緊張の理解
声を武器にするラジオへようこそ。
この番組は、コミュニケーションの土台となる、
伝わる声の作り方をお届けいたします。
どうも、声で猫背を見抜くボイストレーナーみかです。
さて、今日は緊張で声が震えてしまう時の、
レスキュー術をお届けしていこうと思います。
例えば、大事なプレゼンテーションやミーティングなどで、
自分の番が回ってくる前、緊張しますよね。
普段通りに話そうと思いはするものの、
ドク、ドク、ドク、ドク、ドクドクドクドクドクという感じで、
心臓の音が早く、そしてうるさくなっていきますよね。
手汗なんかもかえちゃったりして、
なかなか緊張になれることはないかなと思います。
でも、大丈夫です。
緊張って、それだけ真剣に向き合っている証拠でもあると思いますし、
人間ですから、緊張はするんですよね。
緊張しちゃダメだ、ダメだって思っていると、
ダメって思っていることをやってしまっている。
どうしよう、どうしようという感じで、
どんどん負のループに入ってしまいますので、
緊張しているわ、というふうに、
緊張することがダメだと思わないようにしていただくと、
まず1つ落ち着けるかなと思います。
呼吸法の実践
私はボイストレーナーですので、声に関することで、
声が震えることに対してのレスキューを、
今日はお届けしていこうと思います。
まず、緊張したときには、息を吐いてください。
吸うんではなくて、吐きます。
よく緊張したら深呼吸なんていう言葉ありますよね。
あれはとてもとても大切なんですが、
たくさん吸うとか、深く吸うためには、
まず空っぽにしておくということがとても重要です。
肺の中に空気が残った状態で息を吸うと、
思ったより吸えた感覚がないので、
あれ、あんまり吸えないという感覚になって、
逆にまた慌ててしまうということが起きます。
ですので、まず吸う前に吐く。
とっても簡単なんですが、すごく効果があります。
緊張している中ではあるんですが、
可能な限りゆっくりと息を吐いてみてください。
吐き終わったなと思ったら、さらにもう一度吐いてみてください。
吐き切ったと思ったら、もう一度ダメ押しの一回吐いてみます。
さらにもう一回ぐらい吐くと、意外とまだ吐けます。
空気って結構残っているので、吐き切るようなイメージをしていただいてから、
吸い直すと、ふわっと入ってきます。
吸おうとしなくてもいいかもしれないです。
人間、息がなくなると苦しいですから、ある程度息がなくなって、
もう嫌だと思ったら、体が勝手に深く呼吸を吸ってくれるような、
そういう作りになっていますので、一度吐き切って空っぽにして、
吐き切ってから力を抜く。
そんなイメージをすると、自然と新しい綺麗な空気が入ってくるのを感じられると思うので、
やってみてください。
そしてもう一つ、話すスピードをいつもよりも少しだけゆっくりにしてみてください。
これは誰しも気をつけていらっしゃるところかもしれないんですが、
でも何度でも言います。
特に緊張している時は、心臓がドクドクドクドクと速くなっています。
このテンポに合わせて、しゃべるスピードもどんどん速くなっていってしまいます。
そうではなくて、心臓のスピードの音を無視するかのように、ゆっくりめでしゃべっていく。
そうすると聞き手にとっても聞き取りやすくなりますが、
あなた自身にもちょっと心の余裕が持てたり、呼吸の余裕が持てるようになってくると思います。
ということで、ぜひ緊張して声が震えちゃうよという方は、
この今日お伝えした3つを試してみてください。
まず1つは、緊張しちゃダメと思わない。
緊張はします。人間は緊張するもの。
緊張しているということは、それだけ向き合おうとしている証拠でもありますので、
ダメだと思わない。いいじゃないか、緊張というふうに思えるとなおいいと思います。
そしてもう一つが、呼吸です。
一度吐く。吐き切ってから吸う。もしくは力を抜く。
そういうふうにすると深い呼吸が吸えるので、呼吸が安定すると声も安定するんですね。
この話、すみません。言い忘れていましたが、呼吸が安定すると声が安定するので、
声がもっと緊張で震えてしまうというのを軽減できます。
ですので、呼吸を安定させるために深呼吸。
話すスピードの調整
深呼吸をさらにいいものにするために息を吐き切ってくださいという大事なことを言っていませんでした。すみません。
そして三つ目、心臓の音を無視して少しゆっくりめに話をする。
この三つ全部できなくて大丈夫です。どれか一つだけでもいいので、ぜひぜひやってみてください。
一つずつは小さなことかもしれないんですが、その小さな達成感を積み重ねていくということができると、
この緊張をうまく扱えるようになっていきますので、ぜひ試してみてください。
それではコメント返しをしていきます。
前々回の配信、声が枯れやすい人必見、秘訣は声の出し方より丸々にありという配信にコメントありがとうございます。
この回は声を出すということももちろん大事なんですが、それよりも息を吸うとか吐いてから吸う、
こちらに意識を向けるだけで出しやすくなりますよ、みたいなお話をさせていただいた回でございます。
コメントありがとうございます。こまつあきひろさん、いつもありがとうございます。
みんなそんなに声枯れてるのか?うたひろはガチぜ!ということでありがとうございます。
確かに声枯れてる方が多いなと思ったのは、私が相談を受けるようになったからかもしれません。
というのもリアルなママ友だったりとか、私の友人で声が枯れやすいんだよねという方は実はそんなに多くないんですが、
声に悩みを抱えている方の中では、この声枯れやすいんですっていう方結構多いんですよね。
確かに身近に多いわけではないかもしれない。
そしてその悩みをくださった方がうたひろはガチぜ!かはわかりません。
いつも面白いコメントありがとうございます。
せっかくですので、この声が枯れやすい方、息継ぎに目を向けてみてねという配信のもうちょっと深掘りをここでちらっとお話しさせていただくと、
声が枯れやすい方って、喉の周りにグーッと力を入れやすい方というか、ちょっと入れがちな方が多いんですよね。
そういう方に力を抜いてって言ってもなかなか難しいんです。
やっぱり力を抜く、脱力を意識するっていうのが本当に難しいので、
それもあって自然な発声につながりやすい上に、
喉のリラックスにもつながるし、声も出しやすくなるというので、
呼吸に目を向けるということをすると結構改善される方が多いので、こんなお話をさせていただいたんですね。
声が枯れやすい方は声帯閉鎖とかって言うんですけど、
ちょっとね、力を入れてグーッと声を絞り出すわけじゃないんですが、
そういう感じで声を使っていらっしゃる方がいるので、
力を抜くためにも呼吸、息継ぎに目を向けていただけたらと思っております。
ということで、今日の配信はここまで。
ぜひお盆どんな風に過ごされたかとか、コメントで教えていただけると嬉しいです。
今日もあなたの声のアウトプットを応援してまいります。
ボイストレーナー、ミカでした。またね。バイバイ。