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2023-05-22 38:09

#097 幻の「高早大明神」を訪ねて

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岩手県遠野市で篤い信仰を集める「程洞稲荷神社」。そのさらに奥にある謎の神様「高早大明神」を探す冒険をしてきました。

程洞稲荷神社は、遠野の中でもかなり古くからある神社なんですが、行ったことがある人はかなり限られます。男根をかたどった金精様が有名で、いまではわずかに、地元・下組町で信仰の対象になっています。私はそこの出身なので昔からよく知っていて、小説『僕らのネクロマンシー』にも登場させました。

そのフィクションのなかで私は、程洞稲荷神社のさらに奥に特別な場所がある、という話を書きました。もちろん空想です。ところが、それを書いた後になって、実際に謎の神様を祀っている場所がある、という話を聞きます。しかしそれは、地元の人でもほとんど聞いたことがない、ましてや行ったことがある人はほとんどいない、という場所でした。その名を「高早大明神」といいます。

今回は、その場所を尋ねてみようという企画です。参加してくれたのは、遠野八幡宮の神主の多田宣史さん、二ヶ月前に遠野に移住したばかりのzebraさん、そして私の同級生で遠野物語マニアの鈴木晋人さんです。

番組のキーワード

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制作ノート

企画: ささきる / 出演: 多田宣史, zebra, 鈴木晋仁, ささきる / 編集・ディレクション: ささきる

2023年5月14日収録

高速大明神の謎に迫る
岩手県東の市で熱い信仰を集める、ほどぼら稲荷神社。
そのさらに奥にある謎の神様、高速大明神を探す冒険をしてきました。
ほどぼら稲荷神社は、東の中でもかなり古くからある神社なんですが、行ったことがある人はかなり限られます。
断魂をかたどった神聖様が有名なんですけれども、今ではわずかに地元下久美町で信仰の対象になっているという場所です。
私はそこの下久美町の出身なので、昔からよく知っていまして、私が書いた小説、僕らのネクロマンシーにも主要な舞台として登場させました。
そのフィクションの中で、私はその神社ですね、そのさらに奥に特別な場所があるというようなお話を書きました。
もちろん空想です。
ところがですね、それを書いた後になって、実際に謎の神様を祀っている場所があるという話を聞くことができました。
これを教えてくれたのは私のおじさんなんですけれども、周りの人に聞いてみたら父も知っていました。
でも母は初めて聞いたと言っていました。
なので地元の人でも聞いたことがない、ましてや行ったことがある人はほとんどいないという場所です。
その名を高林大名神と言います。
今回はですね、その場所を訪ねてみようという企画です。
参加してくれたのは、東野八幡宮の官主の田田よしふみさん。
2ヶ月前に東野に移住してきたばかりのゼブラさん。
そして私の同級生で東野物語マニアの鈴木国人さんです。
この4人でですね、5月14日に実際に山に登って高林大名神を探してきました。
その探索の様子はニュースレターとYouTube、そしてこのポッドキャストで記録を残すことにしました。
その小野村稲荷神社に行く人がまず今かなり限られている中で、
さらにその奥にある高林大名神を訪れてみようという人はもう滅多に現れないとは思うんですけれども、
ただですね、行きたい人にとってはこれらのコンテンツを見聞きすると、まず間違いなく到達できると思いますので、
そのように活用されるといいなと思ってちょっとやってみました。
これが活用されるのかどうなのかわかりませんけれども、
ホドボラ稲荷神社は私すごく好きな場所で、
密かに一人で行って登って焚き火して帰ってきたりとか、そんなことをする場所だったりしますし、
この高林大名神というのは今回その場所を探してみて、
遠野市内からハヤチ姉さんを望める特別な場所だということがわかったので、
興味を持つ人が現れたらいいななんてことも期待しています。
というわけで今回はちょっと変わった配信になるかと思うんですけれども、お楽しみいただければと思います。
それではどうぞ。
じゃあ今日無事高林大名神見つけられたということで、
山登りの様子と周辺の歴史について
一人一人ちょっと感想いただいてもいいですか?
じゃああくにくんからする?
