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  2. #150 本をお薦めし合う(前編)
2024-02-01 30:21

#150 本をお薦めし合う(前編)

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阿弖流為と雑貨とカフカ。リスナーからいただいたおたよりから、今回は本をお薦めし合う企画に発展しました。

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サマリー

彼は海辺のカフカで村上春樹に泊まっていたようですが、ようやく2年ほどかかって『城』を読み終えたようです。それでは、もう撮り始めましょう。 平方市に住む女性がアテルイに関する夢を見て祭りを始め、本に記録されています。その本はアクロ王の生まれ変わりが書いたものであり、現代の村上春樹と称されているエッセイストの作品も紹介しています。 村上春樹の小説『海辺の花服家』の上巻についての感想や思い出話が話されていました。また、後半ではおすすめの本や民族学についても言及されていました。

メディアヌップと宮本さんの交流
スピーカー 1
あと、僕は海辺のカフカで村上春樹に泊まってたんですけど、ようやく2年越しぐらいに城が読み終わった。
じゃあ、ごめんごめん、もう撮り始めよう。
スピーカー 2
メディアヌップ、こんばんは、たたきゅうです。 こんばんは、宮本です。
宮本さん、来ましたよ、メッセージが。 来ましたね、僕も見ました。
スピーカー 1
すごい嬉しい。 前回、前々回の配信で、京都に行った宮本さんをタクシーの乗り掛けに声をかけて、「あ、メディアヌップ見てます。」って言って、お互いそれ以上話深めるまま、夜の京都に消えてったっていう。
すごい気になる。 気になる回が、気になるエピソードがあったんですけども、なんとその方からその後お便りをいただきましたので。
スピーカー 2
すごいありがとうございます。
スピーカー 1
はい、じゃあですね、これ私の方で読み上げさせていただきたいと思います。
スピーカー 2
はい、お願いします。
スピーカー 1
ささきるさん、宮本さん、こんにちは。 村田智博と申します。
先日のミンワット生命のイベントの終わりに、タクシーに乗り込もうとしている宮本さんに、タイミング悪くメディアヌップ聞いていますと声をかけたものです。
イベント当日は会場の入り口でまず予約の確認があったのですが、そこで受付していただいた方の声を聞いてすぐに、「あ、宮本さんだ。」と気がつきました。
スピーカー 2
これがポッドキャストっぽいですよね。 そうですね、声でわかる。
ミンワット生命イベントの出来事
スピーカー 1
ただ着いたばかりで心の準備ができておらず、その時は話しかけられませんでした。
今回のような対談イベントは初めてだったのですが、参加して本当に良かったです。
笹桐さんとは昨年末のポッドキャストウィークエンドでお話しさせていただいたのですが、最近民俗学がマイブームということもあり、今回のイベントに参加しました。
富川さんと桃板さんのお二人の対談はずっと聞いていられるほどシューシー面白かったのですが、中でも風景が人の思考を形作るという言葉が印象に残っています。
東野の風景は写真でしか見たことがありませんが素敵ですよね。 いつか必ず行きたいと思います。
イベントの終わりに宮本さんともぜひお話ししたかったのですが、他の方とお話し中などでなかなかタイミングが合わず、ほとんど諦めて帰ろうとしていた時に、突然目の前にタクシーに乗り込もうとする宮本さんが現れて思わず声をかけてしまいました。
次また機会があれば今度は序盤にお声掛けしますね。 最後になりましたがメディアヌップで本を紹介する回ぜひやってほしいです。
フィールドレコーディング入門や標木夏彦の産めの夏を読みましたが最高でした。 次は忘れられた日本人を読んでみます。
ということで村田さんからのお便りでした。ありがとうございます。 ありがとうございます。
スピーカー 2
これ、あれですね、今日はもう本の回をやるしかないですね。 そうですね、でも早速村田さんを紹介してくださってますね。
スピーカー 1
確かにフィールドレコーディングは、まさにこれはメディアヌップで話題に出た本ってことか。 そう、あのこれフィールドレコーディング入門、いや何だろうと思ったんですけど、フィールドレコーディング入門ってあの
ポッドキャストとか音声制作、音楽制作に関心があるっていうのもそうだけど、民族楽的にも面白いっていうことを多分よく紹介したと思うんで、多分そういう意味でフィールドレコーディング入門読んでくださったり。
