このポッドキャストは、自然界の中から一つのテーマをピックアップして、その面白さを深堀るトーク番組です。
パーソナリティを伝えます。ミモリのアンディです。
ミモリの野田和樹です。
コーヒーという植物、第4回でございます。今回が最終回かな。
で、前回まではコーヒーと人の歴史について、いろいろ扱ってまいりました。続きでございます。
はい。最後に、コーヒーがおいしいと感じる仕組みについて。
はい。
最初の方に言ったんだけど、コーヒーって苦いんですよ。
苦いというのは危険信号だと。
危険信号。このうち人間はね、5つの味。甘味、苦味、酸味、塩味、旨味の中で、甘味と旨味というのは好ましい味として認識するように進化してます。
甘味は糖類。旨味はアミノ酸。なので、自然界でこれさえ食べておけば、効率よく栄養摂取できるというものをおいしいという風に感じるようになってますね。
はい。
これが一方、酸味は腐った食べ物や未熟な果実を意味して、苦味っていうのはさっき言ったように毒だね。
危険だね。
というのを避けるために進化してます。
特に苦味は少量で毒なので、不快感を感じるようになってる。
なんなら吐き出そうと、吐き出したくなるように感じると。
感じる。だから、生物進化学的にはコーヒーがうまいっていうのは矛盾なんですよ。
そうだね。
実際説明できない。
説明できないレベルだから。
コーヒーがなぜおいしいと思うのかを説明できない科学で。
ああ、そうなんだ。苦味の仕組みがハックされてるような状態なんだね。
っていう感じだね。で、僕がコーヒーに関する書籍とか味覚に関する書籍を何冊か読んだんですよ。
それによって苦味のおいしさが成立する条件っていうのがいくつか書いてあって。
一応コーヒーだけじゃないよね、擁護すると。
そう。
ゴーヤとかピーマンとか、あとビールもそうだよね。
ビールもそう。
で、この苦味のおいしさが成立する条件っていうのは何個か共通して書かれてたものをピックアップすると、一個は経験ですね。
経験。
慣れってやつだね。最初は飲めなかったコーヒーが徐々に飲めるようになってきて。
最初は砂糖をたくさん入れてたのがだんだん減ってきて、ブラックニート。
で、浅入りから深入りにたぶんハマっていく人がコーヒーって多分多いと思うんだよね。
僕も含めてたぶんそうなんだけど、この感覚はみんなあるんじゃないかなと。
で、2番目。社会文化的な需要だね。みんなが食べてるから俺も食おうってやつ。
だってゴキブリ食べないじゃん。
まあ、そうだね。
けどタコは食うみたいな。海外では無理って言われてるものが日本の中だとみんな食べてるからっていう理由。
抵抗感なく食べられると。
っていうのがコーヒーの食べれる理由だね。
この3つ目結構面白くて、ほどほどの苦味が大事です。極端な苦味が好きな人はいないの。
意味わからんくらい。ココイチのさ、10辛とかいるじゃん。
いるね。
なんか激辛好きっていうのは意味わかんないくらい辛いの好きなんだけど、苦味っていうのはめっちゃ苦いの好きって人いないの。
そうだね。確かにそれは確かにそうだわ。
だからこの程よい苦味っていうのが次、条件っていうふうに書いてある。
あとはね、苦味の種類と質感っていうのもあって、コーヒーの苦味っていうのはビールの苦味とかと全然違うんですよ。
なるほど。
これなんで違うかっていうと、一番最初に言ったんだけど、人間が苦味を感じる遺伝子の受容体、29種類あるの。
苦味だけバリエーションがすごく多いんだよね、つまりは。
だからゴーヤの苦味を感じる遺伝子とビールの苦味を感じる遺伝子は違うんですよ。
なので苦いのにもいろいろあるよっていう。
ちなみにね、PTC苦味受容体っていうのがあるのに、遺伝子の中で。
これはね、ブロッコリーの苦味。
そんなのもあったっけ?
