クイズから始まるトーク
ヨヘイさん、いきなりなんですけども、クイズです。
細野春生が在籍したバンドを5つ答えよ。
おお、5つ。
えーと、なんだっけ、バーン!
えーと、ハッピーエンドでしょ。
うん。
えーと、YMOでしょ。
ハシモでしょ。
えーと、なんだっけ、あと1個。
あと1個なんだろう、その間が出てこない、今。
いやでも、バーンズ出てくるのすごいですね、いきなり。
あ、フィンパンアレイが出てきてないんだ。
もう、この辺りでも5個超えてると思います。
はい、なんか真面目に答えちゃった。
いや、いいんですよ、ご冥筒でございます。
今、5つと言ったんですけど、実際にはもっともっとたくさんあって、
割とキャリアの前半の方を上げてもらった感じだと思いますね。
ところで、このクイズ何ですか?
実はですね、私が初めて入った会社の入社試験の問題だったんです。
え?どういうこと?
あの、試験、入社試験受けに行ったら、第1問目にこれが書いてあって、
さすが、いい会社だなと思ったのよく覚えてます。
すごい、そんな会社あるんだ。
そう、あるんですよ。
びっくりした。
ホソのハロウィン特集の企画
というわけで、今日はですね、洋平さんと2人で、
ホソのハロウィン特集をお送りしてみたいと思います。
こんばんは、佐々木です。
今夜は素敵なゲストをお招きしています。
兄弟番組ホットテックの洋平さんです。
はい、どうもこんばんは、洋平です。
こんばんは。
そうですね、兄弟番組として名乗らせてもらっているホットテックから来ました。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
実はですね、メディアループ間もなく100回を迎えるんですけども、
100回を迎える前にやり残した企画がないかなと考えていて、
そのうちの一つがホソのハロウィン特集だったんですね。
前に坂本隆一特集と高橋雪色特集をやったことがあったので、
これはホソのさん特集を100回の前にやっておきたいと。
あともう一個がですね、
いつもお世話になっている皆さんを100回の前にゲストにお呼びしたいと思ったんですけども、
私、洋平さんとっくに呼んでいると思ったんですけど、
これもう勘違いで、私がホットテックにゲストに出ただけだったんですね。
あー、はいはいはい。
なんかあれですよね、雑談でちょっと収録したやつがちらっと。
そう、雑談の正月か何かに集団でワイワイやったやつがあったんですけど、
あれを一度カウントしていいものかどうかちゃんとまともに話してないんだよね。
そうですね、あれはあんまりバーにいる雑談って感じでしたね。
そうそう雑談で。
かつ私がホットテックに出た時っていうのが、
かなり自由に喋らせてもらって、
ほとんどメディアの本編みたいな話をさせてもらったんで。
細野ハルオの音楽談義
結構独特な回でしたね、あれ。
そう、独特な回だったですね。
独特というか、ホットテックとしては独特で、
メディアルップのいつものペースでやらせてもらってしまってですね。
それで全然、洋平さんゲストに出てもらったって勘違いしてて。
なるほど、なるほど。
じゃあこの2つを合体させて、
細野はがみ特集に洋平さんを呼んだらいいんじゃないかと思いつきまして、
この配信がおそらく第98回になるんですけど、
ゲストに呼び出させていただきました。
まさかこういう形で呼ばれると思ってなかったんで、
すごく新鮮に驚いてますけど。
ですよね、テックの話でもなく、
メディアの話でもなく、音楽の話で。
そうですね。
ささきさんすごい好きなんだろうなっていうのは思ってたし、
ささきさんの音楽の趣味と僕の趣味はちょっと近いだろうなっていうのは、
なんか感じてましたね。
何でしたっけ、
ホットテック聞いてて松本隆の詩が大好きで、
童の子のって回がありましたよね。
ありましたね。
それが好きってことは、
だいたいもうあの辺の音楽全部イケてるなみたいな。
そうそう、なんかインターネットマガジンの連載を読んでたみたいな話をした回があって、
そこで松本隆さんがすごい好きなんですよねって話をしましたね。
そうそう、それが記憶に残ってて、
で、最近メディア・ルップのツイッターかなんかで、
この後撮りたいなと思ってる企画の次回予告みたいなのをちょっと頭出ししたら、
その頭出しした時に付けたタイトルが、
冬越えさっていうのを付けたんですよね。
歌詞の一部を。
そしたらなんと、それ一番好きな曲ですって大平さんおっしゃったんで、
マジかと、あの曲好きで被ることはそうそうないのって思って。
そうですね、僕すごい今でも聞くぐらい好きだから。
冬越えっていうのは、ホソのハルアミのデビューアルバム、
ソロデビューアルバムのそのハウスに入っている曲なんですけど、
あのアルバムの中だと恋は桃色とか、バラと野獣みたいな曲が人気あるんだと思うんですけども、
冬越えをあえて選ぶ人はなんかそんな多分多くなくて、
これは良いなと。
いや、わかります。
はい、もともと特別好きな曲ではなかったんで、
レイ原上のラストっていうアルバムに終わりの季節のカバーが入ってて、
それをすごいよく聞いてる時期があって、
その頃にホソのハルアミを聴き直したら、
なんかすごい冬越えがいいなってなって、
それ前までは本当に恋は桃色とかの方が好きでしたよ。
じゃあ後から好きになったんですか?