そっかそっか、なるほど。 あと産めの夏はね、もう妖怪小説といえばっていう本なんで、この手の関心にはまるような本の話ができたらいいのかもしれませんね。
スピーカー 2
いいですね、確かに。忘れられた日本人はな、あと僕も本屋さん、岩手の森岡とかあとは僕が住んでるこの奥州市の本屋さん回ってみたんですけど、まだ本屋さんで見つけられてなくて。
あ、本当ですか。はい、させきりさんのお話、岩波文庫は買い切りで、なんかもう本当に本屋さんこれ売るっていうので一気買いで買うものだっていうのも話を聞きしたので、
なんかこう、そういう意味であんまり文庫本にそこに着目したことなかったけど、それでじゃあアマゾンでまず探してみようとか探したら、今のところまだ岩手で出なくて。
スピーカー 1
それは岩波文庫を置いてなかった本屋さん? いや、岩波文庫は置いてあるんですけど、忘れた。
そうなんです、はい、この忘れられた日本じゃなくて。 これね、ちなみにね、日本人じゃなくてね、日本人って発音するんだと思うんです。
スピーカー 2
そうなんですね、日本人、はいはい。 一応ね、どっちでも良さそうじゃないですか。 そうですね、はい。
スピーカー 1
どっちでも良さそうなんですけど、宮本恒一関西の人で、はい。 で、その感覚からすると日本人らしい。
スピーカー 2
たぶんそうだと思います。 でも前そういえばさせきりさんも日本人って呼んでましたもんね。
はたなかさんがね、民族学者のはたなかさんが忘れられた日本人って発音してるんで、たぶんそうだと思います。 へー、はいはいはい、そっからか見つけられなかったですね、残念。
ちなみに僕、最近、河童と人妻の夜ってポッドキャストで、はいはい。 ワイダンをするって回があって、はいはい。
スピーカー 1
そのワイダンの方面でもこの忘れられた日本人とか紹介したんですけど、
スピーカー 2
そんな感じで、ちょっとあの、このメディアヌープ本編でも本を紹介しようっていう回を。 いやー、ついに。
やろうと思うんですけど、ついにというかね、いや、僕はね、なんだかんだちょこちょこ紹介させてもらってるんで。 確かに、そっかそっか、そうですね、はい。
スピーカー 1
今日は宮本さんのやつを聞こうと思うんですけど、はい。 もうね、なんでもいいです、もう今回初回なんで。 あー、ほんとですか。
オールタイムウエストでもいいし、今読んでますでもいいし、村田さんにこれでもいいし。 あー、はいはい。
そっか、なんか今ほんとに僕の頭の中はアテ類で今いっぱいなんですよね。 いいね、いいですね。
スピーカー 2
なんか仕事もすごい、今年度末にかけて結構忙しくもなってきてて、作業量もたくさんあるんですけど、
隙間を見つけては今そのアテ類の勉強を今してるところで。 ただアテ類関連のこと結構いっぱいあるのと、
あと、エミ氏の関係のものとかすごいいっぱいあるんですけど、なんかその中でもすごいおすすめなのが、
スピーカー 1
アテ類と東北古代史っていうタイトルの本で。 いいですか、ちょうど調べて。 はい。
スピーカー 2
熊谷紀仁さんっていう方が編集になって、編集者になってるんですけど。
スピーカー 1
たくさんある中で、まあもちろん全部読んでるわけじゃないと思うんですけど、たくさんある中で、
中でもこれを選んでくれた理由は何ですか。
スピーカー 2
そうです、他の本は結構こういろんな、まあそれぞれの研究者の方が、まあそれぞれエミ氏について論じてたりとか、
あとまあ当時の朝廷のことについて話してるみたいな本が多いんですけど、この本はあの4人、
かな、えーとですね、今しっかり見ると熊谷さん、伊藤さん、稲城さん、樋口さん、瑠季さん、だから5人ですね。
5人の研究者の方たちが対談をしてるんですよね。アテ類について、エミ氏についてとか、
あとはその後立てられる伊沢城についてとかを、この5人がずっと対談していきながら説明が入ったり解説が入ったりするんですけど、
やっぱりアテ類ってその史実上に本当に3回ぐらいしか出てこないので、やっぱり分かってないことが多かったりもして、
なので事実について話しながらも、私はこう思うみたいなことをこの5人の研究者さんたちがすごい議論し合ってるんですよね。
で、なんかそれも全然噛み合ってなかったり、すごい意見してたりみたいなのを、
なんかちゃんとそのまま書いてあって、想像するに年齢としても上の方たちだと思うんですけど、
なんかそうやって研究されてきた方たちが、ラップバトルじゃないんですけど、本当にお互いの論を話し合ってるみたいなのがすごい良くて、
