00:16
みなさんこんばんは。あした使える、聴くネタ帳、マーケターの真夜中ラジオの時間です。
この番組は、アラフォーマーケター2人が最近気になるトピックを取り上げ、それぞれのマーケカンで掘り下げていきます。
最近話題の1人マーケターをはじめ、情報や知見が少ない中で打ち手を模索する、みなさんのヒントになる視点をお届けしていきます。
株式会社エールコネクト代表の宮本です。よろしくお願いします。
淡路島でコピーライターをやってます。じんぼうです。よろしくお願いします。
さて、今日のテーマは、思春期全史・部長世代の感性を育てたものとは、81年から85年の社会・カルチャーと広告コピーを考える、です。
さて、このコピーを取り上げた理由は何でしょう。
本屋さんに行ったら、経営戦略全史とか、サピエンス全史とか、まるまる全史ばやりですよね。
よくありますね、最近。
テレビのドキュメンタリー番組でも、
日本とアメリカとヨーロッパのサブカルと社会情勢みたいなものを、わりとコンパクトにね、10年記載にまとめた、NHKの世界サブカルチャー史欲望の系譜っていうのが話題で、
僕もわりと好きで見てるんですけど、世の中は一大通視ブームの予想があるなと思っていて、
なんでかなって考えたんですけど、
通視、日本史、世界史とか山川教科書で勉強しましたけど、
懐かしい。
あれも通視ですよね。
そう、通視だね。
だけど、あんときの通視の味気なかったことは、記憶に新しいと思うんですけど、
新しくはないけど、まあ、面白くはなかったよね、あの時の読書はね。
面白くなかったよね、資料集を合わせ読んでも面白くはなかった。
なぜかなっていうと、そもそも通視の前の個別のイベントを知らんからですよね。
だから一個一個を無理やり暗記させられるみたいな、強制収容所みたいな感覚になってるわけですよね。
なんとか全史っていう本は大人向けに書かれてるんだけど、
多分ある程度の個別個別のイベントの知識はわりと溜まってきてる。
テレビとかドキュメンタリーとか大河ドラマとか見て、
溜まってきてる人が改めて通視を読むと、何か繋がっていく感じ?
点と点が線で繋がって面が見えてくるみたいな、ちょっとコネクティングドッジ的な気持ち良さがあり、
で、あ、なるほど、じゃあここもここみたいな、そこを起点にして自分なりの歴史観とか発見が生まれる土壌になっていくような、
03:04
そういう理解に繋がるから、多分このタイミング、大人になってから通視を読むみたいなのって、
山川教科書でもちょっと分からないけどね。そういうのは良いのかなと思ったんですよね。
面白いよね。知的好奇心はすごく満たされるというか、なるほどそういうことかみたいな。
勉強すればするほど、なるほどそういうことかがいろんな網の目のようにはまってくるから、
だから歴史勉強するといろんな伏線がどんどんできていくみたいなもんですよね。
そうですよね。
で、その伏線が勉強すればするほど回収されて、回収されたらまた次の伏線ができてっていうのがずっとできてくるから、
僕も歴史はすごい好きですね。
面白いですね。知れば知るほど好きになるから多分年を重ねるごとにどんどん好きになっていくジャンルだと思うんですよね。
そうですね。僕もね、理系だったんで、社会とか全然当時は全くしてなかったんで、世界史とかマジで嫌だったなっていう。
当時はそうでしたけど、今では世界史大好きで、世界史で見た景色を見に海外行ったりするぐらいですから変わるもんですね。
変わるものですね。
今って必ず過去からの積み重ねというか、一続きの空間とか時間の先にあるわけなので、
過去を理解しておく、踏まえておくっていうのは単なるそれって知識欲ではなくて、今を正しく把握するための文脈把握になっていくと思うので、
そういう意味でも今改めて勉強してもらって、個人的にも思ったっていうのがあるんですね。
自分の世界で言うとコピーライティングの世界なので、一応そういう本もあるんです。宣伝会からコピーライター全史っていう本も出てはいるんですけど、
これは100年ぐらい前のコピーライターから個人個人に当てて、個人ベースで歴史を今に紡いでいくみたいな見方をしているので、
それはそれでめちゃくちゃ役には立つんだけど、個人ベースだから、社会はどうで、その中でカルチャーはどうでみたいな、その中でコピーはどうだったのかみたいな、
そういう視点ではなかったので、だからそういう視点の通信を見たいなと思ったんだけど、調べる限りなかったので、ちょっと自分で作ってみようかなみたいな感じなんですよね。
なので、まとめようとしたのは80年から今までの40年間ぐらいなんですけど、大体だから80年から95年っていうのは、今のX世代と言われている人たちの思春期にあたるわけです。
X世代っていうのは?
65年から80年代生まれの人ですね。今の部長クラスとか課長クラスの人たちですね。
06:07
40歳から55歳?
今の45歳から60歳ぐらいの人たちが15歳前後だった時の歴史を見るっていうのがまずは今やってることなんですけど、
追ってY世代、ミレニアル世代と言われている人たち、今の45歳以下から30歳ぐらいまでの人たちの思春期、あとはZ世代っていうのをまとめていこうとしているんですけど、
まとめ方が社会的イベントがどういう、この年はどういうイベントが起こって、その中でどういうカルチャーが起こっていたっていう時に、
広告コピーはそういう気分に対して何を語りかけていたのかっていうことをいう視点でまとめているっていう感じですね。
今回の話でいうと80年代を話すんですけど、生まれてたりはするんだけども物心はついてないような感じなので、
そうですね。
知識としては知っていると。
知識同士がこれがこのタイミングで、これがこの後なんだみたいな、そういうバラバラの記憶情報がひとつながりになっていくっていうのは割とエキサイティングな体験だったりはするので、
それをちょっと共有したいなっていう感じですね。
なるほど。
というところで、本編は別撮りしてますので、宮本さんには収録で聞いていただいたんですが、どういう点が明日使える、また明日使えるって言ってるけど、明日使える効果のネタになりそうですか?
