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じゃあ今日は、病気を知れば症状がわかるっていう話をします。
例えば、お腹痛くなりましたってなった時に、だんだん痛くなるパターンと、
あとは、さっきまでなんともなかったのに、急にグッて痛くなるパターンとあるじゃないですか。
なんでお腹痛いのに症状の出方が違うかって気になりませんか?
もちろん、起こっている状態が違うので、やっぱりその状態によって痛み方って違うわけですよね。
医者がいろいろと問診するじゃないですか、話を聞くじゃないですか、病院に行った時にね。
で、その時になんでこういろいろしつこく聞いてくるかって言ったら、やっぱりその症状の出方で病気の可能性を考えているわけです。
なので、特にわかりやすいのとしては、急激に痛くなるパターンが結構限定的な病気になってくるので、
急に痛くなるパターンって言ったら、何かが詰まるか、あるいは何かが避けるかでほぼほぼ決まります。
例えば、詰まる系でお腹が痛くなるやつだったら、痰石って言って、痰石っていうのは消化液の汚れが詰まってしまう、消化液の通り道に詰まってしまうから痛みが出るのが痰石だし、
あるいは尿路血石って言って、おしっこの通り道に溜まった汚れが詰まっちゃうから、おしっこの通り道を詰まらせてしまうから痛くなるのが尿路血石だし、っていう感じ。
急激に痛みが出るのでわかりやすいですね。
あと、例えば、避ける系の話でいくと、避けるものいろいろあります。
例えば血管が裂けたら、めちゃめちゃ痛いんですけど、体の一番大きな血管、大動脈って言って、心臓から全身に血液を送る血管が裂ける大動脈乖離っていう病気もめちゃめちゃ痛いし、
あとは避ける、例えばお腹腸が裂ける腸患腺交、腸患破裂っていう状況もやっぱりめちゃくちゃ痛いです。
あともう一つ、さっきの痛いの、どっちも急激に痛くなるっていう話しましたけれど、詰まる系に関しては、詰まってるのが取れたら痛みが楽になるんですよ。
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汚れが詰まってたのが、何かの表紙にポコってその汚れが取れることがあって、ってなると痛みが落ち着くので、痰跡とか尿路血跡って結構痛みが波があるんですよね。急激に痛くなるけど、あるとき吸って良くなるみたいな。
尿路血跡とかはまた痛くなるんですけどね。っていう感じで結構痛みの変動が激しいんですけど、その後に言った血管が裂ける大動脈乖離とか腸が裂ける腸患破裂っていうのは、一回裂けたらもうそこから基本的に吸って戻らないじゃないですか。
なので、裂けたら裂けっぱなしでずっと痛いんですよ。っていう、痛みも急激になったし、その後良くなる瞬間があるかっていうところでも、やっぱり区別がついてくるわけですよね。
だから、やっぱり病気を知るっていうのはめちゃめちゃ大切なことで、医者はね。別に一般の方は知らなくてもいいんですけど、ただ自分が何の病気かって気になるじゃないですか。
その時に、やっぱりこの病気で説明がつくのか、例えばお腹急激に痛くなって、一回痛みは笑いだけどめちゃめちゃ痛かったから、例えば大動脈裂けてるかなって思ったらやっぱりちょっとそれは違いそうだなってなるわけですよ。
裂けたらずっと痛いので、一回楽になったっていうことを考えると多分違うかなっていう風に考えられる。
だから、医者はそうやって考えてるんですよね。
っていう感じで、その病気と一致するのか、症状が一致するのか、あるいは一致しなければやっぱりその病気の可能性はガクッと下がるので、
ゼロとは言わないんですけどね、実際その典型的じゃない場合もあるので、痛みが一回痛くなったけどまた柔らかいみたいなパターンはゼロとは言いませんけど、
でも基本的にはやっぱりその起こってる状況のせいで症状が出てるので、だから普通は血管裂けたらずっと痛いままなんですよ。
そこに普通じゃない状況が起これば、裂けたけど偶然血管を留めてくれる何かがあれば痛みが落ち着くかもしれない。
やっぱりそういうところで診断が難しくなってくるんですけど、とりあえずまずシンプルに考えて、痛みがどういう変化になるかっていうことはめちゃめちゃ大切です。
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あるいは、例えば食事の前後で痛くなるかとかも大切ですね。
痛みだけじゃなくて、例えばブツブツが出たとき、肌にブツブツが出たときに、それが食べ物に対するアレルギーが出てしまっているのかっていう風に考えるときも、
やっぱりもちろん食べ物を食べてからどれくらい経ったのかとか、あるいは毎回食べても大丈夫かどうかとかいうところも大切じゃないですか。
例えば、カニのアレルギーがある気がする人が、カニ食べてブツブツ出て、次のときカニ食べてブツブツ出ないみたいなときって、ちょっとアレルギーかどうかなみたいな感じにはなりますよね。
本当はアレルギーの話って体調とかも結構関わってくるので、アレルギー実は難しいんですけどね。
やっぱり体調によって出るときと出ないときというのは実際あるとは言われているので、
なので100%食べたときに出てみたいな話ではないですけどね。
でもそこはちょっと可能性重み付けというか、その病気っぽさがどれくらいあるかっていうところを、
いろんなカニを食べたかとか、痛みがどうだったかとか、いろんな情報を元に病気の可能性の重み付けをしていっている。
で最終的に追加で検査すれば検査の結果も重み付けに加わる。
し、治療した後の結果、この薬が効くはずだみたいなことで使ったけど全然効かないみたいなときには、
やっぱりちょっとあれ思ってた病気と違いそうだなということで重み付けが変わってくるので、
なのでその辺こうなんていうかな、いろんな状況を見て、今までの状況を見て、
じゃあこの病気っぽいかなっていうところがどんどん変わっていくところです。
なので最初の問診もめちゃめちゃ大切だし検査結果も大切だけど、
実は治療した後の治り具合っていうのも大切で、
場合によっては治療してみて治るかどうかで判断するっていうこともあるので、
なのでやっぱり治ったら治ったで、
医者としてはその情報が知りたいところはあります。
病院受診して薬もらって、治った治った良かったで、
患者さんとしてもちろんそれで良いのは分かるんですけど、
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治りましたっていうことが分かるとありがたいので、
できれば病院キャンセルするときでも電話で治ったのでもう大丈夫ですみたいな報告がもらえると、
良くなったんだなっていうふうに勉強になるというか、
この治療で正しかったんだなっていう答え合わせができるので、
そういう連絡いただけるとすごい助かるなと思います。
やっぱり治ったか分からなくて他の病院行っちゃったかもっていうところだと、
その医者としては経験値が詰めないので、
そういうところは報告いただけると嬉しいですね。
ということで今回は病気を知れば症状が分かるというような話をしました。
やっぱりそういうところで医学って難しいなって感じるところではありますけど、
引き続き興味があれば勉強を続けてください。ありがとうございました。