なので、あんまり片一方の話ばっかりが続くっていうよりは、こういう観点でも見れるんじゃないかみたいなのが本当にいろいろ見れるので、
なるほどなるほどと思いながら今見てるような感じで、僕も今答えを見つけたいっていうよりは、
どんなことが考えられるのかみたいなことをちょっと知りたいなと思って。
スピーカー 1
これ2016年の出版だから、この10年以内の比較的最近のやつだと思うんですけど、
アテルイって文献にもほとんど出てこない人がいましたけど、アズマカガミとか、何冊かにしか書いてないじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
その大和朝廷側の、その滅ぼした側の歴史書に何回かしか出てこないやつじゃないですか。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
それをどうやって、それ以外の方法でも調べて、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
その2010年代に何を議論することなのかとか、読んでないで言うと。
はいはいはい。
みんなどうやって調べてるんですか?
スピーカー 2
いや、なんかやっぱりテーマになってるのはもちろんアテルイがいた時とか、その史実に出てくる関連のところと、
あとそのアテルイが降伏した後に、伊沢城とか岩手の中に城ができてくるんですけど、
やっぱりその城の城策の立て方とか、
あとその城の中に、アテルイが降伏した後に、移民がたくさん江西側に送られてきて、
もともと江西が住んでたところの江西の人たちは、むしろ九州、広川も本当に遠いと九州までたくさん逆に移り住むっていう指令が出て、
たくさん散らばっていく動きがあったらしいんですね。
はい、なので江西がいたり、あと朝廷の人が朝廷側にもともと住んでた人たちが来たりっていうので、
結構そのアテルイが降伏した後は、いろんな人たちが住んでたんですけど、
その人たちは一緒に住んでたのかどうかとか、
あとでもこの城策の立て方からすると、やっぱりより北に攻めようとしてたのか、
もしくはこの伊沢城を本当に制圧するためにできた城なのかみたいな形で、
アテルイがなくなった後の状況も見ることで、
アテルイと坂上、田村丸がどんな議論をしたのかみたいなのをみんな推測してたりとか、
ただやっぱり答えとして出てくるものすごいないんですけど、
これが有力じゃないかみたいなのもあるらしくて、すごい面白いです。
スピーカー 1
なるほどね。
アテルイ関連で最近びっくりしたのがあって、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
100円ショップのダイソーってあるじゃないですか。
はいはい。
100円ショップのダイソーがトレーディングカードゲームを作って売ってるんですよ。
スピーカー 2
へー。
スピーカー 1
100円で構築済みデッキ40枚っていうのが売ってて、
スピーカー 2
すごい。
スピーカー 1
で、それがね、タイトルが偉人伝って言うんですよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
世界中の偉人、例えばレオナルド・ダ・ビンチとか、
うん。
織田信長みたいな、もうとにかく小学生でも知ってる有名な人がカードになって、
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
それでバトルするってやつがあるんだけど、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そのデッキの中にアテルイと魚上田村麻呂っていうカードが1枚ずつあって。
スピーカー 2
へー、すごい。
全然また年代も関係ないっすね。
スピーカー 1
これびっくりしたのがさ、アテルイの見た目とかってさ、分かんないじゃん。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
それがさ、いきなりもうカードになっててさ、
アテルイこんなカードしちゃっていいのかなと思いながら、
でも、そんぐらい子供が親しむゲームの中に。
スピーカー 2
へー、出てくるんだ。
スピーカー 1
子供が親しむカードの中に出てくるっていうのは、
あ、待ってよ、これは、これはね、魚上田村麻呂。
スピーカー 2
おー、はいはいはい。
スピーカー 1
まあ、なんかよくある鎧を着た武将って感じですけど。
スピーカー 2
武将って感じですね。
スピーカー 1
どこ、アテルイどこにいるの?
