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2025-10-31 27:39

五輪書 #8 地の巻 完


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サマリー

このエピソードでは、武蔵の五輪書における兵法の拍子について詳しく解説されており、特にリズムや運、また武士の成長や戦いのタイミングが重要視されています。さらに、兵法を学ぶための心構えや実践の必要性も強調されています。五輪書の地の巻では、武蔵が精神的な鍛錬とそれが役立つことの重要性について語ります。彼の教えは、目に見えない部分に気づくことや広い視野を持つことの大切さを強調しています。

00:05
みなさん、こんばんは。
こちらは、ちょっと強い雨が降っておりましてね、冷たい雨です。
ちょっと今日は冷えそうですね。
久しぶりの恵の雨なんですけれども、
私どもの方では、ちょっと草を刈るタイミングっていうのがね、
またこれで伸びたかなという感じではあるんですけれどもね。
もうそろそろストーブを出さなければいけない時期になりましたんですよね。
明日は12月1日で、とこの間のお軸も、
シワスのお軸に変えたいと思ってるんですけれどもね。
なんだか本当に、クリスマス年末、あっという間に来ますよね。
もう見年の今年も、スルッと終わりそうで、
本当に時間の経つ早さをね、もう毎年ひしひしと感じております。
でね、
兵法の拍子の解説
武蔵の五輪の書の続きですが、
今日はいよいよ地の巻のラストの方に入っていくんですけれどもね。
兵法における拍子のこと、拍子。
えっとね、
手辺に城に子供の子の拍子なんですけれどもね。
リズムとか運とか、
まあそういうのに使われると思うんですけれども、
関西の方では、運が悪かったわねっていうのを、
拍子が悪いわね、みたいなことを言う場合もありますね。
そこの部分、読んでまいります。
一つ、兵法における拍子のこと。
拍子は何事にもあるが、取り分け。
兵法における拍子は稽古を積まなくては得し難い。
え、これ、これ現代語訳ですね。ごめんなさいね。失礼しました。
一つ、兵法の拍子のこと。
物事につき拍子はあるものなれども、取り分け。
兵法の拍子、鍛錬なくては及びがたきところなり。
世の中の拍子現れてあること。
乱舞の道、礼人。
乱舞の道っていうのが、舞の道。
礼人は画学らしいですね。
人弁に、礼婦人の礼で、人ですね。
還元の拍子など、これみんなよく合うところの、ところの、六なる拍子なり。
六っていうのは陸上の陸って書いてますが、平という意味らしいです。
武芸の道に渡って弓を射、鉄砲を放し、馬に乗ることまでも拍子、調子はあり。
書芸書能に至りても拍子を背くことはあるべからず。
また空なることにおいても拍子はあり。
空なること、目に見えない部分のことを言ってますね。
武士の身の上にして、方向に身をしあぐる拍子。
使えるにあがるって書いて、しあぐる拍子。
しさぐる拍子、昇進したり降格したりということですね。
はずの合う拍子。
このね、はずっていうのは宮道に出てくるらしいんですが、
弓を置くところ、なんて言ったらいいんでしょう。
当然そのようになるべきこと、そういうはずであるみたいなことを言いますよね。
矢を弓に使える時、弦にかける矢の末端のくぼんだところのことはずというらしいですね。
空なることにおいても拍子はあり。
武士の昇進、降格、はずの合う調子、はずのかがう調子あり。
あるいは飽きないの道、文材になる拍子、大金持ちになる拍子ですね。
文言ですか、分ける起源の言。
文言でいいんでしょうかね。
その大金持ちにても、そのたゆる拍子、それが絶えていく時っていうのもありますよね。
道々につけて拍子の合い、違い、あることなり、
物事栄ゆる拍子、音得る拍子、よくよく分別すべし。
運命的なタイミングっていうんでしょうか。
それが音楽であったり、画学であったり、舞であったり、
武芸にもそのリズムっていうのを間違えてはいけないっていうふうにおっしゃっているのですけれどもね。
ここからね、兵法においての拍子のご説明があるんですね。
兵法の拍子において様々あることなり、
まず合う拍子を知って、たがう拍子をわきまえ。
大小、ちそくの拍子のうちにも、あたる拍子を知り、