はい。
使える、てかまず一旦学びになるっていう感じですかね。
単純に歴史の話として聞いてて、普通に面白かったし、後は時代の空気感ってなかなか一言で表せないものなのを、コピーっていうもので表しているっていう形での表現の仕方っていうのはこれまでなかったから、
政治の年表とかそういう話では捉えられない、その時の時代の空気っていうか庶民の生活とか関心事みたいなところがコピーには含まれているので、
その時のそういう人たちが考えてた世の中の見方ってどうなんだろうなとか感じ方ってどうだったんだろうなってことがわかるし、
僕はちょっとだけ今回の話を聞いて、だから上の世代の人は良い時計しなさいとか、高級時計とか高級車に対しての関心事が高いんだなとかっていうのはちょっと時代の空気でわかったかなーって気がしますね。
そうだね。なんとなくクリスタル感がありますよね。
そうか、そういう時代に思春期を送ってたから、今になってもクライアントの時に行くときは良い時計せなあかんでって言うんだなーってちょっと思いましたね。
そうですね。X世代の良いところは、そういうものの豊かさとかワクワク感を幼少期、思春期に抱きつつ、自分たち自身はバブル絶頂あんまり味わってないってことなんだよね。
09:16
自分たちがその後大人になった瞬間って割と就職氷河期だったりするんだよね。
そういうことか。
悲哀というか、だからまあ話通じるよね、まだねみたいな。60とかより上になるともうちょっと本格的に話が通じなくなるけど。
50代ってまだね。ちょっと価値観は、ノリは違うけども、なんか会話はできるよね。
確かにね。
その違いって、ベースとなる違いは何なのか?
多分60年代、50歳、45からX世代の人って割とこのコードがメジャーコードなんだよね、基本的には。
知らんけど。
明るい。
ジャーンみたいな。明るい。
はいはいはいはい。
未来にやる以下は多分Am7みたいな、マイナーコードじゃないか。
まあ確かにちょっとずつ、日本の国力みたいなところも同然下がっていってるし、時代、空気感としてもイケイケどんどんで上へ行って感じよりは、自分らしく生きるみたいな方向にどんどんなっていってるなーって感じはしますね。
世の中全体が。
寄りどころが、物とかブランドから自分自身に向いていく中で、自分自身に向くってすごい難しいじゃないですか。
自分でそれを作んなきゃいけないから、だから辛いんだろうなみたいな。
イカリシンジ頑張れみたいな、そういう時代なんですよね。
そうか。イカリシンジはもうちょい先。
Y世代じゃない?ミレーニアル世代。
あ、Y世代か。なるほどね。
ミレーニアル世代の青春、思春期の冒頭を飾るような作品ですよね。
じゃあそこに繋がる、確かにちょっとそこまではいかないけれども、ちょっとだけ片鱗が見える最後の方でしたね。
そうですね。
それでは本編ぜひ聞いてみてください。本編は約43分あります。
途中で聞けなくなった時のためにもここでポッドキャストをフォローしておくと便利です。
それでは行ってみましょう。
さて、じんぼさんの本集のピックアップ、テーマはこちら。
思春期前世、武将世代の感性を育てたものとは、81年から85年の社会カルチャーと広告コピーを考える。
では早速話を聞いてみましょう。
今回の主にお話する時代っていうのが、1981年から85年で、
ちょうど今の武将世代ですね、50代後半の人たちが15歳ぐらい、15の夜を送っていたような時代です。
12:08
81年というのは大体だから59歳ぐらいの人が15の夜だったぐらいの感じかな。
大分会社の中でも大分年齢上の人たちが青春を謳歌してた時期。
なるほど。
多感な時期ですよ。ギザギザハートだった時の時期ですね。
ギザギザハートだった時ね。
ちょっと武将いってことわかんねえとかって思ったZ世代の人たちにも、攻略本として参考にしていただければなということですね。
そういう人たちとの話を合わせるにはいいかもしれないですね。
こんなことあったらしいですねみたいな話を若い人から言ってもらえると、おい君はよく知ってるねってなるもんね。
なりますよね。
でも前回の回でいうと、他のカルチャーとか他の国の人たちに伝えたい意図を伝えるか、
引き出したい気持ちを引き出すためには適切な文化背景を踏まえてワードチョイスをするとかアプローチを決めるとかってしないと
やっぱり人は動かないので、そういう意味でも今後ここを打つのもそうだけど、
武将を動かす時もね、そういう文化背景、お育ちを知るっていうのはすごく大事かなと思います。
確かに。なぜこの人たちは高級車や高級時計が好きなのか、なぜこんなに物が好きなのかっていうのはやっぱりこの思春期の頃に植え付けられた何かがあるはずですもんね。
この世界がどういう世界なのかっていうのをその時代を通して知っていったはずなので、そこを知るのは良いことでしょうっていうことですね。
前回のちょっと軽くさまりますと、1980年代ですね、っていうのは日本の上り坂の時代なんですよね。
高度成長期って言われるのが60年とか70年代で、そこでめちゃくちゃ成長した日本があって、
ジャパンアズナンバーワンという本が1979年に出て、いけてますと。
そろそろ経済エコノミックアニマルモードやねんと。猛烈からビューティフルへみたいなことも言われだしてみたいな話で、
80年代っていうのはちょっと文化的なところも目を向けようみたいな空気はありましたというところです。
前回は80年だけちょっとお話したんですけど、80年代というのはYMOが欧米でブレイクして日本で逆流にブレイクして、
東京っていうのを割と読み換えて紹介したのがYMOで、
それに吊られるように苦しさキングの大都会とか沢田健二の時代とかっていう、割と東京歌うヒットソングが出て、
15:02
自分たちの普段住んでる東京は読み換え、見方によっては割と生きてるんじゃないかみたいな、
そういう文化の読み換えとか自分たちの立ち位置の読み換えみたいなのが起こったのが80年をキックオフとする感じなんですね。
で、糸井重里が西部百貨店で自分新発見っていう、それを自分自身の読み換えをする場は百貨店であるみたいなことを言ったのが、
80年っぽい感じかなというところですと。
