石原さんの思い
まず、ちゃんと聴く。ラジオ。この番組は、私、エール代表の櫻井の書籍、まず、ちゃんと聴く。の内容を中心に、聴くや伝えるについてザックバラに対話しながら深めていくポッドキャストです。
前回に引き続きですね、今日も実践編として、石原さんのお話の続きを伺っていきたいと思います。
それでは、石原さん、本日もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
前回お話をしてみて、ちょっと話してみて思ったこととか、感じたところとか、なんかこの辺話したいなとか、そんなところからスタートできるといいかなと思うんですが、前回話してみていかがでしたか?
はい、あの本当にノープラン、ノープランというか、何の台本もシナリオも一切ないという状況で
櫻井さんにお会いするのももちろん初めてですし、そんな状況の中でちょっと始まって、最初はなんかどうかなと思って不安なこともあったんですけど、話していくうちに
頭の中で思っているのと、やっぱり実際口に出して声に出して話すのって違うなっていうのは、今すごく感じています。
どうでしょうね、なんかどんなお話ししていくと良さそう。前回のお話はどちらかというと動機が最後ちょっと話せるといいかなということで、
労働組合でお店回って、最近どうですかの話から辞めてしまってとかっていうこととか、あの就職活動で飲食っていう人がいない
というお話があったりして、で終わっていたんですけど、そこから何か石原さんの中で、今こっちの方面に話してみたいな、こんなことをちょっと自分の中で言葉にしてみたいな、みたいなものがあれば
はい、とですね、あのうちのやってる
飲食店っていうのは、どちらかというと売り上げを上げようとかではなくて、本当にその地域のお役に立ちましょうみたいな
やっぱそこをすごく重視をしてまして、やっぱその地域で、そのお店があることでその地域のお客様にも喜んでもらえるし、
あそこに住んでる例えば人たちが、例えば大きくなったらそこでアルバイトしたいなって思ってくれたり、それで
売り上げも上がって会社としても利益が出るのがいいよねっていうような、どちらかというと本当の地域貢献みたいな社会貢献みたいなところが
結構強いんですね。で、私自身もずっとその会社で働いているので
やっぱりこう、もちろん好きなことで得意なことで、それが社会に必要とされていたり、そこに報酬なり評価をされることが全て満たされると
このやりがいとか生きがいにつながっていくと思ってるんです。で本当にこうそういうところ
飲食業界もちょっとこれ飛び越える話になるんですけど、やっぱこう仕事を通じて
生きがいとかやっぱりよりよくこう みんながこう暮らしていけるような
例えば定年をしたら、労働組合なんで別に定年したら本当はそこまでは面倒を見ないんですけど
でもその人が定年をしてもその人自身が自分で何かこうやりがいとかを見つけて
人生長いですから今の時代。やっていけるようなサポートをしていくようなことを今後やっていきたいな
っていうふうには思ってるんですけど、いやいやでも労働組合そこまでじゃないの?みたいなことも言われるっていう
うんうんうん
ちょっとあの今更なんですけど、飲食って店舗数としてはどれぐらいの
チェーン店なんで、今全国に500店舗ぐらいあります
なるほどそうするとあれですよね、ちょっと会社の論理とか資本主義の論理もまあもちろん
会社側に少しあったりしながら、もともと求めている会社として売上劇が先行ではなくて
地域の役に立ちましょうの結果、売上劇っていうことですね。その辺のバランスだったりっていうところは
板本さん見ておいたらあれですけど、その辺はある立場ですね
そうですね。仕事をやっぱり通じてそういうことが本当に体感できるのがこの仕事の良さやなって思ってるので
で、こんな良い仕事ないんじゃないかなって私は思ってるんですけど、それがもっともっと伝えられたらいいなとは本当に思います
一番最初の問いに戻ると、飲食業界のイメージを変えたいということが始まっているんですが
人手不足の課題
どこから繋がって飲食業界を変えたいっていう言葉が出てきているのかっていうところが
今は労働組合という立場で、やっぱり今話題になるのは人手不足なんですね
特に飲食業界ってやっぱり、どこの業界もそうですけど、やっぱり人手不足ですと
採用もだんだん人も人口も減ってくるし、採用もできない状況で
やっぱりじゃあどうするかって言ったら、定着率を上げる。長く働いてもらえるようにしていくっていうのが必要なんだなって思ってるんですね
特にそこの人、だから労働組合から人不足、人の定着、じゃあ人を定着させるためにはお給料上げたらいいんですかとか
