2024-06-22 1:02:58

第75回:思わず二度見してしまう、そしてつい憶えてしまう。「異物感」という広告フック

あえて素人を起用したり、お行儀の悪いことを促したり。99%無視される運命にある情報洪水下で広告メッセージを覚えてもらうためには、ちょっとした「異物感」が必要。今回はセンスある「異物」の仕込み方について新旧の事例を交えながら考察します。

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関連記事:思わず二度見してしまう、そしてつい憶えてしまう。「異物感」という広告フック - アトリエライフ通信 (hoi-poi.net)

サマリー

今回の話題は、「異物感」という広告フックについてです。異物感を仕込むことで広告を記憶に残させることができるということが話されています。テレビCMやホットペッパーのCMなど、異物感を活かした広告の例が紹介されています。福岡のコピーライター賞のCMリメイク案と、3P豆腐マットレスのプロモーションが面白いと話し、異物感が重要であることが述べられています。また、リメイクされたCMや異色の飲食店のプロモーションについて詳細が説明されています。異物感、チョコボナカジャンボ、プロモーションが紹介され、それなりの読み継がれている純文学でも、新たに読み始めるハードルは高いかもしれませんが、結びつければ、その人の人生を変えるかもしれないぐらいの出会いを提供する可能性があるかもしれません。二度見する演技がすごいですね!映画の見せ方と物事の面白がり方を知ることができます。

異物感を仕込む広告フックの重要性
皆さん、こんばんは。あした使える聴くネタ帳 | マーケターの真夜中ラジオの時間です。
この番組は、アラフォーマーケター二人が 最近気になるトピックを取り上げ、
それぞれのマーケ感で掘り下げていきます。
最近話題の一人マーケターをはじめ、 情報や知見が少ない中で打ち点を模索する、
皆さんのヒントになる視点をお届けしていきます。
スタートアップの思いが伝わるマーケティングを実現する 株式会社エールコネクト代表の宮本です。
よろしくお願いします。
淡路島でコピーライターをやってます。 尋坊です。よろしくお願いします。
お願いします。
さて、今日のテーマは、思わず二度見してしまう、 そしてつい憶えてしまう、異物感という広告フック、です。
さあ、このテーマを取り上げた理由は何なんでしょう。
割と昔にお話ししたような気もするんですけど、
広告っていうのは、そもそも99%が無視される っていう前提で作らないといけないと。
現代はめちゃくちゃ情報社会なんで、 過酷な情報環境の中でさらに、
見たいコンテンツをちょっと遮って出すみたいな、 すごい逆境なんです、みたいな感じですね。
その中で覚えてもらうのって割と無理ゲーなんですけど、
フックが必要で、いろんなフックがありますよね。
めっちゃわかりやすいのは、楽器にポッキー振ってもらうみたいな。
もう好きみたいな。ついでにこの商品も好きみたいな感じの、 端的に好きにさせるみたいなアプローチがありますよね。
だから日本はタレント広告が多いんですけど。
確かに可愛かったもんね、楽器のポッキーはね。
そうだね。割とモノカルチャーなんで、
売れてる女優さんも割とその時代時代で 絞られてくるみたいなところがあるから、
みんな大好き○○っていうのが時代時代で必ずあるので、 その人に寄ってみたいな。
そうするとコミュニケーションスピードが上がるってことですね。
全然変わらない?
みたいな感じですね。
そればっかりあるとつまんねえだろみたいな感じで考えると、
もう一個、クリエイターが頑張ってできることはないの? みたいなところで言うと、
異物感を仕込むっていうのがあるんですよね。
だから、ん?っていう感じだよね。
アイデアで勝負できるわけだね。 有名タレントに頼らなくても。
前々回も少し話しましたけど、
まずコンテクストを踏まえるのは大事なんですけど、
この人はこういう人だよね、この人はこういう人だよねっていうのは、
前提知識をうまく使うことで理解が早くなるので 15秒で伝わるんだけど、
それだけだと当たり前案で終わるから、記憶に残らないでね。
一箇所を裏切りを入れておかないといけないってことですね。
裏切りの入れ方で一番よく使われるのが 異物感を仕込むっていうことですね。
なるほどね。
確かにそういうCMあるよね。
B2BのSARS商品なのに歌ったり踊ったりしながら 紹介してたりとか、
別に歌うことも踊ることも何の必然性もないけど、
それやってることでちょっと気になっちゃうみたいな。
ありますよね。
あるね。
B2Bの場合は慣れてないのか、割と滑ってることが多いけどね。
そうね、滑ってることも多いけどね。
滑ってるのも含めて。
そうそう、異物感なんじゃないかっていう。
確かにね。
ダジャレのあれとか若干寒いのもあったよね。
多いよね。
でもそういうものを含めて異物感を感じるのかなと思って。
そうですね。
そこ大事ですよね。
異物感仕込むと二度ミスするんですよね。
二度ミスするものって覚えるじゃないですか。
その時点でもうすでに主体的に関わっちゃってるからね。
反応しちゃったって感じになるからね。
ツッコミ入れちゃったらもう負けっていうか記憶に残っちゃうもんね。
そうそう。
そこがありと大事ですよってことですね。
簡単に言うと商品の差別化は大事ですけど、
その商品の差別化をするための表現も差別化が必要で、
他の100本200本のCMとは違う印象を持ってもらわないといけないので、
その中で必ず異物感仕込むっていうのはやっておいた方がいいものですということですね。
そもそもメッセージを送り手受け手の話で言うと、
メッセージをちゃんと受け取って記憶するのって受け手の責任では絶対ないじゃないですか。
送り手側がそこまでを全て責任を負う必要があるので、
そこをまず基本スタンスとしては忘れてはいけなくて、
そうするときに何をしなきゃいけないのって言うと、
やっぱり何を残したいかというのを考えて、
保険も含めてあらゆるフックを埋め込んでいく必要があると思うんですよね。
その中でも多分一番キーになるというか、
それが異物感を混入させるっていうね、割と。
そういうことだと思いますね。
この手法は割とテレビCMの中に入れるのは普通にわかると思うんですけど、
プロモーションとか、あるいは広報PRとかね、
その辺りもそういうことをやることで割とうまくいくんじゃないかなと思うので、
あらゆる領域で異物を上手に仕込むセンスみたいなのが鍵になってくるかなと思いますね。
ということで、本編別撮りしてますので宮本さんには収録でも聞いていただいてますが、
どんな点で明日使えるキープネタになりそうでしょうか。
僕は話し聞きながら、異物感のあるCMで僕の頭にふと思い浮かんだのは、
昔のモトキマサヒロさんがやってたジレッとかなんかのヒゲ剃りのCMで、
モトキマサヒロは赤ちゃんを抱っこして、赤ちゃんにかわいいねって言ってたら赤ちゃんがおっさんの声で、
ヒゲが痛いのよーって言うっていう。
あれ?覚えてない?俺しか知らん?
