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みなさん、こんにちは。ミシマ社ラジオです。本をあまり読まない人も、本好きな人も、思わずその本を読みたくなる。そんな時間をお送りします。
出版社ミシマ社が運営する、本との出会いがちょっとだけ広がるラジオです。
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フジモトさん、今日もよろしくお願いします。
ミシマ社ラジオ、公式オープンになって、今日2日目ですね。
フジモトさんの名編集がキラリと光っていると思いますので、ぜひ、みなさん末永くよろしくお願いいたします。
今日はですね、第2回ということで、大体月に2、3回配信すると。
昨日、オープニングの時に僕も告知したんですけども、なんと早速翌日に収録しているということは、今週2回配信するという流れになりました。
はい、これはつい30分ぐらい前に決定したことなんですけども、そういうこともできるが、ラジオの良さだな、楽しさだなっていうふうに思っているんですけども、フジモトさんいかがでしょうか。
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ちょっと作業をスピーディーにできるように、これから頑張りたいなと思います。
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すいません、プレッシャーを与えるようなことを、今もうしてたなという、ちょっと反省をしておりますが。
それぐらい急遽、配信したいぐらい、ちょっとお伝えしたいことは今日はあるということで、初のゲストをお呼びしております。
ミシマ社ラジオ始まって初、第2回なんですけども、初のゲストをお呼びしております。
はい、では自己紹介お願いします。
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はい、ミシマ社ラジオをお聞きの皆さん、初めましてミシマ社京都オフィスのノザキです。よろしくお願いします。
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よろしくお願いします。
おお、ノザキさん、ようこそ。
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お昼を食べてたら、急にやるかということで、お邪魔しております。
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はい、急にお呼びした次第でありますけれども、ノザキさん。
なんか最近、本を編集されたそうですね。
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不思議な感覚ですね。このゲストということで、なんか話させてもらいますけれども。
3月にミシマ社から2冊本が出るうちの1冊、仲野徹先生の、『仲野教授の この座右の銘が効きまっせ!』という本を担当して作っております。
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いいタイトルですね。『仲野教授の この座右の銘が効きまっせ!』。
03:04
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また、なんでこんなタイトルにしたんでしょうか。
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タイトル、そうですね。仲野教授のという、ちょっと振りがついてるんですけど、ちょっと経緯をこの本にまつわる話をできればと思うんですが、
もともとミシマ社では、実は仲野徹先生の本、これで3冊目になります。
『仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう』という対談集が1冊目。
その後、『仲野教授の笑う門には病なし!』というエッセイ集が2冊目。
そして今回、『仲野教授の この座右の銘が効きまっせ!』ということなんですけれども。
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また、タイプの違う3種類の本な気がしますね。タイトルだけ聞くと。
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タイプも違いますし、仲野先生はそもそも何者なのかということがおそらくお聞きの方知らないと思うんですけれども、
もともとは大阪大学で長らく病理学などの研究をして、学生に教える立場にあった方なんですけれども、
今はもう退官されて、ご隠居?畑とかをやってらっしゃるようでして。
なので専門がそういう研究者だったんですけど、
うちからミシマ社から出ている本は様々なテーマで、仲野先生の守備範囲の広さに驚く日々でして。
今回は座右の銘を取り上げるという。
こう話しても全然何もつながらないという流れではありますが。
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今回は座右の銘をっていう、そうかって思わずうなづきかけましたけれども、
なんで座右の銘なんだっていうね。本当にすごいですね、仲野先生。
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はい、めっちゃ面白いです。
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この本はどんな本なんでしょうかね。
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中の構成を話すと、全部で30本の座右の銘が入っていて、全てに仲野先生が解説を加えてるんですけど、
その半分の15本はご自身の座右の銘。
残りの15本は人の他人の座右の銘に、こんな座右の銘はあかんやろっていうことで、
いちいち突っ込みを入れ、突っ込みを入れるだけじゃなくて、結構その座右の銘の成り立ちを調べたり、
分析したり、なぜあかんのかということを、かなり丁寧に面白く書いているという。
なかなかないんじゃないか。座右の銘の紹介はあるんですけど、突っ込んでいくタイプの座右の銘の紹介、なかなかないんじゃないかと。
06:08
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めっちゃ面白く出来上がっています。
第四幕「こんな座右の銘は好かん!」というタイトルついてますが、
これ目次読んでるだけで、もうなんかいっぱい話したいことだらけになってきますね。
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本当そうで、なんかこの本、私はこれもともとミシマガジンの連載が中に入ってるんですけど、
連載時から仲野先生と一緒に座右の銘のことをやってきていて、こうやって本になって、いろんな人に徐々に読んでもらったりしているところなんですけど、
座右の銘の本作ってますとか言うと、結構盛り上がるんですよ。
なんか、座右の銘何?とか、座右の銘のエピソードって普段あんま聞くことないんですけど、結構盛り上がるなっていうのが最近わかってきました。
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本当ですね。座右の銘何ですか?とか言って、結構まだ親しくない人たちに対しても聞きやすい。
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聞きにくいです。
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そうですか。座右の銘から会話が広がるかなと思って。
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そうですね。結構面白い。話のきっかけには都合になるなって思っています。
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パラッと今開けて気になったのを言うと、15「座右の銘はない」という座右の銘を持っている方がいらっしゃるんですね。
これ気になるな。
あと、「手間はミニマム、横着は敵」
いやー、深い。
いろいろ本当に何か、これで先生が何を書いているのかっていうふうにやっぱりね、気になってきますよね。
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そうですね。今のミシマさん読んでいるのもそうなんですけど、
どなたかが言った言葉が座右の銘として書かれているのもあれば、仲野先生自作の座右の銘というのも中にはありますので、
よくある格言とかそういうものばっかりでもなくて、いろんな映画の一節とか、何か本のタイトルとか、そういうものも入っております。
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フジモトさんは何か座右の銘ありますか?
