イルプルーの独特な技術
こんにちは、まりもです。
今日は、挑戦が過去の自分を否定するのかどうかという話をしたいと思います。
実はフォロワーさんからこんなご相談をいただきました。
ちょっと読みますね。
イルプルーのオンラインレッスンに興味があり、受講しようか迷っています。
悩む最大の理由は、イルプルーの独特な成果技術です。
今まで勉強してきた技法がことごとく覆されそうで少し怖いです。
先生が学ばれた成果学校とイルプルーの教室とでは全然違いましたか?
その違いはどんな風にして受け入れたのですか?というご相談です。
まずイルプルーとは何かわからない方のために説明をしますと、
大海山にあるお菓子教室で、
由美田先生という、もう亡くなられてしまったんですが、
先生が始めたかなり歴史のあるフランス菓子の教室です。
お菓子教室の中でも結構もう学校に近いような年間プログラムを組んでいて、
何年も通い続けるような結構スパルタの教室です。
私も成果学校を出た後にそちらの教室で4年ぐらいかな、勉強をしています。
独特の道具を使ったり、例えば由美田先生が考案したキュモワールという、
金属製のヘラみたいなものを使って生地を混ぜたりとか、
パウンドケーキを木べらだけで作ったりとか、
材料もイルプルーが独自で輸入したものを使っていたりとか、
美味しいお菓子を作るためにかなりのこだわりのある教室なんですね。
パティスリーもありまして、パティスリーで売っているものを教室で習えるというコンセプトの教室です。
もちろん普通の成果学校とは全然違うんですよね。
成果学校というのは基本的なお菓子の作り方、基礎の基礎を学ぶわけですので、
例えばパウンドケーキだったら全ての材料を一体一体一体一で作る、
本当に基本の作り方を学ぶわけです。
イルプルーになるとそこに他の材料が入ったり、
配合も一体一ではなくなって独特の配合になっていたり、
他の教室とか学校では使わないような木べらを使って全部混ぜていったりと、
かなり独特な作り方をするんですね。
そんな感じで全然違うんですけど、
質問者さんが言う今までの勉強が覆されてしまう恐怖というのは、
おそらく一般的なレシピ本とか学校とかで、
あとは普通の教室で勉強してきたことを否定されてしまうんではないかという不安とか、
そもそも今までずっと間違った勉強をしてきちゃったんじゃないかという、
ちょっと恐怖みたいなものがあるんじゃないかなと想像しました。
成果の技法は大前提としていろいろあります。
先生によって作り方が違うのは当たり前なんですよね。
どの先生も自分なりにおいしいと思うお菓子を作るためには、
こうした方がいいという研究をしていて、
その研究結果を発表しているわけなので、それぞれ作り方は違うんです。
それぞれにいいところがありますので、
今までの勉強が無駄になるということは絶対にないので、
そこは安心していただければと思います。
挑戦の重要性
おすすめの考え方としては、
いろいろ習ってその中で一番いいと思った方法を取り入れていくのがいいかなと思っています。
イルプルーも他の先生も私も含め、誰も完璧ではないんですよね。
この先生の作り方ここはいいけど、
この部分はあの先生の方の作り方の方がおいしかったなとか、
いろいろ感じるところはあると思います。
私もイルプルーの作り方こっちはいいけど、
このお菓子は自分で考えた方がおいしいなとか、
他の先生に習った技法の方が簡単だしな、
なんでこんな複雑にするんだろうとか、いろいろあります。
でも、だからこそ自分のお菓子が作れるわけですよね。
いろんな先生に習っているから、いいところを組み合わせて、
あの先生が紹介してくれたこの材料を使ってこうやってみようかなとか、
そんなふうに自分色のお菓子が作れるわけなんですね。
だから私ももっともっといろんな先生から学びたいなというふうに思っています。
もう一つお伝えしたいのは、
お菓子作りは目的ではなく手段だよということです。
自分がお菓子作りをすることが目的になってしまうと、
ちょっと視野が狭くなってしまうんですよね。
今までの自分を否定されることへの関心が強くなってしまったりとか、
自分のお菓子作り歴を完璧にしたいみたいな思いが強くなってしまうんですね。
そうじゃなくて、お菓子作りは手段です。
誰かを喜ばせたりとか、ゼロから作り上げていく、
そういった自己表現の手段でもあるんですけど、
その技術がいろんな先生から学ぶことで上がっていくんですよね。
だからいろんな先生から学んで技術を高めていって、
あなたの目的を果たすことができれば問題ないと思います。
だから今一度何のためにお菓子を上達したいのかを考えてみて、
いろんな先生から学ぶということを許容していただけたらなと思います。
それから、新しい学びをして損をしたくない、みたいな感情があるかなと思います。
やってみて失敗しちゃったら嫌だ。
イルプル行かなきゃよかったって思うのが嫌だ。
だから慎重になってしまうみたいなことがあると思います。
これはイルプルに限らず、
チャレンジというのは、
チャレンジしないことが損失だと私は考えています。
チャレンジして失敗してしまうことが損失なのではなくて、
そもそもチャレンジしないということ自体が人生の損失であると考えています。
どういうことかというと、
イルプルに行ってみるというチャレンジをしたら、
見えるかもしれない景色とか、
知れるかもしれないこと、
会えるかもしれない人に出会える可能性をなくす行為じゃないですか。
チャレンジしないというのは、
あなたの可能性を自らなくす行為なんですよね。
だからチャレンジしないこと自体が人生の損失だと私は考えています。
実際にチャレンジしてみて、
わー失敗したなって思うことももちろん人生にはありますよね。
でもそれは失敗ではないんですよね。
経験なんですよ。
何かチャレンジして、
あ、失敗した。
でもじゃあ次どうすればいいかって考えるための経験の一個に過ぎないと私は考えています。
というわけでですね、
いろいろ話してきたんですけど、
まとめると学びにチャレンジしたら過去の自分を否定してしまいそうなときは、
まず何のためにお菓子作りを学ぼうと思っているのかという目的を再確認すること。
そしてそのために絶対に新しい経験をした方がいいよなって自分で納得することが大事かなと思います。
質問者さんにはいろいろ学んでご自身なりの色、
素敵なお菓子を作れるようになってほしいなと思います。
その先にはですね、お菓子を販売したりとか誰かに教えたりとか、
そういった新たな展開も待っていると思いますので、
ぜひいろいろチャレンジして楽しんでいただければなと思います。
はい、それでは今日は以上です。
ここまで聞いていただきありがとうございました。