昔っていつですか?
テレビCMにおける異物感の例
俺が小学校とか中学校ぐらいの時だと思う。
えー。昔やな。
昔やろ?あなたも聞いてる人知らんかもしれんけど。
でもそれも異物感で赤ちゃんがいきなりおじさんの声でかわいいねって言ってたのに、
ヒゲが痛いのよーっていうのがすごくインパクトがあったんやけど。
でも当時さ、CGもないんでしょうから、どうやってあれだな、リップシンクロ的なものをやったんでしょうね。
確かにね。でも違和感はなかったな。
アフレコでうまいこと?
アフレコでうまいこと。赤ちゃんがアウアウ言ってるのに合わせてヒゲがーって入れたんちゃうかな。
すごいなー。
確かにね、テレビCMとかでね、思い起こすと異物感のあるものあったし、
でもそう言われると、街中にあるものとかで異物感って意外となかったりとかもするから、
そういうの探していくと、報告とかを見るのが楽しくなるかもなーと思った。
そうですね。異物感を仕込むのだっていう発想がないと、
割とね、どっちかというと逆になるんですよね。
分かりやすさを重視して、本屋さんの中でコーヒーを一緒に売ってみようぐらいの、文脈になぞらえた発想しか出てこなかったりするんだけど、
それは他社もみんなやってるからって話なんで、そこはもうもはや工夫の余地ないんだよね。
それでやった上で、新しい売上を増やすためにやって考えるときは、
若干その文脈を裏切るっていう発想が必要で、
一番聞きやすい発想が、楽しいっていうのもあるけど、
企む感じできるのが異物感っていう発想かなと思いますね。
僕がもう一個思い浮かんだのは、電車とかによく貼ってるミスズ学園の広告?
東京芸物だよね、あれね。
そう、東京の電車でさ、貼ってあって、あれ先生が仮装してるのかな?
高等先生なんだろうね、あれ。
深見東州でしょ?
そうそうそう。大和武の格好とかしたりとか。
最近はね、椿オニアっ子が出てるのよ、それに。
あーそうなんだ。
椿オニアっ子が卒業生らしくて。
マジか。
怒涛の英語を個人指導って書いて、椿オニアっ子が大和武の見事の姿をして写真写ってるっていう。
そうなんだ。
めっちゃ異物感。
いやそもそもだってさ、怒涛の英語の訴求なのにずっと日本史のキャラってね。
そうそうそうそう。
ちょっと意味が全くわからない。
意味わからへん。
聖徳太子とかヤマトタケルとかさ、どういうことなんて異物感だね。
異物感。あれだって意味はほんとにわからないよね。
わからない。
結局、1個のちっちゃいステッカー広告だからめちゃくちゃ15センチ15センチぐらいの枠にキャラクターが20個ぐらい入ってんじゃん。
そう。
ほぼ意味わかんないですよね。
意味わからへん。でも、見たことはある?
見たことはあるね。
なんかあの変な広告みたいな。
あれの企みというかインタビュー読んだことがあって、なんかああいうのをいいなと思ってくれる素直な子に来てほしいんだって言って。
ターゲティングだよこれ。
だからあそこでもうなんかちょっとバカにしてるとかなんかそういう感じの人はもうスクリーニングされるわけだ。
そういうことか。すごい。まさか戦略があったとは。
でもいいですね。その、違和感のある広告を見つけると絶対明日使える効くネタになるじゃないですか。
ホットペッパーの異物感あるCMの事例
あの違和感ある広告を見たらどういう意味だと思うみたいな話になると思うんで。
そういう意味ではね、異物感を見つけるために本編でね、こういう異物感ありますよねっていうのを知っておいくのはいいかもしれないですね。
そうね。いろんな、あの手この手100手ぐらいね、異物感の仕込み方を知ればね、なんか101個目発想しやすいかもね。
そうそうそうと思う。
それでは本編ぜひ聞いてみてください。本編は約35分あります。
途中で聞けなくなった時のためにもここでポッドキャストをフォローしておくと便利です。
それでは行ってみましょう。
じんぼさんの今週のピックアップ。テーマはこちら。
思わず2度見せてしまう。そして不意覚えてしまう。異物感という広告フックです。
さてどんな話なんでしょう。
まずは異物感というものをいろんな領域に広がっていくよって話をしたんですけど、各領域の異物感のアプローチの例っていうのをね、ちょっとご紹介をしていきたいなと思うんですが、
まずは一番わかりやすい例はもちろんテレビCMのクレイリブっていうところなので、
その中でも僕が前回の話でコミュニケーションスピードっていうのは中畑隆さんっていう方に教わったんですっていう話がしたんですけど、
今回は異物感っていうのも割と大事なキーワードだなと思っていて、それを知ったきっかけとなった割と有名な広告の例をまずはご紹介をしたいんですけど、
それがね僕らがあれですよ、就職活動でわたわたしていた?