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いや、ちょっとお話できる座右の銘がちょっとないので、
まさにこれを私は読んだら、きっと何か素敵な座右の銘に出会えるのかなと思って、ちょっとパラパラと見てました。
09:02
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仲野先生、まえがきで書いてますね。
「きっとあなたに効く座右の銘が見つかるはずです」こう力強く書いていらっしゃるんで、まだお持ちじゃない方もきっといいんだろうなっていうふうに思いました。
ノザキさんのおすすめ座右の銘は何でしょうか?
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えっとですね、私自身のというよりは、この本の中で、もうぜひこれだけでも読んでというのがあるので、
私がですね、それは、17番、間違えました。18番。「石の上にも三年」
で、この本がですね、見本が出来上がったのが大体先週ぐらい、1週間前で、本を手にして、
いやもうなんか私テンションが上がりに上がって、もう家に帰ってからこれ読んで爆笑してるんですけど。
いや本当に面白いんですよ。この18番の「石の上にも三年」は、もう名作中の名作で、
何ならここで朗読したいぐらいですけど、発売日前なのでやめますが。
いやなんか座右の銘になってるような、この「石の上にも三年」もそうなんですけど、
なんで、どういう状況から生まれた格言なのかとか、実はよく聞いても知らないことってあるんですよね。
仲野先生本当この回もそうだし、他の回もそうなんですけど、
その言葉の成り立ちをちゃんと教えてくれながら、自分の衝撃なエピソードを披露しながら、
そしてこの座右の銘について突っ込んでいき、最後自作の座右の銘でまとめあげるという、
なんかこう名人芸で、いやもう本当最高、本当に面白いんで、
ぜひここだけでもいいから、本屋さんで手に取ってほしいですし、
おそらくここを読んだら、本の可愛さと軽さと中身の面白さに気づき、
ご購入いただけるのではないかと。
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なるほど、今この本の、ノザキさんの目論見はきっと当たるんじゃないかなと思うんですが、
今佇まいの話されましたけど、超キュートですよね。
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本当そうなんですよ。自分でもびっくり。
自分でもびっくりしません?
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これ全く全て知らないふうに、今日僕は司会しておりますが、
ゲラもしっかり読んでおりますし、制作の途中も知っているんですが、
それでもやっぱり出来上がってですね、本当に可愛い本が出来たなと思っています。
全然知らなくても、これ本屋さんに並んでたら絶対に手に取って持ち帰るなっていう、そういう作りになりました。
12:05
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本当そうで、何か出来ちゃった。
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これはどういう意図で、こういう作りにされたんですか。
是非、リスナーの方にサイズ感などお伝えください。
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本のサイズ自体はですね、ミシマ社ではあまりないんですけれども、
おそらく本に馴染みがある方はよく知っている、文庫本のサイズなんです。
ただミシマ社は文庫のレベルというかがあるわけではないので、
普通の単行本としてサイズが文庫サイズということで出してるんですけれども、
もしかしたら、このラジオを聴いていて、さらにこのサイズとこの本の形で、
もしピンと来られる方がいたら相当なミシマ社通だなって思っちゃうんですけど、
実はですね、昨年の5月に『ここだけのごあいさつ』という本を、
これも一応私が編集の担当をさせてもらい出しまして、
その著者が、
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はい、私でございます。すみません。ありがとうございます。
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なんですけれども、その時の本当に形と全く一緒で、
実はページ数もこの本のサイズのみならず束幅というか厚みも全く同じなんですね。
ここだけのご挨拶ができた時に、
すごく本の形として素晴らしかったのと、
あの本もそうなんですけど、何か日々生活していく時に、
その本人、著者本人がすごいもがいてたり、
何かこう、何て言うんですかね、何かの途中で別に成し遂げて、
それを教えてあげますよってことじゃなくて、
何かどこかの途中で一旦気づいた、ちょっと参考になる話みたいなのを、
何か読んでもらえるのっていうのはいいなと思って、
で、ミシマさんの著書、『ここだけのごあいさつ』も日々の出版と会社の経営と、
そこで自分も働く身なので、何かすごい不思議な感覚ですけど、
一経営者がどういうふうに奮闘しているかみたいな話だとすると、
今回の仲野先生の本は、さっき初めに話した仲野先生が大学退官されて、
初めての本になるんですけど、一回その大学を離れた後に、
でもやってこられた学生との教える日々とか、生活とか、
いろんなところから、これは効くであろうという言葉と、
15:04
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経験を教えてもらえるという意味では、めっちゃ実用的と思ってて、
心の中では、私はこれをミシマ社のポケット実用書シリーズと呼んで、
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新シリーズの発表が。
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全然シリーズとかじゃないんですけど、勝手に装丁を、
