なんかね、地域課題解決とかって言うんだけどさ、
基地のコンセプトを考えているときとか、
グラファーの文章を書くときとかも、
やっぱそういうことを考えるんだけどさ、
地域課題を解決するっていうので、
あんまりうまくいかないなと思ってるんだよね。
地域課題を解決するっていうアプローチって。
おー、興味深いね。
どういうことですか?
てかその課題を解決するって、
スタートがマイナスじゃん。
そうだね。
スタートがマイナスなのって、
最終的に、一定ゼロまでなんじゃない?みたいな。
はいはいはい。なるほど。
なんかね、あんまり地域課題があるから、それを解決しましょうっていう取り組み方って、
地方って特にさ、課題が多いから、
そういう見方をすればね。
そうそう。やっぱりすごく深刻なものが多かったりもするから。
あるよね。
そこからアプローチするって、
本当に結構苦しい戦いになっちゃうんじゃないかなと思ってて。
そうね。
達成できてもゼロまで行くだけみたいな感じになると、
なんかやりがいもないし、
だからちょっとそれ、見方を変えた方がいいよねって私は思っていて、
なんか、その課題とされてることって、
なんかプラスにも取れるんじゃない?っていうふうな見方をした方がいいと思ってて、
例えば、地方で最もよく言われる社会課題として、
少子高齢化っていうのがあるじゃない?
ですね。ですね。
で、学校の生徒数がどんどん少なくなっちゃいますよっていう、
で、下手したら学校もう廃校にせざるを得ないですとかっていう課題、
で、なんとかして子供増やさなきゃいけないよねっていうのがあるんだけどさ。
それはそうなんだけど、
なんか逆に、なんか捉え方次第で、
なんか、その、
より一人一人に対して、なんか手厚い教育ができるとか、
人数が少ないからこそできるカリキュラムがあるとか、
なんかそういうふうになっていくと、
生徒が少ないっていうこと自体が必ずしもマイナスじゃなく取れるかもしれないよねとか、
あと、なんか工作法基地の畑でね、
もうやってた方が亡くなられちゃったりとかして、
もう手つける人がいなくて、
もうどうしましょうこの土地みたいになってるとこがいっぱいありますみたいな話だって、
なんかその、その場所が余剰としてあることによって、
じゃあそこで畑をやってみようかなっていう人が移住してくる、
よりしろみたいになってるかもしれないじゃんねとか、
なんか、そんな簡単じゃないし、
すごく楽観的なものいいなんだけど今の話は、
でもなんかそういうところから入ってきた方が、
やっぱ楽しいよねっていう。
それは間違いないね。
課題をこうマイナスと捉えるんじゃなくて、
それをプラスと捉えられるような環境を作るっていう、
そうしたら結構その課題を解決するっていうことが、
なんか持続してくるんじゃないかなって思って。
いやー、そうだと思います。
だからあのね、基地のクラファーも最初は、
その塩尻の大門っていうエリアが、
だんだんお店も閉まっちゃってたりとか、
するっていう話を書いたりもしたんだけど、
でもなんか大事なのってそこじゃなくて、
そんな中でその空き家をリノベーションして、
レストランを始めたりとか、
そういう新しい動きが始まってるっていうことの方が、
空き家があるから、そうやってリノベーションして、
出店したりができるわけじゃんね。
なんかそういう、そっちを捉えてった方が、
なんか私たちらしいし、楽しいよねって思っていて、
だからね、社会課題っていうのは、
結論ないって思えるようにしたい。
なるほど。素晴らしいと思います。
そう、課題。見方を変えれば、もちろん課題なんだけど、
なんか方向を変えれば、課題じゃないかもね、みたいな。
むしろその特性、この地域の特性だよねっていうふうに見れる。
プラスでもマイナスでもないと、それは。
でも、プラスでもマイナスでもないから、プラスにもできるよねっていう、
捉え方をした方がいいんじゃないかなって思ってます。
なるほど。素晴らしいと、僕も共感だし、
なんかね、僕一つそれについて言いたいことがあるんだけど、
課題があるからやってますっていうふうに捉えられると、
僕は嫌なの。そうしたくもないし。
そうね。
いや、やりたいからやってますっていうところに、
全部着地したらいいのにって話かもなって、今の話を思ってて。
いや、そのほうが、やっぱり楽しいみたいな話に繋がるんだけど、
楽しくしないとね、なんでもそうだけど、
そのやらなきゃとか、解決しなきゃって思ってる人たちだけでは解決できないんですよ。
なんでも、だいたいのものが、解決って言い方もあれだけど、
うまくいかないと思った中で、
じゃあ、いろんな人に協力してもらったほうが当然良いっていうものが多いとしたら、
やっぱこれやりたいから、面白そうだから、
面白いかどうかっていうのも物によるかもしれないけど、
やりたいからやってますっていうふうに言ったほうが、
やっぱ人って集まってくると思うんですよ。
課題があるからやってるみたいな感じだと、義務感とか仕事になるじゃん。
言ってしまえば、それダサいなと思うんだよ。
それしかできないのだとしたら、それでしかできない部分もあるなとは思うんだよ。
本当に苦しいけど、解決しなきゃいけない課題もあると思うし、
それはもう、全部に通じる話かってのは僕は分かんないんだけど、
でもやりたいからやってますってなるべく言おうってのは間違いないかなと思うんで。
キチの話は、100%そう思ってやってるんで。
だから、集落支援員とか地域おこし協力隊とかもそうだし、
何でもいいんだけどね、副業人材とかもいいんだけど、
実際でも目の前で、その課題が発生している人たちって、
なかなかさすがにそういう思考になれないよね。
それはそうだね。
だって、例えばもっと栄えてて、子どもたちがたくさんいた時代を知ってたりとかすると、
あの時と比べて、今、とっても子どもが減ってしまったっていうのを、
数字でも目でも見ることができちゃうと、
それをポジティブにとらえるのって、そんな簡単なことじゃねえよって思うし、
できないと思うんだけど、
なんかその、よそものの視点で、
私たちなんかもう、せいぜい数年しか公務員はいなかったりとかするから、
わからないんだけど、でもなんか、わからないからこそ、
いや、そう、もうちょい考え方、違う考え方もあるんじゃないかとかって言える?