休みいっぱい上げたらいいんじゃないですかみたいな、結構労働組合の労理だとそうなるんですよ
要は働きやすさですよね。でもそれって不満の解除にはなるんですけど
でもそれでモチベーション上がらないし定着率も上がらなくて、じゃあどこかっていうとやっぱりそのやりがい、働きがい
っていうところからですかね。そこから、やっぱりこの業界自体が本当にそういう人手不足で困っている業界で
何かこう、ちょっとこの業界には行きたくないなぁみたいな感じで思われてしまうので
ちょっと大きな話しすぎるんですけどね
じゃあ組合の委員長として
やりがい、働きがいというものを
自分の会社、自分たちの組合の中でもやっていきたいと思っている。それはすごい手触り感があって
店長、よくも悪くも店長次第なところ。そこの関わり方とか
コミュニケーションみたいなものが変わっていくと、どうなのかというリアリティもあるし
一方で業界というところに対して、もうちょっとっていうところも
あられる
今具体的にこう、なんて言うんだろう、これがちょっと良くなって、なんかこれができたら良くなるのになとか
ここに悩んでてこれが解消したら一歩進めるのになとか
ここが自分の中でブレーキになってるんだけどなとか、なんかすごく思いがあり
店長の孤独とサポート
多分葛藤とか制約の中で、もちろん思う通りに進められない、あるにしても
どんなことはやられてるんだろうなっていうふうにここまでの話をお伺いしてるんですけど
さらにこう、医者さんの中でちょっと進めていくと、パードルになることとか葛藤があるか
そうですね
どこどこの辺にやられるんですか
やっぱり働いてる人の意識だと思ってて
例えば、もし金融に就職できましたとかっていう、それだけですごいねってなんかこう思われるような
なんかちょっと空気感ってあるかと思ってて、でも飲食に就職したんですって言ったら
なんかどこも行くとこなかったんじゃないの?みたいな、ちょっと思われるところもあって
実際、働いてる人たちっていうのが、もっと誇りとか持っていいと思ってるんですよ
で、先も私言いましたけど、やっぱりお店にいると本当に狭いお店の中の世界、見えなくなってしまうので
実際、本当にこう、例えば売り上げの管理であったり、お客様対応であったり、その従業員とのコミュニケーションとったり
あとはもう数値管理であったり、結構いろんな仕事があるんですよね、店長の仕事って
で、結構すごいことをしてるのに、でも本人たちがそれに気づいてなくて
自分たちなんかも、みたいなふうに思ってるところが、すごくこの業界の特徴だなっていうふうに思うので
そんなことはないんだよっていうことを、そういう風になっていったらいいなって思ってる
なるほど
そこに向かうにあたっての、何だろう
なんかアイディアがないのか、それとも何だろう
すごい制約があって葛藤があるとかなのか、自分自身にちょっと悩みが、悩みというか、もやっとしたものがあって進めないとかなのか
そういうことではなくて、今話してみて、実はやれること言われてるから別にこのままやればいいんだ、みたいな感じなのか
今ここまで話してきたことに対する石原さんの今のスタンスというか、今の話してきたこととの関係性があるのかっていうところって
どう捉えたらいいですか
そうですね、すごく自分も一方でちょっと視野が狭くなってるんじゃないかなっていうふうにもちょっと思うところがあって
今は自分はそうだなっては思ってるんですけど、でもまあいろんな意見、違う意見もあるでしょうし
でもそれがまだまだ今は業界自体にそういうちょっと流れというか、まずは働きやすさでしょう、まずは休みちゃんと取りましょうねみたいな
結構ブラックなところも実際あるのはあると思うんで本当に
なのでまだそこに至ってないと思うんですけど
そうですね、多分ここら辺が何かこうもやっとしているところなんだろうね、と思ってますね
ここら辺と今言ったの、どの辺がもやっとしてる?
こう自分がやりたいと思っていることが果たしてみんなのためにやりたいって思ってやってるのか
ただ自分がやりたいと思ってやってるのか、なんかその辺りが答えはないと思うんですけどどうなんだろうなって思う
なるほど、今ちょっと今の言葉を口にしてみてどう感じます?
自分がやりたいことをやってることがみんなのためにやりたいとなっているのか、自分の側になっているのかって言ってみてどんな感じですか?
そうですね、言ってみて、まあでも自分がやりたいことやってるなって思いましたね
思いましたし、またやっぱりもっとやっぱりなんか進めたいなって思いましたね
もっと進めたいなって思いましたというところをもうちょっとだけ聴いてもいいですか?
