に反ではあるんですけど、でもミシェルって黒人であるとか、その出身地域に反ではあるんですけど、でもミシェルって黒人であるとか、その出身地域に反ではあるんですけど、でもミシェルって黒人であるとか、その出身地域に反ではあるんですけど、でもミシェルって黒人であるとか、その出身地域に反ではあるんですけど、でもミシェルって黒人であるとか、その
迷いが生じて
オバマのすごいところって、オバマが成熟してるのはなぜかっていうと、社会を変えようっていう働きかけを今までいろんなことをしてきた経験もそうだけど、オバマが大学を出て一度就職をした時に明らかに満たされない経験、明らかに満たされない時期を過ごしたっていうのが
きっとオバマの本体にある。それに対して私は苦労を恐れて世間体と収入を求めた結果、何にも考えずに法律の世界に突き進んで弁護士になっただけだ。本当に私これでいいのかっていうのを途中ですごい悩むんですよ。
で、悶々と悩むんですけど、そこからミシェルがした行動っていうのが、悩みだした半年間は急激な何か変化を起こすじゃなくて、まず自分の能力を高める努力をして、もっと難しい仕事を与えてほしいっていうふうに両親に頼んだり、新しい大きなプロジェクトに参加したり
1:24:00
で、同時に新聞の求人案をチェックするとか、弁護士以外の人脈作りに精を出すとか、で、そうやって自分の能力を高めつつ、いい道はないかっていうふうに探っていたんですけど、その時期にお父さんを亡くして
で、ミシェルのお父さん55歳だったんですけど、ミシェルは人生って短いんだなーって気づくんですよ。いつまでもこうやってぼんやり人生について考えたり悩んだりしてる暇はないって思って、今こそ動くべきだって思って
で、当時ミシェルはシカゴに住んでいたんですけど、シカゴ中のたくさんの相手に履歴書を送って、ミシェルの経歴って素晴らしいので、引く手余ったというか、たくさんの返事をもらって
で、ポストの空きがなくても、ランチどうですかとか面談しましょうって言ってくれる人も多くて、ミシェルはそこで新しい仕事を得るためじゃなくて、自分がこれからどうしたらいいか、どういうキャリアがあるかっていうアドバイスを受けるために、そのアドバイスをくれそうな人と誰でも会う
で、たくさん話を聞くっていう期間を設けたんですよ
で、だんだんだんだんいろんな人の話を聞いて、豪華な学歴を持ってしても、自動的にやりがいのある仕事につけるわけではない
次のステージはおのずと広がるわけ、開けるわけではないんだっていうのに気づいたりして、で、会う人会う人に自分のキャリアのジレンマを打ち明けて、あなたはどうしてきましたか、どういうふうにここまできましたかみたいなのを聞いて
で、次にあなたはどんな知り合いがいますか、次に私が会うべき人って誰だと思いますかみたいなのをどんどん尋ねていって、そうやって樹々つなぎにいろんな人と会って、で、今後のミシェルの運命を方向づける人と出会うっていう
今マナさんが読んだのはここまでなんですけど、まだねオバマとも結婚してないし、遠距離恋愛中でオバマと、まだまだ選挙の背の字もないし、ここからどうなるんだろうっていうところなんですけど、そう、なんかねマナさん今日ずっと物語の話ばっかりしてるじゃないですか
本とかアニメとか、もしかしたらそんなね、本とかアニメの話なんてって、そんな話で救われたら苦労しないよって思う人もいると思うんですよ
1:27:14
昔のマナさんも完全にそう思うタイプでしたし、アニメなんて、そりゃアニメだしねって、現実はそんな、そんな上手くいかないよ、そんな上手くいったら苦労しないよ、現実はどうせ、どうせこうだし、みたいな思ってて、
ずっとその自分の現実とか今の感情に固執してたんですけど、なんか現実と他にもう一個前向きなストーリーを抱えるって大事だなって私は思っていて、
現実は現実でね、本当にそんな簡単には上手くいかないし、現実を全く見ずに物語の世界を妄信するのはね、ちょっといただけないですけど、現実を生きつつ一個前を向かせてくれるような希望のあるストーリーを心に持っておくと違うかなぁと思って、
マナさんはこういうね、自分が病んだ時は特に自分が前を向けるような物語を読むようにしてます。
結構ね、マナさんが落ち込んだ時はどうやってメンタルを持ち直しますか?っていうような質問をいただくこともあるんですけど、
本当にとにかく前向きな物語を見て、あとまぁ、ジムでめちゃくちゃ運動するっていう感じかなぁ。
今回は深夜12時のジムで宇宙兄弟を見ながらバイクを盛り込みしてましたから、2時間ぐらいバイク漕いでました。
宇宙兄弟で、なんで人は宇宙に行くのかっていうね、話があるんですけど、
宇宙開発にかかる費用って、莫大で日本の税金で年間何千億っていう税金が投入されて宇宙開発をしている。
1回ロケットを打ち上げるだけで何百億っていうお金がかかっている。
そこまでしてどうして私たちは宇宙に行くのかっていう場面があるんですけど、
宇宙兄弟で一個示されている答えが、
本物の宇宙飛行士野口壮一さんが実際に講演会とか本で語っている話なんですけど、
1:30:01
三次元ありの話が出てくるんですよ。
三次元ありってどういう話かっていうと、まずね、一本直線があります。
まっすぐ直線を引いて、で一次元ありはその直線の上をまっすぐ歩いて前進する。
でもそこに突如大きい石が目の前に現れた時、一次元ありは一次元なので前後にしか動けない。
だから前にしころを置かれたら、一次元ありはもう前に進む術を持ってないんですね。
でもそこで二次元ありが出現して、二次元なので左右にも動くことができる。
前後左右動ける二次元ありはその石を迂回して前に進むことができた。
で二次元ありはね、大きい石があってもそうやって迂回して前に進むことができた。
でも次に二次元ありの前に現れたのが、左右に無限に広がる大きい壁。
大きい壁がドーンと前に現れて、そうなったら前後左右に動ける二次元ありでも、
迂回もできない。前に進むこともできない。困ってしまう。
でそこで三次元ありが現れる。
三次元ありは前後左右、そして上下に動くことができる。
だからその目の前に現れた大きな壁も登っていくことができる。
で前に進むことができますっていうような話で、
でこの例え話から何が言いたいかっていうと、上から見るとか下から見る左右から見るっていう風に別の視点を持つことで気がつくことがあるんじゃないか。
宇宙に人が行くのは単に遠い星に行くっていうことじゃなくて、地球で人間が抱えている問題を新しい視点から見て解くことができるんじゃないか。
それが人間が宇宙に行く理由なんじゃないかっていう話をするんです。
実際に宇宙で新薬の開発とかがこのあれって言ったりして、
このね、私たちの世界ではできないことを宇宙でやって開発してそれを現実というか私たちの世界に持ってくるみたいな。
でマナさんはこれって宇宙とはちょっと違うかもしれないんですけど、物語っていうのも同じ役割があるような気がしていて、
1:33:12
自分の現実だけ見ていると壁を乗り越えられそうにないなって思うとき、
でもなんて言うんですかね、物語の世界にトリップすることでまたちょっと違う視点とか希望を持てるなっていうふうに思っていて、
宇宙とか物語とかね、突拍子がないって思われそうですけど、私はね、なんかそうやってちょいちょい現実逃避しながら生きてますという話でした。
皆さんはタイトルがわからなくてずっと探している本、映画なんていうものはありますでしょうか。
私はですね、21歳くらいの時に出会った絵本で忘れられない絵本がありまして、
その頃っていうのは私が長野にいた時、たまたまフラッといったイオンのビレ版で手に取った絵本なんですけど、
その時ね、なんとなくその絵本を手に取ってパラパラっと読んでみて、その時すごく感動して、
長野時代のマナさんっていうのはメンヘラマックス期っていう時期だったんですけど、すごくね、その本が自分のことのように思えて、
絵本なんですけど、ものすごく哲学的で感動して、
で、ああいいなーって感銘を受けたんですけど、でもね、買うまでは行かなかったんですよ。
そう、でも、まあ、
実際に買えて、やっぱりその絵本のことが気になって、
もう一回読みたいなやっぱり欲しいなぁと思って、いろんな本屋さんとかビレ版とか行くたびに絵本コーナーを覗いて探していたんですね。
でも肝心の絵本のタイトルを覚えていなかったんですよ。
私の頭の中に残っていたのは、その絵本の印象的な絵。
それは、パックマンって言ったら伝わりますかね。
丸いキャラクターに目と口がついている、本当にシンプルなキャラクターで、
1:36:01
あと、海外の絵本っぽい感じだったなっていうのだけは覚えていて、
で、もうね、愛知に帰ってきちゃったので、同じ長野のイオンで探すことはできないから、
それから本当に10年近く探し続けてたんですよ。
いろんな本屋さんの絵本コーナーという絵本コーナーを探して、
例えば、新しく商業施設がどこそこにできました、ララポートができました、どこどこにイオンができましたってなった時なんかは、
まず本屋さんに行って、その絵本がないかなっていうのを探したりしてて、
でも、多分タイトルもわからないから、なんとなくでしか探せなかったっていうのもあって、ずっと見つけられなかったんですよ。
それがですよ、最近たまたまSNSでこの本を、この絵本を紹介している人を見つけて、