一回どうなったかと思ったけど、無事に着くことができまして、
やっぱり感動したのはやっぱりこの遠野の人たちのこの信仰の熱さですよね。
だからこそあの山を越えて祭るわけだし。
そうだよね。これ車で来てるから早いけど、
下組町から歩くとここに来るまでに40分ぐらいかかる。
さらにそこからプラス15分。
15分でした帰り。
10分くらいかかるね。
道分かってる状態で。
やっぱり20分くらいかかってますね、なんだかんだで。
この遠野の人たちの思いを馳せるって感じで、
いい体験できたんじゃないですかね。
しかしなんか秘書地でもあるってのは知らなかったけど、
確か涼しくて気持ちいいよね。
ちょうど今の時期っていうのは下草があんまり出てなくて、
歩く道が分かりやすいというか、
これがもう草ぼうぼうだとおそらく倍以上迷ったんじゃないですかね。
実際何でしたっけ、今時間振り返ると、
10時前に出発して、
今何分ですか?
今11時4分です。
9時に集合して、
9時10分くらいから登り始めて、
打ち合わせと焚き火をして、
45分くらいに出たような気がしますね。
そうですね。
1時間15分くらい山の中さまよってて。
さまよってた。
ちょっとクマを恐れつつ。
序盤1時間迷ってましたもんね。
そうですね。
これ下草生えてたら序盤で多分諦めて帰ってましたね。
そうですね、諦めて帰ってましたね。
あと雨の降るタイミングですよね。
ちょうど高谷大名人の敵を見つけたあたりに降り始めるという。
今もう上がってるし。
これもう上がってますね。
上がってますね。
一瞬で来たね。
この登り始める前の、
大輔さんの宮家にまつわるレクチャーがすごくまとまってて、
それがすごく勉強になりましたね、自分自身も。
あ、宮家のね。
東野間あたりの宮家の酒の背中に登ってくる話が書いてあるけど、
あれが実際に阿蘇沼家の最初に、
栃木県からやってきたときの最初の歌詞だっていうのは、
後になって宮家の先代の党首が、
地名と歴史か、に投稿するまで分かってなかった事実なんで、
そういうの足し合わせないと何か分かんないもんね。
そうですね。
高速大明神の由来と場所について
私はもう鍋倉城の近くにあるっていうことで、
全然何の疑問にも思ってなかったんですけれども、
阿蘇沼に着いてきたっていうことは、
高校時の横田町に阿蘇沼は入ってたわけで、
それから遠いところのここに宇治神様を祀るっていうのはすごく、
今までになかった時点だなと思って。
私自身もすごいハッとさせられましたね。
南部県のお殿様のお城にしてた同じ山の脇にあるんじゃなくて、
当時は反対側の高校寺っていうか高清水の元にあるところにお城があったわけだから。
高早大明神っていうのは、高いと早い。時間的な早さですね。
早いっていう風に書くんですけれども、
これ、なかなか日本神話とか他の民俗学では出てこない。
ここしか出てこない神明なんですよね。
それがなぜここにあるのかっていうのがすごく不思議だったんですけれども、
今のお話だと、あえて横田町のふもとに住まなかった。
あえて鍋倉町の、その頃チロはなかったんですよ。
鍋倉の山のふもとに住んだっていうのは、
東野市と高早神社について
やっぱりその早木姉さんが見えるかどうかっていうのはすごく意味があるんじゃないかなって、
今のお話を聞いて、パズルのピースがどんどんカチカチハマっていく感じがしますね。
早木姉さんが見たかったんじゃないかっていう、三宅のご先祖様。
高校時の横田城市って南向きですよね。南向き斜面だから、
早木姉さんは背中の方にあるから見えないけど、こっちは見えますね。
見えますね。
早木姉さんを拝むために。
拝むためか、見るためか。
やっぱり東野の市民にとっては信仰の山ですから。
確かに東野町内にいると、六甲市の方がどっからも見えてかっこいいから、あれだけど、
早木姉って青ざさの方からとか、土口とか、月もしの方に行かないと、
このドーンっていうあの風に見えないけど、
町内でそれを見ようと思ったら、こういう場所に、
そういうのを高谷大名寺とかにやる必要があったのかもしれないですね。