そう、なんかあんまり冬越えに意識が向いてなかったんですよ、昔は。
それでいきなり聞き直して、すごい好きになったって感じですね。
いや、わかる。大学生の時によく聞いてたんだ。
東北の仙台の大学生だったんで、冬厳しいんですよ。
結構マジで雪に閉じ込められるんですよ。
本当に。
わかります、なんとなく。
それでね、大体ずっとアパートの中にいるわけですけど、
細野ハウス50周年の収録日
そのアパートの中にいる感じと、
そのハウスのホームレコーディングしてる感じと、
その中で季節が変わっていくのを歌っていく感じと、
なんか自分の中でうまく混ざり合って、
これいいなと思って。
なんかあれ、他の曲に比べて妙に通る声で歌ってるっていうか、
フォークシンガーみたいな歌い方だなっていうのは、
すごい聞いてて思いますけど。
そう、なんかボソボソしてないですよね。
なんかこう通る声っていうか、張ってるっていうか、
なんかいいですよね。
僕ね、ボブ・ディランが好きなんですけど、
珍しいですね。
ボブ・ディランのナッシュビル・スカイラインっていうアルバムがあって、
そのアルバムだけ異常にカントリー調で、
彼のいつもの声じゃないんですけど、
なんかそういう違いを感じましたね。
なんか急に綺麗な声で歌いだしたみたいな。
それもなんか相まって結構、
この歌い方が妙に刺さるなみたいな感じで好きですね。
その細野ハウスなんですけど、
今日これを収録してるのが、
2023年5月24日なんですけど、
あと2、3時間で5月25日になると、
細野ハウスが出てちょうど50年の収録日なんですよ。
50周年発売日の前日の夜にこれ撮ってるんですね。
なんか感慨深いものがありますね、それは。
いやまさか50年前のアルバムを、
こんなに今も聴かれてるとは思ってたかどうか分かりませんけど。
というわけで今日はですね、
細野・松本隆のコンビネーション
実は事前にですね、
2人それぞれ勝手にプレイリストを作って、
その中身を伏せているっていうのは、
今始まっている時の状況です。
ちょうど収録時間いい感じになるくらいまで、
お互い好きな曲の音をね、
1個ずつ言っていこうかなと思うんですけども、
ちょっと私が最初に冬声の話しちゃったんで、
それちょっとノーカウントにして、
カウントしてもいいですけど、
それは僕の番が終わったということで、
陽芸さんの方からですね、
1曲目かな、
持ってきたやつを紹介いただけないでしょうか。
1曲目ですか。
どれにしようかな。
しかしですよ、僕も作ってと思ったんですけど、
細野さんのプレイリストって、
なんか日本の音楽になりますね。
日本の音楽の歴史になりますね。
結構バラバラにしてますね。
あえて選ぶ時も。
途中すごい増えちゃって、
1回やめて捨てて、
すごい少なくしました。
はい、じゃあ1曲目は、
ハッピーエンドの、
シンシンシンっていう曲ですね。
なんと、面白い。
それは理由を聞いてもいいですか?