はいはい。
山本さんちょっと就職活動2年ぐらい遅いかもわからないけど。
遅いね。僕は大学6でいたからね。
ちょっと入念な勉強されたということで。
そうだね。
我々だからストレート組で言うと、大学の就活の一時面接とかにめちゃくちゃ話題になってたCMが、
ホットペッパーのCMで、外国の洋画風の映画にアフレコで関西弁でちょっと間の抜けたやりとりをするみたいなCMがあって、
それがめちゃくちゃ話題になってたんですよね。
ありましたね。
そうそう。
確かに。絶対そんな関西弁の翻訳ちゃうやろっていうようなことを言っているCMよね。
目は引くというか、まさに異物かよね。どういうことってなるもんね。
なるね。完全に修羅場っぽい男女のやりとりみたいな、完全に喧嘩しているのに言っていることがめちゃくちゃしょうもないみたいな。
しょうもないことをめちゃくちゃ間の抜けた関西弁で会話しているみたいな。
そのやりとりが面白かった。ギャップの二重奏みたいな感じで面白かったんですよね。
そもそも女性の方から喋り始めるんだけど、女性の方も全部男の声なんだよね。
あーそうか。
そうそう。まずなんかスパゲッティ食べたやろって女性が、外国の女優さんっぽい人がめっちゃ問い詰めてる感じで言ってて、男は食べてへんよって言うんですよね。
ケチャップついてるやんって女性が言って、男は勘弁したように食べましたって開き直るんですよね。
その先がCMですよね。ホットペッパーって当時クーポンが使える冊子ですみたいな感じだったんで、
え、私のクーポン券使って?ってめちゃくちゃ詰めていくっていうね。怖いっすね。
男が使ったような気がします。クーポンマガジンのホットペッパーで締めるっていう。めちゃくちゃ15秒でこれを全部やり切るっていうね。
すごいね。ちゃんと商品名も言ってるもんね。
ちゃんと商品まで言ってるね。
いやでもこれ時代を感じるね。クーポン券を使うって怒るって今はないもんね。クーポン券持って居酒屋行くってないもんね。
クーポン券切り取って行かないもんね。
昔でもやってたね。食べログとかのクーポン券印刷して居酒屋行って割引とかしてもらってたね。
確かにそんな時代もあったなぁと思うけど。
このCMインパクトあるね。
この縦付けがそもそもめちゃくちゃ異物感の塊じゃないですか。洋画風でしかもモノクロでしょ。
アフレコでめちゃくちゃ関西弁で全部一人でやる。
この関西弁がまたね、今の抜けたというか表金なというか。
表金な感じのね。
この縦付け自体だけじゃないんですよね。異物感の隠し味がよくあって。
今宮本さんがおっしゃったまさにそれなんですけど、アフレコやってる人がプロじゃなくて、CMを作った当時電通のCMプランナーの山崎隆明さんが声を当ててるんですよね。
自分で作ったCMに自分で声を当ててるってこと?すごいなぁ。
声が印象に残るでしょ。プロがやってるわけで、まあプロだけどね。
ほぼね。
そうなんだ。
そうなんですよ。電通関西の人って大体すごい人はああいう喋り方をするんだけど。
関西弁なんていうか怪しい関西弁っていうかあれやけど。
これはでも会議でそういう話になったんかな。
ちょっとどんな感じになるか自分がやってみますねって言って、このCMプランナーの山崎さんがやってみたらめっちゃ面白くて。
もうこのままでええやんみたいな。声優いらんやんってなったのか最初からどうなんかな。
まあそうなんじゃない?プレゼンの時点でもうその世界観だったんじゃないの?
そうだろうね。
だからプレゼンだけどもう関西弁みたいなもんやもんね。
他の人に出せる気はしないよね。
しないしない。
あの感じ?ちょっとから脱力感というか。
これ企画会議めっちゃ受けたやろな。これの提案を受けるクライアントになりたい。めっちゃ笑いそうこれ受けた瞬間。
伝説のクリエイティブやもんな。金払ってもそんな現場行きたいね。
行きたい行きたい。これはプロジェクトX並みに見たい瞬間やな。
そうだね。
へー面白い。
僕がこのCMキャンペーンをちょっと忘れられない理由は、
僕2004年5月連通の第一次面接行きましたよ。
なんだっけな、なんか自分でやりたい広告みたいなことを喋ってくれみたいな感じで言われて、
僕当時はね、なんか面白いと思ってたんだろうな。トイレットペーパーに広告を書けばいいと思って。
すごい言ってて、天才と思ってトイレットペーパーなんてめちゃくちゃ使われてるし、
あそこ普通白紙だからあれをメディアにしたら面白いじゃんとかって思ったんだけど、
まあ今思えばそういう発想って一番しょうもないんだよね。
割り箸の裏をメディアにするとか、何とかをメディアにするって一番しょうもない発想で。
まあでも考えるよね、当初はね。
もの知らずだから、天才とかって思ってやったけどね。
そこにお尻拭かれたいブランドがどこにおんねんね、それ死んですけどみたいな。
そうよね、ほんとにね。
で、その僕の話を一つきり聞いて、
ふーんって、何が面白いの?って言った人いて、
うーんはこーわーって思って、大人こーわーって思って、
だから翌日、翌週くらいかな、新聞見たら、
一面にそのふーん、何が面白いの?って言った人の顔が出てて、
あ、面接館のってこと?
そう。それがこの山崎貴昭さんだったのよ。
えー、まじか。すげーなー。
で、その顔で異物感っていうのが大事だよねっていう話をインタビューしてたみたいな感じで、
僕めっちゃ覚えてるんですよね。
それはインパクトあるねー。
インパクトあるよね。
すげーなー。
え、どういう感じの雰囲気の人なの?
こんなホットテッパーの変な関西弁言いそうな軽い感じの人なのか。
いや、見るからに面白いこと言いそうな感じの顔の人ですよ。
へー。確かに面白いこと言いそう。
そう。僕、その時の瞬間的な印象はバルタン星人みたいな人だよなって思った。
この顔であのアフレコめっちゃ面白いだろうなー。
めっちゃ面白いねー。
絶対大爆笑しちゃうと思う。
こんな人が周りにおったらもうなんかやる気なくなるね。
勝てないよ。芸人かーってなるよね。
それはでもいい経験だねー。
そうですね。
さすがデンツーの一次面接。
一次面接でこんな人出るんやって思うけどね。
当時はだから30代やったんやろうけどね。
へー。
まあそういうのもあって、僕の中でキーワードなんですよね。
異物感っていうのは大事であるみたいな。
なるほど。
だから今回は異物感でまとめてというところから見た広告っていうのを話してみようかなと思いますね。
で、直近でなんか面白いなと思ったのは、異物感はあらゆるCM広告の中に入ってるから全部あるんだけど、
作り方で面白いなと思ったのが、CMをリメイクするっていうのがあって、
それは面白いなって、CMなんて普通リメイクされるようなもんじゃないじゃん。
そもそも母体のものが作品じゃないんだからみたいな。
そうだね。
だからその手法としての異物感みたいなところが割とあったかなと思ったので、そこだね。
CMリメイクの面白さ
これは今年のFCC賞、福岡のコピーライター賞かな。
ジョスイアンのつくし餅っていう、老舗の地元のお菓子屋さんですよね。
1999年にオンエアしたCMがあって、それのリメイクで、メッセージはね、「つくし餅のツーは続くのツー」って言うんで、
だから伝統があるよってことなんだけど、それを伝えるために、
99年のリメイクで、違ってるのは孫が増えてるってことなんだよね。
ああ、違和感あるよね。異物感あるね。
異物感あるね。
あれ?なんか見たことあるはずやのに、見たことない人がいるってなるな。
そうそう。そこで時の流れ、伝統みたいなものを表現するっていうことですね。
これ面白いね。
地域で知ってるからこそ、そこに一個足すっていうのが文脈だよね。
確かに。そうだね。過去のCM見てない人からすると何もわからないけれども、見てる人からするとあれって思うもんね。
あれって思うね。
確かに。これいいね。
これ竹本ピアノもCM、それでリメイクしたらいいのにな。
ずっと同じCM…
元に勝てないと思うけどね。
大津一郎さんパワーに勝てる人っておるんかな?