当時の人たちの思いを想像するっていうのもロマンだね。
俺東野町生まれだけど早木姉さんって普段見ないですよね。
そうなんですよね。街中の人って意外と早木姉さんは気にしてないので。
気にしてない。
ゼブラさんはどうでした?21か月目でかなりディープな東野遺産にも乗ってないような。
いきなり。
急激に深い部分まで。
そうですね。やっぱり登ってる時はこのまま見つからないんじゃないかと思いました。
俺もそう思いました。
未来を予測してました。
予測に反して見つかってよかったですね。
一番多い時で何人くらいここに来てたんでしょうね。昔。
高谷大名寺の祠を作った時とか。
その手前のほどぼら稲荷神社に来た人の1000人のうち5人くらいな感じがします。
0.5%みたいな。
ここは昔は下組長の人がよく来てたんですよ。
この当時の人たちが高谷大名寺にまた訪れてくれたら嬉しいですね。
そのぐらいの人数の人たちがあそこに行くような。
確かにあそこの木を6本か7本伐採して見晴らしを良くした上で、本来の高谷大名寺になりに戻ったような風にしたら行く人いるかもしれないですね。
道も行きやすいようにちょっと臭かったり。
地元の理事会長ですら30年前に行ったっきりっていうところに我々が行くっていうのは、すごく文化を伝承してる感がいいですよね。
高早大名寺の見学
もう誰にでも教えられるぞっていう。
そして語り継がれる。
語り継いでいく人がいないと残らないです、文化は。
そこでポッドキャストですよ、語るといえば。
僕、あそこに今日たどり着くときに、地図の上では大体この辺だってわかってても、山の地形が複雑だから思った通りにはいけないじゃないですか。
だから一番役に立ったのは人の、登った人の経験だ。
つまり方角上どっちに行くじゃなくて、まっすぐ歩いて何分くらいとか、最後は登りになっているとか、沢の向こう20mぐらいであるみたいな、このファジーな状態の方がむしろ登りやすい。
沢の向こうっていう情報だけで一気に絞られましたので、あっちか!みたいな。
それ言えよ!って最後電話して。
一応口で言うと、このホドボラ稲荷に登って、本禅の右側のところにお稲荷山まつっているところで、そこを5分くらい歩くと尾根にぶつかるんで、
尾根に下る方じゃなくて登る方に行くと、最初大きなゴロッとした大木があって。
30年前からあった大木が。
ゴロッとした大木があって、もうちょっと登ると右手の沢っていうか谷のところにゴツゴツしているところが見えるから、
そこから谷の向こう側の斜面に目をやると赤い鳥が覗いていると。そこまで来ればもう分かる。
そこから急斜面。
っていうのを録音しとけば、これ聞いた人は多分行けると思います。
このポッドキャスト聞いた人はもう行けますよ。
このポッドキャスト頼りに聞きながら歩けば。
かつね、地図見たら多分間違いなく行ける。
赤い鳥を見つけた瞬間ってどこですか?
私結構近くに行ってから見つけたんですけど、大介さんすっげー早かったんですか?
いや多分谷に下ると茂みがどんどん被っていくから、
降りてすぐの遠いところの鳥よりも高い位置から上から見えた時には木が少なかったから。
それで赤いのが見えて。
30メートルって言われたから。
赤い鳥がもう全然顕在で。
ヒントって大事だなって思ったんですよ。
鳥なんかもう朽ち果ててるだろうと思って。
半ば鳥がないものと思って探す時の気持ちと、
いやあの鳥は絶対朽ちない真っ赤な色をしてるので、
大丈夫って言われた時の探す目の気持ちでさ。
怪しげな倒木を鳥居だと疑って歩く必要がないから、一気に歩けやすかった。
その情報も欲しかったよね。
その情報も大事。疑心暗鬼で歩く必要はなくなって、
鳥居とコーヒー
もう違うと思うんじゃないですか。赤くないならもう違うって。
そもそも入る段階の鳥居が若干色褪せて朽ちてるから、
これもしかして鳥居ないかと思って一瞬そのインプットができちゃうんだよね。
確かに子供のあいなりの鳥居より赤かったもんね。
こんなに古い鳥居だったらもうないんじゃないかっていうのが頭に入っちゃうんだよね。
あ、お湯沸いた。
コーヒー飲みます?
