00:05
ミスメラ。こないだ能見に行ったんですよ。
はい。
能ってご存知ですか?お二人は。
うん。
頭の中に入ってる方じゃないんですよ。
20点。
ありがとうございます。
今のダジャレなんですか?別の問題が発生しちゃったんですよ。
ダジャレのつもりで言ったのかな。
あれなんていうのかな。能って日本の伝統芸能ですよね。
ずやみっていうんですか?始めたロマンチ時代ぐらいから始まってる舞台でね。
踊ったり、演劇したりとかする芸能だと思うんですけど。
能って退屈っていうイメージがあったんですよ。
とりあえず土曜日とかNHKでやってますよね、能。
で、それをチラッと見たこととかもあったんですけど。
ゆっくりだし、何言ってるかわかんないし。
絶対退屈だろうなって思ったんですけど、誘われて行ってみたんですよ。
どこでやってるんですか?決まった場所でやるんですか?
能って4個か5個ぐらい流派があるらしくて。
流派によって拠点とかやるところとかは違うと思うんですよ。
たぶん国立の能楽堂っていうのがあるのかな?
あります。
僕が行ったのは、ある流派の…
しかも宗家じゃないのかな?文家なのかな?よくわかんないけど。
ある流派の道場みたいなのがあって。
道場の定期公演みたいなやつだったんですけど。
毎月やってるのかな?
これがね、バチクソ面白かったんですよ。
今まで一回も生で見たことなかったんですか?
一回も生で見たことなかった。
なんか、学校の社会科見学とかで行くイメージ?
傍聴だからじゃないですか。
はい、すいません。
地域でいろいろありますからね。
能楽堂がある地域とない地域がまずあるんじゃないかな。
なるほど、確かに。
03:00
大分一応能楽堂はあるんですよ。
能楽堂行ったことある。
でも能楽堂に行った時はコンサートで行っただけで、
能楽堂で能をやってる時に能を見に行ったことはない。
そうなんだ、意外。
学校でも能を見に行くっていうのはなかった。
だから面白いね。
全然脇道にされますけど、僕こないだ子供の時の写真を見ていて、
小学校の修学旅行、東京だったんですよ。
東京でどこ行ったかっていうと東大…違うな、中学校か。
中学校の修学旅行でみんな東大に行ったんですよ。
だからそういうので決まりますよね、決まるっていうか。
東京に行って東大に行くもんだぞ、みたいな子供のメッセージを与えるっていうことだと思うんですけど。
能楽堂を子供に見せて、能を子供に見せて能を見に行くんだぞ、みたいな。
実際に東大に行ったり能を見に行く人ってそんな少ないと思うんですけど、
世界にはそういう選択肢があるんだっていうのを見せるみたいなのが多分あると思うんですけど。
残念ながら僕はその選択肢見せてもらってなかったんで、
能の神初めて見た。めっちゃもろくて、なんこれって思いましたね。
私マジで能を社会科見学でも行ったし、母親には何回か連れてってもらったんですけど、
全部寝て、表現までは見れるんですけど、能の前のターンって言ったらあんまりよくわかってない。
あれが始まるともうスッて寝て、寝てたって言って帰るっていうのを繰り返したので、もう行かないって決めてて。
僕行った時も結構寝てました。
あ、そうなんだ。
周りの人結構寝てて、で、僕寝てたのに気づかなかったんですよ、みんな。
舞台に集中してたから。
周りの人の反応とか全然見てなくて、めっちゃおろいやんこれと思って見てて、
で終わって出てきたら結構寝てましたねってみんな言ってたから、
あ、結構寝てたんやと思って、全然気づかなかった。
どう面白かったんですか?