愛の間の拍子を知り、そむく拍子を知ること、兵法のせんなり。
その間の拍子も大事だし、拍子にそむく拍子を知ること、
リズムにそむくリズムを知ること、これ兵法のせんなりって書いてますね。
このそむく拍子を語らずしては、兵法たしかならざることなり。
相手のリズムにぴったりあってるんじゃなくて、そのリズムをはずすっていうんですか。
相手の拍子を知り、敵の思いよらざる拍子をもって、
空の拍子を知り、知恵の拍子より発して勝つところなり。
ここすごいですね。
兵法の戦いにその敵敵の拍子を知り、敵の思いよらざるそのリズムをもって、
空のリズムを知り、知恵のリズムより発して勝つところなり。
いずれの牧にも拍子のこともっぱら書き記すなり、その書き付けを吟味してよくよく鍛錬あるべきものなり。
兵法の実践と稽古
もう稽古はされてないのですが、大阪に非常に天才的な剣道の先生が、八田の先生がいらっしゃいましてね。
有馬先生っておっしゃるんですけれどもね。大阪府県の先生で。
その先生が二足一刀面っていうのをお家になったんですね。
足は二歩で打ってるんですけれども、手は一拍子なんですよ。
足二拍子で手は一拍子。
これ天才的な二足一刀面っていうそのお名前をつけられたのが、その当時の警視庁の先生なんですね。
お名前忘れちゃったな、顔の大きい先生。
二足一刀面。足のリズムが二拍子で手が一拍子なんですね。
もうこれを瞬間的に思い出しましたね。
もうあんなことできないですもんね、普通の我々には。
有馬先生にお尋ねしたんですけれどもね。
稽古の時に自然にできるようになったっておっしゃってましたね。
こうしようと、作戦を頭で考えてやった技ではなくて、夢中で稽古している時になぜかできちゃったらしいんですよね。
これまさに相手のリズムを2分の1テンポずらしてるんですね。
だからその目に見えない部分、表面的に上り坂なのか下り坂なのかとかね、御商売も発展しているのか、衰退しているのか、発展する前の状態なのか、いろいろあると思うんですけれどもね。
それをよく見定めでかかりなさいっていうふうにおっしゃってますね。
そのリズム、リズムを崩す、そういうことって普段我々考えて稽古してないと思うんですね。
もう出花とか、いついたところとか、相手が動いた瞬間とかね、体重がこちらに移動した瞬間とか、そういうわずかな瞬間を見定めて、そこを好きだと断定して自分の中では。
確信を持って打ち込んでいくんですけれどもね。リズム、表紙、本当に深いですね。
学ぶべき道と心構え
ここから後記、地の薪の後書きですね。
後記、右、一流の兵法の道、朝な朝な夕な夕な、勤めて行うによりて、自ら広き心になって、多分一部の兵法として世に伝わるところ、初めて書き表すこと、
地、水、火、風、空、これ五感なり、我が兵法を学ばんと思う人は、道を行う方あり。
このね、五輪の章ね、学ぼうと思う人はね、道を行う方をまず学べと、それ以前の問題ということですよね。
それが九つ列挙されているんですね。
九個、本当にね、昔って3とか6とか9とか多いですよね。
今でしたら10項目とかにするんでしょうけどね。
1ダースとかで12項目とか、9項目ですね。
その中でも第1、第1番目に来たのがね、横島なことを思うところ。
もう横島なことなんて思ってもダメだと。
第2に道の鍛錬するところ。道とつくものは鍛錬しなければいけないということですよね。
中途半端にやってはあかんと。
第3に書芸に触るところ。書芸に触るところ。
様々なその芸ごとを収めること。
特に武士はこれだけ収めなさいという、あれは絶対ですよね。
学問、芸術、兵法も、それ兵法を学ぶものは、当然学問と芸術はやっておかなければいけないということですね。
第4に書職の道を知ること。
まあいろんな方がいろんなお仕事に就いていらっしゃいますが、
それを自分の武士の道だけ分かってたらいいっていうもんじゃないってことですよね。
第5に物事の、物事っていうのは毎日の前って書いてますね。
物事の損得をわきまゆること。
そうですね。自分の感情を満たすだけで大きな損をしているのに、やっちゃうみたいなところはありましたね、今までにね。
初次目聞きし覚えるところ。目が聞かなくてはいけない。
いいものを見なくてはいけないということですよね。日頃から本物を見なくてはいけないと。
