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日本のどこかの歌と話、お盤です。この配信は、日本のどこかの街を描いた歌1曲と、その街にまつわるエピソード、話なんかをお届けしていく配信です。
お相手は私、MCはワタンドです。よろしくお願いいたします。
そんなわけで、今回お届けする曲は、笹川美和の四雲寺という曲でございます。
紫に雲に寺と書いて四雲寺と読む地名なんですけども、ここがですね、新潟県にかつてあった自治体の名称四雲寺町、ここを歌った歌ということになってます。
かつてあったと言ったんですけれども、2005年の5月にですね、柴田市に編入される形で四雲寺町、自治体としてはなくなったと言いますか、統合されたという感じになってます。
で、この歌がですね、リリースされるのはその四雲寺町が編入される5ヶ月前なんですね。
7ヶ月前になるんですね。だから本当に地域がなくなる前に地元のことを歌ったという歌なんです。
笹川美和さん自身が四雲寺町の出身ということもあるので、まさに地域への自分の愛だったり思いだったりというところを歌に乗せたのかなというところですね。
歌の中ではですね、日本海、新潟ですからね、日本海を見ながら淡島とか佐渡島、地名が実際に出てくるんですけども、そういうのを見ながら海を感じているところですとか、
あと夕焼け、茜色に染まる海っていう風な形だとか、夜の三日月だとか、その時間の移り変わりも含めて日本海の様子が描かれたりもするんですね。
その景色プラス、シャシャンのシャンとシャンシャンのセ、合ってるかな?
祭林のキーワードが出てくるんですね。そういう意味で景色もだし、文化的な面もだし、地域の魅力だったり様子っていうのを歌に乗せたんだなというのが感じ取れる歌になっています。
この歌が出たちょっと前くらいから、2003年、2004年くらい、笹川みやさんの曲よく聴いていて、笑いとかほくろとか尽くすとかそういう曲が好きだったんですけども、
すごい歌詞とかがシンプルかつ人の内面を非常に優しく歌い上げる歌が多いんですよ。
その言葉の強さみたいなところが風景をバシッと歌い上げるっていうのにすごいマッチした曲だなというところで、こういう歌もあるんだ、いいなって思ったことを覚えています。
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亡くなる自分の地域のことを歌うっていう歌はなかなかないなと思います。
自分の地元のことを好きだというふうなこととか、こんな場所だよ、楽しいよ、教えてあげたいよっていうふうなことで伝える歌っていうのは結構あったりするんですけども、
この亡くなることへの想い、亡くなるっていう歌詞があるわけではないんですけどね。
場所として残るんですけども、自治体として形が変わっちゃうっていうのは一つの一松の寂しさはあるのかなと思いますので、
そういった切なさが歌のはしばしに感じられるかなというところです。
その時その時を刻む歌のリリースしたタイミングとかを振り返ると、時代を象徴したっていうのが見えてくれるなというところで、それもまた歌の楽しさだなというところでございます。
僕はご当地ソングだったり地域のことを歌う歌っていうのが、地域の残りを残す歴史的な証明にもなるかなというふうに思っているんですよね。
この四雲寺はまさに四雲寺町という形で、かつて存在した自治体の形だったり、そこに見えていた景色だったり、文化だったり、気持ちだったりというのを残しているというふうに思いますので、
そういう意味で歌のパワーを感じ取ってくれればというふうに思います。
そんなわけで、この歌の魅力を感じ取ってもらえればと思います。聞いていただきましょう。笹川美和で四雲寺。