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2020-09-23 11:16

#72 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?山口周 から心に残ったこと【読書回】

20冊並行読書の元になった,山口周さんの「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」
とてもおもしろく,腑に落ちる内容が示されていたので,ご紹介。

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Lyustyleのステキ瞑想ラジオ、第72回目の今日は読書回です。
今読んでいる山口周さんの本、世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのかという本を読んでのお話です。
世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのかって、よく見られる風景ではありますよね。
映画とか見ててもね、トップエリートとかが自分の執務室の中で瞑想していたりとか、
立派な掛け軸をめでていたりとかね、陶器を見ていたりとかね、よくありますよね。
そんなに結構合いますよね。トップエリートは美術に精通しているとかいうのはね。
なんか合うような感じですが、近頃ですね、富士にそういうことを聞くようになって、
ほんの一握りのエリートとかいうことではなくてですね、
かなり多くのビジネスマンの人たちが、日曜日の美術館が開催するアートのですね、
そういうような催しに参加するようになってきたというようなお話から入ってくるんですが、
簡単に言うと、何でこの今のビジネスエリートたちが美意識を鍛えようとしているのかっていうようなことなんですよね。
いろいろとたくさんのことが書いてあるんですが、実に分かりやすいようなお話があったので、
ちょっとね、紹介したいと思うんですが、
昔ですね、MBAが創立された時っていうのは、データに基づくエビデンスで意思決定をしていくという、
そういうような手法を編み出していって、それで正しい方法ですね、難しい状況の中で、
いかに正しい判断をしていくのかという、そういう手法が始まって、
そしてそれがどんどん成果を出すものだから、それがどんどんもてはやされていって、
世界の中にね、そのエビデンスに基づく経営判断というようなものが当然のように入ってきて、
入ってきているわけですね。
ところがですね、そこにも問題があって、近頃はそれが少しずつ考え直されてきているというふうな話ですね。
なぜかというと、誰でもがそういうふうにするようになったために、
そこで行われる意思判断というのがコモディティ化していると、つまり正解を誰でも出せるようになって、
みんなが同じ正解を出すようになってきてしまったということが一つあると。
だからそういうところでは、企業の何か新しいことを思いついて、こんなにしてはどうだって、
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ビジョンを思いついても、いやいやそれはマーケティングのリサーチによると、
消費者のニーズはないんだと。
また市場が拡大できる、市場を獲得できるようなことは、データから見て無理だということで却下されていくというような形で、
天才が育たないという、イノベーションがだから起きないという、そういうような問題を払っているというような状況があります。
誰でも正解を出すことができるということは、どういうことかといったら、みんな同じことを言うので、
同じようなものしか出てこないという、そういうようなことですね。
そのようなところに突然ポンと思いもしなかったような妙なものが投入されると、
そこで一気にそれに火がついて、みんな後からいくら追いかけたってもうダメだというような、そういうようなことですよね。
ですからソニーでウォークマンが出た時の話というのはよく表されていますけれども、
飛行機の中とかで聞けるような、とても良いステレオのセットが欲しいというようなことを言ったら、
なら作ろうと言って作ったのがスタートだったというようなことで、
それを商品化しようとした時には経営陣は大反対だと。
だってみんなステレオセットが好きじゃないかと。
本当にお金をかけた立派なステレオセットできちっとした部屋で音を聞くのがみんなそれを望んでいるのに、
録音もできないような機能の、ただ音を聞くだけみたいな、それもカセットテープでみたいな、
そんなのが売れるはずないじゃないかということで大反対をしたという。
しかし結果世界を石鹸してしまったというね。
つまりデータというマーケットリサーチだけでは全く立ち打ちができない。
だって新しいものを生み出そうとしているわけなんで、新しいもののデータなんてないわけですからね。
そういうようなところで、要は思いつきというかね、ビジョンとか、
こんなのいいんじゃないっていう直感やきらめきというのは、科学に駆逐されてしまうということですよね。
ここでも引き合いに出されていたのが、アップルのスティーブ・ジョブスともう一人、スカリーですかね。
