1. 名盤ラジオ
  2. #62-1 hide『PSYENCE』特集!..
2024-05-27 1:03:11

#62-1 hide『PSYENCE』特集!飛躍の2ndアルバムの背景を探る !

hide『PSYENCE』特集スタート!スケールアップした2ndアルバム、その飛躍の背景を探る! (※1.5倍速再生推奨) REPSYCLE~hide 60th Anniversary Special Box~ https://amzn.to/4bcu0AS hide 60th Anniversary - hide https://www.universal-music.co.jp/hide/ 君のいない世界~hideと過ごした2486日間の軌跡~ https://amzn.to/3xRjosF ※続きはこちら 『PSYENCE』を象徴?オープニング3曲!~この時期のhideにしかできない、前作になかった先鋭さを分解!【名盤ラジオ #62-2】 https://youtu.be/Ktc9NNCioPQ 振り幅の広さ!hideのロック感が全開!~「DAMAGE」「LEMONed I Scream」「Hi-Ho」【名盤ラジオ #62-3】 https://youtu.be/oKsVsh48U7M 新境地?hideにとっての“歌”の変化とは?~『PSYENCE』中盤4曲!思い出の「BEAUTY&STUPID」【名盤ラジオ #62-4】 https://youtu.be/KK-xIyeaVWY なぜ「MISERY」はhideの特別な曲なのか?『PSYENCE』総括!【名盤ラジオ #62-5】 https://youtu.be/ABEQl4459cM -------------------- 名盤ラジオ、メンバーシップ開設しました! ↓こちらの動画および概要欄にて詳細ご説明しています。 https://youtu.be/8cODTrEK29I ▼メンバー限定動画はこちら https://www.youtube.com/playlist?list=UUMOLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ ▼ご参加はこちらから https://www.youtube.com/channel/UCLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ/join -------------------- ◎X(旧Twitter) 名盤ラジオ https://twitter.com/meibanradio エヌゾー https://twitter.com/Nzo_the_7empest ヒデキ https://twitter.com/hidekeenan タクヤ https://twitter.com/takuyameiban -------------------- 【hide関連】 ■『3・2・1』zilch特集 https://youtube.com/playlist?list=PLmqNH1-E5vnke7sVKJVTeTPr1AdWV7TQ1 ■『HIDE YOUR FACE 』特集 https://youtube.com/playlist?list=PLmqNH1-E5vnnUImVHUo1cXXxv6g2m6E98 ■『Ja,Zoo』特集 https://www.youtube.com/playlist?list=PLmqNH1-E5vnkzS6P-oKbXCE115QoVpT46 ※hide Memorial Day 2023ライブの感想 hide Memorial Day 2023ライブの感想①ボーカルトラックに驚き!完璧な空との二元中継!~楽しませてくれてありがとう!!【名盤ラジオ 番外編#30-1】 https://youtu.be/OexR-PCusAg 確実にhideはいた…完璧な二元中継に脱帽!hide Memorial Day 2023ライブの感想②~そろそろ楽しんでいいんじゃないですか?【名盤ラジオ 番外編#30-2】 https://youtu.be/DDW5KW5h3RQ 津田さんと語るhide Memorial Day 2023~hideソロとI.N.Aの深い愛、そしてYOSHIKIとX…【音楽酒場 #04】 https://youtu.be/Y1FcOc-N5-M hide with Spread Beaver 豊洲PITライブの感想(前編)!津田さんとセットリストに沿って語る~5月との違いと進化について【音楽酒場 #08-1】 https://youtu.be/M6mFNKnmQ9A また新たな伝説が…hide with Spread Beaver 豊洲PITライブの感想(後編)!津田さんだけが知ってる裏話満載!【音楽酒場 #08-2】 https://youtu.be/sCfqllqZ5gc ※こちらもどうぞ hideソロの好きな曲ランキングBEST5+マニアックトーク!【名盤ラジオ 番外編#05】 https://youtu.be/f76rA-apI1U hide映画『TELL ME ~hideと見た景色~』感想を語る回①【名盤ラジオ 番外編#06-1】 https://youtu.be/1ulUd3Isgzo 映画で流れる楽曲や『Ja,Zoo』について~hide映画『TELL ME ~hideと見た景色~』感想を語る回②【名盤ラジオ 番外編#06-2】 https://youtu.be/u8IyElMPf8k この映画を作ってくれてありがとう!~hide映画『TELL ME ~hideと見た景色~』感想を語る回③【名盤ラジオ 番外編#06-3】 https://youtu.be/vBMpmi0g9yg 『PSYENCE』/hide 1. PSYENCE 2. ERASE 3. 