2023-07-29 38:53

烏龍茶はなぜソフトドリンクの代表に?飲み会で話せるマーケティングのエトセトラ

烏龍茶が飲まれる理由がわかると、マーケティングによって、未充足ニーズを満たした事例がわかる/未充足ニーズ/『烏龍茶』を認知させる立役者となったのが、スナックやバーなどお酒を提供するお店/2024年に上場と言われている水のブランドLiquid Death(死の液体)/「クラブで飲んでも恥ずかしくない水」。 ここに需要があることを見抜いた/キャッチコピーも強烈で、「MURDER YOUR THIRSTY(喉の渇きを殺す)/コミュニティに入るには、「SELL MY SOUL(私の魂を売る)」か、12万5,000ドル(1ドル=134円換算で約1,670万円)の現金を払う必要がある


参考にした記事

https://news.yahoo.co.jp/articles/fefe4ff88be6f5d6c4777630f2bfeb7aae772230?page=1

https://taweb.aichi-u.ac.jp/leesemi/ronsyu6/02.Itou.htm

https://tomoruba.eiicon.net/articles/3823


▼LINEオープンチャット

参加するとマーケティングが学べるラジオコミュニティ。ラジオを聞いた感想や質問なども募集しています。

https://line.me/ti/g2/3fbjmyPGiq8IlZxQLv_5TmOx84gPu6xQYAIByA


00:07
みなさん、こんばんは。あした使える聴くネタ帳| マーケターの真夜中ラジオの時間です。
この番組は、あらほうマーケター2人が最近気になるトピックを取り上げ、それぞれのマーケカンで掘り下げていきます。
最近話題の一人マーケターをはじめ、情報や知見が少ない中で内容模索するみなさんのヒントになる視点をお届けしていきます。
淡路市までコピーライターをしてます。ジンボです。よろしくお願いします。
株式会社エールコネクト代表の宮本です。よろしくお願いします。
今回のテーマは、ウーロン茶はなぜソフトドリンクの代表に飲み会で話せるマーケティングのエトセトラです。
これを取り上げた理由は何でしょうか。
あした使える聴くネタ帳としては飲み会で話せると使いやすいんじゃないのかなと。
飲み会の時にちょっとこういう話もあってねとか話したりするじゃないですか。マーケティングトークしてると。
はいはいはい。
そういう時にそろそろソフトドリンクかなと思ってウーロン茶とかって頼んだ時に実はウーロン茶ってみたいな話ができると
マーケターとしてそんな事例も知ってるんだって自慢できるんじゃないかなと思って。
このテーマを取り上げました。
みんなが知ってるって言ってこの話しだしたらちょっと面白いけどね。
それはもうこのラジオをみんな聞いてくれてるっていうね。
そうだね。
すごいことやね。
そうだね。
あとウーロン茶だけじゃなく2024年に上場すると言われているリキッドですっていう
ただの水なんだけどパッケージが死んだ液体?なんやっけ?
死んだ液体じゃないでしょ。
リキッド…死の液体ね。
死の液体。
死んだ液体と死の液体は随分違うね。
そう死の液体というリキッドですというただの水のブランドの上場がアメリカで流行ってるらしいんですけどそれとも似てるので
そういう意味でウーロン茶の話なんですけれども
マーケティングの真髄というかベースとなるような未充足ニーズを満たすっていうようなところですごく面白かったので
この話をしてみたいなと思いました。
なるほどね。
本編別撮りしているのでジモさんには収録聞いてもらいましたけど
どういう点が明日使えるキックネタになりそうですか?
コモディティをどう売るかみたいなのって一番難しいんじゃないですか?
難しいですね。
一番難しいし、コモディティってなった時点で思考停止するじゃないですか。
これは売れないよって思うよね。
売れないと思う。
今回の話を聞くとそこにちょっと想像力が働いてくる気がするんですよね。
だから宮本さんにはぜひ来週は空気とかね。
空気を売ってほしい。
あとセミの鳴き声とかね。
7月のコモディティのサイトでも誰も買わないものを売る話をしてほしいね。
03:00
難しいね。
水でさえすごいと思ったからね。
水で売れるのすごいなと思ったけどさらにその上を行くやつね。
コモディティだから大体何かしらのシーンには必ずあるから
明日使えるキックネタ的には一番強いよね。
ふとね自動販売機でウーロンちゃん見た時でも飲み会の時でもどのシーンでも思いつきちょっと話せると思うので
そうだよね。
使っていただけるといい。
娘とかねパパはウーロンちゃん見るたんびにこの話をする。
うんざりするようなパパになっちゃうかわからないから。
その話聞いたよみたいな。何回その話するのよって。
パパはbe carefulですねこれはね。
ね。
俺もちょっと気をつけないとね。
ウーロンちゃんの話からリキッドデスの話までするとだいぶ長くなるからね気をつけましょう。
話したくなるようなネタだと思うので。
それでは本編ぜひ聞いてみてください。
本編は約33分あります。
途中で聞けなくなった時のためにもここでポッドキャストをフォローしておくと便利です。
それでは行ってみましょう。
よろしくお願いします。
さて宮本さんの今週のピックアップテーマはこちら。
ウーロンちゃんはなぜソフトドリンクの代表に?