はぁ、これだ!私が探してたのはこの本だ!やっと見つけた!っていう風に大興奮してね、
本当に最近になって10年かけて探してた絵本と再会できました。
で、本屋さんが10年探し続けていた絵本、どんな絵本なのかっていうと、
シェル・シルバスタインっていう人が書いた、僕を探しにという絵本でして、
どんな物語かというと、その丸いパックマンみたいなキャラクターっていうのは、
完璧な丸じゃなくて、ホールケーキから一人分のケーキを切り取ったみたいに一部分が欠けているんですよ。
で、それで自分は何かが足りない。 だから自分は楽しくない。足りない欠片を探しに行くんだって言って、
自分の足りない欠片を探しに行くっていうような物語なんですよ。
で、旅をしながらぴったりくる欠片をいろいろね、
試していくんです。 いろんな欠片を見つけては、自分の足りないところに当ててみて、
あれ?これは大きすぎるなぁとか、これはとんがりすぎてて合わないなぁとか、
ぴったり合ったものを見つけたってなったんですけど、でもちゃんとはまってなくって、途中で落としてしまったり、
きつくはめすぎて、今度は欠片を壊してしまったり、みたいな。
1:39:01
いろんな欠片を見つけては、これは自分の欠片じゃないんだって落胆して、欠片を探し続けるんですけど、
その試行錯誤が当時の自分にものすごい刺さったんですよ。
ものすごくね、なんかボロボロに病んでて、それで無理くり何かで埋めようとしてた自分が、
すごくね、そのキャラクターがいろんな欠片を一生懸命一生懸命自分に当てている姿に重なって、
当時ね、本当にイオンのビル板で泣くかと思ったくらい、結構ジーンときまして、
で、その欠片探しってどうなったのかっていうのはね、ぜひ皆さんにも絵本を読んでみてほしいなぁと思うんですけど、
この絵本はね、本当に私の人生にとってもすごい大事な一冊だなぁと、
今回ちゃんとタイトル作者がわかったので、シルバスタインの他の作品をあと2つ読んでみたんですけど、
その中の一つに村上春樹さんが翻訳している大きな木という絵本がありまして、
村上春樹さんが翻訳しているからか、本のレビューアプリブックログではこっちの大きな木の方がレビュー数が圧倒的に多くて、
こっちの方が有名な絵本なんですかね。
で、そこで村上春樹さんが翻訳者の後書きとして書いていたことが印象的だったので、
引用すると、作者シルバスタインは子供向けの本という形を借りてはいるけれど、
結局は誰のためでもなく、自分自身の心にまっすぐ向かってこの物語を書いているのだと言ってもいいと思います。
っていう風に書いていて、本当に作品は違うんですけど、僕を探しにっていうのも同じことが言えるんじゃないかなって思いました。
絵本なんですけど、子供向けっていうわけじゃなくて、本当にいろんな解釈ができる深い物語だなぁと。
で、他に読んだもう一作っていうのが、この僕を探しにの続編がありまして、
ビッグウォーとの出会いっていう絵本なんですけど、このビッグウォーとの出会いっていう絵本もすごい好きな作品でした。
もし、僕を探しにを読んでみていいなぁと思ったら、ビッグウォーとの出会いっていうのもぜひぜひお勧めしたい一冊です。
1:42:09
今回ね、本当に10年ぶりにこの絵本に出会えてよかったなぁと思いました。
さて続いては、ラジオネームゆちこさんからのお便りです。
私は24年間彼氏ができたことがありません。 レートをしたり遊んだりはしたことはあり、ドキドキはしますが、ちょっと違うなぁと思っていつも付き合う前に連絡をやめてしまいます。
社会人になってからは全く周りで出会いがなく、友達も結婚し始めたり、友達との恋愛の話にもついていけないです。
どうしたら次に進んでいけますか?頑張れる一言がいただきたいです。 とお便りいただきました。
ゆちこさん、ありがとうございます。
本当にお便りにも書いてくださってるんですけど、多分男の子が苦手とかっていうわけじゃなくて、今までなんとなくそういう機会がなかったのかなぁっていうふうに思ったんですけど、
このお便りいただいた時に一番ね、なんかすぐああって思い浮かんだ本がありまして、
それは辻村みずきさんの、「善良と傲慢」っていう本なんですけど、今日はね、その本をゆちこさんにお勧めしたいなって思いました。
このね、「善良と傲慢」っていう本の中で一つテーマになっているのが、婚活、恋愛のピンとくる、ピンとこないっていう話で、
多分ゆちこさんも男性とデートしてみたり、いろいろ出会ってみるけど、なんか違うなぁって思っちゃう。
それって多分なんかピンとこないなぁみたいなっていうのに近いんじゃないかなと思うんですけど、
この小説ではその恋愛のピンとこないっていう、ピンとくるピンとこないっていうところの確信をすごくついてるんですよ。
この小説は結婚を控えたアラサーカップルの話なんですけど、女性の方が今まで恋愛経験がないままアラサーになったマミ。
1:45:00
すごくねマミっていうのはおっとりした性格で、女子大だったっていうこともあって、なんとなく恋愛が身近にないまま、男の人があまり身近にないままアラサーになってしまって、
年も年だしっていうので、初めは両親に急かされるような形で婚活を始めて、結婚相談所とかアプリとかマチカプリとかでいろんな人と会ってみるけど、
なんかうーんっていう、あの人は顔は好みでいいと思ったんだけど実際会ってみたら、なんかちょっと話が合わないし。
この人はすごくいい人そうではあるんだけど、経済的にもすごく安定してるんだけど、なんかちょっと服装がダサいんだよなぁみたいな。
なんかやっぱちょっとうーんみたいな感じで、でその時に出会ったのがカケルっていう男の人。
カケルは一言で言うなら超有料物件。
大きい会社っていうわけじゃないんですけど、親から引き継いだ自営業の社長。
有名な大学を出てて、女友達も多くて、今まで女の子に困ったことがなかったんだろうなっていう感じのモテ男なんですよ。
でもカケルもその30を超えても一度も結婚したことなくって、じゃあなんでモテ男のカケルがその年まで独身でいたかっていうと、
昔付き合ってた彼女が忘れられないみたいな。
どうしても付き合う女の子、出会う女の子、元彼女とどっかでちょっと比べちゃって、うーんみたいな。
カケルもカケルで、なんかピンとこないんだよねーみたいな感じで、なかなか決めきれず婚活を続けていて。
でその二人が出会って、やっとねお互いこの人ならって思って付き合って婚約したんですけど、
ある日ね突然マミから、カケルくんストーカーが家まで来てる、怖い助けてっていう感じで電話が来るんですよ。
でマミはその前々からなんか変な人に付きまとわれてる気がするんだよねみたいな話をカケルにも話してて、
1:48:00
それもあって、じゃあ危ないから早く同棲しようかっていうような話をしていたタイミングだったんですけど、
マミが一人で帰宅した時にそういう最悪のことが起きてしまって、その電話以降も一切マミと連絡が取れない。
マミは行方不明になっちゃうんですよ。でカケルはその一晩待って、やっぱり帰ってこない連絡も繋がんないっていうので、
もう警察に行って経緯を説明したんですけど、一通り調べた警察には状況的に事件性はなさそうですって。
警察としてはもうこれ以上捜査ができませんっていうふうに言われてしまって、でもねマミは見つからないし全く連絡も取れないし、
カケルはえ?って言ってマミはどこに行っちゃったんだ?マミは大丈夫なんだろうか?って言って独自に必死で探すんですよ。
でそのストーカー?そいつは誰なのか?俺が見つけてやるマミを見つけてやるっていうので、
マミの地元に行ったり、マミが地元にいる時に婚活していた結婚相談所とか、地元でマミが働いてた時の職場に行って、
そのマミをよく知る人に話を聞いて、なんかそういう変な人とか男関係で困ってるみたいなことありませんでしたかね?みたいな感じで、
ストーカーの手がかりを探していって、でマミは一体どこに行ってしまったのか?ストーカーは誰なのか?みたいな感じのストーリーなんですけど、
純粋にストーリーとしてもミステリー要素があって面白いですし、恋愛についてもカケルがマミ探しをする中で、
そういうマミが今までどんな婚活をしてきたかとか、どんな思いで自分と出会ったのかみたいなのに気づいていくんですけど、
その恋愛についてがすごい切れ味抜群な感じで切り込まれていて、恋愛のピンとこないんだよねとか、
好きってイマイチみたいな、どの人と出会っても好きって思えないんだよね?みたいな人にすごいね、読んでほしい小説です。
その恋愛のピンとこないの正体がバシッと書かれてて、私自身もすごく気づかされた一冊でした。
そう。なので是非ね、ゆちこさんにもこの辻村瑞希さんの前両と傲慢、一度読んでみてほしいなと思って今日お勧めさせていただきました。
1:51:15
恋愛に対してちょっと考え方が変わるというか、気づきがあって前に進めるんじゃないかなと思ったので、是非読んでみてください。
ゆちこさんの恋愛が良い方向に進めるように応援しております。
さあ、今日紹介するのは月の立つ林でという青山美智子さんの小説になります。
この月の立つ林でという本はですね、ポッドキャストがテーマになっている本なんですよ。
長年勤めた病院を辞めた無職の看護師とか、宅配のバイトをしながら芸人をずっと夢見ている男の人とか、早く親から自立したいと思って自分で原付を買ったりしている女子高生とか、
