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2025-01-25 11:51

第55話「"シュトヘル"から学ぶ文字の素晴らしさ」

テーマいただきました匿名様ありがとうございました😭


今回は「シュトヘル」という作品で語られる「文字の素晴らしさ」で話しております❗️

よろしければお聴きくださいませ‼️


シュトヘルはこちらから読めます

→「ビッコミ」

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おはよう、こんにちは、こんばんは。マンガについて喋るラジオ、略してマンラジのうっちーです。
この番組では、通勤時間片道2時間後、マンガとポッドケースに捧げる30代男性である私、うっちーが、大好きなマンガについて、自分なりの解釈を入れたり、感想やあらしみなど、好き勝手に話して、毎週土曜日に配信していくという番組です。どうぞよろしくお願いしまーす。
今回、リスナー様よりテーマをいただきました、誠にありがとうございます。テーマをいただきましたのは、匿名様でございます。
メールでテーマをいただいたんですけども、お名前の記載がなく、なんてお呼びすればいいですか、という返信もしたんですけども、それも今のところ返信がないということでして、匿名様ということで話をさせていただきます。
いただきましたメッセージを読ませていただきますと、先日のマンラジオのスペース大会聞きました。いろいろなマンガを知ることができて面白かったので、またありましたらぜひ聞きます。
ところで、そのスペースの中でうっちぃさんが話をしておりました、シュトヘルという作品、面白そうだなと思い、興味が出ました。せっかくなのでもう少し話を聞いてみたいです、というメッセージをいただきました。
誠にありがとうございます。先日のマンラジオのスペース大会も僕自身本当に楽しかったです。またぜひやろうと思っております。
そのスペースの中でも触れておりましたけれども、シュトヘルという作品で今回話をさせていただきます。それでは今回のタイトルはこちら。
シュトヘルから学ぶ文字の素晴らしさ
今回シュトヘルという作品に話をさせていただきますけども、この作品ちょっと前の作品です。
2009年から2010年にかけてビッグゴミックスピリッツに連載されておりまして、作者伊藤優先生、広告の守護者という作品のコミカライズを担当されておりました先生でございます。
ちなみになりますけど広告の守護者はめちゃくちゃ面白いです。残念ながら原作の方がお亡くなりになった都合もありまして、マンガ途中までしか描かれてないというのもありますし、
生前の原作者様の要望によりまして現在絶版となっておりまして、電子書籍化もされておりません。
なので読む機会がなかなか難しいんですけども、この広告の守護者、戦闘シーンの迫力であるとか、登場キャラの魅力、あふれる描写は本当に素晴らしいですので、もし何かの機会があれば広告の守護者もぜひとも手に取っていただきたい作品でございます。
話をシュトヘルに戻しますけども、このシュトヘルという作品はどういう作品なのかと言いますと、
舞台は現代の日本と13世紀頃のアジア大陸、現在でいうモンゴルとか中国あたりが舞台でございます。
両親が楽器職人をしている現代日本の男子高校生、須藤。彼は両親が蒸発したということもありまして、学校休みがちでしたけども、自分が知らない場所にいる夢を見るということでも悩んでおりまして、それも学校休んでいるという理由の一つでした。
そんな須藤が転校してきた少女、鈴木と出会うところから物語は始まります。
鈴木という少女が須藤の家に来るんですけども、その際にとある楽器を弾きます。すると須藤の意識がどこかに飛ぶことになります。
気がつくと須藤の意識は今まさに首を吊られて処刑されそうになっている女性の中に入り込みます。
須藤としてはどこかわからない場所であるけども、周りの人間は自分のことを須藤の意識が入った女性を殺そうと必死になっています。
須藤はその際にゆるゆるという少年の助けを得てその場から逃げることができます。
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そして助かった後に自分が何者なのか、この女性は何者なのかをゆるゆるに尋ねる須藤。
その時に聞かされたのは須藤の意識が入った女性はシュトヘルというあだ名をつけられている女性でございました。
このシュトヘルという言葉は悪霊を意味したあだ名でした。
なぜそんな悪霊というあだ名がこの女性につけられたかと言いますと、
シュトヘルという女性は当時アジア大国を我がものとするために進行していた最強の軍隊、猛虎軍、作中に表現に合わせてモンゴル軍という言い方にさせていただきますけども、