店長って結構ね孤独なんですよ
特にお店で、まあだいたいうちの教会みたいところでだいたい30人ぐらいですね、アルバイトさんが
で、もちろん主婦の方がいたり学生の方がいたり社会人の方がいたりいろんな方がいらっしゃってて
で、やっぱり店長っていろんなこと言われるんですよね
で、コロナ以降、さっきちょっとコロナの話もしましたけど、コロナ以降本当にこうちょっと体調不良は休むものだみたいな風潮がすごく強くなって
なるほど
昔はなんかこうね、ちょっと体調悪くても
みんな出てきて頑張れよみたいなね
そうそうそう、代わり自分で見つけろみたいなね、ちょっとそういう雰囲気あったんですけど
いやでもいや、そんなもん休んでくださいみたいな
で、じゃあどうなるかっていうと結局それを店長なりがカバーをする
誰かを探すなり、もう最悪自分で入るなりしないとダメになってしまって
で、もちろん店長にも家庭があって
家で待ってる家族もいるんですけど
そういうことがあるとどうしても放って帰れないじゃないですか
一生懸命頑張ってちょっとでも早く終わろうと思ってちょっとでも段取りして頑張って一生懸命帰って
家で奥さんとかに冷たい目で見られたり
店長って本当に孤独で誰にも話せないというか話聴いてもらえない
ようなところがすごくあるので
やっぱそういうところから何か
労働組合なり会社なりがそういうところにもっとフォーカスしていってあげて
その人のやりがいとかを高めていってあげたいなって思います
今って店長のお話を聴くみたいなことで
誰かがされてたりとか西原さんが結構自主的にされてたりとかってされるんですか
今は一応上司がいるんですけどエリアマネージャーみたいなのがいるんです
でもエリアマネージャーはやっぱり評価面談みたいになるんですね
どちらかというと話は聴いてるよとは言われるんですけど
でもやっぱり今月の売上がどうだとか
客数がどうだとかそういう話になって最後にじゃあ何かあるかみたいな話になって
大丈夫ですみたいな感じになるっていうやっぱりそういう状況なので
今は私もやろうとはしてるんですけど全員やっぱり聴けないので
500人待ってるんですかね
一人では聴けないのでやっぱり仕組みにしたい
こういう何か仕組みを作りたいなっていうのを今ちょっと会社とは話し合っているところです
なんかこのラジオっぽい結論になってしまいますが
そんなちょっと意図はしてないんですけど
そうですよねそこを意図したわけじゃないと思いますが
店長の話を聴くっていう仕組みができたりすると
それが巡り巡ってこの業界で働きたいって人が増えたりとか
飲食業界の働き方
やりがいを持って働ける人が増えていくってことに繋がるんじゃないかっていうのは
石原さんの中には一つありそうな方法で
そうですねそれははい思います
なるほど
もうちょっとあっという間に20分ぐらいになっちゃうんですけど
ここまで話してきて何かここ言いそびれたとか
何かここを自分の中で大切そうなんだけど何か触れられてないみたいなことってあったりしますか
そうですね
でも本当に一生懸命お店で体を張って
頑張ってる本当に店長とか
この飲食業界で働いてる人が
どちらかというと全部自分を後回しにするというか
立場としては支える側にいてると思ってるので
やっぱそういう人が本当に
例えば定年退職した後に何も残らないみたいな
風にはすごくしたくないんですね
実はそういう結構離婚率も高くて
やっぱりでもそうじゃないですかそんな正月も仕事でいい日は
平日も何時に帰ってくる言ったのに
例えば欠勤とか出て帰ってくるの遅くなって
電話のラインも一本せえへんやとか言われて休む暇もなかったりとか
そういうのがあると奥さんからしても嫌いじゃないですか
だからもしここがちゃんと時間通りに帰れたり
休みもしっかり取れるような業界がそういう風に変わっていけば
家族にとってもすごくいいことだと思いますし
もっと休みが増えてもっともっといろんな地域の人とか
そういう人と交流できるような場が持てれば
本当に定年とかで辞めてからも
なんか第2の人生が待ってるような
そういう世界というか
それは飲食の仕事をやってた人ならではの
第2の人生みたいなのってもっともっとあるんじゃないかと思ってて
そういうところをやっていけたらいいなって思ってるなって今思いました
コミュニティとの関わり
ありがとうございます
すごいいい話を
いい話ってすごいチープですけど
いい話をお伺いさせていただいたなと
自分自身の働くってことにも
すごく触れるお話をしていただいたなと思ったんですけど