なんかこう、うまくいってるとは言えない現実を生きているそれぞれの主人公が主役の短編集なんですけど、
みんな、それぞれね、それぞれの日常を書いた、それで完結している物語なんですけど、みんな竹取のおきなっていう人が配信してる、ポッドキャストを聞いてるっていう共通点があるっていう構成になってるんですよ。
だから、なんか短編集なんですけど、短編集だけじゃなくて、ちょっとずつ繋がっているんですよ。それぞれの日常がちょっとずつ繋がっていて、影響し合っていて、なんかね私が好きなラジオっぽい形というか、温かい繋がりが感じられる本だなぁと思って、好きだなと思った本です。
ラジオって私、特別なメディアだと思っていて、波を聴いてくれっていうね、これもラジオを題材にした漫画があるんですけど、そこそのセリフでそうだなぁと思ったのが、テレビの視聴者はお客様、ラジオのリスナーは参加者っていうセリフがあって、
1:54:03
なんかすごいね、それ聞いた時に、あぁそうだなぁって納得したんですよ。テレビの視聴者はお客様。テレビはもう完成されたエンタメを受け身で面白いなぁって見る。
でもラジオのリスナーは参加者って、そうなんですよ。ラジオってリスナーさんがいてこそ、リスナーさんのお便りとかメッセージがあって、参加してもらうことでラジオが成立するじゃないですか。
だからラジオ聞いてると、なんか輪に入っているような気分になりませんか。自分も話の輪に加わっているような感覚があって、私はそんな風に感じられるラジオがすごく好きなんですけど、
そういうラジオらしい温かさ。温かい輪の中にいるような、みんなそれぞれの主人公が温かい輪の中にいてっていうほっこりした気分を感じられる小説だなっていう感想を持ちました。
で、あと私がこの小説好きだなーって思った場面が、友達が悩んでいる時、自分の大事な友達が悩んでいる時、どん底にいて落ち込んでいる友達を見たら、自分は何をしてあげられるだろうとかどうしたらいいだろう、なんていう言葉で励ましたらいいだろうって悩むじゃないですか。
でもこの小説では、あれこれ特別なことをしなくても、私がいるよ、ただ一緒にいてあげるっていう励まし方。
友達を思う自分の存在、あれこれ考えて特別なことしなくても、ただ一緒に友達を思うだけで、人は自分を取り戻せるのかもしれないっていうような描写があるんですけど、それがうまく言葉に言えないですけど、そうかもなーって。
特別、美談だったり、特別いい感じにストーリーを盛り立てるんじゃなくて、その優しいニュアンスが好きだなーと思って。
この小説、この物語って、そういう絶妙な優しさの中にあるんですよ。
その温度感が、なんかいいなー、ほっこりするなー、あったかいなーって思いました。
最近寒くなってきましたしね、心をほっこりさせたい方、大山道子さんの月の立つ林で読んでみてはいかがでしょうか。
1:57:20
今日おすすめする一冊、小野寺文則さん作人という本です。
これは4年前に本屋大賞で2位にランクインしている作品なんですけど、本当にね、人間っていいなーって温かい気持ちになれる一冊でして、
この本の帯には、どうしてこんなところで涙が溢れてくるんだろう、どうしてこんなところで目頭が熱くなってくるんだろうっていう風にね、帯に書いてあったんですけど、
まさにその通りって思いました。ものすごくドラマチックな起承転結があるような感じじゃないんですけど、
でもすごくいろんな場面、いろんな場面で人の優しさを感じて、なんかちょっと、うーって目頭が熱くなるような作品です。
で、この物語の主人公は20歳の清助っていう男の子なんですけど、3年前に父親を事故で亡くして、それからは母親が女で一つで育ててくれて、
で、清助をね、希望する大学まで入れてくれたっていう。そうなんですけど、でもそのお母さんも今回病気で亡くなってしまって、急に亡くなってしまってっていうところから物語がスタートして、
で、清助の全財産、今お父さんもお母さんも亡くなって、自分一人で全財産150万円で考えてみたんですけど、
大学生やってる場合かって、自分一人で生きていかなきゃいけない、頼れる人もいないのに、全財産150万円でやっていけるかって考えて、
あーちょっと厳しいな、働いていかないとダメだなって考えて、大学は中退するんですよ。で、生活していくために働ける場所を探さないとなっていう感じ。
で、今はね、まだちょっとお母さんのことがあって、仕事探しがね、順調にいってない。まだどこにしようか悩んでるだけみたいな感じなんですけど、
2:00:11
まあでも仕事しなくてもお腹は空くし、でも今財布の中には55円しかないしっていうところでね、こうとぼとぼとぼとぼ歩いてると、商店街で50円のコロッケを見つけるんですよ。
で、あ、50円のコロッケだったら買えるなーって思って、そのコロッケを注文しようとしたら、他にお店にいたおばちゃんと最後の、その最後の一個だった50円のコロッケの注文が被っちゃうんですよ。
で、二人同時くらいにコロッケを注文しようとして、で、セイスケの方が、あ、いいですよっておばちゃんにその最後の一個のコロッケを譲るんですね。
で、そしたらもうセイスケは55円しか持ってないから、他の売ってるお惣菜、ハムカツとかポテトサラダとか別のコロッケとかはもう予算オーバーで買えない。
で、おばちゃんの注文が終わって、お店の人が、あ、じゃあ次君、お兄ちゃん何注文するって聞かれても、セイスケは買えるものがないから、あ、いや、やっぱいいですすいませんっていう風になっちゃって、
で、でもそのお店の人は、おばちゃんにコロッケを譲ったところを見ていたから、今ね、ちょっと手元に本がないのであやふやなんですけど、ハムカツだったかな。
そう、じゃあハムカツこれあげるから食べなよーみたいな風に言ってくれるんですよ。ハムカツは?みたいな感じで。
でもセイスケは55円しかない。だから今ちょっと手持ちがないので、お支払いできないです、まあいいですいいですみたいな感じで断るんですけど、店主のおっちゃんはね、いいよいいよ、ハムカツ食べなよーみたいな感じで言う。
で、セイスケ、じゃあちょっとATMでお金を下ろしてきますから、みたいな、申し訳ないですみたいな感じで言うんですけど、おっちゃんはね、いいよいいよそんなの食べなよ、このハムカツうまいんだから、みたいな感じで、ハムカツをね、セイスケに渡してくれる。
で、セイスケはそのハムカツ1個もらって食べると、今までね、その一人暮らしでカップラーメンだとか、その結構安い冷たいものばっかりを食べてきたから、すごくそのハムカツが温かくて出来立てで美味しい。
2:03:11
じゅわーっとしてくる感じ、美味しい。
味わっていたところで、ふとそのお惣菜屋さんが店員を募集してます。
アルバイト募集みたいな張り紙があったのが目に入るんですよ。
で、セイスケは思わずここで働かせてくださいっていう風に言って、そこからセイスケがその商店街のお惣菜屋さんで働くヒューマンドラマっていうんですかね。
一緒に働くお惣菜屋さんのパートのシングルマザーのお姉さんとか、調子のいい適当な男の先輩がいるんですけど、その先輩とか気のいい天使のおっちゃんに囲まれながら働いて。
そこに大学が一緒で、一緒にバンドやっていた友達が出てきたり、地元の友達、高校が一緒だった女の子とたまたま再会したりして、っていう風にいろんな人が出てくるんですけど、
人と人との繋がりとかをすごくじんわり感じられるような作品になってます。
で、私が好きなところはこの本の全員がいい人とか、いいことばっかりが起こるわけじゃなくて、そういう55円しかなくって最後の1個を他の人に取られちゃうみたいなね、気が弱い自分がパッてきた強そうなおばちゃんに取られちゃうとか、
そういう苦いなっていう気持ちになる時もあって、だからこそ人の温かさが一層染み渡るとか、タイトルの人っていうのが本当にこのタイトルしかないなっていうぐらい人なんですよ。
そう、いい人も嫌な人もいい人なんだけど、たまにその人の悪いところが見えるみたいなとか、本当にいろんな人を感じられます。
で、最後には、あ、人間っていいなって思える、温かい気持ちで読み終わることができる一冊です。
前に村上春樹さんが翻訳していた絵本の後書きに書かれていた言葉で、物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのですっていう風に言うような言葉があったんですけど、
2:06:09
私はね、この人を読んだ後、今自分が読みたい本ってこういう本なんだなっていうのをすごく思って生きていく上で、苦しさもあるけど、
人の温かさっていうのも感じて、その温かさを信じて、その温かさの方で生きていくみたいな、すごく自分が求めているものだなって思いました。
今お仕事とかね、実生活で心がギスギスしてて、人の温かさを感じたいなっていう人に読んでほしいような一冊だなと思いました。
心を温めてくれる一冊です。
小野寺文則さんの人、気になった方はぜひ読んでみてください。
では続いて、今回紹介するのは宮下夏さんの羊と鋼の森です。
これはですね、何年か前に映画化されている小説でもあるので、ああ知ってるって人も多いかもしれませんね。
本屋大賞と直木賞の候補になったこともある小説でございます。
この物語はどんな物語かというと、主人公のドコノコ、高校生の時、たまたま体育館のピアノを調律してた人を見て、それにね、なんか衝撃を受けるんです。