あ、これだ、アテルイ。
これ俺のイメージと全然違ってる。
へー、すごいなんかキリッとした、
スピーカー 2
なんか、まあモンゴルじゃないけど、そうっすよね、確かに。
スピーカー 1
キリッとして髪を結び上げていて、髭があって、
で、時代的にはまだ、
その、なんていうの、ちょんまげみたいなものじゃなくて、単なる結び上げていて。
でも、俺こういうイメージではまだないんだよね。
スピーカー 2
確かに、それこそアクローナーのお面というか、
あの、はい、置いてあるあの、あれは、
あれですもんね、どっちかっていうとこう丸っぽい顔っていうか。
スピーカー 1
うん、丸っぽい顔ですよね。
そうっすよね、鼻が大きくて、目が吊り上がってて、みたいな。
なんとなくああいうイメージがあったから、随分かっこいいアシタカみたいな。
アテルイの祭り始まり
スピーカー 1
そうですね、もう少しこう野暮ったイメージとか、なんかそういうイメージもありますもんね。
ちなみにアテルイはなんか、メディアヌープのディスコードでも、くしぃさんがなんか、
記事のリンクを紹介してくれた。
スピーカー 2
そうですよね、まさにあげてくださって、
多分これ、あの、僕まだちゃんと、ほんとにこれ今収録の5分前に上がってたやつだから、ちゃんと見れてないんですけど、
多分平方にある石碑のことをこう書いたノートだと思うんですけど。
スピーカー 1
知らなかった、平方にあるんだ。
スピーカー 2
平方にあるんですよね。
で、このアテルイと古代史ってさっき僕が紹介した本の中でも、これについて言及してる箇所があって、
なんかこれ、ちゃんとノートを読めば内容が出てくるのかもしれないんですけど、
なんか一人の女性の方が夢を見たっていうのをきっかけに、
その方が石碑をここに送って決めたっていう話なんですよね。
スピーカー 1
まってまってまってまって、めちゃくちゃ面白いんだけど、つまりその、今平方にお住まいの女性が夢の中で啓示を得たみたいなことだよね。
スピーカー 2
そうですね、ありました。
スピーカー 1
で、たった一人でアテルイを祭り始めたってこと?
