ミモリラジオ、このポッドキャストは自然界から一つのテーマをピックアップして、その面白さを深掘るトーク番組です。
パーソナリティを伝えます。ミモリのアンディです。
はい、ミモリの野田和樹です。
オオカミ編その3でございます。
前回は、厳しすぎるオオカミの社会について聞いてまいりました。
人間社会を嫌でも重ねてしまうという感じでしたね。
しかもその嫌なところばかりが出てくる感じだったね。世知辛さが。
はい、ということで、今回はどのようなテーマで喋っていくんでしょうか?
はい、今回は世界のオオカミのまずイメージについて話していこうかなと思います。
人がオオカミに対して持っていたイメージについて。
これがもうオオカミの運命を左右するので、人間を絶滅させてますからね、各地で。
っていうのからまず、はい、掘り下げていこうかなと思います。
オオカミは世界中に分布しているって話を最初したんだけど、世界中で人間のオオカミに対するイメージっていうのはほんと様々です。
様々なんだ。
例えば、モンゴルのチンギスさんは。
あー、聞いたことがあるよ。
そう、自分の祖先をオオカミにしてたんですよ。
確か青いオオカミと、あとなんだっけ。
鹿。
そうだ。
多分ね、鹿、美しい鹿みたいな感じの末裔っていう風にモンゴル民族は考えてたんですよ。
うんうん、自分たちのことをね。
そう、あとね、アイヌ民族。
北海道の先住民族だね。
はい。
彼らも自分の祖先をオオカミにしていました。
そうなんだ。
これは場所によってもちろん違うんだけど、日高地方、北海道の真ん中辺りだね。
ここではそういう伝承が残っています。
ただ、現在日本も含めて世界に広がっているオオカミのイメージ、ネガティブじゃないですか。
さっきも言ったけど、ネガティブなイメージでいうと赤ずきんちゃんだったりとか、オオカミ男だったりとか、そういうネガティブなイメージがあるんだよね。
この赤ずきんちゃんで、オオカミが人を襲うっていうのがもう世界中にばら撒かれたんですよ。
そうだね。
この世界オオカミ学会の人たちは、このオオカミに対する恐怖心っていうのを赤ずきんちゃんシンドロームっていう風に呼んでます。
そうなんだ。
そんだけやっぱ、赤ずきんちゃん一つで大きく変わっちゃったみたいな感じなんだね。
これはね、すごい世界中にね、そういうオオカミが人を襲うっていうのを広めてるからね。
なるほどね。
最後に話すんだけど、オオカミってほとんど人を襲わないです。
人間から逃げるという逃走本能が発達してるので。
そうか、襲うよりは逃げるんだ。
っていう方が強いね。
逃走本能っていうのも、戦う逃走じゃなくて逃げる逃走の本能ってことでしょ。
このよく赤ずきんちゃんの絵本に黒いオオカミの絵が描かれてるんだけど、ヨーロッパに黒いオオカミがいたことなんて一回もないんですよ。
あれは何なんだろうね。
イメージです。
そうなんだ。
人間の脳内で作り出したオオカミ像だね。
この赤ずきんちゃん以外にも聖書の中に羊と対比した邪悪なオオカミっていうのが出てくるんだよね。
そうなんだ。
パレスティナ地方ではオオカミは常に土地の羊飼いと対立してたんですよ。
聖書の中に旧約聖書だね。
エゼキエル書の中に読み上げると、エルサレムの首長たちは貪欲なオオカミのようである。
彼らはわずかな金儲けのために血を流し、人々を破滅に追い込むからである。
貪欲なオオカミっていうイメージがすでにその時にあったんだね。
牧畜を中心とした世界、聖書を中心とした世界でオオカミは嫌われ者。
羊飼いの天敵だったってことだよね。
家畜という経済動物とオオカミの対立だね。
逆に言うと、羊を飼っていない社会においてはそんな脅威でもないってことだもんね。
それがアイヌだったり、あるいはモンゴルだったりってことだもんね。
牧畜を行っている地域ではオオカミの印象はずっと悪いんだけど、
西暦10世紀にオオカミの撲滅運動がヨーロッパで始まってますね。
この頃は農業の大きな技術革新が起きていて、
ちょっと重いクワが開発されてたりとか、
馬の足に定鉄をつけて、今までよりも農地を広く開拓できるようになったりとか。
ちょっとしたイノベーションが生まれてたんだね。