ブロッコリーの苦味なんだけど、世界人口の3割がこの受容体がないっす。
へー。
その人たちはブロッコリーから苦味を感じることができないってこと?
できない。なのでPTCっていう苦味の受容体がない人はブロッコリー嫌いがいないっす。
なんか俺、人生でブロッコリーが苦いって今感じたことないんだけど。
ないのかもしれない。でも世界人口の3割だからね。
そうだね。初めて聞いた概念だわ、逆に。
苦味っていうのがいろいろ苦味の29種類の中でない人っていうのが普通にいます。
これは病気とかじゃなくてね。
なので苦味っていうのは非常に共有しにくい感覚ですね。
バリエーションがすごく多い。
多い。だから肉のさ、焼肉ってみんなうまいんだよ。
みんな同じ旨味を感じてる。
感じれる。だから苦味っていうのは同じ苦味を感じてない。
だからすごい難しいよね。
あとね、質感っていうのはまろやかな苦味とかすっきりした苦味っていうじゃない。
これは苦味成分がいろいろあるんだけど、大気に溶けやすい成分かどうかで決まります。
なるほどね。
大気にすぐ溶ける成分だとコーヒーがすっきりした感じになる。
これが溶けにくいとずっと残ってるのでまろやかな感じになる。
そこはまろやかになるんだ。
っていうのが苦味にもいろいろあるからね。
大気との関係性でっていう感じですね。
次、コーヒーの苦味成分について。
コーヒーに含まれている成分っていうと。
カフェインしか浮かばないね。
カフェインも実際苦いんだけど、コーヒー全体の1割から3割くらいしかないです。
あまり多くはないんだ。
コーヒーによる苦味はカフェインによるものだと昔から信じられてたんだけど、コーヒーを焙煎していくと苦味がどんどんどんどん強くなっていくのね。
ただカフェインの量変化しない。
じゃあ関係ないんだね。
関係ない。
この焙煎によっていろんな苦味が出てくるんだけど。
例えばクロロゲン酸、ラクトン酸っていうのとビニルカテコールオリゴマっていう2種類の苦味成分。
名前覚えなくていい。
このクロロゲン酸の方が焙煎の過程で先に生じます。
中入りをピークに減ってきます。
減るんですね。
深入りになるとこのビニルカテコールっていう方が増えていくの。
だからこの焙煎の過程の中で苦味成分の何十種類何百種類ってあるやつがこれが増えたり減ったりしてて。
すごい焙煎っていうのは複雑系のことをやってる。
いろいろな苦味成分や他の成分の組み合わせでコーヒーの苦さや味が変わってくるんだね。
コーヒー大全っていう本の中でタグチさんっていう人有名なんだけど、
タグチさんがコーヒーの味は8割が生の豆で決まると。
あと2割が焙煎で決まると。
だから日本が関わることができるのは焙煎っていう過程から。
なので焙煎っていうのがすごい大事だよっていう。
それで入れ方が決まるよっていう風に言ってます。
とはいえその8割が豆の状態で決まるって言っていたから、
その段階でも苦味の元になる成分が含まれてるってことだもんね。
そういうことそういうこと。
っていうのが苦味に関することですね。
あと香りっていうのもコーヒーにおいて大事な要素なんだけど、
コーヒーの香りの成分、焙煎過程も含めて300種類以上の香りで構成されてます。
そんなにあるんだ。
ナッツを思わせるとか、チョコレートのようなとか。
なので素晴らしく沼ですね。
道理でね。
それだけバリエーションがあるならこんなにコーヒーをやる人も多いはずだよね。
っていうので。
この香りっていうのは今回リサーチしきれなかったので、
ちょっとまた別の機会に扱えたらなと。
また難しい領域なので今度しっかりやっていきましょう。
思います。
最後に薬用植物としてのコーヒーっていう話をしようと思うんだけど、
ここでいう薬用植物というのは何らかの効能が得られるものということでいいね。
世界で初めて書かれたコーヒーの記述がペルシャの医学習性文って書いてたって言ったんだけど、
これはもうコーヒーは初めから薬用植物として使われてて、
実は日本でも江戸時代、江戸幕府が北方警備、北海道の宗谷岬にスガルファンを派遣してるんだけど、
この時に兵士がビタミンB3欠乏症ですげえ死ぬんですよ。
いわゆる滑稽かな?