僕が見た能の中でもちょっと特殊なやつらしくて、大きなっていうやつを見たんですよ。
能って基本的には物語構造を持っていて、
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特に歴史的な題材とか神話的な題材を元にして演劇をやるわけですよね。
その演劇がオペラみたいに歌があったりとか、バレエみたいにダンスがあるっていう風な、
オペラとダンスを混ぜた、オペラとダンスと演劇を混ぜたみたいなのが能っていうことだと理解してるんですけど、
そういうのが一応ある。
沖縄はストーリーとかがなくて、ちょっと神楽っぽいっていうか、
一緒に連れてってくれた人の話だと、
能楽堂のコケラ落としとか、1月の公演に行ったんで、
1月とか何か始まるときに演技ものとしてやる演目なんですって。
なので、基本的に沖縄はダンスだけなんですよ。
で、そのダンスを見る。
感じ?
ちょっとだけ、沖縄の中にも、
普通は能と狂言って結構バッチリ分かれてるらしいじゃないですか。
能パートと狂言パート。
ただ、沖縄の中では、
沖縄っていう能の演目の中に能型と狂言型が一緒にあるというか、
初めの沖縄の舞っていうのは、白い沖縄と黒い沖縄が出てくるんですけど、
白い沖縄は能型が舞って、
黒い沖縄は三羽奏って言って狂言型が舞うらしいんですよ。
狂言型が舞うところでは、ほんのちょっとだけ演劇的な部分があるんですけど、
残りは基本的に踊ってばっかり。
狂言型が舞いをするのは基本的には三羽奏っていうか沖縄だけらしいですよ。
よく分かんない。
何が面白かったのかな?
全部初めてだからみたいなのは、
全部面白いみたいなことがあるのかなっていうのは一つあるんですけど、
K-POP好きな人と話したときに、
日本にはリズムがないっていう話に言われたことがあって、
K-POPの音楽ってダンスできるじゃないですか。
オープンガンダムスタイルみたいな。
ダンサブルじゃないですか。
でも日本の会話は全然ダンサブルじゃない。
歌うための音楽っていうか、ダンスに向いてリズムがない。
リズムが先行じゃない、旋律が先行しているみたいな話を聞いたことがあるんだけど、
09:07
沖縄はリズムがあって、
それがちょっと聞いたことのないリズムだったんですよね。
それを待っているっていうのがすごく面白いなと思って、まず第一。
音楽が面白かった。
音楽でダンスしているっていうのも面白かった。
あれって、家宅の芸術というか、家宅っていうのは見立てというか、
バレーとかだと白鳥の湖で実際に白鳥みたいな服着てるじゃないですか。
野でも着てるんだけど、
舞台装置とか衣装みたいなのを少なめにして、ミニマムにして、
観客に想像させるじゃないですか。
今ここで何が起きているかっていうのを客に想像させてると思うんですよ。
舞台の上にあるものが本当に少ないですよね。
これはどちらかというと、僕が見た狂言文蔵っていう絵本を見たんだけど、
武家の主人と芸人の会話っていう劇だったんだけど、
武家の主人が刀を持ってるかって言うと、持ってないわけですよね。
持ってないけれども、その刀を持ってるんだなみたいなのが詳細でわかる。
落語とかもそうですよね。センスと手の振りで大体のことを表現する。
こちら側のイマジネーションに委ねられてる。
落語もそうですね、一人の落語家がおじいちゃんもやれば子供もやるし、
若い女性もやれば年老いたじいさんもやるみたいな。
でもそれは落語家がやってるというか、お子さんがやってるみたいな。
僕らは視覚的にはお子さんを見てるんだけど、そこに確実にイマジネーションの中で物語が広がってるじゃないですか。
それが脳にもあるなと僕は思って、
こちら側の芸術だなって思ったんですよね。
こちら側の芸術だっていうか、すごくこっち側の意を問われるな、
こっち側に金が通ってくるな、みたいなのを思ったっていうか。
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遊画王っていう絵目があるらしいんですけど、
脳の遊学と、あと歌舞伎にもあるらしいんですよ、遊画王の絵目が。
特に去年タイガーが現状物語だったから、現状物語関連の絵目って歌舞伎もよくあったみたいなんですけど、
