自己紹介とテーマの提示
ジャパニケアを札幌市にある就労継続支援B型事業所ジャパニケア札幌の生活支援員りんりんです。
今日は、「くり返しは失敗じゃない、螺旋の上にいる。」というテーマでお話ししていきます。
気になる方、よろしければ最後までお付き合いください。
ジャパニケア札幌は、札幌市営地下鉄丸山公園駅から徒歩6分ほどの場所にあります。
事業所で運営しているのが、カフェバーを併設した小さな雑貨店、マノメオという店舗です。
利用者さんと一緒に、スパイスカレーなどの仕込みや接客、雑貨やクラフトビールの仕入れ、販売、ジンという出版物の企画、製作、着物のリメイク、アップサイクルなど様々なお仕事に挑戦しています。
うちの事業所では、利用者さんの主体性を大切にしています。
仕事を細分化することで、特性に応じた仕事、一人一人が輝ける場所を作れると思っています。
それでは本日の本題です。
譲ってしまう利用者さんの事例
ある利用者さんのことをふと思い出すことがあります。
その方はいつも譲ってしまう人でした。
このくらいなら、と少し無理をして、少し我慢をして、気がついたらなんだかしんどい状態になっている。
本人もどこでそうなったのか、うまく説明できないような感じがありました。
一度作業の合間にその方と話したことがあります。
自分が嫌だと思っても、相手が困るかなと思うと言えなくて、と少し目を伏せながら話してくれました。
その一言がずっと頭に残っています。
嫌だという気持ちより、相手への気遣いが先に来てしまう。
それが当たり前になりすぎて、もう自分でも気づかないくらいになっていた。
長い間そうやって過ごしてきた人は、自分が何を望んでいるのか、だんだんわからなくなっていくのだそうです。
怒っているのか、悲しいのか、疲れているのか、そのセンサーが少しずつ鈍くなっていく。
どうしたいですか、と聞いてもすぐには答えが出てこない。
少し間があって、どうしたらいいですか、と逆に聞き返してくることもありました。
それが我慢の積み重ねの結果なのだと思うと、何とも言えない気持ちになりました。
繰り返しの捉え方と支援者の葛藤
同じことが何度も繰り返されました。
少し調子が上がる、また無理をする、また崩れる。
隣で見ていると、また同じところに戻ってきた、と感じる瞬間が確かにありました。
以前の私は、そこで少し焦っていたと思います。
前に進んでいないのかな、と。支援としてできることが足りないのかな、と。
自分を責めるような気持ちがどこかにありました。
繰り返すこと自体を失敗だと思わなくていいと思い直し、少し肩の力が抜けました。
その言葉は利用者さんへ向けた言葉でもあったし、私自身への言葉でもあったと思います。
螺旋階段としての進歩
でもある日気づいたことがあります。
同じ場所に見えても高さが違う。
螺旋階段みたいなもので同じ景色を何度も通りながら気づけば少し上にいる。
前に繰り返したときとは少しだけ何かが違っている。
その違いに気づくには近くにいて時間をかけて見ていないとわからないのです。
繰り返すこと自体は失敗ではないのだと思い始めました。
その時々にその方に必要な出来事が起きている。
うまくいかなかった日もやり直した日も全部その積み重ねの中にある。
私たちの運営しているジャパニケア札幌でもそういう場所になっていると感じる瞬間があります。
うまく言葉にできなかった日も翌日また来てくれる。
昨日より少し話せたという小さな変化が静かに積み上がっていく。
外から見たら同じ毎日見えても本人の中では何かが動いています。
ある日その利用者さんが少しだけ違う表情をしていました。
利用者さんの変化と支援者の喜び
自分がどうしたいか最近少し考えられるようになってきた気がするとポツリと話してくれました。
嬉しかったです。
大きな変化ではないけれど本当に嬉しかった。
その日の帰り際いつもより少し背筋が伸びているように見えました。
気のせいかもしれません。
でも気のせいではないと思いたかった。
他人はそんなに気にしていないということもそうなってみて初めてわかることがあると思います。
もっと言えば何もしなくたってここにいていい。
あなたの価値はあなたが決めるもの。
そう伝えたくてでもすぐには届かなくてそれでも待っているとある日ふっと伝わる瞬間が来る。
その瞬間のために気長に考えられるようになった自分がいます。
それも繰り返しの中で見つけたことでした。
どんな結果でも一緒にいます。
ゆっくりいこうというのが一番伝えたい言葉です。
番組の案内と締めくくり
本日の話はここまで。いかがでしたか?
利用してみたい、一緒に働きたいという方、見学や体験は随時募集していますのでお気軽にお問い合わせください。
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また次回の配信でお会いしましょう。
それでは素敵な一日をお過ごしください。