この院政は1086年に白河上皇が始めたとされています。
ちなみに白河上皇と後白河上皇は別の人物です。
後のという意味で後白河上皇は白河上皇のひ孫にあたります。
そしてこの院政を最も長くそして最も激しい時代に行った人物の一人が今回の主役後白河上皇なんです。
後白河上皇が生まれたのは1127年。もともとは天皇になる予定のない立場でした。
政治よりも当時の流行歌、今よ。今という漢字に様子のようで今よ。
今でいうJポップのような歌に夢中になっていたとも伝えられています。
ところが天皇家の事情で1155年、思いがけず天皇の位につくことになります。
その翌年1156年に起きたのが保元の乱です。
天皇家と貴族が二つに分かれて争った戦いで後白河はこの戦いに勝ちます。
この時後白河上の味方として戦ったのが平清盛たち武士でした。
これはとても大きな出来事でして、それまでの武士というのは貴族に使える用心棒のような存在でした。
もともと武士は都の力が届かない地方で自分たちの土地を守るために武装した人たちです。
地方で反乱が起きると朝廷はその武士たちの力を借りて鎮めていました。
そうして少しずつ力をつけてきた武士たちをまとめていたのが平氏と源氏です。
こういったことがはっきりしました。
1158年後白河はわずか3年ほどで天皇の位を譲り上皇になります。
そしてここからが本番です。
後白河はこの後亡くなるまでの30年以上にわたって上皇として政治を動かし続けます。
その拠点となったのが京都の東山のふもとに作られた大十字殿という広大な御所です。
実は三十三間堂はこの御所の敷地の中に建てられたお堂なんです。
その建物のお金を出したのが平清盛でした。
天皇家のトップである後白河と武士のトップである清盛、
この二人が手を組んでいた時代の象徴が三十三間堂だといえます。
1169年に後白河は出家して法皇になります。
先ほどの話でいうとお坊さんになった上皇ですね。
ただしお坊さんになっても政治からは離れませんでした。
二人の蜜月つまり仲の良い関係は長くは続きません。
清盛と平家の一族はどんどん力をつけやがて後白河と対立するようになります。
1179年清盛はなんと後白河を閉じ込めてしまいます。
自分が引き上げた武士に自分が抑え込まれてしまったんです。
ここから時代は一気に動いていきます。
源氏が平家に立ち向かい源平合戦が始まります。
1181年に清盛が亡くなり1185年には平家が滅びました。
この激動の時代を後白河は生き抜きました。
時には平家と時には源氏と手を組み武士たちを競わせながら天皇家の力を守ろうとしたんです。
日本一の大天狗と呼ばれたと伝えられています。
一方で若い頃に夢中になった今様への情熱は生涯変わりませんでした。
後白河は今陽を集めた良人秘書という歌集もまとめています。
政治の駆け引きの名人でありながら文化を愛した人でもあったんです。
後白河が亡くなったのは1192年。
そして同じ年に源頼朝が征夷大将軍になります。
後白河の死はまさに貴族の時代が終わり武士の時代が始まる境目だったのです。
最後に三十三間堂を訪れる時のコツやポイントなどを3つ紹介します。
一つ目、自分が会いたかった観音様こちらを探してみてください。
千体の観音様よく見てみると一体一体少しずつ表情が違います。
この千体の中には自分が会いたかった観音様が必ずいると言われています。
ゆっくり歩きながら一体ずつ表情を見ていくと、
きっとこの観音様だと思える一体に出会えるかもしれません。
千体もいるからこそ誰にでもその人のための一体がいる。
そう考えると後白河が仙台も並べた意味が少し身近に感じられるかもしれません。
ただしお堂の中は写真撮影ができませんので、その分自分の目でじっくり見てください。
二つ目、お堂を出ましたら南側にある太閤塀と南大門を見てみてください。
太閤というのは豊臣秀吉のことで、第一回で京都の街を作り変え、第二回で伏見稲荷に楼門を起身したあの秀吉です。
秀吉はこのすぐ隣に巨大な大仏を作らせました。
そのお寺の兵として作られたのがこの太閤塀です。
秀吉と京都の話は京都編の後半でじっくりお話をしますので、ぜひ楽しみにしていてください。
三つ目、三十三間堂の東側には後白河のお墓、大十字の御捧ぎがあります。
後白河は今も自分が建てたお堂のすぐそばで眠っています。
今回のこの話を思い出しながら訪れると少し特別な気持ちになれるはずです。
ちなみに三十三間堂の向かいには京都国立博物館もありますので、時間があれば会わせて回るのもおすすめです。
今回は三十三間堂のお話でした。
天皇の位を退いた後も三十年以上にわたって国を動かした後白河上皇。
戦いが続く時代に彼が観音様に寄せた祈りとその力の大きさが形になったのが千一体の観音様でした。
後白河が亡くなった後、源頼朝が鎌倉に幕を開き、日本はいよいよ武士の時代に入っていきます。
次回はその約150年後、鎌倉幕府を倒し新しい幕府を開いた武将、足利尊氏が登場します。
舞台は京都の西、嵐山。なぜ尊氏は敵だった天皇のために天龍寺というお寺を建てたのか、その謎を解いていきます。
最後に少しだけ告知させてください。
自分は今、英語を学び直したい、そんな方に向けて英語コーチングを行っています。
学生の頃の英語をもう一度やり直したい、日本のことを英語で話せるようになりたい、そういった方はぜひ概要欄からチェックしてみてください。
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ぜひ高評価よろしくお願いします。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
お相手はPersonalityの新井大貴でした。