歌舞伎はめっちゃ言葉で説明するんだって。
僕は歌舞伎も見に行ったことないからさ、今度行きたいなと思ったけど、
こういう場面でこういうことがあってこうなっておりますみたいなのをすっくり説明してくれるんだけど、
今は全然説明してないんだって。
だから、みんなわかってると思いますけど、みたいな感じで進んでいくみたいなのも、
全部こちら側に委ねられそうなやな、みたいな。
脳はおぼけさんが見るっていうかさ、おぼけさんっていう方は知識人階級だからさ、
知識人階級が見るところで、歌舞伎っていうのは庶民が見るものじゃないですか。
だから脳っていうのは文化人が見るものなんだなと思ったっていうのも面白かったし。
具体的に舞の所作みたいなところにすごい感動したりとかもあったんですか。
うん。
技術。
面白い。面白いね。
技術みたいのは判別できるわけないじゃないですか。一人一回目が初めてだから。
でも、なんていうかな。
身体の制動の仕方が面白いというか、
静止しているときと動いているときっていうか、
スタティックなときとダイナミックなときっていうのの違い、環境みたいなのが面白かったし。
なんかずっと中腰にあるんですよ。
ティラノサウルスのモノマネをしているときみたいな感じで動くんですよ。
確かに確かに。腰を落として動くんですよ。
身体の使い方とかも面白かったし。
私寝ちゃうけど、上半身が全然動かないのすごいなって毎回。
すごいね。なんか、鍛錬してるんだろうなーみたいな動きからわかる。
これが面白いのはコンテンプラリーダンスとかを見るとそう感じないんだよね。
コンテンプラリーダンサーもすっごい身体してるじゃん。
柔らかいしさ、筋肉も滑らかだしさ、ムキムキだしさ。
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コンテンプラリーダンスを見てると大抵僕の感想っていうのが、
人体の可変性って有限だなって思うんですよ。
すごくいろんな動きをするじゃないですか。
でも、人間ってこういうふうに動けるんだみたいな動きしないっていうか、
やっぱり人間って関節に制約されるんだなってすごい思わせてくるっていうか。
すごい動くがゆえに限界が見えるみたいなことですか。
そうそうそうそう。
それは僕はコンテンプラリーダンス知らないからっていうのはあると思う。
現代芸術とかに全然詳しくないからっていうのは大きいと思うんだけど。
でも脳はゆっくり動くにも関わらず、脅威の身体制御だなーみたいなのも思ったね。
動かないっていう身体の動き?
そうそうそうそう。
それをゆっくり動いたりとか、素早く動いたりとか、環境があるから、
こういうふうに動くんだみたいな驚きがある。
なるほどなー。
ポストしてたじゃないですか、脳が面白かったって。
私唯一見て寝ないで、めっちゃ良かったって脳があって。
それが靖国神社でやってた夜桜脳ってやつなんですけど、
外でやるんですよ。
桜の季節にやってて、私が見に行ったのは、葵の上。
現人物語の。
あー、半夜になるやつ。
葵の上めっちゃ好きなんで、あの薪がすごい好きなんですよ。
だから見に行ったんですけど、めっちゃ良くて。
桜の花びら散ってて。
なんかあの、義者の布が薄布がかかってて、
すーって出てくる動きとかが本当に美しかったんですけど、
でもなんか今の宇野さんの感動ポイントみたいなのを聞いてると、
夜桜脳って外の空気感、桜が舞ってるとか、
柿が常に咲かれてるとか、
見た演目が、小道具がちょいちょい出てくるんですけど、
沖縄のマインよりは情報がちょっと多い、視覚的情報が多いから、
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あれかも、感動ポイントとちょっとずれるかも、すごい今思いました。
たぶん私、それ見れたのは視覚情報が多かったから、
自分の好きな話だからってなって、見れたなって思ったんですけど。
なんかその話聞いたら、もう1回ぐらい脳にチャレンジしてみようかなって気持ちになった。
結構今、視覚的な話以外を中心なんですけど、
一応、演劇?物語になってる感じですか?一つの。
狂言パートでも、脳のパートでも、物語として繋がってるんですか?
