1. 夕焼けひとりきり
  2. 最後のコマ回し from Radiotalk
2025-12-10 10:58

最後のコマ回し from Radiotalk

サマリー

このエピソードでは、昭和時代の温かい公園の情景や、転校生が友達と遊んでいる様子が描かれています。ホップさんの指導のもと、子どもたちが協力して遊びを楽しんでいます。

昭和の公園の思い出
夕焼けひとりきり、始まりました。
昭和。二桁生まれのパーソナリティー。ミッキーロンリーがご案内します。
昭和レトロ。今は懐かしい思い出。明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代。
温かく優しい昭和の情景。心のままにお話します。
どうぞお付き合いください。
今日は、大きな滑り台がシンボル。富士山公園の物語。
公園では広場でボール遊びしたりケンケンパしたりしている。
噴水広場の前に一人の玩具を持った彼がいる。
子供たちが周りを囲んでワイワイ。ガヤガヤ。
彼は昭和玩具の達人、ホップさんだ。
みんなとても楽しそうにしている。
ホップさんは、性能の低い小学生、低学年の子から、都学年の子まで、
その視線に合わせて膝立ちしたり、いつもともに喜んだり笑ったり。
遊びがうまいことを言った時は、やった。
失敗した時には、残念だ。
そんな、ともに喜び分かち合ったりしている。
私、ミッキーがそばにいて、様子をお伺いしたいと思います。
お付き合いください。
そんな、昭和玩具の達人ホップさんの、いつも元気いっぱい。
転校生がやってきた。
母親に連れられて、紹介される。
実は、彼は手足にハンデがある。
思うように、体が動かせない時もあり、
その挨拶の時も、どこかぎこちない仕草を、印象として与えていた。
子どもたちは、ただ、歓迎するのは、いつものこと。
よろしくね。
そうなんだ。
あそこから来たんだね。
彼、タッチしたり、ともに笑い合ったりしているけれども、
思うように、まだ馴染まない、その転校生がいる。
母親は、少し心配しきりであった。
そして、みなはいつものように、けん玉したり、
駒回し、竹輪のグループ。
彼は、どの遊びも、まだ慣れぬこと。
上手にはできない。
徐々に、みなが教えるのも、少しくたびれてしまった。
ほぶさんも、正直なところ、いつものようにはいかず、
心の中で、少し焦りはあるのだけれども、
何かひとつでも、できるようになってもらいたい。
そんな、ほぶさんの願いを込めて、
その中で、お友達。
ある、二、三人の子が、母親に迎えられて、帰ることになった。
そして、一人ずつ数を減らして、
もちろん、ほぶさんに挨拶はしていくのだけれども、
最後の、三人ほどばかりになってしまった。
ほぶさんは、駒を回し、
彼と、彼の手を取って回すけれども、すぐ、
こてっ、どてっ、ってひっくり返ってしまう。
そして、ついに、母親が、
転校生との交流
もう、ありがとうございます、ということで、帰ろうと、
連れて、帰ろうとする。
ただ、その転校生は、まだ、まだ、
そんな、言葉を話し続けている。
その、最後まで残っていた、お友達二人も、
もう、ほぶさん、
今日は、終わりにしたほうが、いいんじゃないですか。
そんな、言葉も声かけるけれども、ほぶさんは、
力のこもった声で返す。
最後まで、何か一つできるようになるんだ。
その、転校生の、
浴衣に手をのせる。
そして、うなずく。
もう一度、やろう。
そして、ほぶさんが、
駒を、ぐるぐる巻く。
そして、二人で、その駒に、
両手で、包み合って、願いを込めて、
再度、捕らえた。
そして、駒を投げ放った。
たった、たった、くるくる、くるくる、
で、駒は回り続ける。
そして、帰ろうとしていた、
最後の友達二人も、
輪になって踊る。
そして、ほぶさんと、
転校生は、ぎこちない涙、
くしゃくしゃの顔で、
やった!
わーい!
ほぶさんは、思わず、タッチする。
母親は、少し照れくさそうな、
表情をしていたのだけれども、
ほぶさんと、母親は、
ほぶさんがうなずくと、
母親も、ありがとうございます。
そして、転校生と母親に、
手を振る夕日が、
もう富士山公園では、
沈む寸前のことであった。
みなが、帰宅後、
最後に残ったほぶさんは、
手をいつまでも振るのでした。
夕焼けひとりきり、
お付き合いしていただき、
誠にありがとうございます。
次回の番組、お楽しみに。
10:58

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