これはあれですよね、
ファーストアルバム収録の、
ゆでめんって言われてるやつですね。
ゆでめんに入ってる曲で、
結構これ歌詞が、
冬の歌が多いんだけど、
発売したのは、
アルバムが夏に発売したらしい、
っていうことらしいんですけど。
なんかシンシンシンあんまりこう、
意識して好きだと思ったことないですね。
これは本当ですか?
でもパッとわかります、もちろん。
ファーストアルバムの中に細野さんの曲、
まだあんまりたくさん、
覚醒前っていうか、
シンガーソングライター覚醒直前、
前夜みたいな時だと思うんで、
これ選んだ理由が気になります。
ちょっと冬声が頭にあって、
あ、なるほど。
それで、
思ったんですけど、
やっぱり松本隆の歌詞で、
冬が描かれてるっていうとか、
そうなの?
それはそうですね。
結構大きくて、
すごい大前提で言うと、
僕は細野さんが好きっていうのもあるんですけど、
松本隆と細野春帯の組み合わせっていうのが、
すごいずっと好きなんですよ。
それは間違いないですね。
その後もずっと2人一緒だし、
この2人の関係性がとにかく好きで、
それもあるんで、
ハッピーエンドがとにかく好きっていうのがあって、
その中でこの曲を選んだ理由は、
今言ったみたいな感じで、
松本隆さんの歌詞で冬を描いてて、
細野さんの曲がついてて、
っていうところですかね。
この時は特に、
松本さんの詩がこう、
杉吉春っぽいっていうか、
はいはいはい。
特にそういう感じですね、この初期の。
杉吉春とか宮沢賢治っぽいっていうか、
はっきりと影響を受けてると書いてますけど、
しんしんしんとか、
ハッピーエンドの分析
すごい杉吉春っぽい世界で。
そうですね。
いやーいいなこれ。
これがね、結構好きです。
細野さんの歌い方もまた変わってますよね。
今のスタイルを確立する前の、
ちょっとロックっぽく歌ってるっていうか、
ぶっきらぼうに。
そうですね。
それはそうだと思う。
やっぱりその、
セカンドの風待ちロマンとかの方が、
歌い方がかなり確立されてきてるなーっていうのは、
思います。
風待ちロマンの方に入ってる夏なんです、
も、
すごい好きなんですけど、
なんかこう冬を感じられる曲だったんで、
こっちを選んだっていう。
ファーストアルバムの春よ恋から始まる、
独特な暗さというか、
冬の寒さがあると思うんですけど、
それに欠かせない曲ですね、これね。
学生の一人暮らしの冬みたいな冬ですよね。
そうそうそうそう。
確かに冬声に通じる、
冬声はもうちょっとサウンドが派手ですけどね、
アメリカのカントリーとか、
ブラスロックみたいなのが合わさったような、
ハッピーエンドについて
ただ世界観は確かにこの、
そうなんですよ。
ありますね、これ。
はい。
いや、これはなんか意外な玉が来ましたね、これは。
なんかこの二人がやってるハッピーエンドの曲ってのは、
まぁ大体全部好きなんですけど、
この中でこれを選んでみました。
いやー、しかしハッピーエンドって、
いつ知って、いつ好きになりましたっけ?