飲み会で話せるマーケティングのエトセトラです。
さてどんな内容なんでしょうか。
はい飲み会でね明日使える聞くネタ帳を使えるといいなと思って今回このテーマ選んだんですけど。
うん。
じんもんさんねビール大好きで飲み会最初はビール飲むと思うんですけど。
うん。
そろそろソフトドリンク飲みたいなと思ったら何を飲みますか?
疑問ですね。
これはもう大体皆さん一緒ですね。はい何でしょう。
いや飲み会でソフトドリンク飲みたくならないですよ。
なるほどじんもんさんはそうですね。最後までビールを飲み続けるっていうアルコールで行くタイプですね。
目的論を見失ったらいけないなと思うんですよね。
ビジネスパーソンとしてはやはり飲み会というのはお酒を飲むために予定をやりくりして集っているのでお酒でしょう最後まで。
ああなんですねクライアントと仲良くなったりとか会議室ではやりづらいトークをするための懇親会ではなく酒を飲むのが目的なんだと。
そうですね飲み会なんだからね。
飲み会だからね。
まあお茶も飲み会かもわからないけど。
まあ確かにじんもんさんはずっとビール飲み続けて酔っ払っても別に構わず飲み続けられるタイプだからいいと思うんですけど。
僕とかはそんな感じで飲んでいくと大変なことになるわけですよ。すぐ寝るし。
飲み会じゃなくなるじゃないですか。僕は酔っ払うと寝るからね端っこで。
ひなまさんは縁側のおじいちゃんみたいになるからね。
もうねビール3杯とか行くと大変なことになるから。
06:03
マジで眠くてしょうがなくなるから。
だめなんですよ。僕は一定ソフトドリンクを挟まないといけないんで。
じんもんさんの周りの人、僕とかソフトドリンクといえば飲み会でウーロン茶頼んでるじゃないですか。
そうだねウーロン茶ですね大体はね。
ですよね。
水とは言いづらいしな。
言いづらいよね。
でもウーロン茶飲み会でソフトドリンクで定番なのっていうのもちょっと不思議っちゃ不思議というか。
逆に言うとウーロン茶って飲み会でしか飲まない人多いんじゃないかなと思って。
家ではねお茶とかね水とかそういうのは飲むだろうけどウーロン茶ってそんな飲まないし。
自販機でもウーロン茶売ってなかったりとかあっても一本大体お茶が売れてると思うから。
自販機でもウーロン茶は最近あんまないですよね。
あんまない。
緑茶のバリエーションはすごい増えてるよね。
増えたと思うけど飲み会でねソフトドリンクの時に緑茶一つとか麦茶一つっていう人いないじゃないですか。
やっぱウーロン茶なのでちょっと不思議だなと思って。
なんでじゃあウーロン茶がソフトドリンクの代表になったのかっていうのを調べてみるとすごいマーケティングのヒントになることがあったので。
これ話をしてみたいなと。
どういうふうなヒントかっていうとウーロン茶が飲まれる理由がわかるとマーケティングによって未充足ニーズを満たした事例がわかるなと。
未充足ニーズって第1巻から最初のほうの回でもちょっとお説明しましたが、
梅沢信吉先生が言って作られた言葉でしたいやりたいと思ってるけどできないっていうような未充足のニーズですね。
なんでこの言葉に注目をしているかというと、
例えば新商品調査で試飲してもらったりするとだいたい美味しいとか買いたいって言ってくれるけど、
実際販売してみると売れないことってのはすごくあると。
これってニーズはある。美味しい買いたいって言ってるのでニーズはあるけれども、
実はその消費者の心の裏側には美味しいけれど別にこれじゃなきゃ満たされない。
これじゃなきゃ困るわけではない。
別に他の方法でも満たされるもので実際買ってくれないと。
なのでニーズがあるだけではダメで、ニーズがありつつそれが現状として未充足である。
充足されてないっていうのが大事であるっていうのが未充足ニーズなんですけど、
このウーロン茶っていうのも未充足ニーズを満たした面白い事例だなと思うんです。
なるほどね。
じゃあちょっとこのウーロン茶が発売された時期にタイムスリップをしてみたいなと思うんですけど、
なんとサントリーウーロン茶が発売されたのは1981年。
ジンボーさんの生まれた年ですか?