最後にここまで話してみての感想というか
いかがだったかなとかっていうところを
お伺いして終われればと思いますが
そうですね
正直このラジオで毎回話したいなと思った時に
本当はラジオっぽい話をした方がいいんだろうなとは思ってたんですけど
でもちょっとどうなるかわからないですけど
本当に何も考えずに話そうって思って話してたんですけど
本当に時間がびっくりするぐらいあっという間に過ぎまして
なのですごくすごく安心
今は気持ちになってますけど
嬉しいです
ちょっと最後僕2回お話を伺いして
自分の体験を少しお話していいですか
はい
私妻の実家が豊橋という街にあるんですけど
愛知県の豊橋ですね
僕早寝早起きタイプなんですよ
4時とか5時に起きて仕事をしたいタイプなんですけど
でも豊橋という街で妻の実家なんで
朝から電気つけて4時とか5時とかから仕事してるのもちょっとなんか
ちょっとだけ気が引けるじゃないですか
外に出て仕事しようと思うんですよね
そうすると僕はファミレスぐらいしかいないんですよ
そうですね
24時間営業のファミレスが10分ぐらいとかそこに行って
正月とか夏とか帰る日とかに朝そこで仕事をしてたりする
すごいなんかこれってすごくチェーン店の街だなって思った
エピソードが1個あって
毎日お正月にそれも1月2日ぐらいからですね
1回連続で行ってるとですね
5時とか6時に結構高齢の多分80ぐらいの方
お父さんが男性がですね毎日それぐらいの時間に来て
店員さんもいつも同じ人がいらっしゃる
おはようっていう会話をされていて
店員さんもいつものでいいみたいなことを言って
今日あっちだなとか言いながら
その方がご飯を食べながら世話話なんかをして
1時間ぐらいご飯を食べて帰っていくっていうのを
3日連続ぐらいで見て
なんかこれってすごいことだなっていうか
もちろんファミレス地域の街
個人店っていうことの価値もすごいあると思います
ファミレスってなんか企画化されて
地域にみたいなことってなかなか
意外となさそうに思えるんだけど
こういうところにやっぱり
支援店のすごさがあるなっていうのを感じて
経営を効率化しているからこそ
その時間経営できて
そういう人たちを迎えられて
聴いてはないですので
これ完全に憶測ですけど
もしかしたらその方は奥様をちょっと早くに亡くされて
朝ごはんを一人で食べるのも寂しいから
ファミレスに行って少し会話をするって朝時間があるっていうのが
その人にとってすごく素敵な時間になってるのかな
なんてことを思いながら
パソコンをガタガタしてたり
なんだろうな
支援店っていうことの価値というか
2しかできない社会に対する関わり方って
こういうところにもあるんだな
みたいなことを感じたことがあって
それをお伝えしたくなったんで
いうことなんですけど
本当にそういうのが
でもそこがすごく社会に必要とされてる
そういうことがあると
やっぱり人の定着率も上がったりするんですよね
お店自体の雰囲気が
本当にそういうウェルカムなお店であったり
私も本当に職業病なので
お店に入ったらそのお店の雰囲気が
なんだか分かっちゃうんですよね
ここは多分ちょっと
店長とかどうもないこと言ってないやろうなとか
ここはみんな笑顔で働いてるし
仕事楽しんやろうなみたいなのとか
それも含めて本当に店長次第だな
っていうのは本当に思います
なるほど
そこを支えていくお仕事を
こと自体が石原さんのやりがいとか
働きがいにつながっていらっしゃるんだろうなと思うと
また何かお話を
何ヶ月後か何年後かにお話伺いできたら嬉しいな
ありがとうございます
ありがとうございます
今回の話はこのあたりにしていきましょう
石原さん改めてありがとうございました
ありがとうございました
ということで新しい取り組みとなりました
まずちゃんと聴くの著者による
公開まずちゃんと聴くの実践編でしたが
いかがでしたでしょうか
いやいやお前も大して聴くのうまくないや
みたいな話もあったりするのかなと思ったり
ここは参考になったなとかって思う部分が
少しでもあっていただけたら嬉しいなと思いますが
いろいろな感想あると思いますが
今後についてはこれまでのように
ゲストを呼びして山田さんと交えて
お話をしていく回に加えて
今回のように実践編をですね
僕としてはちょっと緊張感がより高いんですけど
実践編を織り交ぜつつ
このまずちゃんと聴くラジオをやっていきたいな
というふうに思います
ということでまた聴いていただけたら嬉しいです
それでは本日はここまでとしたいと思います
ありがとうございました