いや、あそこは無理やな。後ろで踊ってる白い人がさ、一人白じゃなくて黒い人混ざってるとか。
なんか見たことあるけど全然わからないですね。
間違い探しぐらいわかりにくい。
なるほど。いいですね。
異物感っていうのも、普通はタレントさんを使って、普段演じないところを演じさせるとかそういう異物感はよくあるけど、
手法自体をちょっと変えてみるみたいな。映画とかドラマでよくやられるリメイクをまさかテレビCMでやっちゃうみたいな。
そこの裏切りは面白いよなぁとは思いますよね。
この発想の延長線上でいけば、例えばスイッピンアウトとかアニメ化とか、そういうのでCMを一本のCMを軸にして転がしていくみたいなことができるかもなと。
なるほどね。
思いますね。こんな感じですね。
カップヌードルもアニメでCMやったことあるじゃないですか。青春とか。あれも一瞬ね、カップヌードルっぽくないからさ、アニメのCMっていうのは。
何だろうなっていう感じはしたもんなぁ。
そうだね。CMってアニメにするのって割と少なくて。
確かに。
だから体制建設とかも一時期やったし、僕もマイナビ人体でやったこともあるし、割とね、そのフォーマット自体がメッセージを帯びるってことがあるんですよね。
確かに。
最近出たあれだな、共セラ。共セラってわりと稲森さんの会社だから、交渉なんだよね、哲学が。
それをZ世代に分かりやすく伝えるにはっていうので、なんだっけな、共存共演みたいなメッセージを伝えたいと。
いや、無理でしょって話なんだけど。
難しい。
伝えるのにアニメーションにしたっていうのは最近見ましたね。
へぇー。
結構増えたみたいよ、その入社希望者が何倍?1.4倍かなんか増えたっていうのがありましたよね。
すごいね。
フォーマットを変えるっていうのはあるよね。アニメ化っていう手法だね。
これもっとやられてもいいと思うんですよね。
そうだね、確かに。
そんなにアホみたいに金もかかんないしね、アニメ化だとね。
テレビCMの予算で考えたら全然できるんじゃないかな。
余裕ですよ。タレント三代だけで全部作れるぐらいですよ。
そうだよね。もっとあってもいいよね。
あってもいいと思うね。
3P豆腐マットレスのプロモーション
あとはCMクリエイティブだけではなくて、全領域でいけるんだけど、今回プロモーション軸でいくつか紹介したいんですけど、
まずはあれですね、これ面白いなと思うんですけど、3P豆腐マットレスっていう商品があるんですって。
豆腐マットレス?
それ自体で面白いじゃんって話なんですけど。
何なんか分からへん。マットレスなの?豆腐なの?ってなるじゃん。
マットレスって豆腐っぽいよね。
柔らかいし四角いし?
豆腐の上で寝れるってなんか良さそうじゃんね。
確かに寝心地は良さそうだね。
だからプロダクト自体が割と秀逸だなと思ったんだけど、
この3P豆腐マットレスの体験接点を増やすためのプロモーション、真ん中プロモーションをやってて、
その上でランチができるっていう寝転び台湾料理店っていう企画なんだって。
すごいよね。
どういうこと?ってなるね。
寝転んで飯食わせるみたいな。
マットレスの上で外で飯食わせるみたいなのってなかなかギミック効いてますよね。
全然意味不明やし、むしろ子供が怒られるやつよね。
ベッドの上でご飯食べるとか絶対怒られるよね。
起こしたらどうすんのって言われるやつよね。
プロモーションとかって街中でよくやってますけど、
大体のやつは通り過ぎるじゃないですか。
しょうもなそうな、めんどくさそうな感じの。
歩いてる人には歓声の法則が働いてますから、
他のプロモーション手法への展開
足止めてんーとかって立ち寄って絡まれてみたいな、
めんどくささがすごいあるのを打ち破るにはめっちゃ興味引くギミックが必要だと思うんですよね。
ここで言うと商品のギミックが効いてて、
そこの上でさらに寝転んで台湾料理食わすっていうギミックの二重層が効いてる。
これまでやるとわりと引力が発生するかなと思うんですよね。
確かにそうだね。
ちょっとインスタにもあげたくなる感じだよね。
別のところで飯食いましたって言ったらね。
つい入っちゃいました的な感じが起こりそうだよね。
ここまでだから2段階ぐらいひねらないとなかなか懐かしいかなみたいな感じがするよね。
寝転び台湾料理店で思い出したのが茶の間って知ってます?
茶の間ってなんすか?
茶の間みたいな感じでマットレスみたいなところの上で足伸ばしながら食事するんですよ。
カフェと居酒屋の間ぐらいの感じなんですけど。
面白い場所だね。
そうそうそう。
なんていうんやろう。家飲みしてる感じかな?