限界破裂 4. DAMAGE 5. LEMONed I Scream (CHOCO-CHIP version) 6. Hi-Ho 7. FLAME 8. BEAUTY&STUPID 9. OEDO COWBOYS 10. BACTERIA 11. GOOD-BYE 12. Cafe Le Psyence 13. LASSIE (demo master version) 14. POSE 15. MISERY (remix version) 16. ATOMIC M.O.M 《CD&配信情報》 ●Amazon https://amzn.to/3wlJ4Nz ●Apple Music https://music.apple.com/jp/album/psyence/1440739411 ●Spotify https://open.spotify.com/intl-ja/album/3XSbCWSKsK5Xu5S5IwUOxi?si=qOym1h6USWOXhAIu1oWZKg ■『名盤ラジオ』とは? 3人の音楽好きが古今東西あらゆる名盤から1枚をピックアップし、お酒を飲みながら色々と語っていく番組です。 ※自由気ままなトークです。内容に一部誤りがある可能性がございますので予めご了承ください。

00:01
名盤ラジオ
こんばんは、名盤ラジオです。
この番組は、僕ら音楽好き3人が好きなアルバムについて、お酒を飲みながら色々と語っていきます。
たくやです。今回もよろしくお願いします。
どうも、こんばんは、えのぞうです。
みなさん、こんばんは、ひげきです。よろしくお願いします。
今回は、62枚目のアルバム、また春が来ましたね。
ということで、今回は、ひでのサイエンスです。
サイエンスね。
ついにやりますか。
今までね、名盤ラジオ、ひでは、まずジルチをやって、ハイドヨーフェイスやって、
去年、ちょうど1年前にヤズをやって、温存してたね、わけですけど。
だいぶ引っ張った気がしますね。
だいぶですよ。
だいぶ引っ張りましたね。
ここでね、満を持してサイエンスをやるという感じですけど。
まあね、なんといっても今年はひで生誕60周年ということで。
ああ、ですよね。
そうそうそう、そういう60周年記念スペシャルボックス、リサイクル。
これもね、出ますから、5月1日。
もうすぐですね。
これはね、まだそれを聞く前に撮ってるわけですけど。
そうですね。
楽しみですね。
これが仕上がりになっているのかね、すごく楽しみだね。
ですね。
またなんていうか、名前もね、ネーミングとか上手いですよね。
素晴らしいですよね。
リサイクルだなって、そう。
いろんな意味でね、すごいよね。
いろんな意味ですごい、すごい。
生誕60周年なんですね。
60周年って。
歓歴なんですよ。
歓歴なんですよ。
いやー。
そんなの、そんなのも、そんな日でも見なかったような気もしますけども。
そうですね。
なんでしょうね、あんま変わってなかったのかもしれないですね。
どんな感じだったんだろうなっていうのは。
まあね、ヨシキとか今井さんとかね、杉蔵とかもそうだけど。
あの辺を見るとなんかそんなに変わってないというかね。
変わってないんだろうなーって感じは。
みんな若々しいし。
相変わらずみなさんかっこいいので、日でもそうだったんであろう。
03:03
ですね。
まあ今回はね、サイエンス特集ですから。
複数回に分けてね、サイエンスいろいろ話していきますけど。
まあ第一回目はね、いつも通り全体的なところを話していこうと思ってるわけですけど。
サイエンスは1996年9月2日発売ということで。
どうですかね。
96年ってどんな感じだったっけかな。
どんな感じだったんでしょうかね。
どんな感じだったんだ。
どんな感じだったんだね。
96年はなんかすごい年ですよ。
96年はどういう年なんですか。どんな年なんでしたっけ。
まあ我々がよく出している、ルナシー的に言うとスタイルが出てる年です。
分かりやすい年表ですね。
そう。ルナシー基準で考えがちな。
あーでもすごい分かりやすいな。
スタイルが出てた年なんだ。なるほど。はいはいはい。
ルナシーはスタイルが出てて、バクチクはコスモスが出てて、ラルクはトゥルーが出てる。
わーもうだから豊作な年じゃないですか。すごいな。
黒夢がフェイクスター。
おー。
そしてXジャパンがダリアを出している。アルバムダリアですね。
96年。
そんな年ですね。
いやすごいな。なんかすごいっすね。
仮に今そういった感じでアルバム出されたら我々も大変なことになりますよね。
大忙しいじゃないですか。
大忙しいじゃないですか。
やってくれって言うね。
仮に96年当時我々が名番の時代にやってらっしゃったと。
やってくれって言ってね。
ちょっとどうなってんだって。
嬉しくないよって言って。
だってシングルで言ったらもっとバンバン出てるわけだもんね。
そうなんだよね。シングルに出るたびに、うわーいって。
この週誰がMステ出るっつって。
そんな時代ですね、96年は。
洋楽的に言うと。
洋楽はもう僕ら的なトゥールがアニマを出してる年ですね。
96年やばいな。
あとはマリリンマンソンがアンチクライストスーパースター。
アンチクライストなのか。
そうなんですよ。
ダウワードスパイラルは何?あれ90?
06:02
あれ94年なんで。
4年か。
これはめっちゃ早いんですよ。
すごいな、94年。
ダウワードスパイラルはすごいですね。
これ逆にだからハイドイフェイスと同じ年なんですよ。
やっぱりすごいな、そこはすごいな。
そうなんです。トレンドレズナーはやっぱすごいなっていう。
結構これがサイエンスに与えてる影響みたいなのは結構ある気持ちですし。
面白い話ですね、それは。
なるほどな。
そうか、そうですよね、ダウワードスパイラルが。
ナイチフラッキーはちょっと面白いですね。
ダウワードスパイラルから発売2年後ってことですよね。
ヒデとナイチネイルズで見ていくと本当面白いなって思いますね。
やっぱね、ハイドイフェイスの回でも話してますけど、やっぱブロークン。
ブロークンね。
与えた影響ってすごい大きいと思うんですよね。
そうですね。
ジャケットの類似性もそうですけど、音もやっぱすごい改めて聞いて、これ絶対影響与えてるよなって。
ヒデは大好きだっただろうなっていう。
単純にかっこいいしね、ナイチネイルズのブロークン聞くと。
これが92年9月に出てるから。
そこからヒデがソロ活動して、ソロデビュー、アイズラブユーとフィフティフィフティでやってるのが93年夏ですから。