前年だね。だから不思議大好きが生まれた年やね。
コピーできたな。
なるほど。そうですね。
1981年。僕らがちょうど生まれたぐらいの頃に発売されたと。
09:03
当時世の中に流通していた飲料っていうのはほとんど甘いコーヒーとかジュースとか、
つまり砂糖が入っているような商品が基本で、
お茶とかそういったものっていうのは家庭で飲むっていうものの認識がすごく強かったらしいです。
なのでお茶を簡易で発売するっていうのは結構チャレンジで、
そんな家で飲めるものをお金を出して外で買う人なんていないんじゃないか。
そういうふうに言われていた時代でした。
その中でまず一つ目、ちょっとウーロン茶に火をつけたきっかけがあって、
発売の2年前の1979年に当時人気だったアイドルピンクレディが、
美容のためにウーロン茶を飲んでますっていう発言をしたっていうのが最初ちょっと話題になったきっかけらしいです。
それはあったけれどもインフルエンサーがちょっと言うだけではフームにならなくて、
その後すごく普及したきっかけっていうのはサントリーがウーロン茶を普及させる上で、
サントリーってウイスキーとかも出しているので、
ウイスキーを飲食店に卸していたサントリーがお酒の割り剤としてまずウーロン茶を提供したと。
ウイスキーをウーロン茶で割るっていうような割り剤をまず提供していた。
ウイスキーのウーロン茶割りっていうのがあったんだ。
茶色で割って何がおもろいんですか?
茶色で割って、でもなんかアルコール度数が下がるというか。
俺はストレートでウイスキー飲んでんだぜ的な空気感を出しながら。
ストレート風の割り剤。
そうそうそうそう。
チェンジアップみたいなもんだね。
やっぱね、二毛さんじゃないですけど僕も本当はアルコール飲んでるかっこいい男を演じたいわけですよ。
俺いくらでも飲めるぜみたいな感じを出したいけれども、体がついていかないのでウイスキーとか。
僕の愛する同期岡田ってやつがいるんだけど、かっこいいよ、男は黙って札幌ビールみたいな背中で。
俺は飲めば飲むほどシュラフになるんやつって。
夜中2時ぐらいに飲みまくったっていう伝説がある。
すごいね、ダメなやつですね。
ダメですね。
夜中の2時に俺が飲めば飲むほどシュラフになるんだって飲むやつはやばいですね。
一番、世の中で何が愚かってそういうやつが一番愚かだよね。
いや、愚かだよね。だって2時間後絶対道端で倒れてるもんね。
そうだね。
それは危ないね。
だからそれ憧れってあると思うけどね。
今はまだ比較的、別に注ぐドリンクでもいいんじゃないみたいな、一杯目にビールじゃなくてもいいんじゃないって思うけど、
当時絶賛昭和期なので、ビールは飲まないといけないし、アルコール飲まないといけないしっていう時代だったと思うんですよ。
同調圧力全盛の時代ですよね。
だと思いますよ。
僕が大学生の時でさえカシソレンジ頼んだら、カシソレンジビールじゃないの?って言われてたもんね。
12:03
そうだね。
そういう時代背景の中で、最初はウーロン茶がウイスキーの割り剤として出ていたと。
これってでも色がウイスキーと似ているっていうことを考えると、ホステスさんとかね、そういったお酒が飲まなきゃいけないような人たちがたくさんいるようなところの中で、
ウーロン茶を飲むとウイスキー飲んでる感が出るから、ウイスキーの割り剤にもされているし、
ウーロン茶を飲んでると場の雰囲気を壊さずにお酒の代替として飲めるっていう理由で重宝されたらしいですよ。
これがホフトドリンクの代表として飲み会でウーロン茶が飲まれる結構大きなきっかけだったんだろうなと。
なるほどね。機能性最強だったわけだね。
そう。そうなんですよ。
ルックスという点に。
この利用シーン。本当はもうこれ以上お酒は飲めないんだけれども、その場の雰囲気を壊さないために飲んでいるふりをしなきゃいけないっていうような時に、
ウイスキーの色に似てるウーロン茶っていうのがそれにバッチリ合ったと。
で、みんなそういう時にソフトドリンクとしてウーロン茶を頼むようになって、今ではね、そんなこと気づかず、
ウーロン茶頼む時にウイスキーの色とウーロン茶似てるから、ウーロン茶飲んでたら俺酒飲んでる感あるやろうと思ってウーロン茶頼んでる人っていないと思うんですけど、
こういった経緯によって飲み会の場でウーロン茶というものが一気に普及していったと。
もともと割り剤だったのが、割り剤だけこっそり飲むやつが出てきて定着したってことだよね。
で、ソフトドリンクも飲み会の場とかホスティスさんとかお酒を飲む場でも飲めるよねっていう形で、
すごい絶妙なシーンを捉えて飲まれるようになっていたと。