そのピアノの音色にすごい引き込まれて、自分もピアノの調律師になるんだって決めて、調律師になって、調律師、見習いとして楽器店で働くんですけど、見習いとしての試行錯誤みたいな。
羊と鋼の森あらすじっていう風にね、ググると、音楽青春ドラマって書いてあるんですけど、私はね、なんかお仕事の物語として楽しみました。
私、夏頃から10冊ぐらい小説をちょっとずつ読んできたんですけど、その中で一番主人公に共感できる小説だったなぁと思いまして、すごくね、ああ、その感情わかるとか、その状況すごいわかる、その気まずさわかるとか、
2:09:20
すごくね、共感できる小説でしたね。
最近思うのが、私が一番本を読んでた時っていうのは、大学生18歳、21歳とかの時だったんですけど、
その時ってまだ自分のアイデンティティが確立していないというか、結構どの物語を読んでも主人公の気持ちになれてたんですよ。
あんまり本を読んで、違和感を感じることってなかったんですけど、今大人になって本を読んでみると、わぁ、この考え方ちょっと感情移入できないなぁ、みたいなのが結構増えてきまして、
その、ああ、こういう人いるよねとか、そう考えるのって素敵だなぁって思うことはあっても、本当に自分が主人公とか登場人物に共感して、
自分と似てるなぁ、自分と主人公を重ね合わせて本を読むことって少なくなってきたなっていうふうに思うんですけど、
この羊と鋼の森の主人公は結構ね、本当に自分とドンピシャで近いなっていうか、自分を見てるようだなぁって思いながら読めたので、すごくね、だからこそ励まされたり、良かったなぁっていうふうに思いました。
なのでこのラジオも結構私の雰囲気に近いというか、教科してくださる方も多いので、そうなんかね、似てるって思う人、共感できる人も多いんじゃないかなぁと思います。
この羊と鋼の森の主人公とマナさん、なんで近いなぁと思ったのかっていうと、主人公トムラっていう男の子なんですけど、トムラは自分に才能がないっていうのをすごく思ってて、
だからこそ結構本当にね、真面目に仕事に取り組んだり、その仕事の取り組み方とか、本当私みたいな感じなんですけど、でもね、それが全然報われないんですよ。
2:12:13
で、なんで報われないかっていうと、自信がないからなんですよ。
調律師って、そのピアノがある家とかお店とかに行って、音を整えに行く仕事なんですけど、その音ってピッチとかドレミフォソラシドって音階は決まってるんですけど、
それを合わせるっていうだけじゃなくて、ピアノって音色があるじゃないですか。音楽かピアノって言うより、音楽ってそれぞれ音色があると思うんですよ。
人によってすごくね、繊細だったり力強かったり明るかったり弾んでるようだったりとか、そういう人それぞれの音色みたいなものがあって、その音色の好みだったり弾き方だったり力量に合わせて調律していかなきゃいけないっていう部分もあるんですよ。
で、それってものすごく感覚的なものじゃないですか。これっていう正解がない。だから、トムラはすごく考えすぎちゃって、本当にこの人にこの調律でいいのかなとか、いろいろ考えちゃって自信なさそうに見えちゃうところがあって。
先輩調律師から見れば、トムラの調律って全然悪くないのに、トムラの調律ってやり直しの依頼が来たり、キャンセルが多かったりするんですよ。
で、ある時、トムラ調律終わって、お客さんと最後話す中で、お客さんにこれが一番いい音か?みたいなことを聞かれるんですよ。
で、そこでトムラは自信を持ってはいって言えない。本当にこの人にとってこれがベストな調律なのか、ベストな音色なのか、みたいな考えると、なんかはいって即答できなくて、それでなんかやっぱりそういう雰囲気をお客さんも感じ取って、なんか今回の調律良くない気がするって思っちゃう。
で、後日、やり直し依頼が来るみたいな、なんか私そういうね、自分に100%の自信が持てないくて、はいとかこれがベストですとか言えばいいのに、
2:15:12
そう、なんかこう自信の下げだったり、はっきりできないところがあって、うまくね、なんかうまくいかないなっていうのすごい思い当たることがあるなって。
そう、これ違う人が同じこと言ったら全然問題なくスムーズに進むだろうに、私が受け答えしてしまったから、なんかスムーズにいかないなって思うとかね。
そう、なんかわかるかな?これね本当にマナさんと同じような性格で、社会人の人とかはね、私の言いたいことがなんとなく伝わるんじゃないかなって思うんですけど、
そう、そういうちょっとした自分の自信のなさが見抜かれる、本能的に相手に感じ取られる、で、そのなんとも言えないもどかしさというかがすごくね、わかるなーって思いました。
うん。お仕事者として、で、それでも頑張っていこうじゃないですか、その未熟な自分を乗り越えていこうみたいな、そういう自分の不甲斐なさ、苦さをかみしめつつ、なんか頑張ろうって思えるような小説だったなーと思います。
で、この物語のいいなーっていうところは、そのリアルな苦々しさだけじゃなくて、その先輩社員とか会社の人って結構温かいんですよ。
で、それは普段の真面目な戸村だったりとか、まあはっきり言い切れない性格とか、でも頭の中ではものすごくいろんなことを考えてるんだよとか、そういう戸村を知ってくれてるから、戸村のキャンセルだったりやり直しがあった時に、なんか責めることって言わないんですよ。
で、むしろちゃんと戸村を認めてて、お前はいい調律師になれると思うよみたいな、っていう目ですごく見守ってくれてる。
で、真田さんそれも経験あるなと思って。
自分をよく知らない人とか、相性の悪い人、相手だとうまくいかないこともあるけど、一緒に働いてる人とか、自分のことをよく知ってくれてる人は、ちゃんと私を評価してくれてたり、ちゃんと自分の頑張りを見てくれてるっていうのも経験があるので。
2:18:19
そういうのも全部、私にはリアルだなぁというか、本当に自分を見てるようだなぁと思いながらね。
暖かくもあり、苦々しさも感じたり。
でもそうだよね、自分と同じ主人公頑張ってるし、自分も頑張ろうって思えるような小説だったかなと思います。
なので、真田さんと似た性格の人にはおすすめの小説です。
宮下夏さんの羊と鋼の森。
よかったらチェックしてみてください。
この前テレビでソウルライターっていうアメリカの写真家の特集をやっているのを見まして。
たまたまお風呂上がりにつけたテレビで、たまたま見たやつだったので、本当に最後の5分とか10分しか見られなかったんですけど、
その写真が映った時、ソウルライターの写真がテレビに映った時に、すごく好きだなって思ったんですよ。
テレビが終わってから、あのソウルライターの写真ってなんていう名前だったかなと思って、写真集の名前なんだったかなと思って、
まずグーグルで番組のホームページを調べたんですよ。
番組のホームページに行ったら、もう次回の予告が大々的に載っている感じで、
もう放送が終わっちゃったから、次回予告でバーンってなってて、すぐに今日のソウルライターの情報を見つけられるような感じじゃなくて、
ああそうかと思って、リンクにあった番組のツイッターに見に行ったんですね。
で、その番組のツイッターを見ると、今日放送してたソウルライターの情報、裏話みたいなのとかがいくつか投稿されていて、
そこでやっと番組で紹介していた写真集の名前も知ることができたんですよ。
で、その写真集、アーリーカラーっていうね、タイトルだっていうことがわかって、これ見たいなって。
これ図書館とかに置いてないのかなと思って、いつもね、よく行くお気に入りの、すごいたくさん本を蔵書している図書館があるんですけど、
2:21:11
その図書館のホームページに行って、アーリーカラー検索したんですよ。
で、アーリーカラーは検索にヒットしなかったんですけど、でもこの図書館のシステムって、なんかね、うまくヒットしないことがあって、
わかんないですけど、なんか一応英語でもカタカナとかでも検索して、ノーヒットだったんですけど、
なんかね、今までもないかなって思って調べたのが、実はあったりみたいな。
なんでしょうね、多分スペースとかの問題なのか、すごい厳密に打たないとヒットしないみたいな感じなのかな。
なんかね、私はその図書館の検索にあんまりちょっと信用を持っていなくて、
もしかしたら直接行ったらアーリーカラーあるかもしれないなと思って、
1割ぐらいの望みですけど、ちょっとの望みを持ってその図書館に行ったんですよ。
で、結果当たり前になかったんですよ。
私が勝手に図書館のシステムを疑ってるんですけど、でもね、もちろん間違ってるのは私っていう。
で、なかったんですけど、写真集は本当にたくさんあったんですよ。
本棚7つ分ぐらい、大きい本棚縦にね、上から下まで大きい本棚7つ分ぐらい写真集のコーナーがあって、
で、その写真集のコーナーを、こんなにいろんな写真集があるんだと思って眺めてると、
人を撮っている写真集だったり、世界のどこどこの景色とか、空の写真とか、夜空の写真、廃墟とか、
本当にいっぱいあって、どこかでアーリーカラーっていうタイトルを探しながら、いろんな写真集あるんだなぁと思って、
ぱらぱらぱらぱら見ながら、棚を移動していって。
で、そこでまなさんは、世界の窓っていう写真集を見つけたんですよ。