スピーカー 2
そうなんです。
ただ元々、アテルイが処刑された場所はこの平方市付近だっていう風に言われていて、
なのでこの辺りのどこかじゃないかっていう説はあるんですけど、
ただどこっていうのは全然特定できていなくて、
ただ本当にこの平方にお住まいの女性の方が夢に時々長い白髪で白いアゴヒゲの人が地中から半身を乗り出して何かを訴えているのだが、
昔この辺で何かありましたかというので行政の職員の方に相談したみたいで、
その担当者がほとんど冗談で、昔エミ氏のリーダーが切られた話があるからそんな関係でしょうかっていう風に答えると、
その女性がきっとその方だと思うのできちんと祭りしてあげなさいと言って、担当者は断ったそうなんですが、
夢を見た女性が独自に柵を立て、網を張り、曰くありげに飾り立てたってこの本に書いてあるんですけど、
ノートにはどう書いてるかあるんですが。
スピーカー 1
じゃあこれ最近の話じゃなくて、結構前の話で。
そうですね、1993年、96年。
すごい、もう30年前だ。
スピーカー 2
そうなんです。
まさに清水寺にも石碑があって。
ありますよね。
緊張した。
欧州市の地元の方たちがぜひアテルイの石碑を建てたいというのは、それこそ最初平方にお願いしに行ったらしいんですけど、
その時は担当者の方にはそんな事実はないって断られてしまったみたいで、
ただ清水寺にお願いしに行ったら清水寺の方たちが受け入れてくださって建てられたっていう話がされてたんですけど、
この平方のやつは本当にその女性の話がほったんになってるんで、
スピーカー 1
この著者の方はそれはなかなか誇れましい話ではないですねって言ってました。
アクロ王の生まれ変わり
スピーカー 1
そのアカデミシャンからしたらそうですね。
そうですね。
真実じゃないことがね。
スピーカー 2
すごい面白い印象ですよね。
スピーカー 1
これエクシーさんが紹介されたノートの趣旨としては、
偽詩、フェイクヒストリー、フェイクロアみたいな偽物の、偽物というかフェイクの歴史とかね、
作られた伝統みたいなやつを紹介するノートの中に、
これは面白く取り上げているのかな。
書き方は真面目だけど。
そっか。
もうそんなことが、そんなことがというか、そんなことが面白い。
スピーカー 2
結構やっぱり多いみたいですね、アテルイの話について。
やっぱり残ってないからこそ、もう言ったもん勝ちだみたいなのが、むしろ研究者の中にはいたりだとかすると。
スピーカー 1
しかも水本さんもなんか言えばいいんじゃないですか。
そう。
僕は生まれ変わりだって。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
僕はアクロ王の生まれ変わりだって。
アテルイの生まれ変わりだって。
スピーカー 2
何かするときはまず言ったものが伝わってきましたね。
僕は最近これでしたね。
スピーカー 1
これ結構するな、今。
ちょっとカートにだけ入れておこう。
読む時が来たら読む。
スピーカー 2
佐々木流さんはどうですか?
おすすめの本なのか、今読む本なのか。
スピーカー 1
最近、そうですね。
今読んでるので言うと、
ミシナ・テルキさんっていう雑貨屋の店長が書いているエッセイ集で、
波打ち際の者たちっていうのは、今月1月に出たばっかりなんですけど、
これは東京に商技工房にある、僕の近所にあるフォールっていう雑貨屋さんの店長、
お店自体はもう20年近くやってるんですけど、
その店長が見せ番をしながらエッセイを書いてるんですけど、
そのエッセイ集の3冊目なんですけども、
僕ね、これ現代で最も優れたエッセイシストの一人だと思うんですけど、
はいはい。
めちゃくちゃ面白いんですよ。
前作が雑貨の終わりだったかな。
はい。
で、今回第3作が波打ち際のものを探しにっていうことなんですけど、
雑貨って前、メディアヌップでも特集したと思うんですけど、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
生活必需品じゃないもの。
うん。
なんかちょっとした小物とかね、なんとか。
で、その雑貨屋さんって世の中にたくさんあるじゃないですか。
はい。
で、たくさんあるどころかどんどん増えてるんですよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、増えてるどころか、もう生活必需品だと思ったものまでどんどん雑貨化してると。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、そういう視点からその世の中を、
なんて言うんだろう、切り取る、見方を提示するみたいな、
エッセイを書いてるんですけど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
僕ね、最近衝撃を受けたのは、その最新巻を読んで衝撃を受けたのが、
ちゃんとね、Web3についても語ってるんですよ。
スピーカー 2
へー。
これはでも雑貨は関係ない?これはエッセイっしょ?