サントリーマーケティングうまい会社って言われますけど、これはね、すごいよくできた事例で、まさに未充足ニーズだったと思うんですよね、これまでって。
本当は酔っ払ってるしこれ以上飲めないからソフトドリンクしか飲めないけど、でも場の雰囲気も壊したくない。
もう手段がない。水を飲んだらソフトドリンク飲んでる。お茶を飲んだらソフトドリンク飲んでるし、コーラとか飲んでもね、コーラ飲んでるやんってなるから。
そうだね。だから場の雰囲気を壊したくないっていうニーズが相当強かったんだね。
今もないとは言わないと思うけど、そこまで視覚問題ではないじゃないですか。
ないないない。別にね、ウーロン茶最初に頼めばお酒飲めない人なんだなって今は思うけど、
全然オッケーだよね。
全然オッケー。
オッケーじゃない場もあるのかもしれないけど。
あるかもしれない。昭和が残ってる飲み会だったらあるかもしれないけど。
今だとあんまり想像つかないね。
今だとね、最初に何を飲もうと別に何も言われないっていう世界があるし、逆にね、最初なんだからビール飲めよとか言ったらそれこそアルコールハラスメントって言われるぐらいの時代だからそんなことはないけど、
15:03
当時はそういう理由があってウーロン茶ってものがすごい普及していったらしい。
まただろうな。20年前な、僕らの酒飲み始めの頃ってそんな時代、そういう風潮は残ってたよね。
残ってたと思う。
で結構面白いなと思ったのは、実は日本で簡易のウーロン茶を商品化したのはサントリーではなくて最初は伊東園がやったんですって。
1981年2月に伊東園がやってその後12月にサントリーが発売した。
サントリーの方が遅いんですけど、今ウーロン茶って検索すると一番上にサントリーのウーロン茶が出てくるんで、伊東園のウーロン茶なんてほとんど多分売ってないんじゃないかな。
伊東園って言えば緑茶のイメージが強いと思うので。
伊東園緑のイメージだね。
サントリーのウーロン茶ってものがウーロン茶の市場っていうのを場の雰囲気を壊さずに酒の代替として飲めるっていうところですごく増やしていったと。
で、さらに面白いなと思ったのはウーロン茶って中国でめっちゃみんな飲んでるものかなと思ったんですけど、それもそうでもないらしくて。
もともとは中国福建省のローカルな飲料で別に中国人みんながウーロン茶めっちゃ飲んでたわけじゃないらしいです。
そうなんだ。
そう。その茶葉をサントリーとか伊東園が輸入をして日本でペットボトルとか缶に入ってるウーロン茶っていうものを作って、今はそのウーロン茶を中国に逆輸入っていうのかな。
今は日本から中国に輸出をしてすごい人気商品になってるらしいです。
へー。
1999年から2000年頃に上海の消費者、特に女子高生、女子大生とか若いOLとかが少し高くても自分の好みに合うものを買いたい。
飲んでいてかっこいいオシャレなものを飲みたいっていう中で健康意識とかダイエット意識の高まりで甘みを抑えた飲料としてサントリーのウーロン茶っていうのがすごく流行したらしいです。
中華料理って脂っこいのに中国人の女性がスリムな理由はウーロン茶だみたいな感じで広まったみたいな認識があったんだけど、嘘っぱちじゃんねそれ。
それはマーケティング戦略ですね。
中国人もほとんど福建省の人しか最初に飲んでなかったんだ。
そうそうそうそう。
なるほど怪しいな。
やっぱそういうマーケティング手法はありますよね。
大人って怖い。
ウーロン茶が流行っているとこも諸説あると思うので。一応僕が読んだ記事ではそう書いてました。福建省のローカルな飲料って書いてましたね。
でも直近のウーロン茶っていうのはやっぱ健康志向とかの高まりを受けて黒ウーロン茶が特補を取ったりであるとか、最近のウーロン茶も僕は気づかなかったんですけど機能性食品って書かれていて、ウーロン茶を飲むことで健康に良くなるみたいなことが示されていて、
単純に飲み会の割り剤とかそういう位置づけじゃなくて、健康のためにとか太らないようにとかそういう位置づけの飲み物としてっていうのが最近の売り方らしいです。
18:06
そんな1980年にウーロン茶はそういう形で流行ったんですけど、アメリカの事例でこれの現代版だと思えるなっていうのがあって、これ面白いなと。
その名前はですね、リキッドですっていう名前の缶入り飲料なんですけど。
液体ですってことだね。
そう、死の液体っていう名前ですね。もう絶対つけないよね、日本のと考えられない。
中身はただの普通の水で缶に入ってて、で缶も検索してもらうと分かるんですけど、エナジードリンクとかビールとかが入ってるみたいな見た目で、
ドクロのキャラクターが書かれてて、死の水って書いてて、もうどう考えても危険なエナジードリンクとかちょっとこうクラブとかで飲んだりするようなヘビメタとかそういうイメージのパッケージになっている。