で、アルバムハイドイフェイスは94年。
そういう時期的なものを考えると。
時系列というか時間感覚的にはすごく似てるんだね。
ぴったり。
で、その影響を受けたヒデがハイドイフェイスを、もちろん全然マンマとかではないですけど、ある程度そういう影響を受けてるであろうハイドイフェイスを出した94年にナイチネイルズはもうダウンワードスパイラルを出してるっていう。
ヒデ的にはもうこうきたかっていう感じのこととかは思ったりしてたんですかね。
ただそれがね、またなんか後に面白いのが、やっぱヒデとマリリンマンソンの関係みたいなところもあるじゃないですか。
直接会った人ですもんね。
直接会いたいして。
それが、マリリンマンソンっていうのがトレントレズナーのレーベルからデビューして。
で、さっきから話に出てるアンチクライストスーパースターとかで大ブレイクみたいな。
そうですね。もともとトレントレズナープロデュースのもと大ブレイクしてるわけですからね、あの人。
09:00
そこの繋がりがある彼らと、であるマリリンマンソンとヒデっていうところでいくと、僕らも以前のジルチの回とかでも話してますけど、
実はそのマリリンマンソンにめちゃくちゃ影響を与えてるのがヒデなんじゃないかみたいな話もあるっていうところでいくと、
そこの短い年月なんだけれども、めちゃくちゃヒデの、最初はそういう憧れとかそういうところから、
市場が逆転してるじゃないけど、最終的にはそのマリリンマンソンに前座でいいから一緒にやらせてくれって言わせるほどのところにまで行ってるっていう、そこに感動しますよ。
なんか面白いですよね。マンソンはトレントの直列みたいな感じで、ヒデは多分トレントからすごい影響を受けてると思うんですけど、
そのヒデがマンソンと振興があり、マンソンはヒデからも影響を受けてただろうなという。
それの関係は面白いですし、マンソンとかトレントレズナーって当時のあの人たちって、特にトレントレズナーはロックの分野というか音楽の分野で最先端にいた人ですからね。
そこに何らか入り込んでしまってるというか、ヒデは。やっぱそれぐらい先進性があって。
やっぱ先鋭的な人でしたよね、ヒデってっていうのは。そういうところからもやっぱり見えてくるんじゃないかと思うんですけどね。
なんか登り詰め方がすごいんだよなって思うんですよ。
ちょっと話がいきなり広がりましたけど。
いやー、世界に広がって。
サイエンスはどうですか?アルバムサイエンスは。
すごい。
ヒデ君は以前、ヒデの好きな曲ランキングって僕らがやった時にめちゃくちゃサイエンスカラーの曲を選んでた。
確かにね、そうですね。
記憶がかすかにあるんで、サイエンスめっちゃ好きなんだろうなって。
あれはいいですね。好きですね。アルバムのカラーというか、全体的にめちゃくちゃ好きですね、このアルバムは。
これはあれですか、当時リアルタイムで聴いてた感じじゃないですか?
12:03
いや、出たリアルタイム当時はそんなにリアルタイムで聴いてた感じじゃないですね。後多いですね、これに関しては。
エックスとかダリアとかその辺聴いてて、その時は多分まだヒデのサイエンスはリアルタイムでは聴いてないですね。後ですね。
遠藤さんはもうバリバリ要約ですよね。
そうですね、ハイドイヤーフェイスからもリアルタイムだし、アルバム的に言えばね、サイエンスはまたヒデのシンプテルだなっていうところで。
3色分かれてるとかでしたっけ、ジャケットがね。そうそうそうそう。それでなんか単純に色が違うだけなんだけど、友達と何色がいいとか言って、そんな話をしながらっていう。
やっぱ蛍光の黄色でしょとか言って。
いや、ピンクでしょとか。
ピンクでしょとかね。
いやここはあえてのグリーンでみたいな。
まあそんな感じでしたね。
またこの3色、いいっすね。
いいっすね、この3色。
なんてことはないんですけどね。
なんてことはないんですけどね。
それがなんかちょっとした楽しみになるというか、なんかそれもヒデらしいなと思ったし。
いいよね、毎回ね。
どれにするみたいな、ちょっといいっすよね。
なんかちょっと楽しいですよみたいなのが、ハイルイヤーフェイスのジャケットもなんかボコボコしててさ、立体的なのがあったりして、なんかちょっと楽しいんですよね。
こういうのがロックだなとかなんか思ったりしましたし。
そういうところでリアルタイムで勝ってましたね。
友人たちとちょっと盛り上がりつつっていう感じで。
リアルタイムで行くと、どうだったんですかっていうのがすごく聞きたいところですけど。
先行シングルとしてミザリーとビューティー&スティーピットが出てるんで、それは聞いてるんでしょうけど。
アルバムはね、また全然そこからともまた違う部分だし。
ハイルイヤーフェイスとの違いみたいなところで。
ヒレの音楽性って、そこまで当時リアルタイムとしてバチクソにはまったかというとそうではないんですよね。
15:14
当時の中学生ぐらい、高校生ぐらいの頃って、やっぱルナシーとかXとか、ラルク・アンシールも聞いてたけど、なんかもっとこう、
アンビ的だみたいな。そういう、なんかああいう、ちょっと芸術的なというか、ああいう匂いあるじゃないですか。
いわゆるビジュアル系って言われるバンドが持ってる匂いだと思うんですけど。
やっぱそこにすごいハマってて。で、ヒレって全然違うんですよ。はっきり言って。
全然違いますよね。
すごい明るいっちゃ明るいっていうか、ポッとパーティーロックだし、なんかダークさみたいなのはそんなないんですよね。ヘビーな曲はやるんだけど。
やっぱXで言えば、やっぱ吉木の曲に自分はすごいハマってて。セレブレーションとかジョーカーとかがそんな好きなわけだったわけではないんですよね。
なんでそのリアルタイムでそのXのヒレがソロを出すから聞くし買うんだけど、その音楽性自体をそんな理解してたわけではないなっていうのは正直ありますね、当時は。
あんまダイスとかそういうのは好きだし、あとダウトとかそういうのはやっぱ個人的にすごいこういうヘビーなのは好きなんだよねっていうのはあるんですけど、なんか全体的にそんなにわかってたわけじゃないなっていうのは正直ありますね、当時思い返すと。
めっちゃわかりますね、それは。それはわかりますね。
