00:00
りゅースタイルの知的迷走ラジオ、人生三弾ロケット。
この番組は、定年退職後、二弾ロケット添加中のりゅースタイルが、60 男の様々な挑戦や生き方について発信していく番組です。
今日はですね、山口周さんの書いた「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」というね、その本を読んで、これ読んだの2年ぐらい前だっけ、ものすごく深い感銘を受けたんで、大事に何度も繰り返し読んでいるんですけど、
マネジメントの意思決定において、よく言われるのが三つのパターンで、一つアート、そしてサイエンス、そしてクラフトという、この三つの意思決定があるんだということで、サイエンスというのは科学的な過去のデータに基づいて、エビデンスとかね、そういうことで意思決定をしていく。
クラフトというのは自分の経験、これまでこれでうまくいってきたんだということで、その経験から意思決定をしていく。そしてアートは、まあ大体こんなんじゃないのかなっていうね、右の右脳の方ですよね、こんな感じになりそうだというふわっとした感覚、自分の感覚ですね、そういうので意思決定をしていくという。
この三者が戦った場合、絶対アートは負けますよね。サイエンスとクラフトに必ず負けていくわけです。
かたやデータ、緻密なデータの分析によって確実にこうでしょっていうのには、いやでもふわっと僕はこう思うんですけど、いや絶対勝てないですね。
だから経験、過去これでうまくいってきたんだという、そういう経験からに基づく意思決定の前には、いやどうなるんでしょうねというようなね、でも僕はこっちがいいと思うんですけど、なんでだって、いやわからんけどこっちがなんか良さそうですみたいなのは勝てるはずがないと思う。
ということで、大体サイエンスかクラフトが勝っていくという。ところが非常にいろんな危機が訪れるようになったときに、サイエンスとクラフトではそこを乗り切ることができないと。
なぜかというと、サイエンスは過去のデータに基づいているので、新しい危機にそれを対応するためのデータというのはないわけで。
クラフトというのも自分の経験に基づいているので、自分が経験したことがないような、想定外のことがあったときにそれを乗り越えていくことができない。
ところがアートというのは、経験とかデータとかがあるわけじゃないけれども、こうなっていきそうな気がするというところで夢を語って、こうなるんじゃないか、だからこういこうよということが、つまり唯一想定外の危機に対しても乗り越えていくことができる意思決定がアートだというわけですね。
03:03
じゃあこの3つの意思決定をほったらかしとったら必ずアートは負けるんですけど、でもそのアートの力というのはものすごく大事といったときに、じゃあどのようにそのバランスをとっていけばいいのかといったときにアートをトップに据えると。
そしてクラフトとサイエンティストで脇を固めるというのが一番その危機にも対応できる。それからこれまでのデータと経験とで確実なマネジメントしていくという、そういうことができるんだというような話を読んだことがあって。
スティーブ・ジョブスがジョン・スカリーから追い出されたというのがありましたよね。アップルでスティーブ・ジョブスがかなりうまくいってきて、これからはやっぱり手腕が必要だということでCEOにジョン・スカリーを呼んだんですが、結局はサイエンティストに負けてしまったと。
アートのスティーブ・ジョブスがサイエンティストに負けてしまったというような、それをアートとサイエンティストという、それで説明をしてあって実にわかりやすかったんですけれども。
なんで、やっぱりアートという意思決定の仕方というのは、サイエンスの人とかデータの人ですね、それとか経験の人から見ると、なんか非常に脆弱なもののように見えるかもしれないけれども、
でもまだ経験したことがない今後の状況に対して、いかにそれを乗り越えていくかというアイデアを出せるのは、そのアートの思考だということは非常によくわかりますね。
ゼロ秒思考なんていうのもそうだったんだけど、何かの解決しないといけない問題があったときに、経験のポケットからも出てこない、データのポケットから出てこない、じゃあどうしていくのかといったときには、自分の中のアイデアがやっぱり必要になってくるんで。
あれこれあれこれワーッと出しているうちにこれかこれかみたいなのが、もう絞り尽くすだけ絞り尽くした後に、何かと結びついてポンと右側の脳から出てくるのがこれだというようなことがね、やっぱりあったりとかしますね。
なので自分たちの中にサイエンスとそれからクラフトともう一つやっぱりアートというですね意思決定というのは、自分たちの中にも個々人の中にもやっぱり大事なものとしてね、やっぱりないといけないよねというようなことをこの本を見てすごく私は参考になったんです。
私自身がアートの志向をしてしまう人間なんで、いつもね、自分ってダメだよなって経験とかデータで語れないからね、本当ダメだよなとかいうふうに自分の中でずっと思ってた面があるんですけれども、でもやっぱり経験の人とデータの人というのが仲間についてくれて、それをずっと話を聞いた上で何か意思決定をしようとするときに、
06:01
やっぱりアートである自分の脳というのが役に立ったことっていうのはありましたね。そういうことがあったんで、このエリートは、世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのかという山口さんの本がすごく僕の中に刺さって、今でも何度も読み返しているようになっています。それではまた、リュウサイルでした。