ただの水っていう水がめちゃくちゃ売れて、2024年に株式公開をすることが決まってるぐらい売れてるらしいです。
すごいね。ほぼだからパッケージ代だよね。パッケージ代で上場企画ができたんだ。
そうそうそうそう。中身は水なんで。
これのマーケティングマジックと言いたいな。
まさにね、そう。で缶に死の水ってリキッドですって書くだけでそんなに売れていると。
最初なんでそんなものを作ったかっていうのもちょっとウロンちゃんに似てるんですけど、最初この創業者の人はバンド仲間がエナジードリンクの缶に水を入れて飲んでいるのを見たそうなんですね。
なぜかっていうとロックバンドとかで演奏中に水とか飲んでるとダサッみたいに思われるから、ファンに水を飲んでることを気づかれないためにエナジードリンクの缶に水を入れて飲んでいた。
そういうニーズあるんじゃないかと思って新しくエナジードリンクっぽいパッケージを作りその中に水を入れて売り始めた。
でもヘビメタとかそういうイメージにして名前もリキッドですでドクロのマークもついてるし、実際店舗で売られてる時にも子供には不適切な商品ってラベル貼ってあったりするらしいですよね。
それが逆に悪いことしてるけど実は悪くないみたいなそういう心を捕まえて人気に火をつけると。
実際どういうシーンで飲まれてるかっていうとクラブとかバーとかライブ会場とかでさっきのウロンジと一緒で水を飲んでるって恥ずかしい。
この人お酒飲めないみたいな感じで恥ずかしくならないようにリキッドですを飲んでるとそういうシーンで水を飲んでても雰囲気を壊さない。
日本のウロン茶とすごい似ているな。
今でも家庭では飲まれてないのかもね。こういう場限定というか言い訳消費的な文脈で売れてるのかな。
21:03
家で飲む必要ないもんね。
誰もいないところで飲む必要ないもんね。
デスメタルな親父キャラで子供とか家族に認識徹底してるようなお父さんいないだろうね。
いないかと思う。
でもね友達とホームパーティーって多いじゃないですかアメリカとかって。
そういうとき必要なので商品にAmazonで購入可能って書いててネットで手軽に買えるのでっていうので。
Amazonの水部門で1位食料品部門で20位らしい。
パーティーグッズとして盛り上がるわけだな。
そうそうそうそう。
誰かが来たときにおーリキッドデスあるやんみたいな感じでみんながそれを見て勢いよく水を飲むっていう。
マーケティングもすごく面白くて。
まずこのリキッドデスのキャッチコピーはですね。
MURDER YOUR THIRSTY 喉の渇きを殺すっていうキャッチコピー。
これもちょっとねだいぶヘビー見えたよね。
そうだね。
クライアントには提案できないよね。
喉の渇きを殺すだから無害なんだけどね。
そうね。無害だけどね。
殺すとかはちょっとダメでしょみたいな。
で、TMとかでも子供たちと妊婦がビールのようにリキッドデスを飲んでいるっていうCMやってます。
日本だと絶対ダメよね。
日本だとね。それでも配慮入ってNGだもんね。
そうそうそう。
これは水なのでアルコール飲料でありませんとか。
妊婦の方はビール飲めませんとか書かれたりすることがあると思うんですけど。
そうだね。日本で飲料出すとこ大抵大手だからっていうのもあるよね。
リキッドデスは元々は小さい会社だもんね。
最近できた会社だもんね。
攻めれるってのはあるか。
攻めてるって感じはあります。
やっぱりそれだけブランドが立っているので、
ノンアルコール飲料ブランドの中でのSNSのフォロワーとしてもレッドブルモンスターに次ぐ3位で流行っていると。
で、このSNSの投稿もめっちゃぶっ飛んでて、
インフルエンサーとのコラボ商品とかもやってて、
一番ぶっ飛んでるやつが、こんなことを僕ラジオで紹介していいかわからないけれども、
ロックバンドのトラビス・ベイカーっていう人の限定商品で、
リキッドデスとエネマグラっていう干潮商品のコラボ商品っていうのを出している。
むちゃくちゃでしょ。
で、その高校のYouTubeがあるんですけど、
ほとんどモザイクかかってるんですよ。
ほぼモザイクのCMみたいな。
そうそうそうそう。
男性が裸で横たわってるんですけど、
下半身全部モザイクかかってるみたいな動画で、
すごいぶっ飛んだ。
そういうれだけインパクトのあるブランドとして作り、
でも中身は水っていう。
YouTubeがアメリカ人の心を足掴みしてるんだろうね。
アメリカンドリームだね。
上場までいってるわけだから水だけでね。
干潮商品の場合は別に干潮成分が水に入ってるわけじゃないんだよね。
24:02
ではない。水は水なんだよね。
水は水。
でもそのリキッドデスを多分干潮商品の中に入れる?
