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2025-08-07 25:05

vol.35 【実践編】石原さん(前編):飲食業界のイメージを変えたい

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大手飲食チェーンで勤務して30年の石原さん。店長という立場から、いまは労働組合の委員長という立場になり、働く人の働きやすさ、働きがいを考えている。自社だけでなく、飲食業界全体のイメージを変えていきたいという想いの中で感じていること、考えていることを伺いました。

サマリー

石原さんは飲食業界でのキャリアを通じて、この業界のイメージを変えようとしています。特に、飲食業界の労働環境が「ブラック」とされる中で、働くことの楽しさと可能性を伝えるための取り組みを行っています。彼はこの強い思いを持ち、自身の動機や取り組みについて語ります。また、業界における労働環境や人間関係の重要性を述べ、関わり方を改善することが業界全体の未来につながると信じています。

飲食業界のイメージ
こんにちは、エールの櫻井です。
この番組は、私、エール代表の櫻井の書籍、 『まず、ちゃんと聴く。』の内容を中心に
聴くや伝えるについて、ザック・バランに対応しながら 進めていくポッドキャストです。
いつもはですね、オープニングトークは山田さんが していますが、今回は初めて櫻井がしています。
というのはですね、今日は山田さんがいない 新しいバージョンでお送りしようかなと思っております。
リスナーの方ですね、よく聴いていただいている方は ご存知かと思いますけれども、これまでゲストを呼びしてね
聴くや伝えるについてお話しをしながら 深めてきましたけれども、今回はですね
何かについて話したいという方をお呼びして、 僕が実践でですね、まずちゃんと聴くを実践してみると
それをリスナーの方に公開で聴いていただくと、 こういう新しい企画をしていきたいなというふうに思っています。
つまり、まずちゃんと聴くの著者による、 公開まずちゃんと聴く実践編ということになっています。
いやー、あのー、めちゃくちゃ緊張しておりまして。
偉そうにですね、いろんなところで研修とかテミナーとか いろんなところで聴くってこういうことですとか言って語ってるんですけど
お前がちゃんと聴けるんかっていう話なわけなんですけど、 もうそれも公開されてしまうので
公開処刑みたいな感じなんですけれども、 自分自身の、私自身のまずちゃんと聴くの実践編をお届けできるといいなというふうに思って今回企画させていただいています。
今回ですね、私はこの今日お越しいただく話し手の方のことも、 お話ししたい具体的な内容もほとんど事前情報がないという状況の中で、
今この場に立っているわけなんですけど、 なんで台本なしシナリオなしで、まじでリアルだ。
まずちゃんと聴くの実践編を皆さんにお届けしようかなと、 そんなふうに思っている次第でございます。
ということで前置きオープニングトークが長くなるとあれなので、 早速始めていきたいと思いますが、
じゃあ今日の話し手の方をお呼びしたいと思います。 お越しいただいてよろしいでしょうか。
はい石原です。本日はよろしくお願いいたします。 本日はよろしくお願いします。石原さん、私も石原さんとお呼びしたらよろしいですか。
はい石原で大丈夫です。 よろしくお願いします。
じゃあ前振りも何もなくなんですけど、早速ですが今日お話ししたいこととか、
今日ちょっと気になっていることなんか話したいことがあれば、 ここからお伺いしていきたいなというふうに思うんですけれども。
石原さんここに来ようと思ったというか、 話そうかなと思ったことを少し最初お伺いしてもいいですか。
はいありがとうございます。 話したいこと何かあるかなって考えた時に、
今私仕事をしてるんですけども、 飲食業界で働いてるんですけども、
飲食業界のイメージを変えたいなっていうのをずっと思ってて、 それを何ができる、自分には何ができるんだろうって思いながら、
いろんなことにはまあこうやってはいるんですけど、 そこが今自分自身がどうしたいのかとか、
そういうところが何かこう話す中でできたらいいなっていうのは思っています。
ありがとうございます。これを今日この場で話してみたいなって思い始めたというか、 こういうことを考え始めたのがいつぐらいからでとか、
その背景とかってあればちょっとお伺いしていいですか。 もともとずっと飲食業界で働いてまして、もうじき30年ぐらいになるんですけども、
でやっぱり飲食業界って結構大変そうだねとか、 結構ちょっとこうブラック的なイメージでちょっと見られることがやっぱり多くて、
でもやっぱり私自身は全然そんなことがなくて、 仕事のやっぱり楽しいところとか面白いところっていうのがたくさんあるんですけど、
なんかそっちがあまりこう拾われずに、なんか大変なところばっかりがこう拾われて、