という時代を受けて、今回は81年から85年まで、阪神タイガース優勝の年まで話していきます。
というところですね。
まず1981年ですね。この年はバブルマックスの日経金は3万8千円まできますけど、
10年後ぐらいになるのかな。
1981年の日経金は7600円なんですね。まだまだ可愛いです。
ここからちょいちょい85年にかけては、バブル的な盛り上がりではないんだけど順調に伸びていくみたいな景気の推移を迎える感じになりますね。
で、81年何があったかというと、80年に坂本隆一が率いたYMOが割とあれですよね。
欧米人が日本、いわゆるジャパン、トキオに対して思っているものを逆手にとって快逆的、
なんかちょっと遊びっぽくとか茶化して、逆に茶化して記号化してミュージックビデオにまとめて見せたみたいなもの。
ゲイシャーニンジャとかそういう京都のそういうものを使ってやったっていうところで、ちょっと新たな表現トーンみたいなところを打ち出したっていうのが80年なんですよね。
それを受けて81年っていうのは、クリスタル族って聞いたことあると思うんですけど、田中康夫のなんとなくクリスタルっていうベストセラーが出たんですよ。
で、クリスタル族っていうのは高級ブランドとかオシャレスポット、なんとかのカフェでなんとかを食べたとかなんかそういうもの。
ブランドの名前を記号的に身にまとうみたいな感じ。
自分は何を着て、何を肩から下げて、どこで何を食べる人間だみたいな、自分のアイデンティティをブランドの記号に頼るみたいな、そういう文化で。
僕もだから最初の新入社員の時の上司とか割とそうだったんだけど、僕はカタログ的な世代だからさって言ってて、意味があんま分からなかったんだけど、
あ、そういうことか。この人は何をブランドを好きな人ですで、その人が語れる世代なんです。
18:02
じゃあピトンを持ってると高級な感じなんだなみたいなところがすごい伝わるっていう時代だったんですね。
そうそう。だからお互いにそのブランドの価値や意味を知ってるから、そういうコミュニケーションが成り立つわけなんだけど、受けても送りてもそれを共有してた時代であったと。
なるほど。この辺が高級車とか高級時計を好きになる一つの要因かもしれないですね。
そうですね。だから自分は何であるかっていうのがそこで表現するしかなかった時代ですよね。
割と表層なんだよね。なんとなくクリスタルって表題にも現れてる通り、自分っぽければいいみたいなっぽい表層的な振る舞いだったり演出だったりっていうことで成り立つ時代ですね。
一方で、こういう軽薄な文化の一方で、法内暴力とかが割とめちゃくちゃ深刻化していて、これが尾崎豊、83年とか85年とか。85年ぐらいが自殺元年だね。いじめ自殺元年かって言われてる年で、そこに向かってどんどん学校が荒れていく時代でもありました。
なるほど。バイク走らせる時代ね。校庭でバイク走らせる。
廊下でバイクがブンブン走ってたとかって多分この頃なんだよね。
そうなんだ。へぇー。
だから、ヒリヒリする日常ではあった中で、小学生、中学生も何かを振る舞うとか仮面をかぶるようになった場所ですね。
だから、この時に流行った流行語ってブリッコっていう、せいこちゃんのデビューの翌年でもあるからっていうのもあるけど、ブリッコと、あとんちゃだよね。あられちゃんのんちゃ。
あー、ドクタースランプあられちゃん。
そう。このような表層的なポップな振る舞いみたいなものが広まっていくみたいな。だから、目の前は辛いこともあるしヒリヒリするんだけど、そこに対して仮面をかぶって何とかやり過ごすみたいな感じの時代ですね。
へぇー。高級車と高級時計もある意味仮面やもんね。自分自身ではなく、人を持っている私になってるわけやもんね。
そうそうそう。
へぇー。
だから、自分を読み換えるっていう文脈の中でもあるから、そういうことが起こりましたと。だから、ブリッコとかそういう振る舞いとかをやっていくと、その人が何者かはどんどんわからなくなっていきますよね。
だから、個性が逆に、個性を出すほどに個性が見えなくなってくるんだけども、その中でイトイさんですね、またね。ここで一番有名なコピーの一つとされている、不思議大好きっていうコピーを出しますね。
21:04
ここに出てくるのね。
そうそうそう。81年なんですよね、これは。自分、新発見を受けて、もうこの年、この3年ぐらいはもうイトイさんの年なんですけど、不思議大好きっていう、この時代、この年の気持ちを割と一言で言ってるのかなっていう感じがしますよね。
この不思議っていうのは、表と裏が別であるっていう意味の不思議なの?
そうですね。だから、わからなさを楽しもうよみたいな、そういうことだと思うんだよね。
へー。
それは多分、自分自身の神秘というか、発見していく、要は自分新発見なんだけど、自分新発見することって楽しいよねっていうことの肯定でもあると思うんだけど、どんどん行こうぜっていうことだと思うんで。
こういう気持ちが、これも有名だと思うんだけど、富士テレビのステーションスローガンで、楽しくなければテレビじゃないっていうステーションスローガンがあって、これもそういう時代のノリを反映してるなっていう感じがしますね。
で、この都市に、島田信介アカシア様の、俺たち表金属のレギュラー放送が始まったりするという感じですね。
なんとなく80年代的なカルチャーの本格指導みたいな都市でしたという感じですね。
今とは真逆よね、結構ね。
うん、そうだね。
だいぶ全然違うような感があるよね。
そうだね。
自分を自分として出すみたいな。
うん。
ビッシュで言うと、だから、I am meみたいな。
うーん、そうだね。
そういう世界だね。
で、翌82年は、イメージ戦略とかが割と生まれ出したのが、だから80年なんだけど、もうあれだよと、機能では、物では差がつかないよみたいな、そういう時代なんですよね。
だから、表現で差をつけようぜっていうノリになった時代なんですよね。
はい。
だから、物で言うと、アパレルはDCブランドブームっていうのを出して、デザイナーズ&キャラクターがDCらしいんだけど、カリスマ的なデザイナーを打ち出して、イメージで付加価値つけて差別化して売るみたいな感じ?