いつだろう、大学生ぐらいだと思いますね。
なんか、そうですよね。
私、高校生の時だったんですけど、
CDが再発されて、
ハッピーエンドのCDが手に入るようになって、
で、その時ってこう、CDとか買うのにこう、
音楽雑誌買いますよね、買ってたんですけど、
で、その音楽雑誌のレビューに、
古いCDの再発版のレビューなんかが載ってて、
で、どうやらすごいアルバムらしいと。
でもなんか、その当時で言うと、
フォークロックみたいなものにあんまりいい印象がないというか、
どうせ、なんていうの、
音楽的には聞くべきところないんじゃないかみたいな風に思ってて、
特にジャケットから暗い感じを感じたんで、
いや、別にこれと思ったけど、
あまりにもみんな星5とかをつけるみたいなのを絶賛してるから、
なんだこれと思って聞いてみたら、
風待ちロマンの1曲目でぶっ飛んだみたいなのがありますね。
はいはい。
風を集めてでぶっ飛んで。
確かにな。
あのイントロがすごいですからね。
うん。
あのギターと、その後入ってくるドラムと、
なんか真似たくなりますよね。
わかる。
高校の時に英語を教えに来てたアメリカ人の先生がいたんですけど、
その先生のホームパーティーに、
ハッピーエンドのCD持ってたら、
このかっこいいロックバンドは誰だって。
その先生が言って、
これ70年の演奏の台風とね。
はいはい、台風。
台風だともう1個なんだっけな。
すごいかっこいい、こんなのいるんだ。
すごいな、ハイカラハクチとか。
そう、ハイカラハクチと、
あと曇った空の、
なんだっけ、
プログレっぽいやつ、
ハードロックとかプログレっぽいやつ。
かくれんぼ。
かくれんぼ、そう、かくれんぼ。
とかを聴いて、
すごいかっこいいって言ってくれたんですけど、
ただ当時アメリカに、
その人にあんま聞かせる方法がなかったけど、
今配信とかで。
はいはい。
海外の人もハッピーエンド聴くとか言うんで。
その時の、
なんかわかんないけど、
アメリカから来た英語の先生が
ハッピーエンドいいって言ってくれたのが
すごい妙に嬉しかったのが覚えてますね。
でしょ、みたいな。
じゃあなんか、
1曲目ハッピーエンドっていうか、
順番に来た感じがするんで、
僕も、僕が持ってきたプレイリストの中だと、
その時代に次ぐようなやつを
ちょっとあえて選んでみたいんですけども、
はい。
これがですね、
四面道歌。
四面道歌。
これは細野春帯のトロピカル三部作の最後。
YMOの前夜、直前にあたるような時期の作品なんですけども、
ハライソに収録されているやつなんですけど、
四面道って四の面の道の歌ってことで、
四面道歌ってのがあるんですけども、
細野春帯っていうと、
ハッピーエンドの後はトロピカル三部作みたいなやつを
撮ると思うんですけども、
ハライソはその中でも最後のやつで、
これ別にすごく特別、
昔から好きだったわけじゃなく、
アルバム全体通して聴いてて、
その中でキャッチーな、
耳に残る歌だったんで、
ずっと歌ってたんですけども、
ある時ですね、
今住んでるのが西尾木窪なんですけど、
細野春帯の曲について
西尾木窪と尾木窪の間に
四面道っていう道があるんですよ。
で、僕全然、
ハッピーエンドとか好きだったんですけど、
出身が大学仙台だったんで、
東京の地理関係全然わからなくて、
気づいたら今住んでる場所が、
ハッピーエンドとか、
あとはシュガーベイビーとかが
バンド演奏よくやってた、
西尾木窪、西尾木窪の辺りに住んでるんですね。
で、その時に、
自分の好きな音楽とかの歌詞に出てくる地名とか、
景色が身の回りのものだってことに
はって気づいて、
で、しかもその時ですけど、
子供乗せて、自転車でね、
子供乗せる自転車に子供乗せて、
その四面道を通ってたんですけど、
僕ね、息子の名前が春尾実って言うんですよ。
すごい愛ゆえの名前ですね。
いや、実はね、実はそういうことでもなかったんですけどね。
いや、春尾って特に意味のない名前じゃないですか、
その春尾。
なるべく何の期待もかけない、
何のあれもない、
誰も知らない名前がいいと思って。
つけたら、
つけた後にだんだん有名になってきちゃって。
ちょっと計算が狂ってきたところがあるんですけども、
自転車の後ろに春尾っていう名前の子供を乗せて、
四面道を通っている時に、
四面道感が頭に流れたんですよ。
で、すべてが繋がって、
あれ?
未定
俺来るべきとこに来たなぁみたいな、
なんかそういう感じが。
じゃあ陽源さんの2曲目を。
はい。
曲目。
どうだなぁ。
いや、ドキドキするな。
意外とドキドキする。
何出してくる?
