00:01
Maple in Melbourne
こんにちは、メイプルです。
この番組は、オーストラリア、メルボルン在住のメイプルが見たり、体験したり、感じたことをゆるりと配信する番組です。
メルボルンは、いろいろなバックグラウンドを持つ人々が住んでいます。
そのおかげで、いろんな国の食文化がメルボルンにはあります。
カフェの街に欠かせないコーヒー、こちらはイタリアから。
それから、中華街もあります。
最近では、韓国レストランや食材屋さんなんかも増えています。
ベトナム人も多く、ベトナム人街と呼ばれる場所もあるんです。
皆さんは、ベトナム料理といって何を思い浮かべますか。
米粉のヌードルのフォーや生春巻き、そしてベトナムのサンドウィッチ、バインミーなどを思い浮かべますでしょうか。
先日ですね、バインミーについての記事を見かけたので、今日はそんな話をしようと思います。
まず、バインミーってどんなサンドウィッチかわかりますか。
基本は軽くてパリッとしたベトナム風のバゲットのパンに、パテとかマヨネーズ、あとは生酢みたいなものですね。
甘酢漬けの大根とか人参の生酢ですね。
そして、コリアンダとかチリ、それにお肉などを挟んだものがバインミーです。
使われる具材というのは、お店によっていろいろですね、ポークとかチキン、お豆腐、揚げたナスみたいなのもありますね。
バリエーションもいろいろあります。
このバインミー、もともとはフランス植民地時代のベトナムで生まれたと言われていて、
バゲットとかパテといったフランスの要素とベトナムの食文化がミックスされてできたものだそうです。
ちなみに、バインミーってベトナム語ではもともとバゲットという意味だったそうですよ。
日本語でもバインミーって言いますけれども、英語では聞こえるのはバンミーって言っているように聞こえますね。
このバインミーのお店、メルボリンにもたくさんあるんですけれども、
じゃあどうしてこのバインミーがオーストラリアでそんなに人気になったんでしょうか。
実は背景にはベトナム移民の存在というのがあるんです。
03:02
1980年代以降、オーストラリアには多くのベトナム難民や移民がやってきました。
彼らは大都市だけではなく地方の街にもコミュニティを作って、そこで食堂やパン屋さんを開いていたんですね。
そしてそこで提供されたのがベトナムの味であるバインミーです。
初めはベトナム系の人たちの間だけで楽しまれていたそうなんですが、
2000年代に入ってアジア料理ブームというのが起こりました。
フォーとかお寿司ですね、そして韓国料理なんかと一緒にこのバインミーもどんどん人気になっていったそうです。
この人気のしつけ役になったんでしょうかね。
トレーディーと呼ばれる職人さんたちの間でこのバインミーのブームが起きたそうです。
トレーディーと言われる人たち、現場で働く建設作業員の人たちだったり、電気とか配管などの専門職の人たちのことをトレーディーと呼ぶんですけれども、
彼らは車で現場に行って働いていることが多いんですよね。
だから彼らのランチタイムっていうのは手早く食べられて、そしてボリュームがあって持ち運びやすいことというのが重要らしいんですね。
そんなトレーディーの彼らにとってこのバインミーというのはまさにぴったりだったんです。
あるお店のオーナーはですね、最初はみんなバーガーばかり注文していたけれども、一人がバインミーに変えたらあっという間に周りにも広がったという話をしていたそうです。
それから文化的な意味でもバインミーというのは面白い存在だそうです。
あるベトナム系のお店の人がですね、最初は自分たちが中国人だと勘違いされていたけれども、バインミーを通じてあ、ベトナムなんだって理解してもらえるようになったなんていう話もしているそうです。
食べ物が文化の紹介になるというのはすごいですよね。
実際にバインミーをきっかけにベトナムに旅行したくなったなんていうオーストラリア人の話もあるそうです。
さらに最近では都市部だけではなく地方都市にもバインミーの波が広がっているそうです。
ある女性オーナーはですね、自分がバインミーを食べたくて始めたら、気がついたらかなり遠くの方からお客さんが来てくれるようになったなんていう話もしていると記事にはありました。
06:03
こんな風にバインミーはただのサンドイッチではなくて、人と人をつなぐ架け橋になっているんですね。
そしてですね、最近少し話題になっているのが値段の話です。
バインミーは安くなきゃいけないと言われることが多いんですけれども、手作りの素材や手間を考えると、それだけじゃお店は続けられませんよね。
あるオーナーは、安くないと本物じゃないという考え方は、アジア系の料理やシェフの努力を軽く見ているというふうに言っています。
この人が言っていた本物のバインミーっていうのは、食べた後畑仕事に行けるくらい満足感があるものっていう言葉。
あ、なるほどってね、私は思いましたね。
美味しいだけではなくて、その背景には移民の歴史や文化の交流、そして今のオーストラリア社会が抱える多様性の姿というのが見えてきますね。
私はメルボルンで何度かバインミーを食べたことがあります。
物価の高いメルボルンなんですが、リーズナブルな金額で美味しくてお腹がいっぱいになるので人気があるのはなるほどって思いますね。
日本でもバインミーは身近なのでしょうか。
ベトナムで本場のバインミーを食べたことがあるよという方もいらっしゃると思います。
バインミーについて何か思い出や感想などがあればぜひ教えてください。
今日は最近見かけた記事より、メルボルンで人気のベトナムのサンドイッチ、バインミーのお話でした。
メープルインメルボルンでは番組あてのお便りをお待ちしております。
お便りフォームやGメール、DMなどでお気軽にお寄せください。
本日は最後までお聞きいただきありがとうございました。
よかったら番組のフォローと評価をよろしくお願いいたします。
突然ですが、ここまでお聞きいただいたあなたに、
今日のメープルクイズ!
先日あるものを作ろうと思ってホイップクリームを買いました。
一体何を作りたかったのでしょうか。
正解は概要欄をご覧ください。
それでは今日はこのへんで、メープルでした。