そうそう。家飲み感がありますよね。
持たれられるんですよね。
だから普通に本当に家飲み感ですよ。
これが家飲みだったら家飲みですけど、外食モードで家飲みの親近感みたいなのが割と新しいんですよね。
確かに。これ面白いな。今度行ってみよう。
おすすめですよ。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
おすすめです。
こういうモードを体験できること自体がいいじゃないですか。新しい体験価値だと思うので、こういうとこだよね。
普通さ、飲食店って料理で差別化したりとか、インテリアをちょっと凝ってみたりとかするんだけど、
この場の設定を変える。カツヌイでリラックスして、ダランとして飲食してくださいっていう設定にすることで、
他のどの店では味わえないモードを味わえるみたいな。これいいよね、と思うんですよね。
異物感作りとアプローチ
確かに。一気に違う差別化になるね、これはね。
そうなんですよね。
一回ね、機会があれば行ってみていただけると。
発想がなかったな、この。面白い、なるほどなぁと思った。
うん、面白いね。
いやなんか異物感作った方がいいはみんな思うけど、思いつくかっていうところがあるじゃないですか。
異物感作ろうとして作るっていうよりも、たぶんこの茶の間とかはコンセプトとして、ゆったり家庭料理を家飲み感覚で楽しむっていうコンセプトがあるからこそ、
こういう内装になって結果的に違和感というか異物感があるんだろうけど。
ここまでだから尖った方がいいってことよね。
そうだね。
堀ごたちとか畳とか、お茶の間、本当のお茶の間みたいな居酒屋はあるけどさ一体。
どっちかというと家飲み感まで行くみたいな、そこまで踏み込んだ居酒屋設定の場所っていうのはなかなかない。
しかもこれ茶舞台じゃなくて、下にお盆みたいなところを置いてあってそこに料理が来るわけでしょ。
そうそう。普通にベッドの上で食ってるような感じ。
食ってるみたいな感じだよね。
若干食べにくさもきっとあると思うよね。
食べにくい食べにくい。
食べにくいよね。
本当に飯食うとこじゃないっす。
ってことだよね。
うん。
でもそこまでやり切るからこその体験価値の差が生まれてるんだろうな。
そうだと思うね。
こういう異物感演出ありっすよねみたいな感じでね。
あとは最近面白いなと思ったのは、本屋さんって割と衰退してるとかって言われてますけど、
そうですね。
ヴィレッジヴァンガードとか面白いなと思うんだけど、文春文庫が純駆動でやったキャンペーンで、
まあちっちゃいんだけどね、棚2つを使ってやった企画棚キャンペーンみたいなのがあって、
それがね、本をね、文庫本を真っ黒な紙で包んで、
で、読後感の一言だけその紙に、
ちょっと付箋というか吹き出しみたいな感じで書いてるみたいな、
そういう企画棚があって、
何を売りたいかというと、純文学作品を売りたいんだよね。
だからそのタイトル自体は有名で、もう知ってるわけですよね、本読みだったらね、本屋さんに来るような人だったら。
その定番のニュース冊を改めて読後感の一言でキャッチコピーにして見せることで、
なんかちょっと新しい出会いを創出するみたいな、
なんかそんな試みなんですよね。
なるほどね。確かにそうか。
もうね、例えば人間失格とか心とか、
もう誰もが知ってるし、それが並んでても本屋で手に取らないけど、
でもこういう企画だと、「あ、何だろう?」とは思うね。
そうなんですよね。
まあね、本屋さんの中に黒塗りのね、この本がバーッと並んでる棚みたいなの、
まあこんだけでも割と異物感じゃないですか。
そもそも背拍子とか拍子とかって、
本の一番大事なつかみじゃないですか。
それを覆っちゃうっていうのは、これまではタブーだったわけですよね。
確かにね。
そのタブーをあえて裏切ることで、
何だろうみたいな異物感を生んでるみたいなところもあるんでしょうね。
本ってね、例えば「いばなみ文庫」とか、
全部同じようなパッケージというか、タイトルとかだけ違うけど、
あれでよく売れるなーって思うだけだと。
大体はタイトルなんだろうな、背拍子で売る著書名とかね。
いや、そう考えるとすごい難しい商品よね。
知ってないと手に取らないわけだもんね。
そう。
純文学売るのむずいなー。
純文学を売るのはちょっとね、
ちょっとイメージがつかないんですよ、みたいな感じするよね。
そうそう。
だからこういうアプローチ以外に、そもそも興味を持ってもらう機会がないから、
その意味では興味は持つね、こういうのね。
そうだよね。
どんなコメントで売ってたかっていうと、
どれがどれがちょっと分かんないんだけど、
思春期って痛い、みたいなコメントとか、
家族って優しくて恐ろしい、とかね。
まあそんな感じ。
コピー的にはちょっと弱いなって気もするんだよ。
もうちょっとなんだーっていうのはあるけど、
ビレ版の方が気が利いてる感じはするけどね。
確かに。
コピーじゃなくて本当に感想というか、
本を読んだら感想を短く言ってください、みたいな、そんな感じだね。
そうね、だからコメント自体がうまくいってるという感じはあんまりしない。
僕はしない、個人的にはしないと思わないけど、
でも試み自体、設定自体、演出自体はすごいうまいなと思って、
前月費3.5倍の販売って書いてるから、
まあそこそこ棚動いたんでしょうってことですよね。
で、僕これ見て思ったのが、あれだよね、
商品売れなくなったらパッケージ変えたりするじゃないですか。
しますね。
それはなかなか大変だけども、
こういうのって別に売り場の人の工夫でできるじゃないですか。
だから企画棚とかよくやるけど、
古み方変えるとかっていうのを、
もうちょっと柔軟に発想を入れていくと、
面白いんじゃないかなと思いますよね。
そうだね。
なんか全然そういうふうにすると、
売れなかった本売れたりとかもっとしそうだけどなあ。
そうですよね。
逆に棚に置いてるだけだとね、
それは衰退していくんだろうっていうことなので、
だからもうちょっとあれだよね、
思ってばなかったエンカウンターをどう仕掛けていくかみたいなところが、
売り場のミッションだと思うんですよね、これからのね。
そうなった時に、
エンカウンターするための仕組みとか切り口って考えると、
売り場作るのもっと面白くなっていくような気もするんですけどね。
結構この間、本の著者の人に聞いたら、
僕の本は関西でめっちゃ売れるんですとかって言ってて、
売り場によって売ってくれ方が違うから、
それで関西はすごくうまいことを展示してくれてたりとか、
あとはコップを置いてくれたりとか、
そういうのがあって売れるんですって言ってて、
それはそうよなあ、そういうのやるかやらないかで全然違うよなあと思って。
確かに。
重範出体の世界ですね。書店員さんが共感して工夫して売ってくれるみたいなね。
大事よね。
その著者の人が言ってたのは、それをコントロールするのは、
出版社の人が本屋さんにいろいろ営業とかしてくれたりするから、
どの出版社で本を書くかによって中身よりも、
どの出版社でやるかで売れるかどうかが結構決まるんですって言ってて、
ああそうかもなあと思った。
まあそうだろうね。
ちゃんとアクションをするかどうかで随分変わるもんね。
変わるよね。本出しただけじゃ売れない。
当たり前だけどね。有名人なら売れるけど。村上春樹なら売れるけどさ。
ああ難しい。
その間、ゴジラ-1.0が賞を取ったじゃないですか。
演出賞を取ったんですけど、
これまでほうがあんまり取らなかったけど、
ちゃんと海外に東宝が主社出して、
ちゃんとプロモーションを社員つけてやってるんだよね。
だから割とそういうことなんだよみたいな。
ちゃんとやったらそれなりのね、ちゃんと評価される。
これまでだからいいもの出してもすごい名作、
本当は名作なのに別に評価されなかったけどね。
昨日の映画っていうのはね。
そういうのはありますよね。
確かに。
それだけで決まる世界でもないけど、
でもそれは基本的には大事ですっていう。
要望大事だよね。
大事。
てか基本ですよねってことかなという感じですね。
インバウンドのプロモーション
最後はこれも面白いなと思って、
僕の大好きなチョコボナカジャンボです。
これ好きだね。知らんかった。
こんなに美味しいお菓子ないと思うんだけど。
確かに美味しいよねチョコボナカジャンボはね。
美味しい。
匂いがいいですよね。
匂いなんだ。
俺あの食感?