働いてる我々自身もこうなんかモチベーションが下がっちゃうみたいなところがあるので、 これを何とか変えることができないかなっていうのは、特にここコロナ以降ぐらいから特に思うようになりましたね。
労働組合への取り組み
このなんか仕事の楽しいこととか面白いことたくさんあるんだけど、 そっちが拾われずに大変なところが拾われちゃうという話で、
なんかあの、どの辺を気にされているというか、 自分自身の何かを気にしてられているのか、一緒に働く仲間の話なのか、
業界自体をどうにかしたいとかっていうことを考えられているのか、 どの辺が特に気になられているとかってあったりするんですか。
そうですね、その中で言うと結構業界的なところがありまして、 実際本当にこう今日本もどんどん人口が減ってきてて、若い人もどんどん減っていく中で、
飲食でアルバイトする人って結構多いじゃないですか。 学生の時に。
私もしてました。
でも、じゃあ就職するかっていうと、そうはならないところがあるのは、 これ何なんだろうなーってずっと思ってて。
なんでこれはなんかその業界というか、この業界が何か選ばれない、 何かがあるんじゃないかっていうのをずっと思っているので、
何かここを変えられないかなっていうふうに思っている感じです。
ありがとうございます。
ちょっとなんかここまでお話ししてみて、 今日時間としては30分ぐらいかなと思うんですけど、全体で。
この辺話せるといいかなとか、この辺話してみたいなって改めて思ったことが、 もしあればちょっとお伺いしてみたいなと思ったんですけど。
そうですね。それでいろいろ自問自答をしながら、 今自分の中でも少しずつ活動というか、いろんなことを始めてるんですけども、
そういう話とか、それを今後どういうふうにというか、 今後の展望みたいなのがちょっとクリアになればいいなと思っています。
なるほど。もうすでに何か活動っていうものなのか、ちょっと取り組みみたいな、
どれぐらいのサイズ感のものなのか私もあれですけど、 何かこう自分としてはアクション活動みたいなものを始めているんだけど、
それがどんなふうに今後展開していけばっていうものが クリアになっていくといいなっていう。
そうですね。
なるほど。どこから話していくと良さそうですか。
そうですね。じゃあちょっと今やってることを 少しお話をさせていただきたいと思います。
今もともとずっととあるファミリーレストランで働いておりまして、ずっと店長をしてたんですね。
やっぱり現場にずっと働いてますと、もちろん現場だけでは解決できないような、コロナもそうでしたけど、
やっぱりこういうところにすごく振り回されるなっていうのを感じてて、
会社に労働組合っていうのがあるんですね。
そこの労働組合を通して何かこういうことが変えられないかなって思って、
一回相談をしてみたんですね。
ちょっとやっぱり組合ではね、みたいな話になりまして、
でもそういうことを、組合員を守るのが組合なんじゃないんですか、みたいな話になって、
ちょっと当時の組合の委員長っていう方がいらっしゃるんですけど、組合の一番トップの方が、
ちょっと軽く揉めたことがあって、
その組合の委員長が、そんなやったら、自分でやったらいいじゃないか、みたいな話になりまして、
じゃあわかりましたって言って、じゃあ私やりますって言って、
ちょっとこういろいろいざこざがあって、結局選挙みたいなこともしたんですけど、
そういうのを経て、無事私が今委員長になりまして、
今は労働組合という立場で、ちょっとそういう業界のことを変えていけないかっていうことを、
今ちょっと始めているという、そんな状況なんです。
業界の課題と展望
なるほど、今言われた、こういうことが変えられないかなと思って相談してみたっていう話の、
こういうことって言われた内容をお伺いした方がいいか、
それとも今組合の委員長になられた上で、
こういうことをやっていこうと思ってるんだけど、
それに対する障害があってそういう話がしたい、
やりたいことがもうちょっとクリアに見えたらいいなとか、
話していくのが話したそうな。
そうですね、労働組合っていうのも結構古くから歴史がありまして、
元々はその労働者の賃金であったり、休みであったり、
労働環境の改善みたいなところが元々の始まりなんですね。
ただ時代もだいぶ変化してきてですね、
今ってもう会社も別に休みもちゃんと取ってくださいねって言いますし、
給料も会社も給料を上げないと採用もできないので、
ある程度変化してきてて、
労働組合の存在価値みたいなのがどうなんだ、
みたいなふうになってるんですね、今。
なのでその中で労働組合がこういう業界の働きやすさとか、
働きがいみたいなところを作っていける、
そういう存在になっていくべきなんじゃないかと思って、
今始めてるんです。
なるほど。
ちょっと私の理解が合ってるかどうかの確認なんですけど、
昔はどちらかというとその労働環境のような、
今だったら会社がやってくれるような、
休暇とか労働時間とか給与みたいな話を扱ってたけど、