まあ人も物も何もかもですよね。初次ですからね。
武蔵の教えの核心
第7に目に見えぬところを悟って知ること。
先ほども目に見えぬ拍子っていうご説明ありましたよね。空の拍子でしたっけ。
よく出てきますね。今まででも何度か出てきましたね。
第8にわずかなることにも気をつくること。
少しの違いっていうのがわからなければいけないんでしょうね。
大雑把な荒削りな人間ではダメだということなんでしょうね。
第9に役に立たぬことをせざること。
これ難しいですよね。役に立たぬように見えて実際役に立っているものとかね。
そこの見分け方っていうんでしょうかね。
しかしだんだんと流行を追い求めるとかね。
そういうことは役に立たぬことっていうふうに思えてきましたね。
年とともに。
その後にね。
大方核のごとく理を心がけて
平方の道を鍛錬すべきなり
この道に限って
すぐなるところを広く見立てざれば
まっすぐのすぐですね。
平方の達者とはなりがたし
すぐなるところを広く見立てざれば
一直線に見るんじゃなくて
広い視野で
見ずに
そのまま進めば
平方の達者とはなりがたし
この法を学び得ては
一心にして
二重三重の敵にも負けるということですね。
道にあらず
まず
気に平方を絶えさず
すぐなる道を務めては
手に手打ち勝ち
目に見ることも人に勝ち
また鍛錬をもって相対自由なれば
体にいても人に勝ち
またこの道に慣れたる心なれば
心をもって人に勝つ
このところに至りてはいかにして
人にまくる道あらんや
いかにとして人にまくる道あらんや
すごいですね
また
大きなる平方にしては
良き人を持つことに勝ち
人数を使うことに勝ち
身を正しく行う道に勝ち
国を治ることに勝ち
民を養うことに勝ち
世の礼法を行い勝ち
いずれの道においても人に負けざることを知りて
身を助け
なお
助くところ
これ平方の道なり
ですって
地の巻の更なる探求
なんだかね
日本人の精神世界ってこういうものだったんだなって思いますね
本当にね
いやー
なんだかこの最後の部分感動いたしました
でね
消法2年5月12日
これはねもうね
武蔵が亡くなる直前みたいですね
ですので
これこのね死の1週間前に
顔を書いてるってことはそれまでに書いていた部分に日付を入れたんでしょうね
もういよいよまあ
なんかご病気かなんかになられて
新年武蔵の神春信
寺を孫の章信正
弟子ですね
柴田
さんざいもんの嬢
吉典
この柴田さんざいもんの
っていう方も
弟子なんでしょうね
消法2年
1645年
武蔵
の名前を書いて
1660年
それから15年経って
吉田柴田さんざいもん
これどういうことなんでしょうね
15年後に渡してくれっていうことなんでしょうかね
どういうことなんでしょうね
これは
これはまた
そちらの筋の
先生にお伺いすることにして
まああの
地の巻き
素晴らしかったです
来週は
水の巻き
水の巻きって言うんでしょうか
こちらに入っていきますが
ちょっと感動いたしました
皆様も
もし機会がありましたらね
見てはいかがでしょうかね
これ地の巻き
を読みまして
水の巻き
あと
4巻あるんですが
あとはね
地の巻きが一番長かったと思うので
まあ短い
最後の空の巻きなんか非常に短くございますのでね
あっという間に終わっちゃうんですけれども
ちょっと解説とか
作品とかを
しっかり
読んでですね
まあ
いろいろ
あの
女人を恋したう心は持たない
っていうことは
恋したう人がいてたんでしょうね
まあね
では皆様
来週も
ていうか
いつ頃からするのか
まあ明日から
水の巻きに行くのか
ちょっとまた
考えてみたいと思います
週末は
こちらはね
あんまりね
あの天気よろしくないので
どうなんでしょう
柿を買いに行きたかったんですが
いけるのでしょうか
ちょっと山奥にね
柿ばっかりを
鮮化してるって言うんですか
就家してる
JAの
就家所が大きな就家所があるんですね
そこに行って
大きな部柿を買ってきて
大きな大きな
大きな吊るし柿を作りたいと思っていて
思っているんですけれどもね
実現しますかどうか
秋は実りの秋です
来月は新居なめ祭もございますのでね
皆様
実りの秋に感謝して
良い週末をお送りくださいませ
ではごきげんよう
27:39

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