これなぁ、難しいなぁって今思ってるけど、
どうしようかな。
まあまあまあ、はい。
えっと、
松本隆との関係
ガラスのリンゴ。
あ、出ました。
今日のテーマが見えた。
松本隆。
はい、あの、
いろいろ曲選んでて、
YMOとか、
最近の細野さんのソロの曲とかも
選んだんですけど、
ちょっと僕のこだわりでいくと、
細野さんが松本隆さんと
歌謡曲の世界ですごい大活躍してた時期もある
っていう、どうですかね。
松田聖子、ガラスのリンゴ、
これはもう必要ですね、特集には。
そうなんですよ。
で、
何だっけな。
松本隆さんの方が
歌謡曲の世界では先輩なんですよね。
うんうん。
で、この2人って本当に先輩後輩でしかない感じの
人間関係でずっと。
で、大学、立教大学でしたっけ。
立教大学のすごいベーシストがいるぞみたいな感じで
バンド組みたいからそのベーシストに会いに
行ったんですよね、松本隆さんに。
そうですね。
そこからの、松本隆さんは
歌謡曲で、
そこからのずっと付き合いがあって、
で、普通ずっとこの距離感で
関係保ってたら絶対仲悪くなってるような気がするんですよ。
しかも結構ひどいエピソードいっぱいあるっていうか。
多分デイジーホリデーっていうラジオだったと思うんですけど、
それに松本隆さんがゲストに来たときに、
大学卒業する時期の云々の話をしてて、
で、松本隆さんって経営技術中退してて、
で、松本さんの親に詰められたりとかしてるんですよ。
息子を変な方向に連れてくなみたいな。
で、本人次第ですって返したらしいんですけど。
その話をした後に、松本さんって
自分は卒業したけどねみたいなことを
自慢げに言ってるんだけど、
その卒論のテーマって、
当時のハッピーエンドで書いた歌詞を使ってるんですよ。
そうなんだ。
だから卒論の一部を松本隆さんに書かせてる。
それそのエピソードじゃなかった。
大学卒業したよとかって自慢げに言ってるけど、
中退させた人に卒論の一部を書かせてるっていう、
すごい普通だったらものすごい鬼畜な話だと思うんですけど。
でもいい関係ですね。
ガラスのリンゴ
絶対そうならなくて、50年以上付き合いがあって。
だから一生先輩と後輩みたいな2人なんですけど、
歌謡曲においては松本隆さんというのは
すごい先に歌謡曲の世界で大ヒットしたので、
モメンのハンカチーフのきっかけで。
だからすごい先輩で、
その当時の松本隆さんというのは
ミュージシャンの知り合いがいっぱいいる人だから、
その人たちを歌謡曲の世界にどんどん連れていくっていうのを
ちょっと考えていたみたいで、
ロックの世界からポップスの世界に連れていくみたいな。
それをマンハッタンとブルックリンに橋を架けたんだっていうわけですよ、彼は。
またシャルター言い方した。
またかっこいいこと言うなぁと思うんですけど。
そうやって2人でやるようになって、
なんでこのガラスのリンゴっていう曲にしたかっていうと、
これは喫茶店で松本隆さんから聞いたことみたいな本があるんですよ。
これ結構本当に最近出た本だと思うんですけど、
コロナ5日前かちょっとわかんないけど、それぐらい出てきて。
結構面白い話がいっぱいあって、
ガラスのリンゴのリンゴっていう字、漢字じゃないですか。
これは小学生はこの字読めないっていうコード会社の人に乱食を示されて、
普通カタカナとかで書いてますよね。
カタカナにしてみたいなのを返されたんだけど、
読めるようになるから大丈夫みたいな。
すごいなと。
いいね、いいですね。
でも確かにね、これ漢字の方がいいですよね。
確かにこのリンゴって今全員読める字だと思うんですよ。
誰でも読める字なんですけど、当時はそうじゃなかった。
でも読めるようになるから大丈夫だよって。
この曲出せばみんな読めるようになるよってことだと思うんですけど。
人形劇三国志のテーマ曲
そしたら僕今、これ紹介するかどうか迷ってたんですけど、
歌謡曲の世界に引っ張り出された細野晴海っていう、
あれで言うと、その後に作ったやつだと思うんですけど、
三国志ラブテーマ、小池玉雄。
え、知らない。なんだろう。
三国志のテーマ曲。
三国志?
人形域三国志の、NHKで人形域三国志って見てました?
え、見てない。覚えてない。
NHKの番組のってこと?