いただいてもいいですかね。
ありがとうございます。
いやでも、まじで大人になってからも歓喜ができてめちゃ楽しい。
その新緑の向こう側に赤い鳥居がパッと見えるってすっごい神秘的ですよね。
声出たもんね。
あれは綺麗。みんな見てほしいですよね。
でもあれですよ。1時間山中歩いてないと。
あのアーは出ない。
15分歩いたくないと出ない。
確かに確かに。
きっちり間違ったほうがいいよね。
でもちゃんとトラバースする道をつけたら、
確かにご高齢の方でも普通に山歩きしてる人なら行ける。
行けそうですよね。
すごくいい香りですね。
普通のインスタントだけど、多分山道歩いたから。
疲れたから。
おいしそう。おいしくなるんだと思う。
山奥の水場について
このヤカンもすごくいい味が出てますね。
ヤカンですか?
はい。
キャンプの時に。
持ち手が木なのでちょっと怖い。
怖いんですけど、かわいいから使ってる。
寝ちゃわないかなって思ったけど大丈夫。
これちょうどでした。
このせせらみが聞こえる中でコーヒー飲むっていいですね。
いいですよね。
しかもこれ午前中で終わるアクティビティとしてはちょうどいいですね。
そうですね。
本格的な山登りでもならん。
お話から始まって、ちょっと迷って。
ちょっと迷って、最後コーヒー飲んでアクティビティ買える。
そういう行事はなくすともったいないですね。
これわざわざ商船店に搭乗させた場所なんで
たまに来て遊びを発見したいなと思って。
埋めたい水があるからサウナとかね。
サウナ流行ってますからね。
サウナのスクールを一回この山に運ぶしんどさが。
なんかもう我慢できなくて。
全然やる気になってないんですよ。
お風呂場があるんだよね、ここ。
お、お風呂場がある。
車電の屋根もブルーシートで囲われる状態ですからね。
なんとかしないとなと思ってるんですけどね。
車電だけ立派でもどうなんだろうなと思うことがある。
ちゃんとみんなよく出入りしてて
みんなが本当に直したいと思ったときにいいものができるといいんだと思う。
結局年一回のお祭りでしか使ってないから
それは別にいいかっていう話になるわけで
仮の建物でお祭りができればいいんじゃないかみたいなね。
あそこの椅子、シャンプー椅子持ってきたって言ったんですけど
ここ来て本読んだりしたときに。
焚き火しながら本読んで。
で、夜帰るみたいな。
今、織田義理さんっていう階段師の方が
紀禅賞を狙って今の集めた階段を執筆してるそうなんですけど
あれが私すごい楽しみで。
佐々木紀禅賞っていう遠野市の表彰する本があるんですけど
いろんな部門があって絵とか小説とか論文とか
その小説部門になるのかな。
文学賞と出版について
年一回6月締め切りで8月のフォーラムで
フォーラムとかで書いてる。
条件厳しいのは、2発表の作品に限る厳しい条件。
今だったら自分ですぐ表に出したいじゃないですか。
ネットでも何でも。
出してダメっていうのは。
遠野だね。
だから私も教訓で読み解く遠野物語っていうのを
柳田君ごとにちょうど著作権が切れるタイミングで書いたんですけど
その佐々木紀禅賞は当時知ってたら
先にそっちに送ってから出版したのになと思う。
あれ当時なかったんですか?
当時、いやあったんですよ。
ありました?知らなかったんですか?
あったけど多分私知らなかったんですよね。
多分佐々木紀禅賞っていう賞ではなかったと思います。
総の文化奨励賞とか。
そういう名前じゃなかったんですか?
そうそうそう、そういう名前じゃなかったんですよ。
でもその名前だと応募する気にならなくないですか?
ならないですよね。
わかりました。
名前変えたのすごい良かったと思うんだけど。
早くね。
まあでもそれはそれとして、実際作って流通してることの方が貴重い気がする。
今だに何か一日店に1冊ぐらいずつのケースで
Kindleが売られてますね。
あと実際になっても旅の蔵とか置いてますよね。
もう絶版です。
全部売り切れました。
113年前の本をみんなそうやって今も再解釈したり
アネージしようとしてる本があるっていうのはすごいなと思う。
それくらい懐が深いんですね。
未だに怪談話が生まれる土地柄ですから。
このフォトフォラになりも
子宮岩を患った女性の方が参拝して水を飲んだら
子宮岩がなくなったっていう話が実際にあって
その方が手水の秘釈を載せたんですけどね。
これですか?
多分それだと思います。
それはこれ?
多分そうです。
確かに昔はね、ワンカップの日本酒のあれが置いてるだけだったんですけど。
ワンカップの?