はい。
で、以前は話したアンアンがハウスマヌカンっていう言葉を出して、この辺でヒットしたよみたいな時代でもありますと。
うーん。
広告の世界もこの流れを受けて、表現で差別化をしようよ、特に言葉で差別化しようよなんで、ここからコピーライターブームっていうのが本格的になっていくわけですね。
うーん。
でも、ついでに私も爆誕したということ。
あ、ここで生まれるんですね。
ここで生まれるんですね。
なるほど。
はい。コピーライターブームのついでに生まれたと。
ついでに。
時代の申し事というところで生まれまして。
へー。あれじゃあ早生まれ?
24:00
あ、そうそう早生まれです。
なるほどね。はいはいはい。
で、私の誕生記念して糸井さんが書いたコピーがおいしい生活ですよ。
絶対そうじゃないよね。知らないよね、ジンボ生まれたのとね。
そうね。
ジンボでどうおいしい生活を表現してんねんって。
でも3月生まれなんで、たぶんおいしい生活も年初に書かれるから大体記念してるんじゃないかな。タイミング的に年初だと。
範囲広いな。
そういうところかな。
そうか。でも全部西武百貨店のコピーなのもやっぱ時代やね。
そうそう。百貨店が牽引してたんですよね。
ってことだね。
あとはだから西武百貨店がちょっと後発だったので、ちょっとカルチャーとか切り口を変えてポジションを取っていこうっていう時代ですよね。
そこで糸井さんっていうのをかまして、爆上げしていこうみたいな時代ですよね。
なるほど。でも百貨店って何でも売ってるから、そういう意味ではコピー書きづらい?
封もワットも設定できない。あらゆる封をあらゆるワットっていう中で、もう時代を一言で言うしかないっていうから、実際時代を一言で言うような言葉を毎年毎年ちょっとずつ変えて出してるっていうことですね。
そうですね。
あとは自分が何者になれる場所なのかっていうのを定義するっていうことがもう勝ち筋だと思うんですよ。百貨店のコピーって。
そういう意味では自分を新発見できる場所とか、おいしい生活を始められる場所とかね。
そういう場所にしていく。僕が昔書いた松山コピーとかで言うと、自分自身のポリシーを再定義する場所みたいな。
そういう感じのタグラインを設けたことありますけど、それもあれですよね。
だから百貨店っていうのはどういう場所かというと、いわゆるものがあるけど、スーパーとかホームセンターと全然違うのはやっぱり、
今一流のものがめちゃくちゃ挑出されたものが、どかったりじゃなくてすごい選別されてありますと。
しかも展示方法にもめちゃくちゃ凝ってるじゃないですか。照明とか見せ方とか。
これって一種の博物館みたいなもんだなと思ったわけですよ。
という時にそれを定期的にいくことは自分の今の何かしら美的観念だったり、ポリシーをアップデートする場所って位置づけることができるなと思ったので、
そういう打ち方をしたんですけど、そういうのは百貨店の勝ち筋ではありますね。
伊藤さんのこのタイミングの美味しい生活っていうのは、物とか機能性じゃなくコピーとかデザインとか、そういうものを美味しいって言ってるんですかね。
そうですね。だから消費文化の全工程だと思うんですよね。
物を買うんじゃなくて、生活の質が変わっていくみたいなことだと思うんだよね。
27:06
自分らしいものを自分の部屋を満たしていくとか、自分のファッション、着るものをそれに塗り替えていくことで、毎日が味わいが変わるみたいな話だと思うんだよね。
なるほどね。
それを、言葉の使い方を変える。美味しいっていう言葉の使い方を、これまでとは違う使い方をすることで、それに生活っていう毎日のデイリーの話を掛け合わせることで、
これまでとは違う日常の最低限みたいな、そういうことをやろうとしたんだと思うんですよね。
なるほど。
それがたまたまその都市の価値観に多分微単化はまったっていうことだと思いますね。
82年っていうのは、私が生まれて美味しい生活が生まれた都市で、わりとすごい都市で、映画界でわりとすごい有名な都市なんですよ。
この都市はETが生まれて、ランボーが生まれて、ブレードランナーが生まれた都市ですよ。
マイケルジャクソンがジャクソン5からソロデビューしてて、スリラーが出された都市ですよ。伝説のアルバムの。
はいはいはい。
という文化的成熟っていうのにふさわしい記念的な都市に私が生まれました。
私が生まれました。
よろしくお願いしますってことですね。
あとはね、いといさんと総研を成してコピーライターブームを引っ張った人が中畑隆さんなんですけど、
この方が書いた、お尻だって洗ってほしいっていうTOTOのウォシュレット。
これがウォシュレットが生まれた都市でもあるんですよね。
お尻だって洗ってほしいっていうコピーとかテレビCMキャンペーンもめちゃくちゃ話題になりましたと。
コピーとしては全然違うけれども、ウォシュレットを使うって物的な生活じゃなくて質的な生活というか、
だもんね。別にしなかったところで何も困ることはないけれども、でもちょっとワンランク生活が豊かになる感はあるもんね。
あるよね。あとはあれだね。お尻洗うなんてよくわからんって思う人は多かったと思うんだよね。
だからお尻の目線で言ってるよね。お尻だってってもうひかげ者というかさ。
でも自分だってひかげ者にされたりいじめられたりすることあるじゃないですか。
どういうひかげ者目線でお尻だって洗ってほしいんだよっていうと、
偽人法になってるとは思うんだけども、ちょっと感情移入はできるよねっていうところもありますよね。
なるほどね。