柔らかい固いっていうのがある食感は好きだけどな。
そうだね。
あの食感もほぼパーフェクトに近いじゃないですか。
楽しめる。
あの食感を凌ぐのはアワジビーフの一口目ぐらいじゃないかな。
全然違うカテゴリーやけどな。
比較の仕方がわからへんけど。
美味しいねチョコボナカジャンボね。
美味しいよね。
本屋のマーケティング
でもあれだよね。
日本人にとっては割ともうコモディティ化してるというか日常風景というか、
当たり前すぎて、
今更もう認知は完了しております10年前にっていう商品じゃないですか。
認知してるけど買うかっていうと、
ゆきみダイフとかもそうだし、
ガリガリ君とかもコンビニのアイスコーナーには売ってるのは知ってるけど、
買うかっていうと意外と買わなかったりするもんな。
そうだよね。
たまに思い出消費的な感じで買うけど、
普段はなかなかっていう商品ではある。
だからブランドリフレッシュメントが必要ですね。
こういう商品がね。
うまいなと思ったのが、
インバウンドの海外の旅行者向けにチョコボナカジャンボとはっていう説明書的な動画とかやってて、
サンプリングとかを作ってて、
だからバカっぽい動画をやるんですよね。
忍者とか芸者が食ってみたいな感じの動画を流しているんですよ。
当然、おそらくメインターゲットも素直にインバウンドの旅行者なんでしょう。
けど、普通に街を歩いてるのは日本人の方が多いわけだから、
日本人にもサブターゲットとしては確実に設定されてるだろうけど、
知ってるブランドを海外の人向けにこんな風にプロモーション?説明してるんだ。
日本人が見ることで改めてこのチョコボナカジャンボっていうものを、
僕の言葉でいうと捉え直しをさせるってことですね。
なるほどね。
確かにインバウンド向けに紹介をしていると、
代表的なお菓子なんだな、日本のという感じもするし、
思い出して、外国の人気だったらそういえば美味しかったし、
もう一回買ってみようかと思うだろうな。
これはどこで展開されてるんですか?
浅草とかのその辺の街プロモーションでしたね。
2万個ぐらい配布したみたいな感じかな。
これも面白いね。浮世絵風の感じで、
侍の人がチョコボナカジャンボ食べてたりとか、異物感はあるね。
異物感はあるね。
芸者忍者の文脈でチョコボナカを配置するっていうことですね。
今時日本で芸者忍者って言ってることも含めて異物感。
そうだね。
そんな感じでちょっとリフレッシュ感があるっていうことと、
多分浅草にいる人は最近街行く外国人の人が
えらいチョコボナカ食ってんなみたいな感じもあるじゃないですか。
確かにね。
みんながみんな持ってると気になりますよね。
気になる気になる。
そういう効果もあるんじゃないかなというところですね。
なるほどね。
チョコボナカジャンボ、認知はすごい高いだろうか。
その意味ではこういうのいいよね。
思い出してもらうきっかけとしては。
だから異物感っていう意味で言うと、
今更どんな感じで日本人に語りかけても、
チョコボナカジャンボはチョコボナカジャンボじゃん。
大きい外国人に向けて大声でがなり立てることで、
それを日本人に聞かせるみたいなところは。
あると思うんですよね。
確かに。
皆さんは今回の話を聞いてどんなことを考えましたか。
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さて、今週の明日使える聞くネタ帳、
マーケターの真夜中ラジオもそろそろ締めのお時間となります。
本編でも話した本音屋っていうね、
純文学に新しいアプローチで出会わせるっていう、
あれいいですよね。
素敵な仕事だと思いません。
確かに。そういうことでもしないと、
純文学にわざわざ世界に入ろうと思わないから。
ですよね。
どうでもいい作品だったらいいんだけど、
純文学の世界
純文学でそれなりの読み継がれているものっていうのはね、
なかなか新たに読み始めるっていう、
ハードルは高いにせよ、
でもやっぱり結びつければ、
それなりにその人の人生変えるかもしれないぐらいの、
出会いをあっせんするみたいなところがあるかもわかんないよね。
確かにね。
教科書にも載るぐらいのものが純文学だから、
読めば得るものがあるんだろうけど、
ちょっとハードルが高くて、
昔ね、人間失格とかの教科書で読んだけど、
何が面白いねやろうと思ったけど。
確かにね。
夏目漱石のあれは面白かった。
ぼっちゃんはめっちゃ面白かったね。
ぼっちゃんは面白かったね、確かに。
赤シャツとか山嵐とか、
名付けが最高だよね。
そうね。ぼっちゃんは面白かった。
でも心は重たい話で、
なんか、
暗い気持ちになるというか。
読書感想文書いてる気がする。
そうね、書かされた気がするけど。
新たな世界を知るという意味で、
大事だと思うんだよね。
そういうことをしない限り、
自分の限られた世界しか見ないから、
ああいう純文学とかを
強制的に読んだりしてみると、
ちょっと世界観とか価値観が
変わったりとかしそうな気がするね。
そうだよね。
一回読んどくと、このように
割と同じ世界観を残ってるからね。
共有して話せるっていうのがあるし、
あともう1個言うのは、
その世界は変わらないってことだよね。
確かに。この世代の人もね、
これは知ってるよね。
そうだよね。
一度作っちゃった世界観をね、
変えるやつがいるんだよね。
映画と物語の魅力
そういうこと?
