2025-09-02 12:09

【松下幸之助】①信用できない人に共通する「5つの特徴」

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サマリー

このエピソードでは、信用できない人の特徴について語られます。特に、態度を変える人や悪口を言う人がどのように信頼を失うのか、その背景にある心理や行動について深く掘り下げられます。

信用できない人の特徴
世の中には、言葉は立派でも、どこか信用できないと思わせる人がいます。
私は長年、様々な人と付き合う中で、この人は気をつけなければならない、と感じる共通点が見えてきました。
信頼は一朝一夕では気づけません。しかし、失うのはほんの一瞬です。
今日は、私がこれまで経験から学んだ信用できない人の五つの特徴をお話しさせてもらいます。
まさかそんなことで?と思うようなことが、実はその人の本性を表しているものなんです。
人は誰かと関わらずには生きていけません。だからこそ、人を見る目を養わなければいつか痛い目を見ます。
あなたの人生の幸福に直接つながる重要なことなので、ぜひ最後まで聞いていってください。
信用できない人の特徴一つ目。人によって態度を変える人間には、誠意はない。
私がデッチ暴行をしていた頃、よく見た光景があります。
それは、上の人間には腰が低くて、下の者には存在な態度を取る人です。
ある番頭さんがまさにそうでした。
お得意さんの前では、まん面の笑顔で、「毎度大きに!」と丁寧な言葉。
けれど、裏に回った途端、若いデッチに向かって、「おい、早くしろ!ノロノロするな!」と怒鳴る。
その時、私は胸がざわついたのを覚えています。
この人は本当に心から礼を尽くしているのだろうか?と。
誠意というのは、相手によって変わるものではないと思うんです。
どんな立場の人にも変わらぬ態度で接する。
それが人としての真だと私は思います。
若い頃、掃除をしていた私に、毎朝、「おはようさん!」と声をかけてくれた一人のおじいさんがいました。
その人は誰にでも変わらない笑顔を見せていた。
いい人だなぁと自然と思えたのは、言葉ではなくその一貫した態度にありました。
人によって態度を変える人は、見ていないようで周りはちゃんと見ているものです。
そして一度、この人は裏表があると思われたら、その印象はなかなか消えません。
信頼を取り戻すのは簡単ではないんです。
だからこそ、日々の振る舞いにこそ誠意が滲み出ると思います。
昔、ある営業担当がいました。
上の人間には腰が低く、言葉も丁寧。
けれど取引先の下っ端や新人には黄兵衣で、
なんだその言い方は、ちゃんとやっておけよと命令口調でした。
その様子を見ていた私は心の中でこう思いました。
この人は本音と建前が違うのだなぁと。
その営業が困ったのは、ある時新しく来た若手社員がその態度に腹を立てて協力を拒んだ時です。
お前がそういう風に言うから現場が動かないんだと、上司にも報告が行き、評価が下がってしまった。
人の本質というのは、弱い立場の相手にどう接するかで分かるものです。
上にはよく見せようとして、下には存在。
それでは本当の信頼は得られません。
立場で態度を変える人には誠意がない。
逆にどんな人にも変わらぬ姿勢で接する人は、自然と信頼を集めるようになる。
私がよく言っていたのは、誰に対しても同じように頭を下げられる人になりなさい、ということ。
それができる人は、時間が経っても周りからの評価が落ちることはありません。
本当に誠実な人というのは、自分の態度を相手で決めず、
自分の心情で決めている。
その姿に周りは安心してついていけるんです。
人というのは、見られていないと思うところでこそ、本当の姿が出るものです。
私がまだ小僧の頃、朝早くに店に行ったとき、
番頭さんが誰もおらない店の裏で商品を雑に扱っているのを見たことがありました。
お客さんの前ではニコニコして綺麗事をよく言っていましたけれど、
その姿を見て、この人は信用できないと思いました。
逆に、誰に見られていないときでも、
同じように丁寧な態度を貫いている人には、自然と頭が下がります。
昔から、誠意は細部に宿ると言いますけれど、
それは態度にもそのまま当てはまると思います。
人によって態度を変える人は、最終的に信頼を失います。
一時はうまくやれているように見えても、
長い目で見たら、その差がじわじわと出てくるんです。
大切なのは、自分の中に一本筋を通すことです。
