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みなさん、おはようございます。小松でございます。
今日はちょっとね、また歩きながらの収録ということで、
春の今日と夕方、今、実は撮ってますけども、
あまり静かじゃない状態ですけど、たまにはね、ちょっと環境音入ってきますけれども、
まあ、それもね、また一興だということで、聴いていただけましたら幸いでございます。
今日はですね、ちょっとこう、食べ物のことと音楽をね、合わせて、ちょっとね、あの、伝えようかなと思って、
あの、実は最近奈良に行ってましてですね、僕の大好物のクズなんですよね。
クズの、あの、根っこで作られたね、クズの食べ物をたくさん食べてですね、
あ、この食感ってやっぱ音楽に応用したいなみたいな、
そういうこの、あの、味覚と音楽みたいな話についてね、
今日、喋ってみたいなというふうに思っております。
それで、あの、クズね、いろいろな食べ方があるっていうのをですね、
あの、まあ、奈良に行って、実は天玉堂というね、知る人ぞ知るクズの、
あの、様々な、あの、商品とか、食べ物をね、あの、作っていらっしゃる、
あの、老舗150年前からある、そうなんですけども、
まあ、その奈良本店に行ってですね、えー、まあ、クズのコース料理食べたんですよね。
すごい美味しいんですよね。これ、実は3月の上旬にも、実は奈良に行く用事があって、
それで、あの、まあ、実はそこで食べて、もう一回ですね、えー、今度はですね、
ちょっとあの、えー、奥さんと一緒に、久しぶりのこう、遠出ということで、
同じお店をね、えー、ちょっと食べに行ったということなんですけど、
あの、クズ料理ってどうなる、クズといえば、どんな、あの、食べ物を思い浮かべますかね。
例えば、クズ切りとかですね、クズの入った洋館とかね、
そういうこう、割とスイスがクズの料理としてね、あの、パッと思い浮かぶこと多いと思うんですけども、
実はこう、クズで作ったうどんであるとか、あと、何か固めてですね、えっと、
あの、どんぶりのその、あの、具にしたりとかですね。
あと、一番美味しかったのは、クズにゆり根とお芋をこう、混ぜてですね、
一応あの、おかずなんですけど、甘いんだけども、とろみがあって、
ちょっとあの、おかずとしても食べられるみたいな、そんなのもあってですね、
これすごい絶妙な味わいなんですよね。
で、クズはね、あの、単なるこう、澱粉質で食べ物をって言うよりも、
まあ、千年以上前からね、食べられたっていう、そういうあの、そもつというか、
えっと、そういうあの、えっと、言い伝えがあるようでしてですね、えっと、
漢方薬ですね。
最初、あの、風邪の時にカッコン糖って飲むことあると思うんですけどね。
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カッコン糖のカッコンはやっぱりこのクズの根っこですから、
まあ、それをあの、漢方薬とか、風邪を治すための薬として使われてたっていうことですよね。
まあ、そういうクズの力っていうのは僕はほんと好きで、
やっぱ漢方薬毎日飲んでるからなあ、なんかね、いいんですよね。
なんかクズをね、食べると毎回思うのはね、体がホコホコして、
こう、循環がいい感じなんですよね。
体のなんかこう、あの、血の巡りが良くなるって言うんですか。
まあ、そういう良さがね、すごくあったりしますし、
なんかやっぱりね、クズの魅力っていうのは、
食べれば食べるほど深く感じることっていうのがすごく大きいんですよね。
中でもクズの食べるおいしさとしてはですね、最後の速感なんですよ。
特に天玉堂でいただいたスイーツにはですね、ゼリー状でね、食べるやつがあって、
その硬さというか、絶妙なんですよね。
ゼラチン、動物性ゼラチンのゼリーをね、食べられた方ってわかると思うんですけど、
なんかですね、口で転がすと溶けるじゃないですか。
動物性のものでだんだんとね、残らずに消えるみたいな。
わかりますかね、残らずに食感がどんどん消えていくみたいな。
あんな感じの食感がクズにもあるんですよ、ゼリー状にすると。
スーッと消えていくっていうのかな。
ものすごくね、なんか繊細なんですよね。
だんだんだんだんこう、始めは実体があるんだけど、