会社が扱ってくれるようになったゆえに、
もう少し労働組合としては、
そういう待遇とか制度とかというよりは、
働きやすさ、働きがいみたいな、
プラスの方の動きをしていくのがいいかなということを、
組合として考えているという理解であってますか。
もうそうです、その通りです。
なるほど、そっかそっか。
そこで、こうやってお伺いしてると、
石原さんの中では割と思いもあり、
やりたい方向性もありそうなんですけど、
どの辺がクリアに見えてないとか、
今後の展望がクリアになればといったんですけど、
クリアになっていない部分というのはどの辺にあるんですか。
えっとですね、私個人で、
今委員長をやっていますので、
ある程度自分のところの組合員であったりとかに対しては、
今言ったようなことがやってはいけるんですけども、
例えば冒頭言ったように、
飲食業界自体がすごく、
何かすごく大変なんでしょっていう感じで見られるのを
何とかしたいという思いがあって、
それを広めていきたい、横展開していきたいな、
っていう中で、いやでもまだまだやっぱり、
いやいや労働組合の本来の役割っていうのはそんなんじゃないだろうみたいな、
ちょっとやっぱり球体全としたことがあったり、
例えば組合員の中でも、
そういうことは別に労働組合には求めてませんみたいなことも、
ある程度いらっしゃったり、
結構その間に挟まれているというか、
これをやることが組合員のためになると思ってやってるんですけど、
でもそれを望んでない人からすると、
そんなこと大きな迷惑だみたいな感じに思われてたり、
その狭間で結構ちょっと、
これはこの方向で間違ってないのかなとか思ったり、
ちょっとその辺をまやまやしてる感じです。
今のお話だと、自社内の自分たちの組合員の方から、
そんなこと求めてないよっていう話があるということと、
もう少し業界に横展開していきたいときに、
別の会社さんの組合とか、
別の会社さんからするとそんなこと、
本来の役割じゃないだろうって言われると、
2方向あるという話をしてくださったと思うんですけど、
両方ネックになってる?
それともどっちかが最初に解消したいなとか思ってるとか。
そうですね。
自分のところは、
それがちょうど1年前ぐらいの話で、
少しずつ、今もずっとやってはいるので、
少しずつ組合員の中には、
そういうの大事だよねって言ってくれる人も増えてきてるんですけど、
一方でうちだけで言うと、
その会社側としては、
いやいや、それはもう、
そういうことは必要ないでしょっていうようなスタンスもあったり、
なかなかこう、
でもある会社で言えば、
いわゆる人事がそういうことをやりたいと思ってるけど、
その組合が、
いやそんなことをやらんと、
もっと違うことをしてくださいっていうみたいなところもあったり、
結構その各会社とかによっても、
飲食業界を変える思い
バラバラな感じはあるので、
でも実際、
その今、飲食業界っていうのが、
そんなにこう選ばれないような業界になってる、
という今現状を変えるには何かを変えないとダメじゃないかとはずっと思ってて、
何かそこに何か一条になることがあればなっていう思いがずっとあるんですよ。
なんか今私をお伺いしていて、
なんかちょっと、
自分自身も、
なんていうのかな、
どの話をするのがいいのかなって、
石原さんがどの話をされたいの、
どういう方向性の話をされたいのかなっていうことが、
なんていうのかな、
そんなに見えない中でちょっとお話しするんですけど、
なんかその自分の思いというか、
この業界を、
なんかもっと、
なんていうのかな、
働きやすい、働きがいのあるものにしたいっていう、
自分の、
なんかその動機側の話をすることも、
なんかできそうだなっていう気もしますし、
なんかその会社の中の、
とは言っても一部、
まだそんなに前向きじゃない方というか、
言い方に対するっていうのもできると思いますし、
今最初にその業界をどうしていくんだ、
みたいな感じができるような気がするんですけど、
あと15分20分で話すとしたら、
どこが話せると、
そうですね、
動機かな、
なんかちょっと失礼な言い方ですけど、
意外でした、
そうですか、
なるほど、
自分自身の動機ってことですか、
はい、そうですね、
ちょっと動機かなといった背景というか、
その間の部分を教えてほしいですね、
はい、
もともと私も店長時代は、
こんなこと思ってなかったんですね、
ただ、
やっぱりこう視野がすごく狭かったなって思ってて、
お店で働いてると、
そのお店が全ての世界になってしまうというか、
あまり周りが見えなくなってしまうんですね、
でもいるとそれには気づかないんですよ、
今私はたまたまこういう立場になって、
そこからその環境が変わったので、
それが見えたんですね、
そのきっかけが一つありまして、
労働組合のお店とかを回って、
ちょっと最近どうですかみたいな話を聴いたり、
そういうオルグって言ってるんですけど、
なんて言ってる?
