発達検査の意義
みなさん、こんにちは。保育士の白石あすなです。
このチャンネルは、保育士歴15年以上であり、
自閉スペクトラム症の3歳の男の子と、やんちゃな1歳の男の子を育てている私が、
子育てにちょっと苦手意識がある30代の働くママに向けて、
心がふと軽くなる育児のヒントをお届けしています。
何か一つでも参考になることがあれば嬉しいです。
今回は、発達検査についてお話ししていきたいと思います。
最近、実はですね、私の周りで発達検査を受けようか迷っていたり悩んでいたり、
あとは受けることを決めたっていう方がちらほら数人いたので、
お話ししてみようかなって思いました。
その中で感じたのが、検査を受けることで、
障害って確定しちゃうとか、我が子が障害児になってしまうと思って、
すごく不安感がある方が多いんじゃないかなって思います。
でも私はそうは思っていなくて、発達検査って障害を決めるためのものではなくて、
その子の困り感の原因だったり、
その子の得意・不得意・苦手なことを知るための大切な手がかりになるものなんですね。
だからこの発達検査っていう名前ね、変えた方がいいと思うんですけどね。
あんまりいいイメージで世間的に受け取ってもらえてないなって思います。
例えばなんですけど、我が家の長男は2歳2ヶ月の時に
検査の内容
審判形式発達検査というものを受けて、
冒頭にもお伝えしているように自閉スペクトラム症と軽度知的障害の判定を受けています。
知的障害の方は、IQが71って出まして、
70以下だと軽度知的になるんですけど、
71以上で100未満だと境界線域って言ってグレーゾーンって言われるものになるんですね。
だからそこの判定はちょっとイマイチなところなんですけど、
でも軽度知的障害っていうことで現在は療育手帳も取得をしています。
この審判形式発達検査というのは、
認知とか言葉運動といった様々な発達領域をですね、
年齢の相応に発達しているかどうかを見る検査なんですね。
だから長男は2歳なので、2歳の発達であればこれぐらいまでできるよなとか、
例えばパパって言える?ママって言える?これ何?とか、
指差すと答えられるとかだったかな。
あとパズルもやってたかな。
音楽資格の型はめパズルがあってそれをはめるとか、
はめた後に心理師さんが外して反対にしてまたやらせてみるとか、
これは認知ですね。形の認知ができているかとか、
反対にするとわからなくなっちゃうのかとか、
そういった一対一でいろいろやる検査ですね。
また違う機会があれば、
審判形式発達検査の内容についてもお話ししたいと思います。
他に受けた検査といえば、
自動発達支援施設の方でキッズスケールだったかな。
KIDSスケールっていう基本的に親が書く聞き取り表なんですけども、
その聞き取り表の結果から本人の言葉の発達がどうだとか、
行動面はどうか、視覚有意なのか聴覚有意なのかっていうのが
わかる検査も受けています。
本人が受けたっていうよりも親が記入したって感じなんですけど。
あとはPEP3って言って聞き慣れないと思うんですけど、
これは自閉スペクトラム症の特性をもっとより詳しく見ることができる検査で、
子どもの得意不得意がより具体的にわかるんですね。
親としての成長
これは診断が出てから受ける検査だと思うので、
一般的にはこうやってはいない検査だと思います。
この審判形式発達検査を受けるまでの道のりなんですけれども、
1歳を過ぎたぐらいかな、他の子と違うなって感じることが増えてきて、
具体的に言うとパパ、ママとかあんまり言葉が出ていないっていうのと、
目が会いにくい、名前を呼んでも振り返らない、
一緒に遊ぼうと思っても、物を見てて人には関心がないとか、
子どもからの要求ははっきりしているけど一方通行。
これちょうだい、あれちょうだいってアピールするけれども、
逆にこれちょうだいって言ってもその言葉は入らないとか、
あと長男は特に困っていたのが、衝動的に動いてしまうので、
飛び出してしまうんですね、道路でも、買い物に行った先でも。
コンビニなんて最悪ですよ、ぐるっと一周回った後に自動ドアから飛び出すんですよ。
でもカートに乗ればお買い物も行けるんですけど、
カートがなければ抱っこもしづらい感じ、あまりくっついてくれなかったので、
なかなか生活の中で困り感がどんどん増えていったんですね。
保育士として15年やっていて、これまで20人弱くらいかなの園児を担任してみてきたんですけど、
そんな私から見ても長男の発達は違和感が満載で困り感も増えていってたんですね。
実際検査を受けるまでは心配しすぎかなとか相談するほどじゃないかなって思ってしまってたんですけど、
でもやっぱり困り感が解消しなかったんですよ、年齢を重ねていっても。
だいたい様子を見ましょうって言われることがあるんですね、発達相談行くと。