道理で何か良いもの置いてあるなと思ったら。
そう、そう載せてたんですけど。
これも唐の物語って言ったら唐の物語ですよね。
秘釈置いてありますけど、まるで手を洗う用の秘釈なんですか?
多分水飲む用ですね。
飲めるんですね。
いや、これすっごい。
これが下の方まで行って、下の下組町のところでこの水飲めるところもあるんですけどね。
なんですか?
これはね、すごい有名な死水で
うちのおばあちゃんは死に水はこれにしてくれって言い伝えて、僕小さい時。
これにしてくれって。
これがね、下で取れるんで。
下の下組町の斜面のところに結構畑がいっぱいあるんですよ。
農作業してる人たちはこの水を飲みながらやってるっていうやつで。
このウィンハマスがタンクで食っているやつですね。
そうそうそう、そういうやつです。
そういうとこ探してたんですよ。
その後、山奥のところまで行かないとないのかなと思うので。
これすごい有名なやつで。
かつその下のところも行ったらパッとそこってわかりますよ。
ただ有名じゃないので。
後で場所を教えてください。
あの、ぜひぜひ。
さっき渡したシールに書いてます。
あ、あんとこに書いてます、あの水場。
これですね。
一年中温度が一定で。
夏に行く場所はそういう場所がありますよね。
夏、冷たく、冬、暖かい。
しかもそこから出てて、
で、ちょろちょろと流れていって、最後のサルクアイシガーのところに合流するんですけど、
大雨の時とかは、
普通の川が川水を集めて濁って、水かさが増すのに対して、
一年中水場が一定で、大雨でも濁らない。
全部がここから流れていると。
ちょっとパッとパッとそれとわかるね。
水の重要性と味わい
綺麗な水のように。
山形で暮らしてたときも、
2ヶ月に1遍ぐらい、その水が湧き出るところに
20リットルタンクを持ってきて、
温泉で行って帰る生活をしてた。
ここでもそういう生活ができたらいいなと。
20リットル持ってきても、2ヶ月に1遍だってすぐ使っちゃうんじゃない?
はい、すぐ使っちゃいます。
あ、じゃあ下組中だから近所ですから。
はい、ありがたいです。近所になって。
コーヒーと味噌汁と炊飯と、1日3回。
確かに、それは水に、それすぐなくなっちゃう。
やっぱり違和りがあるんですか、炊飯とかには。
やっぱり水が違うと味も全然違います。
水道水より。
甘いとか柔らかいとか、いろんな表現になったので。
それによって表現が違う。
じゃあ後でその感想を知りたい。
この辺の人って別に味で選んでなくて、ただ使ってるから。
違いが分かる。
水が合うとか合わないとかって言うと。
やっぱり暮らしてるそばの水が一番合うんだって言うと。
やっぱりお米とかは違うかもしれないですね。
これ結構空間の音とるんでね、多分ね、水の音すっごいすると思う。
人間が聞くと水の音を無視できる。
意識したときしか水の音聞こえないですけど。
機械で撮るとすっごい水の音する。
カクテルパートナー効果ですね。聞きたい音だけ聞くみたいな。
人間ってすごいなって。
この鳥のさえずりも入ってるんですかね、環境音で。
すっごい聞こえます。
それは何かパソコン側の方で調整するんですか?
あんまり聞こえてもいいんですけど、聞こえすぎるんですよ。
鳥の声は落としたり、水の音も落としたりして、
人が喋ってるとこだけ増幅させてあげる。
編集にどんくらいかかるんですか?