ヒレだからっていうのですごい聞いて、おおーって思うんだけど。
Xのヒレだから買うっていうのがなんかそれが先にあって、音楽としてちゃんと理解してたわけじゃないなっていうのは思うんですね。
かっこいいなーとも思うし、うわーって思うんだけど、なんか真から理解できなかったね、当時っていう。やっぱりもっと固め隠しちゃうようなさ、誤解を払うようなアクションをするようなバンドの方が。
まあそうっすよね、そういう。
ああいうのに惹かれてた頃だったんで。
18:02
確かに確かに。漠然とね、なんかすごいみたいなのは感じるけどってことですよね、かっこいいとか。
そうですね、何かしらは感じるんだけど、そこまで刺さったわけじゃないですね、その中学生の僕にはっていう。
だから本当に、これとんでもなくないってわかったのはもっと10代後半とか20歳前後ぐらいになってからだと思うな、ヒデのソロは。
確かにわかるな。
すごい何これとんでもないことやってんじゃんっていうのは、ちょっと後になってからですね。
自分の音楽の幅とかいろいろ、いろんなものがこっちサイドも成長することでわかってくるというか。
ちょっと幅が広がってからじゃないとわかんなかった。
音楽の楽しみ方の幅の広がりがあってからの方が本当わかりますよね。
でもサイエンスは特にそうじゃないですか。ハイドウェアフェイスの方が多分。
そう、ハイドウェアフェイスの方がね、その当時のあれからすると、これはわかるわかるみたいな、そうですよね。
もうちょっとタイハイ的というかタンビ的というか、そういう匂いがもっと強かったから、ハイドウェアフェイスの方が。
だしもうちょっとギタリスト的ですよね。
そうですね、それもありますね。やっぱギターを聴いて面白いとか。
それもそうですよね。ギタリストのソロっていう形がもうちょっと見えやすかったのがファーストだから。
もうちょっと出てますよね。
サイエンスってもうそんなの全くなくなるじゃんっていう。
全くないですよね。あの1曲目とかね、もう。
それが後々聴いてみると、これがすごいとんでもねえんだっていうのがわかるんですけど。
そうですね。
中学高校ぐらいじゃ真から理解はできないですよねっていう。
ヒデってすごい面白いですよね、そう見ると。
いわゆるそのビジュアル系っていう言葉自体がそのヒデのサイケデリックバイオレンスクライムのビジュアルショックって、
ヒデが考えたキャッチコピーから取られてるような言葉で言われてますよね。
それがなんかその一つのムーブメントとかシーンを決定付ける言葉として使われてるんだけど、
なんかそのヒデ自身は全然そこには入らないよねっていうのがすごい面白いんですよね。
21:03
面白いですよね。
そういうところがなんかやっぱりリアルタイムで聞くと戸惑いでもあるだろうし。
当時聞いてもハイホーとかわかんねーんだよ。
いや、確かにそれはそうですね。
レモネードアイスクリームとかはわかんないんですよ。
あとなんて聞くとすげー悪いことやってんなーってのはわかるんだけど。
そうなんですよね。
デザイヤーとか言ってるときに。
そう、シャアドーソーバイブロー。
あのね、それがこういうのがかっけえんだ、このなんか陰に入ったようなさ。
ものすごい影を感じるのがかっこいいって思ってたんだけど、ヒデってあんま影はないんですよね。
割と結構洋のもの。
洋のものですよね。
その辺がもう1週半ぐらい回って、わーいいなーっていう感じになってくるというか。
だからなんかすごい俯瞰してみるとっていうか、
すごい特定のシーンとかジャンルにとらわれない幅の広さを持ってるし、
広くロックが好きな人がこれ聞いたらみんなこれ割といいねって言うんじゃないのって思うんですよね。
ビジュアル系が好きな人が聞いても面白いと思うだろうし、
ビジュアル系が好きじゃない人が聞いてもすげえかっこいいじゃないですかってなると思うし、
で、方角が好きな人が聞いてもハマると思うし、
方角はあんま聞かないんですよ、洋楽ばっか聞いてるんですよねっていう人が聞いても面白いと思うしっていう。
確かにそうっすね。
あんまり特定のシーンのこの人にハマるとかじゃなくて、すごい広い層に訴求するんじゃないかな。
ロックが好きだったらっていうのはすごい思いますね。
確かにそうっすね。
全方位に確かにそこにいれば。
そう、ものすごい全方位に。
だからすごい可能性の塊というか、それがその後々のジルチにおいて、
あれはもう世界のロックの勢力図を塗り替えたであろう可能性を持ってるアルバムだと思ってるんですけど、
24:04
そこにもつながっていくかなっていう。
ロック好きな人がこれ聞いたら引き込まれちゃうよねっていう魅力をやっぱ持ってましたよね。
ほんとなんかそうなんすよね。すごいおもちゃ箱を与えられたみたいな感じありますからね。
うわ、こんな面白そうなおもちゃ入ってたみたいな。これ何入ってんだろこれみたいな。
こんなん出てきたみたいななんか。
本当サイエンスはもうそれですよね。おもちゃ箱をひっくり返したようなっていうアルバムとしての。
その感じがもうすごい。こんなのもあったみたいな。パンクっぽいのもあれば。
曲のジャンルもそうだし、曲順もいい意味で流れとかも関係なしみたいな感じだし。
そう、なんかびっくり箱というか、ごちゃごちゃ混ぜというかね。
幅広いからやっぱりXルナシー、ラルクが好きな人がこれを聞いてもハマると思うし、
ハイスタンダードとかさ、マッドカプセルマーケットとかが好きな人がこれを聞いてもハマる部分はあると思うし、
例えばミッシェルガンエレファントとかゆらゆら帝国とか、もうちょっとインディーっぽいのが好きな人がこれを聞いてもハマると思うし、
誰が聞いてもハマると思うんですよね。
いや本当そうっすね、確かに。
まさに自分がそうだしっていうところで。
やっぱり今聞いても可能性を感じちゃいますね。
未来を感じるというか。
まあでも今の話でそのおもちゃ箱をひっくり返したっていうところも、
このアルバムは特にそうなんですけど、めちゃめちゃとっちらかってんですよ。
バラエティ豊かだし、
振り幅とんでもない。
とんでもないっすよね、ほんと振り幅。
あっち行ったかと言えばこっち行くし、そっち向いたかと思えばこっち向くしっていう。