窓の写真集って珍しいなぁ、そんなのがあるんだと思って、その本を、写真集を見てみると、
最初らへんに、窓とはっていうね、定義みたいなのが書いてあって、窓とは。
家の内と外の世界のアイコンタクトに必要不可欠な手段である。
2:24:03
家の内と外、両方の世界に働きかける、みたいなことが書いてあって、
えー、なんか奥深いですねと思って。
こう、今まで窓は窓というか、私にとって窓って、
日の光を部屋の中に入れてくれるとか、空気をね、入れ替えるための窓みたいな。
もう、なんだろう、それ以上でも、それ以下でもなかったんですけど、
窓って、そう言われてみるとすごいロマンがあるなぁ。
なんかそんなね、なんか、内と外の両方の世界に働きかける、なんかロマンがあるなと思いながら見ていって、
で、この写真集には、ヨーロッパを中心に、世界22カ国、300点以上の窓の写真が載ってるんですけど、
本当にどの窓も素敵で、窓のディテール、デザインが、なんかすごい、はーすごいですねっていう、
ちょっと薄いあれで申し訳ないですけど、デザインが本当にすごいなって思うものもあれば、
こう、窓の奥、外から窓を通ってるんですけど、
この窓の奥に何が見えるか、で、なんだろうね、すごい、その窓に物語を感じるというか、
伝わってるかな、あとは窓って、ガラスなので反射するじゃないですか。
だから窓が何を映すかとか、そういうね、一個一個の窓が本当にすごい興味深くて素敵で、
その300点ぐらいをすごいしみじみと、はーこれはこういうとこが素敵だな、
これはこういうとこが素敵だなと思いながら見ていって、本当にね、ちょっと窓に魅了されてしまいました。
で、この世界の窓っていう写真集以外にも、世界のドアっていうシリーズもあって、
隣に置いてあったんで、窓が良かったんで、ドアもと思って、ドアの方の写真集も次見てみたんですけど、
ドアの方も最初ドアドアっていう文章がありまして、
ドアのデザインが地味か、機能的か、凝っているか、細かい飾りや付属物が数多く施されているか、
2:27:06
これ見よがしか、堂々としているか、脅かすような、あるいは人を寄せつけないような雰囲気か、
ドアは家の住人の第一印象を決めるんです、っていうようなことが書いてあって、
これもね、すごい納得して、ドアを見れば住んでいる人が分かるとか、
どんな建物であるかを感じることができるっていうね、なんかそうかと思って、
これもね、結構なんか、面白かったです。
でまたドアの写真集をじっくり見ていったんですけど、
一個一個、このドアの家の人ってどんな人かなとか、こういう人なのかなとか、
この人はおしゃれ系だなとか、この人は素朴系だなとか、
このドアはすごい重たそうだな、ぎょうぎょうしいなとか、
これは高級店のドアだなとか、これは監獄のドアなんじゃないかなとか、
この写真集ってもう本当にドアだけ、ドアの部分しか写ってないのに、
確かに、どんな建物かわかる気がするぞと思って、
それがドアかって、最初にあったドアドアっていう風に書いてあった意味をね、実感してくるんですよ。
このドアと窓の写真集を見てから、すごいドアとか窓を日常的に見るようになりまして、
特に窓ですかね、窓って本当に今まで意識したことがなかったんですけど、
こんなにも違うものなんだなって、窓の奥に何が見えるか、
家の出窓みたいなところに人形を飾っている家とか、お花を飾っている家があったり、
部屋の電気がオレンジなのか蛍光灯なのかとかで、また見え方が全然違ってくるわけですよ。
すごい窓を見るだけで、また人間の営みを感じるというか、
いつも今まで見慣れていた景色、風景がちょっと鮮明に見えるような気がするというか。
2:30:00
いつも通っている道で、ふと窓を見ると、障子とか襖の古いお店があったんですけど、
その建物の窓を見ると、鶴と扇をモチーフにした障子をしていたりして、
こんな素敵な窓だったんだなというか、こんな素敵な障子見たことなかったと思って。
そんなものが日常にあったんだと思って、すごい嬉しくなったりしました。
そんな感じで、当初目的のソウルライターの写真集は見つからなかったんですけど、
私的にはすごい良い写真集に出会うことができました。
普段私が読む本って言うと、小説とかビジネス書だったりするんですけど、
写真集を見るのっていいなって、また新しい世界を知ることができました。
さて続いては、佐藤孝子さんの明るい夜に出かけてという本です。
佐藤孝子さんは、一瞬の風になれとか、しゃべれどもしゃべれどもとかで有名な作家さんで、
マナさんは結構本はね、作家さんで選ぶことが多いです。
あらすじ見て面白そうだなとかじゃなくて、この作家さんの本だったら面白いなみたいな。
結構ねあらすじで惹かれて読んでも、私が本に求めていることって、
ストーリーの面白さというより、こう人物描写とか、そういうのをね結構楽しみに読んでるので、
ストーリーだけだとなんか違うんだよなーって思っちゃうことが多くて、
好みの作家さんの中で本を選ぶっていうことが多いです。
ただね、東野圭吾さんは別格というか、最近久しぶりに東野圭吾さんの本も読んだんですけど、
本当に読みやすさにびっくりというか、映画とか映画館とか、
読みやすさにびっくりというか、映画とかドラマみたいに頭の中に登場人物がすごく目に、ん?頭に浮かぶというか、
2:33:07
楽しめる、ストーリーをものすごく楽しめる本だなーと思って。
文章のね、癖のなさもね、そう本でエンタメ、ストーリーを楽しみたくなったら東野圭吾さんだなーっていうふうにも思ったんですけど、
普段はね、結構人の感情というか、何とも言えない気持ち、何とも言えない状態を言葉にしてくれるとか、
自分の心にぴったりとくる文章を探してるっていう感じですね。
なので今回は私的に安心安全の佐藤孝子さん。
一瞬の風になれをね、昔読んですごく好きだった記憶があったので、
今回佐藤孝子さんの明るい夜に出かけてを読みました。
明るい夜に出かけてってどんな物語かというと、
深夜ラジオを題材にしておりまして、
これ面白いのが、実在する深夜ラジオを題材にしてるんですよ。
バンバンね、実在する芸人さんの名前が出てきて、
爆笑問題の太田がとか、異獣院ヒカルがとか、クリームシチューの有田がみたいな、
実際にね放送されたラジオの話とかも織り込んでありまして、
で、今回この物語の主人公はコンビニのアルバイトをしている富山という男の子なんですけど、
富山は中学生とかの頃からずっとラジオが好きで、深夜ラジオが好きで、
いろんな番組にお便りとかメッセージを送る葉書職人をやったりしてたんですけど、
中でも富山が一番好きなラジオっていうのが、アルコアンドピースのオールナイトニッポン。
なんかね、今回の小説はアルコアンドピースのラジオっていうのがすごく肝になっておりまして、
こんなコーナーでこんなメッセージが読まれたとか、
実際の当時のツイッターのリアルな感想とかも載ってて、
読み終わった後、実際にアルコアンドピースのラジオを私も聞いてみて、
2:36:05
あ、こんな話してたのかみたいな、そういうね楽しみ方もできました。
どんな内容なのかっていうと、主人公は富山。大学生の男。
イケイケ系って言うわけじゃないけど、顔はまあ悪くない。
おしゃれにも気を配る。そこそこ偏差値の良い大学生。
だけど、ちょっとね、アルコアンドピースのラジオを読んで、
偏差値の良い大学生。
だけど、ちょっとね、ある事件があって、大学を休学中。
で、人に触られるのが苦手。女の子も含めて人との距離感的なのも近いのが苦手。
あんまり友達もいないみたいな。
で、そう、大学で事件というかきっかけがあって、大学を休学してるんですけど、
もともと富山は実家から大学に通ってたんですけど、
この休学おきにちょっともういろんなものから離れたいっていうことで、
ということで、実家も出て、大学も休んで、
で、一人暮らし、ちょっと離れたところで一人暮らしをして、
で、深夜のコンビニバイトをして生活するみたいなことをしてるわけですよ。
で、そのコンビニバイトする中で、どうやらインターネットで歌いていをしてるらしい鹿島っていう人と、
仲良しっていうほどでもないけど、お互いの距離感で一緒に働いててみたいな。
鹿島とよく深夜コンビニで働いてみたい。
そんな日常からあるとき、アルコアンドピースのオールナイトニッポンで、めっちゃ面白いぞって。
アルコアンドピースに認められたメッセージを送った人だけがもらえる缶バッジを2つもつけた。
一風変わった女子高生がお客としてコンビニに入ってくるんですよ。
この缶バッジを持ってるのがどれだけすごいかっていうと、
富山も富山で、結構ハガキ職人なんですよ。
ずっと深夜ラジオを聴いて育ってきて、いろんな番組でお便り採用されてみたいな。
2:39:00
その富山ですらもらったことがない缶バッジ。
富山はアルコアンドピースのラジオのヘビーリスナーだから、
ラジオネームとかも有名な他のハガキ職人のラジオネームとか覚えてるんですよ。
で、その缶バッジを差し上げますみたいなことって本当にそのラジオの中で滅多にないことなので、
あれ?ちょっと待てよって思うわけです。
村さんのラジオでは都道府県をお便りで読むことってないんですけど、
普通のラジオだと結構愛知県のラジオネームなんとかさんよりみたいな感じで、
ラジオネームの前に都道府県を読むんですよね。