すごいアップされてますけど。
簡単にやるときは撮った時間の1.5倍くらい。
すごい丁寧にやるときは撮った時間の3倍くらい。
ポッドキャストの収録手法について
やっぱりかかりますね。
3倍はすっごいかけてる方だな。
1時間だったら4時間ってことかな。
そうですよね。だいたい30分から1時間くらい1本やってますからね。
シャーッてやるときは30分だったら45分くらいってことですね。
だいたい喋ってることを覚えてるから、そこだけパッパッと切って繋いでみたいな感じですかね。
そういう会話の流れはあんまりいじんないんですけど、
今こうやって喋ってると反応にタイムラグがないから、
相槌が入るタイミングとか、相手が喋ってるときには自分喋らないようにするっていうのができるんで、
何にもいじる必要ないんですけど、
ZoomとかMeetとかでやるとほんのちょっとだけズレてるんで、
自分の相槌が相手の喋りのお尻か頭に被るとか、
自分喋り始めたんだけど向こうの話の方が面白そうだから自分引っ込めるときってあるじゃないですか。
引っ込めるのが遅くなるんで、ちょっと喋っちゃうみたいな。
それどうするかというと、いらないときは削ったり、
あとは0.何秒ちょっとずらしてあげると相槌が被らずにこうなるみたいなことがあるんで、
ずらしてあげるのに時間がかかるんですよね。
神楽と話しやすい職業の関係性
なるほどね。
そうそうそうそう。
オンラインで撮ったときはすっごく時間かかって、
リアルタイムで撮ったときは余計な話してるときは削るとかだから、
もうあっという間に終わっちゃうんです。
だいたい今オンラインで撮るから、そういう意味では時間がかかりますね。
かかるけど楽しいですよ。
人の話を2回以上聞くことになるじゃないですか。
そうするとリアルタイムで喋ってるときには気づかなかった相手の言いたかったことがわかるんですよ。
相手がこういう話したかったのに、もう途中から自分の話したいことの方を考えちゃうじゃないですか、
人と対話するときって。
あ、人の話聞けてないんだな、自分で思いながら。
でも毎回大輔さんの話の持って行き方とかすごい上手だなと思って聞いてますよね。
そんなことはないんですよ。
相手がいて、相手が協力してくれてうまく終わるようになっていくというかね。
自分がじゃなくて相手とうまくやってるみたいな。
でもその相手の良さをやっぱり引き出すのは大輔さんの話の持って行き方だと思いますよね。
私はああいう能力は全くないので、
スポーツを参考にするというか、すごいことやってるなと思います。
スポーツみたいなところがあって、何分以内で収録を終えるっていう決まりがあるから、
終わりを意識しながら、この話で終わりそうだなと思ったらお互い終わりに向けて頑張っていくとか、ちょっと意識する。
雑談のときって終わり意識しないじゃないですか。
ポッドキャストは終わりを意識する。
神楽やってる人ってめちゃくちゃ話したがりなんですよ。
なんでなんで?
なんでか分かんないけど、四肢踊りやってる人はそんなに喋んないんですけど、神楽やってる人って思い入れがすごく強いんですよね。
多分四肢踊りって大人数で舞うじゃないですか。
でも神楽って演目が決まってるから、この演目は一人で舞う、この演目は二人で舞うとか決まってるから、
多分それについてすごい語りたいんだと思います。
おそらくですけど。
少数精鋭か大人数でやってるか。
もともと神楽の方がストーリーがあるからですか?
そうそうそうそう。
一個一個の演目。
それはあると思います。
ストーリーがあるのにそれを普段分かち合う集団練習じゃないってこと。
だから神楽の人とたまに飲み会とかで一緒になるとめちゃくちゃ喋ってきて、
私が神楽の話ができる人だって分かってるから。
神社のカムシだって分かってるから。
確かに。
他の人が置いてけぼりになってここと一対一で話してるってことが。
カグラ芸能の中でも獅子踊りは体育会系のウェイ感がありますよね。
みんなでやるから。
確かに。
言いたいこと分かりますよね。
カグラとお祭りの社会的意義
分かりますよね。
カグラはもうちょっと内面と向き合う時間が長いってことですね。
多分そうだと思う。
カグラってそもそも神事ですからね。
神様を招くっていうカムクラが展示でカグラになったものなんで。
そういう観点で見たことない。
獅子踊りは展示じゃないんですか?