それがもう交互に交互に来るでしょ、曲順的に言っても。
同じアーティストの曲ですかっていうぐらい。
バンドでもこんなとっちらかってねえよっていうさ。
そうなんですよね。
すごいとっちらかってるんだけどめちゃくちゃトータライズされてるんですよ。
それもわかりますね。
すごい統一性があると言えばあるんですよね。
ありますね。
そこがやっぱこのサイエンスというアルバムの一つの特徴かなとは思いますね。
27:01
やたらあちこち行く割にはちゃんと統一性があるよねっていうのは。
特にでもサイエンスはその傾向が強いですよね。
サイエンスはそれが強いと思いますね。
このなんかとっちらかってる感がもうアルバムのジャケットの感じじゃないですか。
ぐちゃぐちゃっとこういろんなものが詰め込まれて。
あれはもう狙ってるでしょってことですよね。
感じをこう表現した。
まさにこれ、この世界観だなーって感じの。
それをたぶん秀もわかってやってて、それを視覚的に表現したのがあのジャケットなんですよね。
わかってやってんだよなっていう。
あの感じですよね。
ぐちゃぐちゃなんだけど、ちゃんと収まってこう、ちゃんと棚に収まってる。
そのサイエンスのシンボルっていうのがあの缶。缶で。
で、缶っていうのは飲んだ後にぐしゃって潰されて、山のように捨てられるみたいな。
そういうやっぱごちゃごちゃ感みたいなところはモチーフとしてはあると思うし。
あとはその辺のところでいくと、制作の部分でいってもやっぱり、一曲一曲をそもそもこのアルバム用に作ったわけではないっていうのは秀も言ってて。
だからなんかトータルのテーマとかはその個々に別にあるわけではないっていう。
なるほど。一曲一曲をもう、一曲一曲として単独で。
曲がたまって、アルバムにしようってなった時に、アルバムはサイエンスっていう言葉ができて。
で、そのサイエンスっていう言葉に合う曲をストックの曲の中から選んでいったっていう。
なるほど。まずそういう箱を作って、そこに何を入れてく、詰め込んでいくかなみたいな。
そうだね。たまってる曲を見て浮かんだのがサイエンスって言葉だったみたいだけどね。
なるほどなるほど。
で、そっからよりそこにチョイスしていって。
本格的にアルバムとしてパッケージするならこうかなっていう。
そうそう。
サイエンスっていう言葉が浮かんでくるっていうのがね。
すごい双方向的なんでしょうね。同時多発的というか。
できた曲を見て、なんとなくこういう傾向があるなというか。
30:06
で、その傾向一つ、箱をサイエンスという箱を決めたら、そこにより合致する楽曲を集めたのがアルバムっていう。
そうですね。
結構あの時期の曲でね、こんなすげえいい曲がここにアルバムに入らなかったんだっていうのが後々にあるじゃないですか。ジャンクストーリーとか。
そうですね。
リモーションとかって。そこら辺のジャッチングも面白いなと思うんですけど。
そうですね。そこ確かにすごい面白いなって思ってて。
95年の1月以降の話ですね、そこは。
はいはいはい。
で、ハイダイオフェイスのモロモロとか終わらせて。
で、青い夜、白い夜ですよね。94年の年末は。
はいはいはい。Xのね。
で、それが終わって、Xの。
で、95年っていうのはXのアルバム制作を最優先にするために、ソロの表だった予定は入れてなかったらしいですよね。
はいはいはい。
なので、稲と秀は単純にある時間をLAの、その秀の部屋で曲作りをしてたと。
漠然とだとは思いますけど、セカンドアルバム用になるかなみたいな感じで。
で、そこで最初にできたのがジャンクストーリーらしいんですよね。
えー、そうなの?
そう。
で、稲さんの本で書いてありますけど。
そこのタイミングで他にできたのが、バクテリア、限界破裂、ラッシー、インモーション。
で、この辺はなんかもう時間があったんで、なんかリリース動向とかでもないし。
だから1曲につき2,3週間くらいかけてじっくりなんか作れたらしいんですけど。
で、そっからミザリーもできて。
はいはい。
で、パンクポップっていう当時の名前のボツになった曲が、後のロケットダイブ。
あー、じゃあその時期にできてるんだな。
この辺結構ね、95年の早めのタイミングでできてるっぽいんですよね。
で、さっき犬蔵さんも言ってましたけど、結局ジャンクストリーとかインモーションとか、ロケットダイブもそうですけど、使われなくて。
で、セカンドの先行シングル、候補にジャンクストリー、インモーションはなってたけど、ミザリーが選ばれている。
33:06
で、理由は他の2曲は、ファーストの流れに近いからっていう。
あー、やっぱりそうだよね。
そういうところなんですよね。
まさにそれ、今言おうと思ったもん。
あれちょっとファーストに近いもんね、みたいな。
これはまあ、わかりますよね。
確かに、確かに、確かに。
なんか歌い方とか、その辺の感じとかも含めて。
あのね、ギターなんですよ。ギターソロが一番わかりやすいと思うんだけど。
あー、なるほど。
ツインのギターソロ。
ジャンクストリーとインモーション、めちゃくちゃツインディードでカッチリするんですよね。
それがハイルヤフィスっぽいんですよね。
サイエンスね。
サイエンスナイスもんね、それ。
曖昧なんですよ、もうちょっと。
そうそうそうそう。
特に多分テルミーに近いんですよね。
そうそうそうそう。
構成が全部、イントロがあって、歌がかなり立ってて、途中ツインのギターソロがあって、最後のサビはキーが上がるっていう。
そのテルミーパターン、ジャンクストリー、インモーション。
ロケットダイブも、まあツインディードのソロはないけど、結構似てるし。
結構この時期そういうの固めて作ってんだなっていう。
そういうのがどんどん出てきた時期なんだね。
っていうのが興味深いけど。
それに言うとちょっとミザリーはね。
ミザリーはもうちょっと曖昧というか。
なるほどなるほど。
言ったらもっとモダンなんですよね。
90年代、2000年代のロックの音なんですよ。あれって。
それを聞くとめちゃくちゃ腑に落ちる。
そういうことなんだっていう。
だからサイエンスってものの基準が見えてきますよね。
次に向けてのシングルはこっちなんだっていう。
