あと、虚構と現実がわからないっていうところがポイントであるにもかかわらず、最後のどんでん返しの大ネタは全部虚構でしたっていうんだから、意外性がないよねっていう。
絵は綺麗なんだけどさ。
絵は綺麗だね。
あと、ベン・アフレックがさ、ヒプノティックの中でこう行動してると周りの人たちがみんな赤いジャケット着てて、観測してるのはちょっと面白かったけどね。
赤いジャケットのいる人の世界はヒプノティックで作られた虚構世界ってことなのかな?
違う違う違う。ヒプノティックでそれまでの世界をベン・アフレックが見てるけども、現実世界はみんな赤いジャケットを着てベン・アフレックを観察しているっていう。
そこね、私理解できるまでの説明のところが根落ちてたぶんわかってない。
最後のそれをやって、ベン・アフレックが娘を隠してどうのこうのっていうところもさ、全部ベン・アフレックのセリフで説明されちゃうんだよね。
結局、ベン・アフレックと奥さんの娘が最強のヒプノティックになる素質があることがわかったから、組織に召し上げられちゃって、利用されるのを避けるために娘を隠しました。
その隠した娘の居場所を組織が突き止めたいから、ベン・アフレックには自分が目を離した隙に娘がさらわれてしまった刑事ですっていう役目を与えた虚構世界に放り込んで、自分の手で娘を探させるということをやっていた。
その説明聞いててあんまりよくわかりづらいから。
僕はああなるほどねって思ったけど、ああなるほどね以上のところはなかった。
ただ最後に機関の人たちがさ、全員赤いジャケット着て乗りつけてくるところとか、そこに立ちはだかる義理のお父さんお母さんがライフル構えてさ、
ここだけロバート・ロドリンゲスだってなった。
なんかね部分的にね、ちょっとだけ悪の強いところが会話見えるのね。
ヒプノティックされちゃった、非常にヒプノティックされやすいニックさんの死にざまのところとか、
なんかね、あのニックさん面白かった。
ニックさんも機関の人なんだけどね。
演技とかね、あとなんかバーンって打たれ、なんだっけ、打つじゃん。
みけんをね。
みけんの銃の腕がやたらといいなとか。
まあそれも幻覚だから何でもありなんだけども。
そうなんだよね。だから幻覚だから嘘くさい表現があっても許せるというか、そういうもんですみたいな感じでいろいろやられてるんだけどもさ。
逆にさ、そんだけ幻覚万能だったらわざわざハリボテのセットとか作んなくてもいいじゃんとかさ。
ハリボテのセットだったの?
メキシコだったかな。
ここは銀行ですとかさ、ここは警察署ですとかさ、部分部分で実物っぽいセットを作ってて。
だから目が覚めた時に周りを見渡したらこれまで経験したものが全部セットであるじゃねえかってなって、
ベアフは現実に気づくというか思い出すんだけども。
で、その目覚めた時が12回目の失敗で、そのまま即座に13回目を始めるじゃないですか。
なんかね、周りの人たちも研究者だったらさ、
同じことを繰り返したら同じ結果しか出ないっていうことをさ、学ぶべきというかさ、
ちょっとアプローチを変えて13回目を始めなさいよって思うよね。
同じセットで同じことをしてたんだ。
そう、全く同じストーリーを赤いジャケット着ながら観察してて、あそこは面白かった。
あとあの赤いジャケットの人たち、何なんでしょうね。国際スポーツ大会の審判みたいな感じ?
オリンピックの、東京オリンピックの時の入場シーンを思い出すよ。
あとはルパンのバージョンで赤いジャケットのもあるよねってのも。
テレビアニメは赤だった気がする。
まあそれはどうでもいいんですけど。
あ、娘さんが出てきた瞬間から強キャラ感をめちゃめちゃ出してるのは良かった。
最後の方で?
ドミノの真ん中に座っててさ、にこりとも笑う、ちょっと目が怖い娘。
もう出た瞬間から強そうだし、実際に娘無双だったわけじゃないですか。
一番ヒプノティックが強い子だったんだよね。
そう、が十分戦えるぐらい、一人で敵組織を全滅させられるぐらいヒプノティックが育ったから、娘のところに誘ったっていう話でしょう。
まあだから結局全員が全員ヒプノティックだから、
あの赤ジャケの人らはみんなヒプノティックなんだよね、あれね。
研究員も混ざってるのかな、ただの。
え、何?全員ヒプノティック持ちなの?
あのお医者さんとかまでさ、赤衣に赤マスクっていう。
僕は勝手にあそこにいる人たち全員ヒプノティック持ちっていう解釈をしたけど、
そうじゃないと、ただの研究者の人たちも攻め込んできたってことにならない?