彼が2人で頑張っていたのはいいんですけど、アップルがどんどん大きくなってくるにつれて、
科学理論のスカリーが妙なことばっかりきっと言うからということでね、
スティーブ・ジョブスを追い出した途端に、
典型が降りてこなくなったアップルはだんだん衰退をしていったと。
それを外部から見ていた人たちは、スティーブ・ジョブスを追い出した後、
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スカリーは誰からアイデアを得るんだという心配をしたという話がありますが、まさにその通りになっていったと。
仕方がないのでまた呼び戻した途端に、当時誰も考えなかったiMacのカラー展開ってね。
あんなカラー展開なんて考えたことがなかった、当時はね。
PCっていうのはPCが仕事できればいいんで、それに色がどうとかいうような考えすらなかったですよね、みんなね。
ところがあそこに、あそこを僕らもびっくりしましたけど、
透明なスケルトンのね、赤やら緑やら黄色やらのきれいなのがね、
誰もこんなの売れないだろうと思ったらそれが売れたというね。
それからiPhone、スマートフォンだってそうですね、
誰もあんなの使わないだろうと最初は言ってたわけですから。
そういうようなポンと思いつく人がトップにいて、
それをね、意思決定に携わっていないと新しいものが生まれず、
結局経験とデータ、科学だけでやってると滅びていくんだというところの話なんですよ。
典型例としてね、言ってるんですが、直感とかそういうようなひらめきとか、
そういうものを出す人がアートと言う風にすると。
データとかね、リサーチとかマーケティングとか、
そういう科学で理論で考える人をサイエンスと。
あと経験で考える叩き上げな人をクラフトと職人と言う。
そういう風に考えた時に、その3者がいた時にね、
アートがいくらいいい思いつきをしても、
クラフトとサイエンスがデータと経験によってその思いつきを駆逐してしまう。
ですからアートは同列にいたのでは絶対勝てない。
逆にサイエンスとかが一番トップに来ると、
データでしか動けないから何曲を乗り切るような発想とか新しい発想はもう出してこれない。
経験が一番上に来ても同じこと。
自分の経験でしか語れないので、語ろうとしないので同じこと。
じゃあ一番トップにいるのは誰かというとアートが一番トップに来て、
二番目をサイエンスとクラフトが固めるのが一番だという、
そういうような一つのスタイルを提唱しているんですが、
まさにスティーブ・ジョブスがいる時のアップルなんていうのはきっとそうだったんだろうなって思いますし、
ソニーなんかもきっとそうだったんだろうなと。
それをトップが科学畑になった途端にもダメになっていくっていうようなね。
そりゃそうでしょうね。これまでのデータでしか考えないっていうんだったら、
データがないものでは戦えないし、みんな同じデータを使うんだから、
みんなが同じことを考えていくというのもそれしかダメですよね。
いうような話で、未来が見通せないようなこんな無理、何台もとにかく使わなきゃいけないデータが
ものすごくたくさんあるような状況を、
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ブーカっていう曖昧でという予測ができなくてとかいう、
そういう中でやたら扱わないといけないデータだけがものすごくたくさんあるような、
そういう中で科学的に判断しようと思ったって、これはもう無理な話で、経験だって無理な話で。
でも、まずそこからスタートするのは大事だというわけですよね。
まずきちっとそこからスタートして、
そして結局コモディティ化して正解しか出てこない、何か出てこないなというときに、
もう論理と経験だけでどうしようもないときの意思判断としてアートが必要だと。
直感ですね、美意識。
結局そこから生まれる自分の直感にあとは頼るしかないと。
その自分の直感を鍛えておかないと非コモディティ化した運営というのはできないんだということで、
今の先が見えるビジネスマンのエリートの人たちは美術館に通うんだという、
分かりやすい説明の仕方がしてあって。
簡単に言うとこういうような感じですね。
もっと深くいろいろ書いてあるんですけれども、
私の頭の中に残ったとっても分かりやすい説明の部分だけを抜き出してお話をしたところです。
はい、いかがだったでしょうか。
喋ってみることで自分も分かる分野があったんですけれども、
今のアートとサイエンスとクラフトという三者のものを考えるとものすごく分かりやすいですよね。
実際はそれぞれの人間の中に三者がそれぞれいてどこが強いかというところなんだろうとは思うんですけれども、
一人の人間、トップの人間が考えるときに経験の顔を出したり、データサイエンスの顔を出したりするんですけれども、
そういうような心の声をしっかり聞いた上で、その上で最終判断を直感で行うということですね。
やることはきっと大切なことに努まってくるんだろうなと思いました。
それではまた。リュウサイでした。
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