でもね、ジャンクストーリー、インモーションはちゃんといつかのためにって言って撮っといたわけなんで。
やっぱいい曲だしね。
そうそうそうそう。
めっちゃいい曲ですね。
それもね、ありがとうって感じですけど。
結局ね、サイエンスのレコーディングってなるともうちょっと後なんですよ。
今話してたのって95年の割と前半に近い部分の話なんですけど。
36:03
95年の秋ぐらいからはもうXジャパンのまた活動になってて。
あのダリアツアーも年末から始まりますし。
それと並行して96年になるとジルチも動き出して。
なるほど、そっか。
1月に日本でもうレコーディングちょっとやったりとかもしてるんですよね。
ダリアツアーも動いてるし、ソロのレコーディングもその時期からもう少し始めてたりとかっていうところで。
めっちゃここ忙しいんですよね、96年。
めっちゃ忙しいね。
大変だね。
大変ですよね、ミュージシャン。
忙しくて、ただ3月に名古屋で吉木が倒れたんで、Xはもうツアー白紙になってっていうところで。
で、そっから4月にまたLAに戻って、そっから本格的にセカンドアルバム用の作業入ってくわけですけど。
まずは先行シングルをっていうところで、今話してた3曲の中からミザリー選ばれて、ミザリー本格的にレコーディングしていくと。
で、ミザリーが完成してからはそのアルバム曲を本格的に取り掛かって。
で、そこでシングル用のBeauty and Stupidも曲作りして。
6月、本格的なレコーディング開始。
で、7月23日って、稲田さんの方に書いてありますけど、レコーディング終了。
で、9月に出てると。
そういう感じみたいですね。
96年、結構その元となる曲は割と95年に作ってたりもするんですけど、
96年に本格的に、そのサイエンス用の。
さっき少し前に言いましたけど、サイエンスっていう名前が決まって、そっからある曲の中からその名前に合うものを選んでいったっていうのが96年の。
4月とか5月とか6月とか。
っていうタイミングなのかなっていうとこですね。
で、最終的には出来上がったものを、
ヒデと言いながら、これが売れないような国だったら、もうやっててもしょうがないから、俺らがいたれになろうって。
っていう話をしてたっていうね。
なるほど。
僕はやっぱりサイエンス言ってて、
39:07
すごくやっぱハイドイフェース、ファーストと比べて、
ものすごくパワーアップっていうかスケールアップしてるなっていうのを、
やっぱ聞いたところで感じてて、ここまでの話でもいっぱい出てますけどね、そういうのは。
っていうところが、何でそうできたのかとか、
っていうところがやっぱ深掘りたいところだなって思ってるんですけど。
どういうところにあると思いますかね。
そうですね。
ハイドイフェースのときとサイエンスのときの、
稲さんの関わり具合っていうか、その辺はどうなの?そこは。
割と同じじゃないかな。
そこの感じは同じなの?
関わり方って言ったら同じだと思う。ほとんど。
もう二人の作業みたいなところでいけば。
まあそうだね。そこはそういう感じで。
ファーストの方が、なんていうかな、既存の音楽フォーマット、ロックでこういう様式があるじゃないですかみたいなところにある程度はまってやってると思うんですよね。
それはやっぱ秀、ソロ最初なわけだし、
なんていうかな、ある程度自分の中のルーツもあると思うし、そこを出すっていう。
で、稲の役割もそこに寄り添うっていう役割だと思うんですよね。
ハイドイフェースは。
セカンドのサイエンスになるともっと自由になってるというか、秀もXのギタリストのソロ作品じゃなくていいじゃんってなってると思うし、
アーティスト秀の作品としてもっともっと自由になっていいし、解き放たれていいと思ってるし、
で多分そういうのが稲の役割としてももっと好き勝手やっちゃってよ稲ちゃんみたいな感じになってると思ってる。
ちょっとその裁量部分も拡大しつつというか、いろいろ実験的ないろんなことを。
だと思うんですよね。それがすごいスケールアップにつながってるし、
そこでそのね、やっぱり稲がものすごい好き勝手やるところが、そこが誰も聞いたことがないような音楽をやってやろうじゃねえかってなってるのが秀も稲もなってるのがサイエンスじゃないかなと思うんですよね。
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2人ともになんかそういう感じのものになってるっていう。
稲ちゃんもっと好き勝手やっちゃってって言って、稲ももうやっちゃよってなって、秀もそれでいいよみたいになってるのがサイエンスだと思うんですよ。
Hide Your Faceはまだそこまで自信があるわけじゃないと思うし、秀も。
まずなんていうか、まず作品をファーストアルバム作ろうよっていうところで。
もうちょっと自身のルーツ。秀で言うと、やっぱハードロック・ヘビーメタルがルーツにある人だから、そこに忠実に。
で、稲の役割もそこに寄り添う形というか。
そこをそうですね、それを支えて仕上げてというか。寄り添ってっていうか、確かにそうですね。
っていう感じがするんですよね。
なんかね、シンセの使い方とか。
Hide Your Faceはね、結構なんかちょっと今の耳で聞くとレトロチックなんですよ、その使い方が。
ちょっとレイドバックしたような使い方知ってるんだよなみたいな。
わかるな。
シンセはシンセっていう聞こえ方というか、そんなになんていうか、言い方が悪いかもしれないけど斬新ではないというか。
シンセはシンセだなっていう使い方してるのがHide Your Faceで。
確かにそうですね。
それがサイエンスになるとものすごいで、なんだこの音みたいな使い方するし。
すごいですね。
そういう音がいっぱい入ってるんですよね、サイエンスって。
そこがなんかスケールアップしたというか、すごいモダンになったなっていうのが。
モダンになりましたね。
ね、ありますよね。結構それが一つの要素というか。
それって9インチネイルズのそういうノイズの使い方とか。
それは結構影響大きかったんじゃないかなと思うんですけど。
9インチのみならず、インダストリアル・エレクトロニカ方面のバンドの音の使い方、シンセの音の使い方というか、その辺のノイズアートというか。