何しに来たの?ってなるじゃん、非戦闘員だとしたら。
なんか組織っていうのがあったじゃん。
機関かな。
機関か。
うわ、ヒプノティック持ちの人が赤い服でチームを組んでいるの?
どうなんだろうね、ヒプノティックの素質がある人を集めてるっていうんだから、
ヒプノティックの人も初めはいたんだろうけどね、そのうち全員研究者もみんなヒプノティックになってたりするのかな?
そうなんだ。
わかんない、わかんない。
ただ、そうじゃないと、最後にわざわざのこのこと全員集まってきて、みんな殺しにされてる理由がわかんないからさ。
なんで全員集まってくんだよっていうさ、最強のおっさんいるじゃないですか、敵方にも。
あの人一人でいいじゃんっていうね。
で、敵がさ、幻覚を見せられてることにも気づかずにバタバタやられてるシーンでさ、
現実はこうですって言ってさ、義理のお父さんとお母さんが片っ端から撃ってるところはちょっと面白かった。
そんぐらいかな、なんか、絵は綺麗だしさ、出来が悪いわけじゃないんだけど。
あの人からケレン身を覗いちゃうと、なんか個性がなくなっちゃって。
なんかあの、持ち味であるところのケレン身、なんかすごい悪の強さが、この監督さんの持ち味っていうか売りなのかなって思ってたんだけど、
それを全部悪すくっちゃったら、なんか澄んだお味になりましたね。
そんな味しないの。
ベン・アフレックっていう役者さんが食い合わせが悪いのかもしんないねってちょっと思った。
あんまりさ、マチェーテみたいな役やらせらんないじゃん。
汚しづらいの。
汚しづらい。バカアクションの主人公にはしづらいなと思った。
やるとしてもさ、ザ・コンサルタントみたいなさ、ああいう役になっちゃう。
インテリゴリラ役が似合うじゃん。
二重拳銃で弾を撃ち尽くすキャラにはならないよね。
間違ってもギターケースに銃を仕込んだりしないもんね。ベン・アフレックは。
そうなんですよ。というところもあり、どういうご縁で組んだのかは知りませんけど。
でもほら、アリータ見たじゃん。ガム。
面白かったよ。
あれはまあ原作のパワーもあるかもしれないけど、まあ綺麗な映画も撮れる人なんだなと思ったんだけどね。
あれってロバートル・ドリゲスなの?
そうそう。
あ、そうなんだ。
ただジェームス・キャベロンも噛んでたのかな?ちょっとここはいい加減だけど。
だからまあ、新境地って感じにはならなかったね。
どうせやるんだったらB級臭いあれを見たいんだけれども、もうあれですかね、中堅監督の領域とかに入ってるからもうやらないのかな、そういうの。
それか、もっともっとロバートル・ドリゲス的にはバカ映画みたいなの考えてたのに、ベン・アフレックが伐採していったのかもしれない。
ベン・アフレックも監督やるけどね。
監督もやるし、なんかいろいろできる人じゃん。
つい正面出しちゃったんじゃないの?
どうなんでしょう?
知らないけどさ。
単純にロバートル・ドリゲスみ、昔のロバートル・ドリゲスみを出しすぎると予算がつかないだけかもしれないしね。
でもさ、序盤に爆発するシーンが花火が飛ぶタイプのボーンで、この間フェイスオフで見たみたいな、ちょっと一昔懐かしい感じの爆発シーンだなって思って。
だから新しいというよりは、ちょっと懐かしい?10年そこそこ前の映画っぽい感じがしたんだけど。
だからお家も含めてちょっと古めかしいお話だよね。
映像としてはね、全体の作りとしては現代のVFXなんかも決めてて、見劣りはしないもんではあるけどね。
でもやっぱりB級映画が見たいな、俺ロバートル・ドリゲスだったら。
監督さんの名前でね、これってロバートル・ドリゲスなんだって言って、見に行ったら、
あとさ、現代も変わってたね。ヒプノティックじゃなくてドミノにしたの、なんでなんだろうね。
最強のヒプノティックがドミノ計画だか、ドミノって呼ばれるそのものだったかな。娘がドミノなんだよね。計画における。
だからそこを持ってきたんだろうけども、別にドミノが連鎖するような話でもなんでもなかったし、普通にヒプノティックでいいやって思ったね。
ドミノはあくまで演出でチラッと出てくるぐらいのもんでさ。
だから予告のジャケを見るとさ、いまいち何の話かわからなかったんだよね。