で翌年ですね。1983年はちょっと日経費上がってきますね。1800円ぐらい上がったのかな。9800円になってきましたね。
そうですね。だいぶ上がりましたね。
もう1万円間近って感じですね。
30:00
うん。
で、この年が田中裕子さんの年なんですよ。女優さんのね。
うーん。
というのも、おしんの主演が田中裕子さんですね。
おしんってこの時期なんだね。もっと昔だと思ってた。
ねー。いまだに暴れてない歴代ドラマ最高出率62.9%平均が52.6%で、おしんブーム、おしんシンドロームっていう言葉が流行語になったらしいんだけど。
へー。
そういう時代で。でCMもこの主演の田中裕子さんが樹氷っていう焼酎を飲みながらなんかご機嫌になんかタコが言うなよタコがねーみたいな。
なんかちょっと目上のちょっと無理目の女の子に好きになっちゃってタコも大変ねーみたいななんかご機嫌に酔っ払って喋ってるみたいなワンカットのCMがヒットしたんですけど。
へー。
これもだからさっきのお尻だって洗ってほしいのは中畑さんが作ったCMですね。
どっちかというとウーマンリブの時代で割とその姉御肌の女性がとか強い女性ね。おしんで言うと強い女性みたいなのが立ち上がってきた時代を象徴するかなと思いますね。
そっかー確かにねこの時代って女性はもう基本結婚したら専業主婦になるし、今とはね真逆のどっちかというとこう散歩下がって歩くみたいなそういうのからちょっとずつ変わってくる兆しなんですねこの辺が。
そうですね。だから酔っ払ってゲラゲラ喋る笑うみたいな姿も新しかったと思うし、そういうところを割と生っぽく見せたっていうのが良かったんでしょうね。
あとはアンアンはもうすでにあったし抱かれたい男ランキングが3年前に始まってるんですけど、この年はビビ、後男者ビビとか終焉者リーとかそういう感じの方を持つ女性のバイブル的なものも創刊された時代だし、
あとは女子大勢ブームが起こったりとかギリチョコが流行ったりとかして、田中優子さんも含めてそういう強い女性の潮流が本格化した年ですという感じですね。だからこういうことは一群同じタイミングで起こってくるのかなっていうのはわかりますよねというところですね。
あとはカルチャー的なところで言うと、東京ディズニーランドがオープンしたのと、ファミコンが任天堂から出たのと、あとTSUTAYA1号店が開業したっていうのがこの年ですと。なので割と今に繋がるカルチャーが続々生まれてきたっていう中で、みんなが株価もどんどん促進している中で、
なんか未来明るいねっていう眼差しを共有してた時代です。で、トヨタ自動車のいつかはクラウンっていうコピーもあるんですけど、これもだからこの眼差しを象徴している、表現しているコピーですよね。
33:06
なるほど。いつかは上がっていってクラウンを買えるようになろうと。 そうそうそう。だからみんなクラウンを買うっていう夢を見ようよっていうこと。今はね、いつかはクラウンは人によるって話だけど、昔はね、当時はそうではなかった。
僕のギリのお父さんもクラウン乗ってましたけど、クラウンいつか買いたかったんや言ってたから、いつかはクラウンだったんでしょうね。 この影響やな。 そのまんま。やっぱいつかはクラウンってあるんでしょうね。 あるんでしょうね。
マインドセットとしてセットされたんだろうね。 そう考えるといいコピーよね。この一言でブランドの高級感をバチッと作ってるわけやもんね。 そう。あとターゲットリーチが広いよね。20代前半から。
例えば今クラウンを買う人、いつかはクラウンって憧れられる車を俺は今買うのだって言うと、高定観が増すじゃないですか。 そういう意味ではターゲット超広いし、10年後も効くコピーだからすごいなと思いますよね。 確かに。ギリのお父さんなんて何年?40年後とかに買ってるから相当効いてるよね。
すげーな。効き目すげーな。まあ83年はそんな感じで、84年はついに日経平均は1万円を超えます。終わりには1万1500円までいきますよね。2000ぐらい上がるわけですね。 でもすごいね。毎年2割株価が上がっていくってすごいね。
株だって株だけ買ってるや日経平均買ってたら毎年2割儲かっていくってことでしょ?これはみんな一気に株買うよね。2割もだって給料上がるのないもんね。ないよね。これはすごいね。
これは人を狂わせますわね。そうね確かに。
この年は審査が出たんですってね。僕ら世代お馴染みだけど福沢幸一、二戸稲造、夏目漱石のトリオで売り出した時代ですよ。
確かにね。僕ら世代は福沢幸一の1万円のイメージが強いですね。幸一はその次も、樋口一の時も幸一だったけど、二戸さんと夏目漱石はこの時だけですね。
だから四平一新とか年号変わるとかって割と節目じゃないですか。時代が変わった感がある年で、この年に日経均が初の1万円台突破っていうのは割とメモリアルな感じはするよなっていうところと、
36:01
あと日本っていい国だよねっていうのって、経済的な指標だけではなく、男女の平均寿命が世界一になった年でもあるんですって。割と時代が良くなったよね。本当にしみじみと実感した年なのかなっていう感じがします。
僕が割と好きなコピーで、これは秋山翔さんっていうコピーライナーだと思うんだけど、サントリーのオールドってあるじゃないですか。オールドがちょっと売れ行きが下がったという年だったと思うんだけど、売り付けの新商品サントリーシルクっていうのを出して、
だからシルクは目線でいうとオールドは古いよってことなんだと思うんだけど、時代なんかパッと変わるっていうコピーで売り出したんですよね。それもだからオールド世代は好きな人は買い続けてくれたらいいけど、こういうウイスキーもあるんだよみたいなことだし、