サウンド面確かにめちゃくちゃあると思いますね。
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これもジルチの回でも触れてますけど、ジルチ関係の人脈で、名前挙げるとビル・ケネディっていうエンジニアの、この人がまさに9インチネイルズとかでもやってた人ですけど。
この人とかにいろいろ本当に最先端の音作りを教えてもらったらしいんですよね、ヒデとイーナは。直接。
ああいうまさに9インチネイルズのドラムサウンドというかね。
言ってみれば、アンビエンスをあえてハイしてドライにとってとかっていうところは、ヒデとイーナもまさに目から鱗だったって言ってるし。
そういう部分とかを吸収してサウンドに活かしてるっていうのはあるんで、それがヒデとかも言ってる細胞グロックにつながっていくわけだと思うんですけど。
その辺のサウンド面の進化というかはもうめちゃくちゃあると思いますね。
あとちょっと思ったのが、ヒデのボーカルっていうか歌い方とかも個性がすごい確立してきてる感じするかなっていうか。
どんどんヒデらしさっていうか、なんていうのかな。結構唯一無二な歌い方な感じというか。
すごい、それが確立してきてる感は感じますね。
やっぱあれですかね。経験と自信みたいなところ。
ファーストは歌い方とかいろいろ模索というかなんだろうな。
初めてなわけだからね。
そうそう。自分の作風って言ってないのかな。そういうのが定まっていく初期の段階だと思うんですけど、
サイエンスぐらいになってくると独特な歌い方は結構確立してる感は感じたなっていう。
ボーカルで言えばね、最初はもう新人なわけだし。
そこに対してのヒデ自身の意識も、いろんな葛藤もあるだろうし。
こんなの聴けたもんじゃねえって言って、何千回となく歌い込んでっていうのもやってて。
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それがセカンドになるともうちょっと余裕があるというか、自分の武器がちゃんとわかってきて、それを使ってますよねみたいな感じはあるよね。
そこの確かに武器、自分でちゃんと認識して確立して。
ボーカルに関してはもう本当そうですよね。
右肩上がりというか。
本当にハイダウフェイス作って、ツアーをやってっていうところで得た部分は相当大きかったんだろうなってとこですよね。
多分ボーカルはまさにそうですけど、あらゆる面でそこは多分あるんだろうなっていう気がしますね、その手応えというかね。
ソロ初めてっていうところで、まずやってみて、ツアーをやって、リアルにファンからの反応っていうのも得て。
そこで感じた手応えっていうのもめちゃくちゃあったと思うんですよね、やっぱ。
で、そこで得た自信っていう、ソロアーティストhideっていうものに対して得た自信。
それがやっぱサイエンスの幅の広さにもつながってる気はしますよね。
それもう間違いないと思いますね。
経験値とそこに対する自信って絶対あるんですよ。
それがサイエンスにつながってる。
当時の、その辺のインタビュー聞くと、すごいね、そのファースト、じゃあソロやりますって言って、
自分の歌を聴いた時に、こんなものは人様には聴かせられねえってなって、そこからもう千本ノックのごとく歌い込んで、
すごいマシになったんじゃないかなって思ったって言ってるんだけど、
でも後から振り返ってみると、単に耳に慣れただけじゃないかなって。
聞きまくったことで。
あれがね、愛しいんだよ。
愛しいっすね、あれは。
絶対上手くなってるよ、さあって思うんだけど、
それは単に耳に慣れただけなんじゃねえかなっていうところが、やっぱhideっていうかね、愛しいとこだし。
いいっすよね。
別に上手くなってねえよ、俺なんかさ、みたいなさ、単純に耳に慣れただけなんだよっていうところが、やっぱね、こいつ信用できるなみたいな。
あれいいんだよな、やっぱああいうところが好きなんですよ。
確かにね、そのスタンス。
やっぱ異常に俯瞰してみてしまうというか、
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冷静に自分のことを見すぎ。
hideはでも確かにすごい俯瞰して、めっちゃ俯瞰して見てますよね。
今回、当時のインタビューとか結構読み返したんですけど、サイエンス当時のインタビュー。
めっちゃ俯瞰して、自分のことを客観的に語るような感じで話してて。
これはすごく印象的でした。
割と他の人よりその度合いめっちゃ強いなと思って。
そう、異常に冷静に見る自分がいっちゃうんだよなっていうのが、めちゃくちゃわかるんですよね。
結局、それがあるからそのアーティストのとしてすごいクオリティーが高く保ってられたんだけど、
でもそれがあるから幸せではなかっただろうなと思うんですよ。
あまりにも客観的に見すぎ、見えすぎちゃってたんだろうなって。
幸せじゃないって言うと語弊があるけど。
見えすぎちゃうことでそうですよね。
ハードルがね。
そこに酔いしれられなかっただろうなとは思うんですよね。
それがその表現者としてめちゃくちゃかっこいいんですよ、クールで。
でもそれでインタビュー見てて思ったのが、めちゃくちゃ自信に満ち溢れてるなっていうのは思いましたね、本当に。
その俯瞰して見た上で。
俯瞰して見てるからこそ自信はあるんだよね。
すごいなと思った、本当に。
っていうかめっちゃ頭いいな、秀って。
頭いいんだよな、あの人な、非常に。
非常に頭いいっすよね。
すごく頭がいいし、すごくバランス感覚に長けてるし。
それはなかなかないですよね。
いろんなアーティスト見てるけど、もっと偏るし歪になるじゃんっていうところが秀はすごいバランスがいいんですよね。
そこら辺がなんか、酒を飲んだ時に破綻するのでバランスをとってたのかもしれない。
トータルで言うとね。
トータルで言うとそこで壊れることで、そういうことだろうなと思ってたりしますけど。
なるほど、なるほど。
酒飲むと非常にめんどくさかったって。
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大暴れする。ヒデラ、ヒデラですよ。
ヒデラ?
