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みなさんこんばんは、先週大相撲が靖州楽を迎えて、110年ぶりの素晴らしい記録が達成されましたが、非常に感動的な場面でしたね。
まさか出てくるとは思わなかったんですが、武藤隆が靖州楽に出てきてくれましたですね。
靖州楽の優勝決定の一番も本当に感動だったんですけれども、それに隠れて、後になってからじわじわとすごいなと思う場面がございましてね。
伊勢ヶ浜親方が、その日に正面の解説をされていたんです。
それで、老画と古都商法の一番を解説されたんですね。
最初に向こう正面の前能美さんが、その結果だけをコメントするみたいな、どう言ったらいいんでしょうね。
原因にまで言及しなかったんですね。
そこを、伊勢ヶ浜親方にマイクが向けられた時に、今の一番は実はと話されたんですよ。
それがびっくりしましてね。
どういった一番だったかと言いますと、
当たってですね、老画はね、左前三つ取ったまま外さなかったんですけれどもね。
それで、下がった古都商法に網打ちでひっくり返されるんですね。
逆転ですよね。土俵際の逆転なんです。
私も前能美さんも、網打ちで負けてしまった老画の体感がちょっと優れてなかったかなみたいな、そんな程度の感想だったんですけれどもね。
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実はですね、伊勢川浜親方は、その一つ手前の、離れた網打ちに行く前を解説してくださったんです。
古都商法がですね、老画が出し投げ気味に体を開くんですよ。
顎を押されていたのがポラッと取れてね。
その直後に網打ちをかけられるんですけれどもね、そこを伊勢川浜親方がこう解説してくださったんです。
古都商法が老画の顎を押して支えているということは、二人の間に距離があるんですね。
前が遠間になっているんですよ。
それでずっと古都商法は耐えているんですけれども、お互いに距離があるんですね。
その顎が何かの表紙でポロッと外れたり、振りほどいたときに、本来でしたら体が寄っていたり頭がついていたりするんですけれどもね。
その頑張って老画の顎を押さえていたばかりに、二人の間に距離があるわけなんです。
となると、出し投げを打ってもね、体がついていかないんですって。
遠間の場合は、体が寄っているときに比べたら力は全然違うんですって。
それは見て分かりますもんね。遠くで投げ打っているより、やはり腰が入って頭をつけて押したり投げたりしたときの威力というのは全然違いますもんね。
それを分かるんですよね。
その前段階で顎を押さえていたということが承認だったということなんか、私も前脳みさまもここから先も思っていなかったんですよ。
もう未人も思っていなかったんですね。
そのときに私が思い出したことというのは、夫から聞いた話なんですけれどもね。
宮道ではよく言うことらしいんですが、その事象ができていないからそこだけを直そうとしても無理だって言うんです。
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その一個手前の事象を直さなければ、自分が直したい部分というのは絶対に直らないよっていうのが宮道の考え方らしいんですね。
というのがね、宮道って道場に入ってくるのにも左足から入って、右足で二歩目というふうにして三歩目で礼をするんでしょうかね、正面に。
全部決まっているんですね。
ですので最終的には入ってくるところまで戻らなければどこが悪かったのという話になるんですって。
間違えていましたらね、入る足がもし右足で入っちゃったらもう絶対に全て間違いになっちゃうらしいんですね。
それをふと思い出しましてね、やっぱりね、決まり手だけを見て解説なんかできないなというふうに思いました。
前の海様ごめんなさいという感じで。
いや、それをね、その解説を聞いてね、もう本当にドキッとしたんですよ。
こんなに、なんて言うんですか、予想外の解説をされたことって私あんまり経験がなかったんですね。
それでNHKプラスの中入りの全ての取り組みの分、ノーカットの分をずっと見まして、その部分を拾い出しましてね、もう何十回も見ましたね。
そうしましたらね、親方のおっしゃっていることがね、もう本当によくわかったんですよ。
なんだか、球道の考え方を教えてもらっていたことがね、なんて言うんでしょう、もう普遍的なんだなって思いました。
と同時にね、やっぱり一つの世界で、ずっとその世界だけでいてますでしょ、大抵。
私なんかも小さい頃から武道をして、ずっと同じ先生じゃないですが、同じメンバーと育って、本当に知らない人はないみたいな環境の中でね、育ってきましてね。
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上野先生のおっしゃることをね、疑うっていうことはなんかタブーだみたいなね、そういうふうな世界ですね。
これはちょっとダメですね。
常識を疑えというふうに、清原さんおっしゃってましたもんね。
我が道士術の清原さんですよ。
達郎さんの清原さんです。
あの本もよかったですね。
ですので、伊勢川浜部屋が2場所連続で優勝したんですけれどもね、その理由はやはり親方だと思いますね。
本当に思いました、私。
戦勝落の中入り絵、皆さんご覧になってくださいませ、再度。多分感動されると思います。
本当にね、本当によかったですね。本当によかったです。
場所中にね、見た顔つきは本当にね、格闘家の顔でした。
それがね、優勝決まった瞬間のあの笑顔。かわいらしい笑顔。
何とも言えませんでしたね、あのかわいい。幼い笑顔、幼い笑顔です。
無垢な笑顔ですよね。
まあ、それが一人前の男性に育てられたんですけれども、
まあ伊勢川浜部屋方のもとで育ったら立派な男子になるでしょうね、って思いました。
久々に、あの、結婚したんですけれども、あの、結婚した時に、
立派な男子になるでしょうね、って思いました。
久々にいい場面を見せていただいて本当に感謝ですね。
それとね、この房の下に審判の親方がお座りになってますでしょ。
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離れ子の親方がね、座ってらっしゃったんですよ。
もうね、微動だにしないんですね。
勝っても負けても、じっと見て、両手を袴の上にピッと置いてね。
感動しましたね。我が身を振り返りました。
では、来週も頑張って稽古いたします。
で、またアンプも全くできておりませんので、ちょっとアンプ頑張ります。
あと3行ぐらいでしょうかね。
はあ、ちょっと自分で自分にムチを入れながら、
でもまあ、無理をせずに喉をいたわりつつ、
タイヤをいたわりながら走るレーサーのようになって。
では皆様、素敵な週末をゆったりとお過ごしいただきますようお願いいたします。
では、ごきげんよう。