それって日本が本当に新しい時代を迎えたっていう中のその流れに乗った商品なんだっていうことも言ってるしみたいな、そういうところですね。
なるほど。ウイスキーでこういうのをコピーなのが面白いね。ウイスキーって比較的、古いものを良しとしている。オイルドイズニューみたいな、そういうのが多い中で、新しくていいんだっていうのがウイスキーで受け入れられるっていうのは世の中的には相当そっち側だったんだろうね。
そうだね。物性の良さを改めて気づかせるのがウイスキーの王道だけど、これだからブランドチェンジというか新発売だったから過去をあえて否定するみたいなコピーになるんでしょうね。
なるほど。それがこの84年という時代感の中で書いたからすごく刺さったっていうことなんだろうね。サントリー・シルクは今残ってないと思うけどね。確かにね。オールドあるけどね。この時は割とみんな覚えてるような気もするんだけど、僕も覚えてますけど、
三菱自動車のミラージュのCMでエリマキトカギが車の上になぜかいたみたいなCMがあって、これなんか両親とかがみろみろって見てた気がする。僕まだ3歳ぐらいだったんですけど。
確かになんかエリマキトカギが流行ったイメージはありますね。 一斉を風靡したらしいけどね。一斉を風靡したのにミラージュは全く売れなくて、ここでその認知がイコール売り上げであるみたいな方程式が崩れたメモリアルなタイミングだったキャンペーンで。
あとは小学1年生のピッカピカの1年生とか、これもあれだよね。1年生ピッカピカって将来もピカピカで輝いてるみたいな、そういう時代を反映してる気もするし。
あとは、私はこれで会社を辞めましたっていう。私はこれでタバコを辞めました、なんとか辞めました。で、私は恋人を立てて女性関係で会社を辞めましたみたいな、3段落ちのCMがわりとヒットしてっていう感じですね。
39:16
だからこの辺あたりは広告CMから、わりと流行語とか時代を代表するような表現トーンが生まれてきたような時代だったということですね。
確かに。私はこれで会社辞めましたのCMは何かとなく記憶にありますね。
ありますよね。リアルで見てたのか、伝説のCM風の中で見たのかわからないけど。でも一回見たら印象には残りますよね。
ちょっと今やっと放送できないかもしれないけど。今だとダメだろうね。今だとちょっとね、誰かを傷つける可能性があるけど。
面白いCMも多かったよね。テレビの番組もむちゃくちゃやったしさ、当時。
そうね。みんな新しい表現開発に躍起になってたから面白かったんだろうね。チャレンジしてね。
規制とかってその後で追っかけてかかっていくからさ。
そうだね。
この時は多分イノベーション取り組んでた時代なんだろうね。っていう感じですね。
アメリカはね、この頃はあれらしいんですよね。マドンナとかが売れてて。
マテリアルガールっていう曲。今聴いてもなんか新しいなって感じのするようなノリの曲なんだけど。
だから物質主義社会を謳歌する女性像も楽しいぜみたいな。美味しい生活最高みたいな。そういう曲ですね。
っていうのがヒットしててみたいな感じですね。
で、一方でっていう感じで言うと、かつてタニノナウシカが公開された都市で。
これは宮崎駿ならではなんですけど、こうした盲目的な文明の突進、発展みたいなところに対して、わりと疑問符を投げかけるような内容だったよね、というところですね。
なるほどなるほど。じゃあちょっとアンチテーゼ的なものも生まれながらっていう感じなんですね。
そうですね。そういう感じ。アートの役割ですよね、それがね。
翌年は、1985年は、日経金はさらに倍率ドーンですね。1500円ぐらい上がったのかな。倍率が13000円まで伸びてきますね。
たぶん失われた10年とか30年とかってこの辺りを行ったり来たりしましたよね。
いやでも5年、1981年7600円から13000円はだいぶ上がってるよね、4年ぐらいでね。
4,5年でだから倍ぐらいになってるってことですね。
なってるってことだからすごいよね。楽しいだろうな、この時にかぶやってた人。
42:01
そうですね。1985年は阪神が優勝した年なんですよね。
バース・カケフ・岡田のバックスクリーンサンレッパーズの年で。
今年も優勝しましたけど、阪神が優勝する年は大体異常気象が起こるんですけど、記録的な夏の猛暑だったらしいです。
今年もそうですけどね。記録的な夏の猛暑で、ちょっと次回話しますけど、プール冷えてますって有名なコピーあるじゃないですか。
この翌年なんですよね。だから記録的な猛暑の記憶を上手く使ってプール冷えてますっていうのを翌年出してるんですよ。
なるほど。
っていうぐらい、阪神が優勝する年はやばいっていうのが僕の理論ですけど。
でも逆に言うとこの時から優勝してないってことよね。
この後2000年、星野監督の時に1回優勝して、その引き継いだ岡田監督の第1位の岡田監督政権の時に優勝してるんだよね。
1年空けて2回優勝してるんだよ。そっから18年ぐらい空いてるっていう感じかな。
阪神ファンも我慢強いよね。だから彼氏にするなら阪神ファンの彼氏がいいよね、多分ね。
我慢強いから。
普通に確率論で考えたら6年に1回優勝するはずなのにさ、20年に1回しか優勝しなくても愛が覚めないって素晴らしくないですか。
確かに。でも前回話した日本人の挽回美意気というかさ、弱いものを応援したくなるっていうのの一つな気がするけどな。
じゃああれか、大和の地が強いのかな、星野人は。
そうかもね。