だから富山は缶バッジを2つも今までもらっている香川県、香川県が舞台なんですけど、
香川県在住のリスナーってもしかしてみたいな虹色ギャランドゥーカーってなるんですよ。
そう、え?あんな狂ったメッセージを送ってくる奴が女子高生だったなんてって。
で、その缶バッジを見た時、思わず富山はびっくりして反応しちゃうわけなんですよね。興奮して。
え?まじか?みたいな。
で、そしたらその女子高生もリスナー?みたいな感じで聞いてきて、そこから2人の交流。
交流というか、あんまり富山は自分から喋るとか人と仲良くなるっていうタイプじゃないので、
その女子高生が富山のいるコンビニに一方的に喋りに来る。
昨日のラジオ聞いた?みたいな話をしに来るわけですね。
で、特にLINEの交換とかしてないので、富山のシフトを知るために、
富山いつ来るんですか?っていうのをよくね、一緒にシフト入っている鹿島。
歌い手をしているらしい鹿島に女子高生が話しかけて、
だからその鹿島も女子高生と仲良くなって、
富山と鹿島と女子高生とってだんだん仲良くなっていくんですよ。
で、ある時歌い手の鹿島が、今度配信とかするんだけど、
2:42:02
何話していいかわかんないんだよね?みたいな。
富山さ、なんか面白いネタとかテーマない?みたいな。
ところから、その富山、鹿島、女子高生、
あと富山の高校時代の友達、中川っていう男がいるんですけど、
その世にみんなでその配信、鹿島の配信をどう盛り上げるかっていう作戦会議をしたりとか、
そうやってどんどんどんどん仲良くなっていって、みたいな物語なんですよ。
で、富山って、なんだろうな、孤独な人間というか、
人に触られるのがダメなんだよねっていう、物理的な距離感もそうだし、
心理的にもすごい人と距離を置いちゃうような人間なんですけど、
その富山がだんだんだんだんね、みんなの輪に加わって自然と笑っていけるような、
喋っていけるような感じが、なんかとても良かったなーって思います。
最近読んだ本の中では一番主人公、登場人物に共感できた作品でしたね。
富山って普段すごく自分の殻に閉じこもりがちというか、
心のガードがすごいガチガチで硬い感じなんですけど、
そのガードをちょっとずつ緩めて、みんなの輪になじんで、みたいなほっこり読める小説でした。
あと富山のセリフで一番ね、なんか、あーすごい納得するっていうセリフがありまして、
そのまま読ませていただくんですけど、
デートをしたいとかじゃなくて、
デートをする人が勝ちという世の中がなんとかなんねえかなっていう文章があるんですけど、
これはね、私以外にも多くの人がね、分かるわーって思っていただけるんじゃないかなと思います。
さて続いては、愛坂トーマさんによる小説、
この小説、同志少女よ敵を打てです。
この同志少女を敵を打てっていう本、実は去年、一昨年、2022年の年末に、
2:45:04
その年、良かったものを何でも私に教えてください、お勧めしてくださいっていうメッセージを募集したんですけど、
その中でリスナーさんにお勧めしてもらった本なんですよ。
で、その時お勧めしてもらってすぐ図書館で予約したんですけど、
約1年経ってやっとその本の順番が回ってきて、今回読むことができました。
そう、というわけでね、もう図書館の本、一年待ちっていうぐらい人気の本で知ってる人も多いかなと思うんですけど、
私はこんな感想を持ったよっていうお話が今日はできたらいいかなと思います。
で、まず感想の前にどんな本かっていうと、ざっくり言うと、戦争小説。
実際にあった第二次世界大戦のドイツ対ソ連の戦争中、
ソ連軍に実在していた女性狙撃部隊をモデルにしたお話になってます。
主人公は18歳の女の子、セラフィマ。
ソ連側の女の子で、ソ連の田舎、小さな村でお母さんと2人つつましく過ごしてた。
セラフィマの家は狩人。
お母さんから銃の扱い方を教えてもらって、イノシシとかを飼って生計を立てていたんですけど、
ある日、ドイツ軍が村にやってきて、
その場にいたセラフィマ以外の村人が全員殺されちゃうんです。
セラフィマのお母さんも目の前で殺されちゃう。
セラフィマは運良くソ連軍がやってきて助けられるんですけど、
やってきたソ連軍の隊長も、「大丈夫か?怖かったね。」みたいな感じで慰めてくれるわけじゃなくて、
村がめちゃくちゃにされて、お母さんも死んじゃってっていう状況のセラフィマに、
お前は戦うのか死ぬのかって究極の二択を突きつけるんですよ。
この戦争は戦うか死ぬかどっちかだぞ。
お前はどっちだっていう風に言われるんですね。
そこから女性のスナイパーを育てる訓練所に連れて行かれるんです。
2:48:06
その訓練所でスナイパーとしてのイロハをかなり厳しく叩き込まれたり、
同じ境遇でセラフィマは死ぬかどうか分からないんですけど、
同い年の女の子たちと仲良くなって、
その訓練所をついに卒業して戦争に行って、
その訓練所に行って、
お前はどうなっているか分からないんですけど、
仲良くなって
その訓練所
遂に卒業して
戦争に行って
で、そこでの
壮絶な
戦争描写から
戦争終結までのお話になってます
で、私
2024年小津市に入って一番最初に読んだのが
この同志少女適応手で
正月明けのぼーっとした頭体に
カツを入れられたような
背筋が伸びるのをすごく感じました
それぐらいね
こう
強烈な
本でした
映画とか
ドラマで
見る
なんかこう映像
フィクションの映像より
文章
での
なんていうの
の方が
こんなに
ひどいんだエグいんだみたいなのを思って
そう
すごいね文章ってすごいなっていうのを思ったり
その死ぬか戦うか
っていう二択の状況で生きるって
ないじゃないですか私たち生きてて
死ぬか
戦うかどっちかなんていう状況はね
ないんですけどもその
ギリギリというか
の状況のリアルさが伝わってきて
こう正月明け
あーなんか眠いなぁもうちょっとダラダラしたいなぁ
スマホを見てたらたら
おったかい布団でもうちょっとみたいな自分を
ハッとさせてくれるような本でした
でこの本の本筋というか
多分おそらく作者の意図としては
戦争の悲惨さを伝えることだったり
こう生きるのに必要なものってなんだろう
2:51:02
この
戦うか死ぬかっていう
究極の戦争が終わった時に
戦わなくていい
戦うか死ぬかだから戦わなくて良くなって
そしたら死ぬ
死ぬこともできないじゃないですかもう戦争が終わっちゃったら
だから戦いが終わったら
何のために何をして生きていけばいいんだろうとか
そういう問いだったり
戦争があってソ連の敵は
セラフィマの敵はドイツ軍ずっとドイツ軍だったけど
本当の敵って何だろうねっていうのが結構この物語の肝になっているかなと思うんですけど
私が一番この本から感じたのは
その自分の感情が
判断を鈍らせる時ってあるじゃないですか
この小説の中で言ったら
その訓練所ですごい優秀な成績を収めていた
スナイパーが
実際に戦争の場に出て行って人を殺した時
もうその時に自分の感情に飲み込まれてしまって
我を忘れてしまって
一番優秀だった一番成績が良かった
けどもう基本を忘れた結果打ち殺されてしまうとか
っていうそういうシーンがあるんですけど
私たちの日常でもそういう感情によって
判断を誤ることってすごいあると思うんですよ
前に成績とか結果に一気一流してしまう性格と
どうやってその感情を
誤ってしまう性格とどうやって向き合ったら良いですかっていう
商談を一気に落としちゃったり
動機の方が良い成績を取っていると
すごく落ち込んでしまいますっていうお便りを頂いて
そういう時って頭の中では
次うまくやろうとか切り替えようって思ってるけど
実際には失敗を引きずって上手くいかないよねとか
後で振り返る余裕ができた時に
あの時もっとこうすれば良かったなとか
こうするべきだったなって思うけど
その過虫にいる時はそれができないんだよねみたいな
話をしてたじゃないですか
そういうのが日常の中でいっぱいあるなっていうふうに
思っていて
恋愛とかでも失恋した時
もう男の子とは引きずらないで
次に行こうとか次行かなきゃいけないと思ってるけど
2:54:00
どうしてもその感情を引きずってしまって
前に進めなかったりとか
学校とか勉強とか部活の中でも
本当はこうした方が良いんだろうけど
でもなんか不安があったり
周りと比べて自信を失ったりとか
疲れてるとかそういういろんな感情があって
真っ直ぐ努力するのが難しい時とかあって
そういう時に
自分の感情と判断
自分の感情に引きずられずに
正しい判断や行動ができるかっていうのが
最近私のテーマになってるんですけど
ネットフリックスの本を読んだ時に
ネットフリックスの社長のすごいところは
感情と判断を別にできるところだなっていう
話をしてたじゃないですか
自分の感情に飲み込まれそうになった時
そのカチュー振り返った時に
ああすればよかったなぁじゃなくて
あの時あの場所でどうやったら正しい判断
構造が取れるだろうかっていうのを
私はねすごい考えてるんですけど
この本を読んで
ああ経験だなっていう
一つの答えを見つけた気がします
戦争っていうねすごい恐怖とか憎しみとか
大切な人を守りたいとか
すごい大きい感情がある中で
その自分の感情のまま行動して
その場でパッと行動して死んでいく人もたくさんいて
で逆に生き残っている人を見た時
何が違うかっていうと
そういう感情が爆発する場面でも
でも我を忘れない冷静さがあって