そうです。
これもまた思い出話みたいになっちゃうんですけど、
僕その小学校の時に、
習い事ちょっとはしてたけど、
田舎の子供って結構あんま習い事しないんで、
あと塾もないから、
学校終わったら家に帰ってくるしかないんですよね。
しかも田舎だから近所に遊べる友達とかも、
そんな近所にいたりしないぐらいな感じなんで、
帰ると自分の家に兄弟だけがいて、
両親は友働きで家にいないみたいな、
子供たちだけで薄暗く夕暮れていく家の中で
過ごしてる時間があったんですけど、
二つ下の弟にゲーム機取られるから、
僕は何もゲームもできないんですよ。
やることといえば、
本読むかテレビつけるかぐらいしかないんですけど、
夕方になるとどのアニメもやってないんだが、
教育テレビでだけ、
人形域三国志をやってる時間帯があったんですよ。
本当に三国志を人形域ですごく長く時間かけてやるやつなんですけど、
そのテーマ曲になってたのが、
後でわかったんですけど、
細野晴海の曲で。
この曲がすごく切なくてね、
しかも大陸的なアレンジがしてあって、
もちろん三国志らしくしてあるわけですけど、
細野晴臣の音楽についての子供時代の思い出
細野さんっていろいろ作れるんで、
風の谷の直しからって言われれば、
それっぽい幻想的なアレやるし、
三国志って言われれば大陸的な感じにするし。
子供って暗くなっていく家であんまり明かりつけないじゃないですか。
遊びに夢中になって。
はい、僕もそうだったな。
ほぼ真っ暗になりかけている、
古い実家でNHKしか見るものがなくて、
人形劇見てる小学校時代の自分と、
この曲の雰囲気がぴったりするので、
聞くたびに涙が出るような。
思い出せるんですよ、その頃の自分。
細野さんのバンドで一番出会いが早いのはYMOなんですよ。
リアルタイムでってことですよね。
僕もリアルタイムではそうです。
周囲のパソコン少年たちが友人いっぱいいたんで、
いわゆるDTMが流行り始めてた時期で、
MIDI音源とか買ってきて、それでYMOの曲を入れるみたいなのをやってる人たちがいて、
そういう音楽が昔あったんだな、みたいな感じで。
MIDI音源でパソコンのPCM音源を鳴らすってことだと思うんですけど、
それって何年くらいの話ですか?
もうその頃だったと思いますけどね。
ハルウォミとイエローマジックオーケストラの話
90年代?
93?
91、2、3くらいだと思うな。
WindowsマシンでそういうDTMを初めてやったのは95年くらいだったんですけど、
Windows3.1のアプリケーションで一生懸命MIDI音源を入れたり、ポチポチ入れたりしてやるんですけど、
僕その絶望を感じるのは、
MIDI音源って楽譜とか音符の演奏のデータが入ってるやつですけど、
あれでYMOの曲を機械に演奏させても、全然YMOの音にならないんですよね。
当たり前ですけど、あのシンセの音がすごくいい音をするように、
ものすごくセンスのいい音色選びされてるじゃないですか。
それに対して自分のパソコンに入ってるPCM音源とか、
ローランドの追加の音源とかでもしょぼいから、
なんていうんだろう、演奏はタイトでバッチリ再現されてるのに、
バッチリ再現されてるのに音がしょぼすぎて聞いてらんないみたいな。
だからYMOって音色作りがすごい大事なんだなって思いましたね。
イエローマジックオーケストラのコズミックサーフィンについて
あと、小学校の当時の記憶とかなんですけど、僕はテクノローって、
楽器が上手い人たちだって知ったのはその後でしたね。
もちろん僕もそうですね。
楽器弾かないでいいからこういうのやってるのかなって子供の頃思ってて、
後で、そうじゃなくて日本で随日の楽器が上手い人たちの集まりがこれやってる。
ゴールデンボンバーとは違いますからね。
数年前に八つ畑のペンションか何かに家族旅行に行った時があって、
息子も一緒にいて泊まってて、
息子の名前を呼びますよね。
朝食とかをサービスしてくれているペンションのママが、
え、ハルウォミって言うから。
確かそんなアーティストがいたわねとか言うわけですよ。
だいたいそういう時って、
あ、YMOの方なんですよね。みんな知ってるのって。
世間的に大ヒットしてるのって。
確かにそうです。