水を入れて干潮するっていうことなんやと思うけど、
俺もあんまり詳しい使い方がわからへんけど。
ともかくワードとかやってること自体が普通のYouTubeで見れないような、
別のハードなビデオを見据えられてるんじゃないかみたいな感じのCMです。
クレイジーだね。
クレイジーですね。
日本でやったら受け入れられる土壌はあるのかね?
いやーこれはさすがにダメなんじゃないかと思うけどな。
やっぱここは刺激強すぎるのかな?
刺激は強すぎるから日本でやるならもうちょっとライトにはするんじゃない?
ちょっとやりすぎ感は僕は感じたけどね。
やりすぎ感があるけど全く間違ったことやってないじゃないですか。
ブランディングとして尖ったブランドを作っていくっていう。
問題ない気はするけど絶対にうまくいかなそうな気がするね。
どれくらいそれで熱狂してくれる人が日本の中でいるかってことなんでしょうね。
そうだね。マーケット界隈だけが肯定的な感じでやってる感じかな。
ブランドを広めるために水だけじゃなくて水のラインナップよりリキッド・デスのキャラクターが入ったキャップとかパーカーとかTシャツとか指輪とかそういうラインナップがすごく多くて
あくまでもブランドのファンを作ってブランドグッズを買う。
リキッド・デスの格好をするのがイケてるみたいな。
水じゃないよね。ロックバンドみたいだよねそういう意味ではね。
そうだね。リキッド・デスっていうカルチャーができてるわけだね。
そうそうそうそう。
コミュニティもあってそれもすごく面白くて、ザリキッド・デス・カントリー・クラブっていうのがあって
この会員になると限定商品へのアクセス権とか一般交換前の限定グッズが買えたりとかプライベートショーとかイベントへの招待が受けられる。
これもファンクラブみたいですよね。水で限定商品のアクセス権とかイベントへの招待の得点とかって。
うーん。ちょっとクレイジーだよね。水ってネタバレしてるのに何が一般公開前やねんっていう話だよね。
そうそう。
水だろ?みたいな。
水だよね。パッケージがちょっと違うだけでね。中身は水。でもそれをやっていると。
でリキッド・デス・カントリー・クラブに入るには名前とメールアドレスは入力するんですけど
最後に選択肢が2つあって1個がセル・マイ・ソウル。私の魂を売るっていうボタンがあってこれを押すか
あるいは12万5千ドル、1ドル134円換算で1670万円の現金を払わないとカントリー・クラブに入れない。
クレイジーやん。
クレイジーよね。
1000万円を払うのか魂を売るのかどっちなんだいって迫られるっていうのは水を売ってるブランドのコミュニティに入るときの条件です。
27:01
すごいよね。ぶっ飛んでる。
クレイジーやな。
クレイジーでしょ。
こんだけクレイジーなのに僕たちはエコのためにペットボトルじゃなくて缶を使ってるんだって言っている。
そこでエコとか言うにゃっていうところも。
この後に及んですから。
こんだけ無茶苦茶なヘビメタロックカルチャー出しといて最後は環境意識みたいな。
それもね若者文化的にいいのかもしれないけど真面目なっていうよりはそういうところがあってペットボトルは出さずに。
ペットボトル出したら水ってバレるからっていうのも本当はあるんだと思うけれども。
そうだね。
てかそれが本場かもね。
建前を言い訳で言い切る感じが上手いね。
だから俺たちは缶で行くんだってやってる。
ウーロン茶もシーンを作ったしこのリキッドデスっていう水も新たなシーンを作った事例としてすごい面白いなと。
でウーロン茶の時との違いはクラブで飲むとか飲み会で飲んだらっていうシーンを作ってるっていうのは一緒なんだけれども。
リキッドデスは最近のブランドなのでブランドの拡散にSNSとかグッズとかコミュニティとか。
それが広まるためにオンラインとかユーザーを巻き込んでやってるっていうところが今っぽいなと。