ピープル・バーサス・ジョージ・ルーカスって
ドキュメンタリーがあって、
それ見たらすごい面白いんだけど、
スターウォーズって、
どんどん最初に出したのが、
今で言うエピソード4っていうのが
第1話のレイヤリングが出てくるやつなんだけど、
あれとかもちょこちょこ変えてるんだよね、
ジョージ・ルーカスが。
DVDとかを新たに出すたびに、
ちょこちょこCG入れたりとかしてて、
もうファンがアビ共感してるのを
2時間にまとめてるドキュメンタリーがあって、
あれは面白い。
ファンとしては、
え、何変えてんのっていうこと?
そうそう、自分の好きな、
聖書が勝手に書き換えられるようなもの。
ドラゴンボールが勝手に書き換えられるようなもんだよ。
でもさ、大枠のストーリーは当然変わらないわけやん?
大枠はね。
映像が綺麗になったりとかしてたりすると思うんだけど、
それに対してファンは許せないわけだ。
許せないね。
細かいとこ見てるね。
でも、1個セリフ足したりしてるんだけど、
そのセリフ足すことによって、
意味全然変わる。真逆になるやん?みたいな。
割とあるんだよね。
ルークが最後、落ちていくシーンがあるんだけど、
そこで、最初はフタンに落ちていくんだけど、
書いてばノーって言って落ちていくんだよね。
あれ?これルーク自分の意思で落ちたんじゃねーの?みたいな。
とか、その辺が割とアビ共感ポイント。
なるほど。
だったりする。
確かに。
物語の受け取り方が変わるとちょっと違和感あるね。
アニメとかを実写化した時と同じような気持ち悪さがあるのかもね。
そうそうそう。
そこ変えんなよ。ここ変えたら台無しやん?みたいな。
なるほど。ありそう。
でも、一番アビ共感ポイントは、
プリクエルっていうエピソード1から3を2000年代に作ったんだよね。
捉え直す意味
マンを実施して。
十何年くらい空いて、ようやくCGの技術が追いついてきたから、
ジョージ・ルーカスが俺の思うスター・ウォーズがようやく撮れるわーっつって、
めちゃくちゃ世界的に期待されたエピソード1が、
3P両論というか、割とボロクソみたいな感じで言われたんだけど、
その中でファンがめっちゃノーン並みに叫んでたのが、
ミリー・クロリアンってなんだよー!みたいな。
二度と言えない俺の名前だよ!みたいな。
あとジャージャンミークスっていうキャラクター。
ジャージャンミークスね。
あれすごい嫌われてるキャラなんや。
ルーカスにファンがこうやって指で、
もう勝手に帰るな!みたいな感じでめちゃくちゃ怒ってるみたいなシーンがあって、
めちゃくちゃ面白かったんだけど。
ミリー・クロリアンほんとクソだと思うんだよね。
東洋の木的な不思議な力みたいな感じだと思ってたじゃん、フォースの力とか。
それは血液中の何かの成分量によって変わるみたいな。
それは遺伝なのでは?みたいな。
そんなこと言われると全然面白くねえじゃんみたいな。
確かに確かに。
そうなんだってなるね。
全然神秘的じゃないもんね。
確かに。
なんでそんなこと言っちゃったんやろ?ってなるね。
なるよね。
まあその設定は曖昧になりましたけどね。
最後は曖昧になったけど、
最後9とかになったらもうなんでもありだもんね。
宇宙船とかガンガン動かすしみたいな感じで。
ちょっと意味わからなかったよね。
まあそうね。
好きすぎるとやっぱちょっと嫌かもしれないよね。
だってね、
9かな?最後のやつで、
ワープするやつや。
ワープをすることによって敵の全界全体を全滅させるっていう。
そんなん最初からやれよかったやんみたいな。
それでいいやんみたいな感じで。
9かな?
ちょっとなんかこう、
うーんとか思ったけどね。
そうだね。
9は本当もうレイの顔だけ見てたって感じの作品だったな。
まあでも難しいよね。
すごく多くのファンがいるものでの続編を作っていくっていうのをさ。
マトリックスもさ、なんか最近新しいやつ出たやん?
あ、出たの?
そう、マトリックスの2っていうか新しいやつ出たんやけど。
リローデッドのが出てさ、
あれもあったやん?3つ目ぐらいまで行ったじゃないですか?
行った行った。
あれで一応完結してたはずなのに、
もう一回最近作ったマトリックスがあって。
またウォーシャ・ウスキー兄弟新たな姉妹が作ったの?
あ、その片っぽだけ?
ウォーシャ・ウスキーが制作監督して作ったマトリックスレザーレクションズっていうのがあるんやけど、
これは俺マトリックスめっちゃ好きやからさ。
期待して見に行ったわけど、
え?え?みたいな。
作らなくてよかったかもって。
ワンだけでいいと思うけどな、あれ。
そうね、ワンが最高に面白かったね。
2以降って格闘シーンがどんだけ殴ってもお互い疲れないし痛くないしみたいな感じで、
アクションの意味がないみたいな。
殴り合ってる間ストーリーが完全に止まってる感があるよね。
確かに。ワンが衝撃的だったからね。
その期待感を2、3を超えるっていうのはなかなか難しいよね。
作品っていうのはそういう、
見てる時間だけじゃなくてその後も色々何かしら影響を受けるものなので、
その中でもめちゃくちゃ好きな作品とかがあるってことは、
自分の考え事の一定の割合をその作品が占めるわけなので、
自分の感性をこういう世界観に広げていきたいなと思ったら、
多分その作品を何度も見たりとか、
その作品に似たものを見たりとかしていけば、
そういうふうに広げていけるので、
そういう意味でもいい作品に出会うっていうのは大事だなと思うんですよね。
なるほどね。
そう考えると、こういう名作を作るって、
ある意味聖書を作るというか、
共有の価値観を作ってるわけやんか、
スター・ウォーズとか。
そうですね。
すごいことをやってるよね。
すごいことやってるね。
全世界の人にインストールしてるわけでしょ?