でなんでその時に我を忘れずにいられるか
冷静でいられるかっていうと
経験かもなって思いました
今まで経験したこと
今まで見てきたことを思い出して
自分がねこう実際に
友達が目の前で死んでしまったとか
そういう苦い思いをしたからこそ
胸に刻み込まれることってあって
何があってもここは一旦絶対引かなきゃいけないとかって
それで判断できるようになったりして
私たちの生活に置き換えても
経験ってやっぱ結構強いのかもなっていうのを
改めて感じて
2:57:02
その経験ってねなんか答えになり得ないというか
今悩んでいることに対して
経験すればわかるようになるとか言われても
あんまピンとこないじゃないですか
時間が解決してくれるよって言われるのと同じぐらい
ピンとこない
と思う
そうそんなこと言われても今自分が
できる行動がないしなんだかなぁって思っちゃうんですけど
経験すること
経験から学ぶこと
経験を活かせるかどうかっていうのが
大事なのかもなぁっていうのを
ちょっとねこの本から感じました
結構頼りいただく中で
一回恋愛でつまずい
くと
もうそこで
恋愛するのが怖くなっちゃったり
自分に恋愛は向いていないって思ったり次に進めなくなっちゃう人が
多いなぁって思うんですよ
でそこでねもう自分
恋愛できないって
そこの自分のネガティブな感情の中に
閉じ込まるんじゃなくて
ネガティブ感情を突き破って次に行けるかどうか
でその次に行けた時に
今までの経験がその時
次に役に立ってくるというか
なんかちょっと上手く言えないですね
上手く言えないんですけどまだ
でも私はねすごい
何度も何度も経験していけばいいんだっていうのをすごい
思ったんですよ
私も本当に
失敗とか上手くいかないことだらけなんですけど
一回失敗して
自分ダメだとか自分才能ないとか自分これ向いてないとか
そうそういうふうに思う必要ないなって
何回もやって
こうどっかで次上手く
行けばいいんだとかっていう気持ちで
生きてみてもいいのかもなぁとか
なんか上手く言えないですけど
そう
今まで結構経験って
結果だと思ってたんですよ
あんまり経験っていうのを意識したことがなくって
結果としてこういう経験をしたっていう感じ
で経験を重要視したことがなかったんですけど
その経験するって大事だなって
経験ってものすごい自分の糧となるものだな
っていうのをねまあすごい当たり前のこと言ってますけど
経験は財産だじゃないですけど大事なことだなっていうのを今回すごく感じました
3:00:06
自分が感情に飲まれそうになって
判断がブレる時
こう
自分の平常心じゃない時ってやっぱり判断を迷う時とか
であると思うんですけどその時に自分を助けるのは
経験だなって
自分を助ける一つは経験だなっていうふうに
思いました
で今回自分はその経験が足りてないんだっていうのがわかりました
でその経験増やすには
苦い経験を
することもいっぱいあるだろうし何回も
ああ自分ダメだって思うこともいっぱいあって
ああダメだったなって反省して次はこうしようって思うことこそ大事だなって
それを何回も繰り返して
ちょっとずつ
そういう自分の
感情に飲まれずに
正しい判断ができるようになるのかもしれないなっていうのを
思いました
私はね本当
ダメだなーって反省することだらけなんですけど
でもそれも間違ってないな無駄じゃないなっていうふうに思いました
何回も失敗したりしてそこから学んで経験を積んで
やっとね正しい判断ができるようになっていくのかもと思って
自分はまだまだこれからたくさん経験を積んでいかないとなと思いました
さて続いては
宮島美奈さんの小説
ナルセは天下を取りに行く
です
この小説は
2020年今年の本屋大賞のノミネート作品
でして
今週の4月10日
もうねあと2日後には本屋大賞の発表が行われるっていう
今すごく旬でおすすめの一冊です
まずナルセは天下を取りに行くどんな物語かっていうと
天才なんだけどなんかちょっと変人
周りから浮いてる
ナルセ明っていう人物がいて
ナルセは
勉強もすごいもちろんできる
勉強以外になんか急に
私はこれからシャボン玉を極めようと思う
3:03:01
って言い出して
シャボン玉を極めてでっかいシャボン玉を作れるようになって
天才シャボン玉少女として
地元のニュース番組に出ちゃうみたいな
なんかそういう自分の興味持ったことを
極めて
成功させていくような人物なんですね
でそんなナルセが
あの
私は
この夏
西部に捧げようと思う
って言い出すんですよ
で幼馴染の島崎
またナルセが変なことを言い出したぞと思って
夏を西部に捧げるってどういうこと?
って聞くと
ナルセは
この夏閉店することが決まった地元のデパート
西部の大津店
に毎日通うことにする
って言うんです
でその閉店してしまうデパート西部大津店
にはこれから閉店まで
夕方のローカル番組
グルリンワイド
がその西部大津店からあと何日っていうのを生中継するらしい
でナルセはその生中継に毎日
映るように映り込みに行くから
チェックしてくれっていうのを幼馴染の島崎に頼むんです
でそこから毎日ナルセは
西部大津店に行って
グルリンワイドの
生中継に映り込みに行って
それが1日目2日目3日目と続けていって
でナルセはこうやって最終日まで
どうやって
その
挑戦に挑むのか
世間の反応はっていう
感じのあらすじ
でこの小説のおすすめポイントいくつかあるんですけど
その一つが
なぜナルセは成功するのか
ナルセが
天才であるゆえんというか
成功のエッセンスみたいなのがすごい詰まっている気がして
ナルセから成功のエッセンスを学べるっていうのが一つ
おすすめポイントかなと思います
でナルセは最初に言った
シャボン玉天才少女っていう
肩書き以外に
大津市の剣玉チャンピオン
になったりとか
単価コンクールで大津市市長賞を取るとか
3:06:01
もうねそういう
もうねそういう
全校の朝礼の表彰コーナーの常連みたいな感じになってて
確かにナルセは何でもできちゃう
地頭の良さとかそういうね
もともと持っているものもあるんですけど
でもそのナルセの挑戦っていうのを1から追っていくと
才能とか能力的なことだけじゃない
これは成功しますわみたいな
そういうねナルセの精神性みたいなところに気づかされるんですよ
例えば
グルリンワイド
移り込みに行くぞって言って
真夏の暑い中
西部大津店に毎日行く
で最初はもちろん誰にも相手にされない
ツイッターでエゴサしても全く誰も気にも止めてない
2日目
2日目ももちろん同じ
でそれが何日か経っても
グルリンワイドのテレビグルーはなんか変な目立ちたがり屋が
移り込みに来ているなぁみたいな感じで
ナルセのことをもう完全に無視するって決め込んでいる感じで
でやっぱりこう
何か始めるとき
自分が面白いかもとかこれいいかもと思って始めたことも
結果が出ないと
面白くなくなってやめちゃったりするじゃないですか
誰にも認められないこととか結果の出ないことを続けるって
すごく難しくって
そういう時のナルセのモチベーションの保ち方
がすごくいいなって思うところがいっぱいあって
で挑戦する上でアクシデントうまくいかないこともあるんですけどそういう時のナルセの
失敗というかアクシデントへの
物事の捉え方というかそういうのもあいいなぁって
ああこういうふうに捉えるんだって勉強になることがあって
何かを成し遂げる人の後ろをついて回ったような感じを
味わえる本だなって私は思いました
で作者の
宮島美奈さん
が京都大学出身の方なんですよね
兄弟
だからこの小説は
あの宮島さん自身のことなのか
兄弟で出会ったね
賢くってユニークな人たちのことなのか
わからないですけどなんかそういう
3:09:03
ナルセみたいな天才
を今まで見てきたからこそのエッセンスが詰まっているような
気がしました
ナルセの挑戦
ナルセを
こうナルセすごいね面白くて魅力的なキャラクターなんですけど
そこを楽しみながら
何か成し遂げる人ってああこうなんだなみたいな
そういうのを学ぶことができる
っていうのが一つこの本のおすすめポイントだなと思いました
であと2つおすすめポイントが
あるんですけど
ナルセって
同級生の中で頭一つ抜けた天才
いろんな逸話を持つ記載として
書かれてるんですけど
この小説でナルセが挑戦していることって
結果で見ると実はそんなにうまくいってなかったりするんですよね
ナルセは
この夏
西部大津転に捧げるっていうところから
始まるんですけど
西部大津転での
夏の出来事がこの物語の全てではなくて
ナルセは次々に突飛なことを言い出しては挑戦して
でその
挑戦のどれもが天才記載の
エピソードになるわけじゃなくて
天才記載のナルセでも
結果が出ないこともあって
スランプに陥ることもあって
何でもできちゃう天才って言われてる思われてる
ナルセの人間らしさを感じられるのもすごくいいなって思うポイントです
あともう一つ最後のおすすめポイントが
この本すごい読みやすいんですよ
文章の読みやすさ
ストーリーのわかりやすさ
ボリューム感っていうのはすごいちょうど良くて
私は3時間くらいで読み終わったんですけど
でも
なんかすごくギュッと詰まった満足度の高い映画を見たような感じで
普段あんまり本を読まない人とか
最近忙しくって本を読む気分から遠ざかってる人とかでも本当にすって入りやすい
