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ご番です。この配信は、日本のどこかの都市を描いた歌と、その歌にまつわる地域についてお話をしていきます。
お相手は、mc ワタンドです。よろしくお願いします。 さあ、今回紹介する曲は、ボロの大阪で生まれた女という曲です。
この歌は、大阪のご当地ソングと言えば必ず名前の上がる大阪ソングの大定番になっています。
この歌の生まれた経緯ですね。 ボロさんはですね、北新地でもともと歌われていたそうです。
その中でお客さんから、自分たちで歌える大阪の歌があらへんで、というふうな不満を聞いて、それに応える形で大阪ソング、これでどうだ、ということで生み出した曲。
それがこの大阪で生まれた女になっています。 大阪の代表曲を目指して作って、実際にそうなる。
見事な形になっています。 この歌、ACDですとか、サブスクなんかで聞くと3番構成の曲になっています。
大阪で生まれた女性の視点の曲で、好きな東京生まれの人がいるという中なんですね。
けどね、自分は大阪のものだから、大阪離れるわけにはいかないというふうに思う中で、少し曲が進む中で心の変化があって、大阪の女だけど、大阪離れることに決めたわというふうな感じで、ちょっと気持ちの動きが出ています。
曲では全然簡単なイメージではないんですけど、すいません。ちょっと勝手にそんなイメージかなというところです。
でね、この曲は3番構成でドラマがあるなというふうなところなんですけども、実はもっと長い曲になってまして、
オリジナル版だと18番構成、フルトラックだと34分というめちゃ長の曲になってるんですよね。
よくCDとかサブスクで聴かれる歌は、この18番構成のうち4番、6番、16番、飛び飛びの曲部分を繋いだ曲になってるんですよ。
1、2番ですらないっていう感じなんですね。もう34分ですから、ちょっとしたドラマですよね。CMなんか入れたら1時間ドラマに匹敵するような尺ですからね。
こういう長さで描かれるドラマですから、それは壮大な大阪の生まれの女性の人生が描かれる曲になってます。
大阪だけの舞台じゃなくて、都心の方の様子なんかも描かれていて、
光32号とかね、立京大学の近くの部屋なんていう地域ワードも出てくるので、このフルトラック版も是非是非短編小説みたいな気持ちでね、ラジオドラマというのかな、気持ちで聴いてもらえたらいいかなというふうに思います。
この歌の中身的に描かれる、やっぱり地元を離れるのはなかなか心苦しいみたいな価値観っていうのはね、感情移入できる人とちょっとなかなかどういう気持ちかなみたいなのが分かれるのかなというふうには気はします。
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どちらかというと少し人時代前の気持ちなのかなというふうには僕は感じます。やっぱりね、生まれた地域で育って、その地域でずっと生きながらえていく、生きながらえていくって言うと言葉が悪いか。
そこで一生を終えるみたいな方も多かったと思いますし、そこに自分のアイデンティティがあるというような気持ちも強かったのかなというふうに思いますよね。
なかなか今よりもね、広域での移動みたいなのも少し少なかったのかなというふうな時代も反映しているかと思います。
そういう意味ではね、ちょっとこういった視点がね、少し時代性も反映した曲なのかなというふうな気もします。
一方でやっぱり僕がこういう活動しているところからも、人は地域と深く紐づいているなというふうにも思うんですよね。
長く住んで離れがたいとかっていうふうな話じゃなくても、ちょっと好きだった場所とか、本当に一時期数ヶ月住んだだけの場所っていうのが一生気にかかったり、その後もずっと思い返したりということはあると思うんですよ。
それは密度がすげー濃かったからそうなるわけでもないし、時間がめっちゃ長かったからそうなるわけでもないと思うんですよ。
本当に自分の人生のタイミングとかね、自分の価値観とかのマッチングとかなのかなというふうに思います。
そういう意味でね、人と地域はちょっとしたことで深く結びつくかなというふうにも思うので、そういう意味でね、
大阪を離れがたい、大阪離れちゃうなんて、みたいな葛藤っていうのは、そういう自分が深く根差した、ここでずっと育ってきたんだみたいなふるさとがない方にとってもね、何か共感できるところがあるのかなというふうにも思いますので、
そういった人と地域の深い繋がりなんていうところの視点でもね、ぜひ面白い曲なので聴いてもらえればなというふうに思います。
そんなわけで、ボロ。大阪で生まれた女。