クズが口の中にあるという個体的な実感があるんですけど、
それがだんだんだんだん溶けいってきて、最後には消滅、消失していくみたいなね。
これいい感じなんだよね、本当に。
この感覚って、僕は最後ピアノを弾いた後にダンパーペダルで音を伸ばし続けることがあるんだけど、
その続けた後の何点かな、スーッと消えるような。
ダンパーペダルも静かに音楽がね、楽曲を終えたい時は、
ダンパーペダルをだんだんだんだん上げるんですよ。
スカッていう感じで上げるんじゃなくて、じわじわ。
じわじわじわっていう風にね、上げていくことが多いんですけど、
あの感覚にね、クズの最後のね、食感のね、消え失せるところがね、
似てるなと思うんですよね。
あ、これこれっていう。
ちょっとね、きちゃがい話にはなりますけど、
自分でピアノを弾いて、あ、これ満足した音やっていう時あるんですよ。
その時にダンパーペダルをだんだんだんだん上げていくっていう時に、
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じわんとして気持ちよいでしょ。
もちろん音フェチなので、
頭がね、ちょっとノーテンパーでいっちゃってる時になりますけど、
そういう時に、やっぱり唾液が出るんですよね。
うわ、いい音が消えるな。
あ、ごっ、あ、美味しかったな。
もうこれでね、脳みそはやっぱり、
聴覚だったら聴覚、味覚だったら味覚に分離してないですよ。
その中でね、やっぱり合わさってると思うんですよね。
そういう感覚っていうのがやっぱりね、
クズを食べた食感に似てるなっていうのを、
今日はちょっとね、伝えたかったというこういうボイシーなわけなんですね。
で、ちょっといろいろね、あまりにも美味しいので、店員さんに聞いてみるとですね、
そのじわんと溶けるその感触っていうのは、
クズに入れる水分の量によるらしいですよ。
あまりにも水分多くすると、もうなんていうかこう、
あの、えっと、なんだっけあれは、えっとね、
ドロッとした感じってわかるかな。
えっと、あんかけか、あんかけっぽい感じ。
あんかけうどんのあんみたいな感じになるし、
で、固くすると割と固形で残るそうですよ。
もともと澱粉ですからね、クズの成分って澱粉だから、
そういうことになってしまうということなんで、これ絶妙ですよね。
これもなかなかこう、手作業というか、
人の感触、人の感覚によってその状態が作られていくわけなので、
結構作り方としてはすごく熟練を要するわけなんですけど、
それがね、あるからこそじわっと消え失せるというね。
これ余談なんですけど、ピーチ味、桃味だったかな、食べたの。
桃の缶詰というかね、そういう切り切ったものがあってですね、果物。
そしてクズのピーチゼリーみたいな感じなんですけど、
同時に消える、似てるんですよね。
実際に桃を食べた食感と、クズの桃味で消え失せる食感がすごく近くって、
こんなデザイン、こんな食感作れるんだと思ってすごく感動したんですけども、
そういうものを作れるっていうのがやっぱなんか、いいなっていうか、
こんな音楽作ってみたいっていう、そんな感じになるんですね。
ちなみにクズっていうのはですね、一応でんぷん質なんで、
別にでんぷん質っていろんなものから作られるじゃないですか。
例えばジャガイモでもね、でんぷん質で同じようなものが作れるというか、
科学的に機械で作ると、実はジャガイモにしてもクズにしてもそんな分からないそうですよ。
ただそれがなんで天玉堂さんがあんな風ないい製品作られるかというと、
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やっぱり手作業なんですよね。目で見て、手で確かめて、
根っこから取ってきたクズの原型をどんどん外に抽出して、
寝かせていって、白いでんぷん状のものを作っていくわけなんですけどね。
このプロセスっていうのはやっぱり機械で作れない。
手作業と直感というか経験値によって作られるわけですから、
そういう感じの熟練を経てあんな美味しいものができる。
そしていろいろなピアノの曲を作り、身体をうまく動かしながら作っていくもの。
それが音楽ですけど、そこの両方の大変さといいますか共通点を感じたので、
ぜひそんな感じで今日は話してみたいなと思いました。
それでは今日もお聞きいただきありがとうございます。