そうなんですよって。
大変なものはそのハルウォミなんですよとか言ったら、
いや私が知ってるのはそっちじゃない。
妻恋ロックフェスティバルに出てたハッピーエンドの方。
それ同じ人なんですけど。
そっちで知ってるんですねみたいな感じで。
妻恋だから、
妻恋っていうかそのペンションやってるご夫婦は、
多分ヒッピー気質があるから八つ畑でペンションやってると思うんだけど。
そういう日本のロックミュージックの走りみたいなものを、
実際当時のロックフェスティバルかフォークフェスティバルかな。
そういうイベントに妻恋に行って観てた人たちで、
ハッピーエンド見たわよヘンチビみたいな。
なんかそういう人だった。
めっちゃいいなそれ。
すごいな。それ見たことあるんだみたいな。
ほとんどデビューしたての、
全然有名じゃない時のライブのエピソード出てきますよね。
それ見てたご夫婦みたいな。
むしろYMを知らないみたいな。
すごいめちゃくちゃ世間ずれしてて素敵ですね。
そういう人すごい好きだな。
プレイリスト多分全然紹介し終わらないと思うんですけども、
一応その区切りをつけなきゃいけないみたいなこともあるので、
あと一曲ずつこう。
やっぱりイエローマジックオーケストラの
コズミックサーフィンですね。
なんかいいですね。
ファーストから。
ド定番なのかな多分。
ちょっとこの辺の感覚が僕ないんで、
これがド定番なのかわからないんですけど、
さっきちょっと話した通りで、
小中学生のほうにYMOの再生があったんで、
その時の同級生の塚田くんっていう
友達の男の子に、
家にDTM環境を揃えたり、
再生きっかけでボックスが出たりとかしてたんですよね、YMOの。
それをまとめて一緒に聴いたりとかしてた友達なんですけど、
その当時にYMOを多分全部聴いてるんですよね。
だからそういう意味では。
出したアルバムを。
それを聴いてたんだけど、
当時は結構履修してる感覚で聴いてて、
あんまりこう、
ちゃんとハマって熱中して聴いてる感じではなかったと思うんですけど、
なかったと思います。
このアルバム好きだなとかがそこまでなかったんですよ。
で、そのまんま、
その時はYMOは結構すごいな、
これで凄さわかったなと思ってたんですけど、
どっちだったっけな、
その後もう社会人になってから、
このコズミックサーフィン、今回選んだ曲は、
コズミックサーフィンっていう曲が好きっていうよりは、
細野晴臣の初めて聴いたアルバム
レコードで初めて聴いたアルバムが、
どっちのアレですか?日本版の方ですか?
いや、US版なんですよ。
やばい。
ご友人が持ってたのはUS版の方程ですか?
いや、分かんない。
社会人になって、もうYMOとかすっかり離れてから、
当時は下北沢に住んでたんで、
割ともっとロックとかしか聴いてなかったし、
もう伝説的なレコードジャケットじゃないですか。
そうですね。
めちゃくちゃかっこいいアルバム。
レコードを買った理由も結構、
いい加減っちゃいい加減なんですけど、
当時よく下北沢に行ってたバーで、
よく話してたデザイナーの人がいて、
その人がテクニックスのSL1200M3っていう、
いわゆるアンテーブルの土手版みたいなやつがあって、
それが中古で譲ってもらって、
このイコライザーとかも付いてて、
いくらだったか超激安で譲ってもらったんですけど、
聴くべき音源を1枚も持ってないなと思ったんで。
なんとその最初の1枚に。
じゃあちょっとディスクユニオン、
あの下北沢ディスクユニオン今もあると思うんですけど、
茶沢通りのとこに。
そこでレコード見に行こうと見に行って、
知ってるやつがあるから。
当時いくらでしたこれ。
安かったですよ。
当時は安いでしょうね。
2,000円くらいだったと思うけど。
1,000円か、いいですね。
2,000円はしてない絶対。
1,000円だったら絶対今買うな。
今お目にかかることないですよこんな。
普通にフラッと置いてないですよ。
買って、家帰ってきて聴いて、
その一通りの体験というか、
セットアップして、
ずっと聴ける環境整えて、
針落としてって聴いて、
ファイアークラッカーからじっくり聴いて、
めちゃくちゃこれいいアルバムだなって。
それ羨ましいですね。
2,000年代ですよね?
