ジャイアントコーンの紹介
- さて、今日はですね、おなじみのスナック、ジャイアントコーンについて深掘りしていきたいと思います。
- あ、ジャイアントコーン。ミックスナッツとかに入ってる、あの大きいやつですね。
- そうそう、あのカリカリした食感の。ついつい手が伸びちゃうんですよね。
- ええ、でもあれ、実はナッツじゃないってご存知でした。
- えっと、そうなんですか?ナッツだとばかり?
- ええ、トウモロコシの一種なんです。
- しかも、あの世界でもものすごく限られた場所でしか、あの大きさには育たない、ちょっと特別なものなんですよ。
- ええ、それは知らなかったです。今回はですね、上野雨横にあるロウソクのナッツドライフルーツ専門店、小島屋さんの記事を参考に、その秘密に迫ってみようと思います。
- なるほど、小島屋さん。
- ええ、単なるナッツの仲間とか、まあ言っちゃ悪いですけど、かさまし的な存在じゃないジャイアントコーンの本当の姿を今日は見ていきたいなと。
- 面白そうですね。
- まず基本からなんですけど、ジャイアントコーンってそもそも何物なのか。トウモロコシってことですよね。
栄養とカロリーの話
- その通りです。えっと、分類としてはイネ科トウモロコシ属の穀物ですね。
- あの大きな粒のトウモロコシを収穫して乾燥させて、それを油で揚げて味付けしたものが、まあ我々がよく食べているジャイアントコーンというわけです。
- その大きな粒っていうのがやっぱり特徴的ですよね。あれ、どこで採れるんですか?普通のトウモロコシとは違うんですよね。
- ええ、それがすごくユニークな点でして、原産は南米のペルーなんです。
- ペルー?
- はい。ウルバンバ地方っていう標高がだいたい3,000メートル近い高地ですね。
- 標高3,000メートル?
- ええ。聖なる谷なんて呼ばれたりもする、あのマチピチとクスコの中間辺りにある地域なんです。
- へえ、そんな神聖な場所で。しかもそのウルバンバ地方だけでしか、あの大きさにはならないんですか?
- そうらしいんですよ。
- ここの土地じゃダメなんですかね。
- 不思議なことに、同じ品種の種を、例えば違う気候の場所とか、違う土壌で育てても、なぜか小粒になってしまうそうなんです。
- へえ。
- 異弁種組み替えとかもできない品種なので、本当にその土地の気候とか風土が生み出す、ある意味奇跡の産物って言えるかもしれないですね。
- うわあ、それは貴重ですね。なんかただポリポリ食べてたのが申し訳なくなってきました。
- あはは、まあまあ。
- そしてやっぱりジャイアントコーンと言えば、あの食感。パリパリカリッとした歯ごたえ。あれがないとなんか寂しいじゃないですか。
- そうですよね。あの独特のハードな食感が、こう少量でも食べたっていう満足感につながったり。
- うん、うん。
- あとは、しっかり噛むことでストレス解消になる、なんていう側面もあるみたいですよ。
- ああ、なるほど。噛むことって大事ですもんね。ただ、ちょっと気になるのはカロリーとか糖質とか、上げてますしね。
- あ、そうですね。そこは少し注意が必要なポイントかもしれません。
- やっぱり高いですか?
- えっとですね。100グラムあたりで見ると、だいたい435キロカロリーくらいですね。
- 435キロカロリー。
- うん。あのポテトチップスが、まあ物にもよりますけど、だいたい550キロカロリー前後なので、それよりは低いんです。
- ああ、ポテチよりは低いんですね。それはちょっと意外。
- ただ、ご飯1杯、お茶番1杯が約240キロカロリーくらいですから、それと比べると、やっぱりエネルギーはしっかりありますね。
- なるほど。
- 糖質も100グラムあたり66.1グラムと、まあ低くはないので、美味しいからってついつい1袋とか食べちゃうと、ちょっと取りすりになる可能性はありますね。
- ああ、耳が痛い。ついついやっちゃうんですよね。でも嬉しい情報もあって、食物繊維が多いんですよね。100グラムあたり10.5グラムって書いてありました。
- そうなんです。これは結構な量ですよね。
- ええ。
- だから、腹持ちが良いっていうメリットはありますね。おやつに少し食べる分には満足感も得やすいですし。
- なるほど。他にも何か栄養ってあるんですか?
- はい。いくつか注目したいものがあって、まずはマグネシウムですね。骨とか歯の形成に必要なミネラルです。これが100グラムあたり88ミリグラム。
料理や気候変動について
- ほほう。
- それからビタミンE。アルファトコフェロールっていう種類ですけど、これが1.4ミリグラム。抗酸化作用があるとか血行を良くする働きがあるとか言われてますね。
- へえ。ビタミンEまで。
- ええ。普通のトウモロコシ、スイートコーンとかと比べてもジャイアントコーンの方がこれらの栄養素が多い場合もあるんですよ。乾燥やフライの工程で変化するのかもしれません。
- へえ。栄養もしっかりあるんですね。すごいなあ。おつまみとかおやつっていうイメージがどうしても強いんですけど、小島屋さんの岸だと料理にも使えるってあったんですが、本当ですか?あのカリカリの図体で。
- ええ。そうなんです。原産地のペルーでは普通にスープの具材として使ったりするそうですよ。
- スープに?
- はい。日本で手に入るフライされたものでも、例えばちょっと砕いてサラダにかけると、クルトンみたいな感じで食感と塩味がいいアクセントになりますし。
- ああ、それは絶対おいしい。やってみたい。
- あとはコンソメスープとかポタージュ系にそのまま入れても、少しふやけてまた違った面白い食感になっておいしいですよ。
- スープに入れるのは意外でしたけど、試す価値ありそうですね。なんか可能性が広がりますね。
- そうですね。
- 味のバリエーションも、生地によると定番の塩味だけじゃなくて、辛マヨ味とか。
- ああ、ありますね。
- あとコーンポタージュ味とかカレー味とかピリ辛とか、いろいろあるんですね。
- ええ。小島屋さんでもいろいろなフレーバーを扱ってるみたいですね。気分とか合わせる飲み物によって選べるのも楽しいですよね。
- はい。というわけでジャイアントコーンについて見てきましたけど、単なるスナックじゃなくて、ペルーのしかも特定の谷でしか大きく育たないっていう希少なトウモロコシで。
- ええ。
- 独特の食感だけじゃなく、栄養もあって、さらに料理にも使えるっていうすごく面白い食材だということがよくわかりました。
- そうですね。普段何気なく口にしているものにもちょっと目を向けてみると、意外な背景とかストーリーがあるもんですよね。
- ジャイアントコーンもまさにそんな感じでした。
- へえ。最後にですね、これを聞いてくださっている皆さんと少しだけ考えてみたいことがあるんです。
- はい。何でしょう。
- このジャイアントコーンが、これだけ特定のしかも標高の高い限られた地域の気候に依存して育つ作物だっていうことじゃないですか。
- ええ、そうですね。
- もしその地域の気候が、例えば気候変動とかの影響を受けたらどうなるのかなって。
- ああ、なるほど。確かに。
- 私たちが将来もこのユニークなパリパリ感を楽しめるかどうかは、もしかしたら、その遠いペルーの谷の自然環境に結構かかっているのかもしれないなと。
- そういう視点は大事ですね。供給の問題にもつながりますし。
- ええ。今日の資料には直接はなかった視点ですけど、そんなこともちょっと頭の片隅においてジャイアントコーンを味わうと、また違った深みが出るかもしれないなあなんて思いました。