スピーカー 1
いや、雑貨屋さんなんで、すでに雑貨について語ってる。
で、雑貨について語りながら、雑貨を切り口に世の中のことを、
世の中の築いたことを足場にして語っていくみたいなやつで。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
なんでWeb3について語るかっていうと、
例えばその、ツイッターとかニットクみたいな文章とか映像とか、
ああいうものもコマ切れになって消費されていくみたいなもの。
はい。
それもある種の情報の雑貨化に見えると。
生活必需品じゃない、あってもなくてもいい、どうでもいい情報で、
部屋の中が埋め尽くされていくのと、
その、自分のネット上での情報取得の経路、
メディアの体験がどんどん雑貨化していくことが似てるみたいな話をしていて。
で、その中でNFTとかトークンみたいなものっていうのも、
これまで持っていたデジタル上のデータみたいなものが、
どんどん雑貨化して切り売りできるようなものに、
雑貨屋の店長としては思えるみたいなもので。
で、それは実にその通りなんですね。
当たってると僕は思うんですけど。
はいはいはい。
雑貨屋やってるとこういうことまでWeb3までわかるんだって。
すごいなと思って。
えー。
すごい、すごい面白い。めちゃくちゃ面白くて。
スピーカー 2
えー。
スピーカー 1
これをね、すごいお勧めしてますね。
スピーカー 2
そうか、すごいちょっと。
結構じゃあ3冊ぐらいでも本出される?
うん。
スピーカー 1
なんかね、本人はそういう言われ方好きじゃないと思うんですけども、
好きじゃないかどうか分からないけど、
現代のね、村上春樹みたいな感じですね。
現代の村上春樹
スピーカー 2
えー。
スピーカー 1
どういう意味かっていうと、
村上春樹って小説家になる前に、
ジャズ喫茶を経営してた。
はい。
ですよね。
はい。
何かっていうと、
大きな会社とか、その役所とかに就職する、
あるいは勤めるみたいなことからドロップアウトして、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
自分の好きな音楽をかけて、
美味しいコーヒーを入れて、
自分が手に届く範囲のお客さんとコミュニケーションして、
生計を立てていきたいっていう。
うん。
なんかそういうものの流行りっていうか、
ジャズ喫茶がたくさんできたのはそういうことだと思うんですけど。
はいはい。
村上春樹自身がそういうドロップアウトして、
雑貨にこう没頭していくっていうことの、
もう第一世代みたいな人なんだよね。
で、かつそのお店を経営しながらあれこれ考える、
ものをちょっとずつ文章にしていく。
で、その三階さんっていうのは、
僕とほぼ同世代で、
就職氷河期時代に大学を卒業して、
雑貨の小秋内をするっていうことを、
もう何十年も今二十何年間くらいやりながら、
はいはい。
文章を書いてるんだけど、
それがね、現代の村上春樹。
スピーカー 2
へー。
スピーカー 1
文章も、文章のね、こうシャラツな感じも似ててね。
ただそれが喜ばしいことかどうかちょっとわからないんですけど。
はいはい。
一番面白かった時の村上春樹のエッセイよりも面白いですね。
スピーカー 2
へー。
スピーカー 1
よりも面白い。
だって、もういきなりね、出てるレベルっていうか、
新調者とかね、そういうとこから出てくる。
スピーカー 2
そっか、そうですね。確かに。
スピーカー 1
でも、もう見た人が、読んだ人が、この文章ただものじゃないって一発で思う。
スピーカー 2
うーん。
スピーカー 1
インディー出版とか個人出版じゃないですよ。
もういきなりそういうとこから出てくる。
スピーカー 2
はいはいはい、そうっすね。
スピーカー 1
あれなんで、もうすごい本物感がすごい。
めちゃくちゃ面白い。
スピーカー 2
へー、いいな。ちょっと読みます。
気になる。あの、書いてましたね。
日常のほうでも、メールマガジンのほうでも、
この方がすごくきてたと思うっていうのを見ました。
スピーカー 1
そうそう。僕が言うまでもなく、もうすごい書いてたと思って、
みんなオファー大殺到してると思うんですけど。
はいはい。
えー、この人のポッドキャストがあったら聞きたいなー。
やらなそうなんだけど。
スピーカー 2
そうですよね。ポッドキャストいいですよね。
やっぱりラジオいいもんね。
そうね。村上春樹もやっぱラジオとか聞きたくなるもんな。
スピーカー 1
村上春樹といえば、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
みなさん村上春樹読んでましたよね。
スピーカー 2
はい。
村上さんが順番に読むっていうのをやってて、
メディアのやっぱ始めたあたりぐらいに、
海辺のカフカなんです、今みたいなこと言ってたと思うんですけど。
スピーカー 1
言ってましたね。
スピーカー 2
はい。
昨日やっと上巻が読み終わって、
スピーカー 1
あの、ゆっくり読むのいいことだと思うんですけども、
むしろよくやめずに読んでますね。そんな時間が。
スピーカー 2
なんか、やっぱこんなに2年ぐらいかけて読んでると、
久しぶりに手に取って読むみたいなのを何回も繰り返す感じだから、
ちょっと前に戻っては読んでとか、むしろ最初に戻るときもあったりとか、
そうしながら。
スピーカー 1
でも、それは楽しそう。
スピーカー 2
ゆっくりゆっくり読んできたんですけど、やっと上巻が読み終わって。
スピーカー 1
それは、面白いんですか?
