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2025-01-29 11:12

富士山公園 コマまわし from Radiotalk

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夕焼けひとりきり、始まりました。昭和。
二桁生まれのパーソナリティ。 ミッキーロンリーがご案内します。昭和レトロ。
今は懐かしい思い出。明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代。温かく優しい昭和の情景。
心を思うままにお話しできればと思っています。 どうぞお付き合いください。
今日は富士山公園のお話。大きな富士山の滑り台が震える。
噴水のそばの広場で、子供たちが集まってきた。
そしてその中心には、一人の希望の人。
それは昭和玩具の達人。 ホープさんだ。子供たちに囲まれて、その表情は嬉しそうだ。
低学年の子供たちが中心。 達人ホープさんは、
皆と視線を合わせるために、しゃがんで、
そのショルダーバックから、 今日は鉄駒を
みんなに 披露している。
私、ミッキーがそばにいて、様子を伺いたいと思います。 どうぞお付き合いください。
時は昭和40年代、50年代。
噴水の広場。
子供たちの中心に、昭和玩具の達人ホープさんを囲んで。 それは綺麗な金色だったり銀色だったり。
中心には、ペイントで青色、緑、黒、 黄色、赤、様々な種類のものがある。
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軸棒が高いもの、低いもの。 その駒は特徴があって、持久力のあるもの。
そして、重心が低くて相手を
跳ね返す力が強いもの。様々なタイプのものがある。 低学年の子供たちは
お気に入りのものを手に取って、そのポーズを練習している。 右側から正後方で
前に投げ出す子供。 左の方から
忍者のように手裏剣を投げるようなポーズを取る子供たち。 いずれもオーバーアクションで。
なぜか子供たちは オーバーに
投げる前と後で アクションをとって決めポーズ。その表情は華やかで
自分がまるで怪人かなんかをやっつけるためにアクションをとっている。 そんな俳優さながらのポーズで決めポーズ。
それをホムさんは嬉しそうにして 勝った子供たちにハイタッチ。
子供たちも本当に嬉しそう。 ただ
負けた子供たちは本当に悔しそうにしている。 そして
この駒回しの戦いには 暗黙のルールがある。
それは 必ず
一回は勝利すること。 そして次に
つなげる。 ホムさんなりの希望の
渡し方。つなぎ方だ。 子供たちは
それを励めに 次回の駒回しのために練習もしてくる。
そして子供たちは自主的に 自分で持っている子供たちは
それぞれの自宅の近くで 練習したり
戦いをする。 持久戦に持ち込む人。短期決戦で
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軸棒をひもで押して相手を打ち負かす人。 ただひもを押すと持久は
回転数は減ってしまうためにモロハの剣ともなる。 その中
一人のいつも負けがちな子供がいた。 そしていつも一番悔しそうに泣いている。
ホムさんはその彼のことを気遣っていた。 今日はその彼に
ホムさんは近づいていった。 悔しいよね。
でも悲しい。
その涙も我慢しよう。
ある日のために。 ある時のために。
その子供は少し
不思議な顔をしているけど一生懸命 口をヘの字にして泣くのを堪えた。
そして また少し上の子供に挑んでいく。
相変わらず負け続ける。 どうしても涙が
出そうになってしまうけどもホムさんの 言葉を思い出して
懸命にこらえる。その涙を。 一生懸命上を向いている。
ホムさんは口にしている。
そしてついに
その 彼の持つ少し小さめのコマが
子学園の このコマを
まかした。 その時だった。
なぜかその負け続けた子供の初めての勝利。 なぜか
また涙が出てきた。でも
ホムさんは 一緒に泣いている。
涙をうるましている。
彼とハイタッチ。
そして一言を
ちっちゃい子に言った。 いいかい。
嬉しい涙は こらえなくていいんだよ。
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前の子もつられて
少し泣いている子もいる。 実は
この富士山公園でのコマ回し。 涙は
日常さがち。 ホムさんはもう一つ穴がある。
涙は脆くて みんなもつられて泣いてしまう。
そんなコマ回しだ。 話は変わります。
富士山公園が夕焼けに染まってきました。 低学年中心のコマ回し大会。
一見ショアガングの伝道師のホムさんが
仕切ってるように見えるけれども あくまで主人公は低学年の子供たち。
ホムさんは決して目線の高さを 彼らよりも高く言い上げることはない。
いつも膝立ちだ。
そしてハイタッチして
今日も見送る。
みんなそれぞれの 小さい自転車
またがってキロに着きます。 みんな
気をつけて帰るんだよ。 ホムさんも
思いっきり手を振っている。 夕焼け一人きり。本日はこのあたりでお話を終わりたいと思います。
お付き合いしていただき 本当にありがとうございます。
次回も お楽しみに。
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