オルグって言うんですけど、
オルグ、
オルグを回っているときに、
その組合員さんとかに、
最近何かありますかみたいな話を聴いて、
困ったことを聴くみたいな話なんですけど、
そのときに、
本当に委員長になりたてのときに、
いろんな話を聴いてて、
これはこういうふうにした方がいいんじゃないとか、
こういうときはこうだよとか、
それは店長は多分こういう思いで言ってくれてるんじゃないかなみたいな、
どちらかというと、
本当は聴かないとダメなのに、
答えを言っちゃうというか、
それで自分がすごく自己満足してて、
ああいうこと言ったなみたいな感じになってて、
でも一向にそのお店の状態も良くならないし、
結局の果てにはその相談された人が、
もう辞めてしまったみたいなことがありまして、
これは何かやっぱり、
自分の何かが、
ダメなんだろうなって思って、
そのいろんな関わり方とか、
変えていかないとダメだなって思ったのがきっかけですかね。
店長の影響力
なるほど、なるほど。
それ、今の話と、
何ていうのかな、
何か答えを言ってしまうことではない、
関わりみたいな話をしていかなきゃダメだなっていうお話が、
この組合の委員長として、
業界を良くしていきたいっていうところに繋がってるっていうのが、
まだ僕の中でうまくいかないので、
もうちょっと教えてもらっていいですかね。
はい、ありがとうございます。
お店って、
良くも悪くもやっぱり店長で決まるんですね。
例えば、すごくみんなが楽しそうに働いてるお店もあったり、
みんながいつも文句ばっかり言ってるお店もあったり、
本当に店長次第なところがあるんですよ。
そういう店長の、
例えばすごく素敵な店長の下で働いてると、
自分も店長みたいになりたいなって思って、
じゃあ、例えば僕も就職しようかなみたいなことになったり、
逆に、
いやいや、もうあんな店長みたいには絶対になりたくないわみたいな。
なると、
もう別にバイトやし、みたいな。
だから、
でも、
例えば本当に傾聴ができるような店長が飲食業界に育てば、
もっともっとここのイメージが変わるって思ってるんですよ。
ほんとに、
人が、
いろいろ調べたんですけど、
関係性がいい店は、
売り上げも上がるし、
お客さんも増えるし、
パルバイトさんも増えてくるんですよ。
そうなんだ。
そうなんです。
なので、
いろいろ調べたんですけど、
やっぱり人に困らない店長っていうのは、
やっぱりその、
みんなとの関わりがすごく関係性がいいんですね。
関係性がいい店は、
売り上げも上がるし、
お客さんも増えるし、
パルバイトさんも増えてくるんですよ。
そこってすごく大事だなって思って、
人さえしっかり揃えられれば、
しっかり休めたり、
例えば私も飲食店長してますけど、
日曜日も普通に休んでたりしてたんで、
でも飲食の店長は絶対日曜日休めないんでしょうとか、
正月って絶対出ないとダメなんでしょみたいなことを結構言われるんですけど、
全然そんなことはないっていうのを、
もっと、
そこを広げていきたいなっていうふうに思うようになったっていうことですね。
業界の将来への展望
なるほど、なるほど、なるほど。
もうちょっと僕の興味で聴いていいですか?
はい。
これ、今のお話をお伺いしていて、
自分の会社をそういうふうにしていきたいみたいな、
思うことはなんかイメージが湧くんですけど、
業界自体を、飲食業界自体をっていうところは、
しあらさんどこからそれが来てるのかなっていうのを
ちょっとお伺いしてみたいなと思ったんですけど。
就職とかを、就職活動とかを、
例えばする大学生とかが、
結構アルバイトとかをしていることが多いんですけど、
就職活動とかする中で、
例えばどんな業界狙ってるの?みたいな話をしたときに、
いや、金融ですとか、
いや、小売ですとか、
ITですみたいなことは結構聴くんですけど、
そこで飲食ですっていう人って本当にいなくて、
へー。
大学卒業、
今そこまでじゃないと思うんですけど、
大学卒業して飲食業界に就職するっていうのが、
何かまだまだ、
そういうのなんで?みたいなことを
ちょっと思われてるような気がしてて、
でも私はもう絶対そんなことはないって思ってるので、
なるほど。
って思ってます特に。
そういう風になったらいいなって思ってます。
ちょっとこのままお話を伺っていきたい気持ちが、
もう自分の中でフツフツと出てきてるんですが、
ちょっと一旦時間が来てしまったので、
前半は今日はここまでとさせていただいて、
次回後半ですね。
また石原さんのお話をお伺いしていきたいなと思いますので、
石原さん後半もぜひよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
では一旦前半はここまでとして、
それでは次回お楽しみに。
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