そんなに読み進まないってこと。
スピーカー 2
面白いんですよね。
すごいしがみついてはいたので、
全然読めないなっていう感じじゃなくて、読みたいんだけど、
なかなか他の本が優先順位が上がってきたりとか、
遠ざかってるときまで読むみたいな。
でも、すごい面白かったし、読み終わった感覚としては、
もうすぐ下巻読みたい。
スピーカー 1
記憶だと上巻が特に面白かった気がする。
スピーカー 2
あー、そう。
なんか僕も妻に、海辺のカッカ読んでたら、
あ、海辺のカッカ読んでるんだって言われて、
魚が降ってるところが一番好きなんだよねって言われて、
村上春樹の小説『海辺の花服家』の上巻についての話
スピーカー 2
もちろん、それが終わった後だったんですけど、
僕も読み終わってた後だったんですけど、
えー、あそこが好きなんだっていうので。
スピーカー 1
俺も、あそこかーと思って読んだ。
スピーカー 2
なんでなんだろうっていうの聞かなかったんですけど。
スピーカー 1
まあ、印象的だったとかそういうんですかね。
スピーカー 2
でも、すごい面白いですね、上巻。
結構今、謎めいてるっていうか、わからない。
スピーカー 1
今はあれですか、四国の図書館に行って、
部屋を与えられて、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
お兄さんというか、あの若い男性が来て、
一緒に車にドライブ乗せて連れてってもらって。
スピーカー 2
そうです、そうです。はい、連れてってもらって、
で、もう戻ってきて、
たぶんお父さんはもう亡くなっていて、
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、えーとあの、この猫と喋れる方の方は、
えーと、徳島の方に向かってる途中かな。
スピーカー 1
おじいさん。
スピーカー 2
おじいさん、はい。
中井さん。
スピーカー 1
中田さん。
スピーカー 2
中田さん、はいはい。
みたいな感じですね。
で、あの、最後に海辺の花服家のレコードを聴いて、
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
うん、その、あの、同じ部屋の中で過ごしながら終わってたみたいな感じでしたね。
スピーカー 1
埼玉さん。
スピーカー 2
はい、埼玉さんの。
はいはい。
そうです、そうです。
スピーカー 1
なんか、僕海辺の花服家好きなんですけど、
はい。
あれ好きっていうのは、なんかね、
好きなポルノのタイトルを読み上げられるような気はずかしさがあるっていうか。
おー、はいはい。
なんて言うんだろう。
僕そういう感じなんですよね。
スピーカー 2
あー、でも確かにまあちょっとドキドキしますね。
スピーカー 1
なんかあの、少年が主人公で、
はい。
で、その少年の、
被護者っていうか保護者になるような、
かつその憧れの女性をまとった大人の女性の、
うん。
沢木さんというのがなんか出てきて、
で、図書館みたいなあったかい親密な空間にこう住まわせてもらってみたいな。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
なんて言うんだろうな。
人に言えないような、
なんかそういう、
あー。
なんか、あれが好きってなんか人に言えないようなね、
スピーカー 2
なんかそういうくすぐるものがあってね。
スピーカー 1
はいはい。
なんか、そういう感じしますねあれ。
スピーカー 2
ねー。
海辺の花服家なんかすごい、周りにもなんか好きな、
あの、ほんとによく行ってる近くのカフェがあって、
そこの店主さんもその海辺の花服家が一番村上春希咲の中で好きだっていう話をされてて、
なので、それでこう読み始めたみたいなのもあったんですけど。
スピーカー 1
うん。
そうです。
スピーカー 2
はい。
ちょっとまだ、あの、情が終わったところなので、
なんか、この物語がどうなってくるのかわかってないですけど。