獅子踊りはでも神事は神事です。
いや聞きたいと思いますよ。聞きたいと思うけど。
聞くね、状況があると思うんですよ。
ポッドキャストで収録しましょうって言うと、やっぱり最初みんな緊張して、カグラとは何かみたいな感じになるかもね。
それを前提を抜いて、何か共同作業してる時にポロッポロッと出てくるとこが面白いみたいなところがあると思うんで。
中野でこの前の話を言ったじゃないですか。
そういう状況を作り出さないとなかなか面白い話にならない。
やっぱりお祭りに参加することが地域に必要になるみたいなところはありますよね。
社会っていう言葉あるじゃないですか。社会的なとか。
社会ってヤシロで会うって書くじゃないですか。あれお祭りのことなんですよ。
そうそうそうそう。もともと中国語で社会って書くと、古代の中国語で社会って書くと、村祭りを意味してたんですよ。
それが明治時代にソーシャルっていう英語が入ってた時に、明治時代の人がなんて訳したかって言うと社会なんですよ。
これお祭りとの人との交流であったり、文化の情勢であったり、あとは経済的な活動なんですよね。
お祭りするためにお金を集めるから。お金も集めて、三世代間交流みたいなのもあって。
お祭り、神社に集まって何かをするっていうことがもう社会なんです。社会そのものだったっていう考え方があるので。
やっぱりこの地域のお祭りを見ないと地域の社会は分からないと思います。
うまくないね。
そういう意味で言うと、僕なんか思ったことがあった。
昔は祭りって伝統的な団体の方が尊いと思ってたんですよ。
なぜかって昔からの共同芸能もあれば、おみこしとかもそういう方があれなんですけど。
この祭りに出ると企業が担いでるおみこしとか、後からできた信仰団体みたいなのが混ざるんですね。
僕、若い時はそっちっていうのはあんまり伝統のないのかなと思ってたんですけど。
もっと50年後、100年後くらいのことを考えてみると、地域のあれもあれば、企業のあれもあれば、
いろんな形の組織がそれぞれのものを祭ろうと思って頑張った結果、残っているものは混ざり合っているので、尊いなと思って。
そう思ってから企業っていう組織がやってる祭りっていうのを、芸能っていうかおみこしの方が多いんですけど、それもいいもんだなって。
企業グループで参加している人たちがいるっていう。
かなりウェイウェイしてて。それも文化だと思うんですよ。一生日にラッパ飲みがいまだに行われる感じとかね。ラッパ飲み行きが。
岐阜に暮らしてたときに祭りに参加したことがある。
おみこしで百春っていうお酒を回し飲みすぎて、酒飲みながら葛いでる。
まあそうですね、浜辺ってそういうもんで。
鶴って言うんですよ。葛うこと。
鶴?面白いですね。
葛具を鶴は初めて聞きましたね。
葛具は人が葛ぐ感じだけど、鶴っていうのはおみこしの状態の向いてる、そういうことを言ってます。
どっちが主体なのか。
地域社会のこと、参加しないとわからないっていうのは、郷土芸能も地域社会だし、そこの会社、そこで働いてる人たちがうさばらしするっていうのも含めて社会。
地域文化の伝承と河野祭り
全部そうだなって思います。
くにくの参加してる6日町のおみこしもどっちかと言えばそっちの方向で。
郷土芸能じゃない。
河野祭りが50年前にできたときに、自分たちの地域でなんかやろうみたいな。
今年の河野祭りはどれくらいの団体が復活してくれるか、すごい心配なんですよね。
前に戻るか、そうでもないかっていうか。
去年出てくれた団体に関してはもう全然心配してないんですよ。
本当にやりたくてやってる団体なので。
でも去年、やりたくてもできなかった。もしくは、やらなくていいんだっていう団体。
気づいてしまったっていう。
どのくらいあんのかなっていうのを。
あと忘れちゃったとかもあるんですね。
中学生主体でやってるところは、本当に3年間まるっと抜けちゃったので、わからないまま卒業してしまったさんですね、中学生。
祭りに参加したまま。
中学校の3年間って、雑誌での伝承にとっては本当に大事な時期だよね。
中学生が小学生に教えるっていうのもありますし、この文化がなくなっちゃったところは、どうやって伝承してるんだろうなと思いますね。
どうすんだろうね。
だから今年が河野祭りのターニングポイントになると思います。間違いなく。
全国どこもそうだったんですか?
番外編:自然と雑談
そうなんですよ。
皆さん時間は大丈夫ですか?
まだこれが。
でもね、これいつでも消せるんですよ。
なるほど。
途中からなんだかただの雑談になってると思うんですけれども、水の音と鳥の声を聞きながらする雑談が楽しくて。
それを編集するのもなんか楽しくて、ついでに残してみました。
このホドポラ稲荷神社と高谷大名神なんですけれども、ぜひニュースレーダーとYouTubeの方でも細かい記録を残しておりますので、ご興味持った方はそちらも見ていただければと思います。
さらに詳しくはですね、東のダオのDiscordの中でもこれに関する話をしていますので、ご興味ある方はそちらも見てみてください。
たまにこんな冒険もしてみたいと思います。
それでは本日ここまでです。おやすみなさい。
38:09

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