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夕焼けひとりきり、始まりました。
昭和。宴田生まれのパーソナリティー。ミッキーロンリーがご案内します。
昭和レトロ。今は懐かしい思い出。
明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代。
温かく優しい昭和の情景。
心思うままにお話しできればと思っています。
どうぞお付き合いください。
今日は、居酒屋時代。
柔らかく暖かい光が天内を照らす。
カウンターの奥には、今日は、
ホープさん。略すると希望の人。
そして、Jさん。
いつも、ジャズバー昭和のなじみのお客さん。
二人で懐かしく話している。
そして、カウンターの中には、
上品で和服の入れた地の、おかみさん。
微笑みをたたえて、
慈愛と慈悲の心で、
お客様に癒しを与え続ける。
素敵な人だ。
私、ミッキーもそばにいて、お話し伺いたいと思います。
どうぞお付き合いください。
Jさん、ホープさん、こんばんは。
近くに行っても良いですか?
どうぞ。
ホープさん、Jさんともに、
僕を手がなきする。
今日はお揃いなんですね。
そうだよ。
ホープさんが答えて、Jさんはうなずく。
昭和のあの頃の話を感じつつ、
振り返っていた。
03:01
それぞれの人生をね。
色々あったし、苦しいことも多く。
でも幸せだ。
楽しかったって今は言えるよ。
オカミさんも何もかもの、
お見通しの微笑みで、
二人を見つめています。
以前からの窮地の中だ。
ミッキーももちろん、
仲間に入れてもらっているかどうか、
分からないけれども、
四人で見つめ合って微笑む。
まずは乾杯。
杯もいつもよりも高いしな。
みんなくじの端を持ち上げて、
満足そう。
もうJさんとホップさんはずいぶん話したんだろう。
いつものように。
愛とぬくもり。
接続社会への自分なりの見解を、
みんなとともに考える。
そして道半ばかどうか分からないけれども、
ミッキーには伝えきった。
そんな顔している。
あれ?
私、ミッキーは少しお酒が回ってきた。
嬉しすぎるのかな。
Jさんが、ホップさんが、
おかみさんが、
僕におかりをついてくれて、
おめでとうって言って、
嬉しすぎてついつい眠くなってしまった。
少し眠ってしまったようだ。
06:06
あれ?
カウンターの奥にいた2人、
Jさん、ホップさんがいない。
Jさんの席には、
夕焼けの絵の描いたスケッチブックが、
これは紙芝居に使っていた用具の一部。
そしてホップさんの机の上には、
剣玉とヨーヨーだ。
どうも自分のミッキーの体がおかしい。
思わず目をこすってカウンターの中を見ると、
少女が、
あなたはトキオちゃん?
先ほどおかみさんが立ってたところに少女が1人。
そうだ、自分のおさなじみのトキオちゃん。
自分のミッキー、顔を触ったり手を感じると、
体も少年の体つきになっている。
目の前には少女のトキオちゃんだ。
秋風くん、久しぶりに。
トキオちゃんは手のひらから見る気を僕に。
懐かしい。あれ?
僕のカウンターの席に何故か、
昔作った竹彦のプロペラ機。
トキオちゃんは微笑んで、
背中から手を回して、
グライダーをいつの間にか持っている。
何か目の前の居酒屋時代のお店の中のはずなのに気がついたら、
あの頃の小学校の通学路の秘密基地であった崖の上に2人はいる。
09:08
秋風くん、また一緒に飛行機飛ばそうか。
トキオちゃんいいね。覚えてたんだ。
だって、私は思い出が飛行機が好きで好きで、
秋風くんに見てもらいたくて、
CAの仕事もして、
実はその後にお店も開いて、
秋風くんを見ていた。
秋風くんは気づかなかったようだけど。
そうだ、僕たちは今タイムスリップしてるんだ。
少年時代、少女時代に。
一緒に飛ばそう。
北海道さんがやってきた。
またあの頃の3人だ。
秋風くん、トキオちゃん、僕も入れて。
グライダー持ってる。
よーし、飛ばすよ。
せーの、えいっ。
夕焼けの中、2つのグライダー。
竹以後のプロピラー機が飛んでいく。
真っ直ぐ。
夕焼け雲の中に。
それは素敵な光景だ。
夢だ。夢だ。これは。
でも、またこうやって一緒に話は変わります。
僕は居酒屋時代で、Jさん、ホープさん、ミッキー、3人で飲みました。
そんな一つの光景、夢でも会えたら。
今日は夕焼け一人きり、この辺りでお話し終わります。
お付き合いしていただきありがとうございます。
次回の番組、お楽しみに。