スター・ウォーズの価値観を。
聖書の物語よりもスター・ウォーズの方が多分解像度高いもんね。
そうそう。
現代の世界中の人見たことあるだろうから。
それはすごいよな。
昔だって美術館とか行ったら、
大体聖書のあるシーンの絵がめっちゃ上手いとは書いてるけど、
あれが動くんやもんね、今はな。
そうね。
音楽付きでね。
確かに。
すごいインパクトあるよな。
すごいインパクトある。
豊かな時代ですよ。
確かにね。
だってさ、スター・ウォーズ見てる人たら、
なんとなく独裁とかはダメで、
共和制がいいっていうかさ、
みんなで協力して選挙とかやってるのがいいっていう価値観を自然と持つけど、
でも別に世界中見渡せば、
中国とかさ、ロシアとか別に一党独裁の国もあるわけで、
でもそういうところでスター・ウォーズを見ると、
なんか共和制とかみんなで助け合う、
選挙やってる国もいいかもとかきっと思うだろうから、
すごい価値観の輸出にもなってるだろうな。
そうだよね。
共和制の国がほとんどだけど、
生まれてから共和制だとそこのありがたさはわからないもんね。
わからないね。
だから改めて物語でそこの良さに出会い直すっていうのが多分価値だと思うんだよね。
そうだね。
独裁とかファシズムみたいな嫌いになるっていうのを、
歴史の勉強しなくてもね、
帝国軍嫌いとかスター・ウォーズ見たら思うもんね。
最近僕見たので、
Xでたまたまいいなと思ったシーンがあって、
ブラピーとヒロインが交差点で振り返りんだけど、
お互いがタイミングが合わずに3回ずつぐらい振り返るんだけど、
お互いがスッと振り返らずにお互い帰ったような感じで別れちゃうっていうシーンがあって、
名シーンだと言われてるんだけど。
こんなシーンあったっけと思って、
僕も20年ぐらい前に見たジョー・ブラックをよろしくっていう映画で、
あれも昔見たときなんか微妙だなって思ったんだけど、
最近見たらわりと面白かったんですよね。
これもある意味捉え直しとか、死神なんだよね、ブラピーはね。
そうなんや。全然知らんかった。そうなんだ。
親父が娘にお前は本当の愛を知らん。
愛というのは心がたぎるんだよみたいなことを言って、
それをボーッと横で聞いてた死神のブラピーが
たぎってみてえなとかって思って、
その家族に人間になって降りていくみたいな話があるんだよね。
ちょっと興味が湧いたな。
だから死神の視点で人間界を一から勉強するわけですよ。
レッスン1みたいな感じで。
だから面白いよね。
中で普通に純愛を描くってのはもはやね、
この映画98年の映画ですけど、
ブラピーが一番綺麗な時の映画ですよ。
それ見るだけでも十分な感じなんですけど。
でもこの時でも多分普通にロマンスは描きにくくて、
何かしらギミックを挟まないとストレートなラブロマンスは描けないんだよね。
もはやもう飽きてるからみんなね。
この時のギミックは死神が降りてきてみたいな話にしてるんだけど、
そうやって一個かますことで割とストレートなロマンスが語れるっていうのがあるんですよね。
人間でロマンスを描くのはもうやりきってるから、
死神視点になるとちょっと見え方変わるもんね。
死神視点になると変わるでしょ。
もう人間も据えたもんじゃないな。
これが愛か、これが涙かみたいな感じで思うっていうのを
ブラピーがやるから割と共感性を持って我々を見れるじゃないですか。
それを通して何を得るかというか気づくかっていうと、
普通の地球で生きていくことって素晴らしいんだなって思うわけですよね。
改めて地球に生まれなおすというか体験しなおすみたいなところがあるから、
そういう捉え直した意見ができる映画だなと思ったんですよね。
いいですね。
素晴らしい。
あとこの年になってわかるけど、
ヒロインのクレア・フォーラニさんっていう人らしくて、
別にこれ以降はそんなに映画出てるけどめっちゃ有名な映画には出てなくてみたいな感じなんだけど、
目の演技のすごさ
この人の演技がすごくて、
セリフの前に目線がいろいろ動く人なんだよね。
目の演技がめちゃくちゃ上手いのよ。
こんなに目で演技する人いないってくらい。
そうなんだ。
すっごい良かったですね。
その話を聞くと見たくなる。
これもさっきの本のパッケージをクロックするのと一緒でさ、
ジョー・ブラックをよろしくっていう映画も知ってるし、
その作品のあらすじ聞いてもそんなにかもしれないけど、
それを見た人の感想を聞くと面白そうってなるから、
見せ方によって過去の作品も蘇るよね。
そうね。
物事の面白がり方を知るって得するよね。
確かに。
アメトークでもそういう構造だと思うんだけどね。
なるほどね。
雛壇芸人が何かに詳しい家電芸人みたいなのがいて、
それに詳しくないホトちゃんとかが突っ込みながら、
新しいことを知って楽しむみたいな。
そうそうそう。
確かに。
広がる解釈
なんか広がるもんね、自分の解釈とかはね。
確かに。
開かせないのはブラピのピーナッツバターを初めて食べた死神の演技っていうのがあって、
これは必見です。
昔見たときはイワイチだなと思って、
もっとブラピ活躍してほしいなみたいな感じだったんだけど、
このシーンだけはめっちゃ覚えてて、
これはめっちゃ可愛いです。
ここは戦略に覚えてましたね。
ちょっと見てみようかな。
全く想像できない。
ピーナッツバターを初めて食べたい演技って。
何にも出なさそうなのにそんなにあれがあるんだね。
面白いね。
面白いね。
ちょっと見てみようと思いました。
ぜひ。
明日使えるキクネタ帳。
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