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Maple in Melbourne こんにちは、Mapleです。この番組は、オーストラリア・メルボルン在住のMapleが見たり、体験したり、感じたことをゆるりと配信する番組です。
早いもので、もう2月ですね。 このエピソードは、節分の日の配信となります。
節分から新たな年になるとも言われているので、祝日ではないものの、日本では節目の日でもありますよね。
そして2月の祝日は、11日、建国記念日がありますね。 祝日といえば、以前にメルボルンの祝日の話をしたことがあるのですが、
その時に少し触れたオーストラリアデーが、先月1月26日にありました。 このオーストラリアデーは、1788年1月に、植民を目的としたイギリスの船がシドニーワンに到着し、
植民を決めたことにちなんで定められた、オーストラリアの建国記念日となります。 オーストラリア人であることを祝う日なのですが、オーストラリア原住民のアボレジナルの人々にとっては、イギリス人の
条例によって侵略され、文化まで破壊されたという侵略の日となります。 このオーストラリアデーだった先日、オーストラリア入植を決めたキャプテンクックの銅像が足首から切られて地面に落とされたというニュースがありました。
侵略の日として活動をしている人によるものだそうです。 オーストラリアではこのようなことがこれまで何度も起こっています。
イギリスからの入植を決め行ったというこの出来事について、この日は物事の二面性を考えさせる日だなと私は感じます。
物事の二面性。今回この言葉は政治的なことでもありますが、もっと身近な、私たちの生活レベルにおいても出来事の二面性ってありますよね。
私は今フィジオのクラスに通っているんですよね。フィジオセラピストという理学療法のエキサイズクラスに行っているんですけれども、そのクラスは私よりも年齢的に大先輩が多いクラスなんですよね。
一クラスマックス8人ぐらいかな。少人数で理学療法士の人がインストラクターをしてくれるんですね。それぞれの体の様子によって筋トレのウェイトを決めて準備してくれたり、フォームをチェックしてくれたりします。
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参加している人は毎回同じメンバーではないんですけれども、だいたい似たようなメンツになってくるので、顔見せになってくるんですよね。先日、しばらく見ていないなと思っていた人が来ていたので、「あ、お久しぶりですね。ホリデーだったんですか?」って聞いてみたんです。
そしたらその人はね、「いつものインストラクターがホリデー中だったでしょ?で、その時に担当した〇〇っていうインストラクターが私あんまり好きじゃなかったんだよね。だから別の時間のクラスにしてたのよ。それでいつものインストラクターが帰ってきたから、今日からまたこの時間にしたわ。」って言っていました。
彼女がそのインストラクターをあまり好きじゃないといった理由は、「細かく指示をされて結構厳しいのよね。」っていうことでした。私はちょっとびっくりしたんですよね。それはそのインストラクターについての印象が私の印象と全く逆だったからなんです。
この時間帯のいつものインストラクターというのは、テンポも良くてね、「週末はどうだった?」なんていうスモールトークなんかも挟んだりして、楽しい感じのクラスです。
そしてこのインストラクターがお休みの間に来ていた、彼女が苦手だって言っていた代わりのインストラクターは、個人個人に目を向けて、それぞれ細かいアドバイスをしてくれていたんです。
私が何かやっているところを見てくれて、フォームについてアドバイスをしてくれて、そしてその次の時にも、前回そのフォームについてアドバイスをしたところが改善しているかも気にかけて見てくれたんです。
そこにはインストラクターというのが何人もいるんですよね。そして曜日とか時間によって変わってくるんですけども、どの人も優しいし、質問をすればきちんと答えてくれるし、どの人が特別ちょっと嫌だなっていう感じは全くなかったんですけども、
こちらが聞かなくても気がついたことを個別にアドバイスをもらえるのはとてもいいなって私は思っていたんです。でもそういったアドバイスが厳しいと感じて、嫌だなって思う人がいるんだっていうことにちょっとびっくりしたわけです。
同じ対応をしても受け取り側によって違う。こういうことってよくあるんですよね。
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少し前の週末のことなんですけど、朝9時頃に主人と車で出かけたんです。
住宅地の一角でブレスチェックを実施していたんです。アルコールとかドラッグ検査ですね。
主人が車を止めて窓を開けると、女性の警官にブレスチェックをしますって言われました。