であれですね、85年は神田雅樹松田聖子結婚の年でもあって、スター結婚みたいな明るい話題もありつつ阪神優勝でもありつつなんですけど、
ずっと明るい時代が続いたんですけど、明るいのは明るいんだけども、ちょっと影を指すというか、日光月威楽がこの年起こるんですよね。
でトヨタ障子会長視察事件ってわかります?宮本さん。
名前は聞いたことは。
有名だけどよくわかってないみたいな感じですよね。
報道陣がテレビ局のカメラがいっぱいいる中で、トヨタ障子会長の自宅の中に目の前で暴力団が窓をかち割って入って視察して出てきてみたいな、それを一連生放送してったっていうすごい事件があって。
すごい事件だね。
あれ80年代なんだ。
そう。
もっと前のことのようなイメージやけど、そうなんだね。
あとはいじめ自殺も今年申告して、あと夏目雅子さんっていう女優さんがすごい若い、27歳で亡くなって、めちゃくちゃ綺麗な人ですよね。
45:11
割とどういう年かって一言で言うと、生きることの明暗をみんなが意識したような時代だったのかなって思うんですね。
明るいこともあれば影を差すこともあるよねみたいな、ちょっと一旦立ち止まるみたいな感じ。景気は上がっていくんだけど、ちょっとしみじみみたいな時代でもあったのかなという感じですね。
だからこのコピーのトーンもちょっとこういうのは引きずられてる感じはしていて、有名なのが岩田屋の九州の百貨店ですね。岩田屋の私はあなたのおかげですっていうコピーとか、
サントリーロイヤルのお世話のコピーで、僕が一生の間に会える一握りの中にあなたがいましたっていうコピーですね。
蝶々的だね。
あとあれか、カエルコールっていうのも有名なんだけど、これはNTTが別に新しい商品出したわけじゃなくて、習慣を提案するみたいな感じで、
今から家に帰るよっていうのを奥さんにワンコールしましょうねみたいな、そういうのを啓蒙したキャンペーンがあったらしいんだけど、こういうキャンペーンとか。
報告のトーンもおいしい生活、ちょっとものいいよねとかじゃなくて、ちょっとそのつながりの持つかけがえなさみたいなものを見つめ直すような感じの視点を提供するようなコピーがちょっと目立ってきましたと。
これ一握りだけじゃなくて、こういうのが出てきた感じがあるよっていう都市でもありましたという感じですね。
それってやっぱりこういう明暗ですよね、静止みたいなところがちょっと意識した中で引きずられたのかなっていう感じはしますよね。
カエルコールすごいね。これだからカエルコールしたら電話代がたくさんもらえるからってことよね。
そうそうそう。
すごいキャンペーン。
日本の全夫婦がカエルコールをするようだったらすごい電話代増えるよねっていうことだよね。
会社持ちやけどね。
確かに。でもこういうのうまくいくとめちゃくちゃ利益につながるだろうな。商品変わらないもんね。
インフラ系はやっぱり一番こういうのがいいよね。
そうね。だからそういう小さな習慣を作って定着させるっていうのが勝ちパターンなんだろうね。
つながりとかそういうことを意識させるようなコピーだからちょっと確かに歴史変化があるね。前の年とはね。
そうですよね。いけいけどんどんではないよね。
48:01
この年にバックトゥーザフューチャーが出たんですよ。
このタイミングなのか。
日本はイケイケでしたけど、アメリカは全然イケイケじゃなくて、ベトナム戦争っていうのが65年から75年まで10年続いたんですよね。
もうヘロヘロになって、ランボーとかロッキーとかのその辺ってもうなんかベトナム戦争もうやだみたいなそういう疲弊感の中で生まれた映画なんですけど、
バックトゥーザフューチャーもそうで、この時はあれですね、西米貿易摩擦がすごい深刻になっていて、
日本車ばっかり買ってもうアメリカ車売れないからパフォーマンスとして街で日本車をボンボンぶっ壊すみたいな、
ジャパンバッシングをみんな白人の連中がやってるみたいなそういうニュースがよく流れた時代ですね。
このタイミングなんだ。
この時のアメリカ人がどこによりどころを持ってたかっていうと、50年代のアメリカって良かったよねみたいな、
アメリカってグレートだったよねっていうイメージがあって、そこに戻りたい、強かったアメリカに戻りたいみたいな回帰願望があったらしいんですよね。
バックティードシルエットって確かにそうで、50年代に戻って、ロリアンで戻って、今の80年代を修正しようっていう映画なんだけど、
まさにそこの願望が描かれているっていうことですね。
これでこの後かな、レーガン大統領がこれを受けて、だからグレートアメリカアゲインだけっていうスローガンを掲げるんだけど、
トランプも言ってたよねみたいな話だね。
アメリカとしては地震を失ってたタイミングってことだったね。
そうですね。地震を失った時にはやっぱり回帰願望が起こり、その時に必ずグレートアメリカっていう言葉が使われる、引用されるっていう歴史があるわけですね。
ちょっと身近な歴史が回ってる感じがして、そこは興味深いね。
そんな時代らしいですね。
プラザ合意もこのタイミングやからあれよね。
為替で言うと、日本1ドル250円とかその辺から一気に円高になっていくタイミングってことですね、こっから。
そうなんですね。
4年間ぐらいだけど、流れてみると何となく時代の流れと人々の気分と、
そこにいかにコピーが交応してきたかみたいな、呼吸をするように、会話をするように寄り添ってきたかみたいなところがちょっと見えるのかなというところですね。
確かに確かに。
皆さんは今回の話を聞いてどんなことを考えましたか?