そういうブランドを作ることができるとただの水でもこれだけ売れるものを作れる。
来年上場するぐらいのものを作れるっていうのは面白いなと思ったんで。
是非ね。
明日使えるキックネタとして飲み会の時に使ってもらえるといいかなと思ってます。
究極のマーケティングっていう気がするよね。
前回ジョーダンベルフォードのこのペンを売ってくれっていう話を感じていると、究極の問いってさ、ただの水を売ってこいっていう話じゃないですか。
一見ね、それだけ聞くと何の価値もないことに価値をつけるっていうのはマーケティングのパワーなので。
それができてるのは本当にすごい。
しかもできたのはここ数年なので。
こんなに科学が進化して、マーケティングが究極までいって、iPhoneは15ぐらいまでいって、中で出てきた商品ってことだよね。
だからまだ未充足ニーズとして、僕らがなんとなく未充足だけど気づいてないニーズ。
確かにあると思うんですよね、クラブで水飲むの恥ずかしいなって。
飲み会の時のウロン茶と同じようにあるし。
みんなほとんどの人が経験をしたことがあったけれどもスルーをしてたニーズっていうのを見つけて、
それをこれだけ尖ったブランドで解決をして、
そのブランドを広めるためにあたかもロックバンドを普及させるかのようなマーケティング手法を使っているっていうのは、
なかなかないぶっ飛んだ面白い事例だなと思いますね。
30:00
一歩目はめちゃくちゃニーズを発見してるってことだもんね。
見せ方だけでバーンってやってるわけではなくて、
一歩目はめちゃくちゃ満たされてないクラスターを発見していて、
そこに割とストレートに提案してて、そこから広がってるっていうことだよね多分ね。
そこに気づけるかどうかよね。
そうだよね。実はめちゃくちゃ真っ当なマーケティングをしてるってことでもあるかもわからないね。
バンド仲間がエナジードリンクの缶に水を入れて飲んでいたっていうのを見たときに、
パッとこれに気づけたかどうかっていう、本当にN1というか、統計とかでは絶対出てこないので、
定量調査では出てこないので、冷静的にこれを見た瞬間に、
これこの形でやれば売れるかもっていう風に気づき、実際それをできるかどうか。
もしかしたらね、気づいた人もいるかもしれないけど、やりきれなかったかもしれないし、
そこを作っているのはすごいなと。だからウーロン茶の時も、伊藤園の方が先にウーロン茶を出してるんですよね。
でも伊藤園のウーロン茶が売れなくてサントリーのウーロン茶が売れたっていうのは、
最初ウイスキーの割り剤から入ってホステスから広がったっていうところがやっぱりミソだったんだろうなと。
どんな商品を作るかというよりも、どのシーン、どの未充足ニーズにちゃんと当てていくのかっていうのが肝なんだなって思いますね。
サントリーの方がチャンネルに近かったっていうのがあるんだろうね。
伊藤園は緑茶のチャンネルが強いけど、サントリーは酒場のチャンネルも持ってるわけだから、
そこで合わせ販売ができるのでルーツさせやすかったんだろうね。
サントリーはサントリーの強みを生かしたとも言えるかもしれないね。
ウーロン茶であり、ハイボールとかもサントリーが広めた文化で、
あれもウイスキーのネットワークとか酒場のネットワークを持っていたサントリーだからこそできたものだと思うので、
やっぱりそういう自社の強みを生かしたマーケティングができるのは強みだなと思いますね。
リキッドですは別に流通の何かを持っていたわけじゃないので、
そういう意味ではまさにぶっ飛んだブランディングっていうのをSNSとかオンラインでやったことでこれだけ広がったんだろうなと思いますね。
リモさん最近マーケティング界隈では映画君たちはどう生きるのかのマーケティングをしないマーケティングが流行っていると、
33:05
僕のSNSのタイムライン上ではそうなんですが、リモさんも気になってますか?