2,005年くらいだと思う。
2,000年代にピュアな気持ちでタンテーブル手に入れて、
最初の1枚で、
ほぼ最後に入ってるのはコズミックサーフィンだと思うんですけど、
それをピュアな気持ちで2,000年代に味わえるの最高にいいですね。
1人で部屋の中でそれ聴いてて、
めちゃくちゃこれいいじゃんってなって、
それからすごいファーストが好きになったんですよ。
いいですね。僕さっき聴いてました今実際。
そうなんだ。
いいですね。これはやっぱりいいな。
これはやっぱりいいですね。
ちゃんとSpotifyとかでもUS版って区別があるんだなっていうのを知りました。
ミックスが違うんですよ。
ジャケが違うからこっちあるんだって。
なんかいいな。
プレイリストの中には変なマニアックな曲とかも混ぜてたんですけど、
そういうことする気にならなくなる王道な。
でもやっぱりいいよなって。
ゆえにいいよなっていうのができた気がしますね。
普通に最近というか2,000年代のソロの細野さんとかも好きで、
どっちかというと福岡に来てからはそっちを聴く機会が多かったんで、
そこのあたりもすごい好きだし。
ただその頃って2,000年代前半ってほとんどカバー曲なんですよね。
シンプも全部カバーみたいな感じだったんで。
でもそれはそれでいいレコーディングがいっぱいあるから好きなんですよね。
ボブ・ディランのカバーとかもしてるんですよね、その中で。
だからこういうのもすごい好きですね。
細野晴臣の音楽プロデュース
プレイリスト作りながらこれ1回で終わらなそうだなと思ったんですけど、
1回で終わらない感じにちゃんとなってよかったなと今思ってます。
というわけでヨヘンさんとお送りしてきました細野ハロウィン特集なんですけれども、
最後に今日の感想をいただいてみたいと思います。
今日どうでしたでしょうか。
本当に楽しかったですね。
ただ楽しい話をしましたっていう感じで、
聞いてくださる人に分かりやすい話はあんましてない気がするんですけど、
楽しかったです、すごく。
細野ハロウィンのことだけを話すのって難しいんだなって僕は思いました。
どうしても隣り合ってるキーワードっていうか音楽とか人が多いんで、
途中あれこれ松本隆特集に持っていかれたかもしれんって思う時もあったし。
細野さんってあんまりリーダーシップを本人から一切感じないんですけど、
やっぱりすごいリーダーだと思います。
いろんな人の人生変えちゃってると思うので。
さっきのコズミックサーフィンを選んだ理由のところで、
本当はコズミックサーフィン1曲じゃなくて、
このアルバムのコンセプトあるいはこのバンドのコンセプトが現れてるデビューアルバム、
YELLOW MAGIC ORCHESTRAのA面のあの流れ全部がいいんだってことを言いたかったんだと思うんですけども、
細野さんがやってることってそういうプロデュースじゃないですか。
音とかアート全部のプロデュースをしてるってことなんで、
あの人の1曲を上げるのって難しいっていうか、
あの人の1曲を上げるなら全部取り上げなきゃいけないみたいなことになるし、
1曲上げるの難しかったですよね。
そうですね。
あと個人的な思い出にすごくひも付いてる人だなって思いました。
僕も改めてそう思いました。
佐々木さんの幼少期の話とかすごくつながってるんで。
本当ですよ。薄暗い部屋で塾にも行かず、習い事もせず、
ゲーム機も使えずにNHKを見てた自分を励ましてくれた曲ですよ。
やっぱりいろんな人の人生を描いてる人だなって思っちゃいます。
本当ですね。これはちょっと面白いな。
プレイリストの共有
またもし細野春海好きな人を聞いてる人の中にいたらまたやろうかなと。
じゃあ今日はこのあたりで一旦締めて、
今回我々が用意したプレイリストは、
ちょっとまた塾講を加えた上で公開できる状態にして、
洋平さんのと私のとSpotifyのプレイリストで共有したいと思いますので、
そのリンクは概要欄とかニュースレターに記載したいと思います。
こちらもぜひチェックしてみてください。
というわけでメディアループはまもなく100回を迎えるんですけれども、
絶賛メッセージを募集しております。
100回記念配信では来たメッセージを全部読み上げてご紹介したいと思ってますので、
ぜひこちらも概要欄からアクセスしてみてください。
というわけで今回は細野春海特集を洋平さんとお送りいたしました。
ありがとうございました。
それではまた次回!