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2024-10-20 10:00

#みんラジ 40 肝炎検査の注意点

B型肝炎の血液検査は複雑でわかりづらいです。

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じゃあ今日もやっていきます。今日はB型肝炎についての話を中心にやっていこうと思います。
というのが、教会健保さんが検診をやってられるんですけど、それの追加項目の中で肝炎検査が入ってて、
入っているのは良いんですけど、項目の取り方がちょっと不十分だなと思ったので話題にあげました。
というのが、B型肝炎の血液検査で調べられるんですけれど、
教会健保さんの検診のやつだと、HBS抗原っていう抗原を調べる検査になってました。
B型肝炎、確かに色々あるんですけど、状態が、
B型肝炎のウイルスが体に入ってきてから、悪さをしている時には抗原が上がるので、
調べること自体に問題はないんですけど、
ただ、B型肝炎って悪さをしている時って、
肝臓の数値が悪くなっている時に調べればいい話で、
あとは抗原調べるだけだと、
抗原で例えば陰性でしたってなった時に、
疑陰性、疑陰性じゃないな、
B型肝炎って、感染してても悪さをしていないキャリアっていう状態があるんです。
体の中にウイルス自体はいるんだけど、抗原は出ていないっていう状態があって、
そういう人どうやって調べたらいいかっていうと抗体を調べないといけないんです。
抗体を調べることで、初めてB型肝炎本当に持ってないかどうかっていうことが調べられるんですけれど、
でも教会憲法さんの肝炎検査だと抗原だけ調べて、
陰性だったら大丈夫みたいな評価の仕方になりそうだったので、
あれ?と思っての動画です。
えっと、動画じゃないけどね、ラジオだけどね。
えっと、医療経済的なお金の話が絡むので、ちょっと色々めんどくさいことにはなるんですけど、
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B型肝炎って抗原が出ていない状態、
だから今回の追加検査でできるHBS抗原っていうのが出ていない状態でも悪さをするっていうふうに言われていて、
なので抗体を持っているかどうかの方がめちゃくちゃ重要だと僕は思っています。
ちょっとですね、この辺はお金の話が絡むところで、
まずB型肝炎を持っている状態、抗原は陰性だけど抗体が陽性で、
B型肝炎、あなたキャリアですっていう状態の時に何が起こるかっていうと、
肝臓にやっぱりダメージを与えていて、肝臓癌ができる原因になるっていうふうに言われているので、
なので定期的に肝臓の検査を受けておいた方がいいということになるのが、肝臓内科学会が推奨しているところになります。
なので結構最近、肝臓内科の先生はその辺がちょっと理解がまだ不十分なところが多いから、
皆さんにこういう感じの話をして啓蒙活動をしていて、
肝臓癌って普通の人は滅多にできないんですけど、
そういうB型肝炎を持っていたら肝臓癌できるかもしれないから、
ちょっと気をつけようっていうのが肝臓学会の動きです。
ちょっとセコい話すれば、肝臓学会的にはもちろん肝臓の病気が増える方が嬉しいって言ったらあれですけど、
肝臓の専門家としては肝臓の病気がもちろん見つかった方がいいから、
お金の話はひとまず置いておいて、
命に関わる癌を減らすために皆さんしっかり調べましょうっていう話をしているのが肝臓学会のスタンス。
なので必ずしもそうやってやりすぎているかもしれないし、
それがいいかどうかわかんないけど、
でも確かにそういう側面は私もあると思います。
肝炎ウイルスのせいで肝臓癌ができるっていう患者さんはやっぱり見てきてはいるので、
なのでそこはちょっと怖いなと思いながら普段診療はしているところで、
あとは肝炎検査で陰性ってなった時に、
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自分大丈夫って一回になるじゃないですか。
抗原しか調べてなくて、B型肝炎持ってないですってなった後に、
例えば手術前の検査とかでB型肝炎調べられたりするんですよ。
そこで抗体の存在がわかった時に、なんだよこれってなるじゃないですか。
前の検診の時には追加検査やって陰性って言われて安心してたのに、
実はあったみたいなね。
実はあったっていうパターン、個人的に嫌だなと思ってて、
中途半端に検査すべきじゃないかなって思うので、
結局何が言いたいかって言ったら、
進歩の肝炎の検査、B型肝炎やり方中途半端なんでやめた方がいいんじゃないかなって僕は思います。
今日も患者さんに説明するとき困りましたね。
少なくとも自分だったらそういう検査の仕方はしないけど、
検診で来ちゃってて、検診の項目決まってるからそうやってやらざるを得なかったし、
B型肝炎の結果は今回こうだったけど、
でもちょっと分かんないからねみたいな話をしないといけなくて、
何なんだこれってなるじゃないですか。
それがすごく嫌だったからっていうところが一番多いのかな。
自分が今日この話を取り上げたかったのは。
おそらくですね、世間一般のお医者さんは大体B型肝炎のこと知らないと思います。
こういう認識じゃないと思います。
HBS抗原とって陰性だったらB型肝炎じゃないって思ってるお医者さんすごい多いと思うので、
結構あるんですよ。
消化器内科として働いていると、
なんでこれ見逃されてるんだろう、なんでこれ見逃されてるんだろうというか、
みんな分かってないなってすごい感じます。
なので、B型肝炎の検査、色々項目があって複雑なんですよ。
なので、それでみんなもう思考が停止しちゃってて、分かってないと思います。
実際私も項目めっちゃ多くて全然こうなんていうんだろうな、
パッと見てどれがどうとかちょっと分かんないところがあるので、
毎回調べながらやってるんですけど、
ちょっとなんていうか複雑なんですよね。
なので、一応覚えておいてもらいたいのは、
HBS抗原っていうのだけだったら、今悪さしてるかどうかだけの話なので、
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キャリアっていう状態かどうかを判断するためには抗体も見ないといけなくて、
不十分だよっていうことは皆さんご承知いただければなと思ってます。
ということで、もうちょっと話したいことがあった気がしたんだけどな。
検診の追加系ってそういうことがありがちなので、
やり方中途半端なんですよね。
なので、またそういうのがあれば話、話題に挙げていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
はい、じゃあ今日は以上で終わりたいと思います。ありがとうございました。
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