すって入りやすくって
いつの間にかナルセワールドにはまって
でも一気に読めちゃうみたいな
そんな一冊なんじゃないかなっていう
まさに本屋大賞にぴったりだなって思いました
3:12:02
他の本屋大賞のノミネート作品を読んでないので
何とも比較ができないんですけど
読後感もすごくさっぱりで爽やか
新年度に今の時期にちょうどいい本だなって
新学期
今日が1日目の人もいるかもしれないし
4月1日
から新しい会社入った人は今日が6日目の出社だったかもしれないし
こう
ナルセ
ナルセの1日目こんな感じだったんだ
ナルセの挑戦6日目こんな感じだったんだ
そうか1日目6日目
ちょっと
自分はうまくいかなかったけど
あ大丈夫かもしれないってちょっと勇気をもらえる本なんじゃないかなって
思います
で漫画家の
東村晃子さんが帯に
甘酸っぱくもない絵目もない
こんな女子中学生の爆走物語を私は待ってましたっていうコメントを寄せていたんですけど
私もね大うなずきで
なんか本当に
爽やかな気持ちで読める
おすすめの一冊です
宮島美奈さんの
ナルセは天下を取りに行く
皆さんもよかったら読んでみてください
さて続いては
アダン・ミオさん作の小説
ラブカは静かに夢をごめんなさいラブカは静かに弓を持つです
最近読んだ本というには結構ね時間が経ってしまっているんですけど
今日5日目のお便りで
心の壁
について話して
今日は
この本アダン・ミオさんのラブカは静かに弓を持つを紹介したいなと思いました
私がこの本ですごく印象に残っているのが
その心の壁の話で
主人公が結構人に対して壁を作っている
タイプなんですけど
そこにすごく共感する部分があって
まずラブカは静かに弓を持つどんな物語なのかっていうのを
紹介すると
主人公の立場
っていうのは
音楽の著作権を管理する団体
ゼンチョレンっていうとこで働く
3:15:01
綺麗な顔を持つ男なんですよ
なんですけどまあ結構
過去にトラウマがあって
普段はあんまり目立たないように
省エネで生きているような男で
職場でもそんなね
あの出世とか上を目指すっていうわけでもなく
なんかこう誰かと仲良くやるとかっていうタイプでもなく
本当に淡々と仕事をしているんですけど
ある時
ある時
上司に呼び出され
って言われたのが
大手の音楽教室に
潜入操作をしてこい
っていう風に言われるんです
潜入操作どういうことかっていうと
例えばそのYouTubeでもSNSでも勝手に音楽使っちゃダメじゃないですか
インスタでも音楽つけるなら
なんかこう音楽つけるところから選んで音楽を流さなきゃいけないし
YouTubeも
あの
なんて言うんですか
好きな音楽を勝手に使っていいわけじゃないじゃないですか
ショート動画とかは別ですけどね
普通の動画だとみんな著作権フリーの音楽を使ったりして
音楽と著作権っていうのは結構切っても切れないような
関係で
立花はその音楽の著作権を守る仕事をしているんですよね
勝手に使われないように
でも音楽教室
その著作権が
ちょっと違い封建で野放しになっちゃってるというか
厳密に法律に則るならば音楽教室で流行りのJ-POPとかを教えることも
本当は著作権に反してるっていうのかな
本当は著作権の使用料を払わなきゃいけない事案なんじゃないかっていう風に
立花の前著連は考えていて
で近くその裁判というかなんかこう訴えを起こすから
その音楽教室の実態を立花に潜入操作してきてほしいっていう風に言われるんですね
でなんで立花かっていうと立花は昔チェロを習っていた
その前著連に入る時に新卒の面接かなんかで履歴書に書いたりしてて
3:18:01
立花チェロ弾けるやんっていう感じで立花に潜入操作させようみたいな
週に1回音楽教室に通ってきてくれないか
会社でもちろん金は出すからさみたいな
会社の金でチェロを習えるんだぞ
無料で趣味ができていいじゃないかみたいな感じでなんか上司はね言うんですけど
立花はチェロに対してトラウマがちょっとあるんですよね
だから絶対嫌だ
もう自分がチェロを自分の人生で弾くことはないという風に思ってて
実際にチェロ辞めてから12年間一度もチェロに触れずに生きてきて
絶対無理ですできませんっていう風に言うんですけど
上司がね推しが強くて結局断れず
結局週に1回音楽教室に通うことになるんです
で立花チェロ弾くっていうのがまず怖いすごいトラウマがあるし
できれば人と関わらずに淡々と生きていたいっていう感じなのに
音楽教室に通わされて面倒なことを押し付けられてしまった感
音楽教室の人間関係もあるししかもそれはスパイだしみたいな感じで
最初は全然乗り切りじゃないんですよね
だけど音楽教室で講師になった朝葉っていう先生がいるんですけど
結構恩和な感じの朝葉先生とレッスンを重ねたり
音楽教室内で出会った人と関わっていて
最初はねなんかそんなスパイで潜入してるし
誰ともそんな親しくなるつもりない実態だけね
なんかもう淡々と証拠を集めようみたいな感じだったのが
だんだん立花の心も解けていくんですよね
でもスパイで音楽教室に入ってるから
いい人たちと出会って心がほぐれていって
良かった良かったっていうだけでは終わらなくて
音楽教室に通って自分にとっての居心地の良さ
温かさみたいなのを感じる立花と
でも潜入捜査スパイをしなきゃいけないっていうドキドキ感
3:21:06
さあ立花はどうするのかどうなってしまうのかみたいな物語なんですけど
私がこの物語で好きなのが
他人に対してすごく壁を作っている立花の壁が
ちょっとずつちょっとずつ消えていくところだなっていう風に思って
立花が自分自身で作り上げてきてしまった心の壁について
内省する部分があるんですね
その時の心の壁について立花が考えていた部分がすごく踏み落ちたので
引用するとどうして一方的に過剰に恐れてしまっていたのだろうか
透明な壁の向こうと自分の間には著しい段差がある
世界のありのままの姿をオートマティックにねじ曲げてしまう分厚い壁
自らの不審が作り上げたその巨大な壁が目に映るものすべてを脅威に変換してしまう
この脅威は幻だっていう風に書いてあって
私はまずこの心の壁を透明な壁っていう風に表現しているところがすごく
ああそうだなってしっくりきて
私が最初のお便りで心の壁の例えを出した時に
心の壁を高く積み上げてしまうとか分厚い壁という風に表現したんですけど
心の壁が高いとか分厚いとかっていうじゃなくて透明
私もそうなんですけど
私の自分にある心の壁っていうのは日常生活に弊害はないんですよね別に
日常生活にハードルを感じているかっていうと
そういうわけではなくて
橘も仕事をしたりお喋り上手というわけではないけど
必要なコミュニケーションを人と取ることに対しては困っているわけじゃなくて
日常生活に困っているわけじゃなくて
そこがねやっぱり透明な壁っていうのがしっくりくるなと思って
ないように見える
大丈夫に見えるけど
でも確かにしっかりとそこに壁があってどうしようもなく人と触れ合えないような
分かり合えないような壁があって
3:24:00
でその透明な壁が世界をねじ曲げてしまっているっていう風に表現しているのが
すごくしっくりきたんですよね
透明な壁、透明だからこそ屈折しちゃうというか
透明なのに確実にそこでねじ曲がっちゃう
っていう感覚がすごくわかるなと思ったんですよね
心の壁がただ自分と世界を自分とそれ以外を隔てているっていう考え方じゃなくて
透明の壁によって自分は世界をオートマティックにねじ曲げてしまっていたんだっていう気づき
ねじ花は過去のトラウマから人が怖くなって世界が怖くなって
自分の心に透明な壁ができてしまって
それが世界の捉え方を歪めてしまってたんだ
自分で作り上げた透明な壁が目に映るものすべてを自分の脅威に変換してしまっていたんだ
でもこの脅威は幻だっていう風に気づく
それがね、あのすごい最初のお便り
みんな怖く見えちゃう迷惑って思われちゃうかも
っていう風に思っちゃう気持ちに似てるのかなと思って
今日はこの物語を紹介したいなっていう風に思ったんですよ
その脅威は幻だって
立花も言ってました
なんじゃそりゃっていうまとめ方ですけど
あとこれ面白いなと思ったのが
実話であったことをベースにというか、なんていうのかな
実話から着想を得て書かれている物語なんですね
皆さん数年前にヤマハ音楽教室とジャスラックが著作権の問題で裁判をしたっていうニュース覚えてますか?
私も当時Xでそのなんか
ヤマハで音楽を習ったらさらに
ジャスラックにお金を払わなきゃいけないかみたいな、そういう議論が起こったのは見ていて
大方は音楽教室側、ヤマハの肩を持つ人が多かったのかなっていう
なんかそういうね著作権の問題で裁判をしてた、揉めてたっていうのは知ってたんですけど
このジャスラック側がヤマハにスパイ潜入捜査を行ってたっていうところまで本当にあったことらしいんですよ
3:27:07
まさかそこも実話なの?そこも実話から着想を得ているの?っていうのを私は読み終わってから知ってびっくりしました
すごいですね本当にそんなこと小説は事実よりも気なりっていう風に思いました
というわけで今日ご紹介したのは
アダン・ミオさん作の小説
ラブカは静かに弓を持つでした
気になった方いたら読んでみてください
03:27:48

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