狂言と脳がってことですか?
そうですね。
狂言と脳は繋がってない。脳は脳で完結するし、狂言は狂言で完結すると思います。
詳しくないからわかんない。
それは何というか、初めて見た人でも物語も楽しめる感じなんですか?
結構中世の日本語で喋ってるから、わかりにくくて、
僕が面白く見れた理由の一つは、主催してくれた方が現代語訳持ってきてくれたんですよ。
現代語訳と対照しながら見れたんで、何を言ってるかわかったから、それで面白かったのもあると思います。
狂言の方は結構コミカルじゃないですか?
はい、狂言はコミカル。
狂言の方は、主催団体が大まかなあらすじみたいなのを書いたパンフレットをくれたんで、
それでだいたい話の筋がわかったんで、今この辺やってるなーみたいなのがわかる。
おそらく耳情報だけだと理解できなかったと思うんですよ。
じゃあ補助があって物語も理解できた上で、音と動きを楽しんで。
そうそう。
サンバソンの時とかは、神様が踊る前に、もう一人の人とお諮問堂があるんだよね。
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踊ってくださいみたいな。
いや、私は踊りませんが、あなたが踊ってくださいみたいなお諮問堂があるんだけど、
そのお諮問堂とかも、現代語訳がなかったら何やってるのかわかんない。
現代語訳があってもギリギリわけわかんないんですよ。
何の時間?みたいな感じで。
で、後でみんなでお茶しながら、あれ何の時間だったんですかね?みたいな話をして、
本当はカラオケ歌いたい部長をみんな乗せるみたいなやつだと思う。
部長が、俺はいいよ、お前歌えよ、みたいな。
いいえ、部長の歌はみんな聴きたいですから、みたいなやつをやってたんじゃない?みたいな話になって、そういうことがあった。
いいですね。やっぱりガイドしてくれる人がいると違いますね。
そうですね。面白かった。
沖縄の場合はみんな着てる服もめでたくて、
マッツ、畜生梅の服とか鶴の服とか着てて、
普通は楽方っていうんですか、楽器やる人たちは黒いモンツキみたいなのを着てるみたいなんですけど、
その日はみんな楽器のほうも色々な服を着てて良かったです。
めでたい服を着てて。
いいなあ。
大筒と小筒はあるんだけど、小筒のほうが音が低くって、大筒のほうが音が高いのが面白い。
へえ。
直感に反するじゃないですか。
大筒のほうはカンみたいな音がするんですよ。
サンバスを踊った人がすっごいイケメンで、それもすごいキャーってパンツでした。
かっこよかった。
顔が、ほんと9頭身ぐらいあって、顔がちっちゃくて鼻が高くて。
なんかそう、お面が普通の人が被ると結構浮いてるというか、顔の上にお面が。
お面がちっちゃいんですよね。
うん、ちっちゃいですよね。
顔をカバーするようなお面になってないというか、顔の上に乗っかってるみたいなお面なんだけど。
顎はみ出してる。
24:02
で、お兄さんが着けたときはパカって入ってて、顔ちっさいなあと思いました。
あの、あ、どうぞ。
今ずっと話聞いて、やっぱり臨場感というか、生で体験するとすごい良さそうだなっていうのは。
動きの部分もそうだし、音の部分もそうだし、やっぱり実際にお面の大きさとかも。
多分画面越しで見るのと、本当に生で見るの、じゃあ多分全然違うと思うんですよね。
動きの感じとかも多分画面で見るのと、生で見るの、迫力というか。
違うと思う。
やっぱり逆に想像力を掻き立てるような演出だから、舞台がシンプルになってるっていうと、ちょっと画面映えがしないかもしれないじゃないですか。
でもやっぱりその辺を補うのは実際生で見ないとわからなそうだなと思いました。
まあ、私は寝ちゃうけど。
農行きたいな。
また行きましょう、農。
ぜひみんなで農を見に行きましょう。農とは言わせないですよ。