寄藤文平さん、文平銀座の寄藤さんと垣内さんに担当していただいていますけれども、
それで作っています。
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ちょっと私の本のことまでいっぱい触れてもらったので、少しだけ補足しますと、
僕の本の方は「ちいさいミシマ社」というレーベルから出してまして、
あれは結構実験なんですね。文庫サイズの単行本で成り立つのかなみたいな。
だから自分の本だし、本当に失敗してもいいっていう、
まず実験としてデザインを形で発刊したという流れがあります。
それがですね、もう僕たちの想像を超えて大変かわいらしい、
すごい寄藤さんにやっていただいてるんで当然なんですけども、
それにしてもすごいいい佇まいになったので、
これはミシマ社の方でも刊行していきたいなというのでノザキさんが考案し、
この第一弾としてこの仲野先生の今回の本につながっているというのがあります。
実験、被験者としては大変次に生きるような流れになって大変嬉しく思っております。
はい。
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そうですね。そうでした。
なので結構並べると可愛いんですよね。2冊。
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そうですね。『ここだけのごあいさつ』が黄色で、この本が。
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が濃いオレンジ色なんですけど、ルージュオランジェ。
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だそうです。
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という色。フランスの伝統色。
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なるほどね。
本当オレンジと赤の中間というかですね、すごいパキッと。
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本当にすごく綺麗な色で。気持ちのいい色ですね。
そうですね。
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この本の発刊がいつになるんでしょうか。
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今週の金曜日3月15日からリアル書店、ネットを除く書店先行発売という形で書店に並びます。
そして一般のリアル書店以外オンラインショップを含む発売日は3月の20日水曜日です。
18:04
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はい。ぜひ皆さんお手に取ってください。
もっともっとこの話聞いてたいんですけどもノザキさん。
告知があるそうで教えていただけますか。
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よろしいんですか。告知もさせてもらいます。
今申した書店先行発売日が今週金曜日3月15日からなんですけれども、
まさにその日紀伊國屋書店梅田本店さんにて手売り祭りと仲野徹先生サイン会を突然ですが行います。
時間は16時半から17時半の1時間。おそらくお仕事帰りか何かどこかからの帰りに合うんじゃないかなと思いますので。
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お仕事を抜けて。
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仲野先生と私含めミシマさんもミシマ社メンバーもろもろみんな駆けつけて、そのお店で手売りをしておりますので、
ぜひ発売日に買いに来てほしいなと思います。
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目印は。
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実はものすごく大きいクマみたいなのが目に入ったらそれはもしかしてと思いますので、
看板を掲げてお待ちしておりますので。
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大きなクマの看板があるということですね。
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楽しみに見に来てください。
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同じ文庫サイズシリーズということで、私も便乗してその場でサイン会したいと思いますので、
ぜひ仲野先生の本を買った暁にはこちらも手に取っていただけると嬉しいです。
ラジオ第2回終わりましたけど、フジモトさん今日いかがでしたか。
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編集さんからこの本の紹介をしてもらえるってなかなかないと思うので、楽しくノザキさんのお話を聞けて、
皆さんにもぜひ読んでいただきたいなと思いました。
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ノザキさん今日はお忙しい中駆けつけていただいてありがとうございました。
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2階から1階へ駆けつけました。
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本当にこうして直接編集の出来立てほやほやの本を編集の方に語ってもらえるっていうのは大変嬉しいし、
本も喜んでるなって感じが目の前でしてますね。
ではまた皆さんミシマ社ラジオでお会いしましょう。
今日はノザキさんありがとうございました。
ありがとうございました。