滑稽かな?分かんないちょっと。
すげえ死ぬんだよね。
死ぬんだけど、その時に兵士に次の出兵の時にコーヒーが支給されます。
コーヒーによって死者が出なかったっていう記録が残ってます。
ただこの時のコーヒーが不帰りなんですよ。
なるほど。
この焙煎の過程でビタミンB3が増えて、
それも変わるんだ。
不帰りの時にしかビタミンB3ないんですよ。
へえ。
これが浅襟のやつが支給されてたら何も解決になってない。
部隊は全滅していたと。
だからこの焙煎の過程でもそもそも変わってくる色々。
なるほど。
っていうのがこの例を見ると分かるかなっていう風に思います。
最後に薬草ブームの歴史の回で、
僕ら薬草の四六通知による薬草の定義をしたんだけど、
それっていわゆるその四六通知、昭和46年だったかな。
昭和46年。
当時の厚生省だったっけ、の通知によって、
この草は薬用、薬のための植物ですよ、
この植物はそうじゃないですよっていうのが明確に分けられたっていう、
そういったお話でしたね。
っていう話なんだけど、
日本で初めて、これは薬事法とかではなくて、
はい、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いします。
こちら今回公開収録を開いている南名にてコーヒーを入れてくださっております。
プロフィールを読ませていただきます。
前橋文子さん、青森県青森市出身。
ニューヨークでカフェのデザインをしていたことがきっかけでコーヒー屋に興味を持つ。
帰国後、川崎市で世界で一番おいしいと思えるコーヒー屋に出会い、
そこのコーヒーを広めるべくイベント出展などでコーヒー屋としての活動を開始。
2021年9月、層別町の地域おこし協力隊に着任。
協力隊としては2022年8月末に立ち上がった地域の遊び場南名に常駐し、
スペースの運営やイベントの比較を行う。
また同時に友人とともにチーズとコーヒーと自然ハワインのお店四つ角商店をオープンし、
コーヒーとおやつを担当して活動中ということでございます。
はい、お願いします。
よろしくお願いします。
僕から補足しておくと前橋さんめっちゃイケメンですね。
これがあるよね、女性ですよ。
確かに。
前橋さんのインスタにファンですっていう何回か送ってますね。
迷惑なやからですね。
いっぱいもらってます。
でもありがとうしか毎回返ってこないっていう。
何の脈絡もなく?
脈絡もなく。
言ってくるんですか?
そう、ただカレー食べてるだけで。
いや、ちょっとすいません。
申し訳ないです。
同じ見守りのものとして。
こっちも楽しんで大丈夫です。
よかったです。
どうでした?コーヒー編。
前4回多分いろんな角度からお送りしてきたんですけど、
実際に入れてお店をやってる人の感想を。
ここまで調べることってまずあります?コーヒーについて。
ここまで体系的に調べることはあんまりないのでめちゃくちゃ面白かったですね。
断片的にはやっぱり自分が知ってることとかも全然出てくるけど、
そういうことだったんだみたいな発見がめちゃくちゃありました。
よかったね。
特にあります?
こぼれは知らなかったなっていうポイントとか。
それを聞くとね、僕らコーヒー屋さんにそればっかり喋れるっていう。
散々利用していくんです。
散々利用していきましょう。
いや、そのナポレオの話とかあんまり私歴史が得意じゃなくて、
だからそういう世界の歴史の話とか本当に全体像として見えてきて面白かったっていうのもありましたね。
ありがとうございます。
コーヒーで成り上がった国がブラジルで、それに翻弄された国がブラジルであって。
15世紀にコーヒーが初めて始まったって話をして、コーヒー弾圧の話をして、
マヤさんいないからね、ここに弾圧されてたら。
そうだね、死んでたね。
だからすごい感謝してほしい。
感謝してほしい。
あとあれだ、ブラジルが捨ててたって話もめちゃくちゃ面白かったかも。
記者に放り込んでたりね。
あれはコーヒーやってる人とかの間では知られてるんですかね?