Twitterのハッシュタグ、マーケターの真夜中ラジオかLINEコミュニティで教えてください。
51:04
LINEコミュニティのURLは概要欄からご覧ください。
誰でも匿名で気軽に参加できます。
さて今週の明日使える聞くネタ帳、マーケターの真夜中ラジオもそろそろ締めのお時間となります。
今回の話とか前回も含めてなんですけど、80年代って独特だなと思ってて、
90年の中盤以降で言うと自分もね、思春期なんで知ってることを改めてまとめるみたいな話になると思う。
それも懐かしいけど、でも80年代は不思議な時代なんだよね。
自分は生きてるんですよ。もう地球にはデビューしてるんだけど。
でも物心ついてないから、雰囲気だけ所々覚えてるみたいな。
その空気は嗅いでる感じはあるみたいな。
そんな時代で改めてそれをまとめると、
これってこういうことだったんだとか、そういうのがわかってくる。
なんとなくふわっとしている情報に落とし前をつけていくみたいな、そういう作業だなと思っていて。
それは面白いですね。
なるほどね。
確かに80年代、なんとなく自分の思い出としてはあるけど、
時代感みたいなことは。
だってね、まだお金の使い方もわからなかったりするような感じだから、
世の中のことはあんまり覚えてはないよね。
そうですよね。
そんなことがあったんだって感じはあるな。
だからこの辺が一番エキサイティングじゃないかと、なんとなく予感はしてるんだけどね。
本当は自分がギリ知らない時代。
体感はあるけど知識はないみたいな、そんな時代なのかな。
なので発見が多分多いと思うんだよね、この時代が。
なるほど。コネクティングドットがすごくあるって感じね。
ある、ある時代だと思う。
一番掘り買いのある時代だと思うんですよね。
僕の最初の記憶って、多分小学校ぐらいなんだけど、
今頃着くの遅かったのかな。
記憶に残ってないもんね。
残ってないね。
記憶に残ってるって意味で俺も小学校、幼稚園前後ぐらいだな。
そうだよね。
だから小1、小2ぐらいってバブル絶頂だった頃に、
なんとなくうち朝ラジオだったんですね、MBSのラジオで
浜村隼のありがとう、浜村隼がいつも流れたんですけど、
もうバブル絶頂で、日本は本当に最強です、無敵だ、みたいなことを
54:02
浜村隼が元気よく喋ったのをめっちゃ覚えてて、
俺もいい国に生まれたなって思ったもんですよ。
すごい、よう覚えてるね、そんなことをね。
すごい印象に残ったんだろうね、子供の頃にね。
そうですね、印象に残ってましたね。
この間までレギュラー放送あったみたいですからね、すごいよね、ご長寿番組。
逆にもうなくなったんよね、浜村隼さんの番組。
平日はこの間で終わったんじゃないかな。
確かになんか、俺も関西に行ったから、
なんとなくテレビのカーラジオとかで浜村隼さんの声はわかるもんね。
こういう声で喋ってたっぽいみたいな。
わかりますよね。
そうか。
まあ時代ですな。
時代よね、いや全然違うよね。
だってまだカセットテープがあったかなかったかとか、CDないからね。
俺が小6の時にカセット買ったとかやから、
ラジカセとかそういう時代よね、きっとね。
ラジカセだよね、たぶんVHSはまだないですよ。
まだない?
あるか、たぶん85年ぐらいに出たぐらいだよね、VHS。
うちの家にはなかったな、この当時は。
で、これがね、ファミコンとかもできた時期でしょ?
そうね。
ファミコンで小学校とか遊んでた。
隼さんとかの時はファミコンで遊んでたな。
そうね。
あの頃こんなことしてたらみたいなこと思い出すのも楽しいよね。
改めてこういう時代を振り返ると、考え事がちょっと豊かになるっていうのはあるかわかんないね。
ウイスキーが進むね。
ウイスキーが進む。
確かにウイスキーってちょっとそういう感じはあるよね。
振り返る時に飲むものっていうイメージがあるのは、それは広告コピーのせいかな。
そうだね。
なんか語ってそうよね、ウイスキー飲んでるとね。
昔はこんなことがあってなって言ってそうな感はあるね。
あるね。
そういう男、男性にぴったりなコピーで言うと、男はいつでも目を見開いたまま夢を見ているっていうウイスキーのコピーです。
確かにでもいい気分で飲みながら野望、構想してる時ってそういう感じだよね。
確かに。
いいコピーだね。
ウイスキーのグラスの中には俺の独立国があるっていうコピーもあって、これも大好きだね。
57:05
なるほどね。
やっぱウイスキーってちょっとそういう男心というか、ある意味観点で言うとすごい馬鹿らしいことかもしれないけど、でもちょっと夢があるというか、男の子が好きなコピーだね。
やっぱり一人で飲むことが多いからじゃないかな、ウイスキーって。
最初の乾杯のお酒じゃないもんね。
そうだね。一人でじっくりと。ターゲットも男性で年齢がいってる人が多いし、年齢がいかないと歴史がないからね。
そうね。
そこの自分自身の歴史とウイスキーの12年寝かせるとか、そういう物性が重なってくるからなんかしみじみするんでしょうね。
そうかそうか。そう考えて飲むと味わいもひと塩だろうな。
だから想像力をかきたてるタイミングですごい想像力を換気する飲み物を飲むっていうことだよね。
なるほどね。いいね。ちょっとウイスキーあんま飲まないけど、今飲みたくなったね。今の話を聞くとね。
自分の独立国を持ちたくなった。
そうだね。独立国を持ってちょっと家でウイスキーでも傾けるとかありやな。ビール飲んでる場合ちゃうなとちょっと今話聞きながら思っちゃったな。
ヤマサンは目を開けながら夢を見るけど、気づいたら目閉じちゃってるから。
閉じてる。マジで寝ちゃう可能性あるからな。ウイスキーなんてダメですよ。すぐ酔っ払うから。一発で寝ちゃうと思うな。
そういう時にやっぱり合うのはロックでね。ロックとかストレートでね。水割りは合わないよね。そういう気持ちにはね。
イチコロだね。
イチコロね。そうだね。
もう2なめで血汁いくんじゃない?
いやもうチェイサーの水容器置いといて。1なめしたらチェイサーの水を飲むっていうことで。
水割りじゃないけどもそれはありだね。
結果的に胃の中で水割りにする。
意外とストレートで頼む。バーとか行かなあかん時に行ったりした時に水割りとか頼むと向こうが勝手に濃さを決めるやんか。
でもこう、あえてストレートでって言うと、ストレートで来てチェイサーもお願いしますって言うと、自分で濃度を決めれるからさ。
どんどんどんどんウイスキーはなかなかなくならないけどチェイサーおかわりを。
どんどんチェイサーの量を増やしていけば、たくさんおしゃれに飲んでる風を装えるから。
だいたいそういうところに行くときは僕はストレートですね。
なるほどね。多分店員さんからは水飲み白暑っていうアダラスにすると思うけど。
そうそう。いつまで経っても無くならないウイスキーがね。
1:00:00
明日使える企画ネタ帳、マーケターの真夜中ラジオでは、マーケティングに役立つ情報を毎週配信していきます。
ポッドキャストをフォローすると、マーケターとしての知見が毎週溜まっていくので、ぜひフォローしてみてください。
ではまた来週の土曜日、ポッドキャストでお会いしましょう。さよなら。
さよなら。