この時に森林伐採もして、農地も増やして、
農業ができない土地、湿地だね、に家畜が放牧されるっていう。
農地も広がってたし、家畜が飼う放牧地も広がってたっていうのがこの頃なんだけど、
この頃、地球が寒冷化してて、湿地の割合も増えてたので、放牧の面積も広がってたんですよ。
なので、この時代にオオカミと対立した人間たちっていうのがいて、
羊飼いともう一個、イギリスの貴族階級ですね。
貴族階級が趣味のハンティングとして野生動物のウサギ、シカとかを保護してたんだよね。
自分たちが撃ちたいから、ハンティングの領域でってことだよね。
なんだけど、オオカミはシカとかウサギを食べるんですよ。
なので、この貴族vsオオカミっていう構図ができるのね。
この貴族とかはハンターとかを雇って、オオカミはもう一匹残らず殺すぜみたいな。
なんだけど、オオカミは逃げるじゃん。
武器を持たない人間がいる田舎とか、羊が放牧されてる湿地とか、逃げ込むんですよ。
森から逃げ出してそっちの方に行っちゃうんだ。
ここで家畜とかを襲ったりして問題になってます。
この頃に、こういう背景の中で生まれたのがオオカミ少年ですね。
オオカミがいるぞって嘘ついてきた。
地球の寒冷化だったりとか、貴族とオオカミの対立だったりとか。
そういう背景があるんだね。
森林伐採、農業革命とか、こういうのがあったりしますね。
中世からスタートした流れなんだね。中世ヨーロッパからスタートした流れなんだね。
っていう流れです。ただ一方、日本ではすごいポジティブなイメージも多くて、
今回オオカミの研究者の人にリサーチを手伝ってもらったんだけど、その中でいろいろ教えてもらいました。
このオオカミ信仰についても教えてもらったんだけど、日本では信仰の対象はもちろん農業繁栄の神として祀られてたりしてたんだよね。
オオカミ神社とか聞いたことがあるな。
オオカミ信仰の聖地としては埼玉県三峰神社っていうのがあったりとか、あと京都に大川神社っていうのがあるね。
ちょっとずれたね。
元々これオオカミ神社だったみたい。
ここは稲荷神社が狐が神の使いとして出てくるように、神の使いはここオオカミなんですよ。
へー。
なので狛犬のところがオオカミになってますね。
ああそうなんだ。ちょっと行ってみたいな。
で、このオオカミ神社とされる神社の周辺には日本オオカミが多くいたんだって実際。
で、鹿とかイノシシが畑を荒らしたときは、そこの周りの農民は偶定類だね。
そうだね。
そう、から自分たちの作物を守ってくれるように。
鹿やイノシシから守ってくれるようにと。
お祈りしてお参りをしてたんだよね。
本当かって思うんだけど、オオカミが絶滅した今、現在でもこのオオカミ神社周辺では畑を荒らすイノシシや鹿の被害がほとんどないらしいです。
へー。不思議だね。
オオカミの毛とかが落ちてて、残りの香りとかで鹿が避けてるのかなって僕は思ったりしたけどね。
日本ではこういうふうに農業繁栄の神として祀られてたんだよね。
なんかヨーロッパとは扱いがほんと真逆だね。
そう真逆。
牧畜羊をとってしまうオオカミと、こっちでは農作物を鹿とかから守ってくれるオオカミっていうそういう対比があるね。
オオカミの護符?魔除けのなんか札みたいなのがあって、これね江戸時代から続く農家の友達が関東にいるんだけど、家にオオカミの護符あったそうです。
そうなんだ、面白いね。
オオカミは農家にとって液状だったので、結構古くから続く農家はそういう護符が貼られてるんだよね。
そうかそうか、人を見ても逃げていくし、人知れず鹿とかをとってくれてたんだね。
日本は他にもポジティブなイメージがあって、これねみんな大好き。小類あわれ実の霊。
つなよしですか。
つなよしなんですよ。日本は世界で初めて動物愛護法を作った国なのね。
江戸時代に出た小類あわれ実の霊っていう一種の法律みたいなもの。
当時の江戸幕府のトップだった徳川つなよしが出した、とにかく動物に優しくしましょうと。
特に犬。
最後は鹿を潰しただけでも刑罰みたいなことがあったりして、そういう法律だったんだけど。
この小類あわれ実の霊、僕知らなかったんだけど、現代歴史家の解釈ではこの小類あわれ実の霊は、