片手ぐらいの大きさの機械に白い太めのストローのようなものが取り付けられていて、それを加えて、ふーって息を吐いてチェックをするんですね。
車に運転席に座ったまま窓の方を向いて首を伸ばして、警官が持っている機械のストローを加えて大きく息を吐くんですけども、
なぜか機械が反応しないんですよ。
もちろん何も引っかかるようなことはしていないので、ただ単に吐く息が弱いのか、もしくは機械の反応が弱いかだと思うんですけども、
主人も何度も何度もやらされちゃって、最終的に息絶え絶えになってました。
ようやく結果が出てOKとなった時に、その女性警官は助手席に乗っていた私の方までぐっと覗き込んで、
その上着いい色ね、私のお気に入りの色よって言ったんです。
その時私は黄色い上着を着ていたんですけども、それについてそんなことを言われました。
私はサンキューと言って、主人が車をスタートさせたわけです。
そんな一瞬のやりとりでしたけれども、私は女性警官はきっとこういったことの最後には、
何かポジティブなことを言って会話を終わらせる方が良いということを、経験則で知っているんだろうなと思ったんですよね。
普段だったら、私が着ているものとか持っているものにポジティブな言葉を言われたら素直に受け取るようにしているんですけれども、
この時は何だか素直になれない自分がいたんですよね。
こんな時皆さんだったらどう感じますか。
この女性警官が言った言葉は同じでも、どのように受け止めるかっていうのは受け手によって違うだろうなってこの時も思ったんです。
そして受け止める側っていうのも、どうやって受け止めるかっていうのはまた選択ができるんですよね。
例えば、きっとみんなに言っているから本当にそう思っていいねって言ったわけではない、そういった心にもないことを言う人なんだなって思うか、
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もしくはお互い良い会話の終わり方をするために、この人は多少の努力というかエネルギーを使ってくれたんだろうかな、
相手の気持ちも考えてくれる良い人なんじゃないかなって思うとかね。
あとその前のお話のフィジオのクラスのインストラクターの話では、フォームについて細かいアドバイスをされるっていうのは自分のペースでできないし厳しいから嫌いって思う。
もしくはインストラクターのアドバイスは厳しいけれど、自分のためにしてくれてるんだからためになるしありがたいって思う。
そういった感じで、どちらにしても二面性がありますよね。
人との会話で自分がちょっと違和感を覚えた時って結構当たってることも多いと思うんですよね。
でもそこで全てを決めつけるのではなくて、もしかしたらこういうことだったのかなっていう二面性についても考えることというのはおおむね良いことだと思っています。
でもね、自分の違和感のようなものを無視したり気づかないようにし続けるのは良くないなとも思ってるんです。
それを続けてしまうとだんだんと自分の気持ちがわからなくなっちゃうからなんです。
自分の違和感は無視しない。だけど感情に任せてすぐに言葉を発したり行動するのではなくて、物事を客観視できるようになるといいのかなって思います。
私は感情で結構判断するタイプなので論理で判断することが苦手なんです。
オーストラリアデイについてもどちらの主張もわからないことではありません。行動を起こさないと物事は変わらないということも理解はできます。
そこで自分はどうするのか。物事の二面性と自分の考えや気持ち、考えれば考えるほど複雑に感じます。
自分の行動の指針にするものも個人によって違いますよね。
私は頭の中を言語化するということがとても苦手なので、自分でも曖昧な考えしか浮かんできていないんですけれども、
自分の気持ちと周りの状況をうまく話して客観的に考えることができたら、自分の考えもまた回りやすくなるのかなと思いました。
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なんだかちょっとわかりにくいお話になってしまったんですけれども、物事に対しては受け取る人の捉え方次第だなって思うので、
自分がどう受け止めるのか、どう受け止めたくないのかというのを私自身が知りたいなって最近よく思ったので、ちょっと今日はお話ししてみました。
メルボルンでは豆沸きはしませんが、節分を迎え豆沸きで邪気を払って、新たな気分で一年を過ごしてくださいね。
私もそういった気持ちで、これから一年を過ごしたいと思います。
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本日は最後までお聞きいただきありがとうございました。
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それでは今日はこの辺で、Mapleでした。