誰に対しても変わらぬ敬意を持って接する。
それができる人が、最後には人の心をつかむ。
私もそうありたいと日々思ってきました。
誠意は相手や場面で変えるものではない。
自分の生き方そのものににじみ出るものなんです。
それに誠意を持って接することは、
めぐりめぐって自分に返ってくるものです。
この人に任せたら安心だ。
悪口を言う人間の心理
この人には何でも話せる。
そう思われるようになるには、
どこでも誰にでも変わらない態度でいることです。
信用できない人の特徴2つ目。
人の悪口ばかりを言う者に信頼は集まらない。
昔から人の陰口や悪口ばかりを言う人というのは、
どこにでもいます。
あなたもそういう人に出会ったことがあるかもしれませんね。
私がまだデッチの頃、
ある職人がよく口の悪い人でしてね。
一緒に働いている仲間のことを何かとけなしていました。
あいつは使い物にならない。
見てみろ、あの雑な手つき、などと。
それを周りに聞こえるように言う者ですから、
場の空気も悪くなる。
最初は言っていることも一理あるのかなと思っていたけれど、
よくよく見ていると、自分ではよく動かないんです。
文句ばっかり言って、いざ自分がやる段になると、
手は遅いし、仕上がりも雑。
そのくせ、人のあらはよく見つける。
でも、自分のことには鈍感なんです。
そういう人は結局誰からも信頼されません。
最初は話を聞いていた周りもだんだんと距離を置くようになっていく。
ある日、その職人が新しく入ってきた若い者をけなしたとき、
私は思わず言ったのです。
人のことばかり言わないで、自分の手を見てみなさい、と。
悪口ばかりを言う人間というのは、一見正義感のあるような顔をしていますが、
本当は自分の不満や劣等感をごまかすために、他人を下げて自分を守っているだけなんです。
なぜ悪口をよく言う人が信用されないかというと、
そこには誠実さが感じられないからなんです。
人の悪口というのは、大抵その場にいない人について言うものです。
それはつまり、あなたのことも裏でそう言っているのだろうな、と周りに思わせてしまう。
私も若い頃、ある現場で一人のベテランが、よく後輩の陰口を言っているのを聞きました。
最近の若い者は挨拶もできない、根性がない、礼儀もなっていない、と。
けれど、その後輩がその人の荷物を何も言わずに片付けたり、困っているときにそっと助けたりしているのを、私は見ていました。
それを知ってから、私の見る目は変わりました。
陰口を言っていたベテランの方が、心が狭く見えてしまったんです。
本当に信頼される人というのは、口で人を裁くのではなく、態度で人を立てる人だと思います。
黙って人のいいところを見つけてそっと認めてやる、そういう姿を見て、人はこの人にはついていきたい、と思うのです。
悪口ばかりの人間には、人は近づかなくなる。
どんなに仕事ができていても、そこに人間としての魅力がなければ、信頼というのは積まれていかないんです。
私が社長になってからもよく見かけました。
人の悪口ばかり言う社員は、最初はよく目立つんです。
耳障りのいいことを言って、上の人間に取り入ろうとする。
けれど、そういう人間はすぐ化けの皮が剥がれる。
下の者には冷たく、言葉もきつい。
そんな姿を見ていると、誰も心を開きません。
ある時、会議の後に、一人の社員が私のところへ来ましてね。
Aさんの言動に困っています、と打ち明けてくれました。
よく聞いたら、影で悪口を言いふらしていたそうです。
私はその時、こう言いました。
悪口を言っている人間に耳を貸す必要はない。
本当に大事なのは、自分の目で見た事実だ、と。
その社員は、ほっとした顔でうなずいて帰っていきました。
悪口に心を動かされたら、真実を見失います。
大事なのは、人の評価よりも、自分の信念と目で人を見ること。
口にする言葉には、心が滲み出ます。
人のことを悪く言うよりも、いいところを見て伝える。
その方が、あなた自身の信頼にもつながるんです。
私は今でもそう思っています。
さらに言わせてもらえば、人の陰口ばかり言っている人間が一番恐れているのは、
自分のことを誰かに同じように言われることなんです。
本当に強い人は、他人を下げる必要なんかありません。
いいところを見つけて、それを褒める。
それが、信頼を集める人の在り方なのだと思います。
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