大暴れするし、ネチネチとめんどくさいっていうのも分かってきましたし。
いろんな、ここでバランス取れてたのかもしれないなって思いますけど。
あとはインタビューでも言ってたんですけど、サイエンス当時のインタビューで。
やっぱ結構この制作の部分、すごく好きなことを好きなように楽しんでこれを作ってるっていう。
で、自分の作ったものは作品っていうより一番面白おかしいおもちゃであってほしいみたいな。
そういうのでサイエンス作ったっていうのも言ってて。
それはね、僕らも聞いてて思うところっていうかね、さっきからおもちゃ箱ひっくり返したみたいなっていうことで言ってますけど。
作り方も結構そういう自由なスタイルで作ってるっていうのはあって。
で、それをね、ある種使命感みたいなものも感じてやってたみたいで。
僕がそういうふうに自由なスタイルでやってると、みんな安心するかなっていうのも言ってるんですよね。
みんな辛そうだからさって。
だからそういう僕がそういうふうにやってるのを若い子たちにも見せてあげなきゃなって思ったんだよみたいな発言もしてて。
それはね、どの層に言ってるのかはちょっとわかんないけど、なるほどなーとは思いましたね。
俺はやっぱ全部の層じゃない?ロックってさ、深刻になりすぎてたんだよ。
そうなんですよ。その辺への層への。
そういうところですよね。すごくシリアスで芸術的に突き詰めてみたいなふうにね。
それが好きだったりはするんだけど。
それも好きだし、当時はやっぱそれが正義になってたし。
で、やっぱ深刻になってね、すごい悲劇も起こったりしてるんですよ。
ニール・バーナのカートナンとかって人が死んだりとかとね。
やっぱみんななんか深刻になりすぎてるよねっていう。
全体的な流れとしてそっちに行ってるから。
俺がそれをやることはないよねっていうのが多分hideのスタンスなんだよね。
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いやロックってそれだけじゃないじゃん。もっと楽しいものじゃんっていうのをやっぱ提示したかったんだろうなっていう。
結構ね、苦しみを歌い上げてる。
90年代ロックってそうだもんね。
苦しみをもう本当に。
海外の人もそうだし。
でも身近に言えばまさにバンドメンバーの吉木っていう人がやっぱそういう苦しみを表現するタイプのアーティストなわけで。
確かに確かに。
辛そう。
辛そうだなみたいな。
hideって多分そういうのもすごいわかる人なんですよ。
そこに対するシンパシーもあると思うし。
多分やろうと思えばそういうロックもできる人だと思うんですけど。
みんながそうなっちゃってるんだったら自分はそこに行かなくてもいいだろうというか。
そうじゃないロックの価値観っていうのを示してあげようっていうのがたぶんhideのスタンスなんだよね。
その辺も俯瞰して立ち位置的な。
俯瞰だし、ずっとhideってそのX解散の時もそうだけど、やっぱ希望を示す人なんだよな、あの人って。
やっぱロックにすごい希望を見出してたし。
たぶんhideが少年時代にロックに希望を見出した人だから、それをみんなに分けてあげようというか。
ロックってこんな楽しくて面白くて希望に満ち溢れたものなんだよっていうのをなんか提示したかったんだろうねっていうのは思うよね。
それはずっとあの人のソロなり何なりずっと見ててそれは思いますよね。
それがこのタイミングにはまってこういうアルバムになったと。
やっぱりこのサイエンスって今改めて聞いてみてもめちゃくちゃ面白いんですよ。楽しいんですよね。
楽しいっすね。
これがhideが提示したかったロックの姿。やはりロックの主観なんだなっていうのは改めて聞いてみて思いましたね。
すごく音楽的にはものすごい高度なことをやってるんですよ。
めちゃくちゃ緻密に積み上げてるし。それはやっぱり稲さんの貢献もものすごく大きいし。
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めちゃくちゃ緻密に積み上げて音楽的に理論的に考えられてる。すごい考えられてるアルバムなんだけどパッと聞いたらめちゃくちゃ楽しいじゃんっていう。
ここの感じがやっぱりhideですよねっていう。
確かに。
っていうあの人の哲学というか、そういうのが一番見えやすいんじゃないかなこれがっていうのがサイエンスだと思いますね。
めっちゃ高度なテクノロジーを詰め込まれたおもちゃみたいな感じですかね。
まさにサイエンス。
おもちゃとしては楽しく遊ぶ、わーいっつって我々は。
そう、何も考えずに遊ぶこともできるし、深掘りして楽しむこともできるし。
これ分解したらめちゃくちゃすごいことになる。
そう、分解したかったこのパーツなんだよ。
なんじゃこれ。
そうなんですよ。
いざ分解していくと。
いざ分解してみると、え、何このパーツみたいな。
どこで使ってたのこれみたいな。
なんじゃこれ。
なんか出てくるんだけど、それがすごい効果的にね。
そうなんですよね。
働いてたんだとかっていうのも分かるし。
ここにみんなギア入ってんだみたいな。
そうそうそうそう。
なんじゃこのギアはみたいな。
そう、このギア無意味じゃねえかみたいなやつとかも。
そうそう、無意味に見えるんだけど、
これがあるからこう回るんだみたいなのが。
ここにこう繋がってるのかよみたいな。
サイエンスはほんとそれだよね。
ほんとそれだと思う。
それが一番端的に現れてるっていうか、
一番バランス的に面白いアルバムだと思うでしょうね。
そうですね。
まあね、その辺の細部を曲のところで見ていこうって感じですね。
これから分解していきますか。
分解して。
おもちゃをこう。
おもちゃを分解して。
カイアのエラとおもちゃをこう。
ですね。
ということでね、
全体的なところをいろいろ見てきたというところで、
次はね、分解していきましょうか。
そうですね。
ちょっとドライバーとかいろいろ用意して。
いろいろね。
ちょっと持ってきます。
はい。
じゃあね、第1回目そんな感じで、
サイエンス全体的なところを見てきまして、
次はいよいよ曲見ていきたいと思います。
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次回へ続きます。
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