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どうも、マルセロ🌈事業プロデューサーです。
才能ある人材を発掘し、マネタイズの設計から収益化まで伴走します。
本業では消費財マーケティング歴31年、どうぞよろしくお願いします。
今回、ワーママあづさんからキャリアの話をしようという企画でインタビューのオファーをいただきました。
そこでやりとりする中で、マルセロさんってちゃんと本業されていたのですね、と驚かれました。
実は、これまで本業の話は意図的に避けてきました。
いろいろな理由があるのですが、一番大きいのは本業以外で勝負できる人間になりたかったから、というもの。
本業は世の中で大企業と言われる会社。
多くの同僚は会社や仕事関係の人付き合いが大半で、せいぜい趣味のサークルや学生時代の友人がいる程度。
そんな閉鎖的な空間に暗住する生活が、自分には性に合いませんでした。
仮に商業出版を目指すとなっても、会社での実績くらいしか語ることがない、そんな人間にはなりたくないという思いがありました。
2020年からは、YouTubeとTikTokで料理動画の配信を開始、現在は諸事情により休止中。
2022年の2月からはノートを開始。
ノートでは極力自分語りは避け、マーケティングや広告の話、仮想通貨やNFTの話、書籍紹介等の発信をしてきました。
最近は、勝手にコンサルシリーズがご好評をいただいています。
スタンドFMは長らく危機戦でしたが、1ヶ月前から配信を開始しました。
フォロワー数はまだ150人ですが、おかげさまで毎回150から200回ほど聞かれています。
今回、あずさんからキャリアインタビューというお題をいただきました。
そこで考えたのが、おっさんの自慢話と武勇伝だけは絶対に避けようというもの。
私自身も過去、飲み屋で散々聞かされて嫌な思い出しかありません。
せっかくインタビューのお時間をいただきましたし、あずさんのリスナーをがっかりさせるわけにもいきません。
何をテイカーウェイにしようかと事前に考えをまとめたいと思います。
私のこれまでの大手消費材メーカーにおける職業キャリアはざっくり以下の通り、
本社で海外事業サポートを4年、ブラジルでマーケティング及び新規事業開発を7年、
国内でブランディング及びマーケティング業務を8年、マレーシアで営業とマーケティングの責任者を5年、
本社でグローバル広報業務を3年、米国で広報及び新規事業開発を2年、
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国内でデジタル及びファンマーケティングを2年という経歴となります。
計31年の職務経歴を5つのテイカーウェイに整理しました。
1.やりたいことにはフラグを立てて、自ら行動する。
2.先入観を持たずに現場から発想する。
3.他人の意見に惑わされず、自分の頭で考える。
4.職場のメンバーを俯瞰し、独自のポジションを築く。
5.部下力を鍛える。
それぞれについて解説します。
1点目のフラグを立てるという話。
これは最初のブラジル赴任の際、20カ国以上の海外出張を通じて圧倒的にブラジルが気に入りました。
そこで出張時の最後のラップアップの際に、現地法人の社長に自分を呼んでくださいとじくぞしました。
帰国後も自分のデスクに勝手にブラジルの国旗を飾り、ブラジルに行きたいオーラ全開でアピールしました。
内事をいただいた際、当時の担当役員の方から、
君の剣は私のところに上がってきた段階で、すでに固まっていたよ、はははと言われました。
2点目の潜入感を持たずに現場から発送する。
これは一つ例を挙げると、ベトナムでは当時、ニョクマムという魚醤、フィッシュソースが浸透していて、
みんなそれで満足しているから、果粒状の調味料のニーズはないと言われていました。
ところが実際に調査してみたら、ニョクマムは匂いがきついし液体でハンドリングが悪く、
かつ衣服につくとなかなか落ちない等の不満があることを発見し、
果粒状の調味料を開発、発売まで担当し、ヒット商品となりました。
3点目の他人の意見に惑わされない。
はブラジルでの経験談。
当時ポップコーン用の調味料の発売を提案したら、
現地スタッフからポップコーンは電子レンジ対応で、すでに味がついたものが大半、
調味料なんて出しても売れないと言われました。
ところが調査してみたら、乾燥コーンを購入してフライパンで炒めて作る、
つまり調味料の出番があるものが大半であることが判明。
電子レンジが主流と言っていたスタッフは、いわゆる知識階級、上流階級の人、
一方ブラジルは庶民階級が人口の大半を占めます。
要するに、電子レンジを持っている家庭はほんの一部であったという話。
このポップコーン用の調味料は諸事情により発売にはいたらなかったのですが、
私が卒業した数年後に発売となったようです。
4点目のポジションを築くという話。
これは海外駐在の際に必ず直面する問題。
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現地のカルチャーも知らず、言葉も流暢に話せない。
そんな中、どうやって駐在員として価値提供をしていくか、これが始活問題となります。
実際ブラジルに赴任して間もない頃、ブラジル人の部下から、
お前は何しに来たのか、俺より高い給料をもらいながら、俺より仕事できないじゃないかと言われたことを今でも思い出します。
本社から派遣された日本人として、どう現地に貢献できるかということを常に考えて努力を重ねてきました。
これは日本に記任した際も同様です。
私のように、先に海外で経験値を積んだマーケターはマイノリティー。
日本の得意先や営業独特のお作法がわからない。
それを今更キャッチアップしたところで差別化にはならないと考えました。
であれば、逆に彼ら国内組とは違う価値で勝負しようと考えました。
当時普及し始めていたデジタルやSNSを駆使したマーケティングをいち早く取り入れ、
社内ではデジタルマーケティングといえばマルセロさんというポジションを確立しました。
あいつは国内のお作法がわかっていないと掛け口は散々叩かれましたが。
最後、部下力を鍛えるです。
私は入社4年目でブラジルに赴任。
部下を持ち7年間マネージャーとしての経験を積みました。
日本記任後は一併卒に戻ったのですが、その際部下力が発揮されました。
部下としての経験しかないと、とかく上司の批判をしがちになります。
一方、一度上司側を経験することで、上司にしか見えない景色が見えるようになります。
上司がこう言っている裏にはこういう意図があるのであろうとか、
この案件は完成度を高める前に生贄の段階で一度方向性を確認しておいた方が良い
といった判断ができるようになります。
さらには、この案件は下手に事前に相談するとリスクを取りたくないから反対される。
だから黙ってやってしまって、成功したら上司の手柄にしよう。
逆に失敗したら自分で責任をかぶる。
上司には私は聞いてませんでしたという逃げ道を用意しておくというところがポイント。
こうしたことは一度上司からの景色を見たことがないと
見ないとわからないこと、
上司を経験することで部下力が大きく向上したことを実感しました。
以上、単なるおっさんの部油田にはならないよう、
抽象化・再現性を意識して整理したつもりですが、いかがでしたでしょうか。
個別にここの話をもっと聞きたいよというのがありましたらリクエストいただけますと幸いです。
以下、告知となります。
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明日7月15日12時半からわまま管理職あずさんのチャンネルで
キャリアの話をしようというライブ対談をしますので、
お越しいただけると嬉しいです。
お聞きくださりありがとうございました。