このモンゴル軍の兵士たちが恐れを抱くほどにモンゴル軍の兵士たちを殺し続けていた女性でした。
そのことから悪霊を意味するシュトヘルというあだ名をつけられていたことがわかります。
須藤としてはなぜ自分がそんな女性の体の中に意識が入ったのか、戸惑いはしたものの、
自分が日本で高校生をしていた頃に見ていた夢と被るような景色もありまして、不思議な感覚を覚えまして、次第に須藤もその状況を受け入れていきます。
そしてなぜシュトヘルをユルールが助けたのかと言いますと、
ユルールはシュトヘルが捕まる前、二人は一緒に旅をしていたということを話します。
どんな旅だったのかと言いますと、
モンゴル軍によって失われつつある聖火文字、聖火という国の文字ですね、これを守るための旅をしていたということを聞かされます。
当時モンゴル軍は圧倒的な強さで各地を侵略していました。
13世紀頃と言いますと、ゲンという国、クビライハンとかクビライハンが有名ですし、
日本でもゲン公という日本に侵攻してきて、鎌倉幕府によって二度の撃退をしたというゲン公のゲンであるんですけども、
この国シュトヘルという作品ではゲンが建国されるように少し前になるんですけども、
モンゴル軍が今でいう中国などを圧倒的な力で侵略しておりました。
その過程において聖火という国も滅ぼされるんですけども、
その聖火が滅ぼされる際、聖火が使っていた文字やそれに伴う書物など、モンゴル軍は焼き払っていました。
このままでは聖火文字が消えてしまう、聖火という国の文化が消えてしまうというのを恐れまして、
聖火文字を後世に伝えた目、聖火文字の辞書とも言える宝物であります玉音堂というものを守り、
この玉音堂を安全な場所に持っていくための旅をしているよということがわかります。
そしてシュトヘルの体に入った須藤、またユルユルの旅に協力をしていくというのが大まかなあらすじでございます。
というのがシュトヘルという作品なんですけども、
ちなみにこの作品、以前マンラジの特別配信、武将ラジにおきまして、学飛の話をさせていただきましたけども、
この時の話よりも少し後の時代と思っていただければ、学飛の時は南宗と金が戦っておりまして、金が圧倒的に強かったよという話をさせていただきましたけども、
このシュトヘルの時にはこの金という軍がモンゴル軍に圧倒されております。
シュトヘルの時代は学飛の時代から数十年後の話と思っていただければ幸いでございます。
このシュトヘルという作品、何が魅力的なのかとなりますと、いくつもあります。
須藤の意識が現代日本と13世紀頃行き来することになるんですけども、最終的に須藤の意識はどうなっていくのか。
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シュトヘルは本来最初の須藤の意識が入った初形身で死んでいたはずなんですけども、須藤の意識が入ったことで生きながらえたと言えます。
いわば生ける屍のようになったシュトヘル、そしてだんだんとシュトヘル自身の意識もシュトヘルの体の中に戻ってくるようになります。
そうなってくると須藤の意識はどうなってしまうのか、消滅してしまうのかというふうな場面もあります。
それ以外にもシュトヘルの戦闘シーンの迫力、シュトヘルがモンゴル軍の兵士たちなどに対して獣のような戦いぶり、この迫力が凄かったりとか、
またユルウルを追うハルバルという人物がいるんですけども、この人物も圧倒的な強さを持ちましてどうやってユルウルを守るかなどもハラハラします。
戦闘描写であるとかキャラの魅力とかすごい良い作品なんですけども、でもこのシュトヘルという作品一番の魅力は何かとなりますと文字の力を感じれることじゃないかなと思います。
このシュトヘルという作品において文字のことを話す前に、なぜシュトヘルがこんなにも強い女性なのかという話も重要なので話させていただきますと、
シュトヘルはかつて滅ぼされた聖火の民でした。そして自分の仲間などがモンゴルに滅ぼされたことで復讐をするためにシュトヘルは強くなりました。
モンゴル兵を倒すことに執着するようになるのも自分のかつての仲間たちの復讐のためというのが多く、その復讐心からシュトヘルという悪霊が生み出されました。
ただそんなシュトヘルがあるきっかけでユルウルの旅と同行するようになるんですけども、その際ユルウルからシュトヘルは文字を教わります。
文字、現代特に日本では文字を読める方は読めない方に比べて圧倒的に多いです。日本の現在の敷地技術はほぼ100%と言われております。
これは義務教育のおかげもありまして文字はもう普通に教育されるのが当たり前となっております。