アドバイスをいただいてそれをやってみて実践してみて関わってるけど、効果がなくて困り感は続いている。
なんなら体も大きくなり重くなり、走るスピードも増してさらに困ってるみたいな感じが出てきてたんですね。
だから家に行ってもお出かけが怖かったりとか、夜寝る前もすごい暴れて力尽きで寝るっていう感じだったので、
22時、23時なんでザラーだったんですね、起きている時間が。
そういった困り感もあって相談していった結果、発達検査を受けることにしたんですね。
困り感があるから受けたっていうのと、長男のことをもっとよく知りたいって思ったんですね。
専門的な方の意見が欲しかったっていうのがあります。
検査を受けることで子どもの困り感の原因とか得意不得意が明確になって、
今後どういった支援をしていけばいいのか、家での関わり方をどうやってやっていけばいいのかっていう方向性が見えたんですね。
私自身の長男の関わり方も正直悩んでたんですよ。
若子なんだけど全然可愛くないみたいな、もっとママママみたいな、
もう抱っこしてとか、あれちょうだいこれちょうだいみたいな感じで言われると思ってたのに、全然関心向けてくれないんですよ。
だから寂しかったんですよね。
あともやもやしてた。この子どうなんだろうみたいな。
それが検査を受けたことで、やっぱそういうことだったんだなみたいな。
じゃあこの子にはこうやって関わっていったらいいんだなとか、
領域早めに行った方がいいんだなって方向性が見えて、旦那さんもちょっとほっとした部分もあったみたいなんですね。
子どもと関わるってほとんど日常の中でなくて、若子しか見てないので。
そういったこともあって、旦那さんも障害という診断名がついて、知的障害もあるということで、
その検査の結果を聞いた日は2人で落ち込んだんですけど、
でもすぐ前向きになって、長男のために環境を変えたりとか関わり方をもっと気をつけていこうって思えるようになったんですね。
有名な発達検査といえば、長男が受けた審判形式や発達検査とか、
田中美音式とか、WISC4かな?4とか5とか、そういったところが多いと思うんですけど、
なんかね、みんな受ければいいのになってちょっと思ってて、検査を受けることを特別なことにしなくてもいいんじゃないかなと思ってて、
再判検診とか再判検診とかもあるじゃないですか、そんな感じで気軽に受けられるものになればいいなって勝手に思っています。
そうすれば親御さんも子育ての苦手意識の面で、
この子はこういうことが好きだから、家の中で走り回っちゃったとか、
こういう面が苦手だからその場面になったらグズるんだとか、
そういった子供の理解がより深まると思うんですよね。
だからそういった世の中にならないかなと思いつつ、日々過ごしているんですけれども。
極端に言ってしまうと、我が子と暮らしていて過ごしていて困っていないなら検査なんて受けなくてもいいと思うんですよ。
だって困ってないんだもん。困ってるからどうにかしたくて相談行ったりとか検査受けたりするんですよね。
今の世の中的には。
だから毎日間食があって大変とか辛いとか、夜泣きがすごいとか、夜全然寝ないとか、
あとは靴下の柄が違うだけで大騒ぎになるとか、
そういった困り感とかどうしたらいいかわからないっていうなら、困り感が積み重なっているなら、
発達検査を受けてみてもいいかなとは私は個人的に思います。
だって子育て楽しみたくないですか?
奇跡的に授かって、無事に生まれてきてくれて元気に過ごしている毎日、
毎日穏やかに笑顔で過ごしたくないですか?っていう思いが私はあります。
発達検査は決して障害を決めつけたりとかレッテルを貼るためのものじゃないんですね。
この検査自体は我が子、お子さんの今の姿を知るためのツールだと思ってもらえたらいいなって思います。
我が子のことを知ればもっと好きになるかもしれないし、
子供とこうやって過ごせばもっと穏やかに過ごせるんだなとか、
得意不得意が分かることで今後の関わり方が分かってきたりとか。
我が子も検査を受けて障害児だってなりましたけど、
子供は変わってないんですよ。別にその日から劇的に良くなった悪くなったとかなくて、
これまで通り笑顔で過ごしてるし、ご飯も盛り盛り食べるし、本人なりにいろいろ訴えて自己主張してるし、
外に行けば飛び出すしみたいな、衝動性変わらないしみたいななんですね。
だから、そんなに重く考えなくてもいいのかなっていう思いがあります。
検査を受けても我が子は変わりません。
なんですけど、困り感に対しては何か対応していけるようになればみんなハッピーになるんじゃないかなって思います。
少し長くなりましたが、最後まで聞いてくださりありがとうございました。
何か質問やご意見やご感想あれば、レターやコメントなどでいただけると嬉しいです。
ママが少しでも笑顔で過ごせますように。白石あすなでした。
ではまた。