なんか、他人じゃないけど、当事者でもあるんだけど、なんていうのかな、
ちょっと中間というか、今しか見れないからさ、私たちは。
そうだね。
過去の話は聞くことはできるけど、
過去から今の時間の流れ、課題が大きくなっていく流れみたいのを、リアルタイムで見てないから、
そうだね。
だから、それがやっぱ強みだと思うんだよね。
そう思う、そう思う。
やっぱりリアルタイムで見てると、やっぱ深刻だし、
なんか、その中には小さなつらいこととかもたくさんあったと思うから、
でもなんか、それを知らない。
それをね、知らないからって、お前は何にもわかってないって言えば、まあそうなんだけど、
でも、そういう人の視点をどんだけ受け入れられるのかみたいなところが、
やっぱ地域で求められるんじゃないかなと思っているね。
だから、そういう外の人が入ってくるような制度みたいなものは、
移住者もそうなんだけど、
ちょっとやっぱり、地域の人と全く同じ、地元に昔から住んでいる人と全く同じ目線を持つことを目指す必要はないのかなっていう。
うーん、まあ究極無理かもなとも思うし。
そうそう、それもそう。
だから、少なくともいろんな視点、偏りすぎると良くないよって話だし、
それで見えない部分、解決できない部分があるんだったら、
違う人の力も視点もあった方がいいよねってすごくシンプルな話。
だからね、塩尻ラボみたいなものだったりとか、
あれもね、地域課題を解決するみたいなのが一個ね、テーマとしてあるけど。
あるけど、それはそういう言い方になるんだろうと思うんだけど、
楽しくやろうってことですよ。
そうそう。
少なくとも基地に関しては。
場所が本当に塩尻っていうだけだし、
課題がなくても別に塩尻ラボをやりたいし、
僕らはよって思ってるんで、
だから、良い意味ではあんまり関係ないかな、そこはって感じですね。
そうそうそうそう。
いや、そうっすよ。前どっかでも話したけど、
僕らは別に塩尻に不満一切ないんですよ。
それはさっきの、最近染み始めた殻みたいなところも含めてなんだと思うんだけど。
だから、本当に課題があるのは分かってきてるんだけど、
実際そうだなと思う部分たくさんあるけど、
だからというよりは、今んとこ自分たちにできること、楽しくできることをやることが、
課題みたいな部分の解決にもつながるなっていうふうに思って、
だから楽しいことだけ考えてれば、一旦いいやっていう、今そういう感じでやってるかな。
ほんと捉え方のさ、違い全然違うからさ、
なんかその地域の会合みたいなのに参加したときに、
自己紹介かねがね、この地域の住みやすさみたいな話を私がしたときに、
車で15分で市街地まで出れる。
とってもいいねっていう話を私はしたのね。
とってもいいと思ってるっていう話をしたら、地元の方がその発想はなかったって。
歩いて行ける距離にないから、
15分も車に乗っていかないと行けないっていうのが、
それは課題じゃないかと。
とっても遠いっていう、とても不便な田舎であるっていう認識。
それって、たぶんこの辺りに歩いて行ける商店があった時代があって、
それがなくなってっちゃった。あの店も潰れた、あの店もなくなったっていうのを経験してきてるから、
それがなくなっちゃったみたいな感覚なんだと思うね。
で、だからこんな不便なところに住んで、大丈夫?みたいな感じになるんだけれど、
我々からするとさ、東京は全然さ、ちょっと新宿に出ようだの、東京駅に行こうだのって、
15分なんてあっという間じゃんね。
15分じゃつかねえみたいな。
全然つかないじゃんね。住んでるお家にもよるかもしれないけど。
大概つかない。
そう。だから全然それに比べるは、たった15分で買い物できるところとかに行けるんだったら、
何もそれって不便じゃないよってさ、思ってるわけじゃん。
思うよ。
そうそうそう。なんか、あ、そっかそっかみたいな。
だからその、車で15分っていうのが、あ、岩瀬さんたちは近いって思うんですねっていうのを言われて、
そうですね、つって。
そうです。全然そうです。
そうそう。なんかそういう捉え方の違い。
だからそういうのがさ、例えば移住を進めるときも、なんか地元の人からすると、
15分も市街地までかかっちゃうっていうのは、後ろめたく思っちゃうわけじゃん。
よくないことだなって思ってるけど、実はそれがいいこととして伝えられるんだ、本当は。
とかね、なんかそういうことがたくさんあるなって思って、そう。
そういうのをちゃんと掘り出していく。で、それってさ、私だけでも気がつけないじゃん。
私が地元の方にその話をしたときに、あ、そういう認識の違いがあるんだって、
そうだね、そうだね。
いうふうに、初めて気がつける話をすることに。
いや、なんかそういう場をたくさん作っていくことってすごい大事だなって思っている。