ただ13世紀ごろ特に中国付近では文字を読めないという方、文字の教育を受けたことないということが圧倒的に多く、文字を読むことができたのは全体の1割にも満たないという状況でした。
なのでシュトヘルも文字についてしっかりと触れたことはなかった。そんなシュトヘルがユルウルに文字を教わることで文字の素晴らしさに気づいていきます。
シュトヘルの本名であったり、シュトヘルのかつての仲間たちの名前、これを文字で表すことができることにシュトヘルはとても感動します。
シュトヘルにとってのかつての仲間たちはもう殺されてしまいました。そして仲間も家族も皆殺しをされているので、彼らが生きていたこと、これを覚えているのもそもそもシュトヘルしかいないという状況でした。
でも文字で残しておくことで、彼らがこの時代に生きていたという証を残すことができる。かつての仲間たちは本当にいたんだということを残すことができる。
このことにシュトヘルはとても感動して、ユルウルの旅である文字を残すための旅がいかに素晴らしいものかに気づき、旅に同行することになります。
そしてこのシュトヘルという作品の中では文字を残すこと、書物を残すことや文化を残すこと、これがいかに大切かをわかっている登場人物たちが数々出てきます。
そして圧倒的な戦力を誇るモンゴル軍に侵略される中でも文字や文化を残すことに命をかける人たちが出てきます。
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現在日本の式実はほぼ100%で言われ、どこでも文字に触れられますし、どこでも文字を読むことが当たり前にできます。
でもだからこそ文字の凄さ、魅力、ありがたさ、これに気づけていないとか忘れてしまっている方が多くなっているのではないかなとも思われます。
そんな文字が当たり前の現代日本にこそ改めて文字がどういうものなのか、どれだけ素晴らしいものなのかを思い出させてくれる素晴らしい作品がシュトヘルでございます。
まだ読んだことない方はぜひともお読みいただければなと思っております。
ここからはアフタートークです。本編よりネタバレに近い話をさせていただくんですけども、本編の方で文字の素晴らしさというのを話しておりますけども、
このシュトヘルという作品で凄いなと思うのが文字の持つ呪いとか恐怖、怖さ、こういったのが描かれております。
モンゴル軍が他国を侵略した際、特に聖火文字が残っているものに関しては徹底的に消し去ろうとします。
なぜ徹底的に消し去ろうとしているのかと言いますと、モンゴル軍のトップ、ハーンと呼ばれる者の背中には文字が刻まれておりまして、聖火の奴隷という文字が刻まれています。
かつて奴隷という身分だったハーンは、とある事件の際にこの文字を背中に刻まれることになります。
そのことがハーンにとっては屈辱でありまして、その復讐心から力をつけ、聖火に復讐をするために信仰しました。
そして自分の背中に刻まれている聖火の奴隷という文字、この文字を読める者をこの世から全員消し去ろうと考えます。
だからこそ徹底的に聖火文字を消し去ることに執着します。
そういった面もありまして、聖火文字を残そうとするユルルたちをモンゴル軍が追うという形になります。
というように文字には良いこと、後世に残すことができるという素晴らしいこともありますけれども、
使い方によっては呪いになるんだということもこの作品に描かれておりまして、
文字に対する良い点と悪い点、これを主人公側と敵側で対比させることでまた魅力的な作品となっております。
ここらへんは実際現代でもあると思うんですよね。
言葉、良い言葉はみんなの気持ちを高めたりもしますけれども、悪い言葉はその場の空気を悪くしたりする。
そういった文字の持つ魅力や恐怖を描かれているのがシュトヘルという作品ですので、
読んだことがないようという方はぜひとも読んでいただきたい作品でございます。
といったところが今回のお題シュトヘルでございました。
テーマいただきまして徳宮さんは誠にありがとうございました。
次回はまた別のテーマ、テーマとしてはデスゲームで面白い作品は何かというものをいただいておりまして、
その点で話をさせていただこうかなと思っております。
よろしければ次回またお聞きいただければなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
今回もここまでお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
次回第56話、テーマデスゲーム、タイトルデスゲームの原点にして頂点バトルロワイヤル。
次回また聞いてくださいね。それではまたお会いしましょう。
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