どうなんですかね、私は知らなかったけど。
でもコーヒー豊作で価格崩壊って今でもあるんですか?
今世界中でコーヒー作られてはいるけれど。
作られてはいるけれど、今コーヒーの価格ってどんどん上がってるので。
そうなんだね。
どの原料も今はそうだと思うんですけど、どんどん上がってるので、
今の現状そういうことは起きなさそうだなっていう印象を受けてますね。
なるほど。
マヤさんにコーヒーについて、なんかこれを、僕から聞いていいですか?
いいですよ。
逆に、これ僕はコーヒーのリサーチをする前にすごい思ってたんですけど、
リサーチする途中も思ってたんですけど、コーヒーの美味しさが分かんなくなるんですよ。
何飲んでるか分かんなくなるんですよ。
なんで美味しいんだっけみたいな。なんで美味しかったんだっけみたいな。
みたいな、なるんですけど、なんかその美味しいコーヒーのポイントじゃないですけど、
なんかそういうのって、コーヒーを入れてる店員さんとか持ってたりするんですか?
美味しいコーヒーって言うんですけど、コーヒーの美味しさ分からないっていう話をよく聞くんですよ。
聞くと思う。
いろんなお客さんが、いや、私コーヒー分かんないんで、とか言ってくるんだけど、
でも、初めて食べたものとか、コーヒー以外でね、初めて食べたものに対して、
美味しいか美味しくないかって、自分の主観じゃないですか。
主観ね。
主観で判断するじゃないですか。
だから、コーヒーが美味しいか美味しくないかも、主観で判断されるべきなんですよ。
でも、
なるほど。一般論じゃないってことですよね。
そうそう。
自分がどう感じるかってことですよね。
自分がどう感じるか。でも、分かんないっていう人が多くて、なんでかっていうと、
確かにね、それほんとそうですわ。なんか僕、おじけづいちゃいますもん。
あの、すごいコーヒーに詳しいマスターの前で、なんかこれ僕個人的なトラウマかもしれないけど、
美味しいコーヒーとかどうですかって聞いたんですよ。
それは全部美味しいですみたいに言われて、心の傷です。大学生時代。
そしてそれ以上何も言ってくれなかった。
何も言ってくれないっていう。でも、なんかそういうのを結構感じてる人多いかもしれないですね。
その主観で本当は判断していいのに、誰かに決められた美味しさ、
もう美味しいと思わないといけないみたいな、あるかも。
結構その、ね、そのマスターかもしれないけど、分かんないけど、
その、なんだろうな、変にこう、これは美味しいとか美味しくないとか、
うんちくを、さっきの話じゃないけど、うんちくを語るコーヒーマスターが多いのかもしれないですね。
そのコーヒーを入れてるマスターが一番多分美味しくコーヒー飲んでるんだろうし。
確かに。
そう。で、かつ、その美味しくないコーヒーっていうのも実際すごく出回っていて。
ああ、そうなんだ。
日本国内、世界中で。
はい。
はい、そうなんですよね。で、美味しいコーヒー、美味しくないコーヒーって、
その、例えば産地を見たときに、スーパーだとよくエチオピアとか、
見る。見る見る。
コロンビアとか、
キリマンジャローとか。
そうそう、国の名前だけ。で、今キリマンジャローっておっしゃったんですけど、
あ、山だ、それ。
キリマンジャローって国じゃないよね。
国じゃない。
山じゃん。
山だわ。
山の話してんすか、あれ。
あれは、キリマンジャローって実はタンザニアでとれたコーヒー。
はい。
タンザニアにキリマンジャローってあると思うんですけど、そこ、その辺でとれたコーヒーなんですよね。