なるほど。
すごいやっぱり面白いですね。
スピーカー 1
僕はね、3回ぐらい読んだんですけど、
1回は全部通読して、
2回目と3回目は、
あの、少年の方の章だけを全部。
あー。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
あの、おじいさんの方読まずに。
スピーカー 2
そうですよね。
確かに。
いや、だからそれもちょっと気になってるんですよ。
この書き方も何なんだろう、この、
口号に口号に出てくる感じ。
なんかすごいその、
少年の方が僕どっちかっていうと。
そうかそうか。
スピーカー 1
はい。
あれ、なんで、
なんで2つの話が並行してるか、
まだわかってないんですね、あれ。
スピーカー 2
まだわかってないです。
なんかなんとなくリンクし始めてきてる感じをするんですけど、
おすすめの本や民族学についての話
スピーカー 2
こう別々の話じゃないんだっていうのが。
スピーカー 1
あれ、ちょっとそういえば、
順番に読んでると言ってたけど、
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドは読んでない。
スピーカー 2
それは読んでないですね、はい。
スピーカー 1
じゃあ、今ちょっとね、話にそごがありました。
スピーカー 2
あー、そうなんですね。
スピーカー 1
その2つの話が同時に進行するのは、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドが始めなんですけど、
スピーカー 2
へー、はいはい。
スピーカー 1
それを読んでると思って今喋ったんですけど、
ちょっと忘れてください。
はい、わかりました。
最後あれがどうなるか、
楽しみにしておいてください。
スピーカー 2
すごい楽しみですね。
はい、村上春樹の作品なんかすごい夜、
夜読みたくなるっていうか、
寝る前とかにすごい読みたくなりますね。
やっぱり、当てる位置、
まあ、勉強する系読んじゃうと、
バキバキになって目冴えちゃうっていうのもありますけど、
本当に静まった夜にすごいゆっくり読みたくなりますね。
まあ、それで進んでないって言われるんですけど。
スピーカー 1
なるほどね。
じゃあ、ちょっと、
本の話、
もうちょっとしたいんで。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
後編に続いて。
スピーカー 2
後編に。
そうですね、後編にしましょう。
スピーカー 1
後編にしましょう。
じゃあ、ちょっと前半の感想いただいてもよろしいでしょうか。
スピーカー 2
はい、わかりました。
前半、そうですね。
まず本当にお便りをいただけて嬉しかったです。
ありがとうございます。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
ありがとうございます。
ぜひお話、ゆっくりお話できればと思うと、
そうですよね、なんか民族学系は僕もすごい、
なんかまさにやっと今年、
はまり始めてるタイミングなので、
僕もすごい深めていきたいですね。
忘れられた日本人も読みつつ、
と思いました。
あと、佐々木さんにお勧めされた本を今、
もう届いたら読んでみます。
はい。
スピーカー 1
僕は僕で、
アテレのやつで、
何から読めばいいかがわかったんで。
スピーカー 2
はいはい、ぜひ。
スピーカー 1
いろんな視点が混ざった討論だと聞いて、
これ最初に良さそうだなと思ったので、
僕も読んでみます。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
はい、ありがとうございます。
ではですね、
本を紹介する回、後編に続きたいと思います。
それではまた次回。
おやすみなさい。
スピーカー 2
おやすみなさい。
30:21

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