気になってない声やな。
いや気にはなってるけど、それを狙ってる感じがするよね。あざといというかメタ的な感じというかね。
マーケティングをしないマーケティングをするマーケティングをするんだなっていう感じがあるからいいなって思うのと、
僕が嫌いなタイプのマーケティングアプローチって割とこっち系なんだよね。
何だろうって思わせて、インパクトあるんだけど意味がさっぱりわからないコピーとかを投げかけて、何だろうって思わせて引くみたいなアプローチがあるんだけど、
僕すげえ嫌いでそれ。昭和だったらいいけど、今だったらね、情報検査99.9%の話何回も言うけど、
いちいち何だろうって思って調べないよって思うんですよ。僕そういうのかまってちゃんコピーって言って絶対に提案したくもない。
なんだけど、世の中で提案してもいい人が一人だけいるなと思うんですよ。それは宮崎駿だと思うんですよね。
なるほど。唯一やってもいい人が宮崎駿。
だってさ、ピカソが最後に描いた一枚の絵、10分だけ展示しますとかって言われたら見たくない。
見たいよね。それはピカソ。
行ける伝説が今まだ生きてて最後にやってるライブっていうのはちょっとずるいよね。もう人質みたいな感じで。
ずるいけどね。だからそういう意味ではいいなというか、マーケティングじゃないよね。もうこれはそういうイベントだよね、と思います。
なるほど。じゃあこれを見て、これからはマーケティングしないマーケティングがいけてんじゃないかとかっていうのは、ちゃんちゃらおかしくて、
いやこんなの出来るのは宮崎駿ぐらいやぞと。
宮崎駿ぐらいだと思うよ。松本ひとしが引退するとか、歴史が動くときぐらいしか成立しないので、これはマーケターのやる仕事じゃ絶対ないし、ことだと思うよ。
鈴木敏夫さんもね、それ分かって多分こういうマーケティング仕掛けてるんだと思うし、でも鈴木敏夫がそれをあちこちで言ってるから、すでにそれはもうマーケティングというかもうね、無邪気で言ってんじゃんみたいな話なんだよね。
でも記者とかも気になるんでしょうね。だから宮崎駿だからこそっていうのが聞いていて、最新作となると記者も取材をしたいし、中身を知りたいし、
でも公式ホームページもなく、クリエイティブも青詐欺の1枚しかないってなるとやっぱり気になるから色々聞くっていう、宮崎駿だからこそできる手法ではありますよね、確かにね。
36:03
徹底してるのはすごいなぁと思ったけどね。公式ホームページぐらいは作ればいいのにって思ったけど、そこもやらないっていうのは相当の信念っていうか思うけれども、確かに他の人が真似できないマーケティングは再現性がないもんね。
そうね、再現性がないよね。
ないよね。
1個ヒントとはなるよね、究極はこうであるっていう事例の1つにはなるけど、それはあくまで究極なんであって、現実には使えない、核兵器みたいなもんだよね。
極論はそうなんだけど、論点の補助線としては引けるというか、機能するけど、他の機能価値はないみたいなそういうものだと思いますよ。
なるほどね、確かに。
でもこの映画ね、ちょうど収録時点だと公開したばっかりみたいな時期で、現時点では千と千尋の神隠しをオープニングから4日間の興行収入では超えてるって感じなんで、そういう注目をされたんだなぁと思うんですけど、これがこの後どうなるのかっていうのは注目だなぁと。
この後はマーケティングっていうよりも作品影響がでかいもんね。作品を見て、周りの口コミを見て、じゃあ行こうかな、行かないで行こうかなって考えるってことは、作品が良ければ当然その話を聞いて見に行く人もいるだろうし、そうじゃなければあまり見に行かないだろうし。
マーケティングをしないマーケティングはマーケターには参考にならないっていう結論ですね。
そうだよね。万博に近いよね、これってね。
ジンボさんの大好きな万博。
例えば大谷翔平が日本で1日だけプレイしますという時って、球場のチケットは6万とか5万ぐらいしか売れないじゃないですか。
映画館だと2ヶ月とかって上映ができて、全員が行こうと思えば行けるわけでね。行くか行かないかを問われてるっていうだけだよね。
そうね。
ここではね。強制力が働いてるよね。行かなきゃいけない気がしてるけど。
宮崎駿だもんね。それも宮崎駿だからよね。
でもどうだろう。絶対金曜ロードショーでやるからね。
そうだよね。
2年後ぐらいには金曜ロードショーで見れるから、金曜ロードショーで見るのか映画館で見るのかっていう感じですね。
そうね。
明日使える聞くネタ帳、マーケターの前中ラジオでは、マーケティングに役立つ情報を毎週配信していきます。
ポドキャストをフォローすると、マーケターとしての知見が毎週溜まっていくので、ぜひフォローしてみてください。
ではまた来週の土曜日、ポドキャストでお会いしましょう。さよなら。
さよなら。
38:53

コメント

スクロール